May 2006

May 31, 2006

更新頻度

もう少しスピードアップして読書しようか。
読む量より買う量のほうが多くなっているし・・・。
なによりも、もっとコンテンツの充実を図りたい。

1日2冊ペースにするか。
もう少し時間を有効に使えば余裕なはず。


復活して成功する57の方法


復活して成功する57の方法

キーワード:
 中谷彰宏、成功、復活、スランプ、発想の転換
著者は、面達などで有名な中谷彰宏氏。この本のテーマは、一言で言うと、スランプに陥ったとしても、その状態を受け入れ、考え方を変えてそこから復活して成功していこうという内容。

4章立てになっていて、以下のような内容となっている。
  1. スランプは、飛躍のチャンスだ。
  2. 当ててやろうというエネルギーで、よみがえる。
  3. つらい状況でもニコニコしていれば、復活する。
  4. 成功のカギは、失敗・成功のこだわりをなくすことだ。
それぞれの内容で、いかに発想を変えてその状態を良い方向に持っていくかが語られる。ゴルフやボーリングの例を用いた説明があり、分かりやすい。難しいことは何も書いていない。むしろ感覚に訴えてくるような内容である。

気になった部分、なるほどと思った部分を引用しておく。
  • スランプの時期は、人生最大のチャンスタイムです。(pp.44)
  • 目の前の現実をありのままに受けとめることができる人は、つらい現実を乗り越えていけます。(pp.47)
  • 復活することによって、復活の仕方を覚えていくのです。(pp.51)
  • 「いいこと」のハードルを下げると、「いいこと」は毎日起こります。(pp.54)
  • 苦しい体験やつらい体験をしたら、こういう悲惨な体験はめったにできないと考えることです。 (中略) ハッピーな体験は、つくり話でできますが、本当に変わった悲惨な体験は、つくり話ではできないのです。それが、あなたの財産になります。 (中略) どん底体験は、選ばれた人にしかできません。(pp.91)
  • 復活するための方法は、ただひとつ。諦めないことです。(pp.118)
  • 調子の悪い時は、視野を広げるチャンスなのです。(pp.182)
  • 前向きで、元気が湧いてくる心のありようが、成功した状態です。(pp.193)
どれも身にしみる。

自分の置かれた現状は、かなりスランプ状態というか、どん底に近い。そのため何か救済を求めて読んでみた。読んでよかった。かなり気が楽になった。本当に中谷氏はこういう考え方に関してはすごいと思う。毎回氏の本を読むたびに元気が湧いてくる。

読むべき人:
  1. 努力しているのに、落ち込んでいる人。
  2. 努力しているのに、成功しない人。
  3. 落ち込んだ状態から、復活したい人。
    (pp.2)



May 30, 2006

SEの読書術


SEの読書術―「本質を読む」力を磨く10の哲学

キーワード:
 SE、プログラマー、読書術、技術の勉強方法
10人の一流技術者がそれぞれ技術本の読み方、勉強の仕方を語っている。

10人は以下の顔ぶれである。
  1. 後藤大地・・・事実から本質を見抜く
  2. 原田洋子・・・原点から読んでいく
  3. 山本啓二・・・多くを取り入れ視野を広げる
  4. 平鍋健児・・・好きなことを人につなげる
  5. 浅海智晴・・・自分のスタイルを持つ
  6. 柴田芳樹・・・基礎を固めて継続する
  7. 荒井玲子・・・「本物」だけを読む
  8. 二上貴夫・・・外の世界に目を向ける
  9. 山崎敏・・・知識と実践をループさせる
  10. 萩本順三・・・理想と現実をつなげる
みな、技術書を書いていたり翻訳をしたりしている人ばかり。何人かの本は読んだことがあった。

みな独自の勉強法だとか、本の読み方を語っているが、大体共通する部分があった。
  • 技術本は同じ分野の本を何冊も読む
  • 分からない本は後でまた読み返してみる
  • 原典こそ一番分かりやすいし、どんなに技術が多様化しても古びることはないので読むべきだ
  • ネット上の情報よりは本のほうがまとまっている
  • 新技術は英語でしか手に入らないので、洋書を読まざるを得ない
  • 技術本ばかり読んでいても視野狭窄になり、だめなので他の分野の本も読むと良い
  • 本だけではなく、人からのフィードバックからも多く学ぶ
このようなことが述べられている。また、それぞれのお勧め本や参考になった本なども挙げられている。

読書の方法だけでなく、技術者としてどうあるべきかという姿勢のようなものも語られていて、とても勉強になった。

語り口調で書かれているし、一人大体20ページほどなので読みやすい内容となっている。今後、技術者としてどう学んでいけばよいかということがよく分かった。かなり良い本だと思う。お勧め。

読むべき人:
 どのように技術を身に付けていけばよいか分からない人、技術本の読み方が分からない、技術者としての学習態度を身に付けたい、何を読むべきか迷う人


何のために読書をするか?

読書の意義を改めて記しておく。続きを読む


自分と向き合う「知」の方法


自分と向き合う「知」の方法

キーワード:
 エッセイ、生命論、欲望論、性愛論
著者は、森岡正博という大学教授。さまざなばエッセイをまとめたものが本になったもの。

タイトルにある『自分と向き合う』というのは、『自分を棚上げしない』ということ。つまり、身の回りで起きる事象や問題に対して、自分をそこに含めずに考えるのではなく、では自分はどうなのか、自分はいままでどのようにすごしてきたのかというような、自分を含めて事象に対して考えていく姿勢が重要だということ。そういうったことが1章を費やして語られている。例えば、差別論が問題になったときに、一般化して考えるのではなく、自分自身それにたいしてどう振舞ってきたのかということを含めて自己を問い詰めながら差別論についても考えていくことが重要とある。

2章は欲望論で、主に環境問題についてで、世界中で温暖化がどうのこうのと問題視されているが、自分自身の普段の生活では暑い日のクーラーなしの生活は考えられず、そこで葛藤が生じる。その欲望から逃れられないことをどのように考えていくべきかが書かれている。

3章は性愛論である。主に男女間の相互不信やフェミニズム的なことが挙げられ、また男もそういうことをよく考えましょうといった内容。

4章は、生死、老い、宗教がテーマである。例えば、尊厳死を認めるならば自殺も認めるべきであるが、そこには矛盾が生じているといった内容。

1章が一番面白かった。後の章は、気軽に読めるテーマのもの多いが、そこまで面白いものでもなかった。何よりも新聞などで書かれた短いエッセイの寄せ集めという印象なので、一貫して主張されていることが分かりにくい。

特に3章では、この著者の『感じない男』のほうがよくまとまっていて面白い。『「知」の方法』の内容は10年前のものなので、『感じない男』のほうが最近のものでより洗練されている。特に女子高生に萌える理由などが書いてあってなるほどと思って読んだ。

この著者は自分を棚に上げないといっているだけあり、普通なら隠しておきたいような個人的なことも主張している。そこが共感を持てる部分だと思う。

また、1章で自分自身のために学ぶ動機として以下の二つが挙げられている。
  1. 自分の知の可能性を広げることで、自分が生き生きと生きたい
  2. 自分がかかえ込んでいる重い問題に対して、自分自身で決着を付けたい
    (pp.44)
これも共感できる。

読むべき人:
 世の中の事象に対するエッセイが好き、何のために学ぶのかということを考えたい、環境問題を考えるとき、自分の生活はどうか?ということに疑問を持つ人、研究意義がわからなくなってきた人


May 29, 2006

会社とことん活用術


会社とことん活用術

キーワード:
 意識改革、会社の存在意義、会社の価値、働く目的、仕事のノウハウ、幸せなサラリーマン生活ガイドブック
サラリーマンとして働いているときに、会社を辞めたくなってくることがあるが、会社にはさまざまな隠れた価値があり、それを活用せずに辞めるのはもったいなことである。よって、そうならないために、会社をとことん活用しつくす方法を示しているのがこの本の内容となる。そして、幸せなサラリーマン生活を送るためのガイドブックと著者は述べている。

本の構成は9章立てになっていて、全部で112の話題が取り上げられている。1ページにだいたい2つほどのペースとなっている。

112もあるので全てを網羅して説明できないので、激しく同意できる部分、またはなるほどと思った部分を列挙しておく。
  • 社員は会社から使われるのではなく、会社を使うという意識を持つべきだ
  • 会社には「人」「技術」「環境」の3大価値がある
  • 仕事のスキルは、現場で経験しなければ99%は身につかない
  • 優秀なビジネスマンは専門技術以外の「人との接し方」、「時間管理」が優れている
  • 会社から得られる本当の価値は「給料」ではなく、「社長の夢の実現を代行する権利」
  • 入社3年目までの新人は、とにかくがむしゃらに働くべきだ
  • 自分にとって幸福とは何かを考え、給料以外の方法で会社を使ってそれを実現する方法を考えることが重要
  • 自分の能力を高めるために投資したお金は、将来何倍にもなって戻ってくる
  • 会社でのサラリーマン生活は生き方のひとつの選択肢に過ぎず、会社がなくなっても別の楽しい人生が待っていると考えるようにする
  • 成功や幸せの本質はお金ではなく、自分にとっての成功をよく考える必要がある
こういったことが主張されていて、なるほどなるほどと思って線を引いた。また、このような意識的なものの他に、やることのリストを作るとよい、机の周りにお金をかける、会社を辞める前にローンを組むといった仕事のテクニック的なものもある。一貫して主張していることは、会社というものは思ったよりも価値が多いものが多く、それらをほとんどただで利用できるんだから利用して自分を高めつつ楽しくサラリーマン生活をしようという内容である。

文章は分かりやすく、またネタっぽいイラストも所々に載っていて読みやすい。イラストの例として、電車の座席に乗っている人が描かれていて、その人たちはみなメガネをかけていて、席の端が空いている。座っている人たちの上に吹き出しがあり、そこには『この座席あと一人メガネが座ればビンゴじゃないか!!』(pp.135)とある。そのときの話題と何も関連性がないwww。こういうネタっぽい絵も自分としては好感が持てる。

また、著者の熱い想いみたいなものも文章にじみ出ている気がする。

今の自分自身にとってぴったりの本だった。自分自身、今は入社したばかりなのに休職状態に陥っているので、今後の社会人生活をよく考えるためにとても役に立った。今後のサラリーマン人生の方向性を変えるような本だったと思う。

この本は良書だと思った。タイトル買いしてよかった。お勧め。

読むべき人:
 入社したての新人サラリーマン、サラリーマンとして働く価値を見失っている人、会社が楽しくない、今後どうやって働いていくべきか迷っている人、働く意識を変えたい人、就職活動中の人


May 28, 2006

ヤフー!・グーグルSEO対策テクニック


ヤフー!・グーグルSEO対策テクニック

キーワード:
 SEO対策、グーグル、ヤフー、ネットショッピング、マーケティング、ビジネス、攻略本
SEO対策本。SEOは言うまでもなく、Search Engine Optimizationのことで、いかに検索結果の上位に表示させるかの対策。

この本は主にヤフーとグーグルの2つに絞って対策されている。この本に書いてある内容をそのまま書くことはできない。しかし、結論から言ってしまえば、かなり良い本だと思う。買う価値はあると思う。これを買うか買わないかで、ネットショッピングをやっている人やネット上で広告効果を期待している企業の売上はかなり変わると思われる。

細かいことは取り上げないけど、自分が気になった部分や感想を述べておく。

自分は検索と言ったらほとんど、Googleしか利用しなく、Googleこそが検索エンジンの頂点であると思い込んでいた。しかし、実際日本で一番使われている検索エンジンはYahoo!らしく、そのためYahoo!に特化したSEO対策が最重要という主張が新鮮だった。その理由も分かりやすく書いてある。

また、同じ索引語で検索してもYahoo!とGoogleでは検索結果が大きく異なる。これもなぜかということが分かりやすく説明されている。簡単に説明すれば、Googleは完全自動のロボット型なのに対して、Yahoo!は半分人手でサイトを管理しているらしい。Yahoo!はカテゴリ型の登録制を取っているので、質の高いサイトのみを選別してカテゴリに登録している。これらの性質が検索結果の違いになるようで、今までけっこう曖昧な理解だったのですごく勉強になった。

また、SEO対策をするかしないかで大きく収益が変わってくるので、ネットショップなどの経営にはSEOは必須だと分かった。なんだかバーチャル空間の領土占領合戦のようで、すごい世界だなとも思った。

グーグルのページランクのことも結構分かりやすく取り上げられている。ランクを上げるにはランクの高いサイトからリンクされるとよい、サイトのページ数を増やすなどの対策があるようだ。以前に自分のブログがなぜページランクが4にまでなったのかがよく分かった。

内容の構成は、ひとつのテーマに2,3ページあり、そのテーマの最後に簡潔なポイントが載っている。なんだか攻略本のようであるが、分かりやすい。また、HTMLタグなどの技術的なことが分からなくても理解できる内容となっている。

基本的にテクニック本だけど、ビジネス的な観点からみても十分勉強になった。特に、ネット上といえども、現実空間と同様にまず相手に特になるようなことをしなければ自分にも振り返ってこないというような主張はなるほどと思った。商売の本質はそれほど変わらないということで。また、良いサイト、つまり人の役に立つサイトを作っていたら自然にアクセス数は上がるものだという主張もなるほどと思った。

Googleなどの検索サイトのすごさを語った本はいろいろあるけど、技術的な部分も理解していないと本質的なすごさ、そこで起きている現象は体感できないと思う。これはそれを手助けしてくれるような気がした。

あと、こういう本を読んでいたら、自分で起業してビジネスを始めたくなってくる気がした。

読むべき人:
 検索上位に自分のサイトを送り込みたい、SEO対策の本質を知りたい、アクセス数を伸ばしたい、Yahoo!とGoogleの違いを知りたい、ネット上から顧客をたくさん獲得したい、売上アップを図りたい


May 27, 2006

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する


グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)

キーワード:
 Google、ビジネスモデル、Google脅威論、ロングテール、キーワード広告、グーグル八分
グーグルについて網羅的に書かれている本。著者は、新聞社上がりの人なのか、グーグルという現象について主に書いている。

何が書いてあるのかを分かりやすく説明するために、著者のあとがきの一部を抜粋。
 グーグルは、強力な広告ビジネスを背景に、古い世界の秩序を壊し、伝統的な企業のビジネスを破壊しようとしている。
 グーグルは、ロングテールによって中小企業を再生させ、新たな市場を創出しようとしている。
 グーグルは、人々の情報発信を手助けし、企業や政府などの強大な権力と同じ土俵に上がらせようとしている。
 しかしその一方で、グーグルはそれら新しい秩序の中で、すべてをつかさどる強大な「司祭」になろうとしている。それは新たな権力の登場であり、グーグルにすべての人々はひれ伏さなければならなくなるかもしれない。
(pp.243)
こういったことが主に書いてある。

どちらかというと、ビジネスモデル的な部分や、Googleという一企業がどのように既存システムを変革してきたかや、今後どのようなものになっていくのかということがメインで、技術的なことはほとんど書いていない。それだけに、何か新しいことが書いてあるわけではなかった。ロングテールの部分などは『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』と同じようなことが書いてあった。また技術的な部分からGoogleというものを知りたい場合は、『ウェブ進化論』のほうがよい。個人的に『ウェブ進化論』のほうが面白く読めた。

逆に、この本ではグーグルのビジネスモデルの核である、アドセンス、アドワーズなどの広告収入の仕組みが詳しく書いてあり、結構勉強になった。

最後のほうのグーグル脅威論は杞憂に終わるだろうと個人的には思うけど・・・。Googleが神になるとかほとんどSF的に論じられている。

しかし、Googleという現象の概要を理解するにはよい本だと思われる。

グーグルなくしてネットはできなくなってきたけど、ネットユーザである一個人としては、それを必要に応じてうまく利用していけばいいんだと思った。あまりにも依存しすぎるのも問題になっていきそうで、そういう視点を持っていく必要があるんじゃないかとも思った。そんなことを考えさせてくれる本だった。

読むべき人:
 Googleの概要を知りたい、なぜ新サービスが全て無料で利用できるのか知りたい、監視社会の未来が来るんじゃないかと心配している人、検索エンジンをうまく利用してビジネスを始めたい人


May 26, 2006

「これだけは、村上さんに言っておこう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける330の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?


「これだけは、村上さんに言っておこう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける330の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?

キーワード:
 村上春樹、Q&A、読者との交流、ホームページ、人生相談、ムック
村上朝日堂というホームページでの読者と村上春樹とのQ&Aのやり取りがムックになったもの。質問は330あり、台湾、韓国からの読者のものも掲載されている。それにしてもタイトルが長い・・・。

読者からの質問事項がバラエティに富んでいてとても面白い。いくつか列挙してみる。
  • 卒論が書けない
  • ワープロか手書きか
  • マックユーザの理由
  • 男性は恋人におごるべきか?
  • 作家がものを書く動機は?
  • 読書と音楽が趣味と答えるのは?
  • ジャズを聞くアドバイスがほしい
  • ジャズバーを開きたい
  • 知的な胸
  • 作品が「日本文学的」でないのはなぜ?
など。時にはまじめに答えるが、時には無責任に答えたりしている。特に、自分の作品を評論家のように語るようなことは一切していない。そういうポリシーというか、著者自身の性格、考え方がストレートに出ているので、面白いと思う。

中にはなんでそんなことを聞くんだという読者の質問もある。ほとんど人生相談みないなものとか。それはそれで、その答えがまたなるほどなるほどと思って線を引いてしまう。

あと、『カラマーゾフの兄弟』を映画化したととして、どのような配役がよいかといったことを挙げたりするのもはやっているようで。村上春樹自身、『カラマーゾフの兄弟』は最高の小説というようなことを述べているので、なるほどと思った。まだ未読なので気になるところで。

台湾、韓国からの読者の質問もあるが、これらはどちらかというと村上春樹ブームなどの現象に対する質問が多い。今では世界中に読まれるグローバルな作家であり、そういうことが海外読者の視点から意識させられる。

普通のエッセイとは違った、ストレートな考えがわかって面白かった。ホームページのほうはあまり見たことがなかったので、これから見てみるか。

読むべき人:
 村上春樹ファン、小説家が何を考えて小説を書いているか知りたい、人生相談ものが好き、Q&Aものを軽く読みたい


金子流 ITエンジニアのための勉強の法則


金子流 ITエンジニアのための勉強の法則

キーワード:
 勉強方法、精神論、心理状態、実践、学習
著者は、公認会計士、IT系の国家資格をいくつも持つ人。著者独自の学習経験をもとにした勉強方法が書いてある。

はじめの章は、記憶のメカニズムについて簡単に説明されている。そして2章では勉強の動機付けについて書かれている。例えば、不純な動機でもよいからやってみるとか、やる気は学習しているから生まれていくといったことが書いてある。

そして著者独自の勉強中の心理状態をモデル化したものが示されている。
  • ノーマルポジション:学習をしていない心の状態
  • エントリーポジション:学習行動を始めようと準備している心の状態
  • シンクゾーン:”だめだ”とか”辛い”など、学習行動に抵抗や不安を感じている心の状態
  • ソアリングゾーン:”なるほど”とか”それで次はどうなるの?”など、学習行動が円滑に進んでいると感じている心の状態
  • センターコア:”わかった”とか”できた”など、学習行動に達成感を感じている心の状態
  • タービュランスゾーン:シンクゾーン、ソアリングゾーン、センターコアの3つの総称で、学習行動中の心の状態
    (pp.55)
これは図で示されているので、いまいち定義だけではわかりにくいと思われる。また、下の5つの技術の伝授がこの本の目的であると書いてある。
  1. ノーマルポジションにいるときに学習行動の準備をする技術
  2. エントリーポジションで準備してタービュランスゾーンに向かう技術
  3. シンクゾーンにはまってしまったときにそれに対処する技術
  4. ソアリングゾーンにとどまるために必要な技術
  5. タービュランスゾーンからノーマルポジションに戻ってくるときの技術
    (pp.60)
それぞれの状態のときにどのような心理状態になっているかを把握し、それに適切に対処していけば学習し続けられ、勉強内容がしっかり身についているというような主張である。

また、『ITエンジニアのための』とタイトルについているが、何もIT技術に特化した勉強法が書いてあるわけではなく、別にITだけでなく、他の分野にも通用する勉強方法が示されている。もちろん学習方法の便宜的な例として、OSI参照モデルやTCP/IPがちらっと出てくるが、別に分からなくでもそこで説明されていることは理解できる。

結構線を引く部分が多かった。個人的に印象に残った部分としては、難解な本を読む前にやさしいものから始めるとか、8割の完成度であまり完璧を目指すべきではないとか、焦らずに継続して学習していくことが重要といったことなどがある。

イラストや図表が多く、また文章も分かりやすいものとなっている。また、著者のコラムが多くあり、著者がどのような人物像なのかということがよくわかって好感が持てる。人によっては、自分語りしすぎだろと思うかもしれないけど。

これから勉強していこうと思っていた自分に結構ぴったりの内容だった。そのときそのときの勉強中の心理状態に合わせて、再度この本を読めばよいと思う。

読むべき人:
 勉強法についてよく知りたい、どのように勉強していけばよいか分からない、勉強する時間がない、学習する動機付けがあまりない、成長していきたい人


May 25, 2006

検索

最近、検索に引っかかるようになってきた。
アクセス数を伸ばすには、検索からが一番よいかもしれない。

書評は結構、検索されやすいからね。
特に話題の本を取り上げるとそれでかなりアクセス数を稼げる。

例えば、『自分を磨く方法』とか。この書名でぐぐると10番目以内に、以前の自分のブログの記事が出てくる。

この例を出すことで、またアクセス数増加を密かに期待しているが・・・。
もちろん、この本はお勧め。


May 23, 2006

上下巻の作品の場合

魔の山〈上〉』を読了。まだ下巻には手を付けていない。

上下巻の作品は二冊で1カウントとすることとした。そのため、書評、感想は下巻を読了したときにまとめて行う。

それにしても長い・・・・。
下巻は上巻より100ページも多い・・・。
効率を求めてもしょうがないか。


May 22, 2006

blogranKing.netへの参加

またまたランキング参加。
ブログランキングドットネット

このランキングは、従来のランキングサイトと違い、バナーのクリック数をもとに算出されるのではなく、一日毎のユニークユーザー数の7日分の総数と直近7日間の更新頻度を基に算出するようだ。そのため、わざわざバナークリックを催促する必要がない。一応、サイドバーにバナーはあるけど、純粋なリンクのみ。

自分のブログのように、記事ごとにクリックを要求しないので、このようなランキングのほうが上位を狙えると思われる。もちろん、アクセス数を伸ばさないといけないけど。しかし、更新頻度は高いはずだからチャンスはあるはず。

ランキングのカテゴリは、趣味>読書にしている。

このブログは有料なので、本格的にブログを運用していきたいと思っている。もっとアクセス数を増やすようにがんばろう。


May 21, 2006

書名でぐぐると分かること

書名でGoogleに検索すると分かることは、どれだけその本が売れているかということだと思う。もしくは、どれだけ話題に上がっているかということ。売れている本だとたいていブログ、ニュースサイトなどで取り扱われる。

ためしに比較してみる。それぞれリンク先は、Googleの検索結果。

ゴールドラッシュの「超」ビジネスモデル・・・10,200件
グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する・・・561,000件
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる・・・1,130,000件

それぞれこんなにも差が出ている。もちろん、完全一致検索じゃないから一概には同列に扱えないけど。また、ある程度日がたったら件数も変わるし。

Googleでいろんなことが見えてくるんだなと思った。
2番目の本はまだ読んでいないので、次はそれを買おうかな。


ゴールドラッシュの「超」ビジネスモデル


ゴールドラッシュの「超」ビジネスモデル

キーワード:
 野口悠紀雄、アメリカ、開拓史、スタンフォード、ビジネスモデル、IT企業、シリコンバレー、Google
『超』シリーズの専売特許で経済学者の野口悠紀雄氏が著者。雑誌『週刊新潮』に2004年4月から05年6月まで『21世紀のゴールドラッシュ』として連載されていたものが書籍になったもの。以下のような3部構成になっている。
  1. 地表に金がころがっていた ―19世紀のゴールドラッシュ
  2. 鉄道王、大学を作る
  3. ゴールドラッシュの再来 ―シリコンバレーの起業家たち
第1部は、アメリカのゴールドラッシュ時で、金によって直接儲けた人々のほかに、金採掘者を相手に儲けた人たちがいることなどを紹介している。第2部では、大陸英断鉄道を作った一人、リーランド・スタンフォードが莫大な資金をも基に、スタンフォード大学をカリフォルニアに作ったことが書いてある。そして、第3部では、そのスタンフォード大学を土壌としたシリコンバレーのIT企業が次々生まれ、その莫大な企業価値を生み出すビジネスモデルなどについて述べられてる。

タイトルのゴールドラッシュというものは、19世紀時の開拓史上の金をめぐったビジネスと、現代のGoogle、Yahoo!を筆頭とするIT企業のビジネスの構造や風土的なものが一貫して受け継がれているというようなものである。
本書のタイトルには、そうした意味も含ませている。つまり、IT自体がゴールドラッシュなのだが、それだけでなく、「19世紀のゴールドラッシュにおける最高の成功者がその理念を結実させた大学を作り、それによって、ITの世界が開けた」という意味だ。
(pp.153)
このようなことが経済学的な視点を含めつつ一貫して説明されている。

特に3部は昨今のGoogle、Yahoo!、サンマクロシステムズ、シスコシステムズ、ネットスケープなどの企業の発祥過程、その後のビジネス形態などが述べられている。そこで起こることは、スタンフォード大学の院生が趣味で始めていたことがいつの間にがネット上でのビジネスになり、それが株式公開に伴って莫大な価値を生み出すというようなことだった。しかし、ネットスケープとIEのブラウザ戦争などの盛者必衰的な側面もあるというような、新世紀のソフトウェアによるビジネスモデルがいろいろ書いてあって、面白かった。

昨今はGoogle脅威論や1つの権力であるという見方をする風潮があるが、これはどちらかというと経済学的に見ている。そのため、IPOとかファンドとかストックオプション、ベンチャーキャピタルなどいろいろ専門用語が出てくる。しかし、割と用語なども丁寧に説明されている印象を受ける。また、ネット企業の技術的な仕組みは、簡単に説明されている程度なので、そこまで難しくはない。

結局一連のゴールドラッシュという現象はどういうものであったのかということを以下のように述べている。
彼らは、個人の創意と努力で大きな成功が可能となることを示した。個人は企業組織に頼らず、企業は政府には頼らない。政府は個人の創意を邪魔しなければよい。「自由な活動の場さえ確保されていれば、個人が自らの未来を切り開くことができる」、このことこそが、ゴールドラッシュの最大の教訓なのである。
(pp.296)
これに対して日本はこのような風土、空気が全くなく、全然だめだとある。そしていずれハード依存の産業構造からソフト主体に転換せずにはいられず、そのときの社会で必要になるのは、組織ではなく個人で自立、異質型の態度であり、また失敗を恐れないことだというようなこととして締めくくられている。

総じて満足できた本だった。歴史から一貫して説明されているのでとても説得力があるし、純粋に面白かった。またビジネス的な視点から見ても、考え方を変えることで儲けの仕組みを探るということも勉強になった。

野口悠紀雄氏の本ははずれが少ない。他の『超』シリーズも分かりやすくためになる。

読むべき人:
 フロンティアスピリットについて知りたい、スタンフォード大学に興味がある、ゴールドラッシュ時の人々の生活を知りたい、鉄道王はいかにして生まれたか知りたい、Googleなどのビジネスモデルのどこがすごいのか知りたい、将来億万長者になりたい


May 20, 2006

読書配分

今後の読書配分でも決めておこう。

  • ビジネス書・・・30%
  • コンピュータの技術本・・・40%
  • エッセイ・・・15%
  • 文学作品・・・15%
あくまで目安。最優先は技術書。といっても読みたい本から読んでいくと思うけど・・・・。

バランスよく読んでいく必要があると思う。
また、新しいジャンルも開拓しようかと思う。
歴史、理工系の本とか。

あと、何冊も読むことが目的ではなく、中身を習得することが目的であることも忘れないようにしよう。冊数を気にしていては、だめな気がする。もちろん、最低月10冊を目標とするけど。


小説の自由


小説の自由

キーワード:
 保坂和志、小説家による小説論、哲学的、小説とは何か?
小説家による小説論。

はじめに断っておくが、この本は結構難解だった。そのため、自分自身どこまで把握できたかは分からない。しかし、知的刺激はかなり受けた。かなり面白い本だということは確かである。

内容は、小説家による小説とは何なのかということを考えたものである。こればっかりはうまく要約できないので、まえがきの著者の言葉を引用しておく。
もっとも、読者自身に、小説について真摯に考えようという気持ちがまったくなければ、最初から通読してみても理解できない、ということはあらためて言うことではないが、小説とは何か?小説とはどうしてこういう形態なのか?なぜ人は小説を必要とするのか?ということを真剣に考えている人に向かっては、私は私に書けるかぎりの力を振り絞って、毎月真っ正面から応えるつもりで書いてきたし、今もそれをつづけている。
(pp.10)
毎月とあるのは、雑誌『新潮』誌上で『小説をめぐって』という連載をしていたものが書籍になったからである。

最初は音楽の話を例に二つの領域の隙間の第三の領域で何が起こっているのかということを考え始めている。そして三島由紀夫や小津安二郎の作品などを例に取り、風景描写からの作者の心情化などを考察している。他にもいろいろさまざまな引用を挙げて論じている。全て挙げることはできないが、終始、小説の根本的な価値などを小説家の視点から論じている。

著者自身、かなり試行錯誤しながら毎回書いているので、話がころころ迂回してしまう。そのため、その章の主題が分かりにくくなる。それはそれで扱うテーマがそうだからしょうがないと著者は述べているが。

この本はゆっくりと熟考しているようでは、メリーゴーランドに乗っているような堂々巡りに陥りかねない。そこで、ジェットコースターに乗った気分で、分からないようなところもとりあえずスピードに乗って読みこなすという作業が必要な気がする。ゆっくり読んでいても分からない部分は分からない。それよりも後で再読することが必要な書だと思う。

結局何が書いてあるのかというと、
私がこの連載で書きたいのは、小説家の思考様式や小説を小説たらしめている何かということだけだ。
(pp.213)
ということらしい。小説家が小説をどう考えているのかを知るにはよいかもしれない。しかし、最後に明確にその答えが出るわけではない。どちらかというと著者が述べているように、思考プロセスに価値があるということらしい。

あと個人的になるほどと思った部分は、読書は単位時間当たりの生産性を問われるような労働ではなく、効率を求めるようなものもないという主張だった。これは正直耳が痛かった・・・。もちろん、効率を求めるべき本もあるけど、小説は例外ということにしておこう。

難しい内容だったけど、小説に対する見方が変わるような本だった。読了後にあまりにも漠然としか内容が残っていない・・・。また読書レベルが上がったときに再読したら、発見があったり理解ができるのかもしれない。

読むべき人:
 小説家志望の人、カフカの『城』の城に意味があると思っている人、小説家がどう小説を書いているか知りたい人、自分の教養レベルを試したい人


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May 18, 2006

Javaでなぜつくるのか


Javaでなぜつくるのか 知っておきたいJavaプログラミングの基礎知識

キーワード:
 Java、JVM、オブジェクト指向プログラミング、メモリー管理、J2EE、J2ME、オープンテクノロジー
日系BP社のなぜシリーズ第6弾。

Javaの本。Javaとは「どうなっているか」を解説し、さらにそれがなぜそうなっているのかを解説することで、結果的にJavaはなぜすごいのか?という問いに答えてくれる本。

大まかな4部構成のようになっていて、最初は導入としてJavaの魅力について述べられ、次にJavaの動作部分であるJVM、さらに発展してオブジェクト指向とメモリー管理について、最後はJavaがどのように発展してきたかというJavaを取り巻く環境について書かれている。

JVM(Java Virtual Machine)の部分は、Javaの移植性の高さ、つまり『Write Once, Run Anywhere』の根本的な仕組みが述べられている。Java以前のプログラム言語ではどのような不都合があったか、そこでJavaはどのようにそれを克服してきたかが書かれている。なんとなく曖昧だったJVMの基幹部分が理解できてよかった。

オブジェクト指向についてはJavaが純粋なオブジェクト指向言語であることのメリットをC++と対比させながら解説し、またメモリー管理については、Javaはどのようにメモリーリークを防いでいるかというようなことがC言語のポインタと比較しながら述べられている。ここは結構勉強になった。以前にC言語をやったことがあり、Javaのどこがよいのかいまいち分かっていなかったので、そうだったのか!!と少し感心した。ポインタの話が出てくるので、ポインタが分からないと意味不明な章になる恐れがある・・・。

最後のJavaを取り巻く環境は、JavaがスタンドアロンのアプリケーションからWeb系に進化していく様子が書かれている。つまり、サーブレット、JSP、JSF、J2EE、EJBなどの特徴を簡単に説明している。ここも、いろいろなAPIがあるんだなという概要がわかってよかった。正直、Javaを学び始める前は、種類が多くて分けが分からなかったから。

あとがきで著者が書いているように、この本はプログラミング入門書ではないのでプログラムは学べないとある。また、Javaの3要素である、継承、カプセル化、ポリモーフィズムなどは簡単に説明しているだけである。

この本のを読むための前提知識として、オブジェクト指向的な理解、もしくはJavaのプログラミングに触れたことがある、またメモリーなどハードウェアよりの部分が分かっている必要がある。そのためこの本のシリーズの『プログラムはなぜ動くのか ― 知っておきたいプログラミングの基礎知識』、『オブジェクト指向でなぜつくるのか―知っておきたいプログラミング、UML、設計の基礎知識―』などを読んでおいたほうがより理解が深まると思われる。

全体的にさまざまなことを網羅しようとしているので、用語などあまり説明されていない部分があるように思えた。また、個人的に説明のための図が見ただけで分かりにくい気がした。自分だけかもしれないけど・・・・。

Javaってなんで使われていて、すごいのかよくわからなかったら勉強になった。特にC言語のポインタと比較している部分とJavaというのは単純なプログラミング言語ではなく、1つの大きな環境なんだということが分かってよかった。

読むべき人:
 Javaのすごさがいまいち分からない、new演算子の内部的な仕組みを知りたい、ガベージコレクション???と思う人、Javaの種類の概要を知りたい人


May 17, 2006

カウンタ

右上のカウンタの数値は正確ではない。
自分の訪問IPはころころ変わるので、勝手に増えていく。
同一IPの2重カウントはしてないけど。
また、Yahoo!系のサーチエンジンのロボットがしょっちゅうやってきてアクセス数をのばしている・・・。アクセス数が増えたと思って詳しく見てみたときにロボットだと少しがっかりする・・・。

実際のユニークアクセス数は5もあるかないか。
早くアクセス数3桁に行かないかしら


May 16, 2006

即戦力の磨き方


即戦力の磨き方

キーワード:
 大前研一、グローバルビジネス、危機意識、サバイバルビジネス社会
大前研一氏の著書。

内容を一言で言えば、昨今の日本のビジネスシーンは、100倍の所得格差がつくようになってきており、そのため安定した会社でぬるま湯に浸かっているようでは激変する国の情勢やビジネスシーンでは生き残れない。そのため、そのようなサバイバルビジネスシーンでもたくましく生きていけるように能力を身につけるべきだという指南書。

身につけるべき能力は、『語学力(英語)』、『財務力』、『問題解決力』の3つが挙げられている。またこれらこそが世界のどこに行ってもある程度通用する能力であり、3種の神器としてそれぞれ述べられている。

まず、語学力というのは英語力のことで、ビジネスのボーダレス化が基本となっている昨今、英語ができないということはビジネスチャンスを逃すことに等しいというようなこととして述べられている。また英語の学習法に関しては、読み書きは後回しでまずは耳を鍛えろとある。CNNなどを流しっぱなしにしておけばよいとある。しかし、昨今の英語早期教育の是非には特に触れられていなかった。全体的に勉強するには遅すぎることはないといった感じなので、小学校からの英語教育はしなくともビジネスマンになってからでも遅くはないといったことなのかもしれない。

財務力というのはどちらかといえば資産運用能力のこと。つまり、超低金利時代に銀行に預けるのはばかげているので、株などで運用したりすることでお金の賢い使い方を身につけろという主張。

問題解決力とは問題を自分で設定し、それを仮説思考で試行錯誤しながら最適解を見つけ出せというような主張。間違っても、単純な回答があらかじめあるような暗記回答できる能力ではないとある。

他には、ロジカルに会議できるような会議術や勉強法、人生設計について書いてある。また、前著『ザ・プロフェッショナル』と重複する部分が結構ある。それだけ危機意識を持ってビジネス界で生きていってくれということなんだと思う。

特に印象に残った部分は、勉強に関する部分。以下引用。
 勉強は試験のためにやるのではない。新大陸の荒野で生き抜いていく力をつけるためにやるのである。それは、「答えのない問いを考えられる回路」を頭の中につくる作業であると言い換えてもいい。
 ただし、受験勉強のようなやり方で、古い知識をいくら詰め込んでも、その回路をつくれないのは、ここまでこの本を読んでくれた人なら、もうおわかりだろう。むしろ二一世紀には、それ以前の古い知識など、少ないほうがいいのだ。(pp.124)
何のために勉強するのかといえば、やはりこれなんだなと思う。自分が必死で読書をする理由に通じる。また幸か不幸か、自分は暗記型の受験能力は高くないので、自分なりに思考回路を作り上げれば成功できるんじゃないかと思った。

全体的に、危機意識を持って自分なりに考えながら行動していけば、厳しい社会でもサバイバルしていけるというような内容だった。そのため、読了後もしっかり自分の頭で考えて行動していかなければならない。

こういうビジネス書を読むと、なんだかやる気が沸いてくる。だから定期的に読むようにしよう。

読むべき人: 
 大前研一氏のファン、一流のビジネスマンになりたい人、不確かな社会で搾取されたくない人、ビジネススキルをあげたい人、グローバルな視点を身につけたい人


注文

新たに4件注文があった。
この注文の並びからすると誰か分かるけど。
(・∀・)ニヤニヤ

まぁ、ここからわざわざ買ってくれてどうも。A○よ。


May 15, 2006

書評について

このブログは読者を意識しなければならないので、どうしても書評に時間がかかる。推敲も丁寧に行っている。書き終わるまでに30分はかかるようになった。

以前は勢いで適当に書いていたのだけれど、そうもいかないような気がしてきた。基本的に自己満足な読書記録だけど、固定客がついてくれたらいいなとも思う。だからなるべく分かりやすく、その本のよいところ、面白いところを紹介できればいいなと思っている。

こういう内容で何かいいものがないかといったリクエストもあれば、できる範囲で答えるつもり。そのときはコメントにでもどうぞ。誰もそんなリクエストは送ってこないだろうけど・・・。


村上朝日堂はいほー!

村上朝日堂はいほー!

キーワード:
 村上春樹、エッセイ、愚痴、個人的なこと
村上春樹のエッセイ。3作目。1983年から1988年までに『ハイファッション』で連載されていたものなどが書籍になったもの。

基本的に前の2作とあまり変わらないが、少しだけ文体が変わっている。小説に出てくるほどまでの比喩ではないが、少し飾った文体が出てくる。どちらかというと愚痴っぽいものが多く、また、身近な人に焦点を当てたものが少なくなっている。

今回面白かったのは、著者は山羊座のA型で、占いは基本的に信じていないけど、雑誌とかにはよくないことが書いてあって割を食うということや、双子の女の子とパーティに出てみたいという欲求を持っていたりとか。

なかでも言われてみればなるほどと思ったのは、町中に溢れる標語つきの看板があって、それは全く意味のないものだという愚痴のような話。確かに、最もだと思って、笑いそうになった。「スピード出すな、死んでしまえばもうおしまい」とか。その話題の落ちも面白かった。

あと、自分もそう思うと共感できたところは、英語についての部分。著者は翻訳業をやっているからしゃべれると思われているがそうではないらしく、そこから英語について語っている。曰く、英会話教室に通っても無駄だと。また英語の早期教育についての疑問も挙げている。その部分を引用しておく。
普通の六歳の子供がどうしてバイリンガルにならなくちゃいけないのか僕には全然理解できない。日本語もちゃんとできない子供が表層的にちょこっとバイリンガルができてそこに何の意味があるのだろう?何度も言うようだけれど、才能かあるいは必要があれば、子供英会話教室に通わなくったって英会話は人生のどこかの段階でちゃんとできるようになる。大事なことはまず自分という人間がどういうものに興味があるのかを見定めることだろう。日本語の真の会話がそこから始まるのと同じように、英語の会話だってそこから始まる。(pp.138)
国家の品格の著者、藤原正彦氏と同じような主張である。昨今の教育改革に関する部分に通じるものがある。自分自身もこの意見に激しく同意する。

取り上げられている話題は瑣末なことなんだけど、それ分かる分かるという共感が得られるので楽しんで読めた。また、少し切ない内容もあった。『青春と呼ばれる心的状況の終わりについて』というものとか。こういう所感を広げて装飾していけば著者の小説の一場面になっていくのだなと思った。

読むべき人:
 エッセイが好き、山羊座A型の人、音楽の話が好き、瑣末な話題に共感できる、さまざまな地域の話が好き


読了順

他の人の読書ブログを見ていると、自分とは違うラインナップだなとか、まったく自分が読まないようなものもあるなと違いが分かって発見がある。

自分のこの読書記録は、まったくのオリジナルだと思う。読了日とその本の種類と順番。これだけは世界中の誰も真似はできない。それだけに、こうやって記録を蓄積していくのがとても満足感を得られる。別にアフィリエイトなんかどうでもよくなってくる。

1冊読み終わるごとに、自分の熟練度が上がった気がする。
ドラクエなどのレベル上げみたいに。

もっと読むぞー


May 14, 2006

使う力


使う力

キーワード:
 ビジネススキル、自己啓発、コンサルティング的、リーダーの条件
ボストン・コンサルティング・グループの代表が著者。そのため、コンサルタント的な内容となっている。

内容は、ビジネスにおいて成果を上げようと思ったら、経営学の知識などが必要になるが、知っているだけで使いこなせないとだめなので、その使い方が重要であるというようなことが書いてある。

まずはじめに、ビジネスリーダーに必要な基本要件として、『人間力』、『経営知識』、『業界・社内知識』、『使う力』の4つを示し、さらに『使う力』を定義するための3つの必要条件を挙げている。さらにその3つの条件を細かく因数分解していきながら身に着けるべき具体的なビジネススキルを挙げている。コンサルタント的な見事なトップダウン思考法だよなと思った。その説明にはしっかり図解が用いられている。

具体的なビジネススキルとして、「頭の使い方」系のスキル、「心の使い方」系スキルがあり、さらにそれぞれに「ベーシックスキル」と「応用スキル」が挙げられている。「頭の使い方」系は以下のものである。
  • ベーシックスキル
    • ロジカル・シンキング
    • 図解の技術
    • モデル構築

  • 応用スキル
    • 定量化
    • グラフ発想
    • クリエイティブ・シンキング

「心の使い方」系は以下のものである。
  • ベーシックスキル
    • プレゼンテーション
    • ファシリテーション
    • ネゴシエーション

  • 応用スキル
    • アクティブ・リスニング
    • コーチング

それぞれが入り口としての「使う力」として挙げられている。

印象に残った部分は、最後の章のビジネスライフの楽しみ方に関するところ。曰く、楽しく努力することが重要で、さらに勉強過程で完璧は求めないことだとある。また、楽しむための勉強法として、好きなことを学ぶことと達成感を感じる方法を考えるとある。それもなるほどと思った。

また、ポジションがあがってくるとどうしても教養が必要になり、それを身に着けるためには哲学でも宇宙論でもどんな分野でもいいとある。そのときに読書によって累積経験が増えるとあり、それぞれの分野に応じたメリットが何かあると述べられている。やはり一流になるには教養は必要なんだと思った。また、好きな分野の本を読んでいけばいいとあるので、自分自身の読書傾向(いろいろな分野の本を読みたいが、それがビジネスに役に立つのかという不安を内在する)を後押ししてくれるように感じた。

全体的に有益だった。線を引く部分が多かった。また、読んで終わりではなく、これを実践していかなければ「使う力」は身につかないことを念頭においておこう。

読むべき人:
 コンサルティング的なスキルを身につけたい、仕事に行き詰っている、レベルアップしたいがどういうスキルを身につけるべきか分からない、常に勉強していないと不安な人、一流のビジネスマンになりたい


May 13, 2006

Javaを独習する前に読む本


Javaを独習する前に読む本

キーワード:
 Java、プログラム初心者、入門書、概念的説明
2年半前くらいになんとなくJavaを学ぼうと思っていたとき、日経ソフトウェアという雑誌でこの本がよいと挙げられていたので買っていた本。実際にJavaを本格的に学ぶ必要性がなかったので半分くらい読んでしばらく放置していた・・・。また別の本でこの本の内容以上のことを学んでしまったのでそれ以上読まなかった。しかし、全く読まずに放置はもったいない気がしたし、状況が状況だし、また初心に帰って基本的なことから学ぼうと思ったので読んでみた。

内容は、プログラム初心者が始めてJavaを学習するときの取り掛かりとしての本となる。この本のはじめにでそういうことが書いてある。
本書はプログラミングの学び方をメインテーマとし、最初期から中級脱出までの筋道を大きな視点でもって浮かび上がらせます。普通の入門書がプログラミングという巨大な山の入り口あたりの案内役だとすれば、本書は読者を乗せてその山の中腹までをすべて俯瞰させるヘリコプターです。(pp.3)
著者自身認めているように、説明を大きく省いているところや、抽象的な概念にとどまっているところが多い。初心者にとってそれは分かりやすいが、逆にある程度理解している人にとっては疑問点ばかり沸いてくる。

プログラム的な内容は、実際に簡単なプログラムを作る過程を示し、クラス、オブジェクトを簡単に説明し、分岐、ループ程度で終わっている。その次に、OS、メモリなど内部構造的な話になり、最後はプログラミングの学習方法について述べられている。

今の自分が読むと、最初の2部は分かりきっていたことなのでさっさと読んだ。しかし、3部のプログラムの学習方法は参考になった。情報収集方法や書籍の選び方など、ある程度のレベルの人にも有益な部分が多いと思われる。書籍選びで、悪書を避ける方法として、
  • 読んだ人の意見を聞く
  • 店頭買いをしない
  • 著者で削除
とある。これはなるほどと思う。技術本は高い割りに内容の良し悪しがはっきり分かれることがあるので、こういうことを意識するのは重要だと思われる。

この本は随時扱っている内容に合わせて参考文献が多く載っている。本格的に学ぶにはこれらを読んでいったほうがよいと思われる。

読むべき人:
 Javaを簡単に学びたい、ポリモーフィズム、継承、カプセル化はとりあえず後回し、概要だけ学べればよい


ブログランキング

livedoorの書籍/雑誌 - 一般のブログランキングにこのブログが出現するようになった。これは、livedoorのブログをやっていたら勝手に算出されるブログスコアによるもの。現在ブログスコアは41で、3633ブログ中87位。始めてまだ日が浅いのに、結構高いほうだろう。以前のブログではこのカテゴリで最高50位くらいまでいったけど。

ランキングに載ると、そこからの訪問者や検索に引っかかりやすくなってアクセス数アップを図れる。

あと人気ブログランキングもよろしく。現在こっちは114位と順調に上がっている。順位を確かめたい場合は、人気ブログランキングにいって、『type5w4』で検索して、その結果のサイト情報というところをクリックすれば分かる。

とりあえずの目標は、アクセス数3桁だな。以前のブログではなしえなかったし。がんばろう。


May 12, 2006

クオリア降臨


クオリア降臨

キーワード:
 クオリア、文学評論、脳科学、引用、博覧強記、教養
著者は、最近話題の脳科学者、茂木健一郎氏。

内容は文学界に連載されていた文学評論。評論方法は、印象批評とは違い、著者の読書体験、または経験知から始まる文学の科学的な評論である。そのため、あらゆる分野からの引用があり、それを根拠に自分の体験からの主張を展開させるというようなものである。

正直、今の自分には難解すぎた。以前に、著者の『「脳」整理法』や『脳と創造性 「この私」というクオリアへ』を読んで、知的刺激を受けてまたいろいろ著者の本を読みたいと思ったのでこれを手にとって見た。しかし、内容はあまりにも一般向けではないくらいに難しく感じた。より言い回し、文体が高尚になっていた。なによりも、著者の主張を裏付けるための比喩的引用があまりにも多岐にわたり、著者の教養としての総合知を見せ付けられる。そのため、どうしても章ごとの主題がつかみにくかった。せいぜい自分はこの本の3分の1も理解していない。理解するにはあと5年はかかりそうな気がしてくる。

この本はあまりにも書評しづらい。どういう内容か詳しく知りたい場合は、リンク先をたどってレビューでも見たほうがいいかもしれない。

もう少し自分の教養レベルが総合的に高くなったら、もう一度この本に挑戦してみようかと思う。そうすれば、きっと理解できるのかもしれない。

なんだか現代文の入試問題に使われそうな内容だった。

また、著者のブログもある。茂木健一郎 クオリア日記

読むべき人:
 茂木健一郎の著作は抑えておきたい、一味違った文学評論を味わいたい、自分の教養レベルを試してみたい、夏目漱石の作品を読破している


May 11, 2006

新版 考える技術・書く技術


考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

キーワード:
 ビジネスライティング、教科書、経営コンサルタント、思考方法、問題解決方法、ピラミッド、構造
著者は、アメリカの経営コンサルティング会社マッキンゼー出身のバーバラ・ミントという人。分かりやすく文書を相手に伝えるにはどうするかということが発祥としてこの本が書かれたようだ。

この本は改訂版らしく、大幅に内容が更新されたらしい。4部構成になっていて、
  1. 書く技術
  2. 考える技術
  3. 問題解決の技術
  4. 表現の技術
となっている。

書く技術に関しては、いかにビジネス文書を相手にわかりやすく伝えるかということが述べられている。それには文章の構造を常に意識する必要があり、それがこの本の主題のピラミッド原則となる。イメージをつかんでもらうために、ピラミッドのコンセプトを引用しておく。
ピラミッドの鉄則
  • どのレベルであれ、あるメッセージはその下位グループ郡のメッセージを要約したものでなければならない
  • 各グループ内のメッセージは同じ種類のものでなければならない
  • 各グループ内のメッセージは論理的な順序で配置されなければならない
    (pp.279)
イメージ的にはオブジェクト指向的な考え方に近い。スーパークラスがあって、下にサブクラスがあってという感じ。しかし、横のサブクラス同士の関係はないけど・・・。

考える技術でもピラミッド構造を考慮して、物事の時間の順序、構造の順序、度合いの順序を意識することで、考え違いを防ぎ、最適な思考方法を提案している。また、分かりにくい主張をグループ化したり簡潔化したりし、分かりやすく相手に伝わるような主張に変えるといったことが述べられている。

3部の問題解決の技術は、コンサルティング的な思考法である。問題を定義し、分析を構造化し、分析を実施し解決策を見出し、考えを伝えるためにピラミッドをつくるという方法。この部分は、コンサルタントのために書かれたようなものなので、飛ばしてもよいと思われる。

4部の表現の技術は、文章にしっかり見出しを反映させ、節、項に番号をつけたりインデントしたりして書いていくとよいというようなもの。ビジネス文書が対象だが、まるで論文の書き方のようでもある。

全体を通してなるほど、そう考えればよかったのかという部分多い。特になるほどと思ったのは、書く技術の中での演繹法と帰納法の使い分け方だった。ここでは詳しく説明しないが、簡単に説明すると、演繹法は一本の理由づけラインで展開するのに対して、帰納法は類似の考えや関連する行動をグループ化するということ。その使い分けが特に参考になった。

ビジネス上の文書や考え方の具体例が多く載っているので、かなり分かりやすい。また、最後に参考書のように各章のポイントがまとめられている。

今までそれなりにロジカルシンキング的な本を読んできたけど、これはかなり分かりやすい本だと思った。以前に旧版をチラッと読んだことがあったけど、そのときはさっぱりだった。こういう外国製の本は得てして難しい印象があるが、この本は訳がよかったからかすんなり頭に入った。しかし、さすがに3部は完璧には理解してないけど・・・。

今まで自分がいかに漠然と文章を書いていたのかということが分かった。またプレゼンのパワポの資料も、適当極まりないものだったなと反省した・・・。特に無駄に箇条書きが多い部分とか・・・。

この本は20版までいっているのでかなり売れている本だと思われる。ビジネスマンには必須書籍だと思う。読んでおいて損はない。むしろこれをしっかり読みこなし、体得できたときにはかなりビジネススキルがアップするのではないかと思う。そのため、何度も読み返す必要がある本だと思う。絶対お勧め書籍。また、ビジネスに限らず、研究的な思考法、表現にも使えると思われる。プレゼンとか。

読むべき人:
 ビジネススキルを高めたいビジネスマン、コンサルタントを目指す人、うまくビジネス文書を書けない人、いまいち自分の提案が分かってもらえない、ロジカルシンキングを体得したい、プレゼンを極めたい


検索

Googleで『bookdiary』で検索すると、ちょうど50件目に引っかかるようになった。アドルフに告ぐの記事で、これはトラックバックを受けているからだろう。Googleで検索上位に行くには、ページ同士のリンクが重要になるからトラックバックはかなり有効だと思われる。トラックバック先のブログはページランクが2だった。今度から、ページランクの高いブログにトラックバックしていこう。

トラックバックといっても、適当にしているわけではなく、ちゃんと自分の投稿記事と関連のある記事にやっているからスパムとは思われないはず。自分自身エロサイトのトラバは辟易するし。


May 10, 2006

第2回 Amazonアソシエイト・プログラムコンテストの参加

第2回 Amazonアソシエイト・プログラムコンテストに参加することにした。今月末が参加登録締め切り。応募した部門は、書籍、新人、ブログの3つ。まぁ、期間中の発送済み商品点数も考慮に入っているので勝ち目はないけど・・・・。

コンテスト選定期間が6月中なので、それまでに多く更新して、アクセス数を伸ばせるかどうかにかかっている。まぁ、だめもとでいいかな。

それにしても商品が最高でギフト券1万円分て、少ないような・・・。そんなに金払いたくないのかね・・・。

以上お知らせでした。
今後もよろしく。
あとランキングクリックもよかったらどうぞ。


May 09, 2006

突破力!


突破力! 仕事の「壁」は、こうして破れ

キーワード:
 仕事の悩み相談、困ったときにどうするか、ビジネス書、自己啓発
ドリームインキュベーターの社長、堀 紘一氏が著者。

内容は、雑誌『THE21』の仕事の悩み相談の連載に加筆修正を加えて書籍化したもの。主に20代、30代のビジネスマンの悩みに時には厳しく、時にはユーモアを交えてアドバイスをしているというもの。4章立てで、「仕事」に対する突破力、「人間関係」に対する突破力、「キャリア」に対する突破力、「人生」に対する突破力とさまざまな悩みに答えている。例えば、営業で成績が伸びないときはどうするか、上司との関係にうまく行かない、転職すべきかどうか、彼女ができるようにするにはどうすべきかとかいろいろ。それぞれ著者のビジネスマンとしての経験から的確にアドバイスされる。どの悩みに対しても、考え方を変えてみる、つまりその事象の見方を変えてみると良い解決策がでてくるというような答えが多い。それはなるほどそう考えればよいのかと納得がいくものが多い。著者自身コンサルタント経験があるのでそういう発想も得意なんだろうと思う。

著者が一貫して主張していることは、20代、30代は焦らず大いに失敗し、たくさん勉強するような修行のときだとある。そしてそのときにどのように過ごしたかによって40代、50代に大きな差になるとある。また、そのため目先のことに惑わされるのではなく、長期的な視点に立って目標を立てたり人生設計することが重要というようなことが書かれていた。なるほどと思った。

自分自身、少し焦っている部分もあるので、そういう考え方もあるんだと思って勉強になった。また著者がアドバイスをするような物事の対処法などもきっとこれからビジネスをしていくうえで役に立つんじゃないかと思った。そのため、そのときそのときこの本を繰り返して読むことが重要なんじゃないかと思う。しかし、全てが著者の言うとおりになるとは思えないけど、そこは自分で考えて行動しろということだと思う。

あと、この本の内容とは関係ないけど、この本はPHPビジネス新書というもので、新たにPHP研究所から最近発行され始めたようだ。最近のベストセラーは新書から生まれる傾向が強いということを意識してか、新たに新書ができたのだと思われる。新書好きの自分としては、選択肢が広がるから歓迎である。どうでもいいことだけどPHP研究所のPHPの意味はPeace and Happiness through Prosperity [繁栄によって平和と幸福を]ということらしい。スクリプト言語のほうのPHPはHypertext Preprocessorだけど。また日本PHPユーザ会には出版社のPHP研究所とは一切関係ないとある。

読むべき人:
 仕事に悩みがある、Q&A方式が好き、自分の仕事のやり方がいまいちうまくいかない、今後どういうビジネスライフを送るべきか迷っている


May 08, 2006

村上朝日堂の逆襲


村上朝日堂の逆襲

キーワード:
 村上春樹、安西水丸、エッセイ、身辺雑記、生活、こただわり
小説家村上春樹のエッセイ。1985年4月から1986年4月まで週刊朝日に連載されていたもの。前作の『村上朝日堂』と似たような感じ。イラストレイターの安西水丸によるのほほんとした絵もしっかりある。ちょっと違うところは、1つの話題が4、5ページになっていることかな。

特に面白かった話題は、Fの鉛筆はセーラー服を着た女学生みたいだといわれたのをきっかけにFの鉛筆が妄想により使いづらくなったこと、学習についてという話題で、大学時代は何も学ばなかったこと(早稲田大学文学部に7年通ったらしい)やあまり若いときに勉強しすぎると「勉強ずれ」が起こるんじゃないかとか、人々はなぜ本を読まなくなったのかという考察など。日常のささいなことにこだわりをもっていたり、考えたりしているのがわかって面白い。

この本を読んでいると、村上春樹という人の素の人物像が分かる。あまり人付き合いが良くないようで、初対面の人とは話しづらい性質を持っていたり、人工的な高さに対する高所恐怖症だったり、日々それなりにストレスを感じることが何かあるといった具合に。勝手な推測だけど、エニアグラムは自分と同じType5なんじゃないかと思う。なんとなく共感できる部分が多いから。

こういう本は何も考えずに読めるから楽しいし、気楽だ。

読むべき人:
 村上春樹がどういう生活をしていたかしりたい、作家の仕事はどういうものか気になる、ビールなどの酒が好き、一人で街をぶらつく生活に憧れる


May 07, 2006

アドルフに告ぐ


アドルフに告ぐ (1)

キーワード:
 手塚治虫、アドルフ・ヒトラー、ナチス、歴史、ユダヤ人、日本人、ドイツ人、人種、正義、戦争
手塚治虫の漫画。実際に読んだのは文春文庫のほう。文庫の画像がないから単行本のほうを採用。文春文庫だと全5巻で完結。

物語は3人のアドルフの関係が描かれる。実在したナチスのアドルフ・ヒトラー、架空のドイツ人と日本人のハーフであるアドルフ・カウフマン、架空のユダヤ人でパン屋の息子のアドルフ・カミル。これら3人が主な登場人物で、ヒトラーがユダヤ人の血を引くという出生の秘密文書をめぐった壮大な物語。それぞれが人種の意義、正義の正当性、戦争状況下での狂気、また秘密文書をめぐったミステリアスな物語を彩る。内容はあまり語ると面白くなくなるので省略。面白いのは確か。

ヒトラーがユダヤ人説というのは手塚治虫の創作らしい。歴史的な史実にはそれなりに忠実に描かれているが、実際の登場人物よりも架空の人物によってこの物語が重層的に展開する。何よりも他の作品より登場人物がかなり多い。日本人から、ユダヤ人、ドイツ人最後にはパレスチナ解放戦線まで出てくるからややこしくなる。そもそもこの漫画は少年雑誌に連載されたものではなく、週刊文春に載ったもので大人向け作品となっている。そのため、手塚治虫本人が漫画中に出てきたり、独特のユーモアのあるコマ割などはほとんどない。絵柄も晩年のものであるので、キャラがデフォルメされていた初期作品とは一味違う。しかし、壮大な物語のテーマの捕らえ方、構造などは他の作品のようにしっかりと描かれている。よくこんな物語を思いつけたなと思う。

手塚作品はただ面白いだけではなく、何かを訴えるテーマがかならず示されている。この作品では、人種の違いによる根本的な相違とは何か、それぞれの信じる正義とはどういう意義があるのかといったことだと思う。世界中の人がこの漫画を読めば世界の現状の何かが変わるかもしれない。そんな作品。

全5巻を一気に読むのはかなり疲れると思われる。それでも面白いのは確か。

読むべき人:
 人種問題に関心がある、手塚治虫を極めたい、歴史が好き、戦争ものが好き、ナチスドイツの蛮行を知りたい


らしさ

やっと書評冊数も10冊を超えたのでそれっぽくなってきた。書評自体は、自分で書いていていまいちなできだなといつも思っているけど、それは今後書いていくうちに成長することを期待しよう。

アクセス数が全然伸びないのが悩みだな・・・。
SEO対策でぐぐってみるといろいろ怪しいのもあるし、SEOスパムなんてものもあるので、そこまで躍起になってもしょうがないかなと思う。そのうちGoogleに拾ってもらえばいいや。また、以前のブログでは更新しまくっていたらページランクが4になったので、一番確実なのは更新頻度を高めることだよなと思う。そのためには読書ペースを速めなければならないけど。

今後もよろしく。


プログラムはなぜ動くのか


プログラムはなぜ動くのか ― 知っておきたいプログラミングの基礎知識

キーワード:
 プログラム、メモリ、アセンブラ、CPU、ハードウェア、OS
日経ソフトウェアという雑誌で連載されていたものが書籍になったもの。プログラマが知っておくべきプログラムの動き方について書かれている。

扱う内容が、CPUからなのでハードウェアよりになっている。そこからCPUの動き、レジスタの役割、メモリとスタック、キュー、ネイティブコードができるまで、OSとアプリケーションの関係、アセンブラなどへと続く。

著者曰く、ハードウェアのメモリの番地まで詳細に理解しながらプログラムを組めることが重要とある。そこまで理解していないと、直せないバグなどがあり、またよいプログラムを作る上でもハードウェアよりの部分を理解していることは必須とある。なるほどと思った。確かにC言語では、常にメモリを意識しながらmallocで領域を確保し、使い終わったらfreeで開放するということが必要になる。しかし、Javaではポインタでメモリを詳細に指定するということがあまりないから、そういうことを意識なくても良くなる。とはいっても、やはりJavaでも効率的なプログラムを作るには著者が主張するように番地などを理解していたほうがいいんじゃないかと思う。

この本は2001年初版ということもあり、OSの具体例としてWindowsが挙げられているが、XPが出てこない。たった5年前なのに、XPが出てこないというのも違和感を覚えるというか、時の流れは早いなと思った。

サンプルプログラムで出てくる言語は、Visual BasicやC言語である。サンプルプログラム自体は簡単なものが多い。また、C言語のコンパイルからアセンブリ言語のソースコードを出力し、高級言語のCがアセンブリではどのように動いているかを示している。これは結構勉強になった。アセンブリに低級化することで、よりレジスタなどの動きがわかってよい。こんなことができるんだとも思った。

プログラムの動き方がメインなので、ケーススタディ的にどのようにプログラムを組むべきかということは書いていない。それは言語に依存すると思われるし、各言語に共通に通用する基本を知ってもらいたいからこのような内容になっているのだと思われる。

大学の講義ではハードウェアとかOS系はあまりよくわからなくて苦手意識があったけど、これを読んでしっかり理解することができた。最初は、今更この本を読む必要はないと思っていたが、結構知らない部分とか曖昧な理解になっている部分があった。しっかり理解するために、読むのに結構時間がかかった。また忘れたりするだろうから、繰り返して読む必要のある本だと思う。

読むべき人:
 ハードウェアよりの仕組みがよくわからない、C言語のポインタがいまいち理解できない、アセンブラを手軽に学びたい、Javaからプログラム言語を学び始めた、2進数でのデータ構造がわからない


May 06, 2006

この国のけじめ


この国のけじめ

キーワード:
 藤原正彦、国家の品格、教養論、日本、武士道、教育論、身辺随想
国家の品格』の著者によるエッセイ。

内容は国家の品格と重複する部分がけっこうある。この本は国家の品格以後の出版となっているが、初出は新聞、雑誌の記事で、それらがまとまったものとなっている。そのため、講演内容を文書化したものと違って少し固めの文体となっている。また、扱っている内容が本書の中で繰り返している部分もあるし、論述内容が多岐にわたっている。

主な内容は、最初は日本を憂う気持ちから、市場原理主義、ゆとり教育の失敗、大戦中の敵国がいかに卑怯極まりないことを行って日本を貶めたなどといった、少し硬い内容となっている。最初のほうは、祖国愛と題した章にあるように国家単位の事象から次第に個人的なことに話が変わっていく。

個人的なことを語るエッセイがとても面白い。著者の自意識過剰といえるまでの自分は女性にモテるはずだという思い込みが随所に現れていて、失笑してしまう。そこまで言い切れるものなら、その人ならではのキャラクターなのだということがわかって面白い。ユーモアも忘れない著者の個人的な話は、親との関係などもあって、著者がどう生きて考えてきたのかがわかる。

なるほど、なるほどと思って線を引いた部分が二箇所ある。1つは小学校から英語教育を始めることの批判、そして国際人になるには高い教養が必須であるという部分のくだり。
伝達手段の英語をマスターし、かつ自らの内容を豊かにすることは、並みの日本人には不可能という辛い現実を、素直に国民に伝えねばならない。内容を豊かにするためには、読書を中心とした膨大な知的活動が必要であり、これが膨大な英語習得時間と、並みの人間にとって両立しないのである。うまく両立させられる日本人は、千人に一人もいないと考えてよい。(pp.72)
ここまではっきり言われればなるほどと納得がいく。自分が大学時代にそれなりに英語の勉強をしてもTOEICの点数が頭打ちになってしまったのはこれで言い訳できる・・・・。だって読書冊数を維持しながら英語の勉強まで完璧にやることは不可能だった・・・・。研究とかもあったし・・・。まぁ、逆にもう何年か辛抱して努力し続ければ、千人に一人以上の逸材になれるんじゃないかと思う。

また、著者の主催する読書ゼミの教養についての部分。
教養がどうしても必要なのは、長期的視野や大局観を得たいと思うときである。長期的視野や大局観を持つとは、時流に流されず、一旦自分を高みに置き、事象や物事を俯瞰しつつ考察するということである。このためには若いうちから「現状」を離れ大きな枠の中で人間や社会の本質に迫る、ということに慣れねばならない。そこで、時空を超える唯一の方法、すなわち読書により、古今東西の偉人賢人の声に耳を傾け、庶民の哀歓に心を振るわせる、ということが必要になる。このような読書の蓄積が教養である。(pp.114-115)
このように今まで読んできたどの教養論よりも簡潔的かつ的を射ている。

もちろん、国家の品格同様納得できない部分もそれなりにあるけどね。

この本を読んだ後は『武士道』を読みたくなる。また、日本の歴史、文化をしっかり学ぼうという気にさせてくれる。

エッセイは著者の考えなどがよくわかるので面白い。

読むべき人:
 国家の品格だけでは物足りない人、藤原正彦のファン、教養論が好き、小学校からの英語教育の是非に関心がある人、最近日本はだめになってきていると思う人、歴史好き、武士道が愛読書


May 05, 2006

会計の世界


会計の世界―この1冊で会計のすべてがわかる

キーワード:
 会計入門書、財務会計、国際会計、管理会計、環境会計、税務会計

正直、こういう本を書評するのは気が引ける。あまり得意分野ではないし、そのため完全に理解しているとはいえないから・・・。よってかなり手抜きで。

この本は会計の基礎知識を得るために読む本であって、具体的な計算方法などが載っているわけではない。初めに会計とはどういうものかを説明して、会計の種類、それらの具体的な内容などが述べられている。単純な簿記の本と違って、B/S、P/Lの詳しい読み方や計算方法が載っているわけではなく、簡単な説明で終わっている。

個人的には管理会計の章で、損益分岐点の分析方法などが勉強になった。

この本で会計の全てが分かるわけではないと思う。それぞれの章に参考文献が挙げられているので、より詳しく学びたいときはそれを読むしかないと思う。

正直、会計の本はあまり得意分野ではないので何度も繰り返して読まなければならない。

よく適職診断とかで、会計士が微妙に高かったりする。会計が自分に向いているのかどうかは分からない。ただ、本中には漢字のややこしい用語が多いので、そういうのを一つ一つ理解する作業がとてもめんどくさく感じる。ただ、一流ビジネスマンには会計知識は必須だと思うけどね。

読むべき人:
 会計の基本を押さえたい人、会計の分類の違いについて知りたい


May 04, 2006

ブログ進化論


プログ進化論 ― なぜ人は日記を晒すのか

キーワード:
 ブログ、ブログの価値、ブログの魅力、面白いブログ

世の中にブログがはやっているが、それはどういうものでどういう魅力、利点があるのかといったことが分かりやすく解説されている本。それだけにブログの技術的なことが書いてあるわけではなく、こういうブログが面白いといった事例が多く載っている。

内容は、ブログは個人が発信できるメディアである、個人が雑誌などにないようなお店の情報をめぐって口コミ情報を発信できるとか、ブログの女王眞鍋かをりやヤクルトの古田選手のブログはなぜ人気があるのか、またビジネスの観点からブログはどう使われているかといった内容。どちらかというとあまりブログに縁がない人が、巷に溢れるブログとはどういうものかという情報を得るために読むべき本で、実際にヘビーなブロガーにとっては何を今更という感じ。

しかし、こういうブログが面白いといった紹介が載っているので、新たに面白いブログは何かないか探している人にはよいかも。

正直そこまで面白い本ではなかった。タイトルの『進化論』というものがついているから衝動買いしてしまった。なぜなら、『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』というものに似ていたし、この本はかなり面白くいろいろなことが分かってよかったので、そういうタイプのあたり本かと思っていたが違った。明らかにタイトル負けしているし、よく売れた先行事例の便乗としてタイトルがついたのだと思う。まぁ、まったくはずれとも言えないけど、改めてブログのことを良く知ることができてよかった。

最後のあとがきで

『キャスト・アウェイ』という映画では、飛行機事故の末、無人島に一人流された主人公は、バレーボールに話しかけることで精神の安定を保ち、命を繋いでいた。
そう、人間は他者に対して発信せずには、生きていくことも困難になるのだと思う。
そんな根源的な欲求をブログは満たしてくれる。(pp.193)
とある。自分がブログを綴る理由はまさしくこれなんじゃないかと思った。まぁ、誰も受け止めてくれなくても、吐き出すことで精神の安定を図っているんだけどね。

読むべき人:
 ブログって何?と思う人、ブログを始めようか迷っている人、面白いブログってどういうものか知りたい人、ブログの活用方法について知りたい人