June 2007

June 27, 2007

不安定な検索結果

14674945.jpg
検索結果が最近不安定だ。
ここ数日アクセス数も少なくなったし。

そうかと思って、画像のように『book diary』でぐぐってみると、一番上に表示されたりする。今日の昼ごろ試したときはまったく表示されなかったが・・・。

7月あたりにページランク更新かな。いまはGoogle内部での調整中なのかもしれない。

画像は記念的な意味も込めてキャプチャ。

そろそろページランクが3くらいになってもいいころだなぁ。まぁ、焦らず気楽に行こう。

また、Yahoo!カテゴリの登録も視野に入れておこう。


June 24, 2007

若きサムライのために


若きサムライのために

キーワード:
 三島由紀夫、思想、サムライ、自衛隊論、対談
三島由紀夫が若い読者向けにつづったエッセイと自衛隊論、国家、天皇論などの対談をまとめた本。以下のような構成となっている。
  1. 若きサムライのための精神講和
  2. お茶漬けナショナリズム
  3. 東大を動物園にしろ
  4. 安保問題をどう考えたらよいか<対談>猪木正道
  5. 負けるが勝ち<対談>福田赳夫
  6. 文武両道と死の哲学<対談>福田恒存
精神講和の部分はいくつかのテーマに分かれており、肉体、信義、快楽、羞恥心、礼法、服装、文弱の徒、努力についてなど多岐にわたっている。多くが優美で高尚な文体となっているが、そうではなく砕けた文体のものも多い。

特に印象だった部分を若干長いが引用しておく。文弱の徒についての部分。
しかしほんとうの文学とはこういうものではない。私が文弱の徒に最も警戒を与えたいと思うのは、ほんとうの文学の与える危険である。ほんとうの文学は、人間というものがいかにおそろしい宿命に満ちたものであるかを、何ら歯に衣着せずにズバズバと見せてくれる。しかしそれを遊園地のお化け屋敷のみ見せもののように、人をおどかすおそろしいトリックで教えるのではなしに、世にも美しい文章や、心をとろかすような魅惑に満ちた描写を通して、この人生には何もなく人間性の底には救いがたい悪がひそんでいることを教えてくれるのである。そして文学はよいものであればあるほど人間は救われないということを丹念にしつこく教えてくれるのである。そして、もしその中に人生の目標を求めようとすれば、もう一つ先には宗教があるにち違いないのに、その宗教の領域まで橋渡しをしてくれないで、一番おそろしい崖っぷちへ連れていってくれて、そこで置きざりにしてくれるのが「よい文学」である。
(pp.90-91)
文学の恐ろしさがよく分かる。例えば、自分が影響を受けたものとしては、『地下室の手記』とか『罪と罰』がある。これらなんかは特に三島由紀夫が警告を与えているものに該当するのではないかと思う。文学作品の本質は楽しめればよいというものではなく、このように自分自身の内面を大きく変革してしまうものではないかと思う。三島由紀夫自身、このような側面に陥っていたとあり、ニヒリスト的に世間を嘲笑するような何か特別な存在になってしまっていたようだ。このような文学の毒から脱却するために、剣道をやって竹刀を振るだけでよかったと自身で語っている。そして最終的に人の毒に染まるのではなく、自分の体に生まれつきそのようなおそろしい毒を持った者だけが文学者としていくつかの作品を書いてゆけばいいのだとあった。深いなぁと思った。ここまで考えているから文学者になれたのだと思う。

対談の部分はほとんど思想的な側面が強い。自決する前の年、今から大体40年ほど前のものであるが、昔も変わらず自衛隊をどう捉えるか、そしてそれに伴って改憲すべきかどうかが語られている。面白いのは三島自身自衛隊に入隊したり、隊員に対して自論を述べたりしている。そういう側面からの自衛隊への考えは参考になった。まず、自衛隊を二分割すべきで、革命勢力に対しての国土防衛軍と、もう一つは国連警察予備軍で安保条約に忠実で海外派遣なども視野に入れるべきだと。これなんかは今振り返ってみると、自衛隊は軍隊ではないとか言っておきながらイラクにまで派遣してしまっている。この矛盾を解消できそうな面白い考えだなと思った。今の現状を三島由紀夫が見たらどう思うのかなとか想像しながら読んだ。

ところどころ結構過激な主張がある。そしてなんで自決したのかが分かる気がした。詳しい背景を知っているわけではないけど。

三島作品は『金閣寺』などしか読んだことがないので、著名作品は読もうと思った。『豊饒の海』とか買ったまま積読状態だが・・・。

70年代の時代背景や三島由紀夫の考え方が分かって面白かった。今読んでもまったく古くない。

読むべき人:
  • 三島由紀夫が好きな人
  • 高尚なエッセイが好きな人
  • 国粋主義的な人
Amazon.co.jpで『三島由紀夫』の他の本を見る


June 17, 2007

知識ゼロから学ぶ ソフトウェアテスト


知識ゼロから学ぶ ソフトウェアテスト

キーワード:
 高橋寿一、ソフトウェテスト、基本、技法、境界値分析
著者はマイクロソフト、ソニー、SAPなどを渡り歩いてきたソフトウェアテストの専門家。テストの基本的なことが書いてある。以下のような内容となっている。
  1. テストをはじめる前に(「バグ」とは何かを考える)
  2. ソフトウェアテストの基本(ホワイトボックステスト)
  3. エンジニアが最もよく使う手法(ブラックボックステスト)
  4. ソフトウェアの性能をチェックする(システムテスト)
  5. 攻撃に耐えうるソフトウェアの構築(セキュリティテスト)
  6. その他のテスト手法(スモークテストと回帰テスト)
  7. ソフトウェアテスト運用の基本(テスト成功の方程式)
  8. ソフトウェア品質管理の基本(ソフトウェア品質のメトリックス)
  9. テストの自動化という悪魔(なぜ自動化は失敗するのか)
このように基本的なことが網羅的に書いてある。全て説明するのは冗長なので、気になった部分を絞って解説。

まず1章で、そもそもソフトウェアにはバグは絶対潜んでいるものであり、全てのバグを取り除くことは不可能であることを認識せよとある。そして先人のテストの格言のごとく、著者なりの格言が示されている。
ソフトウェアテストで重要なのは、どの部分に
バグが出やすいのか、そこにどのようなテスト手法を
適用すれば十分な品質が得られるかを知ることである。
―― by Juichi Takahashi
(pp.8)
そしてソフトウェアテスト工程はプログラミング工程ど同等に困難で創造的な仕事であるとあり、それを素人程度のスキルの低い新人にやらせることはそのソフトウェアの品質や企業の良識を疑われることになるとある。確かにそのとおりだよなと思う。単純にテスト結果をPass、Failと記録するだけなら新人でもできるが、バグを網羅的に発見できるテストケースを書くのはかなり困難だよなと最近実体験から思う。

3章では、エンジニアが最も使う手法であるブラックボックステストがあるが、これは『プログラムを一種のブラックボックスと見立て、様々な入力を行うことによってソースコードを利用せず(見ずに)にテストを行う方法です。(pp.46)』と示されている。そのブラックボックステストの基本に同値分割法と境界値分析法があるようだ。特に参考になったのは同値分割法で、どのようにテストケースを減らすべきかという部分。A,Bという変数のとりうる入力値の範囲を座標で示し、その中で重複している部分は除くことができると示されている。ただ、その省略されたテストケースでバグを発生させてはいけないとあるのでもっともだと思った。

また、分岐などの境界になる値を調べる境界値分析法では、0は常にバグになりやすい数であるので、境界であるか否かとは無関係にチェックするべきだとあり、参考になった。

5章で示されている、セキュリティテストとはハッキングなどに耐えうるシステムをテストすることであるが、その手法がまだまったく確立されていないのが現状なようだ。そもそも従来のソフトウェアテストはプログラムミスによるバグの障害を防ぐことを目的とされた方法論だったのに対し、セキュリティテストは従来のテスト手法から逸脱、もしくは著しく乖離せざるを得ないからのようだ。この章のコラムにセキュリティテストができる人材を確保するのは非常に困難であるとある。なぜなら、一般的なテストスキルのほかに、暗号化、セキュリティシステム、最低限のアセンブラの知識が必要になるからのようだ。もし社内にセキュリティに非常に関心を持ち、かつテストをすることも好きな人がいたらどんなに高収入を払っても辞めないようにするべきだとある。なるほどなぁと思った。

他にも面白かったコラムとして、『テストの才能のある人とは』というものがあった。テストの分野において才能のある人は普通の人の10倍の数のバグを見つけられるようで、そういう人をテスト担当者として雇うべきだとある。また、そのような人は見つけるのが困難で、学歴や頭の切れとは全然関係ないようだ。なるほどなぁと思った。テストの才能と言うと、あらゆる動作確認を網羅的にかつ地道にこなせるかどうかじゃないかと思う。そういうのを楽しめるかどうかが分かれ目なのではないかと思う。もしくは他人のあら捜しが好きな人とかwww。そうなったら、テスト担当者は開発者からの嫌われ役だな。

ソフトウェアテストの基本は、計画をきちんと立て、スケジュールを守り、テストケースを的確に実行するだけだとある。それによりバグのない製品ができるようだ。その基本的なことは、マイクロソフト、ソニー、SAPでもそんなに変わらないとある。そのとおりだよなと思う反面、テスト工程をしっかり重要視しているかどうかでその差が出るのではないかと思った。

テストに関する基本的なことが学べてよかった。著者はソフトウェアテストの専門家で博士号を持っているが、研究一筋ということではなく現場のプロジェクトでの知見が基に書かれているので、信頼性が高いと思われる。単純なテスト手法の解説だけではなく、テスト時の運用におけるコストに関することまで網羅されているので参考になった。

また、著者はテストマネージメントは基本が大事というよりも広範な知識が必要だと主張しており、以下の2冊をお薦め本として挙げている。この二つもチェックしようと思った。
基本から学ぶソフトウェアテスト―テストの「プロ」を目指す人のために
基本から学ぶテストプロセス管理―コンピュータシステムのテストを成功させるために

読むべき人:
  • ソフトウェアテストについて基礎から学びたい人
  • 同値分割法、境界値分析法について知りたい人
  • テストケースが思うように書けない人
Amazon.co.jpで『ソフトウェアテスト』の他の本を見る


June 13, 2007

あわせて読みたい

右のサイドバーにfeed meterのB面版ともいえるあわせて読みたいを設置。

なかなか面白い機能だと思う。詳しくはリンク先の説明を。

それでも簡単に自分で説明。

要は、この書評ブログを読んでいる人が他にどのようなブログをよく読んでいるのかということがわかるものらしい。「フィードメーター」や「あわせて読みたい」の参加ブログの中から共通の読者率の高いサイトをあるアルゴリズムにより算出されるようだ。

自分のブログを見に来てくれている人が他にどのようなブログを見ているのかが分かって面白いなと。

あと、自分のブログへの訪問者が増えると考えられるので一石二鳥かな。


それはそうと、最近、このようなお知らせカテゴリばかり更新しており、肝心の書評のほうが停滞気味で・・・。時間はあるというのに・・・。明日こそ更新!!


June 12, 2007

本ブログのリンク集への登録

【ほんぶろ】〜本ブログのリンク集に登録してもらった。右のサイドバーに新たにバナーを設置したやつ。

このブログは、本、書籍のブログで書評や感想を書いている、本ブロガーさんの一覧集。さまざまな本ブロガーさんのブログが登録されている。いろいろなブログがあり、また人によって読書傾向が大きく異なっていて面白いし、とても参考になる。

また、ほんぶろ内で本ブロガーさんたちで作る理想の本屋の夢があって面白そうだなと思った。自分も将来、会社員を引退したら自分の理想の本屋を作りたいと思っていただけに、何か運命のようなもの!?を感じた。

自分の理想の本屋は、カフェあり、ソファーありで、ベストセラーとか新刊には関係なく自分の好きな本、お客さんに本当に読んで欲しい本のみを置きたいね。理想を言えば自分が読んだ本しか商品として置かないとか。一人でやるのは無理だから、本ブロガーさんたちで協力すれば実現できそうだと思う。それぞれ担当者が区画を持ち、その区画ごとに、文学書ならまかせろとか、技術本なら俺だとか、ブックソムリエとしてそこにいれば面白いんじゃないかと思う。

あと、作家に会える本屋とかも面白いと思う。むしろ作家が本屋を経営しているとか。。。

自分も何らかの形で将来そのような理想の本屋にかかわれたらと思う。

ほんぶろがページランク4なので、リンクをしてもらったことにより、自分のページランクも微妙に上がり、かつほんぶろからの訪問者も増える。そんなもくろみもありつつ、登録した。


June 11, 2007

feed meterの人気度更新

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右のサイドバーにあるこのブログのfeed meterの人気度が更新されたようだ。

人気度が1.4になった。
以前は、1.2 → 1.0となっていたので、どうしてかなと思っていたが、更新前の微調整だったのかもしれない。

feed meterのランキング300位以内に入るには、人気度が最低2.0はないといけない。いつかそこまでになったらいいなと思う。目標は300位以内!!

このfeed meterはブログのRSSがどれだけRSSリーダーに登録されているかで算出されるようだ。詳しい算出方法は公開されていない。

また、そろそろページランクも上がりそうな気配。。


RSSリーダーに登録し、このブログを見に来てくれる人に感謝です。
どうもありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。
(・∀・)




June 09, 2007

働かないで年収5160万円稼ぐ方法


働かないで年収5160万円稼ぐ方法

キーワード:
 川島和正、アフィリエイト、副業、ブログ、マーケティング
ネットオークション、アフィリエイト、メールマガジン、情報ビジネスにより楽に儲ける方法が書いてある本。タイトルがタイトルだけに買うべきかどうか迷った。タイトルにある年収は著者の現在の年収。実際に読んでみると、まぁ、買って損はないかなと思った。以下のような内容となっている。
  1. 今なぜ副業が注目されるのか?
  2. 「楽して儲ける方法」の入り口 副業選びのポイント
  3. 楽々簡単! オークションで月30万円稼ぐ方法
  4. アフィリエイトで月100万円生む仕組みを作る
  5. 情報ビジネスならノーリスクで月300万円稼げる
  6. 副業から起業、そして年収1億円への道
1章では働くだけのために生きるべきではなく、副業などで楽して儲けることで自分の時間を多く使えることで自分の本当にやりたいことができるようになり、幸せになれますよという啓蒙的な内容が示されている。

2章では副業を選ぶときに、初期費用が10万円以下で個人で行え、法律に違反しないようなリスクの低いものを選ぶべきだとある。また、バイトのような時間の切り売りをするよりもマニュアル販売のように儲かる仕組みをつくって儲けるべきだとある。

3章はオークションで儲ける実践方法が示されている。本のせどりやCD、古着などを相場を考慮し安く仕入れておき、それらをYahoo!オークションなどで売れば儲けられるとある。最初は家の要らない家財道具などを1円でもいいから売ってみると良いとある。練習にもなり、家の中が広くなり精神的にも落ち着くとアドバイスされている。

4章はアフィリエイトでの儲け方。アフィリエイトの形態として、メールマガジン、ブログ、ウェブサイトの3つあるようだ。そのなかで一番早く大きく儲けられるのはメールマガジンであると示されている。まぐまぐ!などでグルメや映画などのノウハウをまとめた無料レポートを提供していき、読者数が1000部超えた段階でアフィリエイトを始めるべきとある。それまでは無料レポートの充実と読者数を増やすことに専念すべきとある。

ブログの場合は、基本的にメルマガと同じであるが、メルマガよりは儲からないようだ。なぜなら表示されている商品を一度見ただけで衝動買いする人は少なく、多くの人は繰り返し目にした商品が欲しいもので、同じお客さんに何度も広告することが難しいからだとある。そのため、ブログでメールアドレスを収集し、そのメールアドレスに繰り返し案内するようにすべきだとある。

またブログのアクセスアップ方法として、トラックバック、Pingを送る、他のブログへコメントを書き込む、相互リンクをする、ランキングに登録する、SEO対策をするなどが示されている。これらはそこまで詳しくは書かれていないので、他のSEO対策本などを見たほうが良いと思う。

5章では一番稼げるのは情報ビジネスであるとある。グルメなど売れそうな情報を扱い、競合が強すぎないジャンルを選び、セールスレターを効果的に書いて売るべきとある。これで著者は始めてから一年で4000万円売り上げたようだ。

6章では儲けられるようになってからは確定申告をしっかりすべきといったことや、事業化して会社を作って節税対策をすべきといったことが示されている。

どれも儲けるための基本的なことが書いてあると思う。ネット環境でのマーケティングの本として読めば面白いと思う。どの方法にも共通することは、売れそうな商材を選択し、それらを効果的に加工、宣伝し、時間と空間の制約のないネット上で多くの人に知ってもらい、多く売るということのようだ。

著者のように副業が本業になった場合、組織に属して消耗しながら働くということから脱却できそうだ。自分も病気持ちの身としては、将来的にはこのような生活がしたいと思う。それはそうと、このような収入を得る方法が出現してきたことで、働く意味や意義、そして人生の目的なども見直しが必要になるのだと思う。

現在、自分はこの書評ブログでアフィリエイトをやっているが、なかなか儲からない。なによりも著者が示すようなアクセス数アップ対策をしているが、まだ2桁アクセスしかないし、何万円も儲けるのは夢のように思えてくる。他に収入源の確保を考えるなら、自分は本のせどりなどが向いているかもしれないと思った。あとメルマガとかも興味がわいてきたな。

どこまで儲けられるか分からないけど、会社では働く以外の新たな収入確保の道を示す本として読んでみる価値はあるのではないかと思った。

読むべき人:
  • 楽して儲けたい人
  • 働きたくない人
  • ネオニートになりたい人
Amazon.co.jpで『アフィリエイト』の他の書籍を見る


June 05, 2007

会社を辞めるのは怖くない


会社を辞めるのは怖くない

キーワード:
 江上剛、早期退職、第二の人生、人脈、独立心
元銀行員で現在小説家による会社で働く以外の生き方を示した本。主に50、60代の会社員向けに書かれている。

書かれている内容は、会社で働くだけが人生ではなく、早期退職し、第二の人生として別の仕事につくこともありだと示している。まず最初の章では、著者の銀行員時代から退職に至る経緯が示されており、会社というものは社員を平気で放り出すものだと示している。だから会社に依存しすぎず、自分から辞めていく勇気も必要だとある。

2章では会社を辞めるときの心構えが示されている。まずは気持ちの整理をしなければならないということ。会社を辞めるということはよりどころをなくすということになり、不安が増大し、以前にいたポストのような仕事に再就職できる可能性が低いので覚悟が必要だと。

3章では早期退職にむけての具体的な準備が示されている。何よりもよりよい人脈を築いておくべきだとある。また会社名で再就職をするべきではないといったことや前の会社での仕事のやり方に固執すると失敗するといったことが示されている。また、何か事業を始める場合などはリスクをとることを恐れてはいけないとある。さらにそうなるために在職中に会社の外で十分通用するように自分を磨き、強くなっておくことが大切とある。

4章では、著者が小説家になったきっかけなどが示されている。さらに、退職後の妻との関係についてや時間や健康管理もしっかりやるべきだといったことが多い。

著者は日本の銀行という世界にいたため、典型的な年功序列的な日本企業に勤める会社員をターゲットにこの本を書いているのだと思う。そのため、どうも今の自分が読むのには適さない部分が多い。年齢的にもキャリア的にも。しかし、考え方や心構えは今の自分にも参考になる部分が多かった。例えば以下の部分。
 どこかで”会社は人生のすべてではない”との思いを持つこと。それは、今後、定年退職を迎える場合でも、早期退職をする場合でも、一番大事なことでしょう。会社の人生がすべてだと思うから、トップになっても出処進退を間違えてしまう。地位にしがみついておかないと、自分が何者であるかわからなくなってしまう。こんなに立派な地位に就いたのに、次の人生で惨めになるなんて考えたくもない、というわけでしょう。
 しかし、”何事にも終わりはある”のです。だから最初の人生で死期を迎えたら、”ヒョイと身軽に次の人生に乗り換えよう”そんな気持ちを持っておく必要があるのではないでしょうか。
(pp.45)
ここに共感できたのは、自分の現在おかれた状況により先が見えないことがあるから。自分は一応会社員だが、Up or Outのような側面があるところにいるし、何よりも健康状態があまりよろしくないので、辞めざるを得ない時が案外早いかもしれない。だからこのように考えておこうと思った。

また、会社を辞めて生きていくのに必要なことは以下の3つだとある。
  1. 自分の足で立つという気構え
  2. 人脈
  3. 家族の支え
何とかやっていくという独立心と、自分を支えてくれる友人、知人、家族がいてこそ第二の人生が成功する可能性が高いようだ。

この本を読んでいつ会社を辞めてもいいだけの心構えは身についたような気がする。

読むべき人:
  • 会社を辞めようかと思う人
  • 第二の人生を考えている人
  • 早めにキャリアを考えたい人
Amazon.co.jpで『江上剛』の他の本を見る


June 04, 2007

川本裕子の時間管理革命


川本裕子の時間管理革命

キーワード:
 川本裕子、時間管理、タスク管理、総量管理、人生観
マッキンゼー出身の著者が示す、時間管理の本。以下のような内容となっている。
  1. 問題は「出口」から考える
  2. 時間管理は「総量管理」から
  3. スケジュールづくりの心得
  4. 仕事、休み、遊び―人生を良く生きるためのアイデア
1章の出口から考えるということは、目的をはっきりさせることだとある。現状はどうなっていて、それに対する考えられる解決策を示し、そして優先順位をつけどのくらい時間がかかるかを見積もることが重要だとある。

2章では、時間は有限なものであるとしっかり認識し、時間を総量管理し、自分の使える時間の枠を考え、その時間の枠に合うように優先順をつけて仕事をすべきだとある。

3章では、スケジュールづくりのポイントとして、イベントの分類ごとに色分けをするとか、デューリストを作成する、自分で決めたデッドラインは必ず守るということや、無理なくスケジュールを立てるべきだとある。また、バッファ時間をとり、不測の事態に備えることが有効であるとある。

4章は、時間管理を行うことで公私共に充実させましょうという内容。著者は女性であり、子育てと仕事を両立してきた経験から、子育てと仕事の両立は難しいものでトレードオフの関係であるという世間一般の認識に対して異議を唱えており、それらは辛いものではなく楽しいものであると示されている。

コンサルタントらしい合理的な考え方だと思った。他の時間管理本に書いてあるようなものも多い。しかし、著者の時間に対する意識や考え方は他のものにないような気がして、単純な時間管理方法よりも参考になった気がする。以下にその部分を抜粋。
 自分が使う時間の意味合いを自分自身で見つけない限り、その時間は有効ということにはなりません。ですから、時間を有効に使うということは、自分が何をしたいのか、何のために何をやっているのかを、問い直す作業の連続です。それは取りも直さず何をすれば人生が充実していると思えるのか、意識して考えることなのだと思います。その意味で、仕事や私生活など日常の時間管理を上手に行うということは、単なる「テクニック」の問題ではなく、自分の人生観にもつながることだということを十分認識しておくべきでしょう。
(pp.68)
この部分に著者の時間に対する意識が凝縮しているのだと思った。

ページ数は132と多くない。きっと読者の読書時間を考慮してのことなのだと思われる。ポイントを絞ってあるので、気軽に読め、時間に対する意識を高められると思う。

自分は時間に対してかなり意識が高いほうだと思う。だからこのように時間管理本を何冊も読んでしまう。

また、週単位でスケジュールを立て、デューリストを作るべきとあるので、それを参考に読書スケジュールを立てるべきかなと思った。最近は思うように積読本が消化できていないので。

読むべき人:
  • 時間を有効利用したい人
  • 時間の意識を高めたい人
  • 人生観を見直したい人
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