October 2007

October 28, 2007

ボウリング場が、学校だった。


ボウリング場が、学校だった。

キーワード:
 中谷彰宏、ボウリング、学校、精神論、仕事論
多数著作がある著者による、ボウリング論。ボウリングの話だけではなく、ボウリングの本質には仕事と通じるものが多くあると示されている。この著者が好きで、また最近自分はボウリングを本格的に始めたので、この本は即買いだった。

章がたくさんあるので、気になった章のみを抜粋。
  • 技術より、心理解説が盛り上がる。
  • 映画の中のボウリングは、田舎の素朴な人の象徴。
  • 仕事より、ストレスがかかる。
  • 結果は必ずついてくる。ただし、少し遅れて。
  • ボウリング場でデートすると、男の度量がわかる。
  • その人の性格が、はっきり出る。
  • いい空気をつくれる人が、上達する。
  • マイボールは、うまくなる前から、持ったほうがうまくなる。
  • うまくなるほど、むずかしい。
著者は多数の著作がある文筆家である一方、ボウリングのプロに弟子入りしながらボウリングを長く続けてこられたようだ。テレビでボウリング解説者としても活躍されているようだ。上記に列挙した章から、著者がボウリングをどう考えているのかがわかると思う。どれも面白い考え方だなぁと思った。

著者によれば、ボウリングは仕事のときよりも激しいストレスがかかるので、ボウリングを続けている人は「ドM」以外に何物でもないと。これはなんとなくわかる気がする(笑)。特に一人でストイックに投げまくっていると、自分ではストライクボウルだと思ったものが、1ピンだけ残ったりするのが続くと激しいストレスになる・・・。

また、ボウリングは、その人が内に抑えているものがすべて出てしまうスポーツだと。相手が自分よりもうまいと嫉妬したり、素直によろこべなかったり、ミスばかりだとイライラが表に出てきたりと・・・。だからボウリングデートはリスキーなので、自分に本当に自信がない限りやらないほうがいいと。さらに、ひとりでボウリングをすれば、自分はこんな人間だということもよくわかるようだ。ボウリングで自己分析ができるようだ。

特になるほどと思った部分を『いい空気をつくれる人が、上達する。』という章から抜粋。
 ボウリングが上達する人、仕事でも趣味でも友達づくりでも、人生において成功していける人は、「あの人とまた一緒に投げたい」「一緒のボックスに入りたい」と思える人です。
(pp.58)
これはその通りだなぁと思った。特に今のプロジェクトでは、そう感じる。場の雰囲気をいかによく作れるかでメンバーの相乗効果が生まれたりする。そういう場だと頑張って働ける気がする。

ボウリングの話が基本だけど、ボウリングがそこまで詳しくない人にも分かりやすい内容となっている。実際に自分もボウリングをやっているので、著者のボウリングの捉え方はとても勉強になるし面白いなぁと思った。また、ボウリングは奥が深いのだなぁと改めて思った。

自分はまだスコア140を出すのが精一杯の初級者なので、頑張ってうまくなりたいと思った。また、ずっとボウリングを続けたいとも思った。

この本を読めば、ボウリングがやりたくなることは間違いない。

読むべき人:
  • これからボウリングを始めようと思う人。
  • ボウリング以外のスポーツや、趣味、仕事でがんばってる人。
  • 子供の頃やっていたことを、やり直したいと思っている人。
    (pp.3)
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October 21, 2007

3週間完全マスター ソフトウェア開発技術者 2007年版


3週間完全マスター ソフトウェア開発技術者 2007年版

キーワード:
 ITアシスト、ソフ開、参考書、3週間、午前・午後対応
情報処理技術者試験、ソフトウェア開発技術者の参考書。今日がその秋季の試験日であり、これを勉強して挑んだ。ということで、この記事は書評というより、記念記事みたいなもので。内容は以下のようになっている。

第1週 コンピュータシステムの基本理論
 1日目 コンピュータ科学基礎(情報の基礎理論)
 2日目 データ構造とアルゴリズム(データ構造、探索など)
 3日目 データ構造とアルゴリズム(整列、データ操作)
 4日目 コンピュータシステム(ハードウェア)
 5日目 コンピュータシステム(基本ソフトウェア)
 6日目 コンピュータシステム(システム構成/性能評価)
 7日目 システムの信頼性/システム応用

第2週 コンピュータシステムの設計・開発・運用
 8日目 システムの開発と運用(プログラム言語、システム開発手法とプロセ
スモデル)
 9日目 システムの開発と運用(要求分析と設計技法)
 10日目 システムの開発と運用(システム設計、テスト技法)
 11日目 システムの開発と運用(システムの移行と運用、プロジェクト管理)
 12日目 オブジェクト指向分析と設計
 13日目 ネットワーク(データ伝送・OSI・TCP/IP)
 14日目 ネットワーク(LANのプロトコル・WAN)

第3週 コンピュータシステムの応用技術
 15日目 データベース(関係データベースの基礎)
 16日目 データベース(SQLとデータベース設計)
 17日目 データベース(午後/午後玉簑蠅留藹)
 18日目 セキュリティ(暗号化と電子署名)
 19日目 セキュリティ(認証、不正アクセス/ウイルス対策)
 20日目 午後橘簑蠅留藹
 21日目 午後玉簑蠅留藹

この参考書のコンセプトは、試験で必要部分のみを絞込み、効率よく学習することで、3週間でマスターしようというもの。章ごとに必要項目の用語説明などがあり、その後午前問題の過去問、解説、午後問題の過去問、解説という流れになっている。

まぁ、この参考書一本で無謀にもソフ開を受けたが、この本で取り上げられている項目はほぼ試験内容をカバーしていたように思う。午前問題などは15問近くこの本に載っている過去問が出題された。自信を持って解けなかったけど・・・・・。

なので、この参考書を最低2回は繰り返してしっかりやれば合格できそうだなと思った。しかし、自分の場合はじっくりとやるというよりも苦手な分野のみをやっていくというスタンスだったので、どう考えても勉強時間が足りず・・・。合格は無理そうだなぁ・・・。

ただ、あまりよろしくない部分は、用語解説やその章のトピックで必要な知識の説明がかなり省略されているように思われる。なんというか、参考書と過去問題集の中間的なもので、基礎知識は他のもので習得した後、確認のために一通り学習するという使い方がよいと思う。なので、基礎的な部分をじっくり学びたい人には向いていないと思われる。

また、午前問題、午後問題と章が分かれていないので、別々に学習したい人はこれじゃないほうがいいかも。さらに、純粋に過去問題集が欲しい人も。

あと、この参考書はかなりごつくて重い・・・。ページ数が600ページを超えるので。

日数が書いてあるので、学習計画を立てやすいというメリットは大きい。けれど、学習計画をストイックにコミットできる人はいいけど、自分のようにできない人には試験3週間前からやらないほうがいい。

試験結果は12月ごろ。受かっていたらいいなぁという程度。さすがに来年春には合格したいが。

読むべき人:
  • 3週間でソフ開をマスターしたい人
  • 出題範囲を一通り確認したい人
  • ガッツり勉強したい人
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October 13, 2007

200冊雑感

200冊書評達成。

大体200冊読んで書評するのに1年半かかったことになる。多いような少ないような、感覚的に言えばまだ少ないと言わざるを得ない。本気出せば200冊読むだけなら2ヶ月あれば可能だ。しかし、それら1冊1冊を自分の中で消化しながらアウトプットとして書評するのがかなり時間がかかり、また難しく思った。

以下適当に200冊までの数値記録。

期間:2006年4月15日〜2007年10月13日(546日間)
書籍代:1冊平均1000円とすると、200×1000=200,000円
読書時間:1冊平均3時間とすると、200×3=600時間
書評記事投稿時間:1冊平均1.5時間(90分)とすると、200×1.5=300時間
リターン金額:『レバレッジ・リーディング』によると、本代は100倍リターンになるとして、200000×1000=20,000,000円

となる。かなり適当な見積もりだけど。年間20万円以上も書籍代に使っていたんだなぁといまさらになって気づく。いつも値段とか気にせず買いだめしているので。

書評ブログとしては投稿数が200を超えたので、とりあえず初期段階はクリアしたのではないかと思う。それはアフィリエイトで収益を得るということにもつながる。アクセス数も地味に上がってきたようだし。

今後の課題は、もっと速く読んで書評することか。もっとスピードアップを図ろう。そして500冊目をもっと早く達成できるようにしよう。

今までそれなりに自己啓発本とかビジネス書を読んできたけど、成功者がみな口をそろえて主張していることは、最高の投資は自分に投資することで、それこそが読書に当たると。だから自分もそれを信じてやっているという部分もある。リターンはいつ得られるのかわからないけど、なんとか10年、20年を見越して継続しようと思う。そして自分が成功者になった暁には、その投資戦略の効果が証明されることになる。

成功者になるという側面から読書をすると、まだ読み足りないと思う。また、ビジネス一辺倒になることは気をつけよう。社会情勢とか、古典とか思想書とか漫画も読んで幅広く教養を身につけよう。これも上のクラスに上がってくれば必ず必要になると、成功者はみな語っている。

後どれくらい読めばいいのかな?ということは考えないようにしている。読むことに義務感など感じたくない。読まなければいけない本があるのではなく、そこに読みたい本があるだけだ。この書評ブログも、ほとんど自分の読書記録を残すという目的が強く、趣味みたいなものなので。それでも、ネットワーク越しの端末の先にいるどこかの誰かの役に立てればいいかなとも思った。

そんなわけで、これからも地道に書評ブログを継続していきます。
RSSリーダー経由で閲覧してくださる方、どうもありがとうございます。

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「愚直」論 私はこうして社長になった


「愚直」論 私はこうして社長になった

キーワード:
 樋口泰行、仕事論、社長論、精神論、自伝
阪大工学部卒、松下電器、ハーバードMBA、BCG、Apple、コンパック、日本HP、そしてダイエー社長という経歴を持つ著者の仕事論。現在はマイクロソフト日本法人代表執行役最高執行責任者という立場にあるようだ。

愚直というのは、仕事などで苦しいときや何でこんな仕事をしているのだろうという感じるときも、安易に逃げたりせず、責任を取り、地道にかつ努力を続け目の前の仕事に打ち込むという姿勢であることと全編にわたって示されている。内容は以下のようになっている。
  1. 試練を糧にせよ
  2. 仕事の閉塞感
  3. 人格改造講座
  4. 実力主義の世界
  5. 外資系の文化
  6. 社長という職業
  7. 激動時代の働き方
自伝的な内容なので、著者のビジネス人生がよくわかって面白いし、何よりも大変勉強になった。以下それらの部分を恣意的に選出。

著者の最初の会社は松下電器産業であった。ここは別に自分から望んでいった場所ではなかったようで、製造ラインで半田ごて片手に3Kのような仕事をしているとき、逃げ出したくてたまらなかったとある。それでも、悩みぬいた結果、留まることを決意したようだ。以下その部分について抜粋。
 何かに見切りをつけるとき、前向きのやめ方と後ろ向きのやめ方がある。いまの場所でできることはやり尽くした、成長できる余地がない、と心の底から思えるならば「卒業」である。しかし、そうでなければ「逃げ」にすぎない。いまの仕事から逃げ出しても、決してその先に明るい道は見えてこないのではないか。
(pp.29)
これは肝に銘じておこうと思った。本当に苦しいときは逃げ出したくなる。入社最初のプロジェクトで特にそう思った。少し逃げ出した感もあるので、反省している。

人格改造講座の章では、ハーバードでMBAを取得するまでの話。これも単純に自伝として面白いと思った。英語もあまり聞き取れず挫折感を味わいながら猛烈に勉強する毎日で、講義の後12時間近く勉強し続けて2年間を過ごされたようだ。さすが世界のエリートが集結する場だけはあるのだなぁと想像してみた。人格改造講座となっているのは、そこで積極的に自分をアピールし続けないと生き残れないということを学んだからとある。また、過酷な環境でMBAを取得できた理由を分析されている。曰く、米国流のマネジメントを学ぶことで自分の「スコープ」を広げたいと具体的に思っていたからだとある。続けて以下のように示されている。
 易きに流れそうになるとき、なぜ自分がここで踏ん張らなければならないか。その理由を明確に持っているかどうかがキャリアの分かれ道になる。踏ん張る理由は人それぞれで異なるはずだ。しかし、おそらくそれは、本で読んだり、人から聞いた理由ではなく、日々の仕事における努力の中から生まれた必然性の高い理由であるはずだ。
(pp.87-88)
なるほどなぁと思った。ということは、それだけ本気で仕事に取り組まなければ、踏ん張る理由などわいてこないのではないかと思う。

3章は戦略系コンサルティング会社での働き方などについて。単価が高いのでクライアントから相当高いアウトプットを求められる環境で、プレッシャーは相当なものだったようだ。倒れて救急車で運ばれるほどだったようだ・・・。また、コンサルティングは虚業であるという言説に対して、コンサルティング会社の4つの価値というものが示されている。簡単にまとめると、クライアント企業に対して気象予報士のような存在で、社内のクライアント先の潤滑油役、人材派遣として、また情報機関として価値があるようだ。ここは興味がある人は読めばいいと思う。また、コンサルタントはクライアントの事業戦略を立てることはできるが、それを実際に最後まで実行することはできないということから著者はコンサル会社からアップルに移ったようだ。

4,5章でアップル時代での営業をやっていたことや、コンパックに移り取締役になり、そしてHPに買収され、その後日本HPの社長になるまでの話が載っている。そこら辺は、より高い視点、著者の言葉を使えば広いスコープで組織論などが示されている。これも勉強になった。

これら5章まで読んだあとの極めつけが6章。6章を読むだけでこの本の価値は十分にあるが、5章まで読んだあとならさらに説得力が増す。ここは線を引きまくった。あまりにも多いので、一箇所だけ抜粋。成果は後からついてくるという部分。
 どんなに厳しい環境でも、必死に努力して自分の存在価値を示せば、次のステップが見えてくる。この信念が私のキャリアを何度も救ってくれたと思う。
 ビジネスは甘いものではない。実績もない人間の希望を聞き入れて環境を改善してくれるなどと期待してはいけない。
 (中略)
 逆に、どのような環境であっても頑張り抜いて、実績を出すことができれば、環境は自ずと良いほうに変わるものである。実績があり、存在感を持った人間の発言は重く受け止められる。
 (中略)
世の中に勉強にならない仕事などない。マイナスに思える仕事でも、後で振り返ればかならずプラスになっている。あせらずにコツコツと努力を続ければ、成果は後からついてくる。「ここで踏ん張らないで、いつ踏ん張るんだ」という気概を持って仕事に取り組むことが肝要だと考える。
(pp.202-203)
この仕事に対する姿勢を自分に刷り込んでおこう。

成功者の自伝は単純に面白く読める。困難や逆境に陥ったときにどのように乗り越えてきたのか、また何を信条としてビジネスなり日々を送っているのか、それらがとても勉強になる。この本は自分の中で殿堂入り確定。

この本で、書評200冊目となる。200冊目にふさわしい内容であった。そしてこれからも、愚直に成長を目指して書評を続ける。

読むべき人:
  • 仕事で行き詰っている人
  • 転職しようかと思っている人
  • 社長になりたい人
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