December 2007

December 29, 2007

アマゾる


アマゾる―オンラインショップAmazonをとことん限界まで使いこなすこと

キーワード:
 津田大介、Amazon、アマゾン、便利ワザ、アソシエイト
Amazonをとことん限界まで使いこなすために70のワザが示されている本。これは便利だ。

構成的には、2部構成で、Part1が『アマゾる!』でPart2が『Amazon.comの利用方法と「詳細サーチ」の使い方』となっている。さらにPart1は『探す』、『お得』、『アソシエイト』、『便利』と4章構成。

自分が知らなかったもの、もしくはこれは使える!!と思ったワザを以下に列挙。
  • マイストアを鍛えて自分の欲しい商品が的確に並ぶようにする
  • ウェブ技術のPHPについて書かれた本だけを検索する
  • 著者名があやふやな作者の作品を調べる
  • カスタマーレビューに投稿されたレビューを検索する
  • ネットで話題の本やCDをいち早く紹介してアソシエイト購入率を上げる
  • 発売中なのになかなかヒットしない書籍を探す
  • 在庫切れ商品の中古商品を予約購入する
  • Amazonで価格.comや楽天より安く電化製品を買う
  • 通常ディスカウントされない新作CDを低価格で購入する
  • 商品の値下げ情報を定期的に調べて一番安いときに買う
  • Amazonで今どんなキーワードが検索されて人気なのか調べる
例えば、マイストアを鍛えるというのは、おすすめ商品にある『持っています』と『興味がありません』リンクをこまめにクリックしていくことで、おすすめの適切度がかなり変わってくるようだ。結構おすすめ商品もウィッシュリストに入れるので、これは使えると思った。

『ウェブ技術のPHPに〜』というのは、Googleとの複合ワザでGoogleの検索オプションである指定ドメイン内であるキーワードを排他的に検索する方法。『site:amazon.co.jp PHP -研究所』といった具合でググるとよいらしい。これも今まで気づかなかった視点だな。いつもAmazon内で検索していたから。

さらに『著者名があやふやな〜』ではAmazon内での検索ワザが示されている。それはアスタリスクによるワイルドカード検索機能であり、検索ワードの最後に * を指定するとあやふやな部分が補完される。アスタリスク指定は検索ワードの末尾しか機能しないようだ。

『ネットで話題の本やCDをいち早く紹介して〜』はアソシエイトのワザ。ネットでみんなが買っているものが売れるという基本を押さえて、「自分のサイトの読者が興味を持てそうなジャンルの商品で、売れている(話題になっている)ものをオススメする(pp.129)」とよいらしい。これはなるほどなぁと思った。

他にも、Amazonのウェブサービスなどを使用したツールが多く紹介されていた。以下にいくつか列挙。それぞれのワザには概要、画面ショット付き説明があるので分かりやすい。また各ワザの詳細が示されているColumnが参考になる。そこは著者の意見であったり、Amazon関係者の説明であったりする。

最近Amazonクレジットカードを作ったこともあり、徹底的にAmazonを使いこなそうと思っていたので、この本はかなり役に立つ。結構知らないことが多い。

また、自分はどのくらいアマゾっているかというと、Amazonクレジットカードを作り、このブログでAmazonアソシエイトをやり、かつAmazonプライムを導入してまでAmazon経由で買っている。Amazonクレジットカードを作る前は、本はほとんど書店経由で買っていたけど、これらを複合的に使用するとかなりお得なことや便利なことが多いということに気づいた。自分なりのアマゾり方は、そのうちに別記事で示してみようと思う。

この本は初版が2005年8月15日なので、最近の新機能などが反映されていないかもしれない。けれど、各になる部分はかわらず使えると思うので、アマゾっている人は絶対オススメ。

読むべき人:
  • Amazonの使い方がいまいちわからない人
  • Amazonを使って得をしたい人
  • 書評ブロガーの人
Amazon.co.jpで『津田大介』の他の本を見る

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December 23, 2007

非属の才能

非属の才能 (光文社新書 328)
非属の才能

キーワード:
 山田玲司、非属、孤高、才能、定置網
漫画家による、他者と同調することをよしとせず、人と違うことを推奨している本。内容は以下のようになっている。
  1. 誰のかなにも「プチ圭祐」がいる
  2. ブルース・リーになる試験はない
  3. 定置網にかかった人生でいいのか?
  4. 「変わり者」が群れを動かす
  5. 非属の扉をこじ開ける方法
  6. 独創性は孤立が作る
  7. 和をもって属さず
タイトルを見た瞬間に買わなければいけない本があり、これはまさにそれに該当する。内容の紹介を簡単にすることもできるが、この記事ではあえて、自分が特に印象に残った部分の抜粋を主として取り上げる。まず、非属の才能についての説明。
 絶対にその人でなければ表現できない、のちにその人そのものが新しいカテゴリーになってしまうような種類の才能。
 それこそが"非属の才能"である。
(pp.28)
他にも天才についての言及。
 天才の構成要素は、ちょっとした才能と大いなる努力、そして、群れの価値観に流されず、「自分という絶対的なブランド」を信じ続ける"自分力"なのかもしれない。
(pp.66)
定置網という表現がある。それは、マスコミや企業広告によってもたらされるサービスや価値観にどっぷり浸り、例えば、オリコンチャートを基にCDを買い、ベストセラーの棚だけを見て本を選び、クリスマスにはブランド物をプレゼントし、婚約指輪には給料の3ヶ月分といった思考停止状態の価値観に安住をしている状態のこと。それについての言及も抜粋。
しかし大半の人は、「ただなんとなく有名だから」といった漠然とした理由で定置網にはまり、そのなかでうさぎ跳びをしながら、出る杭に嫉妬している。
 ただ、そんな人ほど「真面目に一生懸命生きている」ように見えるから人生は恐ろしい。
 自分で考えたり、行動することを怠けているにもかかわらず、だ。
 そんな人が「俺だって朝から晩まで頑張っているんだ」なんて食ってかかってきても、肝心のところで怠け者なのだから、相手にしなくていいだろう。
(pp.86)
非属の扉をこじ開ける方法についての一方法について。
「興味ない」を禁句にして、とりあえず手当たり次第に興味を持ってみる。
 同じ作家の本ばかりずっと読むようなことはない。いつも新しい作家を試してみる。自分の好みと異なるジャンルの映画も見てみる。
 (中略)
 しかし、だからといって、同じようなものばかり読んでいたのでは、とんでもなく自分に合ったすばらしい作品があることも知らずに人生を終えてしまうことになりかねない。
(pp.154-155)
自分の才能についての部分。
 群れの空気より自分を信じて、人の評価を無視して自分なりの努力を重ねていけば、いずれ自分の隠れていた才能がなんであるかがわかるときがくるはずだ。
(pp.169)
引きこもりについての意見。
 むしろ僕は、引きこもりに走るような人間にこそ、非属の才能を開花させる可能性があると信じている。
(pp.174-175)
さて、引用が多めなので、以下自分の意見というか感想を。

人と同調することに違和感を感じている人たちは概して生きにくさを感じているもので、そのような人たちに援護射撃をしたかったからこの本を書いたと著者はあとがきで示している。自分自身に関して言えば、『準ひきこ森』見たいな状況だったから、とても気が楽になる。ただ、完全に準ひきこ森にならなかったのは、著者が示すような才能の開花への修行みたいなことをやっていたからだろうなというのがある。

客観的に見れば、主張の細部は極論じゃないかと思うような部分もある。しかし、これらの主張に統計的、科学的な正しさを求めるのではなく、一漫画家で非属の人間の主張として消化できるかどうかが重要だと思う。大学生の時の自分にこれを読ませてやりたいくらいだと思うほどの内容だったので、自分は全面的に支持する。

また、右のサイドバーのカテゴリの『学術系』と『随想、エッセイ』に見られるような、生きにくさの理由への回答を追及するような本に惹かれたり、他人とうまく同調できず引きこもり体質である自分は、この本によれば才能に溢れていることになる。やっぱりそうだったのか、とこの際だから自画自賛しておこう。問題は、うまく才能を開花させられるかどうかだが。しかし、この書評ブログを続けていれば大丈夫だろうという確信はある。

同じような内容の本で『「普通がいい」という病』というのがある。これは精神医学的な観点から、非属であることを解説しているので、『非属の才能』とあわせて読むとよいと思う。

この本を読んで気が楽になった。非属の生き方でいいんだよと言われた気がした。そして、自分はやはり定置網にかかった思考停止状態の存在になるのではなく、どこにも属せないという感覚を大切していきたいと思った。

読むべき人:
  • 「空気が読めない奴」と言われたことのあるあなた
  • まわりから浮いているあなた
  • 本当は行列なんかに並びたくないと思っているあなた
    (pp.1)
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December 20, 2007

成功者の習慣が身につく「超」心理術

成功者の習慣が身につく「超」心理術
成功者の習慣が身につく「超」心理術

キーワード:
 内藤誼人、心理学、習慣、成功者、自己暗示
心理コンサルタントによる成功のテクニック本。心理学的なデータに基づき、成功者の7割に当てはまるようなテクニックやノウハウが示されている。内容は以下の通り。
  1. 成功者のアタマの中身を徹底的に解剖する!
  2. 成功者のライフスタイルを身につけろ
  3. 知られざる成功者の人物像
  4. 成功のマインドを身につける心理テクニック
  5. なぜか成功してしまう人の行動パターン
怪しい表紙に釣られて騙されたつもりで本屋で買ってみた。内容的にはよい感じで騙された気がする。よかった。

成功者になるには、成功者に見られる共通特徴を真似すればいいという主張。これは自分もそうだよなと思っていた。難しいことは書いてない。実践できるレベルのものが多く示されている。自分が気になった、もしくは実践してみようと思った節を以下に列挙。
  • 「すでに自分は成功者」のつもりで振る舞え
  • 具体的、鮮明なイメージで物事を考える習慣をつけろ
  • 「夢は必ずかなう」ことを、ゆめゆめ疑うな
  • 「自分は世界一!」そのうぬぼれが、成功を約束する
  • 一年目から突っ走れば、勝ちつづけの人生に
  • バンバン前向きなことを言え
  • 人一倍の努力で、成功意識を高める
  • 満足感を味わうために、社交性を磨け
  • やはり学歴はものをいう
  • やはり美人、イケメンが成功する
  • 自分で自分をほめろ
  • 「思い込みパワー」をフル活用しろ
  • 悲観的な考えにブレーキをかけるコツ
  • 明るい友人、明るい情報に染まれ
  • テレビは見るな
ちょっと多すぎるかな・・・・。でも、どれもやってみようと思えるもので、線を激しく引いた部分ばかり。中には慣習にするにはちょと・・・というのもあるけど。どれも心理学的な裏づけがあるようだ。参考文献には英語論文がずらっと並んでいる。

列挙したものを全部詳しく紹介したいほどだけど、そうもいかない。本当にやろうと思ったものは思い込みによって自分を高める方法。自分はすごいと思い込むことで、自分を好きになれば自己評価も高まり、自己評価の高さと成功の度合いは心理学的に比例しているらしい。思い込みには根拠はまったく不要なようだ。

また、自分で自分をほめることは、自分への最高の報酬になるようだ。ネガティブ思考で自己嫌悪ばかりしている人は成功しないらしい。そういう状態に陥らないためにも、自分の欠点が嫌な場合は、見方を変えて欠点が長所にもなることを知るべきだとあった。そして悲観的な考えがわいてきたら、「・・・おっとっと、こういう考えはいけないんだっけ」と思考を停止すればよいらしい。他にも悪いことが頭に浮かんだら、すぐにそれに自分で反論を加えていくとよいらしい。

成功者になるためには、夢を明確にイメージして、情熱を持ち、ポジティブで前向きなことを言って、さらに自分に根拠のない自信を持ち、イケメン高学歴で身長も高く社交的で、ある程度お世辞も言えて、ニワトリよりも早く起き、即断即決で生活リズムを早め、目標を4つ持ち、テレビは見ないで質のよい睡眠をとればいいらしい。できるかなぁ・・・。もちろん著者も示しているように、すべてのテクニックが万人に有効ではないので、自分に合ったものを実践することが重要だあった。

一年目から突っ走ることが重要という項目ははっとさせられた。入社一年目が一番重要な時期で、先頭集団からさらに抜け出して独走状態を作るべきだとある。そして一年目で負けたら二年目にはもう取り返せないとある。これは、『入社3年目までに勝負がつく77の法則』と同じような主張だった。自分はもう二年目に突入しているのだけど、どうだったろうか?と考え込んでしまう。うーむ・・・。

この本は、昨今のビジネス書のトレンドである勉強のテクニック本よりも自分にはしっくり来た。なんといっても、読んでいるだけでやる気が出てくるのがいい。ネガティブ思考で相当病んでいる自分にとっては、思い込みテクニックとかはとても参考になった。もっと前向きに生きられる気がした。根拠のない自信で世界最高の自分を想像しながら。

この本は、自己啓発系の本の中で殿堂入りだな。手元において何度も読み返そう。

読むべき人:
  • 成功者になりたい人
  • 心理学が好きな人
  • ネガティブ思考で生きにくいと思っている人
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December 15, 2007

「三十歳までなんか生きるな」と思っていた


「三十歳までなんか生きるな」と思っていた

キーワード:
 保坂和志、愚直、考える、自問自答、メメント・モリ
芥川賞作家によるただひたすら自問自答して結論のない話題を考えているエッセイ。内容は以下のようになっている。
  1. 「三十歳までなんか生きるな」と思っていた
  2. プー太郎が好きだ!
  3. 冷淡さの連鎖
  4. 自分がいなくなった後の世界
この本はやはり書評が難しいので、少しの引用と、それに対する感想程度の書評とする。

「三十歳までなんか生きるな」というのは、著者が大学進学をする前あたりに、年齢とともに自分の考えることが、十代の自分から軽蔑されるような人間になっていくことを恐れて、「三十歳までなんか生きるな」という言葉を紙に書いて壁に貼り付けようとしていたらしい。しかし、結局貼り付けることはせずに、貼らなかったためにいくらかの「やりそこなった」という気持ちとともにその言葉を持ち続けて、大学時代を通じて三十歳を単に「くだらない」と切り捨てていた十代の自分と対話を続けていたということらしい。

『「考えつづける」という意志』という節で、この本の核になると思われる部分がある。その部分を引用。
「それができるのは哲学者とか文学者のような特別な職業の人だけだ」なんてことを言って、考えることから逃げる人のことは私は知らない。世界と自分のことを考えずに仕事だけして何になるのか。そして最期になって、自分の死を前にしたときに、わかりやすく噛みくだかれた仏教の講話とかそれ以下の出来合いの言葉にすがっていたら、自分の人生にならないじゃないかと言いたい。
 世界と自分のことに答えなんかない。物事に答えがあると思うのは、未来を固定したものとして考える以上の単純化だ。大事なことには答えがなく、ただ考えるという行為や意志しかない。
(pp.32-33)
仕事だけに日々の生活を埋没させたくない。だから著者のように、考えるための時間やヒントとしてさまざまな本を読む必要がある。自分が書評ブログを続ける理由の本質的なものは、たぶんこれに近い。

他にも小説とはどういうことか、プー太郎の友達を持つことに誇りと持っていることや、フロイト、アニミズム、将棋の話と幅広く考えが示されている。どれも刺激的な内容で面白い。著者の小説はひとつも読んだことはないけど、このような良質のエッセイに惹かれるものがある。『途方に暮れて、人生論 』もお勧め。

考え続けることに意義がある。それがわかってよかった。

読むべき人:
  • 良質なエッセイを読みたい人
  • 日々の生活に追われている人
  • 考え続けていることがある人
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サイドバー更新

右のサイドバーを更新。

新たに、Amazonのプロダクトクラウドウィジェットとサーチウィジェットを追加。プロダクトクラウドは、自分のブログの記事に関連がある商品のタグリストが表示される。商品タグリストにマウスカーソルを置くと、商品プレビューが表示される。サーチのほうは、同じように関連商品の表示とその上にサーチボックスがある。

特にプロダクトクラウドみたいなのは欲しいと思っていたので、便利だなと。

せっかく新たにウィジェットを配置しても、ぜんぜん売れないんだよなぁ。売れる場合は、紹介した本とか本のリンク先で新たに検索された本とかまったくブログに関係ないものが多い。でも、最近はちょっとずつ紹介した本が売れる傾向にある。


サイドバーはJavaScriptを使いまくりのブログパーツが多いので、いくらリッチクライアントの世の中だといえども、少し重くて表示に時間がかかるかも・・・。単に自分の回線とPCのスペックが貧弱なだけかもしれないけど。


あと、どうやらこの記事で300投稿目となる。自分のペースでどんどん更新していこう。

以上お知らせでした。


December 13, 2007

売れないのは誰のせい?


売れないのは誰のせい?―最新マーケティング入門

キーワード:
 山本直人、マーケティング、広告、ブランド、人間学
マーケティングの入門書。内容は読みやすく、難しいことは書いていない。以下のような内容となっている。
  1. 二つの「買ってください」
  2. 市場にingをつける発想
  3. ブランドは魔法の杖か
  4. 急増した「日本人の種類」
  5. ああ言えばこう買う?
  6. テレビは本当に強いのか
  7. 他者を知るということ
マーケティングとは何かという問いに対する答えが以下のように示されている。
 つまりマーケティングという行動を突き詰めて言うならば、より上手にモノを売っていくために「客の立場に立って知恵を使い続けること」と捉えることができる。
(pp.20)
人は、商品の機能的な差別化が難しいときは情緒的満足にお金を払うようだ。それはつまり有名企業のブランドの効用にもなる。しかし、魅力的なロゴマークを作ったり、ブランドを創出しようと躍起になって商売の基本的な営業努力などを怠っては、売れるものも売れないとあった。

CMなど広告業界の話も多く出ている。車のCMの変遷から、家族形態の歴史が分かったり、タレントを使った場合の費用対効果、セガのドリームキャストの自虐的なCMの効用などなど。

マーケティングは科学的なものであるけど、ヒット商品を生み出していくには論理を学ぶ前に感覚を養うことが大切とある。それは日常的に磨くことができるようだ。以下その部分について抜粋。
 一言で言えば、他者を知ろうとすること。それがマーケティングの原点だと思う。大変シンプルであるけど、さまざまなケースを分析した時、成功と失敗を分けるのはこの姿勢だと思う。顧客発想という言葉は耳にタコができるくらい言われているが、顧客を考えていないような商品やサービスはまだまだ多い。こういう罠に陥りやすい人には一定の傾向がある。他者のことを知ろうとしないのだ。逆にいうと、マーケティングの現場で成功している人は人好きである。自分と違う価値観の人、好みの異なる人のことを認めて、その人の声を聞く。
(pp.190)
そしてマーケティングでなすべきことは、最終的には人の行動を知ること、つまり人間学になるようだ。

最後のほうに、心の豊かさという幻想から脱却して物は心を豊かにするという価値観を認めるべきだという主張があった。自分のお金で消費するときには、常に心理的満足があり、また、物より心であるべきという世間のムードが日本の活力に水をさしている気がすると。それよりもみんでいい物、いいサービスを提供して適切な対価を得て、稼いだ金で欲しいものを買うという人が生きていくにはそのような単純な循環が必要だという主張。これは、物より心というのは、昔の日本人のお金に対する美徳という世間の空気みたいなものがあると思う。でも本当はそうではないかもしれないということを認めるべきかなと自分も思う。衣食住足りて礼節を知るというように、ある程度自分の身の回りが豊かになるほど精神的な充足感も比例していくのだと思う。欲しいものが手に入らず、嫉妬や羨望を常に抱いている状況が心の豊かさであるわけがないと思う。それらは今後のお金の価値にも関わってくると思う。自分はやはり金持ちになって欲しいものが手に入るような生活がしたい。

いろいろな話題を元にマーケティングが語られている。入門とあるだけに、難しい用語はほとんどなく、文章も読みやすかった。特に最後のほうが参考になった。

読むべき人:
  • マーケティングに興味がある人
  • 広告に興味がある人
  • 物の豊かさが重要だと思う人
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December 12, 2007

汗をかかずにトップを奪え!


汗をかかずにトップを奪え!『ドラゴン桜』流ビジネス突破塾

キーワード:
 三田紀房、桜木建二、ドラゴン桜、桜木流仕事術、仕事論
漫画『ドラゴン桜』の著者が主人公桜木になりきって独自の仕事論を展開している本。最初の5ページにビジネス塾で講義する桜木の漫画が描かれている。曰く、『デキるやつはこんなビジネス塾に来たり、本を読んだりする暇なく予定一杯で仕事をしているはずだ、しかし、できるやつになるには現状を認識して自己改革し、デキるやつになるための方法を身につけて成功を勝ち取りましょう』と。主に、20代から30代の社会人向けらしい。内容は以下のようになっている。
  1. 格差の本質を見抜け!!
  2. 仕事とは「大いなるヒマつぶし」だ!!
  3. 人脈を築いて「そのとき」に備えろ!!
  4. 仕事は五分で片づけろ!!
  5. 指名される社員になれ!!
結構独特の主張が多い。他の自己啓発本で推奨されていることがあえて否定されていたりする。けれど、全体を通して、線を引く部分が多かった。特に2章の主張がなるほどと思った。以下2章のまとめを抜粋。
  1. 仕事とは「大いなるヒマつぶし」だ!
  2. 会社を辞めたい原因は「半径五メートル」の人間関係にある!
  3. リセット願望、新しい自分願望を捨てろ!
  4. 「自分探し」と「仕事探し」を混同するな!
  5. 仕事は「ストレス」の大小によって選んでいけ!
  6. 好きなことを仕事にしようとするな!
    (pp.84)
仕事とは、誰かにやらされているものではなく、外に出て他者と触れ合って自分を認めてもらうために自分の意思で選んだ大いなるヒマつぶしとあった。なるほどなと思った。

また、仕事を止めたくなる一番の原因は人間関係で、これは転職しても変わらないとあった。また、趣味などを仕事にすると、金をもらう立場になり、好きなことの嫌な部分から避けられず、趣味とビジネスの観点が衝突して葛藤するから難しいものだと。だから、『中途半端な愛情や思い入れに左右されず、いつでもビジネスとして客観的な判断が下せる仕事に就くのだ。(pp.81)』とある。「好きなことを仕事にする」のではなく、「嫌いじゃないことを仕事にする」くらいがちょうどいいようだ。これは結構納得かもしれない。「好きを貫く」よりも、もっと気分よく生きる方法っていう記事があるけど、その通りかもしれない。幸いにして?自分はプログラミングがそこまで好きではないことに気付いた。本当に好きではないことに葛藤していたけど、これらから別にそれでもよいかと思った。嫌いじゃないけど、自分にできそうなことという程度。

3章では、中長期計画を立てたとしても絵に描いたもちに過ぎず、それよりも目の前の仕事に集中して会社が与えてくれる「地盤、看板、カバン」を骨の髄までしゃぶりつくし、会社で出世してみろとある。そして出世の条件として、「人脈」、「ムダがないこと」、「敵がいないこと」の3つが示されている。なるほどと思った。

タイトルにある『汗をかかずにトップを奪え!』というのは、以下のようなことらしい。
 ドタバタ走り回るだけの営業マンなんて、暑苦しいだけで信用がおけない。誠実ではあるかもしれないが、鈍くさくて要領が悪く、あまりビジネスパートナーにはしたいとは思わない。
 それよりも、涼しい顔で仕事をこなす、スマートなビジネスマンのほうが、ずっと信用できる。こいつに任せておけばうまいことやってくれるだろう、それだけの知恵と戦略を持っているだろうと信頼することができる。
 仕事にしろ勉強にしろ、最後に勝つのは「頭のいいやつ」だ。要領が良く、合理的で、戦略性を持って、テクニックをふんだんに駆使して、最小限の労力で最大の成果を生み出していく人間。そういう「頭のよさ」が必要なのである。
(pp.135)
いかにも桜木がいいそうな主張だなと思った。たしかに要領がよくて生産的な人間ほど有能な気がする。

結構ためになる主張も多いが、著者自身は百貨店に就職して1年で辞めているらしい。その後漫画家に転進しているので、これらの主張がどれほど実体験を伴っているかと考えると、1章でバカ正直になるのではなく、常識を疑うべきとあるように、少しはこれらの内容を疑ってみる必要がある。

気軽に読めて、いろいろ触発される部分もあると思う。

読むべき人:
  • 20代から30代の若手サラリーマンの人
  • 成功したい人
  • ドラゴン桜が好きな人
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ダイアグラム別 UML徹底活用


ダイアグラム別 UML徹底活用 (DB Magazine SELECTION)

キーワード:
 井上樹、UML、オブジェクト志向、入門書、粒度
UMLのダイアグラム別に使い方や基本的なことが書いてある入門書。最近自分の本業に関する本をぜんぜん読んでいないので、これはまずいと・・・。あともしかしたらそろそろUMLを使用した設計を行う必要がるかもしれないので、UML本を。

この本はかなり分かりやすかった。以下のような章になっている。
  1. モデリングのメリットを考える
  2. ユースケース図の注意点と使いどころ
  3. ユースケース記述の注意点と使いどころ
  4. クラス図〜基本編
  5. クラス図〜応用編
  6. オブジェクト図
  7. 相互作用図〜シーケンス図とコラボレーション図
  8. アクティビティ図
  9. ステートチャート図
  10. コンポーネント図と配置図
  11. ダイアグラム間の整合性
  12. UMLとプロセス
  13. 付録1 ソフトウェア開発とオブジェクト指向の基礎
  14. 付録2 開発と管理の「プロセス」を考える
UML本の入門書はいくつか読んだことがあるけど、ダイアグラムの要素の説明はあるけど、どうやって書くか、また何に気をつけて書くべきか、どのフェーズでそれを使用するかということが詳しく載っていないものが多かったような気がする。この本はそれらについてしっかり解説されている。

例えば、UMLのダイアグラムで一番難しいと思われるクラス図作成時の基本的な注意点が以下のように示されている。
  • クラス図を描く目的と記述内容を合わせる
  • クラス名とその中身を合わせる
  • 責務のバランスをとる
  • 属性や操作の重複はなくす
  • クラスとインスタンスの区別を付ける
  • 関連に情報を付ける
  • 多重度を確認する
  • 汎化関係と関連を区別する
  • レイアウトに気を付ける
このように、何に気をつければよいか、まただめな例などが多く示されていて本当に分かりやすい。また、UML1.5と2.0の違いも各ダイアグラムで解説されている。

著者によれば、自分の思ったことを間違いなくスラスラとクラス図で描けるようになったら、かなりUMLをマスターしていると言ってもいいようだ。

どのダイアグラムに共通していえることは、何のために使うのか、そして最終的には何を示したいのかというようなことを最初によく考える必要があるようだ。そうしないと、出来上がった成果物が見当違いのものになってしまうらしい。また、常にダイアグラム内の粒度を合わせる必要があるようだ。

正直、UMLを使って設計をそこまでやったことがなかったので、完成しているクラス図を見るだけで眩暈がしていたwwwまだまだ、使いこなせるとは言い切れないけど、UML恐怖症は解消されたと思う。ただ、これを読んで即UMLを描くことができるかといわれればそれは無理だと思う。そればかりは著者も示しているように、経験を積むしかない。なので自分も頑張ってコツコツとUMLで設計ができるようにならなければ。

いくらこの本が分かりやすいといっても、前提として、Javaなどのオブジェクト指向言語でのプログラミング経験やオブジェクト指向の基本が分かってないと、さすがにちんぷんかんぷんだと思われる。

ケース・スタディ的な内容のもう少し突っ込んだUML本にステップアップする前に読むにはお勧めだと思う。

読むべき人:
  • UMLの基礎を学びたい人
  • どのように描くべきかがいまいち分からない人
  • UML恐怖症の人
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December 11, 2007

ウェブ人間論


ウェブ人間論

キーワード:
 梅田望夫、平野啓一郎、ウェブ、アイデンティティ、人間論
Web2.0の伝道師と小説家の対談本。『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』を読んだときに、あちら側とはそういうことなのか!!と衝撃を受け、また最近梅田氏の本が出たので、そちらを読む前にこっちをチェック。本当は半年以上積読状態だったんだけど・・・。

人間論とタイトルについており、内容が幅広い。おわりに梅田氏が端的にこの本の内容を表している部分があるので、そちらを長めに抜粋。
 ところで『ウェブ人間論』というタイトルの本書は、「ウェブ・人間論」と「ウェブ人間・論」との間を往来していると言える。
 ウェブが広く人間にどう影響を及ぼしていくのか、人間はウェブ進化によってどう変容していくのだろうかという意味での「ウェブ・人間論」。
 グーグル創業者や世界中に散らばるオープンソース・プログラマーのようなウェブ新世界を創造する最先端の人々、ウェブ進化とシンクロするように新しい生き方を模索する若い世代、そんな「ウェブ人間」を論ずる「ウェブ人間・論」。
 この二つ「論」が「クモの巣」(ウェブ)の放射状に走る縦糸と同心円を描く横糸になって、本書は織り成されている。そんな視点から改めて本書を眺めていただくのも一興かと思う。
(pp.202-203)
結構満足して読めた。ところどころ線を引いた。なんというか、自分がなんとなく考えていたことが示されている部分に。それなりに多いので、一箇所だけまた長めに抜粋。
梅田 ネットの魅力の感じ方って、リアルな空間での自分の恵まれ度に反比例すると思うんですよ。リアルの世界で認められている人やいい会社に勤めている人たちに、いくら僕がネットは面白いよと話してもなかなかわかってもらえない。日本のいい会社はいいコミュニティでもありますから、給料の多寡の問題でなく忙しく働き、嫌で仕事しているんじゃなくて、楽しいでしょう。そこにいる人に「ネットでこんなことが起きているんですよ」って話しても、リアルで完全に充足してるから、別の世界なんて必要としていないわけですからね。
平野 実際にネット参加者でSNSやブログをやってる人たちの年収とか職業満足度とかを調査したら、満足してない人たちの方が多いんですかね?
梅田 そう思います。満足の定義にもよるけど、例えば学生を含めて若い世代って、現状に満足できず、何かを求めていつも某かの飢餓感があり、不安や焦燥感を持っている。会社に入ったら、入ったで、若いうちは皆、今の会社で自分はいいのか、という不安にかられているでしょう。
(pp.70-71)
ここなんかまさにおっしゃるとおり!!と思った。個人的な話をすれば、やはり自分がブログをやったり、このように書評ブログを書いているのは、リアル空間では満足し切れていないからというのがある。読書なんてただ誰にもひけらかさずに淡々と読んでいればいいと思っていたけど、それを披露する場がなければ、その価値は誰にもわかってもらえない。言ってみれば、ネット空間で承認欲求を求めているというのが本音だと思う。虚栄心みたいなものもある。リアル世界では自分は何にどれだけ関心があって何を読んでいるかをまったくといっていいほど語らない代わりに、ネット上の分身としてどれだけ自分は世界のことに関心を持っているかということを示すために。もちろんそれだけでなく、単に自分が何に興味を持って考えてきたのかという履歴を残すためという側面がメイン。

また、ブログをつけていくことで、梅田氏は自分のことを再発見したとあった。例えば、読んだ本の一部を抜き書きしたりするのって本当に幸せだとか。そして常にネットにどっぷりつかっている生活をしているようだ。ここも共感できた。

梅田氏はウェブ技術を第一に考えている、あちら側の人という印象に対して、小説家である平野氏はより一般人的な感覚を大事にしている印象を受けた。例えば、梅田氏はネットで膨大な情報を得ることで頭がよくなっていき、量が質に転化するという考えに対して、平野氏は、どれだけネット情報を多く得ても自分で考える時間が必要で、ネットで十万字哲学について読むのと、哲学書の原書を一冊読むのとはぜんぜん違い、ネットで何時間も費やした後は、本を何時間も読んだ充実感はないと。両氏の言うことは自分はどちらも同意できる。程度問題と思うけど。

他にも、ネット時代の教養の話や、Amazonにみる出版、本の媒体の行方の話なども面白かった。

この本は『ウェブ進化論』ほど技術的なことが書いてあるわけではないので、平野氏の人文思想系の話以外はすんなり受け入れられると思う。

読むべき人:
  • ウェブの現象を知りたい人
  • ブログをやっている人
  • 情報はネットと本どちらが上かという議論に興味がある人
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December 09, 2007

一流の常識を破る2 「超一流」の勉強法


一流の常識を破る2 「超一流」の勉強法

キーワード:
 中谷彰宏、勉強、知性、一流、権利
多数の著作がある、中谷彰宏氏の勉強指南書。昨今巷にあふれている具体的な勉強法が書かれている本とは違い、どちらかというと精神論的な内容。一つ一つのテーマに短く精神論が示されているが、それらはどれもはっとさせられる内容が多い。線を引くところが多かったので、それらを多めに列挙することもできるけど、今回はあえてほんの少しだけ示す。
  • 飲んだあとに、本を読もう。
  • 本を読んで、自信をつけよう。
  • 「ノートをとるクセ」をつけよう。
  • 壁に当たったついでに、勉強しよう。
  • シンプルに、考えよう。
  • ムダなことをやろう。
  • 勉強する理由を考えない。
  • 小さなことに、予習と復習をしよう。
  • 疲れた時こそ、勉強しよう
  • 注文した料理が出てくるまでに、本を読み切ろう。
  • 勉強のスピードを上げよう。
詳しい内容は省略。

一番印象に残った部分を抜粋。
 目的を持ってなった人と、結果としてなった人が戦ったら、好きでやっていて無意識のうちに結果としてなった人の勝ちなのです。
「夢を持ちなさい」「目的を持ちなさい」というアドバイスは、成功するために必要です。
 でも、実はそれは中ぐらいの成功のためのアドバイスです。
 目的を持ってやっている人は、好きでやっている人にかなわないのです。
(pp.104)
これはなんというか、気が楽になった。常に目的や、自分の成功のビジョンを描こうとするがなかなか思い描けず悩むけど、そんなこと考えずに好きなことをやっていって、結果として成功したらそれはそれでラッキーだなと、楽観的になれた。

全編を通して、勉強しないとおいてかれるのだから、勉強したほうがよいですよ、けれど勉強は義務でもなんでもなくて権利なので、勉強したい人がすればいいですよという主張。また、飲み会やパーティでいつも愚痴ったり同じような話しをするくらいなら、帰って本を読んだほうが面白いし、飲み会の後でも寝る前に勉強する人がいる。そのような勉強をする習慣を身につけた人が勝てるのだとあった。全編を通してなるほど、なるほどと思って読んだ。

一つ一つのテーマは2,3ページの内容だけど、実に深いことが書いてあると思った。著者によれば、こういう気づきも一つの知性なのだと示されている。著者の本をよく読むが、著者の本の読み方のレベルがアップしたなと思った。

黒い表紙が「超一流」という印象を与えていると思う。仕事術もあるので、そっちもチェックしよう。

読むべき人:
  • 勉強して、成功したい人。
  • 勉強しているのに、なかなか結果が出ない人。
  • 部下や子供に、勉強させたい人。
    (pp.3)
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スカウター

BlogScouterを右のサイドバーに設置。アクセスカウンタの下あたりに。

やっぱりスカウターといえば、ラディッツ

「戦闘力、たったの5か…ゴミめ…」

が印象的で、ぜひ欲しいと思っていたものだ。。。


ランキングに載って、自分のブログの位置がわかるのはいいなと。あとブログアクセスへの入り口にもなる。


December 08, 2007

一生お金に困らない人のシンプルな法則


一生お金に困らない人のシンプルな法則―究極のミリオネア入門

キーワード:
 マイケル・ルボーフ、お金、貯蓄、投資、ウィナーズ・サークル
お金と時間をしっかり管理してミリオネアになるためのノウハウや人生を豊かに過ごすためのアドバイスが示されている手引書。何気なくどこかのブログで紹介されていたのをタイトルだけでAmazon経由で購入。内容はよくまとまっていて、かなりの良書の部類に入る。

線を引く部分が多かったので、それらを多めに引用しておく。

まず、基本戦略としてルボーフの法則というものが示されている。

時間は「アクティブ」に、お金は「パッシブ」に投資する

これが基本で、普通の人は時間をパッシブに、お金をアクティブに投資していて、この法則はまったく逆のことを主張しているので裏ワザとも言える投資方法だとある。時間を「アクティブ」に投資するということはについて以下のように示されている。
自分の望みを見極め、望み通りの人生を送るために意識的に自分の行動を選択し、その選択に従って自分の時間を使うことだ。
(pp.33)
そしてお金は「パッシブ」に投資するべきというのは、市場全体の株価指数と連動しているインデックス・ファンドに投資すればよいとある。なるほどなぁと思った。

この本は資産運用の観点だけでなく、自己啓発的な側面にも有用な示唆が含まれている。例えば、仕事に関して以下の主張。
お金は、「価値」に流れていくものだ。もっとお金を稼ぎたいのであれば、「長時間働くほど稼げる」という幻想を捨てて、限られた時間内で効率よく稼げるものに、あなたの時間とエネルギーを集中させることだ。また、さらに多く稼ぐには、あなたの仕事の価値を高める必要がある。
(pp.125-126)
また、粘り強さが勝利をもたらすという部分。
 ウィナーズは、成功が粘り強さに根ざしたものであることを知っている。そして、この粘り強さは信念から生まれる。自分には目標達成の能力があると信じることができれば、努力を続けられるものだ。時間をかけて真剣に努力を続けるなら目的は達成できたも同然である。あらやる困難に耐え続けるだけの持久力があり、不屈の精神で夢を追う者が最終的に人生で大きな成功をものにできる人たちなのである。
(pp.172)
自分も頑張って愚直に努力を続けようと思った。

以上の引用だけでもう内容紹介としては十分な気もするが、最後にまとめとして自由なお金と時間を手に入れるための「人生の賢明な選択」を示しておく。
  1. 他人が期待する生き方でなく、自分が望む生き方をする
  2. リスクをコントロールして成功の確率を高めていく
  3. 浪費をやめて貯蓄に励む
  4. 長時間働くのではなく、働く時間の市場価値を高める
  5. 「時間管理」の達人になる
  6. 粘り強さが勝利をもたらす!
  7. 株式投資では個別銘柄ではなく、マーケット全体に投資する
  8. セールスマンではなく、知識を持っている人の話を聞く
  9. 後悔するより、今すぐ始めよう!
著者はアメリカのビジネススクールの教授であったが、あまり大学で働きたくないと思っていたので、35歳から投資を始めてミリオネアになり、47歳で早期引退を実現できたようだ。なのでここに示されていることの信頼性は高いのだろうと思う。

内容は分かりやすい。またいろいろな人の格言や体験談、ことわざなども多く引用されていてそれらを読むだけでも面白い。例えばオスカー・ワイルドの言葉。
魅力的だと思われるよりも、一生涯の収入があるほうが魅力的だ。
(pp.236)
ここを読んで思わずニヤニヤしてしまった。

自己啓発的な部分は、『レバレッジ』シリーズや『年収10倍アップ』系の書籍などに共通する部分が多い。だからといってこの本を読む価値が下がるわけではない。成功者はみな同じような共通認識を持っているということなのだと思う。

この1500円の本でミリオネアになれたら安いものだ。ゼッタイお勧め本。

読むべき人:
  • 金に困りたくない人
  • 自由な時間を獲得したい人
  • 投資を勉強したい人
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December 07, 2007

サンゴママ ゴー

LOKA経由の広告記事。






December 06, 2007

ウェブ炎上


ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性

キーワード:
 荻上チキ、Web、炎上、サイバーカスケード、メディア論
ブログが炎上する現象をサイバーカスケードの観点からケース・スタディ的に解説している本。内容は以下のようになっている。
  1. ウェブ炎上とは何か
  2. サイバーカスケードを分析する
  3. ウェブ社会の新たな問題
  4. ウェブ社会はどこへ行く?
これだけでは内容がいまいちわかりにくいので、はじめにの部分を抜粋。
 本書は、インターネット上での集団行動が社会にもたらす影響について考えると同時に、「インターネット上での集団行動がもたらす影響について考える」ための能力を養うことを目的としています。インターネット上で観察される集団行動を分析するための領域横断的なツールを提示し、いくつかのケース・スタディを共有することで、ウェブ上で起こる「炎上」などの諸現象に対する見方や対応の仕方をバージョンアップするためのアイテムになりたいと考えいます。
(pp.9)
こんな感じの内容で、炎上したときの対応策や防止策についてはほどんど触れられていない。この本はちょっと書評するには難しい気がする。内容が難しいのではなく、この本の位置づけというか、価値をどこに見出すかで評価が分かれると思うから。

この本で取り上げられているテーマであるサイバーカスケードとは何かが示されている部分を抜粋。
 サイバースペースにおいて各人が欲望のままに情報を獲得し、議論や対話を行っていった結果、特定の――たいていは極端な――言説パターン、行動パターンに集団として流れていく現象のことを指します。
(pp.35)
これが炎上の現象説明になる。

炎上のケースがたくさん出てきている。mixiや2chでの話題がほとんど。最近ではリアルタイムでテラ豚丼とかケンタッキーゴキブリ騒動(痛いニュース(ノ∀`):「“ゴキブリ揚げた”は事実無根。ありえない」 ケンタッキー広報激怒…元アルバイト少年が保護者、教員同伴で謝罪)とかが炎上している。この本で示されているようなケースとして代表例みたいな炎上っぷり。電凸、炎上対象者晒し、まとめサイトの構築といくところまでいっている感じ。この本を読んで、この炎上っぷりを再確認すると、傍観者的には面白いかもしれない。

3章までほとんどケース・スタディ的な解説で、肝心のではこれからどうなるかの4章が少し弱い気がした。全編を通して冷静にかつ客観的にサイバーカスケードを紐解いており、一概に批判するべきではなく、文脈しだいで有意義な議論に発展しえることもあり、消極的な形でネット上の共通認識が緩やかに築かれることもあると。確かにその通りだと思うが、どうしても、全編のケースの解説がメインで、ではそこからどうなるのかという発展においての立ち位置はWeb2.0っぽいIT技術的な側面なのか、それともメディア論的なものなのか、または社会学的な観点なのかがいまいちぱっとしていない気がした。しかし、炎上に対するケース・スタディとしての冷静な解説は一見の価値はあると思った。特にブログ運営者にとっては。今後はこの本の続編が気になるところだなぁと思った。

また、炎上防止策などを知りたい場合は、日系トレンディネットのブログで自滅する人々(第1回)〜ブログで「祭られる」人々という連載を参考にしたほうがよいと思われる。

あと、著者の運営している人文系ニュースブログ、荻上式っていうのがある。面白そうだからRSSリーダーに登録しておこう。

読むべき人:
  • 炎上とは何かを知りたい人
  • サイバーカスケードについて知りたい人
  • 炎上はよくないことだと思っている人
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December 03, 2007

無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法


無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法

キーワード:
 勝間和代、年収、勉強法、基本、資格
勉強の仕方解説本。時間投資法が気になっていたので、ついでだからそっちを読む前にこっちをチェック。内容については、目次を列挙してもあまりよろしくないので、気になった部分を多めに引用しておく。

なぜ勉強するのか?という根本的な問いに対する回答は、幸せになるためとある。これはどういうことかというと、年収と幸福感は年収が1500万円くらいまでは正の相関があるらしく、格差社会を生き抜くためにも子供のためにも、年収を上げて経済的自由や精神的な安らぎを獲得できるから。確かに、貧乏よりも金があったほうが幸せの確率は高くなると思う。

そしてすべての勉強に共通する5つのコツがあり、以下のように示されている。
  1. 基礎を最初に徹底的に学ぶ
  2. 先達から、勉強の仕方をしっかり聞く
  3. 学ぶ対象の基本思想を理解する
  4. 学んだことを自分のことばでアウトプットしてみる
  5. 勉強をわくわく楽しむ
また、社会人になると、勉強のモチベーション維持が大変であり、単純な根性などの精神論で朝早く起きたり夜更かししてやろうとすると3日坊主になってしまうから、勉強が続く仕組みを作ったほうがよいとある。続けるには以下のことをすればよいらしい。
  • 会社からの強制を利用する
  • 成果がまめに測れる報酬制度を用意する
  • ある程度の投資をして、自分を追い込む
  • 勉強の成果をまめにアウトプットする
このように、強制的に自分を追い込み、まめに進捗状況をチェックし、成果をアウトプットすることが重要なようだ。自分の場合はこの書評ブログが勉強を続ける仕組みになっている。

自分にとっては、ここまでが重要だった。この後は、具体的な勉強方法について。簡単にまとめると、パソコンなどのIT機器を駆使し、フォトリーディングで濫読、拾い読みをしてインプットし、マインドマップでアウトプットしていくとよいようだ。また、オーディオブックなどを利用して耳で英語やビジネスの勉強をするのも効果的らしい。

また、英語、会計、ITは年収を上げていくための三大必須基礎スキルと示されており、それぞれの勉強方法や到達目標などが示されている。TOEICなら800点以上、会計なら簿記3級、ITはOffice製品を使いこなせ、VBAまでできると望ましいと。自分がクリアしているのは、ITのみで、TOEICはあと150点近く足りず、会計はせいぜい初歩の初歩しかわからない。なので、会計を中心にちょっとは勉強していこうかなと思った。

年収アップを目指すなら初期投資費用はそれなりにかかると示されている。以下その部分を抜粋。
 このようなやり方は、投資はかかります。でも、かかった投資は、あとでスキルアップによる年収アップというかたちで、回収すればいいのです。逆に、そういう意気込みがないと、年収はなかなか上がりません。投資もせずに、ただで上がるほど甘くはありません。
 勉強には、時間とお金を投資し、成果を上げることが必要です。投資をせずに年収を上げようというのは、虫がいい話です。
(pp.121)
そういうことらしい。20代だったら、月収の5%から10%は投資するべきだとあった。そうなると自分の場合は、大体月2万円くらいは投資すべきだということになる。うーん。確かに書籍代はそれくらいになるが、ぜんぜんその金額分を消化しきれていないのが現状・・・。もっと追い込まなければ。

著者は、完全実力主義の外資企業ばかりを渡り歩いてきた経歴を持つので、そのような組織に属することができたから年収が大体年26%増になっていったのだと思う。逆に、著者も示しているように、自分の能力がまったく評価がされない組織にいたり、そもそも金にならない仕事をしていると年収アップは望めないと。だから転職して金がよい会社に行くべきだとある。そして転職に成功するには以下の三つの条件を満たす必要があるようだ。
  1. そもそも転職先の仕事が自分にとって儲かる仕事なのかどうか
  2. 自分が能力的にその仕事ができるのかどうか
  3. その仕事が自分にとって楽しいかどうか
この三つがないと、長続きしないようだ。

内容は分かりやすい。また、参考図書も多く示されており、それらをAmazonのウィッシュリストに追加しておいた。

なぜ勉強するのか?という回答が金を稼いで幸せになるためとというのが一番印象的だった。そうだよなと同意して自分ももっと勉強しようという気になるが、それでだけが幸せの本質なのか?ということも考え直さなければならない気がした。また、根本的な『なぜ勉強するのか?』という問いに対する確固たるものを自分なりに確立しないと、示されていることはやってみようとも思わず、やっても続かなさそうだなとも思った。

読むべき人:
  • 年収アップを目指したい人
  • 勉強のやり方がわからない人
  • 幸せになりたい人
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