February 2008

February 23, 2008

本棚


本棚

キーワード:
 ヒヨコ舎編、本棚、読書傾向、写真、身内
作家やライター、漫画家の本棚をのぞき見ている本。今回のぞかれた人は以下の人たち。
  • 穂村弘(歌人)
  • 山本幸久(作家)
  • 角田光代(作家)
  • 長崎訓子(イラストレーター)
  • みうらじゅん(イラストレーター・作家)
  • 喜国雅彦(漫画家)
  • 大森望(翻訳家・評論家)
  • 中島らも(作家 話し手・中島美代子)
  • 金原瑞人(翻訳家・法政大学教授)
  • 宇野亜喜良(イラストレーター)
  • 吉野朔実(漫画家)
  • 川上未映子(文筆歌手)
  • 山崎まどか(ライター)
  • 石田衣良(作家)
  • 桜庭一樹(作家)
1人6,7ページの分量で、著者と本棚の写真が載っており、さらに読書傾向などが語られている。みんな傾向が違っていて面白い。

自分が一番引かれた本棚そのものは、石田衣良氏のもの。広めの部屋の壁一面に白い正方形がいくつも並ぶ本棚になっている。本棚に並べられているものは、CDや写真集、文庫本、ハードカバーときれいに整理されている。これが結構自分の理想の本棚に近い。

逆に、一番本棚の中身に興味がわいたのは、サブカルの伝道師みたいなみうらじゅん氏。般若心経、仏像系の本、アイドル写真集、怪獣映画系の本、聖飢魔兇離侫.潺灰鵐セットなどなど幅が広い。この脈絡のなさみたいなのがよい。みうらじゅん氏の本の買い方も面白い。タイトルにグっときたものを買うらしい。例えば、『ふぐ調理師入門』とか『宝石入門』とか『イカ大百科』とか。そしてすぐには読まなくてもいいから、いつか必要なときがきて役に立つ日が来るのではないかと思って積読にしておくらしい。こういう本の買い方ができるのは結構うらやましいなぁと思うし、見習いたい。

今年の芥川賞受賞の美人文筆歌手、川上未映子氏が入っているのもポイント。この本の初版が今年の1月31日かつ、川上氏のプロフィールに芥川賞受賞と書いていないので、受賞前の内容なのだと思う。なぜ川上氏が載っているかというと、ヒヨコ舎の代表本が川上氏のものだからだろうと思う。

川上氏の本棚は上品な白いもので、哲学書や太宰作品集、昭和文学全集が並んでいる。読書傾向は、高校生になってから本格的に読み始められたようで、ヘッセやサルトル、ゲーテ、そして哲学系にはまっていったらしい。そして本棚の本は全員身内みたいなもので、捨てることがめったになく、少数精鋭という意識らしい。面白いなぁと思った。

人によって本棚の形態や本棚に並んでいる本が全然違うのが面白い。本棚を見ればその人が分かるというのも納得。また、子供のころに江戸川乱歩を読んでいた人が多かった。

100ページとページ数が少なめなので、気軽に読める。気になるのはタイトル。『本棚』と素っ気無な過ぎ。結構これで損をしているのではないか・・・。

この本を読んで、自分の理想とする本棚、もしくは書斎がどういうものなのかということが少し分かった気がする。自分の本棚はまだまだだなぁと思った。

読むべき人:
  • 本棚が好きな人
  • 積読派の人
  • 他人の読む本が気になる人
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ルノワールは無邪気に微笑む


ルノワールは無邪気に微笑む―芸術的発想のすすめ

キーワード:
 千住博、日本画家、芸術論、人生論、叫び
日本画家である著者の芸術論。芸術論といっても、難しいことが語られているわけではない。朝日新聞の読者に著者への質問を募集して、それに著者が真摯に答えるというような内容となっている。目次は以下のようになっている。
  1. 制作のこころ
  2. 教育のこころ
  3. 暮らしのこころ
  4. 経済のこころ
  5. 日本のこころ
  6. 芸術のこころ
自分は印象派のルノワールの絵が一番好きで、ルノワール+ルノワール展を見た後、会場近くの芸術系本屋でタイトルに惹かれて何気ない気持ちで買って読んでみた。これはかなりよかった。単純に芸術に対する意識が変わっただけでなく、読み物としても面白かった。以下に面白かった節タイトルを列挙。
  • うまくいかないのが人生
  • 絶対に発掘される才能
  • 展覧会で落選の日々
  • 飛行機のなかで年間30冊
  • 飢えて死んだ画家はいない
  • いかに「普通か」を問う芸術
  • 不健康と芸術は両立せず
  • ルノワールは無邪気に微笑む
線を引く部分が多かった。今回はちょっと多めに引用してみる。

まずは『絶対に発掘される才能』の部分。読者の質問は、スペシャリストとオタクはどこが違うのか?というもの。著者によれば、オタクとは仲間内だけの閉じられたネットワークのコミュニケーションで、わかるやつだけお互いをオタクと呼び合って情報交換したり褒めあうような人たちらしい。そしてそのようなオタクは芸術の世界にもいるらしい。しかし、芸術というのは分かるやつだけが分かればいいというものではないと。そして著者は芸術オタクにはならなかったと。以下印象に残った部分を抜粋。
 そのときの教訓ですが、たとえどんなに孤独感を味わっても「芸術は一人でやるもの」ということです。群れてはいけないのです。
 真にすぐれたスペシャリストの仕事ならば必ず大衆に理解されます。それには少しばかりの歳月がかかることはありますが、芸術の才能とは必ず発見されるものです。
(pp.85)
なるほどなと思った。真の芸術は大衆に理解されるべきものということらしい。

『展覧会で落選の日々』という節では、美大卒で芸術で食べていける人とそうでない人の分かれ目とは何か?という質問に対しての回答部分。ちょっと長めに抜粋。
 ではどこに差、というか違いがあったのか、と考えて見ますと、それは作品の差ではなく、打たれても打たれても舞台に立ち続けたかどうかだった、ということではないでしょうか。
 画家になりたいのなら、何としても舞台に上がり続けることです。つまりどんなに失意の連続だったとしても作品を公に発表し続けることです。発表という場数を踏めば踏むほど、舞台が大きければ大きいほど、とにかく少しずつでもよくなっていくものです。芸術とはコミュニケーションの一種ですから、こうやってひとの目に触れるなかで初めて見出されていくのです。
 私はいくつもの入試審査や展覧会の審査をやって来ましたが、才能は、人前に出されるかぎり、決して埋もれないものです。必ず見出されます。自分はそれでも見出されていない、と感じるひとは、おそくら出品する舞台が間違っているのです。
(pp.87)
なるほどなぁ、と感嘆した。

また、芸術とは何かが示されている部分がある。再三抜粋。
 芸術とは何かというと、イマジネーションをコミュニケーションしようとすることです。要するにわかりやすく言えば「オレの叫びを聞いてくれ」ということ。つまり叫び方にもうまいもへたもなく、肝心なのは相手に「叫び」を伝えたいという心の存在です。
(pp.89)
これは、なるほど!!そういうことだったのか!!と一人で納得してしまった。叫びなんだ。ということは、この書評ブログも芸術の範疇に入るという解釈でいいだろう。

タイトルになっている、『ルノワールは無邪気に微笑む』というのは最後の節。これは深い。これはあんまり紹介できないなぁ。紹介するのが惜しいくらいの内容。質問は、著者にとっての偉大な画家は誰かというもの。一番はもちろんルノワール。そしてこの節の内容を一言で要約するならば、『「何も伝えない」ための笑顔』ということらしい。この節を読んで、なぜ自分がルノワールの絵に強く惹きつけられるのかが分かった気がする。暖かさや安らぎ、癒しを感じさせてくれる作品が解説されていてとても勉強になった。

この本は芸術に関することだけが示されているわけではない。著者の若きころの話だったり、子育ての話だったり、仕事の仕方であったり、芸術にそれほど関心がない人が読んでも面白いものだと思う。また、何よりも著者の芸術観が全編で示されており、自分の芸術を見る目が養われたような気にさせてくれる。かなりの良書の部類に入ると思われる。

芸術を愛する人は必読!!

読むべき人:
  • 芸術に関心がある人
  • 芸術で生計を立てたい人
  • 叫びたいものがある人
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February 17, 2008

ロジカル・シンキング


ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル

キーワード:
 照屋華子 / 岡田恵子、論理、コミュニケーション、MECE、フレームワーク
マッキンゼー出身の著者による論理的にコミュニケーションをする方法が示されている本。以下のような内容となっている。
  1. 書いたり話したりする前に(相手に「伝える」ということ、説得力のない「答え」に共通する欠陥)
  2. 論理的に思考を整理する技術(重複・漏れ・ずれを防ぐ、話の飛びをなくす)
  3. 論理的に構成する技術(So What?/Why So?とMECEで「論理」を作る、論理パターンをマスターする、論理パターンを使いこなす)
上司にこれはバイブルだから絶対読め!!と言われて読んだ。もっと早く読んでおけばよかったと思った。正確には大学時代に読もうと思って大学の図書館で借りていて、積読状態で結局深くは読まなかった。改めてじっくり読んでみると、なるほど、そう考えればいいのか!!と目からうろこ状態。いかに自分が適当に考えていたかが身にしみた。

MECE、So What, Why So?といった、論理的に考えて相手に伝えるためのフレームワークが示されている。詳しい内容は紹介しきれないので、自分のブログと相互リンクさせていただいている『ロジカルシンキング情報館』を参考にするとよい。

こういうロジカルシンキングは、なかなか普通に学校教育を受けただけでは身につかないなと思った。それだけにこのような本を読まないかぎり、論理パターンを身に付けることは難しいのではないかと思う。

論理とは何かが定義されている部分がある。その部分を抜粋。
論理とは、結論と根拠、もしくは結論とその方法という複数の要素が、結論を頂点に、縦方向にはSo What? /Why So? の関係で階層をなし、また横方向にはMECEに関係づけられたものである。
(pp.122)
なるほどなと思った。このように図解できるのが論理ということらしい。

最後の章でFAQが載っており、そこには論理的に話したり書いたりするにはどんな練習をしたらよいかとある。回答は、「論理的にメッセージを構成する力は、訓練の量と比例してついていく」ということを基本として、レポートやプレゼンテーションの内容を構想するときに単なる箇条書きではなく、論理パターンを下書きフォーマットに視覚化していくとよいらしい。これは自分も意識してやってみようと思った。

あとがきに、このようなロジカルシンキングは仕事や研究だけでなく、人生の岐路に立つときに迫られる選択を整理したり、人生での優先事項を整理するときにも利用できると示されていた。試しに今度やってみようかなと思った。

この本は一見タイトルから難しそうな内容と思われるが、じっくり読めばそんなことはまったくない。いかに相手に納得して理解もらうかが本書のテーマだけに、文も読みやすくすんなり頭に入ってくる。全ての頭脳労働者にお勧めの本だと思う。

ロジカルシンキング系の本は、読了後は納得して分かった気になるけど、時間がたてば全然だめになっている場合がある・・・。特に自分はその傾向が強い。なので、定期的に読み返して論理パターンを使いこなせているかをチェックする必要があると思った。

次は、『ロジカル・ライティング (BEST SOLUTION―LOGICAL COMMUNICATION SKILL TRAINING)』を読んでみるか。

読むべき人:
  • 論理的に物事を構成するのが苦手な人
  • 相手に自分の主張がすんなり理解されない人
  • 人生の選択に迫られている人
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デビルマン 愛蔵版


デビルマン 愛蔵版

キーワード:
 永井豪、悪魔人間、サタン、アルマゲドン、心
デビルマンの豪華愛蔵版。全話収録の1,000ページ超のボリューム。ずっと前から読みたいと思っていたが、読む機会がなかった。最近になって愛蔵版が出たので、すかさず購入。

あらすじは省略。簡単に感想を。

劇画タッチの漫画だなと思った。また、救われない内容だなと思った。最初は不動明がデーモンと融合し、人間の心を持ちながら悪魔の体を手に入れ、人びとを守るために自分の住む街に出現するデーモンと戦っていく。次第に話は世界、地球とスケールアップしていく。

劇画で、グロテスクな描写も多い。残酷で救われない世界観が表現されている。人間とは何か、心とは何かがよく分かるような気がする。

昔の作品なので、展開が早い。もっと綿密に練った物語だったらより面白かったかもしれないが、これはこれでよいのだろうなとも思った。

また、1,000ページもあるので、1日で読むのはかなり大変。かといっていっきに読まないと、面白さというか、ダイナミクスが損なわれるので、時間を取っていっきに読むのがいいと思う。

数年前に映画化されたものは見る価値なしらしいので、見ないことにしよう。

あと、絶望系漫画なら『真説 ザ・ワールド・イズ・マイン』もぜひチェック。

読むべき人:
  • デビルマンを読んだことない人
  • スケールの大きな物語が好きな人
  • 人間とは何か?を考えたい人
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February 16, 2008

1次選考通過

この書評ブログをJapan Blog Award 2008に応募しており、1次選考が通過したようだ。

それに伴い、投票プラグインを右のサイドバーに追加。

Japan Blog Awardは純粋な気持ちでブログを書いている人達を応援したいという理念で開催されているようだ。自分のブログそのものが純粋な気持ちかは分からないが、自分の知的好奇心や成長意欲は純粋かつストイックだと思う。たぶん。


正直あんまり期待していないけど、これに参加することで、このブログのアクセス数が増えてアフィリエイトの売上が上がらないかなと思う気持ちは、たぶん純粋じゃない。


エントリーしたからといって、このブログの基本方針が変わるわけではなく、今までどおりの方針で行く予定。


今後ともよろしくお願いいたします。


February 11, 2008

仕入れの基本が面白いほどわかる本


仕入れの基本が面白いほどわかる本―知りたいことがすぐわかる! 売上アップより簡単に利益を生み出せる、仕入れ(調達・購買)見直し35項目

キーワード:
 坂口孝則、仕入れ、購買、業務解説、バイヤー
仕入れの基本業務が分かりやすく解説されている本。以下のような内容となっている。
  1. 仕入れの基本を知って誤解を解こう
  2. あなたはこんなに「高い買い物」をしている
  3. 「仕入れ」で儲ける実践手法
  4. 「仕入れ」による儲けを永続化する
  5. 6つの手法で仕入削減を実践研究する
  6. 「仕入れ」革新を企業の収益改善につなげる
160ページと薄く、ページの右側で文章による解説、左側に図や表が載っている。基本的なところから解説されているので、かなり分かりやすい。

一貫して示されていることは、企業活動ではあまり目を向けられない仕入れを改善することで、利益率が大きくアップしますよということだった。大抵の企業は営業や生産までは改善しているが、仕入れによって安く買えるものを高く買っているのが現状であると。その仕入れのコストを削減することで、多く売ることよりも利益がアップするとあった。

仕入先担当者の業務の流れが以下のように示されていた。
  1. 仕入先の調査
  2. 情報の提供依頼
  3. 提案の依頼
  4. 見積もりの依頼
  5. 見積もりの入手と交渉
  6. 仕入先の決定と通知
    (pp.21)
これがバイヤーという人の仕事の流れらしい。勉強になった。

単純に書評ブログに当てはめて考えてみると、仕入れ、つまり本の調達をいかに安くするかということが課題になると思った。普通に書店で定価で買っていては、大きなコストになるなと。回避策として考えられるのは、古本を利用する、誰かから借りたりもらったりする、図書館を利用するということか。こうすれば仕入れ値がかなり削減できると思う。しかし、書評ブログでは仕入れた本を付加価値を付けて転売するわけではなく、自分に付加価値を付けることを目的としているから、単純に安く買うことで利益が上がるということではないのかなと思った。まぁ、書評記事数が増えてアフィリエイト料が増えるというのも期待できるが。

仕入れの基礎知識がない人でも分かりやすい内容となっている。どのように仕入れを改善すべきかが多く載っている。

読むべき人:
  • 仕入れ担当の人
  • 仕入れの業務知識がわからない人
  • 自分でビジネスをやりたい人
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本は10冊同時に読め!

本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫)
本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫)

キーワード:
 成毛眞、読書、多読、超並列、極端
ビジネス界でも読書量が圧倒的に多い著者の多読論。以下のような内容となっている。
  1. 仕事も生活も劇的に変わる!―「速読」かつ「多読」の読書術
  2. 一生を楽しみつくす読書術―人生は、読書でもっともっと面白くなる!
  3. 「人生を楽しむ力」と「読書量」―忙しい人ほど本を読んでいる!
  4. まずは「同時に3冊」から!―実践!「超並列」読書術
  5. 「理屈抜きで楽しめる」読書案内―私はこんな本を読んできた!
示されていることの7割くらいは納得できた。参考になる部分もあった。けれど、今回は自分とは違う意見を取り上げてみる。
  • 読書中に線を引くべきではない
  • 文学作品は読む価値がなく、名作ほど人生の糧にならない
  • 「成功本」を捨てよ
最初の2つは特に違和感を覚えた。線を引くとその文章だけを切り取ってしまい、前後の文脈を読み誤ってしまうからだとあった。確かに引用のために線を引くことが多く、そこだけを切り取ると、引用者が恣意的に解釈を導くことになる。しかし、線を引くということは、線を引いた時に自分が何に関心があったのかがよく分かり、読み返すときに役に立つ。よって、自分は線を引くことはやめないだろう。

名作を読んでも感じるものがなく、人生の糧にならないと主張されている。その一方、全編でさまざまなジャンルの本を読むべきだともある。著者はさらに純文学作品は文章に力がありすぎて、読むと日常生活に支障をきたすとので小説は読まないとある。主張が若干一貫していないように思え、かつ人生の糧にならないのは想像力が欠如しているのではないかと思わないでもない。自分は基本的にどのようなジャンル、内容の本でも必ず何か得られるものがあるのではないかと思って読むので、ここは賛同しかねる。

最後の成功本に関しては、既にある成功本を追従したところでそれ以上の成功は望めず、真に成功したいなら誰もやっていないことをやれとあった。これはたぶんそうなのかなと思うが、既にある成功がどのようなものかを知らずに真の成功など望めないのではないかと思う。しかし、自分も成功本ばかり読んでも成功できないのではないかと思う部分もあり、成功本ばかりを読むのはよそうと思っている。

上記で自分とは違う意見を取り上げたが、主張されていることの大半は納得して読み、著者の読書観が分かって面白かった。けれど、どこまでそれを実践できるかは自分でも分からない。確かに現在軽く10冊以上は並列読みしているが、ジャンルはかなり偏っている。

結構極端な主張が多かったが、参考になった部分も多かった。

読むべき人:
  • 読書が好きな人
  • 成功者とは何かを知りたい人
  • 本を多く読めない人
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February 08, 2008

仕事心の育て方


仕事心の育て方 ビジネスで人生でひと花咲かせたいあなたへ

キーワード:
 渋井真帆、仕事心、ビジネス、羅針盤、仕事の神様
若手ビジネスマン向けに書かれた仕事への取り組み指南本。以下のような内容となっている。
  1. プロローグ
  2. 本物の向上心
  3. 憧れと夢の関係
  4. 価値観の言語化
  5. 仕事と社会
  6. 付加価値
  7. 愛のない人は稼げない
  8. 自分らしい仕事
  9. 信じる

  10. 進化と壁
  11. 正解
  12. 言葉の魔法
  13. 悲しい誤解
  14. ミス
  15. 当たり前の幅と深さ
  16. 踏ん張り
  17. 上司はクライアント
  18. 華麗なる錯覚
  19. メンター
  20. 言霊
  21. 小さな嘘
  22. 礼儀
  23. 名を名乗れ
  24. 人生の経営者
  25. あなたを待つ人
  26. エピローグ
  27. あとがき
仕事心(しごとごころ)とはビジネスシーンだけではなく、社会で自分の期待や希望がかなう生き方をするための心の持ちようで、社会を生きていくうえでの羅針盤と説明されている。著者は仕事でチャンスを得て実績を作り、評価されれる人とそうでない人の分かれ目に疑問を持っていたことから、仕事で幸せを手に入れている企業のトップマネジメントとの対話を整理したことにより、ある共通点を見出したようだ。それが心の持ちようで、仕事心になるようだ。

頁数は127と少なく、30分以内で読めた。1つのキーワードにつき4ページで、うち1ページが仕事の神様からのメッセージが示されている。以下いくつか抜粋。『付加価値』に関しての部分。
仕事に不満を持つ前に、
自分が求める収入やポジションに
見合うだけの付加価値を
ターゲット(上司や会社、顧客、社会など)に
提供できているか振り返ってみよ。
(pp.37)
これと同じようなことを、2つ目のプロジェクトの上司に言われた。自分の単価が競合他社に比べてかなり高額で、それをお客さんに払わせるのだからその額に見合うだけの仕事はしろと。これは日々の仕事に忙殺されるとつい忘れそうになりがちで、今日もそこまで重要じゃないことをやっていたときに、それに費やした工数と時給を比べてコストになっていないか?ということを意識しろと言われた。これは気をつけなければと思った。付加価値をお客さんに提供しなければいけない。

もう一つ気になったものは、『愛のない人は稼げない』という部分に関して。
愛がないと独りよがりでまわりが見えず、結果的に上司にも会社にも社会にも貢献できず、何も得られません。愛がないと稼げないのです。
(pp.40)
これとまったく同じことを今週上司に言われた。お客さんへの要件定義用のパワポ資料を作り、レビューを依頼したときに、上司に『愛がないね』と言われた・・・。曰く、お客さんが理解しやすい内容となっておらず、独りよがりで分かりにくい資料だと・・・。そのような視点がまったくなかったので、反省している。改めてこの本でそう説かれると、やっぱり相手の視点に立った愛が必要だと改めて思った。

頁数が少なく速く読めるが、仕事をしていて普段は気づかないようなはっとさせられることが書いてある。すべてがそうとは限らないけど、示されていることの1つでも気づかされることがあれば、十分だと思う。自分にとっては良い本だと思った。気軽に読めて、自分の仕事振りを振り返れるのが良い。

金曜日の夜は仕事に関係ない本を読むべきかと思っていたが、この本を読んで1週間の自分の働き方のフィードバックをできたのだと思う。今度から金曜日の夜は1週間の仕事振りのフィードバックの時間にしよう。

読むべき人:
  • 仕事はつらいものだと思っている人
  • 仕事にいまいち打ち込めない若手ビジネスマン
  • 自分の思い通りに生きたい人
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February 03, 2008

エンゼルバンク 1


エンゼルバンク 1

キーワード:
 三田紀房、転職、キャリア、相場、チューニング
ドラゴン桜の外伝で、社会人のための転職指南漫画。漫画は基本的に完結しなければ取り上げないことにしていたんだけど、これはとても勉強になるからちょっと例外扱い。

簡単にストーリーを。

龍山高校の英語教師井野が、教員に飽きてきたことから転職を考えるようになる。その頃受験合格請負人であった桜木は、他の高校を再建させつつビジネス塾も開催していた。井野は同僚の勧めで桜木のセミナーに参加し、そこで桜木から転職代理人海老沢を紹介され、井野の転職物語が始まる。

ドラゴン桜』、『銀のアンカー』と同じようにおなじみの問答法で物語が進む。

今回のポイントは以下。
  • 人の価値は相場で決まる
  • 30歳過ぎたら利息で暮らせ
  • 信頼というのは結果・・・成功した後に得られればいいんだよ
  • 転職は人生のチューニング
ネタばれするのもよろしくないので、詳しい内容は読んでみるべし!!

途中にリクルートの転職代理人による転職模擬面接のアドバイスが載っている。なるほど思うことが多い。

こんなサイトがあった。エンゼルバンクSPECIAL EDITION―転職支援のリクルートエージェント

正直、絵は相変わらず自分好みではないなと思うけど、勉強になることが多い。今回は、転職は人生のリセットにはならず、必ず仕事のどこかで我慢をしなくてはならないという部分がなるほどと思った。

これから転職しようかなと思っている人や、仕事に疑問を持っている人は必読かも。転職に関して勉強になるが、自分は今のところまったく転職しようという気はない。まったく不満がないわけではないが、今の組織で必死で頑張ろうと思っているから。それでも勉強になる部分は取り入れていきたい。

読むべき人:
  • 転職を考えている人
  • 仕事がつまらないと思っている人
  • 成功したい人
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February 02, 2008

合コンの社会学


合コンの社会学

キーワード:
 北村文/阿部真大、合コン、社会学、罠、運命の物語
合コンの社会的制度などが示されている本。以下のような内容。
  1. 出逢いはもはや突然ではない―合コンの社会学・序
  2. 運命を演出するために―相互行為儀礼としての合コン
  3. 運命の出逢いは訪れない―合コンの矛盾
  4. 運命の相手を射止めるために―女の戦術、男の戦略
  5. 運命の出逢いを弄ぶ―自己目的化する遊び
  6. それでも運命は訪れる―合コン時代の恋愛と結婚
  7. 偶然でなくても、突然でなくても―合コンの社会学・結び
  8. 補論:合コン世代の仕事と恋愛―自由と安定のはざまで
単純に合コンの現場でどのようなことが繰り広げられているのかということが参考になった。例えば、単純な盛り上げ役は割を食うらしい。他にも参加メンバーはみな同じような社会的階層であるべきとか、がっつきを見せるとダメだとか、自己主張はしない、デリケートな話はしない、みんなが楽しめるように気を配るようにするなど。これらは今度実践してみようと思う。

合コンで出会った相手とうまくいかない理由が以下のように示されていた。
  • ふたりで会うときにも合コン的パフォーマンス――周到な気遣い、浅い会話――ばかりが繰り広げられ関係性が深まっていかない
  • 合コンでの「キャラ」が保てず、別の顔を現した瞬間に相手が幻滅する
    (pp.95)
なるほどなと思った。

この本は別に合コンのテクニック本ではなく、本質は合コンの制度から恋愛、結婚観まで論じられているもので、合コンを客観的に捉えている。

例えば、合コンは自由で地位やステータスが関係なく、偶然お互いが知り合いになったというものをイメージしがちだが、実際は社会階層を覆すような出会いは事前に隠蔽されているという罠があり、また合コン参加者が出会いを求めず楽しむことを目的とする場合もあり、最終的に合コンを降りる人もいると示されている。けれど、合コン参加者は出会い系とはちがった、相手の年収、職業、容姿といった属性条件で相手を選ぶのではなく、期待せず合コンに参加してみたら周りの人とちょっと違う合コンっぽくない人(おもしろいと思える人、直感で通じあえる人、一緒にいて癒される人)と「運命」の物語をつむいでいける人との出会いをどこかで求めているようだ。そうこうしているうちに、合コン疲れや理想に対するギャップから出会いのなさを嘆いたりしているらしい。

では、合コンで繰り広げれる虚構に行き詰まり、本当に出逢うために必要なことは何かということが以下のように示されていた。
 合コン時代の私たちは、運命の物語を阻む要素を排斥しつくそうとしてきた。しかし今、本当に出逢うために必要なのは、恋愛や結婚のなまなましい現実に対する耐性だろう。相手の年収や容姿に惹かれてしまう自分がいるということ、自分の年収や容姿が相手にとって重要だということ、結婚に際しては社会経済的なバランスを考えずにはいられないということ、そうした事実に目を背けるのではなく、この手にとって確かめてみる。そのうえで、「運命」をつくっていけばいい。私たちにはかつてない数のプロットが利用可能で、さらに新しい物語をつくるための資源もたくさんあるのだから。
(pp.174-175)
なるほどなぁと思った。勉強になったというか、心にとどめておこう。

なぜこんな本を読んだかというと、単純に合コンに参加したことがないから興味があったというのもあるが、昨日予定されていた初合コンが流れた腹いせに・・・・という理由も少しあったり。本当は合コン後のレビュー的な観点から書評したかったが、そうもいかず。

合コンにあまり期待しすぎてもダメなのかなと思った。なんだか合コンに行く気が少しうせてしまった面もある。けれど、合コンの社会的な制度、現代日本の恋愛、結婚観なども分かって興味深く読めた。

合コン三昧な人は必読かも。

読むべき人:
  • 合コンという制度に興味がある人
  • 合コンに疲れた人
  • 運命の出逢いを果たしたい人
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読書戦略&1月レビュー

2008年は計画的にいこうと思い、かつ年間300冊を目標にしているので、1月の実績を振り返ってみる。

読了数:16冊
年間300冊を読もうと思ったら、単純に月25冊は読了する必要がある。しかし、結果は16冊。年始の仕事前の休みにサボってしまったのが痛い・・・。1月中盤の平日はどうしても残業で夜に読むことができず。また、読書計画もうまくいっていない。読む本の選択に迷いがあるのが原因か。他にも読書時間が少なかったのも要因だ。さらに、書評時間が長いのも原因と考えられる。

対策としては以下が挙げられる。
  1. いつまでに何冊読了すべきかをカレンダーで把握する
  2. 月、1週間、1日単位の読書計画を立てる
  3. 1日の読書時間の確保(朝の出勤前の読書)
  4. 本当に重要部分のみを示し、書きすぎない(目標は30分以内に投稿完了)
  5. 難しすぎる本は読まない(分厚い本)
MECEになっていないなぁ・・・。まぁ、いいか。とりあえず列挙。大学時代の暇なときは年間数百冊は可能だった。けれど、働くようになってから忙しさの質が違い、時間が欠乏気味なので、時間管理をしっかりやらなければならない。ベースは『レバレッジ時間術』と『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』を参考にし、自己流で本気で管理してみようと思う。

計画的に読書するには、カレンダーが必要ということで、卓上のカレンダーを使用してみる。これは、東急ハンズで買ったもので、ひと月の日数が横一直線で表示されているもの。これにおおよその読了予定日を書き込んでいき、進捗をレビューしようと思う。Googleカレンダーやその他カレンダーソフトでもいいんだけど、アナログで書き込んで机においておくほうが常に目につくのでいいかなと。外では見ないだろうし。これで月、週単位は問題ないはず。

1,2に関しては、時間割を作って、それに生活をあわせるようにしよう。また、土日にいかにまとめて読めるかが勝負どころかな。

3の書評に関しては、もっと投稿時間を削ろう。各記事の構造テンプレは用意してそれに当てはめて効率化を図っているが、もっと効率化をするなら、本の内容をあまり紹介しすぎないということだな。本全体の要約をするときにどうしても各ページを再読してしまう。そこで時間のロスが発生する。この際、再読しなければ書けないことは一切書かないというスタンスでいこう。書けない部分は頭に残っていない部分で、理解していない、もしくは印象が薄く自分にとって重要ではないところだと割り切る。多少1記事あたりの質は落ちるが、そこは書評数でカバーしよう。

量を読むには、速読すればいいんだけど、薄い本が一番読みやすいし分かりやすい。薄いからといって内容も薄いとは限らない。結局、速く読める本を多く読み込んでいくのが冊数をこなす一番の近道だと思う。冊数をこなしていけばリズム感がつかめる。最初は土台作り。そのうち300ページくらいのハードカバーも30ページ以内で読むことを目標にしよう。
Amazonアソシエイト、アクセス数の増加傾向
最近地味にアクセス数が増えてきている。どちらかというと、Yahoo!からの検索が増えてきている。検索からのアクセス数が増えるのは、感覚的に短い期間で多く更新しているときかなと思う。更新を1週間サボると、アクセス数が30くらい落ちる。なので、コンスタンスに更新していこう。

アクセス数の増加に伴って、Amazonアソシエイトの売上げも若干増えてきた。1月は、25冊も売れた。小飼弾氏の404ブログを筆頭とする有名書評ブログに比べれば天と地の差だが、今までの傾向からすれば一番売れたと思う。それなりに嬉しいし、モチベーションアップにもなる。もっともっと読んで売上げも上がればいいかなとちょっと欲が出てきた。(『Amazonアソシエイト決算2008.01 - ポロリもあるよ!』これを見るとついつい自分も挑戦してみたくなる。。。定期的にまとめEntryを書くとレバレッジが効くとあったので、自分も真似してみて本記事を書いた。)

毎月レビューをするのはやはり重要だな。このEntryを書くのにもそれなりに時間がかかるが、後でレバレッジを効かせるには重要なことだ。この時間もしっかり確保しよう。

さて、2月はうるう年により29日まであるが、やはり短いので、冊数をこなすのはチャレンジングかもしれないけど頑張ろう

(`・ω・´)シャキーン