May 2008

May 31, 2008

【Type5w4のBook Diary終了のお知らせ】

本日を持ちまして、2006年4月15日から2008年5月31日の777日間(幸先がよさそうだ)の間にわたって運営してきました、『Type5w4のBook Diary』は終了いたします。



今までご愛読ありがとうございました。続きを読む


会社は2年で辞めていい


会社は2年で辞めていい

キーワード:
 山崎元、転職、キャリア、仕事論、指南書
12回の転職経験のある著者による、キャリア、転職論。目次は以下のようになっている。
  1. 第1章 今の時代を働く考え方
  2. 第2章 人材価値のセルフマネジメント
  3. 第3章 会社の捨て方・選び方
  4. 第4章 女性のためのキャリア戦略
  5. 第5章 転職の実際
  6. 第6章 私の転職を振り返る
(目次から抜粋)
昨今は入社3年以内にやめたりする人が多いが、そのようなときは根性論で忍耐が足りないと言われたりする。しかし、著者の主張は、2年で辞めてもいいとある。まえがきにその主張の概要がまとまっているので、その部分を抜粋。
 就職に失敗があるのは当たり前だ。合わない会社だとわかったら、貴重な時間を無駄にせず、次の機会を試した方がいい。
 格言で言うなら、正しいアドバイスは「時は金なり」だろう。
 まして、アドバイスする「大人」の頃とは、時代が違う。大人は、若者の自由と可能性に嫉妬して、後輩を自分のようにしているだけではないのか。それに、大人は、どの程度転職のことをわかっているのか。若者よ、ひるむな!
 タイトルの「二年」は「最低二年は待て」という意味ではなく、一つのことを計画・実行するのに二年くらいの単位で考えると具合がいいという意味だ。理由は、本文に書いたが、会社は、一年で辞めてもいいし、何回辞めてもいい。
(pp.4)
これが著者のキャリアに対する基本的な考えになる。

線を引く場所がかなり多かった。ポイントを絞ってなるほどと思った部分を列挙してみる。
  • 自分の仕事が会社の利益にどれくらい貢献しているかを把握するべき
  • 利益貢献の大きい、スキルとしても将来性のある仕事を選択するべき
  • 仕事のやり甲斐は、「他人の役に立っている実感」と「自分の仕事が進歩・成長しているという実感」の2つ
  • 二年の根拠は、ある程度具体的に先を見通せるのが二年で、個人の能力の伸長に程よい期間だから
  • 自分の価値観に合わない仕事につくと、自分に疑いを持つようになり、いざというときに頑張りが利きにくい
  • 転職を早くに決断して、実行するほうが、時間を無駄にせず、また若い方が仕事に対する吸収力が高いので躊躇するな
  • 若い転職志望者が短期間で今の会社を辞めることになっても、退職理由と志望理由をキチンと説明できればそれほどのマイナスにならない
  • 若い頃に転職すると、転職先で早く認知されたいという緊張感から、仕事の勉強に力が入って、結果として仕事の勉強の能率が上がることが多い
  • 人材価値の構成要素は、「(自分が持っている)顧客」と仕事をするうえでの「能力・スキル」
  • 20代の人は、土日のどちらか半日を使って何らかの勉強をしないと、人材価値を高められない
他にももっとたくさん線を引いたが、とりあえず以上。以上の列挙の観点は、転職の具体的な内容というよりも、仕事のキャリアの築き方の方向性を示している部分になる。自分自身は、ふと転職しようかなと思わないこともないが、まだそんなに本気で転職を考えているわけではない。なので、以上の観点を取り上げた。

他にも参考になったのは、人脈の部分。「三分の一ルール」というものが示されており、プライベートな時間を一緒にすごす相手が社内の人か勤務先外の人かで分類したときに、いずれかの比率が三分の一を下回ると、「バランスが崩れている」と考えるルールのようだ。社内の人とばかり一緒にいれば、自分の市場価値がわからなくなるし、逆に社内の人とあまり会わないようでは、社内事情に疎くなるとあった。なのでバランスが大事らしい。そして、意識的に外の人間と付き合いたい相手は、同業他社の同年代くらいの人間がよいらいし。このような人間関係が、役に立つようだ。これは自分も意識しておこうと思った。

さすがに、著者は日系、外資の銀行、証券、商社、総研など12回も転職しているだけあり、実体験に基づく転職論が示されている。なので、かなり具体的で参考になる。例えば、よい転職先を探すポイントとして以下の5つが示されている。
  1. やりたい仕事があるか
  2. 仕事のスキルが身につくか
  3. 働く環境(人的環境、給料、その他の諸条件)
  4. 会社の個性との相性
  5. 会社の将来性
重要度もこの順番らしい。なるほどと思った。他にも外資に転職するリスクや、転職に成功するための条件、転職面接で今の会社を辞めたい理由をどのように語るべきか、女性のためのキャリアの築き方、転職後に気をつけなければならないことなどなど幅広い。ここまで転職を軸にしたキャリア論は今まで読んだことがなかったので、とても勉強になった。

今までいくつかキャリア論の本を読んだが、この本は少し違ったなと思った。何よりも精神論で書かれていない。失敗談も含めてすべて実体験に基づいており、具体性もあるので信頼性が増す。他のキャリア論の本では、3年程度ですぐにやめるべきではなく、我慢していれば見えてくるものがあるよといったことが書かれていることが多いが、本書は、そもそも時代が変わり、時間を無駄にすることはないと示されていて、なるほどなと思った。それぞれの言い分はどちらも参考になるところが多い。しかし、どちらを信じるかは自分自身でよく考える必要がある。いずれにせよ、どちらにも共通して主張されていることは、目標や夢、自分がやりたいことを明確にすべきということだと思った。

企業の人事担当の人や面接担当者はどのようにこの本を読むんだろうね。納得して読むのか、それともそうではないのか。なんとなく気になった。

転職の具体的な方法や、キャリアの築き方、仕事に対する考えなどが多く載っており、とても勉強になった。転職をまったく考えてない人も読む価値は十分すぎるほどある。

自分はもう入社3年目に突入しようとしているけど、まだ辞める必要はないかなと思った。もちろん、2年後を視野にいろいろと考えなけれいけないが。

読むべき人:
  • 転職を考え始めた人
  • 会社の仕事が合わないのではないかと思う人
  • 就職活動中の大学生の人
Amazon.co.jpで『山崎元』の他の本を見る

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文章のみがき方


文章のみがき方

キーワード:
 辰濃和男、文章読本、引用、書き方、いい文章
朝日新聞で天声人語を担当していた著者による文章読本。以下のような目次となっている。
  1. I 基本的なことを、いくつか
  2. さあ、書こう
  3. 推敲する
  4. 文章修行のために
(目次から抜粋)
4部構成で、以上のような内容となるが、各章のタイトルには、より具体的なものが示さされている。また、以下にこの本の核になるまえがきの部分を抜粋。
 この本は、さまざまな方々の「文章論」や「作品」を読み、私がそこから学んだことを記したものです。作家だけではなく、画家や舞踏家の言葉もあります。「いい文章」を書くことを志す方が、本書の三十八の章を読み、一つでも二つでも、役に立つ主題を見つけてくだされば幸いです。
 いい文章の条件には、平明、正確、具体性、独自性、抑制、品格など、大切な要素がたくさんあります。どれ一つとっても、到達点が霞んでみえぬ、はるかな道を歩まなければなりません。
 同時に、私がいつも思うのはいい文章のいちばんの条件は、これこそ書きたい、これをこそ伝えたいという書き手の心の、静かな炎のようなものだということです。大切なのは、書きたいこと、伝えたいことをはっきりと心でつかむことです。そのとき、静かな炎は、必要な言葉を次々にあなたに贈ってくれるでしょう。
(pp.i-ii)
ここが1番重要だと思った。書きたいこと、伝えたいことを認識する必要があるようだ。

1章からは、章の最初に各作家などの作品や文章論の一部が引用され、そこからその文にどいういう特徴があるか、そしてそこから何を学べるのかということが著者の意見とともに示されている。各章はだいたい5ページ前後となっており、章の最後には、その章で引用した書籍などが参考文献として示されている。

以下勉強になった章タイトルを列挙しておく。
  • 書き抜く
  • 繰り返し読む
  • 乱読をたのしむ
  • 小さな発見を重ねる
  • 書きたいことを書く
  • 正直にさりげなく書く
  • わかりやすく書く
  • 単純・簡素に書く
  • 具体性を大切にして書く
  • 紋切り型を避ける
  • 流れを大切にする
  • 感受性を深める
  • 自分と向き合う
章タイトルだけで、大体内容が想像できるようになっている。

自分がブログを書くときには、どうしても書いたものを推敲してみると、わかりにくいなと思うことが多い。なので、わかりやすく書くという部分が勉強になった。わかりやすく書くには、以下のことに気をつけるとよいらしい。
  1. 自分がどうしても伝えたいこと、自分の思い、自分の考えをはっきりさせること。
  2. そのことを単純な文章で書いてみる。難しい言葉は使わない。
  3. 書いたものをだれかに読んでもらい、感想を聞かせてもらう。
  4. そのうちに、自分が自分の文章の読み手になり、自分の文章がわかりやすいかどうかを評価することができるようになる。
  5. 何回も書き直し、さらに書き直す。
(pp.89)
さすがにこのブログで書評記事を300以上書いてきたのだから、わかりやすいかそうでないかは判断できるようになった。自分でわかりにくいと思う文章は、1文を書くのに5分以上かかってしまう場合だ。そういう場合は、内容理解が甘いときだ。伝えたい内容が何かをはっきりしていないのも理由の一つだろう。

各章に大体3、4冊の引用が示されていて、それらを眺めるだけで他に読むべき本が見つかってよい。引用されている作家や芸術家は、よしもとばなな、鶴見俊輔、井上ひさし、村上春樹、夏目漱石、太宰治、三島由紀夫、瀬戸内寂聴、岡本太郎、田口ランディ、ポール・ゴーガンなど古今東西あらゆるところからになる。それらの引用を読むだけでかなり世界が広がった気がする。

内容もエッセイ的で、よい文章の書き方を読者に押し付けるようなところもなく、読みごごちがよい。文章を書くのは難しいなと思う反面、この書評ブログでもいいので、もっとたくさん書きたいとも思った。また、もっとうまく文章を書きたいと思った。

教養を身に付けるという側面からも、この文章読本を読む価値は十分にある。

読むべき人:
  • よい文章を書きたい人
  • ブログなどでわかりやすい文書を書きたい人
  • 作家が何を考えて文章を書いているか知りたい人
Amazon.co.jpで『辰濃和男』の他の本を見る

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May 30, 2008

【デザイン微調整最終段階】リストサンプル

デザイン微調整の最終段階である、リストタグの画像を変更した。以下サンプルを示す。

  • 普通のリストタグ例。
  • 何も指定しないと黒丸。
  • 白丸のリストタグ例。
  • 普通のリストタグ例の入れ子で表示される。これはCSSでスタイル定義。
  • 四角のリストタグ例。
  • 普通のリストタグ例の3階層目でこれが表示される。これもCSSでスタイル定義。
  • リストタグを画像指定。
  • CSSでスタイルを変更。
  • リストタグを画像指定。
  • 青矢印バージョン。
  • 下線付きリストタグ。
  • 画像を指定し、下線を指定。
  • 黄色バージョンの下線リストタグ。
  • 正確にはGoldの色。
微妙に大変だった・・・。普通に指定すると、画像と文字の上下がずれてしまうので、何とか指定。これで、記事にメリハリがつけられ、より見やすくなる。ちなみに、リスト画像は0円のWEB素材屋さんからいただく。

これで1つCSSスキルが上がった。

他にもデザイン変更点がある。以下2つ。
  • サイドバーにAmazonアソシエイトリンクを設置
  • 個別記事ページのトラックバックURLの上にAmazonアソシエイトリンクを設置
あぁ、2行になると微妙になる・・・。この画像リストは1行に収まる文だけに使用しよう・・・。

ブログリニューアル完成まで残すところ残タスクは、以下の2つ。
  • タイトルをSEO対策のものに変更する
  • Yhaoo!カテゴリに登録申請する
夜更かしするつもりなんかなかったのに・・・。

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May 29, 2008

仕事の思想―なぜ我々は働くのか


仕事の思想―なぜ我々は働くのか

キーワード:
 田坂広志、仕事、思想、問い、エピソード
『なぜ我々は働くのか』という問いに対する考えを示している本。以下のような目次となっている。
  1. 第1話 思想/現実に流されないための錨
  2. 第2話 成長/決して失われることのない報酬
  3. 第3話 目標/成長していくための最高の方法
  4. 第4話 顧客/こころの姿勢を映し出す鏡
  5. 第5話 共感/相手の真実を感じとる力量
  6. 第6話 格闘/人間力を磨くための唯一の道
  7. 第7話 地位/部下の人生に責任を持つ覚悟
  8. 第8話 友人/頂上での再会を約束した人々
  9. 第9話 仲間/仕事が残すもうひとつの作品
  10. 第10話 未来/後生を待ちて今日の務めを果たすとき
(目次から抜粋)
なぜ働くのかということを考えるために、10のキーワードを挙げ、著者のエピソードとともに考えが示されていて、なるほどと思うところが多かった。全10のキーワードから一つずつエピソードの内容を取り上げたいが、重要だと思った部分のみ示しておく。

まず最初は第1話のタイトルにもなっている、「思想」の話。著者が大学時代に、友人が高校教師を目指していて、その友人がエリート高を就職先に選ぶのだと思っていたら、荒れた学校を選択したらしい。そしてその友人曰く、『そういう学校にこそ教育が必要なのではないか』とのこと。そしてそれこそが働く理由として、単純に生きる糧としてお金をもらうだけではない、なぜ働くのかという問いに対する思想があるのではないかと示されていた。

第2話の「成長」というエピソードもなるほどと思った。これも最初は著者が大学時代の話で、友人が商社に就職を決めたが、本当はジャズが好きでジャズで食っていきたかったとある。そしてそれから数年たったときに、またその友人と会ったときに、仕事が見えてきて面白くなってきたと聞かされたようだ。そしてさらに数年たった後、その友人曰く、仕事は心をこめてやればなんでも面白いというこらしい。このエピソードでは、仕事の報酬は、仕事を面白く感じられる能力であり、さらに大きな仕事ができることであり、自分自身の成長であるということが示されていた。興味深いエピソードだなと思った。

以下エピソードを省略し、なるほどと持ったフレーズを第3話以降から1つずつ列挙。
  • 第3話:成長の方法は「夢」を語り、「目標」を定めることが重要
  • 第4話:ビジネスマンにとって、顧客は成長のための鏡
  • 第5話:顧客に共感すれば、顧客からの共感を得られる
  • 第6話:人間学で1番大切なのは、自分自身の内面省察にほかならない
  • 第7話:義務と責任が、仕事の「働き甲斐」につながる
  • 第8話:「友人」が、苦しいときや迷いのときに支えてくれる
  • 第9話:仕事の作品は職場の仲間
  • 第10話:自分の夢を自分が実現できなくても、いつか誰かがその夢を引き継いで実現する
どのエピソードも核になるフレーズがあって、どれもなるほどと思った。

1番印象に残った部分を以下に抜粋。第10話で、夢が破れてしまうかもしれないことに対する著者の考え。
そして、その夢が実現するか、破れるかは、
ときに、「天の声」とでも呼ぶべき、
一瞬の配剤によって決まってしまうときすらあるのです。
私たちが、この一回かぎりの命を燃やして歩む人生とは、そうした世界です。

だから、夢を描く私たちに問われるものは、
「その夢を実現したか」ではありません。

私たちに問われるものは、
「その夢を実現するために、力を尽くして歩んだか」ということなのです。

問われていることは、そのことだけなのです。
(pp.259)
人事を尽くして天命を待つ、という境地が必要なのだと思った。力を尽くしたかどうかを毎日意識して生きていこうと思った。

昨今の自己啓発本は、太字や図解が多く分かりやすいが、どことなく表層的な部分が多い気がする。それが悪いかどうかはおいといて。しかし、この本は仕事の本質に迫る内容で、文体も抒情的なものとなっている。1文が短く、自問自答を重ねるような文脈で、速読しやすかった。速読しやすく、分かりやすい内容だが、すっ飛ばして読むより著者のエピソードを吟味して考えるという読み方のほうがあっていると思う。

著者のエピソードがどれも興味深かった。著者の実体験などが示されているものは、説得力が増す。仕事について迷ったり考えたりしたい人にはお薦めの本だと思う。

読むべき人:
  • 何のために働くのか分からない人
  • 仕事で成長したい人
  • 自己啓発本に飽きてきた人
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【デザイン修正進捗状況】完成直前

はぁ、だいぶブログデザインに統一感が出るようになった。以下主な修正箇所一覧。

  1. カラム幅を990pxまで縮小
  2. 本文フォントサイズを17pxに変更
  3. サイドバーのフォント部分の背景色の設定、行間縮小
  4. カレンダーを修正
  5. サイドバーのいらないものを削除、プロフィール変更
  6. リンク色を見やすく変更
  7. サイドバーの画像リンクの配置を微調整
結局カラム幅を990pxまで縮小しなければ、1024pxの解像度で見たときにスクロールバーが出てしまっていた。それに伴ってフォントサイズも17pxに縮小。なぜかサイドバーは落ちなかった。たぶんカラム幅に影響されていたのだろう。

サイドバーの文字部分は、divタグを使用し、背景色に白を設定している。そのほうが見やすいので。

あとカレンダーは、以前のデザインの構造を参考に、カレンダーの月の背景画像を独自に設定してある。一応雲をイメージしており、これはパワポのオートシェイプで作った。カレンダーは手作り感が溢れていると思う。

微調整には、CSSのmargin、paddingプロパティを数pxずつ変化させながら何度も確かめてやったので、時間がかかった。しかし、これで大体ブログのCSS構造がつかめたともう。

残り残タスクは、以下になる。
  • リストタグのスタイルを独自画像に設定する
  • タイトルをSEO対策のものに変更する
  • Yhaoo!カテゴリに登録申請する
あと少しで本当に完成する。まぁ、遅くとも今週中には納得の行くものができあがるだろうと思う。

また、Amazonもデザインが更新されてリニューアルされたようだ。

Amazon.co.jp 新しいサイトデザインのご紹介

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May 28, 2008

「すぐやる人」になれる本


「すぐやる人」になれる本―「先のばし」「計画倒れ」がなくなる最強の行動革命 成功する人は「気持ちの準備」がうまい!

キーワード:
 吉田たかよし、やる気脳、さきのばし、習慣、行動
アナウンサー、医師などの職業を経てきた著者による「すぐやる人」になるための方法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 「人生についたクセ」をまず変えていく―才能より「本能」が行動力を引き出す
  2. 第2章 気持ちを「プラス」にキープしよう―習得より「習慣」が意志力を引き出す
  3. 第3章 「雑欲」を整理すると生産性は断然高まる―始めるより「やめる」が達成力を引き出す
  4. 第4章 手ぎわよく「グズを断ち切る」ために―無理より「整理」が速さを引き出す
  5. 第5章 「リカバリーショット」を早く大きく打つ―順風より「風雪」が自信を引き出す
  6. 第6章 この生活習慣が「成功習慣」!―手間より「手軽」が脳の力を引き出す
(目次から抜粋)
やる気がなかったりして、ぐずぐずしているときなどに、具体的にどうすればよいかが全体的に示されている。以下その具体例を示す。
  • やりたいことをやるには本能を味方に付ける
  • 「社長になりたい」というのは本当にしたいことではなく、「お金儲けがしたい」が本当にしたいこと
  • 目標は大きな紙に大きな文字で書き出し、目立つところに貼る
  • 大目標は手帳などに書いておき、一日に何度でも眺めて自分に刷り込む
  • 目標に向かって集中したいときは、締め切りの日時を決定する
  • 「やる気」がなくなってきたら、成功したイメージを具体的に思い浮かべる
  • あれもこれもやらずに、やらないことを決め、本当にやるべきことにエネルギーを注ぐ
  • ネクタイを締めながら目標を口にする
  • 寝る前に目標を確認する
先送りをするということは、世間的にはあまりよいことだと思われていないが、効率を伴うのであれば、積極的な先送りもありだと示されていた。その場合には、今やるよりも将来のほうが効率的であるという判断に基づき、いつまでにやるのかという期限を決定することが重要なようだ。それがアイディアを考えることなどの場合は、夜の睡眠をはさむのが重要らしい。レム睡眠時に脳が活発に働いて、側頭葉に隠れているかアイディアをまとめてくれるらしい。

一番勉強になったのは本能とやる気を結びつけるというところ。以下その部分を抜粋。
 さて、欲望について考えてみるときに、自分自身に嘘をついたり、格好をつける必要はありません。「社会のために」「平和のために」などという正義感を振りかざすのは格好がいいものの、人の目を気にしたことで、自分の欲望をゆがめてしまいかねません。
 間違った欲望を掲げてしまう恐ろしさは、それが潜在意識の中に、いつのまにか入り込んでしまうことです。間違った目標設定をしているにもかかわらず、それが自分の本心だと思い込んでしまい、実現させるために無理をしてしまうほうがよくありません。苦労を自ら背負い込むだけです。
 一方、「女性にもてたい」「お金持ちになりたい」「世界の秘境を旅したい」という素直な気持ちが動機となれば、行動するのもそれほど苦ではなくなるのです。そもそも欲望を他人に話す必要はないのですから、自分に正直になってみてはどうでしょう。
(pp.26)
確かにそうだよなと思った。自分に嘘はつきたくないし、根本的な欲求を大事にしようと思った。自分自身も、この書評ブログを続けているのは、最終的には金持ちになりたいからという根源的な欲求があるから。高尚な理念も必要だが、それは結果的に後から導かれるものではないかと思った。

著者は医者でもあるので、医学的な根拠もしっかり示されている。他の医者が書くような本よりも専門用語が少なくて読みやすい。ビジネスシーンで、こんなときはどうするべきかということが多く示されているので、ビジネスパーソンにはよいと思われる。また、ところどころイラストもあるので、示されていることがイメージしやすい。

幅広く示されているので、他の自己啓発書と重複する部分が多いが、どの自己啓発本も同じことを示すということは、それなりに根拠があるのだということだと思う。

幅広く具体的な行動指針が示されてるが、それをまとめたチェックリストのようなページがないのが残念。こういう本はチェックリストがあるほうが後で見直しやすい。文庫書き下ろしなので、そういう構成にはできなかったのかなと思った。

まずは、目標を紙に書き出して、毎日寝る前に確認しようかな。

読むべき人:
  • やる気がなかなかわかない人
  • やるべきことを先送りにして自己嫌悪に陥っている人
  • 生活習慣が乱れていると思う人
Amazon.co.jpで『吉田たかよし』の他の本を見る

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May 27, 2008

【デザイン微調整】残タスク

ブログの幅の解像度問題を修正した気でいたけど、1024pxのディスプレイでよくみるとまだ横のスクロールバーが出現していた。どうやら、縦のスクロールバー分の幅を考慮に入れていなくて、横幅をぎりぎり1024px近くにしていたからのようだ。一応横幅を995pxまで縮小した。これでスクロールバーは出現されない。

横幅を縮小ついでにフォントサイズも18pxから17pxに変更しようと思ったら、17pxにするとなぜか右のサイドバーが落ちてしまう・・・。なぞだ。。まぁ、18pxでも困ることはないので、しばらく放置。

以下は、ブログデザイン完成までの残タスク

  • サイドバーの文字間隔を縮小
  • サイドバーのカレンダーを調える
  • サイドバーのパーツの位置を修正
  • リストタグの装飾
  • リンクの色を変更
  • ブログタイトルの変更
最終的にこの書評ブログのタイトルを変更するかも。一番の理由はSEO対策。今のタイトルだとタイトルタグを活かしきれていないし、いまいちインパクトにかけるし、内容を把握しづらい。もっとよいタイトルをつければ、ランキングからもアクセス数を稼げるはずだし。

一応タイトル候補みたいなのはある程度めぼしをつけているが、タイトル変更は全ての微調整が終わってからだろう。

タイトルを変更したら、相互リンク先に迷惑をかけることになるなぁ・・・。

そのときはよろしくお願いします。。


アフィリエイトSEO対策テクニック


アフィリエイトSEO対策テクニック

キーワード:
 矢代竜也、アフィリエイト、SEO、テクニック、マーケティング
アフィリエイトで儲けるためのノウハウが書いてある本。以下のような目次となっている。
  1. アフィリエイターに必要なSEO知識って何だ!?
  2. PART 1 アフィリエイト入門
    1. CHAPTER 1 アフィリエイトの最新事情
    2. CHAPTER 2 ブログではじめるアフィリエイト
  3. PART 2 アフィリエイト基本編
    1. CHAPTER 3 無料ブログサービスからMovable Typeへステップアップ
    2. CHAPTER 4 儲かるアフィリエイトサイトのテーマとキーワードの選び方
    3. CHAPTER 5 賢いアフィリエイトサイトサービスプロバイダーの選び方とコンテンツ作成手法
  4. PART 3 アフィリエイトSEO編
    1. CHAPTER 6 アフィリエイトサイトのアクセス解析
    2. CHAPTER 6 アフィリエイトSEO / SEMテクニック
    3. CHAPTER 7 個別ページにもSEO対策をする
    (pp.4-8)
著者の経歴がまず特殊で、大学時代に就職活動をしていたが、どこからも内定を取れず、1年ニートをしながらアフィリエイトで月収100万円稼げるようになったようだ。そして、それまでのアフィリエイトの失敗経験を基にどのようにしたら売れるかが示されている。以下、ポイントを絞って内容を列挙。

最初の章の『アフィリエイターに必要なSEO知識って何だ!?』は著者とカリスマSEOコンサルタントで、SEO本の著作がある鈴木将司氏との対談が載っている。面白かったのは、今後ネット関連企業の採用条件にアフィリエイト経験があるかどうかが重要な判断になるらしい。曰く、アフィリエイトサイトで成功するということは、営業/経営センスがあるということの証明になるかららしい。なるほどと思った。

PART1の部分は実際に無料ブログを使ってアフィリエイトをはじめるところから、アクセス数アップの基本的な方法が示されている。図解があるので、初心者にも分かりやすい。

この本で特に重要なのはCHAPTER4と5になる。以下エッセンスを抜粋しておく。
  • アフィリエイトは、「コツ」さえ掴んでしまえば、誰でも稼げる
  • まずはユーザーが集まるサイトを作る
  • 稼げるキーワードをチェックする
  • 競合が少ない市場を探してそこで勝負する
  • 経験に基く文章を書く
  • ユーザーに納得してもらう文章を書く
特に重要なコンセプトは、ブログサイトなどを『作った』から『稼げる』のではなく、『稼げる』市場があるから『作る』ということになる。つまり徹底的にアフィリエイトで儲かりそうなテーマやキーワードを調査してからそれに見合ったサイトを作る必要があると示されている。これは今までの自分にはまったくない考え方だなと思った。そして、サイト作成の前に以下のことを考える必要があるようだ。
  1. 競争相手の調査
  2. キャッシュポイントの確認
  3. サイトテーマの設定
  4. キーワードの設定
ここまでやるからこそアフィリエイトで収益を得ることができるようだ。

実際に著者の作ったサイトが具体例として説明されている。『住宅ローンの基礎知識を1から学ぶ!』というサイトで、住宅ローンというねらい目キーワードを設定して、実際にこのサイトで毎月10万円ほどの収入があるようだ。ポイントは、キーワードアドバイスツールなどを使用し、ねらい目キーワードを探し出し、ネットユーザーが望むような情報を提供することらしい。また、住宅ローンなどのアフィリエイト料は高額で、しかも住宅ローン情報は頻繁に更新する必要がないので、1度ある程度作ってしまえば、あとはコンスタントにアフィリエイト料が稼げるらしい。これはなるほどと思った。

また、ユーザーがコンテンツに納得してもらうような文章を書くだけでアフィリエイト料が2倍も違うということが示されていた。これはなるほどと思った。ただオススメと示すのではなく、実体験を示し、客観的によいところも悪いところも示すとよいらしい。これはとても勉強になった。

なんというか、この本はWebのマーケティングの本という感じに近い。いくらネットで人と対面なしでアフィリエイト料で儲けるとはいえ、サイト訪問者であるお客さんを第一に考えなければならないのだなということがよくわかった。つまり、いかに多くお客さんを呼び込めるか、そして競合他社が少ない場所で商売し、訪問してくれたお客さんにいかに納得してもらって商品なりサービスを買ってもらうかがしっかり示されている。これはどの商売やビジネスでも本質は変わらないのではないかと思った。なので冒頭の対談で、アフィリエイト経験が営業と経営センスを磨くことになるということになるのだろうと思った。

また、著者の失敗経験が載っているのもよい。どこでつまづいて、その後どう改善したら儲かりだしたかという部分も示されていて、とても勉強になった。

一点あまりよろしくないなと思うのは、本のタイトルにある『SEO』という部分。SEOに関してはHTMLのstrongやh1などのタグの使用の推奨や、Yahooカテゴリに登録する、ページランクの高いサイトからリンクをしてもらうなど、初歩的なことしか書いてない。分量もそんなに多いものでもないし、ネットで十分手に入る情報が多い。この本のメインはSEOではなく、アフィリエイトマーケティングなので、マーケティング的な意味合いを持たせたほうがよかったのではないかと思う。まぁ、派手な表紙のSEO系の内容の本が、同じ出版社からいくつも出でいるからしょうがないのだろうけど。

アフィリエイトといえど、サイト訪問者の立場に立って情報を提供するということが重要だとわかった。ちょっと自分のブログを見直す必要があると思った。儲け方の本質が示されているので、買いの本だと思った。

ちなみに、著者が就活に失敗し、ニートになった後にアフィリエイトなどで儲けたという話は、『親より稼ぐネオニート―「脱・雇用」時代の若者たち』に詳しく書かれている。企業が雇ってくれないなら、自分でネットを武器に年収1000万円以上を達成し、有限会社まで作った過程が示されている。これを読んでもよいと思われる。

読むべき人:
  • アフィリエイトで儲からない人
  • ブログのアクセス数があまりあがらない人
  • ネットのマーケティングについて知りたい人
Amazon.co.jpで『アフィリエイト』の関連書籍を見る

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【デザイン修正進捗状況】

デザインの修正の進捗状況。

  • サイドバーの文字間隔を縮小・・・未
  • 記事本文の最終行とコメントリンク部分の隙間を縮小・・・OK
  • サイドバーの画像を使用したリンク部分を修正・・・OK
  • サイドバーのカレンダーを調える・・・未
  • サイドバーのパーツの位置を修正・・・未
新たに以下の項目を追加。
  • サイドバーの文字位置をセンターにする
また、修正前のデザインはカラム幅が1200pxだったので、解像度が横幅1024px以下のディスプレイでは、デフォルト表示でスクロールバーが出現してしまっていた。そのため、カラム幅を1024px以下に修正。ついつい自分のノートPCでデザインしていると、解像度のことを忘れてしまう。自分のノートPCの解像度が1280pxだったのでつい、1200pxのカラム幅にしてしまった。アクセス解析を見ると、1024pxの人が多いので、1200pxだと若干見づらいので修正。センターカラムもそれに伴い、570pxまで縮小。

センターカラムを縮小したので、本文のフォントサイズも20pxから18pxに縮小。

また、サイドバーのリンク部分を画像を使っていたのを単純に背景色に設定。色も白っぽくして統一感を出した。

これで大体綺麗になった。

修正したデザインは以下からダウンロード可能。
Blue Sky Horizon Ver.0.2
ただし、CSSは若干自分でいじっているのでそのまま使用しても微妙な箇所がある。ulタグ、blockquoteタグなど。

後ちょっとでデザインが完成する。CSSいじりも結構楽しいなぁ。だいぶわかってきたよ。

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May 26, 2008

ロジカル・ライティング


ロジカル・ライティング (BEST SOLUTION―LOGICAL COMMUNICATION SKILL TRAINING)

キーワード:
 照屋華子、ビジネス文書、ロジカル・シンキング、MECE、テンプレート
ビジネス文書を論理的に分かりやすく書くための方法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1部 メッセージの組み立て
    1. 第1章 組み立ての準備
    2. 第2章 本論の組み立て(1)―ロジカル・シンキング概説
    3. 第3章 本論の組み立て(2)―ロジカル・シンキングの実践
    4. 第4章 導入部の組み立て
  2. 第2部 メッセージの表現
    1. 第5章 組み立ての視覚化
    2. 第6章 メッセージの日本語表現
  3. まとめ―セルフエディティングのためのチェックリスト
(目次から抜粋)
著者は、『ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)』の人で、マッキンゼー時代にビジネス文書を校正する仕事しており、そこからロジカル・シンキングが書かれたようだ。そしてこの『ロジカルライティング』は前著のロジカル・シンキングの続編ということになり、ロジカル・シンキングで使われる、MECEやSo What?、Why So?のフレームワークを基にビジネス文書を論理的に分かりやすく書く方法が示されている。以下にこの本の特徴をカバー内側から抜粋。
  1. 提案書、報告書、連絡文、依頼文など、文書のタイプにかかわらず共通するアプローチという汎用性の高さ
  2. 「組み立ての準備」から「日本語表現」までをステップごとに紹介
  3. 豊富な事例で自らの文書作成に照らし合わせることができる
(カバー内側より抜粋)
全体的にとても勉強になるので、すべてを細かく紹介したいが、それは冗長なので、特に勉強になった部分のみを示す。

まず、ビジネス文書を書くときの目的は、読み手に対して内容を理解してもらったり、フィードバックをしてもらったり、行動してもらうなど、期待する反応を引き出すことと示されている。なので、常に書く前にこれを意識しなければならないようだ。これは漫然と書き始めると、自分の経験上、見当違いの文章になってしまうので、気をつけようと思った。

ビジネス文書には、導入部と本論からなるようだ。導入部には、「何について、何のために、誰が、誰に向けて書いているのか」ということを書く必要があるらしい。これがないと、本論を読み進めるための全体事項などがわかりにくくなるようだ。そして、本論の構成を考えるときには、問いの結論を導き出すことができるようにMECEとSo What?、Why So?を意識する必要がある。論理構造のパターンの組み立て方には2つあり、最初に結論としての答えが決まっている「結論から根拠へ」のものと、収集した情報から答えを導き出す「根拠から結論へ」の方法があるようだ。本書では、「根拠から結論へ」のほうが詳しく説明されている。このあたりは、『ロジカル・シンキング』を読んでいたほうがより理解が深まると思う。

ビジネス文書だけにとどまらず、ブログを書くときに有効であると思われる部分が第2部になる。それは、組み立ての視覚化というもので、ビジネス文書をただ長々と単調な文だけで構成されていると、何がどこに書いてあるのかを把握しづらい。そのため、MECEの論理パターンに基き、以下の3つのポイントを取り入れると読みやすくなるようだ。
  • Point1:表題・見出しを明記する
  • Point2:記号・スペースを活用する
  • Point3:文頭で説明の切り口を明示する
ドットなどの記号を使用して階層化することで、MECEでのSo What?とWhy So?の上下の関係を維持することができ、わかりやすくなるようだ。これはなるほどなぁと思った。また、Point3は、説明の切り口となる記述が文中にあるとわかりにくいので、文頭に持ってきて記述するとよいようだ。そしてこのような視覚化を徹底的に実践すると、論理的に説明を組み立てるロジカル・シンキングの力を鍛えることになると示されていた。なるほどと思った。これは書評記事を書くときにもとても参考になる。まず、なるべく見出しをつけたりリストタグを使って箇条書きにしないと、単調な記事になって読みにくい。特にブログやWebページでカラム幅が広く、文章が何行にも渡るものは、正直読む気がしない。なので、自分はなるべく文書構造に気を使っている。

書くことでロジカル・シンキングも鍛えられると合ったので、自分も意識してやってみよう。著者が示すように、この本を読んだだけではロジカル・シンキングが身につかないが、誰でも頭の中で汗を書くように訓練をすれば身につくと示されていた。

著者の文章は、さすがにライティングのプロだけあり、明瞭で分かりやすく、冗長な表現がない。また、MECEの図も多く、さらに文章構造のダメな例とよい例なども多く載っているので、どのように考えればよいのかがわかりやすい。

ロジカル・シンキング』の本とこの本は、MECEなどの論理パターンを使いこなせるように何度も定期的に読み返す必要があるなと思った。迷わず買いの本。もっと早く読んでおけばよかったなぁと思った。

読むべき人:
  • ビジネス文書を書くのが苦手な人
  • 議事録を書かなければならない人
  • 長い文をだらだらブロガーの人
Amazon.co.jpで『照屋華子』の他の本を見る

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積読について 再

興味深い2chのまとめスレを発見した。

積ん読が多すぎる件


相変わらず自分も積読気味。

以前も積読についてエントリを書いたが、今も変わらず、未読本が普通に100冊を超えている・・・。漫画も買い続けているから、収納の問題が。また本棚増設かなぁ・・・。

何よりもAmazonを積極的に活用しているというのが一番の理由だろう。本屋でも毎週数冊仕入れしているし。

本屋とかに行って本を買った直後は、その本を読むぞという気持ちが一番高い。けれど、未読本を本棚において数日経過したときには、興味関心が半減している・・・。

やはり、買った日に読むのが一番はかどると何かの本で書いてあった通りで、買った日に速攻で読むというのが一番よいみたい。買った直後ならば、その本に対する目的とかも明確になっているはずだから、頭にもよく残る。


もっと効率よく読むようにスケジュール管理もしなければね。
フォトリーダーになったのだから片っ端から読み捨てる覚悟も必要だしね。

買う量と読む量を平衡にできるようにがんばろう・・・。

読書論の本には積読推奨派が多いので、それが救いだが。


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May 25, 2008

【備忘録】デザインの微調整箇所

忘れないように、このブログのデザインの改善部分を列挙しておこう。

  • サイドバーの文字間隔を縮小
  • 記事本文の最終行とコメントリンク部分の隙間を縮小
  • サイドバーの画像を使用したリンク部分を修正
  • サイドバーのカレンダーを調える
  • サイドバーのパーツの位置を修正
いっきにできないので、時間があるときに地道に修正していく予定。


気まぐれでまた大幅にデザインを変更するかも。


HTML&スタイルシートレイアウトブック 改訂版


HTML&スタイルシートレイアウトブック 改訂版

キーワード:
 外間かおり、HTML、CSS、段組、レイアウト
HMTLとCSSについて、ウェブページのレイアウトに特化した本。以下のような目次となっている。
  1. 1段組の基本的なレイアウト
  2. 1段組レイアウトの応用
  3. トップページのデザイン
  4. 左揃え2段組(固定&リキッド)
  5. 中央揃え2段組(固定&リキッド)
  6. 両側サイドバー3段組(固定&リキッド)
  7. 両サイドバー中央揃え3段組(固定&リキッド)
  8. サイドバーの装飾(付箋・ボタン・タブ・ボーダー)
  9. メインを2段組に
  10. リンク&パーツデザイン
このブログのデザインを変更するときに、CSSについて知らないから買って読んでみた。結論から言えば、この本が直接役に立たなかったような気もする。この本のよいところ、あまりよくないところを示しておく。

よいところは、基本的なWebページの1段組のからだんだんと2段組、3段組と前のページの内容をどんどん発展させていく形になっているので、一つ一つを実践していくことで、CSSによるWebページのレイアウトを学べること。この本で、巷のウェブページの大体の構成は学べると思う。画像ファイルを利用したナビゲーションバーの作り方などは、自分はまったく知らなかったので勉強になった。また、前頁カラーなので見やすい。

あまりよろしくないところは以下になる。
  • 記述ミスがある
  • CSSの基本的な概要の説明がない
  • 文章にインデントがない
この三つか。記述ミスは、CSSの閉じ括弧がないところがあった。そいうのは、技術本としては評価が下がる要因になる。自分が見つけたのは一箇所だけだが。

次に、CSSの基本的な概要説明がないのは、たぶん想定読者は、CSSの基礎知識がある人だからだと思われる。とはいえ、優良な本の場合は、最初方のページでCSSの基本構成くらいは説明される。この本では、CSSの基本であるセレクタに関しては、コラムで1ページに書いてあるだけ。正直これだけではわかりにくいので、ネットで検索して概要をつかんだ。

もうひとつあまりよろしくないのは、改行して文意が変わるときに段落になるのだが、その段落の最初の文字がインデントされていない。これは正直読みにくい。特に速読をして全体を把握しようとするとなると、トピックセンテンスがつかみづらい。これはあまりよろしくない。

この本でレイアウトの作り方は学べたが、基本的なことはほとんどネットたよりだった。この書評ブログのデザインを変えるときに、あまり有効利用できなかったかな。有効なウェブサービスを使ったこともあるし。しかし、ウェブページの構成を考えるときには有効かもしれない。特に自分はブログの3段組に関して特に知りたかったので、その部分は満たされたと思う。

この本は、CSSのクラス指定やID指定など基本的なことを理解している人向けだと思う。CSSについてまったくわからない人には有効活用するのは難しいと思われる。

読むべき人:
  • ブログのレイアウトを変更したい人
  • 3段組のウェブページを作りたい人
  • ウェブデザイナーの人
Amazon.co.jpで『CSS』の関連書籍を見る

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【お知らせ】ブログデザインリニューアル!! ⇒ Blue Sky Horizon

ブログのデザインを大幅に変更

その名もBlue Sky Horizon!!

大変だった・・・。


主な変更点は以下。

  • ほぼオリジナルデザイン
  • 2カラムから3カラムへ
  • フォントサイズを大きめにして見やすく
手作り感が出て、オリジナリティが溢れていると自画自賛してみる。

トップの画像は、東京から沖縄に旅行に行ったときに飛行機内から自分で撮った写真。水平線、地平線ならぬ雲平線!?の写真。果てしない世界を目指すがごとく、博覧強記を目指すという意図をこめている。あと、単に自分が青系色が好きだというのがあるので、全体をブルーで統一。シンプルなデザインになっていると思う。

さすがにまだサイドバーなど細かいところが整理されていないので、そこは地道に修正していこう。

ちなみにこのデザインは0から作成したのではなく、CSSEZというCSSをマウス操作だけでデザインできるWebサービスを利用した。これがまたすごい。Ajaxを使用しているので、変更箇所がすぐにわかる。何よりも作成者が大学生で、一人でこのシステムを作ったようだ。すばらしい。基本的に無料で使える。寄付もできる。アクセス数が大幅にアップしたら、寄付しておこうかな。

ちなみに、このデザインを公開してあるので自由にダウンロードして利用可能。
Blue Sky Horizon
細かい使い方は、CSSEZのヘルプを参照。

ただ、ダウンロードしてそのまま各種ブログサービスに適応しても、CSSの細かい微調整が必要と思われる。自分の場合は、リストと引用タグなどを微調整した。

ウェブデザイナーになった気分だ。
今日の昼からずっとやっていて、ある程度完成して満足できるものができてよった。また、CSSについては全然知らなかったけど、基本的なことがわかってよかった。

デザインは大変だなと思った。細かいところの配置や配色でなんどもプレビューして良し悪しを判断しなければならないし。

まぁ、これで本格的に書評ブログを始動できそうだ。

(・∀・)ニヤニヤ

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May 24, 2008

アクセス数、ランキング雑感

最近アクセス数が平均100以上だったが、今週は100に到達していない日が続く。アクセス解析を見てみると、明らかにGoogleからの検索経由が減った。以前はGoogleとYahooではGoogleからのほうが多かったのに。それに感覚的だがGoogleの検索結果が変異している気がする・・・。以前までなら書名でぐぐったら1ページ目の上位に出ていたものが、出てこなくなっているものがある。

ページランクが更新される時期だから変動して安定していないのかなと思う。

しばらくは様子を見よう。


最近人気ブログランキングで順位が上昇していて、本・読書カテゴリで過去最高位の25位になっている。25位以上だと、ブログタイトルの横に銀色の杯マークがつく。地味に嬉しい。確認はこちら。人気ブログランキングへ

一方、にほんブログ村 本ブログは全然ランキングが上昇しない。こっちは数日でランキングが大幅に下降する。なんというか、あんまりランキング登録の意味がない・・・。あえて言えば、リンクしておくことによるSEO対策かな。


最近はアフィリエイトもちょっとずつ売れてきて、今月は過去最高益になっている。小額だが。それにともなって、少し本格的にこの書評ブログに力をいれてみようかなと。一応以下のことを実践してみよう。

  • デザインの変更
  • SEO対策をもう少し徹底する
  • Yahooカテゴリに登録申請
  • 著者のブログに積極的にトラックバック
このブログのデザインは、もともとあるテンプレートを下地に、一部CSSをいじってフォントや引用タグの色などを変更している。けれど、もう少しオリジナリティが欲しいなと思って、自分でCSSをいじってクールな書評ブログにしてみようと思う。これはなるべく早め、明日までにそれなりのものを作ってみる。

SEO対策はそこまで厳密にやっていないので、もう少し徹底しようかなと。できればアクセス数をもっと増やしたいし。まぁ、アフィリエイトでそれなりに売れ始めると少し欲が出てきたというのが正直なところ。生活費の足しにしたいし・・・。

それである程度下地ができ上がってきたところで、Yahooカテゴリに登録されたらいいなと。過去3回くらい申請したが、まだ登録されず・・・。

あと、トラックバックをするとき、どうしても著者のブログなどがあるときはそこを避けてきていた。なんだか自分の書評記事を著者に見られるのが恥ずかしいというか、間違ったことを書いてしまって気分を害されないだろうかと思っていたので。けれど、たまに著者からコメントをもらうこともあるが、ほとんどの書評はよいところしか書いていないので、著者からのコメントは好意的なものが多い。そういう場合は、書評した甲斐があったなと思う。なので、恐れずにもう少し著者のブログやサイトにトラックバックしてみようと思う。

書評記事総数が300を達成し、いろいろ書評ブログの展望を語りましたが、今後ともよろしくお願いします。

ヽ(;´Д`)ノ


May 23, 2008

椎名大百貨店


椎名大百貨店 (サンデーGXコミックス)

キーワード:
 椎名高志、短編集、パンドラの箱、妖怪、ダメ人間賛歌
サンデーの人気漫画化の短編集。収録タイトルは以下になる。
  1. GSホームズ極楽大作戦!! 血を吸う探偵
  2. パンドラ BOX1 美少女は空から落ちてくるか?
  3. パンドラ BOX2 それで人生は変わるのか?
  4. パンドラ BOX3 箱入り娘は一人だけか?
  5. TIME SLIPPING BEAUTY 前編
  6. TIME SLIPPING BEAUTY 後編
  7. 蜘蛛巣姫
この漫画でこの書評ブログで取り上げたものが300冊目になる。うーん、記念すべき300冊目がこの漫画でよかったのだろうか・・・。まぁいいか。

『GSホームズ極楽大作戦!!』はGS美神の外伝になるようで、この巻では2話目になり、1話目は『椎名百貨店超GSホームズ極楽大作戦!! (少年サンデーコミックス)』に収録されているようだ。こちらはまだ前巻が未チェックなので、この話はまだ読んでない。早く買わなければ。GS美神のピートとマリアが出てくるらしい。

『パンドラ』は2浪のさえない男の前にある日パンドラの箱が空から降ってきて、美少女パンドラと1年無事に過ごせば世界が救われるという話。ばかげている設定がこの漫画家らしい。そしてあとがきにも漫画家自信、ダメ人間の血の叫びと示している。それでもこの話歯は好きだ。この漫画家の作品にはダメ人間が多く出てきて、そこが面白い。

『TIME SLIPPING BEAUTY』は時間能力を持つ妖怪御破時鬼に取り付かれている女子高生が、時間を越えて事件事故から人々を救う話。いろいろ考えさせられる。

『蜘蛛巣姫』は時代劇物で、妖怪の蜘蛛に好かれた男の話。これもいい。

面白かった。短編もいいね。この漫画家の作品は好きだ。他にも以下がある。

GS美神極楽大作戦!! 1 新装版 (1) (少年サンデーコミックスワイド版)
この漫画から好きになった。代表作だろう。地縛霊退治、妖怪退治から神様の話までスケールが大きい。何よりもキャラが立っているのがいいね。特に横島。煩悩の塊でダメなやつだけど、だんだん成長して強くなっていくのがいい。魅力的な女性キャラもたくさん出てくるし。これは既に完結している。


絶対可憐チルドレン 1 (1)
現在サンデーに連載されている作品。超能力を持った少女が政府御用達組織に所属し、超能力バトルを繰り広げるサイキック漫画。これもキャラが立っているのがいい。面白い。最近テレ東でアニメ化されたらしい

この漫画家の絵柄は、女性キャラほど魅力的に描かれている。たぶん作者の願望が入っているのだと思う。主人公に都合のよい女が出てくる反面、わがままで意地っ張りだったりツンデレだったりするキャラも出てくる。あと、やたらにダメ人間も出てくるし。欲望に忠実なやつとか。

また、なんともいえないノリ突っ込みのギャグ要素も面白くてついつい笑ってしまう。ギャグがあると思えば、かたや切ない話のときもあって、物語に引き込まれる。

読むべき人:
  • 椎名高志が好きな人
  • 妖怪や神話が好きな人
  • 自分はダメ人間だと思う人
Amazon.co.jpで『椎名高志』の他の作品を見る

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May 22, 2008

モチベーションが上がるワクワク仕事術


モチベーションが上がるワクワク仕事術 (めざせ!仕事のプロ)

キーワード:
 小林英二、モチベーション、仕事術、楽しみ、コツ
経営コンサルタントである著者による仕事を楽しむための考え方やコツが示されている本。以下のような目次になっている。
  1. 「楽しさ創造力」こそ最強のビジネススキル!
  2. 「真剣に楽しむ」ことが成功の鍵
  3. 仕事を楽しむにはどうすればいいのか?
  4. 「ワクワク発見力」を身につけよう!
  5. 「ゲーム化力」を身に付けよう!
  6. テキパキと仕事をこなすための頭の整理術!
  7. 感情のコントロール術を身に付けよう!
  8. 高速学習術をマスターしよう!
  9. 上司とのよい関係を構築する方法
成功者というのは仕事を楽しんでやっている人であるので、成功したければただ頑張るのではだめなので、楽しむ工夫が必要になるということが主に書いてある。そして、これからの時代は、いやな仕事を耐えていけばよいという時代ではなく、仕事を楽しめないと生き残りが難しい時代になると示されている。これは、『ウェブ時代をゆく』にも似たようなことが書いてあったなと思った。それだけグローバルでの競争を勝ち抜くのは難しくなるということになる。

仕事を楽しむ技術として以下の5つが示されている。
  1. 会社・仕事のワクワク感を見つける技術(ワクワク発見力)
  2. 仕事をゲーム化する技術(ゲーム化力)
  3. 目の前の仕事に集中するための技術(頭の整理術)
  4. 心配事やイヤな仕事にも動じない技術(気持ちのコントロール術)
  5. 効率よく能力を身につける技術(高速学習術)
    (pp.106)
以上が4章から8章までで詳細に示されている。

特に勉強になったのは、2章から5章。勉強になった部分を恣意的に列挙。
  • 「仕事を楽しくする」ということは、つらい仕事でも工夫して楽しくしていく究極の仕事術
  • 仕事が楽しい状態とは、ワクワクした気持ちで仕事に臨んでいる状態
  • 仕事を楽しむには努力が必要で、楽しむ決意をする必要がある
  • 楽しさ創造力を身に付けるには基本理論を学び、実践するためのツールを覚え、習慣化する
  • 仕事を楽しんでいる人は自分の現在の仕事から、「夢」、「好き」、「楽しさ」、「感動」、「喜び」を見つけることができた人
  • ワクワク感の原点は他人からの感謝から得られる
  • 仕事をゲームのように楽しむための能力、ゲーム化力を身に付ける
  • 仕事は「やらされている」と感じているよりも「自分で選択した」と考えてやると楽しい
実際にどうするべきかという具体的なこともしっかり示されていてわかりやすい。例えば、ゲーム化力を実践するために11の具体例が示されているが、いくつか挙げてみると、タイムプレッシャーを使う、競争ゲーム、ハイスコアゲームにチャレンジする、ボーナスポイントを設定する、もっと楽しくしたいと貪欲なるなど。

引用が多く示されており、その引用をベースに著者の主張が示されている部分が結構多いので、その引用をすでに読んでいる場合は同じような内容を読むことになる。まぁ、その場合は復習になるとポジティブに考えよう。ちなみに、引用されていて自分がすでに書評したものは以下の物。なので、6〜8章はあまり真新しいことがないなと思った。9章の上司との関係については、勉強になった。

仕事の楽しみ方に関してかなり網羅的に示されていると思う。特に、そのトピックを考えるための質問事項や目標、褒め言葉、プラス言葉などの具体例が多く載っていて、それらがとても参考になる。すぐに実践で使えそうなものばかり。そういう部分はあまり他の本にはないなぁと思った。ただ、一つ気にかかるのはカバーデザイン。表紙の黒い塊があまり楽しさを喚起しないような気がする。もっと楽しそうな色使いにすればいいのになぁと思うが。

最近仕事を楽しめないでいたので、これを手元においておいて楽しめるまで何度も読み返そうと思った。この本は良書の部類に入ると思う。

読むべき人:
  • 仕事はつらいだけのものと思っている人
  • 仕事を楽しみたい人
  • 成功したい人
Amazon.co.jpで『小林英二』の他の本を見る

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May 21, 2008

スピードハックス


スピードハックス 仕事のスピードをいきなり3倍にする技術

キーワード:
 大橋悦夫 / 佐々木正悟、仕事術、段取り、やる気、方法論
仕事のスピードを効率的に上げるための具体的な方法が示されている本。以下のような目次になっている。
  1. まず「取りかかる」気持ちを起こす
  2. 「段取り」を決めてスピードを上げる
  3. スピードアップにつながる「やる気」を引き出す
  4. 作業の時間をスライスして管理する
  5. 自分の今の仕事環境をテコにする
  6. 1つの「原則」を決めて作業中の迷いを断つ
  7. 「習慣の力」を最大限に活用する
  8. 「アイドルタイム」(待ち時間)を減らす
  9. とにかく「ゴール」までたどり着く
  10. 巻末付録 仕事のスピードアップに役立つTips集
仕事のスピードが速い人というのは、仕事をスピーディーに進めるための自分なりの仕組みを持ち、これをうまくまわしているようだ。そして、このスピードアップの仕組みとやる気を組み合わせ、すでにある仕組みをよりうまく回すための工夫をする方法論としてスピードハックスが示されている。示されているハックスは、どれも具体的で、実際に自分が試してみようと思ったものを以下に列挙。
  • タスクリストで「後回し」を回避
  • とりあえず「5分」だけやってみる
  • 「途中経過」はこまめに報告し合う
  • 作業時間は「分」単位で見積もる
  • 「未来の作業」のために作業記録をつける
  • 1日を複数のセクションに分ける
  • 「小さな締切」を設定する
  • 「キッチンタイマー」をセットする
  • 作業記録から”反省”してみる
  • 「自分は仕事が速い」と自己暗示をかける
  • 10分やったら2分休む、1時間やったら30分流す
すぐにできそうなものを選出してみた。いくつか内容を説明。『とりあえず5分だけやってみる』というのは、それなりに時間を要する仕事で、事前にアウトラインや段取りを考える必要のあるものは、最初に5分だけやってみてどのような作業が必要になるかを見渡すとよいらしい。

『作業時間は「分」単位で見積もる』は、1つの作業に対する見積時間が1時間を越えるようであれば、その目標は大きく外れる可能性が高いらしい。人が1度に把握できる作業量というのは分単位であるかららしい。 そのため1時間を超えるものは、より小さいな作業に分解して時間を割り当てるとよいらしい。そうすると以下のようなメリットがあるようだ。
  1. やるべきことが明確になる
  2. 達成感が何度も味わえる
  3. 進捗状況が明確にわかる
  4. あとどれくらいの時間で終わるかがわかる
これはいつも仕事をするときに実感した。大体1時間とか見積もると、作業の内訳が見えてなくて、結局2時間とかかかったりした。作業時間を見積もるときは、やはり何にどれだけかかるかを細かく見積もるのがよいようだ。

『「未来の作業」のために作業記録をつける』に関しては、作業記録はそのまま段取りを描くための材料になるようだ。作業記録をするツールとしては、作業時間の集計が簡単にできるエクセルなどの表計算そふとがよいらしい。これは実際にやってみよう。また、時間の計測を感覚的にやるのではなく、実際に計測するとよいらしい。時間感覚というものは実際とは大きくずれてしまうからのようだ。

『「キッチンタイマー」をセットする』というのは、タイマーで時間を計られているという感覚は「やる気」に火をつけるのに役立つようだ。タスクを見積もって実際に実施するときにやってみようと思う。実際この記事を書くためにタイマーを設定してやっている。すでにこの文を書いている時点で予定時間を超過しているが・・・。PCの作業が多いので、フリーソフトのストップウォッチタイプのものを導入している。

『10分やったら2分休む、1時間やったら30分流す』では、休息を取りながらの方が、仕事のスピードを維持しやすくなると示されている。これはなんとなく分かる気がする。仕事でいつも2,3時間もぶっ続けでやっていると集中力が低下し、はたから見ればやっているように見えるが何も進んでいないことが多かった。なので、もっと短いサイクルで休憩したほうがよいなぁと思った。ただでさえ疲れやすい体をしているんだし。

示されていることは、作業記録をつけるとか、メールの効果的な使い方、お気に入りの使い方、RSSの使い方、USBメモリの使い方などITツールやWebサービスを使用したものも多く示されている。あまりこのようなものを使ったことがない人や詳しくない人には有効かもしれない。

この本の特徴は、各Tipsに『時間感覚』、『習慣』、『作業記録』、『やる気』、『段取り』とタグとなるキーワードが示されいることだ。それらは巻末でタグ索引としてまとまっており、気になるものから参照していくのもスピードハックスと言えると示されている。普通の本では見かけない索引で、ここまで意識してスピードハックスを考えられているのだなと思った。

示されているものはかなり具体的で、、またさまざまなTipsが多く載っている。最近読んだ段取り系の本で一番まとまっているような気がする。すべてを実行する必要はないけど、気になるものやできそうなものを実際に実行してみるとよいと思う。。

この本はしばらくは何度も読み返す必要があると思った。

結局この記事を書く目標時間を30分と見積もったが、倍の60分になった・・・。感覚的な見積もりはダメなので、この記録をもとに書評時間を正確に見積もっていこう。

読むべき人:
  • 仕事が遅い人
  • 毎日残業続きの人
  • 仕事でやる気を出したい人
Amazon.co.jpで『大橋悦夫』の他の本を見る
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May 20, 2008

20代でファーストキャリアを築ける人、築けない人


20代でファーストキャリアを築ける人、築けない人

キーワード:
 若鍋孝司、ファーストキャリア、20代、成長、テトリス
会社に入って最初のキャリアであるファーストキャリアをしっかり築いていくための考え方が示されている本。以下のような内容となっている。
  1. なぜ、就職してすぐの三年間が重要なのか
  2. ファーストキャリアを築くためのステップ
  3. 「自ら育つ」ための行動を決定づける八つの視点
  4. ファーストキャリアを築くために明日からできること
会社に入ってから3年以内に辞めたくなることがあるが、よほど環境が悪い会社でない限りその会社に残り、入社数年の重要な時期にしっかり成長しましょうという内容。

ファーストキャリアというのは、入社して数年で築くキャリアのことで、このキャリアをどのように築いたかによって未来のキャリアは大きく変わってしまうと示されている。よって、この数年が特に大事なので、よりよくキャリアを築くための行動指針が示されている。

はじめにファーストキャリアが築かれた状態というものが示されていたので、以下に抜粋。
  • 自分の中に、一つ“自信”となるような経験や考え方を持っている
  • 自分の中で、“変化”した何かがあることを感じられる
  • それまでとは、“視点”が変わった(高まった)ように感じられる
  • ここまで過ごしてきた(変化・成長してきた)自分自身を“承認”できている
    (pp.31)
自分自身の経験に当てはめてみると、まだまだだなと思った。何よりも何か視点が変わったという感覚がまだない。あと1年くらいで何か見出せればいいかなと思うけど。

以下ファーストキャリアを築くための考え方や行動指針を列挙していく。
  • 職場やプロジェクトがどんな状況でも自ら成長する
  • 『できるか、できないか』ではなく『やるか、やらないか』で考える
  • 成功体験からは、経験とモチベーションの向上という大きな果実を得られる
  • 失敗のすべての原因は自分に帰すると考える
  • 同期に勝つためには、時間のポートフォリオ(組み合わせ比率)を変える
  • ビジネス書、歴史小説、恋愛小説も学びに変える
  • 他人の力を借りて成果を上げる
こんなところか。さすがにこのような自己啓発本をそれなりの量を読んでいるので、真新しいことはそんなにない。けれど、みなやはり同じようなことを主張するのだなと思い、帰納法的に説得力が増す。同じような内容の本を何冊も読むのは、自分に徹底的に行動指針を刷り込んでおくため。

読みやすい構成になっており、文中の強調しておきたいメッセージは以下のように示されている。
ありえないこと、受け入れられないことが起こったら、
“yes”で受け取り、“and”で返す。
障害を乗り越えれば、乗り越えただけの結果を得られる。
(pp.186)
著者はあるとき交通事故で歩けなくなってしまったが、このような考え方で可能性を広げていくことができたようだ。自分も病弱でくじけそうになるけど、がんばろうと思った。

この本は3年で辞めるな派の本だった。次は3年で辞めてもいいよ派のキャリア論でも読もうかな。しばらくはキャリア関連のものを読むと思う。

読むべき人:
  • 入社3年で辞めたくなった人
  • 仕事でうまくいかず閉塞感を感じている人
  • 最近不条理なことが起きてしまった人
Amazon.co.jpで『若鍋孝司』の他の本を見る

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生産管理・原価管理システムのためのデータモデリング


生産管理・原価管理システムのためのデータモデリング

キーワード:
 渡辺幸三、生産管理、原価管理、データモデリング、DB設計
生産管理の諸問題をデータベースの設計の問題として解説している本。以下のような目次になっている。
  1. データモデリング入門
    1. データベースとデータモデル
    2. エンティティ関連と正規化
    3. システム設計に関する知識
  2. 生産管理システムのデータモデル
    1. 部品表と肯定表
    2. 未来を見通す在庫システム
    3. 入出荷と製造
    4. 月次計画と原価計算
自分が実際に生産管理や原価管理システムを作ったことがあるわけではないので、細かいところのよしあしは判断できないが、勉強になった部分を示しておく。

2章の正規化のところでは、第五正規形まで6段階まで示されている。一応各正規形のポイントを示しておく。
第n正規形正規形ポイント
第一正規形エンティティ内にデータモデリングが明示的に扱う以外のデータ構造を存在させない
第二正規形識別子の一部から属性項目への関数従属性の排除
第三正規形属性項目同士の関数従属性の排除
ボイス・コッド正規形属性項目から識別子の一部への関数従属性の排除
第四正規形無意味なドメインを規定する無意味な識別子の除去
第五正規形あるべきドメインを規定するあるべき識別子を追加
ここまでやって正規形が完全なものになる。一般的なテーブルの正規形の解説では第三正規形までで十分とあるが、著者によればそれは根拠がなく、開発・保守しやすいデータ・ベースシステムにしたいのなら、少なくとも論理モデルの段階では「識別子全体から属性項目に対するもの以外の関数従属性」はすべて排除されなければならないとある。なるほどと思った。また、正規形を実際に行うには、以下の3つのルールを覚えておけばよいとある。
  • ルール1.入れ子構造の解消
     エンティティ内のデータ項目の繰り返し構造やデータ項目内の内部構造は解消されなければならない。
  • ルール2.不要な関数従属性の排除
     エンティティの識別子全体からそれぞれの属性項目に対するもの以外の関数従属性は排除されなければならない。
  • ルール3.有効な識別子の網羅
     すべての有効な識別子のみが一覧され、それぞれの識別子毎にエンティティが最低1個は用意されなければならない。
    (pp.55)
これら3つのルールに従えば、完全正規形になるようだ。

データモデリングの具体例だけでなく、生産管理や原価管理の業務についても詳しく解説が載っている。例えば、在庫管理で使われる「ロット」や生産管理で使われる「カンバン」、原価計算など。今までロットはただの製造単位のことだと思って詳しく理解していなかったけど、ロットを使用することによって、不良品が発生したときに影響範囲を限定できるというメリットがあるようだ。勉強になった。

あとがきのほうで新人技術者は「上流へ向かって常に匍匐(ほふく)前進することを忘れるな」とある。これは新技術ばかりを追従していては疲弊してしまい、35歳定年説を実現してしまうことになる。しかし、上流工程の技術は、世の中の流行の変化に影響を受けにくい核の技術であるからと示されている。以下、その部分を抜粋。
 とはいえ、上流工程向けの勉強をし続けることは「技術者の生き残りの戦略」としてはすぐれています。なぜならそれらの学びは「技術者の発展や流行の切り替わりにともなって消費されるもの」ではなく、「将来に向けて蓄積されるもの」だからです。また、匍匐前進のようなゆっくりとしたペースでもかまいません。とにかく上流へ進んでいると意識できるだけで、いざ上流工程を担当することになったときの抵抗や恐れが軽減されるでしょう。
(pp.302)
また、下流工程の技術も軽視してはいけないとあった。このような業務システムを作るエンジニアを続けるのであれば、だんだん上流を目指すべきなのだろうなと思った。けれど、自分は下流を重点的にやって、技術を極めるというのもありかなと思う。その技術が廃れていったらどうしようもないが・・・。

どちらかというとこれは入門書というよりも、生産管理、原価管理の業務知識を踏まえたモデリングの具体例が示された教科書だと思う。なので、一般的なデータベースのモデリングを初歩から学びたい場合には適さないと思う。本当に現場で生産管理や原価管理システムを作る必要性がある人にとっては、すぐに役立つだろうと思われる。Amazonでのレビューの評価はかなり高い。

同じ著者のより初心者向けの本で『業務別データベース設計のためのデータモデリング入門』があるので、先にこっちを読んでおくべきだったかなと思った。

読むべき人:
  • 生産管理システムの設計者
  • 原価管理システムの設計者
  • 生産管理、原価管理の業務知識を身につけたい人
Amazon.co.jpで『データモデリング』の関連書籍を見る

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私塾のすすめ


私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる

キーワード:
 齋藤孝 / 梅田望夫、私塾、鼎談、パッション、志
教育学者の齋藤氏とウェブの伝道師梅田氏の鼎談。以下のような内容となっている。
  1. 志向性の共同体
  2. 「あこがれ」と「習熟」
  3. 「ノー」と言われたくない日本人
  4. 幸福の条件
何が書いてあるのかを一言で示すのはちょっと難しい本。内容自体が難しいわけではないが。簡単にまとめると、これからのウェブ時代を学び生きていくために志を同じくした仲間と切磋琢磨する「私塾」願望が著者二人によって共有され、その二人の生き方、ライフスタイル、考え方が示されている。具体的に示されていることは結構広範囲になるので、自分なりに印象に残った部分を示しておく。鼎談なんで、どうしても引用が多くなるが。

『「寒中水泳」ではもぐってしまったほうが楽』という節の一部。齋藤氏の発言。
「この三年」「この五年」という限定した期間は、希望をもつというよりも、この期間は積極的な意味で「あきらめる」という感じです。この期間にお金が入らなくても、それはあきらめる。その期間、仕事が評価されなくてもあきらめる。人からの評価や金銭的な評価はあきらめて、自分自身で意味づけする。自分で背負う。
(pp.124)
寒中水泳というのは仕事で会社組織にどっぷりつかってしまったほうが、足だけ水に浸して不快になるよりもよいという意味。そして、3年、5年という区切りで自分なりに意味づけをしてアイデンティティを獲得するとよいとあった。なるほどと思った。

他には『「組織に与えているもの」と「組織から与えられているもの」』という節の梅田氏の主張。
一つのことを最低何年かはやらないとものにならないというところは確かにあります。ただどうにもこうにもとんでもないところは、早く逃げ出してもいいと僕は思っています。それなりにまともな場所であれば、三年くらいは続けてみるべきだと思う。よく僕は「三十代で三社移ってもいいんじゃないか」という言い方をします。二十代というのは未熟な時代なので、組織に属したら組織から得るもののほうがたいていは多い。特に、組織に勤めた人の場合は、大組織は社会そのものだから、未熟な二十代は学ぶことのほうが多い。「自分が組織から与えられるもの」と「自分が組織に対して与えているもの」の天秤が傾いたとき(「与えているもの」のほうが重くなったとき)に辞める、というのが、僕のロジックなんです。そうしていくと、ある時期に「辞める」という判断になると思うのだけれど、最初のうちは学ぶことが多いですね。
(pp.125)
ここはとても勉強になった。なんというか、漠然と会社を辞めようかなと脳裏をよぎるときがあるんだけど、客観的にそれなりにまともな組織なはずなんで、辞めるのはもったいないなと思ったりもする。まだ学ぶことはたくさんあると思うし。そして梅田氏が示すように、自分が会社から得ているものよりも与えているもののほうが多いときに辞めるべきなんだろうなと思った。自分はまだ間違いなく、会社から与えられているものの方が多い。むしろ何かValueを発揮していたっけ?と細かく振り返らないと何も無いような状況だし。この部分は会社をやめる時の判断基準としてとても参考になった。

『「好きな仕事」でいないとサバイバルできない』という部分。前著『ウェブ時代をゆく』にも主張されていたことに関連して梅田氏の発言。
 僕が「好きなことを貫く」ということを、最近、確信犯的に言っている理由というのは、「好きなことを貫くと幸せになれる」というような牧歌的な話じゃなくて、そういう競争環境の中で、自分の志向性というものに意識的にならないと、サバイバルできないのではないかという危機感があって、それを伝えたいと思うからです。
 僕はもともと理系だったのが、方向転換していろいろ模索をしながら今日に至るのですが、理系の大学院生だったときに、周りの人たちを見て、「この人たちほど対象のことを愛せない」と思いました。朝から晩までプログラムを書いたり電気回路の設計をしたりというように、その対象に没頭できる人しか、エンジニアリングの世界では大成しません。毎日、夜になるとどこかへ飲みにいきたくなったりとか、いつも友達と話しているほうが楽しいようでは、そこでもう「負け」なんです。
(pp.145-146)
この部分を読んで、自分もまたエンジニアリングの世界、特にプログラマーとして大成することはないのだなということを改めて再認識した。著者と同じように、そこまでプログラムにのめりこむことはなかった。没頭できなかった。大学時代もプログラムを書くよりも読書をして思索にふける時間のほうがどうしても多く、またそれが一番好きなことなんじゃないかと思い始めている。そうなると、自分自身のプログラマーとしてのキャリアに限界があり、インド、中国などの単価が安いところとのグローバル化の競争社会では生き残れないのだということになる。さて、自分はどう方向転換すべきかなということを考えなければいけないときかもしれない。オライリーを筆頭とする技術本を読むよりも、思想書を読むのが好きなのはそれはそれでしょうがない。そのような志向性をどのように活かすかが今後の一番の課題かなぁ。

最後の引用箇所は『「いかに生くべきか」を考えることは無駄か?』という部分。両者の発言を引用。
齋藤 人生観をつきつめて考える時期が、青年期といわれる時代に、かつてはあったんですね。「生きるとは何か」という問いを問い詰めた時間というのが、その後の活動にとってどういう影響を与えたかというのは、はっきりとは計れないし、無駄にも思える時間だけれど、今の時代は、そんなに濃縮した人生観をつきつめる時間が少なくなってきているのかもしれません。たとえば、実存主義がはやっていたころは、人生の意味を問うことが当たり前でしたよね。梅田さんは、つきつめきらないタイプと、つきつめたタイプの違いみたいなものを感じますか。
梅田 感じますね。そこをつきつめた人からは、ある種の強さを感じます。僕自身、どう生きるべきかみたいなことばかり考えていました、昔は。それを考えた量だけは誰にも負けない、みたいに思っています。専門の深堀はあまりやらなかったけれど、自分がどういうふうに生きたらいいかということは、誰よりも考えたという自負があります。
齋藤 それは二十歳前後ですか?
梅田 十代から二十代の、十年間から十五年間です。
齋藤 十五年間くらい、いかに生くべきかを考えるというのは、実務的な人間からすると、無駄といえば無駄に思えるかも(笑)。僕も同じタイプだと思います。僕も、人生観をひたすら養うという一見不毛な活動に没頭して十数年間を費やしましたから。それが日常生活でたいへん足をひっぱっていたんですね。いかに生くべきかばかり考えて、現実には進展がない。
(中略)
あえて不毛な人生観をつきつめていく。それは人から教わってやるものじゃないかもしれないけど、でも、現に僕ら二人の間では、その時間が石油作りみたいなことになっていた。
(pp.169-171)
なるほどなぁと思った。自分もまた、毎日脳内で無限ループするかのごとく『いかに生くべきか』ということを考えている。そしてその考えの足跡やヒント、記録になるのがこの書評ブログということになる。だから普通の人が読まないような本も読んでいるほうだと思う。かといって、自分はつきつめられていない。まだまだ考えがまとまっていない。せいぜい考え始めてから7年くらいしかたっていないし。この一見無駄に思える思索が将来実を結ぶのかなと思ってなんだか安心した。齋藤氏と同じようにまったく現実に進展がない状態だからね・・・。両氏がどのように20代をつきつめて過ごしていたかが他の書籍などからよくわかる。梅田氏は前著『ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか』で、齋藤氏は『孤独のチカラ』でそれぞれ示されている。

引用がかなり多くなってしまったが、それだけ印象に残った部分だったので。他にもいろいろ勉強になるところが多い。両氏の本はよく読んでいるので、なんというか、考え方、志の部分が似ているんだなということがよくわかる。二人ともパッションがあるなぁということが伝わってきたような気がした。

二人の座右の書やロールモデルなども示されていて参考になった。また、鼎談なのでそこまで難しい内容ではない。けれど、いろいろなところから引用が出てくるなぁと思った。あと、事前に『ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか』を読んでいたほうがより文脈の意図がわかると思う。

二人の考え方がわかって面白かったし、とても勉強になったなと思った。なんというか、いろいろなことを考えるきっかけになった。なんというか、人によって読んでいて印象に残る部分はだいぶ違ってくるんじゃないかなとも思った。

読むべき人:
  • 私塾に関心がある人
  • 志を同じくした人と学びたいと思っている人
  • 自分の人生について考えてみたい人
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May 18, 2008

最近読み始めた漫画

最近読み始めた漫画を列挙してみる。漫画は基本的に完結したものしか書評しないことにしているので、以下はまだ未完結ものなので、簡単に感想を示しておく。


神の雫 (1) (モーニングKC (1422))
ワイン漫画。絵がかなり綺麗で自分好み。ワインブームに一役買っているとか。ワインに詳しくなりたくて買っている。


専務島耕作 1 (1) (モーニングKC)
人気企業漫画。ヤング、課長、部長まで読んで、これは手元に買って読んでいる。
課長島耕作 1 新装版 (1) (モーニングKC)
最近課長が新装版になったようなので、全巻そろえるか。常務はまだ読んでないし。日本企業の組織やサラリーマンの群像劇が勉強になる。


マネーの拳 1 (1) (ビッグコミックス)
ドラゴン桜の著者のビジネス漫画。紀伊国屋のForestで特集が組まれていたのでなんとなく買ってみたら面白かった。ドラゴン桜で受験、銀のアンカーで就職、エンゼルバンクで転職、そしてこのマネーの拳で起業をテーマにしている。相変わらず、絵は自分好みでなく、表情がやたら大げさに描かれているが。しかし、商売の本質が示されていて勉強になる。


王様の仕立て屋―サルト・フィニート (1) (ジャンプ・コミックスデラックス)
今日買ったのがこの漫画。スーツに詳しくなろうと思って買ってみた。なんだか、職人とは何かということがよくわかる。ブラックジャックみたいな展開が多い。価値のわからないやつには大金をふっかけるが、人情で仕事をするときは格安になる。そんなところが面白いかも。


美味しんぼ (1) (ビッグコミックス)
最近とうとう主人公・山岡士郎と、確執関係にあった父親の海原雄山が「突然」和解というニュースが流れたので、気になったので・・・。まぁ、以前チラッと読んだときに食は深いなと思って。また、腎臓病を患っていて、食事制限をしなければならないので、余計に食に関して貪欲になったので食に詳しくなりたいと思って1巻を買った。1巻を買ってしまったので、100巻以上を買い続けることになる・・・。まぁ、いいけど。

他にもまだ買っていないけど、
バーテンダー (Vol.1) (ジャンプ・コミックスデラックス)
も面白い。これは漫画喫茶で読んでいたので、そのうち買って手元においておこう。

これらの漫画はどれもとても勉強になる。その分野の解説もかなり詳しいからね。これらはどれも職やビジネスなどのこだわりが多く示されていて、普通の自己啓発本を読むより含蓄がある場合がある。一流であるとはどういうことかという本質が示されてて、自分の仕事はどうだろうか?と振り返ってしまう。

大人になったら楽しめる漫画というのもあるんだなぁと思った。特にこのような教養系漫画はいいね。もちろん、友情、努力、勝利の冒険漫画も好きで、いまだに週刊少年ジャンプを買っている。ONE PIECEとHUNTER×HUNTERが毎週楽しみ。

いつも漫画カテゴリは手塚治虫作品しか挙げないのは、1巻完結のものが多いから。他の作品はまだ連載中で、1巻ごとに書評するのもなんか違うなと思って。やはり最終巻まで読んで判断したいと思うから。

たまにはこういう特集エントリもいいね。


お金は銀行に預けるな


お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践

キーワード:
 勝間和代、投資、金融リテラシー、投資信託、ワークライフバランス
金融が専門の著者による金融リテラシーを身に付けるための啓蒙本。以下のような内容となっている。
  1. 金融リテラシーの必要性
  2. 金融商品別の視点
  3. 実践
  4. 金融を通じた社会責任の遂行
学歴も高く優秀な人でさえお金をそのまま銀行に預けっぱなしにしており、お金に働いてもらうということを知らないために機会損失になっているだけでなく、人生設計上のリスクになりえてしまう。それは、日本では大学や専門職について専門的な勉強をしない限り金融の勉強をしない人が大半であり、そして今の時代は自分自身で資産を管理していかないといけない時代になってきている。よって金融に疎かった人が、金融の基礎知識や商品知識をだいたい理解し、自分の意思で資産構成を決められ、おおまかなリスクとリターンを管理できることを目標にこの本が書かれている。そして最終的には、労働からの収入と金融からの収入のバランスをうまくとることができ、労働時間の短時間をめざすようなワークライフバランスをもっと実現できるようになるとある。なるほどなと思った。

金融リテラシーとは何かが示されている部分があるのでその部分を抜粋。
 すなわち、金融リテラシーとは、金融に関する情報や知識を単に学ぶだけではなく、そこで与えられたものを批判的に見ながら自己の金融に対する学習を経験として重ねていくことで、金融の情報や知識を主体的に読み解くことができるようになることを指します。したがって、本書は、読者が金融を主体的に判断できるようになる視点の素地となる材料を提供することを目的とします。
(pp.18-19)
ということらしい。自分はあんまり金融リテラシーが無いに等しいので、この本に示されていることの良し悪しは客観的には判断がつかないので、自分なりに勉強になった部分を示しておく。

金融リテラシーの具体的な能力は以下のように示されている。
  • 金融の役割について、直感的に理解できる力
  • 金融の基本的な理論、特にリスクとリターンの関係を理解する力
  • 個別の金融商品について、情報を正しく入手する力
  • 入手した情報の中から、コストを見抜く力
  • 入手した情報の中から、リスクを見抜く力
  • 入手した情報の中から、期待リターンを計量する力
  • 上記を組み合わせて、自分に合った資産ポートフォリオを力
    (pp.34)
このような金融リテラシーがあれば、リスク資産からリターンを得ることは可能らしい。そして日本人がこのような金融リテラシーをあまり身に付けていない理由として学校や家庭で金融リテラシーが軽視されてきたということと、社会人になると長時間労働で忙しく、金融リテラシーを磨く暇がないからだとある。確かにそうだよなと思った。

金融リテラシーの獲得にはやはりある程度の時間をかけて努力することが必要らしい。そして、金融リテラシーが身につくほど、世の中に「ラクなお金儲けの方法」などはない、ということがよくわかるらしい。

また、金融でしっかり儲ける方法の基本5原則というもうものが示されていた。以下に抜粋。
  1. 分散投資、分散投資、分散投資
  2. 年間のリターンの目安として、10%はものすごく高い、5%で上出来
  3. タダ飯はない
  4. 投資にはコストと時間が必要
  5. 管理できるのはリスクのみ、リターンは管理できない
    (pp.159-160)
なるほどなと思った。特にリターン率に関しては、高リターンであるほど、下がり幅も大きいということだと示されていた。さらに、金融リテラシーを身につけるための10ステップが示されていた。
  1. リスク資産への投資の意思を固める
  2. リスク資産に投資をする予算とゴールを決める
  3. 証券会社に口座を開く
  4. インデックス型の投資信託の積み立て投資を始める
  5. 数ヶ月から半年、「ながら勉強」で基礎を固める
  6. ボーナスが入ったら、アクティブ型の投資信託にチャレンジ
  7. リスクマネジメントを学ぶ
  8. リターンが安定したら、投資信託以外の商品にチャレンジ
  9. 応用的な勉強に少しチャレンジ
  10. 金融資産構成のリバランスの習慣をつける
    (pp.162-163)
ステップ1の『リスク資産への投資の意思を固める』に関して、印象に残った部分があるので、その部分を抜粋。
 これまでリスク資産に投資をしてこなかった人の二大理由は、「仕事で忙しくて、そんなことを勉強している時間はない」「自分の少ない資金では運用してもどうせほとんど利益が出ないから、定期預金にしても、他の資産にしたとしてもそれほど変わらない」というものだったと思います。
 しかし、それは違うのです。「金融の勉強をしないから、いつまでも労働でしか対価を得られないために忙しい」のであって、かつ、「運用をしてないから、いつまでも資金が少ないまま」なのです。鶏と卵の関係です。金融の運用については、実際に行ってみて初めて「ああ、このような稼ぎ方があったのだ」と感じると思います。まずは、投資してみてください。
(pp.165)
自分も投資を始めて資産運用をしようと思っていたけど、勉強しているヒマが無いなぁと思っていた。それにデイトレーダーみたいに大きく稼げないなと。しかしそうではないということがわかった。ということで、自分は著者の示すとおりに、投資してみようかなと思う。万人にオススメの金融商品として投資信託が示されていたので、投資信託を始めることにしよう。

著者の年収10倍アップシリーズと違って、万人向けのわかりやすさというのはあまり考慮されていないなと思った。もちろん、著者にとっては、こっちの金融が専門なのだから、しょうがないのだろうけど。どちらかというと、ある程度金融知識がある人というか、金融に少なからず関心がある人向けかな。なので、自分は細かい金融商品の説明は全て詳細に読んでない。

デイトレードやFXをいきなり始めるのは、市場にお金をばら撒くだけだと示されていて、そう簡単に儲からないんだなということがわかった。あと、楽して儲ける系の株、FXの運用本は8〜9割型が論理的に間違いの内容が多いと示されていた。買うときは気をつけよう。

老後の貯えを年金や貯蓄だけでは厳しいので、普通に生きていくだけでも資産運用をしていかないといけないのだなと思った。特に自分は持病もあり、ワークライフバランスを実現しないと働けなくなるリスクが高いので、早めに資産運用をしなければならないので、金融リテラシーの獲得は必須になる。なので、示されていることはとても勉強になった。まずは投資してみようと思った。よって、この書評ブログで『資産運用』カテゴリを新たに追加し、もっと金融リテラシーを磨こうと思った。

読むべき人:
  • 金融リテラシーを身につけたい人
  • ワークライフバランスを実現したい人
  • 投資信託は買うべきではないと思っている人
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May 16, 2008

16倍速勉強法


16倍速勉強法

キーワード:
 本山勝寛、勉強法、受験、資格、方程式
勉強の成果を上げるための本。以下のような目次になっている。
  1. 「東大」「ハーバード」ダブル合格を可能にした私の勉強法
  2. 「地頭」は鍛えられる
  3. 勝つための「戦略」を持つ
  4. いかに「時間」をひねり出すか
  5. コツと集中力で「効率」アップ!
  6. 勝利の勉強方程式=16倍速勉強法まとめ
  7. おわりに 勉強は人間に等しく与えられた自由の実践である
高校時代にそれほど成績がよくなかった著者は、自分なりの勉強法で現役で東大、そしてハーバード大学院に合格したようだ。そしてそれが16倍速勉強法としてまとめられている。まず、この本の原理的な『勝利の勉強方程式』が示されている。

勉強成果 = 「地頭」 × 「戦略」 × 「時間」 × 「効率」

「地頭」はそもそもの頭のよさ、「戦略」は勉強の目的に対してどのようなアプローチをとるか徹底的に考えることで、「時間」は単純に勉強時間そのもの、「効率」は勉強するときの時間あたりの効果の度合いと示されている。そして、この4つの要素をすべて2倍にし、勉強成果トータルで16倍にするというのがこの本の主旨になる。

勉強成果の各要素はさらに以下のように分解できる。
  • 地頭 = 読む力 + 書く力 + 数を処理する力 + 体力
  • 戦略 = 目標の立て方 + 情報 + プランニング + モチベーション術
  • 時間 = モチベーション + 工夫
  • 効率 = コツ + 集中力
なるほどなと思った。自分に足りないのは、地頭の数を処理する力と戦略の目標の立て方、プランニング、モチベーション術かな。なので、それらの部分がとても参考になった。

読む力を解説しているところは、読書論のような感じになっている。読む力をつけるには読書が一番で、本を常に持ち歩き、1分でも時間があれば読み、線を引いたり、古典を読んだり、自分にとって価値のある1冊は繰り返し読むとよいとあった。これらは結構他の本にも書いてるが、改めて参考になった。

また、書く力をつけるには、ブログなどに読んだ本の感想やレビューを書くとよいらしい。アウトプット重視の勉強をすることで、より学んだことが身につくようだ。著者の書評やレビューのポイントも載っているので、とても参考になる。

プランニングの部分は、目標達成の締め切りを設定し、そこから目標とするものが「何で構成されているか」を把握し、「それぞれにどのくらいのパフォーマンスが必要か」をあぶりだし、目標を横に要素分解するとよいらしい。なるほどと思った。これも結構他の本にも示されていると思った。

またモチベーション術としては以下のことを行うとよいらしい。
  • 初心を忘れないように、目標を公言してしまう
  • ブログを利用し、目標過程を記録する
  • 目標を大きな文字で書いて机の前に張り、勝利の瞬間をイメージする
  • 成長を実感するために、自分の成長過程を可視化する
  • 休憩時間は体を動かす
これらも他の本でもよく示されているなと思った。

書いてある要素要素はいろいろな自己啓発本や勉強本にも書いてあることが多かった。しかし、だからといって読む価値がないかというとそうではなく、この本は上記の公式のようにかなり要素ごとの関係が分かりやすく示されている。また、どちらかと言うと、受験や資格試験の勉強にそのまま実践できることが多く載っており、ビジネスでの具体例はあまり載っていない。とはいえ、勉強の基本的な部分はそんなに変わらないはずなので、そこはビジネス用に読み替えればよいのではないかと思った。

そもそも勉強とは何かということが示されている部分があるので、その部分を抜粋。
 私は「勉強」こそが人間に等しく与えられた「武器」であり、「権利」であると信じています。そして、「教育」こそが人間を変え、社会を変える方法だと信じています。
(pp.9)
なるほどなと思った。そして勉強によって人生の可能性を広げることができるようだ。

改めてちゃんと勉強しようと思ったので、一度勉強法を見直す必要があった。この本はよくまとまっていて、わかりやすいものだと思った。

読むべき人:
  • 勉強しても成果が出ない人
  • 受験や資格試験を控えている人
  • ハーバード大学を目指そうと思っている人
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May 15, 2008

ストレスフリーの仕事術


ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則

キーワード:
 デビッド・アレン、人生、仕事、GTD、書き出し
人生と仕事がうまくいく52の考え方が示されている本。以下のような目次になっている。
  1. リラックスしながら仕事と人生をコントロールするには
  2. 創造力は、すっきりした頭から
  3. 成果を生む集中の仕方
  4. 成果を生む枠組みを作る
  5. リラックスして、さあ始めよう
  6. 基礎を忘れずに
示されていることの主張は、気になることややるべきことをリスト化し紙に書き出す。そして、仕事の全体像を把握し、やるべきことを決定し、後は実行しながら適宜フィードバックが必要であるということだと思う。その主張が何度も繰り返し表現を変えて示されている気がした。参考になった主張を列挙してみる。
  • しっかり時間をとって全体像を把握することを避けていては、今の仕事を改善したり、変えたりすることは難しい。(pp.38)
  • ではどうしたら心のメモリ空間を解放できるだろうか。簡単だ。それを書き出してみることだ。(pp.58)
  • 生産性を高めてくれるのは、「心にひっかかっている物事を取り除き、行動を起こしやすくするという考え方」であったのだ。(pp.166)
特に、仕事をするときにはゴールはどこにあるのかを確認し、全体像を先に把握しないと何をどうすればよいのかがわからなくなってしまう。そのため、常にやるべきことをリストアップすることが重要らしい。これは確かにそうだなと思った。

また、リラックスしながらすべての仕事をコントロールするには、週の終わりに1,2時間を使って、1週間分のアイディアを集め、整理したりする週次レビューが大切らしい。具体的には以下のことをやるとよいらしい。
  • ちらかっている紙をまとめる
  • メモ用紙の処理(メモ用紙やメモ帳に書いてあることを「次にとるべき行動」リストなどに移す)
  • 頭をからっぽにする(気になることなどを紙に書き出す)
  • 「次にとるべき行動」リスを見直す
  • 「連絡待ち」リストを見直す
  • 「プロジェクト」リストを見直す
こういったことが必要らしい。

特に重要なのが、頭の中の「やりかけの仕事」を全部書き出すという作業らしい。これはトイレットペーパーを買うといった日常的なことから将来やりたいことなどの長期的な目標まで、書けなくなるまでひたすら書き出すという作業らしい。監役者によれば、実際にやってみると2,3時間はかかるらしい。そしてこのプロセスを正しく行うことができれば、週次レビューが楽しくて楽しくてしょうがないという状態になるようだ。これはやってみる価値があるかなと思った。ぜひ紙に書いてみよう。

リスト化するということが重要なようだ。そして頭の中を空っぽにし、余計なことを考えずに、リスト化されたものを実行していきながら週次レビューをする。このサイクルをやってみよう。よくいろいろな自己啓発本で、やりたいことや目標を紙に書き出す必要があるとあったので、それと同じだろう。今まで保留にしてきたリスト化をやってみるか。

52の考え方が示されているが、同じようなことを繰り返しているので、冗長な部分が多い。また、図がまったくない。そこは少し分かりにくいかもしれない。あと、各ページの脚注部分に偉人の格言が載っている。その格言を何度も読み返すのは面白いかもしれない。一つだけ引用。
凡人は自分の今の人生をどう生きればいいかわからないくせに、永遠の人生をほしがるものだ。
――アナトール・フランス
(pp.89)

読むべき人:
  • 仕事と人生をコントロールしたい人
  • 仕事の生産性を上げたい人
  • 格言が好きな人
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新入社員が知っておくべきパソコン文書作成のオキテ


新入社員が知っておくべきパソコン文書作成のオキテ

キーワード:
 山田祥平、パソコン、MS Office、文書作成、ルール
新入社員向けのWord、Excel、PowerPointの正しい使い方が示された本。以下のような目次になっている。
  1. 誰も教えてくれない仕事に通用する文書作成のオキテ
  2. あなたの生産性をアップさせるオキテ
  3. 上司や仲間に喜ばれる文書作成のオキテ
  4. ケアレスミスを少なくするためのオキテ
  5. 見栄えのする文書に仕上げるためのオキテ
  6. 何度でも使いまわせる文書作成のオキテ
  7. 評価されるビジネスマンになるためのオキテ
ビジネス文書を自己流で作成していては、チームで作成しなければならない成果物の更新や修正に影響を与えてしまうことがある。例えば、インデントをスペースで設定していたり、パワポでテキストボックスを多用していたり更新履歴がなかったり。そういう文書を他の人が修正した場合に、文書の見栄えが悪くなるどころか、修正時間の浪費になってしまうので、そうならないように正しいOfficeアプリケーションの使い方を新人のうちにマスターしましょうという内容。さすがに自分はもう新人ではないので、示されていることの8割がたは既知だった。内容を見ずに買ってみた本だけど、一応復習のために読んでみた。

一応参考になったものを示しておく。
  • 上付き文字
  • セルの配置
  • 変更履歴の記録/[変更履歴]ウィンドウ/コメントの挿入
  • ドキュメント内のすべてのコメントを削除
  • 集計
  • 連続データの作成
  • インデントマーカー/段落
それぞれの内容は詳しく説明しないので、気になったらググってみるとよいかも。一番へぇと思ったのが、Excelで連続データの増分を指定して作成できること。いや、以前にExcelの本を一冊読んで知っているはずだったんだけど、普段使わない機能なので忘れてしまっていたようだ。他にもWordの更新履歴の機能はほとんど使ったことがなかったので参考になった。普段はWord自体そんなに使用しないしなぁ。

文書のオキテが示されている部分があるので、その部分を抜粋。
 ビジネスの現場で活用される文書は、文学作品でもなければ、商業出版でもありません。毎日の作業による成果物として、長期にわたって、職場の内外で繰り返し参照され、再利用される文書を作れるようになること。それが、厳守すべき文書作成のオキテです。
(pp.19)
ということらしい。作業効率をアップするためにも、職場の文書ルールを守ることが重要らしい。

各Tipsに対して文章で説明があり、ダメな例、よい例が図で示されており、さらによい例にするにはアプリケーションの機能をどう使うかが図示されているので分かりやすいと思う。ファンキーなひげ社員のイラストもあるし。Word、Excel、PowerPointの本当によく使う機能のみを厳選して紹介しているのだと思われる。

この本は三菱商事のCIOオフィスが作成している社内研修資料が基になったらしい。ちなみに、三菱商事はどのパソコンも文書保存専用に同じ名前のフォルダが同じ位置に用意されていて、原則として必ずそこに文書を保存するようにしているらしい。へぇーと思った。自分の会社はそんなものはないなぁ。

分かりやすい内容で、本当に新入社員向けだと思われる。そのため、Word、Excel、PowerPointの各機能の網羅性はないので、細かい機能を知りたい場合は個別の書籍などでカバーする必要があると思う。特にExcelなんかは一度分厚い本を一通り読んでおいたほうがよいと思われる。

読むべき人:
  • 新入社員の人
  • 文書作成時の体裁を整えるのに時間がかかっている人
  • Wordのインデント設定にイライラしてしまう人
Amazon.co.jpで『山田祥平』の他の本を見る

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May 14, 2008

プロとしてのデータモデリング入門


プロとしてのデータモデリング入門 (Oracle現場主義)

キーワード:
  林優子、データベース、データモデリング、設計、入門書
データベースのデータモデリングが分かりやすく解説されている本。以下のような目次になっている。
  1. INTRODUCTION データベース設計の重要性
  2. 基礎編 はじめてのデータモデリング―データ中心アプローチによる概念設計
    1. データモデリングとは
    2. エンティティの種類と定義方法
    3. パターンでおぼえるリレーションシップ
    4. 正規化
  3. 実践編 現場で使えるデータモデリング―パフォーマンスを考慮した論理設計
    1. 論理設計とは
    2. 索引の基礎知識
    3. 索引の設計
    4. 導出項目と重複項目
    5. 非正規化
    6. 制約―ビジネスルール
  4. APPENDIX 主要ER図表記法対照表
基礎編と実践編があり、基礎編でデータモデリングの概要とE-R図の作成手順や作成時に気をつけなければならないこと、さらにテーブルの正規化なが示されている。実践編ではパフォーマンスに考慮して索引の基本から索引をどこに設定すべきか、さらにはSQL文レベルで索引の活かし方、また非正規化を行うことでパフォーマンスを上げることも出来るなどといったことが示されている。

以下、自分が特に勉強になった部分を示していく。

そもそもデータモデリングとは何か?という部分が示されているところがあるので、その部分を抜粋。
 データモデリングとは、現実の世界をモデル化し、データを考えるための安定した基盤を作る手法のことです。企業の全情報を共有するために、データを一元管理し、ハードウェア、ソフトウェア、アプリケーションから独立した、変化に絶え得るモデルを作ります。一般的には概念設計のフェーズを主にデータモデリングと呼びます。
(pp.23)
ポイントは変化に絶え得るということろ。データベースというのは、一度構築されれば途中の仕様変更や拡張を行われながらも長く使われていくものなので、現在の情報システムの問題点として、既存システムの変更要求に対応することに時間がかかり、新しいシステム開発に時間を費やせないということがある。そのため、変化に絶え得るモデルが必要になる。

また、プロセス中心アプローチの設計により、業務単位で作業を進めてきてしまい、システム全体を眺めると同じようなデータが存在してしまっているという問題もあるようだ。そうなるとデータの一元管理ができないので、プロセス中心アプローチの設計からデータ中心のアプローチで設計しなければならないようだ。データ中心アプローチというのは、データを先に考え、1つの自称を1箇所で管理する方法ということらしい。なるほどと思った。

データ中心アプローチのデータモデリングの手順は以下のようになる。
手順概要
1モデリングの方針決定トップダウンかボトプアップかなど、データモデル作成の方針を決める
2概念データモデルの仮説の作成方針にしたがいデータモデルのたたき台を作成し、疑問点や不明点を洗い出す
3概念データモデルの詳細化手順2で作成した仮説モデル(たたき台)のレビューを行い、必要な情報を得て、詳細化していく
4概念データモデルの検証機能面などからデータの過不足について検証する
(pp.24)

また、トップダウンアプローチでE-R図を作成する手順は以下のようになる。
  1. エンティティを洗い出す
  2. リレーションを洗い出す
  3. 属性を洗い出す
  4. オカレンスを識別する属性または属性の組合せを見つける
しっかりこの手順を守ることがよい概念モデルを作るコツらしい。この手順は具体例をもとに丁寧に解説されているのでかなり分かりやすい。今まで感覚的に設計をしていたことを反省した。

他にも3章でE-R図のカーディナリの設定の仕方もとても勉強になる。多対多のリレーションシップがある場合は、設計からもれているエンティティが存在するといことらしい。これは知らなかったな。

実践編のほうはよりDB設計に深く関わる人向けだと思う。しかし、プログラマレベルでは、SQL文ではHAVING句よりもWHERE句の方がパフォーマンスがあがる、索引が定義されている列で計算をしたり関数を使用すると索引が使用されないといったことなどは知っておくべきだと思う。今までパフォーマンスを考慮したSQL文を書いてこなかったので、少し反省。

データモデリングは、データを分析するスキルが必要で、これは業務スキルがないとできないと示されていて、なるほどなぁと思った。業務が分かっていないとよい設計なんかできないなと改めて思った。データモデリングはかなり上流よりだなと思った。

全体的に図も多く、メリハリがついた内容でかなり分かりやすい。何よりも何度も開きたくなるような紙質がいい。技術本は内容も大事だけど、物理的な紙質も重要な気がする。

入門者からそれなりに精通した人まで対象範囲は広いと思う。ただ、さすがにデータベースの基本事項が分かっていないと示されていることの設計のポイントなどは分かりにくいと思う。

この『プロとしての〜』シリーズはかなり分かりやすいものが多いと思う。『プロとしてのOracle PL/SQL入門』も分かりやすくて何度も読み返している。こっちもお薦め。

今回は無駄にtableタグを使用してみた。体裁を整えるのに時間がかかった・・・。テンプレ化して使いまわそう。

読むべき人:
  • テーブル設計の仕方が分からない人
  • E-R図が思うようにかけない人
  • パフォーマンスを考慮した論理設計が必要な人
Amazon.co.jpで『データモデリング』の関連書籍を見る

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インテリジェンス読書術


インテリジェンス読書術―年3000冊読破する私の方法

キーワード:
 中島孝志、インテリジェンス、読書術、多読、セレンディピティ
経営コンサルタンとや経済評論家などマルチに活躍している著者による、年3000冊読む読書術。以下のような目次になっている。
  1. 速読教室の落ちこぼれが年三〇〇〇冊!?
  2. 本は一ページ目から読むな
  3. 知的生産リーディングのすすめ
  4. 「その他大勢」から抜け出す情報活用術
  5. 一冊との出会いが人生を変える
年間3000冊とタイトルにあるが、年間購入数が3000冊で、重複したものを買ってしまったり読まなかったりして、実際に読むのは2400冊だと示されている。それでもかなり多いほうだが。

著者は、「おもしろかった」、「頭がよくなった」という知的欲求を満たす読み方を『知的消費のリーディング』と呼んでいる。知的消費のリーディングに対し、「このアイディアは仕事に使える」、「問題解決ができる」、「やる気になった!」といった具体的な付加価値や行動につなげる読み方を『知的生産のリーディング』と呼んでいるようだ。そしてこの本では、知的生産のリーディングの方法がインテリジェンス読書術として示されている。以下にインテリジェンス読書術について示されている部分を抜粋。
 わたしは、こんな自分の読書法を「インテリジェンス読書術」と名づけています。これは、読書の真髄とは、遊びや趣味、たんなる知識・情報収集などの知的満足=知的消費でよしとすることではなく、そこから仕事のヒントやアイデアが湧き、人生への教訓などを具体的に得られる、創造的な「知的生産」の場にすることにこそあるのだ、という思いからです。
(pp.19)
つまり、いかにして自分の仕事やビジネスに活かせるかということを考えて読まなければならないようだ。

以下にインテリジェンス読書術で示されている具体的な方法を列挙。
  • 多読して速度に慣れる
  • 1ページ目から読まなくてもよい
  • 難解でも最後まで一気に読みきる
  • 制限時間を設けて読む
  • ベストセラーでも小説でもビジネス本でも漫画でも何でも読む
  • カテゴリが違うものを平行して読む
  • つまらない本はすぐに見切る
  • キーワードキラーフレーズを探す
  • 本を読むときは能動的に自分のこととして読む
  • 書き込むよりも付箋を貼る
  • 付箋部分でさらに重要な部分をパソコンに取り込む
だいたいこんなところか。自分は結構たくさん読書に関する本を読んでいると思うので、以上のことは結構他の本にも書いてあることだなと思った。しかし、結構重要だなと思った部分がある。それは『自己啓発本を読んで夢は叶うか?』という節の部分で、著者によれば自己啓発本は古今東西あらゆるものにおいて、まとめてしまえば以下の要点しかないとある。
  1. 目標を設定する
  2. それに向かってベストを尽くす
そして、自己啓発本をたくさん読んで願望達成へと近づいているのなら、たくさん読めばいいが、そうではなく、堂々巡りをしていたりして前に進んでいると思えない場合は、遠回りに思えても自己啓発本から離れ、自伝、小説、ドキュメンタリー、タレント本などを読んでみたほうがよいとあった。そしてそれによってふとした偶然をきっかになにかを発見したり、幸運をつかみとったりする能力「セレンディピティ」が得られるとある。つまり、場違いな本によって予期せぬ幸運に出会うことがあると示されており、なるほどなぁと思った。また、自己啓発本やビジネス本以外の小説やタレント本を読むときでさえ、知的消費のリーディングにするのではなく、なにか仕事のヒントにならないかという知的生産のリーディングで読むようにする必要があるとあった。とことん活かすことを考えているのだなと思った。それはフォトリーディングの準備の段階で読書の目的を確認することに通じるなと思った。

著者によれば知的消費のリーディングは暇つぶしにすぎないとある。確かに、セレンディピティを発生させるには、目的意識を持って読んでいたほうがよいかもしれないが、小説などの物語にどっぷりつかるような本当に楽しむための読書というものがないのは自分にはありえないかと思った。ビジネスとか仕事とかまったく考えずにただ楽しむための読書にこそ、読書の面白みがあるのではないかなと思うからね。もちろん、仕事に活かそうと思って小説を読んで楽しいのならばよいのだけど、自分はそのように小説を読めない。

仕事に活かす読書術としては網羅的でかなりまとまっているほうだと思う。あまりこのような読書論を読んだことのない人にはよいと思う。見出しが多く載っているので、速読もしやすかった。分かりやすい内容だったし。

読書論はその人の立ち位置によって内容が全然違うものになる。ビジネス志向の人であれば、多読、速読、取捨選択型で仕事に活かすことを主眼に置かれる。一方、文芸、学術系の著者であれば、スローリーディング、精読、古典、量より質ということがメインに示される。今まで読んだ中の読書論は必ずどちらかに分かれていて、中庸型の読書論はあまり見たことがないなぁと思った。

読むべき人:
  • ビジネスで成功したい人
  • 読書の仕方がいまいち定まっていない人
  • ベストセラーは読む価値がないと思っている人
Amazon.co.jpで『中島孝志』の他の本を見る

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May 13, 2008

コンピュータの名著・古典100冊


コンピュータの名著・古典100冊

キーワード:
 石田晴久、コンピュータ、古典、必読、ブックガイド
コンピュータ分野に興味を持つ若手エンジニアや学生のための指南書となる名著、古典が100冊紹介されている本。以下のような目次となっている。
  1. 歴史
  2. 人物・企業
  3. ドキュメンタリー
  4. 思想
  5. 数学/アルゴリズム
  6. コンピュータサイエンス
  7. アーキテクチャ/OS
  8. コンパイラ/言語
  9. プログラミング
  10. ソフトウェア開発
  11. データベース/ネットワーク
コンピュータの古典や名著が上記の分野からそれぞれ選ばれており、専門家がその本の解説を2ページにわたって示している。100冊すべて列挙するのはさすがに面倒なので、ここは自分の専門分野らしく、示されているもので自分が読んだことがあるものを挙げてみる。紹介文はそれぞれの紹介ページから抜粋している。また、括弧内は紹介されている章の分野を示す。


それがぼくには楽しかったから
リーナスが語るLinux誕生の秘話(人物・企業)

ハッカーズ
コンピュータ文化を作り上げたハッカーたちの物語(ドキュメンタリー)

メディア論―人間の拡張の諸相
メディアは、それそのものがメッセージである(思想)


アルゴリズムとデータ構造
プログラミング学習の王道にして必読書(数学/アルゴリズム)


OSの基礎と応用―設計から実装、DOSから分散OS Amoebaまで
オペレーティングシステムを作ってみたいと思いませんか(アーキテクチャ/OS)

UNIX原典―AT&Tベル研のUNIX開発者自身によるUNIX公式解説書
モダンOSの原点であるUNIXのコンセプトを理解する(アーキテクチャ/OS)


プログラミング言語C ANSI規格準拠
何人もの人生を変えたプログラマの「バイブル」(コンパイラ/言語)


プログラミング作法
よいプログラミングの手法が詰まっている「カーニハン3部作」(プログラミング)

構造化プログラミング
プログラミングの歴史を変えた記念碑(プログラミング)


C言語による最新アルゴリズム事典
LHAのアルゴリズム開発者によるアルゴリズムの集大成(プログラミング)


人月の神話―狼人間を撃つ銀の弾はない
ソフトウェア開発の永遠の課題の核心を突く15章とさらなる4章(ソフトウェア開発)

100分の11冊か。少ないな。まぁ、以上の読んだ本は、全て詳細に読み込み完全に理解したというものではない。大学時代に図書館にあったものを暇つぶしに眺めていたという表現のほうが近い・・・。なので、どれほど自分の糧になっているかは不明。たぶん潜在意識にしっかり取り込まれているはず。たぶん・・・。

他にもたくさん紹介されていてるので、改めて技術を学ぶ必要があるときは、古典、原点をしっかり学んだほうがよいと思われる。そろそろ自分も入門書から卒業しなければならないかなという状況なので。とりあえず、気になった本をAmazonのほしいものリストに入れておこうか。


改訂新版 コンピュータの名著・古典100冊
あと、この本は自分は旧版を読んだが、改訂版が出ている。旧版を買ってしばらく積読状態にしていたら、改訂版が出てしまって地味にショックだった気がする・・・。内容はそんなに変わらないと思うけど。

古典名著以外にもコラムでコンピュータが出てくる小説なども紹介されている。他にもコラムでRubyの開発者であるまつもとゆきひろ氏のおすすめコンピュータ書が示されていたりして、他の技術者が何を読んできたのかがわかって面白い。

各書籍に対して、インターネット上募集した読者コメントが載っており、これを読んでいないやつはダメだとかこれにすごく影響されたとかいろいろ載っていたりして、あぁ、自分は全然読んでないやと反省してしまった・・・。一応大学時代の専攻もコンピュータ関連なんでね。

久しぶりに専門分野を学習しなおそうかなと思った。しっかりとした技術を身に付けたい人はぜひ読もう。

読むべき人:
  • コンピュータ関連の技術に関心がある人
  • 技術書の入門書から卒業したい人
  • ハッカーになりたい人
Amazon.co.jpで『コンピュータ』の関連書籍を見る

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やる気!攻略本


やる気!攻略本

キーワード:
 金井壽宏、やる気、攻略本、モチベーション、やる気!チャート
経営やキャリア論が専門の大学教授によるやる気の本。目次は以下のようになっている。
  1. 自分の「やる気!」
    1. 「自分の方針」を把握しよう!
    2. 「目的力」という「やる気!」を手にいれよう!
    3. 「緊張力」という「やる気!」を手にいれよう!
  2. 周りの「やる気!」
    1. 周りの「やる気メカニズム」を把握しよう!
    2. 「関係力」という「やる気!」を手にいれよう!
    3. 「基礎力」という「やる気!」を手にいれよう!
    4. 「言葉力」という「やる気!」を手にいれよう!
  3. 「やる気!」語録
やる気を自分で調整するコツを身につけることを、「体調や精神を安定させるようなもの」と捉えているようだ。そしてやる気のサイクルをまわすには、目的力、緊張力、関係力、基礎力、言葉力というものを身につける必要があるらしい。

また、やる気には以下のようなサイクルがあるようだ。
  1. 大きな目的を抱いたことで現状と目的のズレを感じる(ズレ)
  2. 現状と希望のズレを感知して、緊張が発生してしまう(緊張)
  3. 緊張が発生したことに対して「不安である」と感じる(不快)
  4. 不快が発生したことに対して「低減したい」と感じる(低減)
  5. 不快の低減のために動いているうちに実現可能な目的(や希望)を見いだす(発見)
  6. 見いだした目的に対して、それを達成したいと感じる(目的)
  7. 見いだして達成したいと感じた目的が、かなえられる(達成)
  8. 目的がかなえられ、満足したり、リラックスしたりする(成就)
  9. 満足やリラックスしたら、活動が止まり、ゆるむことがある(停止)
  10. 活動が止まったら、より大きな目的を抱くようになる(成長)
そして「やる気」をあげるために、自分の方針を文章にすることが重要なようだ。それにはやる気!シートというものを使用し、400字原稿に自分の『やる気』の原因になったのかもしれないことを書いてみるとよいらしい。他にはやる気!チャートというものがあり、横軸に年齢、縦軸に5段階のやる気度を折れ線グラフで示すとよいらしい。これによって、自分を知ることができ、逆境に耐える力を養ってくれたり、自分の自信を深めてくれたりするようだ。

また、参考になった部分を以下に抜粋。
「自分の『やる気』の傾向は、一日や二日でつかむことはできないけれど、継続して自分の方針を書きつづければ、かならず、自分の感情の傾向を把握できるようになるのです」
(pp.60)
なるほどと思った。もう一箇所あるので抜粋。
「自分の興味関心にとことん忠実になることが、自分にぴったりあった、『やる気』を出すためのコツのようなものです。自分の仕事と自分の興味をかわねあわせて、自分の興味のある物語を作ってみてください」
(pp.189)
自分の興味関心ごとを細部にいたるまで徹底的に言語化していくとよいようだ。やる気には自分の好きなことなどが重要になるようだ。やはりそうなのかなと思った。

3章ではやる気語録といって、著者の本や他の本などの引用からやる気に刺激を与えるさ間ざまなフレーズが載っている。その語録だけで60ページほどあるので、手元においておいて何度も読み返したらいいかなと思った。

やる気を喚起するには即効性がないみたいだ。自分を振り返っていつやる気があったのかを確認する必要があるようだ。

ページ数が300ページもあるが、難しいことは書いてない。分かりやすい文章だと思う。しかし、なんとういか、全体像が把握しづらいと思った。何が重要で重要でないのかがいまいち見分けられなかった感じがする。もう少しコンパクトにまとめてもよいのではないかなと思った。

やる気に関していろいろと参考になってよかった。

読むべき人:
  • やる気がいまいちわかない人
  • 常にやる気が一定でないとダメだと思っている人
  • 語録が好きな人
Amazon.co.jpで『金井壽宏』の他の本を見る

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May 12, 2008

傷つきやすくなった世界で


傷つきやすくなった世界で

キーワード:
 石田衣良、格差社会、R25、定点観測、エール
直木賞作家の社会や作家の日常について語られたエッセイ。リクルートの発行している無料雑誌、『R25』で連載中の「空は、今日も、青いか?」の2006年1月〜2008年2月までのものに加筆・修正をおこなったものらしい。勝ち組、格差社会、ネットカフェ難民などの新たな社会用語が作られていくナイーブな社会で、著者のエールのようなものが示されている内容となっている。特に印象に残ったもののタイトルを列挙。
  1. 「迷う」力の素晴らしさ
  2. ラブ・キャンペーン
  3. 「いやらしい」を表現しよう
  4. 植物化する男たち
  5. 恋したくない男たちの攻略法
  6. 仕事と生きがいのバランス
  7. 残業大国ニッポン
  8. エッセイって、なに?
  9. ハイヤーの趣味人
  10. 女子アナ的世界
  11. 傷つきやすくなった世界で
他にもいろいろインパクトのあるタイトルがあるのだけど、以上がタイトルのみならず内容も印象に残ったもの。それぞれを説明したいところだけど、それはよそう。あえて一つだけ示すとすれば、『ハイヤーの趣味人』だろう。以下印象に残った部分を抜粋。
「やはりお話がちゃんとできるというのが、大切なんです。クレームがくるのが一番困るんで。それを防ぐためには、あらかじめ会話で気もちをおとしておくのが、大切なんです。これは本を読んでいる運転手と読まない運転手では、はっきり差がつきます」
 なるほど、それはよくわかる。作中の人物の気もちになって、はらはらどきどき、泣いたり笑ったりの物語の世界をともに生きるのだ。感情移入の力と肝心の言葉の力が磨かれないはずがないのだった。それこそコミュニケーション力の基礎である。
(pp.168)
50代のハイヤーの運転手は空き時間に著者の作品や他の作家の小説をよく読んでいたようだ。そういうくだり。だから、自分ももっと小説を読むべきなのだと思った。自己啓発本の読みすぎを防ぐためにも、もっと文学作品を読んでコミュニケーション力を磨き、さらに内面の充実を図る必要がある。

示されている内容は、作家である著者のそのときそのとき起こっている社会現象について言及されているものもあるし、著者の作家としての仕事の側面から語られていることも多い。社会情勢について作家の一意見を得られることも参考にはなるが、自分としては作家という職業の人は普段何を考えてどんな生活をしているのかということが気になった。著者は結構テレビなどのメディア露出も多く、その関係からいろいろな業界の人と会うことも多いようだ。そういう世界を垣間見ることもできて面白いなと思った。

自分自身はR25世代になるんだろうけど、R25を電車で読んでいたら負けだと思う、と内心自分のインプット情報に対する差別化を意識しているが(別にR25が読む価値が無いものだとまでは思っていない)、このエッセイだけは今後も気になった。

表紙の写真がとても印象的で、惹かれるように買って読んでみた。なかなかよかった気がする。過去2年間の社会情勢を振り返ることもできて面白かった。著者の小説はまったく読んだことが無いので、何か読んでみようと思った。

傷つきやすくなった世界で、ほんの少し生きやすくするには、このようなエッセイが必要なのだ。

読むべき人:
  • 石田衣良が好きな人
  • 社会情勢について振り返りたい人
  • 日々の生活に生きにくさを感じている人
Amazon.co.jpで『石田衣良』の他の作品を見る

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アナリシスパターン―再利用可能なオブジェクトモデル


アナリシスパターン―再利用可能なオブジェクトモデル

キーワード:
 マーチン・ファウラー、オブジェクト指向、設計、パターン、概念モデル
オブジェクト指向でのモデルそのものがパターン化されて示されている本。目次は以下のようになっている。
  1. 導入
  2. 責任感系
  3. 観測と測定
  4. 企業財務の観測
  5. オブジェクトへの参照
  6. 在庫管理と会計
  7. 会計モデルの利用
  8. 計画
  9. トレーディング
  10. デリバティブ(金融派生商品)
  11. トレーディング・パッケージ
  12. 情報システムの階層化アーキテクチャ
  13. アプリケーションファサード
  14. 型モデル設計テンプレートのためのパターン
  15. 関連パターン
  16. あとがき
  17. 付録A 技法と記法
  18. 付録B パターン一覧表
2章から11章までが第1部でアナリシスパターンの領域になり、12章から16章までが第2部でサポートパターンの領域になる。16章以降は第3部で付録になる。この本の目的が示されている部分を序文から抜粋。
 本書は,分析におけるパターンについて書いている。ここでのパターンは,実際のソフトウェアの実践というよりも,ビジネスプロセスの概念構造を反映したものである。多くの章で,さまざまなビジネス問題領域のパターンについて検討している。
(中略)
本書では,概念モデルをソフトウェアに変換するために使えるパターンを提示する。そして,そのソフトウェアを巨大な情報システム用のアーキテクチャに適合する方法ついて論じる。さらに,パターンを使った具体的な実践のコツついても議論する。
(pp.xi)
以上のような構成になっており、オブジェクト指向設計のモデリング手順が示されているというよりも、目次にあるようなさまざまなビジネスプロセスのモデルそのもが具体例とともに示されている。

アナリシスパターンというのは、取引、測定、会計、組織的関係性といった問題領域からの抽象概念を提供するものであり、対象ビジネスを人々がどう捉えているかを表現している概念的なものになる。また、サポートパターンというのは、ビジネス部分に主点をおいているアナリシスパターンをどのように情報システムアーキテクチャに適合させるか、概念モデルをどのように実装に変換するかといったよりコンピュータシステムよりのパターンである。

フォトリーディングし、全体にざっと目を通しただけなので、それぞれのパターンのよしあしなど細かいところまでは把握していない。著者も序文で示しているように、この本は最初から最後まで通して読む本というよりも、モデルのカタログといったほうがよい。また、本書の読み方も示されており、それによると、第1章の『導入』を先に読んでから、各章で気になるところを読んでいけばよいとあった。

また、想定読者も示されており、それによると『オブジェクト指向のコンピュータシステム「分析者および設計者」,それも分析に近い方に携わっている人たちであると想定している。(pp.xiii)』とある。なので、正直自分は想定読者側の人物ではないと思った。

示されているパターンのモデル図にはUMLではなくOdellという人の記法が使われている。UMLを使っていない理由として、UMLは実装モデルに力を入れているが、本書で示したいことは概念モデルなので、もっとも概念的なモデリングができるOdellの記法を選択したようだ。Odellの記法はUMLやE-R図に似たような感じで、型とクラス、関連、属性、集約、汎化、ルールと意味宣言などいろいろある。これらは付録に詳しく示されている。モデル図に慣れていないと、意味を読み取るのに時間がかかるかもしれない。しかし、E-R図やUMLなどを使ってモデリングできる人は問題ないと思われる。自分は多重度の読み取りが苦手だなと思った。

上流工程で業務をモデリングしたりする必要性に迫られている人には得るところが多いと思われる。しかし、自分のようにまだ下流専門のプログラマーにとっては、少し敷居が高いように思えた。もっと上流でオブジェクト指向設計が必要になったら改めて読み返そうと思った。

読むべき人:
  • 業務のモデリングパターンを知りたい人
  • ビジネスをモデル化する必要のある人
  • 業務知識を勉強したい人
Amazon.co.jpで『マーチン・ファウラー』の他の本を見る

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May 11, 2008

お金持ちの習慣が身につく「超」心理術

お金持ちの習慣が身につく「超」心理術
お金持ちの習慣が身につく「超」心理術

キーワード:
 内藤誼人、お金持ち、成功本、具体例、心理学
心理学者によるお金持ちになるための具体的なノウハウが示されている本。以下のような内容となっている。
  1. お金持ちになるのは、運転免許証をとるのと同じくらいたやすい!
  2. お金持ちになるには、この「発想」が決め手だ!
  3. お金持ちがこっそりやっている「努力の方程式」
  4. これがお金持ちへのステップだ!
  5. お金持ちのコミュニケーション能力を身につけろ!
  6. お金持ちはギャンブル、投資をこう考える
この本は『成功者の習慣が身につく「超」心理術』の第二弾になる。最初のまえがきで、世の中のお金持ちになれるとうたった本は具体的に実践できるアドバイスが載っていないので、ほとんど全部間違いであると示している。しかし、この本は心理学的な実験データに基いてお金持ちになるための具体的な考え方や行動が示されている。そして、その思考習慣を身につけ、しかるべき行動をとればほとんど誰でも金持ちになれると示されている。なるほどと思った。

線を引く箇所がかなりあったので、なるほどと思った節タイトルを列挙する。
  • 頭の中を「お金持ち思考」で埋め尽くせ
  • 「・・・・・・うまくいかないんじゃないか」などと微塵も疑うな
  • 「自分の仕事はこれしかない!」と思い込め
  • 「仕事はゲーム感覚」でやれ
  • 才能なんてどうでもいい、努力で負けない人間になれ
  • 目的意識をはっきりさせろ、そうすればあなたはもっと伸びる!
  • ノルマ以上にやってこそ、実力がつく
  • 成功したときこそ、その理由を探れ
  • コミュニケーション能力は、出世の原動力
  • 新しい人間関係に、積極的に立ち向かえ
  • ヒマなときには辞書を読め
  • 人生に彩りを添えるためにも、恋愛でも頑張れ!
こんなところか。それぞれ詳しく説明したいところだけど、一部だけ内容を示そう。

『目的意識をはっきりさせろ、そうすればあなたはもっと伸びる!』はアメリカの心理学者が成績が伸びている学生ほど明確な目的意識を持っているという調査結果を示しており、そこから著者が仕事でもモチベーションを高めるには、目的意識をはっきりさせるべきと示している。そして著者自身が仕事の目的を聞かれた場合は、『女性にモテるから』と即答するようにしているらしい。このようにモテたい、金がほしいなど不純な動機でもいいから、目的を明確にし、さらに目的を達成したときのことをイメージしてニヤニヤしていればいいらしい。そしてこれは心理学ではメンタルシミュレーションと呼ぶようだ。なるほどと思った。これはぜひ毎日実践しなければ。寝る前とかニヤニヤしてシミュレーションしよう。

また、『コミュニケーション能力は、出世の原動力』と『新しい人間関係に、積極的に立ち向かえ』では、コミュニケーション能力が成功するには重要だと示されていた。そもそもコミュニケーション能力は何かというと、心理学的には以下の二つの要素が挙げられるようだ。
  • 自分の感情を相手に正確にはっきりと伝える能力
  • 相手が言っていることを、そのまま理解する能力
そしてこのコミュニケーション能力というのは、実際にできているようでできていない難しいことなので、自分で意識して努力して磨かないと決して身につかないようだ。コミュニケーション能力を身に付けるには、カッコをつけず、自分のあけっぴろげのところを見せて場数を踏んでいくとよいらしい。そして場数を踏めば踏むほど、面白いようにコミュニケーションはうまくなるようだ。このコミュニケーション能力は、どんな業種の会社へ行こうとそのまま役立てられ、一生ものの能力として使えるようだ。

他にも人間関係に積極的な人は、趣味や仕事も積極的になれるので、人間関係に積極的になる必要があるとあった。そして積極的になるには、“大きな声で話す”ことと“自分から話しかける”ことだとあった。なるほどと思った。自分にはこれが病的に欠如しているので、なんとか場数を踏んで積極的になれるようにしよう。

『ヒマなときには辞書を読め』というのは、コミュニケーションにおいて、語彙力があるほど微妙で繊細な表現が可能になり、豊富なボキャブラリーを持つ人ほど地位が高い傾向があるらしい。語彙を増やすには、本を読んだり、辞書を読めばいいらしい。以下その部分を抜粋。
 本は読もう。それこそ浴びるほどの本を読もう。私は出版業界で生きている人間だから、「本を読みましょう」と言っているのではない。現実的な観点からして、読書は絶対に必要だ、と言っているのである。読書量が増えれば、読むスピードも当然速くなり、理解力も速くなる。相手の一を聞いて一〇を知るような人にも読書家が多い。
 それでは、どういうジャンルの本がいいのだろう。それは何といっても内藤誼人の本だ、と言いたいところだが、どんなジャンルでもかまわない。手当たり次第でいい。どういう分野の本を読んでも、語彙力はつく。
(pp.154)
なるほどなと思った。自分のように乱読でいいんだなと思った。

前著の『成功者の習慣が身につく「超」心理術』は自分の中で殿堂入りしたので、今回も信じて買ってみた。もちろんよかった。また、心理学的な読み物としても単純に面白いし、何よりも自分にもできそうなものが多く載っているなと思った。

著者の人柄というか、人物像もわかって面白い。成功本は著者の人物像がわからないと信憑性が薄いし、この本は全ての主張に心理学的な根拠が示されているので、信頼性が増す。ただ、前著と主張が重複する部分もいくつかあった。例えば、最後のコラムに恋愛をすると仕事のヤル気が高まるということなど。内容は違うが、似たような内容だった。

本の画像は、Amazonになかったので自分でデジカメで撮ったもの。この怪しい絵が好きなので、どうしても示しておきたかった。前著も怪しさに惹かれて買ったのだし。ストロボの影響で黄色く見えるけど、もっと白い。

この本も自分の中で殿堂入り。これは少なくとも1週間に1度は読み返して自分に刷り込んでおく必要があるなと思った。金持ちになりたい人はぜひ。

読むべき人:
  • 金持ちになりたい人
  • 巷の金持ちになれる本は根拠がないと思う人
  • 心理学が好きな人
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脳と気持ちの整理術


脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める

キーワード:
 築山節、脳、気持ち、実行、整理術
脳が専門の医者による、思考と気持ちを整理する技術が示されている本。以下のような内容となっている。
  1. 前向きな自分をつくる
  2. 思考の整理術―計画・実行力を高める
  3. 記憶を強化する技術
  4. アイデアを生み出す技術
  5. 気持ちの整理術
本書がどういう視点から書かれているかが示されている部分があるので、その部分を抜粋。
「社会がめまぐるしく変化している現代という時代の中で、逆境や困難に直面したとき、それをどう乗り越えていけばいいか。冷静・前向きに自分の人生を切り拓いていくために、何が大切か」ということを脳から解説しているのが本書です。
(pp.203)
自分が勉強になったのは、1章、2章、5章になる。各節にまとめが示されているので、参考になったまとめの部分を抜粋していく。まずは1章から。
  • 「できること」が増えると「好き」になる。
  • 「五歩先に解決がある問題」の一歩目をまず見つけよう。
  • 「短時間の集中×多数」で脳は活性化される。
  • 「テキパキと行動している状態」を意図的につくり出そう。
次に2章から。
  • 「気になっていることリスト」を作成し、重要でない問題から消していこう。
  • まとまった時間ができることなどない。
  • 大きな問題は、細切れの時間にコツコツ解決しよう。
5章からは以下。
  • 「嫌なこと、面倒なこと」は完全になくならない。
  • 目標を具体的にすることが、自分の理性的なコントロールを容易にする。
  • 人生の荒波に負けないよう、しっかりと舵を取ろう。
こんなものになるかな。

意欲を高めるには以下の3つをベースに考えるのが有効らしい。

  1. 好き・嫌い
  2. ほどよい興奮
何かものや地位が欲しいといったはっきりとした欲があると、意欲を抱きやすいようだ。また、自分の仕事や勉強がある程度好きであることも重要なようだ。さらに、脳は同じことをし続けると疲れてしまい、意欲が失われていくらしい。逆に変化に対応しているときに活性化されるので、短時間の集中ですむ作業を連続させて興奮を施すとよいらしい。なるほどなと思った。この本も好きなことをするべきという主張があって、やはりそうなんだなと思った。

人生には目標をしっかり持つことが重要だと示されていた。目標を持っている人は、自分がすべきこと、自分にとって大事なものの優先順位がハッキリしているので、それらがわからないことに対する余計な不安や混乱を避けやすいからのようだ。そして、目標を持つには以下のように考えるとよいらしい。
  • 自分は将来、どうなりたいのか?(また、逆にどうなりたくないのか?)
  • どういう手段で目標に向かっていきたいのか?(どんなことをしたくないのか?)
  • 誰のためにそうなりたいのか?(自分にとって大事な人は誰か?)
脳科学の観点からも目標を持つことの重要性が説かれているので、なるほどと思った。いろんな自己啓発本に示されていることと同じで、やはり目標を持つということが重要なんだなと再認識した。

脳が専門の医者が書いた本だけど、脳内物質とか脳のメカニズムの専門用語などはそんなに出てこない。普通に自己啓発本のような感じで読みやすい。

脳科学の観点から意欲を引き出したい人は読んだほうがよいと思われる。

読むべき人:
  • ヤル気がいまいちわかない人
  • 目標をどのように立てたらよいかわからない人
  • 不安になりがちな人
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May 10, 2008

通勤時間「超」活用術


通勤時間「超」活用術―1年で500時間得する

キーワード:
 久恒啓一、時間術、仕事、目標、ライフ・コンシャス
大学教授による時間論。目次は以下のようになっている。
  1. 通勤電車と成功の不思議な法則―いい仕事・お金・人生が生まれる場所
  2. 劇的に変わる「通勤時間」活用術!―この「選択と集中」が決め手
  3. 始業前で、八割決まる―スタートもゴールも早いほうがいい
  4. 時間は「非常識」に考える―成功する人の時間の活かし方
  5. 「才能」とは努力を継続できる力である!―目標の立て方・実現の仕方
タイトルに惹かれて買って読んでみたが、読んでいるうちになんか見たことのある内容だなと思ったら、以前に読んだ『通勤電車で寝てはいけない!―通勤電車と成功の不思議な法則』の文庫版だった。なので、改めて深く内容を紹介はしない。

朝の1時間は夜の3時間に相当するので、その時間を有効活用しようとか、残業しないために段取りを決めて、朝のうちに終わらすとか自由な時間を増やすために他人に会うといったことが示されている。

以前はそんなに気にならなかったが今回気になった部分を抜粋。
 つまり、人生を有意義に過ごすためには、ライフ・コンシャスで(人生を意識して)生きるべきではないかと考えている。
(pp.169-170)
自分自身の一生のうちの今日一日を無駄な時間を過ごすのではなく、自分の達成したいことなどを意識して毎日を送れば、自然にその方向に向かっていくようだ。なるほどと思った。

図解なども載っているのでわかりやすい内容。ただ、示されていることの全てを実践できる人は少ないのではないかなと思う。

通勤時間の電車内で読んでみたらいいと思う。

読むべき人:
  • 時間がないと思っている人
  • 電車通勤の人
  • 人生を有意義に過ごしたい人
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May 09, 2008

読書ペース

最近はなんとか1日1冊ペースで書評ができている。
一応フォトリーディングを実践している。

しかし、まだまだフォトリーディングの後のスーパーリーディング、高速リーディングで読みすぎている傾向がある。読みすぎているのは、事前の目的設定が曖昧なままだからだろう。

また、ビジネス書、自己啓発書カテゴリが100冊を越えた。他のカテゴリに比べて冊数が多いのは、自分が一番関心のあるジャンルだからということになる。そのうち、自己啓発書ベスト10とか特集してみようかしら。

今は時間に余裕があるときなので、もっと自分の専門分野の技術本や文学作品カテゴリを充実させようか。しかし、ビジネス書、自己啓発書が読みやすいものばかりだからついつい優先的に読んでしまう。

あと、読む冊数を増やそうと思ったら書評がだんだん面倒になってきてしまう。丁寧に書きすぎなんだろうな。もっと冊数をこなすことをメインにし、単純な感想数行だけの書評があってもいいことにしよう。そうしないと、書評している間に一冊読めてしまうので時間がもったいない。

毎日更新だと、アクセス数が維持できる。1週間ずっと100超えしたのは初めてだなあ。あとはリピーターをいかにふやしていくかかな。

あと、ブログのデザインもオリジナルのものにしてみようかな。

まぁ、最近はそんな読書ライフ。

( ´_ゝ`)

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デキる人は皆やっている 一流のキャリアメイク術


デキる人は皆やっている 一流のキャリアメイク術

キーワード:
 保田隆明、キャリア、自己実現、起業、ワクワク
外資金融、起業というキャリアを重ねてきた著者によるキャリア論。以下のような内容となっている。
  1. 成功キャリアは悩んで切り拓く
  2. あなただけのキャリアを見つける
  3. キャリアをつくる仕事術
  4. 1つ上を目指すキャリアチェンジ
現在は、会社が用意してくれるキャリアを歩めばよいわけではなく、キャリアは自分で切り開いていくものに変化していると示されている。そして、そのためのヒントが著者の仕事のキャリアの経験から示されている。以下になるほどと思ったことを列挙。
  • やりたいことがあるならば、後回しにせず先にやっておくべき
  • キャリアメイクは自分を信じてこそうまく行く
  • キャリアメイクでは、まだ知らないことや経験したことないものに目を向けるべき
  • キャリアに悩んでも周りの言動を気にせず開き直ることが必要
  • 仕事が充実していればプライベートも充実する
  • 先の見えない「不安」な状況を「楽しい冒険」と捉えるように発想の転換をする
  • 楽しそうに仕事をしている人は、趣味、仕事、プライベートの境界線がほとんどなく好きなこと、ワクワクすることを仕事にしている
  • キャリアは1億円の貯金を持っていたいというような根源的な欲求から発生する想いをみつめる
  • やりたいことを選ぶときは、好きか嫌いかを考え、収入面は重視しない
特になるほどと思った部分を抜粋。キャリアを考えるとはどういうことかという部分。
「キャリアを考える」というのは、あなたにとって何が本当に重要かを認識することでもあるのです。
(pp.43)
ここは、著者は外資金融にいたときに、ずっと残り続ければ年収が1億円に達したかもしれなかったが、結局転職して別の可能性を見出したようだ。もしそのまま残っていたら、その業界でしか生きられなくなることの機会損失であると考え、結局、何を価値基準とするかは自分しだいということだ示されていた。なるほどな思った。

この著者も示すように、よいキャリアを築いたり成功するには好きなことをするべきとあった。いろいろな成功本を読むとよくそのように書いてあるので、やはりそうすべきなんだろうなと思った。しかし、著者はキャリアという側面からは、石の上にも3年ということを実践すべきとある。3年は我慢の時期であり、3年たつとぱっと視界が開けたような感覚になるらしい。なるほどと思った。

2章まではキャリアに関する著者の経験や考えが示されており、3章はどちらかというとキャリアというよりも仕事論だった。そして4章は転職をするときに気をつけなければならないことなど細かいことが示されていた。自分はどちらかというと、2章までが勉強になった。

印象に残ったのは、5年10年先の仕事など今から厳密に分かるはずがないので、それを逆算して今何をすべきかを考えるのは無理だとあった。むしろそうしてしまうと、自分の可能性を狭めてしまうことになる。そのため、自分がやりたいことの方向性さえ定めておけばよいとあって、気が楽になった。多くの成功本は、いつまでに何をやりたいかを明確にすべきとあったので、この著者は違う考えだなと思った。実際に計画を立てようと思うとなかなか立てられないのでなるほどと思った。

著者の起業までの経験が示されているので勉強になる。また、口語的な文体なので読みやすい。

読むべき人:
  • キャリアについて考えたい人
  • 転職を考えている人
  • 将来独立しようと思っている人
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May 08, 2008

オブジェクト脳のつくり方


オブジェクト脳のつくり方―Java・UML・EJBをマスターするための究極の基礎講座

キーワード:
 牛尾剛、オブジェクト指向、デザインパターン、アジャイル、攻略本
NEC勤務で超美人かつ性格がよく野望を持った女性の恋人募集中である著者(著者紹介より)による、オブジェクト指向の攻略本。以下のような内容となっている。
  1. 不完全主義のススメ
  2. たったこれだけでいいオブジェクトの基礎――だけど究極
  3. 演習:社長命令・起立!
  4. 先人は偉い、超手抜きパターン習得法
  5. もう一歩進んだオブジェクト脳になるために
  6. なぜオブジェクト脳の人はそう考えるのか
  7. オブジェクト脳に変えるトレーニング
  8. ようこそC3Jプロジェクトへ
  9. 最終イテレーション、そして最強の課題
  10. 付録A オブ脳外伝 EJBのススメ――EJBポイント解説
  11. 付録B 実践C3Jプロジェクトのユースケースシナリオ例
  12. 付録C オブジェクト脳度チェックリスト
  13. 付録D ステレオタイプの定義
オブジェクト脳というのは、オブジェクト指向が感覚的に理解できている状態と示されており、この本はオブジェクト指向の解説書であり、また、オブジェクト指向をマスターするための勉強の攻略本と著者が示している。そして、どちらかというと、詳細の厳密性よりも、オブジェクト指向の概念把握を主題にしているので、完全無欠なものではなく、イメージをつかみやすいものにしているとある。なので、仙人のイラストとか著者のおちゃめな写真とか砕けた文体が多く載っており、楽しい構成となっている。

オブジェクト指向の基礎であり、かつオブジェクト指向の究極の要素は以下の5つらしい。
  • オブジェクト
  • クラス
  • 継承
  • カプセル化
  • ポリモーフィズム
これだけの要素をマスターすればよいが、これらをちゃんと説明できる技術者が日本にはあまりいないと示されていた。それぞれの説明がトータルで16ページでされている。説明は小学生でも分かるように、コンピュータのシステムを一切考えずに本質的なところだけを簡単に説明している。例えば、オブジェクトとクラスの関係の部分についての説明の一部。
 具体的に存在するもの、例えば「牛尾くん」とか「あなた」とか「あなたのPC」「牛尾くんのPC」はオブジェクトで、それらをひとくくりにした定義、例えば「人間」「PC」がクラスになります。
 はい、「クラスとオブジェクト」修了。コンピュータのことさえ考えなければとっても単純です。
(pp.17)
といった感じで、普通のオブジェクト指向解説本ならもっと詳しく書くべきところをあえてこのように単純化している。

また、ポリモーフィズムを理解できたときにオブジェクト脳が芽生えると示されている。そしてその説明には、つい立を隔てた社員と社長の図で示されており、なんだか感覚的に分かった気になる。単純な説明のほかにちゃんとサンプルコードも載っている。

4章はよく使うデザインパターンが示されている。デザインパターン自体は23個ほどあるが、必要なのは基礎となる4つだけらしい。
  • ステイト/ストラテジー (State/Strategy) パターン
  • ファクトリーメソッド (Factory Method) パターン
  • コンポジット (Composite) パターン
  • テンプレートメソッド (Template Method) パターン
あまりJavaでコーディングしたことが無かったので、このようなデザインパターンは勉強なる。

著者によれば、1章から4章までが一番重要な内容となっているので、4章までをマスターすればこの本の役割は終わりとある。5章はオブジェクト指向の設計方法の例が示されている。あとは読み物として6,7章が参考になる。

6章では、オブジェクト指向の利点として、ドキュメントレスでシステムの把握が楽になり、変更に強くシステムの変化を受け入れやすいとあった。そしてオブジェクト指向はどちらかというとアジャイルな設計方法なので、設計書など最後に書いてしまったほうがよいとあった。また、大規模システムでも問題ないと。

ただ、問題点としてオブジェクト指向を理解させるための教育コストがかかるということと、システム開発の契約形態が従来型のウォーターフォールなどの手法で標準化しているので、イテレーション型開発をするときに問題になるとある。確かに各フェーズごとに設計書などを納品する必要があるというときに、イテレーション型開発をしていたら納品物が不完全なままになってしまうなと思った。個人的には、プログラムよりも設計書ばかり書いていて変化に柔軟ではないウォーターフォール開発よりも、アジャイルでドキュメントレスな開発のほうが楽しいし面白いなと思う。アジャイル開発を経験したことがあるだけに。

7章では、オブジェクト指向をマスターするために必要なことが示されている。以下はオブジェクト脳に変えるための基本的な考え方らしい。
  1. 教えるときは詰め込みすぎない
  2. 最初から最適化することを考えない
  3. 相手がわかっているかどうかは相手の反応で判断する
  4. 相手の理解度によって、教え方をかえる
  5. 「〜すべき」「〜で当然」を適用しない
  6. 教えるのに時間がかかることを恐れない
  7. ほめる
著者のこの基本的な考え方は、とてもやさしくまた新人技術者にとっては健全な成長ができるものだなぁと思った。これを実現するには、最初にプロジェクト配属前に2週間はトレーニングを行うようだ。自分もこのような環境で働きたいなと思った。自分の組織だけとは限らないと思うけど、プロジェクトは大抵タイトスケジュールで、ゆっくり教育を受けている余裕も無く、戦場で独力でサバイバルしているようなもので・・・・。なので、自分の下に人が来たときはこれを忘れないようにしよう。

この本はオブジェクト指向の概念を理解するにはよいと思う。説明を見て分かった気になる。けれど、分かった気になる反面、実際にコーディングするときは迷うと思う。そこは著者も示すとおり、実際に自分でコーディングして理解していくしかないとある。なので、自分もがんばってオブジェクト脳を完全なものにしたいと思った。

前提知識としては、Javaの基本文法は理解していることだと思う。また、オブジェクト指向の要素やデザインパターンの要素を厳密に知りたい人はこの本では足りないと思う。あくまで、Javaの基本文法を理解したうえでオブジェクト指向の概要を知りたい人向けだと思う。そのような人にはよい本だと思う。

技術本は読んでいて退屈なものが多いけど、これは読んでいても楽しめるものなのでよいと思う。

読むべき人:
  • いまいちオブジェクト指向がわからない人
  • デザインパターンがわからない人
  • アリスター・コーバーン/マーチン・ファウラー/ケント・ベックの3人のなかで、はげていないのは誰かを答えられない人
Amazon.co.jpで『オブジェクト指向』の関連書籍を見る

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May 07, 2008

効率が10倍アップする新・知的生産術


効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法

キーワード:
 勝間和代、効率、生産性、ライフハック、生活改善
10倍シリーズの著者による、情報のインプットとアウトプットの方法を飛躍的に上げる知的生産術について書かれた本。以下のような内容となっている。
  1. はじめに 数々の資格・賞を取得した新・知的生産術を公開!
  2. 自分をグーグル化する方法
  3. 情報洪水から1%の本質を見極める技術
  4. 効率が10倍アップするインプットの技術―アナログ手法とIT機器を融合させる方法
  5. 成果が10倍になるアウトプットの技術―マッキンゼー直伝!ピラミッド・ストラクチャー&MECEの力
  6. 知的生産を根底から支える生活習慣の技術―すき間時間、体力、睡眠に投資する発想転換のススメ
  7. 自分の力が10倍アップする人脈作りの技術―情報のGive5乗の法則
  8. 今日の5つの新しい行動から明日を変える!
ビジネス書、自己啓発書カテゴリの記念すべき100冊目はこの本。積読状態であったが、やっと読み終わった。いろいろ他のブログで内容を紹介されていると思うので、このブログでは、自分がやってみようと思ったテクニックをメインに紹介することにする。

1%の本質を見極める6つの技術からは以下。
  • 「フレームワーク力」をつける
  • 本代をケチらず良書を読む
ロジカルシンキングなどをもっと自分のものにする必要があるなと思った。あと、1%の本質にたどり着くには本が最適らしい。本の著者の長年の叡智を数千円で手に入れられるので、本ほど効率的で安価なものはないので大量に読むとよいらしい。これを信じてもっと本に投資しようと思った。

インプット力を高める6つの技術からは以下。
  • フォトリーディング、マインドマップで自分ならではのOSを鍛える
この本を読んで、実際にフォトリーディングの講座に受けてきた。現在の受講料は11万3400円で、著者によれば、情報処理の効率を上げることで回収できる投資だとあるので、それを信じ受けてみた。フォトリーディングの基礎が分かって、大量に情報をインプットしていこうというきっかけにはなったと思う。まだフォトリーディングをそこまで極められていないけど。さすがに値段が値段だけに、続けないとね。ちなみに、セミナー受講料は、6月以降は10万5000円に値下がりするらしいので、興味のある人はぜひ。(フォトリーディングの価格改訂のお知らせ

読書投資法7か条は7つ全て。
  • 本は著者との対話。対話しているつもりで読む
  • すぐに読まない本でも、とりあえず買っておく。買わない本は読まない
  • 5000円以内の本は迷わず買う。飲み代1回分だと思えば惜しくない
  • 自分のテーマのアンテナを張っておくと、自ずと必要な本が目に入ってくる
  • ベストセラーは読みやすいが、中身が濃いとは限らない。良書は自分で探す
  • 保管しておくのは買った本の10分の1でいい。大事なのは頭の中に残していくこと
  • 本を読む時は速度スキルを含め、スピード最優先。線引きやまとめ書きなど面倒なことはしない
自分がすでにやっているのは、対話とか積読とか自分のテーマのアンテナを張る、良書は自分で探すかな。買った本を捨てるというのはまだ躊躇してしまうので、ここはもっと大胆に行こう。本をもっと大量に買って、フォトリーディングで大量に読んで、本棚に入りきらなくなったらすぐに捨てるべきかな。本による情報のフローが大事なんだと思う。部屋、頭、廃棄という本のフローサイクルをもっと高めるべきだなと思った。また、ハードカバーなどの高い本ほど良書率が高いとあるので、そこはもっと自分も試してみるべきだと思った。せっかくAmazonカードを持っているのだから躊躇することなく買いまくってみよう。

アウトプット力を高める6つの技術からは以下。
  • 自分の学びを言葉で表現してみる
  • 自分の学びから、情報を絞り込み、軸を発見する
  • 自分の学びをブログに統合して表現してみる
  • 自分の学びを本として出版
自分の学びのアウトプットは、とりあえずこの書評ブログということになる。自分の言葉で表現するには、自分が知っている表現しか使えないので、文芸書、歴史書、エッセイなどを読んで、いろいろな表現の仕方を自分に蓄積するとよいとあった。これはなるほどなと思った。このようなビジネス書を書く人は、ビジネス書以外のジャンルをあまり薦めないのだけど、著者は一味違うなと思った。また、参考になったのは、出版についての部分。ちょっとここだけ引用してみる。
 出版については、私のお薦めは、「本人にアウトプット力が備わっていれば、自ずと機会は訪れる。それまではブログで力を蓄えよう」という自然体での考え方です。
(中略)
 専門性を蓄えるには、「自分のテーマ」に従って「自分メディア」を充実させ、そこの中に何十万字に値する情報がストックされてはじめてそれをギュッと凝縮させた10万字が本になる、と考えたほうがいいと思います。
(中略)
 しっかりとしたコンテンツを書ける著者は、必ずどこかの段階で発掘されますので、出版したいと思っている方は、まず実力をつけることを最優先にすることをお薦めします。
(pp.216-217)
そして、本を出すと、人生のステージが変わり、仕事や人脈で大きくチャンスが広がるようだ。うーむ。これは『レバレッジ人脈術』にも似たようなことが書いてあった。やはり自分も本を書くしかないかなとか思ったりする。本当に将来の野望は自分の本を出版するということなので、地道にこの書評ブログで力を蓄えようと思った。

他にも食事睡眠、運動、テレビは見るな酒は飲むなと徹底している。それらも地道にできるところから実践していこうと思った。

図が多く分かりやすいし、参考図書や参考サイトが豊富に載っている。巻末の付録には愛用IT機器、お薦め書籍、厳選Audio Bookなどもあって、とても参考になる。5星の書籍は全て欲しい物リストに入れよう。あとAudio Bookも買って試してみようかなと思った。

著者の長年の叡智が詰まっている本で、すごく濃い内容だなと思った。もちろん他の自己啓発本と重複する部分もあるけど、これだけ体系的にかつ実践重視のものはそこまで無いなと思った。あとは自分がどれだけ実践していけるかだと思った。

個人的に気になるのは、著者のこの徹底ぶり意欲はどこからわいてくるのかなと思った。自分ももっと激しく意欲的になりたいなと思った。

読むべき人:
  • 知的生産を追求したい人
  • 短時間で楽に稼ぎたい人
  • 生活改善をしたいと思う人
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業務システムのための上流工程入門


業務システムのための上流工程入門―要件定義から分析・設計まで

キーワード:
 渡辺幸三、業務システム、上流工程、基本設計、モデリング
上流工程の重要性から基本設計時の業務モデリングの方法が示されている本。以下のような内容となっている。
  1. 上流工程の困難
    1. ボトルネックは「分析・設計・検収」
    2. システム開発フェーズ分け
    3. 上流と下流の分業体制
  2. 上流工程の進め方
    1. 要件定義と「トリアージ」
    2. 拡散型思考過程としての基本設計
    3. 基本設計のための図法
    4. ビジネスシステムの特性
    5. 現状分析の意義と限界
  3. 基本設計入門
    1. 基本設計の進め方
    2. 概略設計で大枠をとらえる
    3. データモデリング
    4. 業務モデリング
    5. 機能モデリング
    6. とりまとめとレビュー
  4. モデリングパターンと用例
    1. 業務フローのパターン
    2. データモデルのパターン
    3. 機能モデルのパターン
    4. サブシステム分割のパターン
以下、勉強になった部分を紹介していく。

システム開発における、上流工程とは何かいうと、著者によれば以下のようになる。
  • 分析:ユーザーの抱えている問題を明らかにする
  • 設計:適切な業務プロセスやコンピュータシステムの仕様を考案
  • 検収:妥当性をユーザーに納得してもらうこと
そして、この上流工程がシステム開発のボトルネックになるようだ。なぜならば、システム開発者とユーザーにはシステムに対する認識のギャップがあり、システム開発者がそのままユーザーになる場合は使いやすいシステムを作りやすいが、ユーザーはプログラムなどのシステムの内部動作にはあまり関心がないことが一般的であるので、実際には作りながら使ってもらい、その都度修正が必要になる。さらにシステムの対象ユーザーは数人という規模ではなく、会社組織全体といったように、組織間の相互関係まで考慮に入れて分析、設計、検収をしてもらう必要があるので、さらに困難さが増してしまうようだ。そしてこのボトルネックは、上流と下流を両方経験した技術者以外には見えないのが普通らしい。よって、上流工程について学ぶには、この困難さを理解することが第一のステップになるようだ。

また、上流工程の成果物は以下の2つを同時に満たす必要があるらしい。
  • コンピュータシステムに関して素人であるユーザーにとってわかりやすい
  • プログラマが仕事を引き継げるほどに具体的かつ厳密
これは、上司にもよく言われたことだなと思った。上流工程の成果物には基本設計書があるが、これはユーザーにも納品するので、不明確な部分やあいまいな表現はなくす、また文言は統一しろとよく言われた。さらに、基本設計書を作った人がそのまま詳細設計書を作成し、プログラムするとは限らないので、基本設計書を見ただけで他の人が詳細設計書を書ける内容のものでないといけないと言われたので、これはそのとおりだなと思った。

上流工程の初期段階で、設計書を書くときにははじめからツールを使ってきれいに書こうとすると、何かを作ってしまった気になってしまうので、紙に手書きで試行錯誤するのがよいと示されていて、なるほどなと思った。

基本設計の進め方は以下の4つので順になるようだ。
  1. 概略設計――業務フローを作成
  2. モデリングセッション――ビジネスシステムの3要素(データ、仕事、道具)が視覚化するモデリング作業
  3. とりまとめ――大量の手書き図面を整理しながら設計情報の管理ツールに登録するための作業
  4. レビュー――とりまとめの結果を関係者に検証してもらうための手順
勉強になった。

特に実践的に使えそうなのは、4章のモデリングパターンと用例だと思った。ビジネスシステムでよくモデリングされる4つのパターンが示されている。また、データモデルのパターンも示されており、データベース設計にそのまま活かせる部分だと思った。ただ、ここで示されているデータモデリング記法はIE方式というもので、これを使用すると、モデルに具体的なレコードの例を併記できるので、この表記を採用しているようだ。この表記自体は見たことがなかったので、少し戸惑ったが、慣れればキーの親子関係などもすぐに分かると思われる。

上流工程から基本設計のモデリング方法まで具体例を示しながら解説されているので、わかりやすいほうだと思う。ただ、業務モデルの図がいまいちごちゃごちゃしているかなと思った。

他にもコラムが載っており、上流工程で役立つ資格や上流工程へのキャリアパスについてなどが著者の経験から示されていて、なるほどなと思った。ちなみに上流工程で役立つ資格は簿記らしい。

上流工程に関わったことのない人で、これから関わることがある人はぜひ読んでおくべき内容かなと思った。とても勉強になったので、何度も読み返そうと思った。

ちなみに、この本はAmazonでは評価が高い。

読むべき人:
  • 上流工程に携わりたいシステム開発者
  • システム開発者に仕様を伝えるユーザー
  • 過度の長時間労働を武勇伝として語ってしまっている人
Amazon.co.jpで『渡辺幸三』の他の本を見る

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May 06, 2008

養老訓


養老訓

キーワード:
 養老孟司、老人、人生論、考え方、仕方ない
70歳になった著者の、機嫌よく暮らすための考えが示されているエッセイ。以下のような内容となっている。
  1. 不機嫌なじいさんにならない
  2. 感覚的に生きる
  3. 夫婦は向かい合わないほうがいい
  4. 面白がって生きる
  5. 一本足で立たない
  6. こんな年寄りにはならないように
  7. 年金を考えない
  8. 決まりごとに束縛されない
  9. 人生は点線である
自分はまだ人生経験がほとんどないといっていいという年齢なので、著者が示していることの考えは、感覚的には分からない部分が結構ある。けれど、なるほどなぁと思う部分も多い。例えば、世の中は思い通りにならないのだから、もっと今の人は「仕方がない」と考えることを身に付けるべきといったことや、「幸せとはこういうものだ」と定義できるものは幸せではないといったことや、本は結論を書いてあるものではなく、自分で結論に辿り着くための道具であったり、余命を告知されたときなどは、人生について本気で考える機会を与えられたことになるので、それはありがたいことだと思うべきなど。なるほどと思った。

特になるほどと思ったのは、『仕事は「預かりもの」』という節の部分。
「仕事は自分のためにやっている」という考え方が能力主義、業績主義の根底にはあります。「自分に能力があるから、会社の業績を伸ばせたのだ」「会社の業績が伸びたのだから、自分が偉くなるのは当然だ」という考え方です。ここにはまず「自分」が先にあります。そのせいで世のため、人のためという気持ちがなくなるのです。
 しかし、仕事というのは世の中からの「預かりもの」です。歩いていたら道に穴が空いていた。危ないから埋める。たまたま自分が出くわした穴、それを埋めることが仕事なのです。
(pp.68)
著者によれば、仕事が世間のために必要だから存在していて、あくまで自分はその手伝いをしているという考えこそが一番大事だと示されている。なるほどなと思いつつ、少し反省した。仕事に自己実現ばかりを求めすぎるのもダメなんだろうね。世間にどれだけ役に立っているかということもしっかり考えなければならないんだろうね。

最近の著者の本は、著者自身が自分で書いているのではなく、口頭筆記になっている。なので会話文であるので、割と読みやすい。しかし、会話文であるので、話が少し右往左往している部分もあるが、一貫して主張はぶれてはいないと思う。

なんだか著者の本にはよく惹かれていろいろ読んでしまう。このブログではまだそれほど書評していないけど、このブログ以前にはそれなりに読んでいた。とにかく昆虫採集が好きで、どの本にも虫の話が出てくる。また、著者は漫画も読むし、ゲームもよくやるらしい。そういうところに惹かれるのかもしれない。

いろいろと参考になる部分もあったが、この本は自分が読むには少し早すぎたかなと思う。感覚的に分かるにはあと20年くらい時間が必要なんじゃないかなぁと思った。

読むべき人:
  • 楽に考えて生きたい人
  • 昆虫採集が好きな人
  • まっとうに年をとりたい人
Amazon.co.jpで『養老孟司』の他の本を見る

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天使の梯子 Angel's Ladder


天使の梯子 Angel's Ladder (集英社文庫)

キーワード:
 村山由佳、恋愛関係、後悔、赦し、浄化
直木賞作家の純愛小説。『天子の卵』から10年後の続編ということになる。あらすじをカバーの裏から抜粋。
バイト先のカフェで耳にした懐かしい声。それはフルチンこと古幡慎一が高校時代に思いを寄せた先生、斎藤夏姫のものだった。8歳年上、29歳の夏姫に、どうしようもなく惹かれていくフルチン。だが彼女は、体はひらいても心を見せてはくれない。10年前の「あの時」から夏姫の心には特別な男が棲んでいるのだから―。傷ついた心は再生するのか。愛は蘇るのか。それぞれの思いが交錯する物語。
(カバーの裏より抜粋)
天使の卵―エンジェルス・エッグ』のときよりも純愛が前面に押し出されてはいなかったような気がする。どちらかというと、慎一と夏姫との馴れ初めというよりも、最後のほうの夏姫、歩太が抱えている傷や思いを浄化する描写のほうが前面に出ているなと思った。そして慎一は、一応この物語の主人公であり、慎一視点の一人称で物語が進んでいく。

女流作家なんだけど、青年期である男の一人称の心理描写がうまいなと思った。なんでそんなに主人公の葛藤とか嫉妬心などをそこまで描写できるのだろうか?と思った。慎一の夏姫への思いとか、歩太に対する嫉妬心など。他の作品、例えば『海を抱く―BAD KIDS』なんかも男の主人公の一人称で、同じく内面描写がうまいと思った。

夏姫が年上で、慎一が年下という恋愛関係を描くとき、最初のほうでは夏姫はあまり真一に内面を見せずに、慎一視点から夏姫が語られていく。それによって夏姫の神秘性というか年上の女性の魅力などが綺麗に描写されており、想像を描き立てられた。夏姫のイメージ像がすっと頭の中に再生されるような感覚だった。

物語の舞台は、西武池袋線近辺なので、石神井公園とか石神井城、池袋駅などが出てくる。石神井公園には行ったことはないけど、西武池袋線を一時期使っていたこともあって、なんだかなじみが沸いた。

『天子の卵』をだいぶ前に読んでいたが、『天子の梯子』は卵の続編という感覚はあんまりなかった。前作の内容をさっぱり忘れていたからだろう。しかし、読み進めていくうちに、今作の歩太が前作の主人公であったことを思い出して、なんだか納得できた。どちらかといえば、前作を読んでいたほうがよいと思われる。

印象に残った会話文がある。夏姫が慎一に語った言葉。
「誰に何を言われても消えない後悔なら、自分で一生抱えていくしかないのよ」
(pp.154)
この物語では、夏姫の後悔は浄化されたんだろうなと思う。

著者の小説は読みやすくてすっと物語に入り込むことができる。気取った描写も無く、その場にいるような感覚になれる。たまに読むと、なんだか自分の気持ちが感化された気になる。そんな作品が多い気がする。といってもそこまで多く読んだことがあるわけではないけど。

読むべき人:
  • 『天子の卵』を読んだ人
  • 西武池袋線を利用している人
  • 後悔している想いがくすぶっている人
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日本発狂


日本発狂 (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka)

キーワード:
 手塚治虫、幽霊、UFO、戦争、恋物語
手塚治虫のSF漫画。

定時制高校に通う主人公、イッチは夜の帰り道に幽霊の行進を目撃する。また、さらにその後駅で女子高生松本くるみの幽霊と出会い、そこからあの世、この世を含めた世界の混乱に巻き込まれていくという物語。

以下ネタバレを含むの注意。

死んだら魂があの世に行ってしまい、あの世では戦争が起きているという世界観。そしてあの世で正常に死ぬと、この世で記憶がすべてなくなって赤ん坊に転生するという設定。あの世で消滅すると完全に無になるようだ。そしてイッチは松本を追いかけるために自らも死んであの世に行ってしまい、最終的には、お互い新たに転生して出会うことを約束する。

イッチとくるみの恋物語がメインになっている。ストーリーは結構急展開で、そこまで練られたものではないかなと思った。でも印象に残ったセリフがあるので抜粋。
イッチ:なぜ生と死があるんだろう・・・・
くるみ:わかんないわ・・・・

イッチ:どっちの世界だって住みにくい点ではおんなしじゃないか・・・・
くるみ:肉体があるのとないのとのちがいね

イッチ:この世界ではからだがあれば感覚も運動もある 苦しみやいたみもある

イッチ:そのかわり何か ちからいっぱいやろうと思えばやれる・・・・・

イッチ:からだがなけりゃ精神的に苦しんでもなんにもできやしないんだ
(pp.160-161)
これが手塚のメッセージなんじゃないかなと思った。

設定的には結構面白かった。幽霊が出てきたり、あの世とこの世の世界観、幽霊が乗るものがUFOであり、死神がいたり。

読むべき人:
  • あの世に関心がある人
  • 死生観を考えたい人
  • 恋物語が好きな人
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呼吸入門


呼吸入門

キーワード:
 齋藤孝、呼吸、文化論、身体論、型
教育学者による呼吸の入門書。画像は、ハードカバーのものだけど、実際に読んだのは最近出版された文庫版の『呼吸入門』のほう。以下のような内容となっている。
  1. なぜ「息」を考えるのか
  2. 呼吸法とは何か
  3. 息と心の関係
  4. 日本は息の文化だった
  5. 教育の基盤は息である
  6. 危険な呼吸法・安全な呼吸法
  7. 息を感じて生きる
著者は、教育学者であるが、「教育の根幹は息にあり」という確信から呼吸、息に関する研究を20年近く行ってきたらしい。そしてこの本の目的は、以下のように示されている。
 日本文化の粋である息の文化の意義を伝え、生きる力の根源を照らすのが、この本のねらいだ。
(pp.182)
このような目的から、息の歴史や精神的な背景、そして実践的な齋藤式呼吸法が示されている。

線を引いた部分を以下に抜粋。
  • 息は、その身体と精神を結びつけるもの
  • からだに張り付いているその人の呼吸力が、人間の精神力や行動力を規定する
  • 呼吸というものがリズムよく流れ出したら、人間は疲れない
  • 呼吸を考える上で大切なのは、吸うことではなく、吐くこと
  • 呼吸によって精神が調えられるというのは、現在そのものを生きるという状態である
  • 一つの呼吸のリズムで自分は満たされていると感じた時に、「ああ、自分という者はここにまとまっていて全然不安がない」と感じられる。
  • 呼吸という精妙な生命の働きの不思議さに心打たれ、自分の息を見つめ直すことが著者にとっての「呼吸入門」である
このように、どちらかというと、呼吸方法をメインに解説されているというよりも、呼吸、息の歴史的背景、文化、身体と精神の関係が多くの引用から示されている。

著者が示す、齋藤式呼吸法というものがあり、これは誰でも型にはめることで実践できるものであるとある。その呼吸方法は、呼吸の仕方を「三・ニ・十五」という時間で区切ることらしい。以下にその方法を簡単に示す。
  1. 鼻から三秒息を吸う
  2. ニ秒お腹の中にぐっと溜める
  3. 十五秒間かけて口からゆっくりと吐く
これだけのようだ。そしてこの「三・ニ・十五」をワンセットにし、六回の合計二分間集中してやってみるのがよいらしい。そしてこの呼吸方法こそが、数千年の呼吸の知を非常にシンプルな形に凝縮した「型」であると示されている。これは実践して自分のものにしておきたい。

なぜ自分が呼吸に関心があるかというと、一つは、フォトリーディング時に、準備の段階で深呼吸をして意識を集中する必要があるから。そのときに、呼吸法を取り入れることで、より効果的にできないかと思ったから。もうひとつの理由は、呼吸法によって自分の体内を活性化し、自分の健康状態を向上できるのではないかという狙いがある。持病もあり、持病を回復させ、かつ精神的に不安定になりがちなので、正しい呼吸法によって、心身ともに安定させたいというのがある。

著者の本はすごく引用が多く、それだけさまざまな側面から研究されてきたのだろうということがよく分かる。それだけに、単純に呼吸といっても奥が深いものだということがよく分かった。単純に文化論としても読めてよかった。

読むべき人:
  • 呼吸が乱れがちな人
  • 心身ともに安定させたい人
  • 教育に携わる人
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May 05, 2008

知的な大人へのヒント


知的な大人へのヒント―人を惹きつけるインテリジェンスとは

キーワード:
 林望、知的、インテリジェンス、生き方、自分磨き
リンボウ先生の普通の暮らしの中で、インテリに見えるようにするには何に気をつければよいかということが示されているエッセイ。以下のような内容となっている。
  1. なぜか人に好かれる話し方
  2. 心に染み入る手紙・メール文とは
  3. 味のある字の書き方
  4. さらさらと格好良い絵を描いてみる
  5. “いい写真を撮る”ちょっとした技術
  6. インテリアで居心地の良さをつくる
  7. もてなしを美しくするヒント
  8. 普段着でもおしゃれに見えるコツ
  9. 魅力ある表情には理由がある
  10. 美味しい料理をサクサクつくる
  11. 粋な料理屋が似合う大人のふるまい
  12. 百冊分にも勝る身になる読書術
  13. 人を惹きつけるインテリジェンス
  14. 好感を与えるマナーの磨き方
  15. 一流ホテルで気持ちよく過ごす
  16. 朝の二時間が心の余裕をつくる
  17. バランス感覚のあるお金の使い方
  18. 休日にはゆっくり考えてみよう
  19. 楽しい毎日になる小さな習慣
  20. 理想的な体を手に入れる
  21. 面白く語れるような旅に出る
  22. 魅力的な人は相談を受けやすい
  23. 「いい男といい女」の輝きを持つ
著者の日々の生活の中でのこだわりがよく示されている。例えば、インテリジェンスとは常に自分の行動に自覚を持っていることということから、読みやすいメールを出すには25文字程度で改行するとか、写真を撮るときは相手が知らないうちに撮るとか、料理屋では美味しいものは美味しそうに食べ、まずいものは残してさっさと店に出るとか、手持ちの現金は常に5万円以内にするなど幅広い。どれもそれなりの理由があり、なるほどと思う。何か難しいことが示されているわけではない。へー、そう考えればよいのかと思うことが多い。

いくつかなるほどと思う部分を抜粋。『百冊分にも勝る身になる読書術』の部分。
 読書といっても、何を読んでいるかが問題で、ただただ、そのときそのとき話題になっているベストセラー本ばかりを追っかけて読んでいるとしたら、きっとだんだん軽薄な顔になっていくと思います。
 そうではなくて、自分の内発的なもので読む本を選ぶことが大切で、他人が何をすすめようと、いま何が流行していようと、流行とか他人の言うことに流されないで、哲学なら哲学、文学なら文学、あるいは理工学なら理工学でもいい、何でもいいんですけど、自分の好きな分野のものを粛々と読んでいく。そして、それを自分の抽き出しの中にしまっていく。そうすれば蓄積された読書をきちんとやっている人はだんだん顔が良くなっていきますね。顔を良くする特効薬が主体性のある読書かもしれません。
(pp.120)
さらに多く読む必要はなく、縁のない本は放置しておいて良いらしい。そのときがきたら読むだろうと。そして読書というのはスローライフで、深く読んだ三冊は浅く読んだ百冊に優るということだと示されている。なるほどと思った。

学者とビジネスで成功した人が示す読書論は違いがあるなぁと思った。ビジネスで成功した人が示す本の読み方は、多読、速読、必要のない部分は読み飛ばし、常に新しい情報を取捨選択し勉強していくことを示している。読む本や薦めている本は大抵、ノンフィクションやビジネス書が多い。

一方著者のような学者や作家のような人が示す読書論は、スローリーディングでただ多く読むことは無意味であるとし、薦めている分野は思想書や文学作品、特に著者は源氏物語などの日本文学を薦めており、内面の充実を図るようなものが示されている。

自分はどちらの読み方をするべきかというと、結局両方なのだと思う。ビジネス書などはフォトリーディングで情報を取捨選択し、かといってビジネス書だけではだめなので文学作品をスローリーディングするといった使い分けが重要なのではないかと思った。なので、ビジネス書や自己啓発本だけを読み過ぎないようにしようと思った。

もう一箇所勉強になった部分を抜粋。『人を惹きつけるインテリジェンス』の部分。
 ともあれ、人生は短い、時間は限られている。そういう中でどうしたら効率よくいろいろな叡智を身につけられるか、また、それによってインテリらしく振る舞えるようになるだろうか。
 それには、ちょっと遠回りのようだけれども、何か一つ「自分のスペシャリティ」というものをきちんと身につけておくことが、結局のところ近道なんだろうと思います。それは本当に何でもいい。スペシャリティ、すなわち自分の専門分野というものを持つこと。
(中略)
つまり、そういう特化した能力を身につけるために努力すること、そこからいろんなことが見えてくるんです、ほんとうにいろんなことが。
(pp.131-132)
スペシャリティは日々の仕事のことでもよいので、そんなに難しく考えなくて良いとあった。専門分野で根をはり、ある程度極めたときから枝葉のように他の分野も学んでいくことができるとあった。そしてそのような人たちは、専門分野が違っても上のクラスの人であれば話が通じるものだと示されていて、なるほどなぁと思った。まずは自分の専門分野を極めるべきなのだろう。

エッセイなので、そんなに難しいことが書いてあるわけではないので読みやすい。インテリジェンスを身につけるには、日々の生活の中でちょっとしたことを意識していくことだと分かって勉強になった。

やはり、休日はこのようなエッセイを読むに限る。

読むべき人:
  • インテリジェンスを身につけたい人
  • 周りの人を惹きつけたい人
  • 生活習慣を変えたい人
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May 04, 2008

千円札は拾うな。


千円札は拾うな。

キーワード:
 安田佳生、常識、変化、捨てる、経営
ワイキューブ社長の常識に囚われない経営論。以下のような内容となっている。
  1. 成果を生み出す「時間」のとらえ方―時間の常識はゴミ箱へ
  2. 利益をもたらす「お金」の上手な使い方―お金の常識はゴミ箱へ
  3. 大成する「いい男」「いい人材」の見抜き方―人を見る目の常識はゴミ箱へ
  4. トレンドを捨て、「本質」を貫く考え方―常識を捨てる勇気ある決断
タイトルにある『千円札は拾うな。』というのは、道端に落ちている千円札を拾ってしまうと、一見得したように思えるが、それによって視野が狭くなり、落ちている千円札の先にあるさらに大きな利益を見失ってしまいますよ、だから千円札は拾うな、という意図。つまり、目先の利益ばかりを追うのではなく、時には常識に囚われず、変化を受け入れビジネスを展開していかないと成長できませんよ示されている。

具体的には以下のような主張が示されている。いくつか列挙。
  1. 勤勉は悪、努力は報われない
  2. 残業をやめれば給料は増える
  3. 経営とは買い物だ
  4. 社員のために気持ちよく無駄金を使う
  5. まず「借金」から始めよう
  6. 大成する男はお金と時間の使い方が違う
  7. 三年後の百億のために今の四十億を捨てる決断
1,2は納得した。つまり、仕事の時間を長くし、今までと同じやり方で2倍のスピードアップを図ったりしてがんばっても倍の売り上げになるとは限らない時代になってきているので、しっかり考えて仕事のやり方そのものを変えて時間内に売り上げアップを目指すべきだとある。これは確かにそうだよなと思った。自分も仕事中に自分のやり方にこだわりすぎて非効率なことをやってしまい、残業が増え、無駄にがんばっていて疲弊してしまったので、一度仕事のやり方を見直す必要があるなと思った。著者は何が勤勉で何が努力か?ということがもう昔と違っているという意味で、『勤勉は悪、努力は報われない』と示している。

『経営とは買い物だ』というのは、手持ちの資金で「売り上げを買っている」という意識を持って、お金を使わなければならないとあった。これは逆の発想でなるほどと思った。

著者は投資という側面にすごくこだわっているなと思った。例えば、社内の地下に社員専用バーがあり、さらにそこには1台150万円のビリヤード台が2つ置いているのは、それによって社員のモチベーションが上がることによって、全体の売り上げが上がるためであり、さらに雑誌などで取り上げられることによって企業ブランドが構築できる。よってそれらの設備はリターンが十分見込める投資であるとあった。さらに、投資は投資金額が小さいと外れる確率は高くなるし、勝つ確率の高い投資はリターンが少ないが、億単位の投資であれば勝率はかなり上がるようだ。そのため、勝率が3割を超えたときに投資をし、勝てば10倍から20倍のリターンになるので、他の7割で損をしても勝った3割で十分儲かるらしい。なので失敗を恐れないことが重要なようだ。

気になった部分を抜粋。リスクについて。
 起業がリスクを伴うと考えている人の多くは、起業をしなければリスクがない、もしくはリスクが減ると感じているようだが、それは大きな間違いである。
(中略)
 よく言われているように、起業するから、独立するから、リスクが生じるのではない。どんな人生の、どんな状況においても、私たちはリスクと無縁ではいられないのである。
(pp.156-157)
大企業にいても、ずっと安泰ということはなく、別の世界に行ったら通用しないかもしれないということらしい。そして一番のリスクは、周囲の人の常識に流されて本当のリスクに無自覚なままでいることらしい。なるほどと思った。

著者の考え方は普通に考えたら、非常識に思えるが、その常識に囚われず変化を受け入れるという姿勢がビジネスの成功の秘訣と示されていて、なるほどと思った。なんだか、自分の中の常識を一度見直すきっかけになったような気もする。

タイトルにインパクトがありすぎてずっと買って読むのを躊躇していたけど、読んでみてよかった。

読むべき人:
  • 目先の利益に目が行きがちな人
  • 投資が好きな人
  • 経営者になりたい人
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May 03, 2008

自分ブランドの教科書


自分ブランドの教科書

キーワード:
 藤巻幸夫、自分、ブランド、図解、スピリット
カリスマバイヤーである著者による、自分なりのスタイルを作り上げる方法が示されている本。以下のような内容となっている。
  1. 自分ブランドとは?
  2. 自分マーケティングをしよう
  3. 武器」を鍛える
  4. 「センス」を磨く
  5. 「表現力」を高める
  6. 自分ブランドを進化させる
  7. Last lesson さらなる自分ブランドを求めるあなたへ
昨今は、終身雇用が崩れ、目立たずに無難なスタイルで通用していた時代が終わり、自分のスタイルを持って勝負すべき時代になっている。そんな時代に、表面的な名前だけのブランドを着飾るのではなく、自分の内面を研鑽し、会った人がその人に惹きつけられるような自分なりのスタイル、つまり自分ブランドを作りましょうという内容。

一流のブランド人とは何かが示されている部分を抜粋。
 たしかな武器やセンスを手にして、やりたいことに胸を熱く焦がしている人。
(pp.150)
これこそが、一流のブランド人らしい。

具体的に自分ブランドを作るにはどうすればよいかが分かりやすく示されている。特に重要な部分は青字で示されている。いくつか列挙。
  1. 「野心」は絶対にあっていい。
  2. 自分がどう見られているかよりも、自分がどうありたいかだ。
  3. 「好き」と感じるもの、それこそがあなたの強みになる。
  4. 武器を身につけられる場の99%は、仕事以外と認識せよ。
  5. 本に頼りすぎてはいけない。
    知識を得ただけで、新たな武器が備わったとは思わないでほしい。
  6. 自分ブランドのめざす方向性と、会社のブランドのめざす方向性が合致しているかどうかは、いまこのときからしかと見据えるべきだ。
  7. 私は、仕事も人生も「勝ち続けなくていい」と思っている。
  8. 「一流の世界を自分の目で確かめにいく」ことがその後のすべてを決定づけると思っている。
他にもいろいろあるけど、このへんで。

文章は横書きで、2ページで一つの話題が示されており、左ページに文章、右ページに図解が載っているので分かりやすい。文章中の重要な部分は青字で書かれており、その部分と右ページの図解だけ読むだけでもいいと思う。その場合は、普通に読んでも1時間もかからないと思う。

自己啓発本は、そんなに分厚くなくてもいいんだよなぁと改めて思った。著者のメッセージはどれも納得がいった。あとは自分ブランドを作り上げるのみ。

読むべき人:
  • 周りの人を惹きつけたい人
  • ブランドに興味がある人
  • 毎日を楽しみたい人
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フォトリーディングセミナー体験記

昨日今日とフォトリーディングセミナーに参加してきた。フォトリーディングとは何かは、フォトリーディング公式サイトを参照。

前からフォトリーディングに興味があったというか、大学時代のある期間に必死でフォトリーディングの訓練していたときがあった。けれど、どうも独学では自分のものにできていない気がして、結局今では中途半端な速読の読み方になっている。また、今の読み方の読書ペースでは自分の成長や仕事、部屋の積読の限界があるということもありつつ。さらに、受講理由の一番の要因は、『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』に投資に見合うだけの価値があるというようなことが書いてあったので、いつもの自分なら受講料の面からも躊躇して行かなかっただろうけど、そろそろ何かを決断する時期が近いということもあり、受講してみた。ちなみに、このグーグル化本はそのうち取り上げる予定・・・。

以下、簡単な感想。さすがに、受講内容を書けないので。

受講内容の基本は、すべて以下の10倍本に書いてある。この本は受講料に含まれているので、当日もらえる。だいぶ前に自腹で買っていたものが自分の部屋に無かったので、ちょうどよいかな。

あなたもいままでの10倍速く本が読める
受講内容は、基本的にこれに沿っている。なので、独学で完全マスターできるという意志の強い人はセミナー受講はいらないかもしれない。けれど、独学で本当に数百冊単位で訓練していた経験上、変なクセがついたりして、どうしても不安になったりして簡単にできていると自信が持てないということがあると思う。なので、セミナー受講の利点みたいなものがあると思う。以下利点を列挙。

  • 講師に質問できる
  • 実践的なワークがある
  • 準備、予習、フォトリーディング、活性化、高速リーディングというフォトリーディング・ホールマインド・システムの一連の流れを丁寧に解説され、体験できる
  • 独学よりも基本をマスターしやすい
  • グループワークが楽しい
  • 異業種交流会のような利点がある
なんというか、コツがつかみやすいし、自分の勘違いの部分を早期に修正できる点かな。自分の場合、フォトリーディング時に、いかに顕在意識に取り込むようにすべきかに腐心していたけど、そうではなくて潜在意識に取り込んだあと、いかに活性化によって顕在意識に引き起こせるかというのが重要なのだとわかった。フォトリーディングで一番重要なフェーズは、実は、準備の目的設定と、活性化なのかもしれないと思った。ここが一番自分ができていなかったのかなと思った。

自分は改めてセミナー参加してよかったんじゃないかなと思う。ただ、このセミナー直後にいきなりフォトリーディングを完全にマスターできるということは無いと思う。やはりある程度訓練というか、意識的にずっと続ける必要はあると思う。

フォトリーディングは、数分で一回読んだだけで内容把握が完全である夢の読書法というよりも、効率よく情報収集を行う手法だと思う。過剰に期待しぎると、受講料に対するリターンがあまり感じられないかもしれない。

まぁ、自分にとってはセミナー参加は、もっと大量に読書して仕事や生活を変えていきたいというような意思決定みたいな部分があったと思う。

あと、他の受講者の人に参加のきっかけを聞いてみたら、勝間和代さんの10倍シリーズ本の影響を受けてという人が多かった。自分もその一人。すごく影響力があるなぁと思った。

さて、正式にフォトリーダーになったことだし、もっと激しく書評していこう。理想は最低1日1冊。そうなると書評時間の効率化を図らなければなぁ。

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ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか


ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか

キーワード:
 梅田望夫、ウェブ時代、高速道路、けものみち、仕事論
ネットが高度に発達したウェブ時代である現代における、若者向けの仕事論。ウェブ進化論のときも感嘆として読んだが、これもそれに近い。以下のような内容となっている。
  1. 混沌として面白い時代
  2. グーグルと「もうひとつの地球」
  3. 新しいリーダーシップ
  4. 「高速道路」と「けものみち」
  5. ロールモデル思考法
  6. 手ぶらの知的生産
  7. 大組織vs.小組織
  8. 新しい職業
  9. ウェブは自ら助くる者を助く
語られているテーマは、Googleを筆頭とする検索エンジン企業がネット上で帝国を築きつつある時代では、知や情報というものに対するアクセシビリティの垣根がなくなりつつある。例えば、一昔前では高度にまとまった情報を得ようと思った場合、大学や規模の大きな図書館がそろっている都市部のほうが有利であったが、Googleのなどの出現により、ネット上のあちら側に世の中の全ての情報が蓄積されていき、誰でもネットが使えればそれらの情報にアクセスできるようになってきている。そんな時代に、オープンソースを筆頭としたプロジェクトベースの働き方、仕事、生き方が著者のオプティミズムによって語られている。

以下自分の主観ベースの感想を書いていく。

2章までは、一応自分の専門領域に近いところがあるので、そこまで真新しいことは無かった。ただ、オープンソースの特性というものについては、改めてよくまとまっているので、勉強になった。自分自身はそこまでオープンソースに興味がない・・・・。プログラマーなのに・・・。

自分が特になるほどと思ったのは、3章以降。ウェブ時代の仕事や働き方はどう変わっていくか、そしてどのようにすべきかということが語られていて、なるほどなぁと思う部分が多かった。

例えば、著者なりに大企業という組織で働くのに向いている人というのが分析されている。例えば、「自分の生活や時間の使い方を他者によって規定されること」を「未知との遭遇」として楽しめる、与えられた課題に情熱を持てる、好き嫌いがあまり無い、個人の志向性よりも組織への忠誠心が高いなど。どうも自分は日ごろから感じているように、またこの著者の分析によれば、組織で働くというのが向いていない気がするなぁと思った。

組織で働くのに向いていない人たちも、別の道がありますよと示されているのがこの本。それが、組織に属さず、好きなことの分野においてネット時代の知の高速道路を突っ走り、きわめて行くという「高く険しい道」。また、「高く険しい道」のように専門特化させるのではなく、高速道路のように道しるべが無く、なんでもありで身につけた専門性を活かしつつも個としての総合力を活かした柔軟な生き方の「けものみち」があると示されている。なるほどなぁと思った。そして両者に共通するのは、好きを貫くという姿勢が重要らしい。以下、特になるほどと思った部分を抜粋。アントレプレナーシップについての部分。
 アントプレナーシップの真髄とは、「自分の頭で考え続け、どんなことがあっても絶対にあきらめない」ということに尽きるのだ。「勝った者」とは「勝つまでやった者」なのである。一つの専門を極めることは、とにかく長い長い終わりのない道のりである。「成功のゴール」のようなものを描き、そこにいたるプロセスは「苦難の道」なんて思っていては途中で挫折してしまう。手探りで困難に立ち向かうマドルスルー(泥の中を通り抜ける)のプロセス自体を、心が楽しんでいなければならない。「できるから」ではなく「好きだから」ではなくては長続きしない。だからこそ、対象をどれだけ愛せるか、どれだけ「好き」なのかという「好きということのすさまじさ」の度合いが競争力の源泉になる。「The only way to do great work is to love what you do.」(偉大な仕事をする唯一の方法は、あなたがすることを愛することだ)は、アップル創業者スティーブ・ジョブズの言葉だが、この「love」(対象を愛する)という強い言葉にアントレプレナーシップの真髄が詰まっている。
(pp.97-98)
やはり「好き」をどれだけ貫けるかが重要なんだと思う。正直、今、自分の仕事は好きなのかどうか分からなくなってきている。

そしてそんな自分なので、好きなことを突き詰めて考えていくロールモデル思考法がとても参考になった。ロールモデル思考法とは、人生のありとあらゆる局面に関するたくさんの情報から、自分と波長の合うロールモデルを収集し、なぜそのロールモデルに惹かれたのかを考え続け、自分を見つける思考法と示されている。その具体例として、著者の自分の仕事の経歴が語られていて、とても参考になった。

全体的にとても勉強になるところが多かった。何よりも著者がとてもこのウェブ時代を楽観視している部分かな。新書でこのようなウェブ時代系の本は、大抵、ウェブ社会の負の側面にばかり焦点を当てるペシミスティックなものだが、この本は、ウェブ時代を生きる若者に対する著者のエールみたいなものを感じた。

やっぱり、自分の好きなことを必死で極めるのがいいのかなと思った。好きであるというイコール楽であるとは違うと思うけどね。自分自身はこのウェブ時代にどう生きるべきなのかなと考えた。少なくとも、たくさんチャンスはあるのだと思った。まずは、ロールモデル思考法を試してみよう。

組織に属した生き方か、それとも「高く険しい道」か、または「けものみち」か。いづれ決めなければならないんだろうな。この本は去年出版されたものだが、自分にとってはちょうど今読むべきタイミングだったのだと思う。

読むべき人:
  • ウェブ時代を生きる若者
  • ウェブ時代の仕事論に興味がある人
  • 自分が何をやりたいのか分からない人
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