July 2008

July 31, 2008

高級店で尻込みしない最低限の「大人のマナー」


高級店で尻込みしない最低限の「大人のマナー」

キーワード:
 R25編集部、大谷晃、テーブルマナー、高級レストラン、決戦の地
R25によって高級レストランなどのマナーなどが示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 二大料理のマナーと基礎知識
    1. フレンチ編
    2. 会席編
  2. 第2章 世界各国料理&シチュエーション別マナーと心得
    1. 寿司編
    2. 中華料理編
    3. イタリアン編
    4. 魚貝類編
    5. 韓国料理編
    6. 立食パーティー編
    7. 接待編
  3. 第3章 もっと”男”を上げるスマートテクニック
    1. 鍋編
    2. 焼き肉編
    3. バー編
    4. お座敷編
(目次から抜粋)
内容については、「まえがき」のとろころにR25っぽい文章で示されているので、そこから抜粋。
 そう、多くの場合、サラリーマンにとって高級レストランは「決戦の地」となるのである。あるときは300年の歴史を誇る名門貴族の末裔のごとく優雅でセクシーな振る舞いで、相手をうっとりさせなければならない。またあるときは、かつて女帝と呼ばれた銀座No.1クラブの伝説のママを凌駕するホスピタリティを発揮して相手を感心させなくてはならない。高級料理ウッホー!などと浮かれている場合ではないのだ。
 ならば、まず身につけるべきは「マナー」である。
 本書はプライベートやビジネスでも利用する機会の多いフレンチと会席を中心に、寿司、イタリアン、焼き肉にいたるまでのマナーや役立つポイントをまとめてみた。この一冊を読めば、どんなシチュエーションでもスマートに振る舞える知識を得ることができるはずだ。
(pp.2-3)
ということで、自分も億万長者になった成功者のイメージで、高級フレンチを堪能している姿をイメージして読んでみた。これは全編カラーイラストつきで、R25独特のノリもあってわかりやすいし読みやすかった。

とういことで、自分が特に知らなかった部分、勉強になった部分を恣意的に列挙。
  • フランス料理店のランクは7段階あり、最高級はグルメゾン(Grand Maison)
  • フルコースの流れは、前菜、スープ、魚料理、肉料理、サラダ、チーズ、デザート・コーヒーという順番
  • アラカルトは単品料理のことで、コースよりも1皿ずつの量が多いため、コース料理と同じ品数を頼まなくてよい
  • 高級店のスタッフはハイブランドを識別する目を持っているため、ジーンズだからといって必ずしも門前払いされるとは限らない
  • 高級店では、ホストや男性には通常のメニューを、ゲストや女性には価格が載っていないメニューを用意するお店もある
  • メニューが読めないというピンチのときは、堂々とスタッフに尋ねる
  • ポワレ(poêle)とは『フライパンで火を通す』という意味
  • ナイフ・フォークは外側から順に使う
  • ナプキン使用後にキレイにたたむと、「料理がおいしくなかった」という意味になるので、たたまないほうが無難
  • ナプキンを広げるタイミングの目安は、食前酒をオーダーした後がちょうど良い
  • フランス式のスプーンの使い方は、スープをすくったら手首を45度回転させて、スプーンの先端からスープを飲む
  • 接待や特別なデートなどで自分が会計を支払う場合は、デザートや食後酒が終わったタイミングが勝負なので、相手にわからないようにさりげなく会計する
  • 会席料理は左手前から食べるのが正しい
  • 寿司は箸でも手でもどちらで食べてもよい
  • 寿司のしょうゆは寿司ネタにつけるべし
  • 「おあいそ」「あがり」は客側が使うものではない
  • イタリアンは、フレンチのコースの基礎となったもの
  • イタリアンはパンが主食で、コースの流れはアンティパスト(antipasto : 前菜)、プリモピアット(primo piatto : 第1の皿。スープ、パスタ、リゾットなど)、セコンドピアット(second piatto : 第2の皿。魚や肉のメインディッシュ)、コントルノ(contorno : 付け合せのサラダ、温野菜)、フォルマッジョ(formaggio : チーズ)、ドルチェ&コーヒー(dolce & caffe : ティラミス、パンナコッタなどのデザート)の順になる
  • 立食パーティーは交流の場なので、壁の花にならない
  • 2次会のカラオケは盛りあげ役に徹すべし
  • 焼肉では、網の上はそれぞれ独立国家なので、自分の肉にのみ集中して焼く
  • 焼肉は肉を返したらズラしておき、何度もひっくり返さず1回のみ
  • バーでは乾杯するときは目線を合わせることが大事
  • バーにおいて、自分一人で来ていて、同じく一人の女性を見つけたら、ラブ・チャンスなので、しばらく様子をうかがってから声をかけたほうが無難
  • 『外食中にブログ用の写真を撮る男は嫌い。デジカメの音が恥ずかしいし、こっちも温かいうちに食べようと思っているのに・・・デートで来てるんだから、ブログのことは忘れて!』(麻子・24歳) [pp.114]
  • 『魚を美しく食べられる人には、無条件でホレてしまいます♡苦手な食材を丁寧にお皿のはじに寄せておくような、心遣いができる人も素敵です。女子はそういうのを見てますよ。』(晴美・22歳)[pp.116]
今回はいつもよりかなり多めに列挙。それだけテーブルマナーについて知らなかったことが多く、勉強になったところが多かったということだろう。そういえば、フレンチのフルコース自体はまだ食べたことがないなぁと思った。会席料理は旅館などで食べるけど。

この本はかなりコンパクトにまとまっており、120ページほどしかない。しかし、わかりやすくR25独特のイラストと文体で面白おかしく勉強できる。

さすがに1度読んだだけではマナーは身につけられないので、あとはこれを読みつつ実践あるのみ。ということで、そのうちフルコースを食べたいなと。とはいえ、持病の影響で食事制限もしなければならないがね。

マナーは早いうちから意識して身につけないと、いつまでたっても身につけられないし、その分長い期間醜態をさらすことにもなる。だから早めにスマートさを身につけたい。ということで、この本を読んだ。また、いつ高級フレンチのフルコースを食べる機会がやってくるかわからないので、いつでも「決戦の地」に赴けるように準備をしておかないとね。

ちなみに自分は、雑誌のR25自体は読まない。『みんなが手に入れられるタダ情報に価値はない』という理由から。それよりも自分で買った本を読んだほうが良い。R25のサイト(オトコを開放するwebオアシス | R25.jp [アールニジュウゴ])は暇つぶしに見るが。

テーブルマナーを気軽に勉強したい人には良い本だと思う。「決戦の地」が近い人はぜひチェック!!

読むべき人:
  • テーブルマナーを学びたい人
  • デートや接待などの「決戦」を近々控えている人
  • R25のイラストや文体が好きな人
Amazon.co.jpで『R25』の関連書籍を見る

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July 30, 2008

Visual Basic2005逆引きクイックリファレンス


Visual Basic2005逆引きクイックリファレンス―Windows XP/Vista対応

キーワード:
 きたみあきこ、VB、リファレンス、逆引き、サンプル集
Visual Basic 2005のテクニック集。以下のような目次となっている。
  1. Chapter1 Visual Basic 2005の基礎知識
  2. Chapter2 文法の基礎知識
  3. Chapter3 エラー処理とデバッグ
  4. Chapter4 コントロールとイベントの基礎
  5. Chapter5 基本のコントロール
  6. Chapter6 その他の便利なコントロール
  7. Chapter7 フォームとプロジェクト
  8. Chapter8 文字列・数値・日付と時刻
  9. Chapter9 プロシージャとクラス
  10. Chapter10 ファイル操作
  11. Chapter11 データベースの操作
  12. Chapter12 グラフィックスとマルチメディア
  13. Chapter13 印刷
  14. Chapter14 システム・ネットワーク・プロセス
  15. Chapter15 アプリケーションの制御と仕上げ
(目次から抜粋)
Visual Basic 2005でWindowsアプリケーションを作成するためのテクニックが346示されている。この本の特徴は以下のようになっている。
  • 文法の基礎から、オブジェクト指向の概念、コントロールの使い方、データベース操作、グラフィック操作、印刷、ネットワークとプログラミングのテクニックを幅広く紹介している
  • やりたいことを逆引きできるように、各Q(Question)に「○○するには」というタイトルがつけられている
  • それぞれのテクニックは単純なサンプルコードが示されている
また、各Qのページ構成は以下のようになっている。
  • Q番号:全項目の通し番号
  • Q(Question):VB2005を利用する際に生じるやりたいことや疑問を取り上げている
  • 書式・キーワード:そのQで解説しているVB2005の書式やキーワードを示している
  • 本文:取り上げている事項について説明している
  • ページツメ:各Chapterのタイトルが入っている
  • サンプルコード:具体的なサンプルコードが示されている
  • 実行結果:サンプルコードを実行した結果を図示している
  • メモ:そのQの内容の補足が示されている
具体的なQをいくつか列挙。
  • Visual Basic 2005とは
  • イベントハンドラを作成するには
  • 変数の有効範囲を指定するには
  • メッセージボックスを表示するには
  • Try Catchステートメントで例外処理を行うには
  • マウスポインタの形を変更するには
  • リストボックスにアイテムを追加するには
  • カレンダーのクリックで日付を入力するには
  • フォームのタイトルバーの文字列を設定するには
  • 2つ目のフォームを開くには
  • 数値を指定した書式の文字列に変換するには
  • Subプロシージャを作成するには
  • クラスのメンバを定義するには
  • テキストファイルに一括して書き込むには
  • データベースからデータセットにデータを読み込むには
  • ボタンのクリックで図形を描画するには
  • [印刷]ダイアログボックスを表示して印刷するには
  • TCP/IPでサーバーとメッセージを送受信するには
  • バックグラウンド処理の進捗を表示するには
このようなQが346も示されている。

本屋でVBのリファレンス本をいくつか見比べてみて、これを選択した。この本が一番見やすい構成になっているかなと思った。ページ内のメリハリがあり、またサンプルの多さもよいと思う。画面イメージも載っているのでわかりやすい。

ただよろしくないのは、内容に間違いがある点。サポートページには正誤表が載っていないが、いくつか発見した。153〜155pのリストボックスの書式・キーワード部分に間違いがある。本文のサンプルとは違っていて、書式の通りにはならない。一つだけ間違いを示しておくと、Q118の『リストボックスのアイテムを選択するには』で、書式では
リストボックス.Items.SelectedItem = アイテム (アイテムを指定)
(pp.155)
となっているが、本文のサンプルには
Private Sub Button1_Click(ByVal sender As System.Object, _
  ByVal e As System.EventArgs) Handles Button1.Click
  ListBox1.SelectedIndex = 3 ・・・・1
  ListBox2.SelectedItem = "総務部" ・・・・2

End Sub
(pp.155)
となっている。2番の部分が書式と違っており、実際に試してみると、書式の『Items』が要らない。技術本でこのような間違いがあると、信頼性が低下する。しっかり校正していないのがよくわかる。この本はわかりやすいだけに、少し残念な気もする。

全体的にVBで必要なことが網羅されているので、コーディング中にあれどうやるんだっけ?というときにとても重宝する。いちいちググったりするよりもこっちのほうがよいときもある。

VBで本格的にアプリケーションを作るときに、手元に一冊あって損はないと思う。

読むべき人:
  • VBのリファレンス集が欲しい人
  • フォームなどのプロパティ値のサンプルが欲しい人
  • わかりやすいテクニック集を求めている人
Amazon.co.jpで『Visual Basic 2005』の関連書籍を見る

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なぜあなたの勉強は続かないのか?


なぜあなたの勉強は続かないのか?

キーワード:
 笹気健治、勉強、心理状態、フォトリーディング、目的
心理カウンセラーによって勉強を続けられる方法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 勉強が続かないときの心理メカニズム―妨げになる不都合な思考パターンとは
  2. 第2章 「妨げ」の正体を探る―どうすれば行動できるようになれるか
  3. 第3章 絶対に挫折しない目標設定の仕方―なぜこれまでの勉強は続かなかったのか
  4. 第4章 「続く人」になるためのすごいテクニック―「フォトリーディング」を活用する
  5. 第5章 一生勉強し続けるための心理的アプローチ―“独りよがりの勉強”は役に立たない
(目次から抜粋)
この本では、他の勉強本には書かれていない、心理カウンセラーである著者だからこそ示せることがあるとある。そしてそのアプローチは、足りないものを補うのではなく、余計なもの、行動の「妨げになっているもの」を取り除こうという考え方のようだ。そして、余計なものを取り除いた後に、もう一度、原点に立ち返って勉強そのもののあり方や目標設定についても見直すところまで示されている。

以下、勉強になった部分を列挙。
  • 成果の定義に完璧さが加わると、余計なプレッシャーが顔を出し、勉強が続かない
  • 「めんどくさい」「気が乗らない」「やらなくてもなんとかなるかも」という言葉が出てくるようなら、その取り組みは本気ではない
  • 信条体系とは、その人が信じて守っている「必ず○○すべきだ」「○○しなければならない」といったこだわり、思い込みのこと
  • 不都合な信条体系こそ「妨げになるもの」の正体
  • 自問自答を繰り返すこと自体が、自分で自分をカウンセリングするような効果を持ち、不都合な信条体系にとらわれている自分を解放してくれる
  • 不都合な信条体系を見直すことは、こだわってきた信条体系を見直し、もう少し広い視野、違った視点で自分の考え方を捉えなおすことが目的
  • 過去を原因とする感情があると、現在の状況について前向きに考えられなくなり、行動へ悪影響を与えてしまう
  • 勉強を続けられている理想の状態を想像することで、それを実現するためには、いま自分は何をすべきなのかを考えやすくなる
  • 仕事に絡めた目標を決めるなら、今の業務に関連する知識を深めていくような、確実に効果の見える目標設定がおすすめ
  • フォトリーディングを勉強に応用するのをすすめる理由は、フォトリーディングは常に目的を意識して主体的であるから
  • フォトリーディングの中の「ミカン集中法」によって、勉強をするときの集中力を高められる
  • フォトリーディングのステップ1の「準備」をさまざまな勉強やセミナーに活かし、そこから何を得るのかといった目的意識を持つことで、いつも以上の価値を見出すことができる
  • 人生に思い通りにならないことはつきものであり、どのような結果も積極的に認めるという姿勢が大切
とくになぜ自分が勉強が続かないのかがよくわかった。自分の場合は、やはりと「〜しなければならない」といったことや完璧主義的な部分がネックになっていたようだ。その不都合な信条体系を見直すことからやる必要があると思った。

また、著者はフォトリーディングのインストラクターでもあるようだ。著者自身もフォトリーディングによって人生が変わるほど大きな成果が得られたとあった。フォトリーディングの基本ステップや、ミカン集中法のやり方が示されているが、自分はセミナー参加して認定証をもらっているので、単純に復習の部分になった。しかし、常に目的意識を持つというのは同感だと思った。これはアファメーションという方法でもあり、自分は本屋に行ったときによくやる。「自分が求めているものは何か?」「最近の生活の中で気になることは何か?」とか。そういう準備をして本屋を歩いていると、ぴんと引っかかる本が得られたりする。

特になるほどと思ったのは、「おわりに」の勉強をする理由について示されている部分。その部分を抜粋。
 自分の勉強法を見直すことは、自分の人生をも見直すということです。
 逆にいえば、勉強法で行き詰っているということは、自分の人生を見直すタイミングだというサインなのかもしれません。
 自分は何のために勉強するのか?
 それは「自分は何のために生きるのか?」という問題と密接に関係しているような気がします。
 もちろんその答えはそう簡単に出るものではないでしょう。もしかすると、一生かかって見つけていくのかもしれません。
 つまり、勉強も一生の取り組みということです。
 だからこそ、勉強はときにつらく、ときに楽しいものなのでしょう。
(pp.150-151)
幸い、自分はこの書評ブログで勉強を続ける仕組みを作り上げられたので、ある程度は成功したと思う。しかし、まだまだなので、もっとたくさん学びたいと思う。

ページの途中途中に書き込み用のページがあるので、それを書き込みながらこの本を読み進めるのが良いと思う。著者自身もフォトリーディングをすすめているが、これはどちらかというと、じっくり読んだほうが良いと思う。もちろんフォトリーディングで当たりをつけた後に、重要な部分だけゆっくり読むというのがいいと思う。自分で書き込みをするところもしっかりやったほうがより、この本の効果を得られると思う。なので、自分も後でしっかりやろう。

勉強が続かないなと思う人は必読。

今日は何とか起きることができたので、早朝読書ができた。これも完璧主義では続けられないので、できなかったとしても、まぁいいかと思うようにしている。

著者の本は他にも以下がある。これもお薦め。

読むべき人:
  • 勉強が三日坊主で終わってしまう人
  • 勉強本を読みすぎている人
  • 勉強する目的を持ちたい人
Amazon.co.jpで『笹気健治』の他の本を見る

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July 28, 2008

【お知らせ】過去記事の再構築

過去記事でAmazonのウェブサービス経由で書影が出力されないものを再設定するため、過去記事を再構築します。そのため、RSSリーダーには過去記事がひっかかります。ご了承ください。

最近このブログを巡回するようになった方にはいいかもしれませんが。

livedoorのブログの機能を使ってAmazonのリンクを生成しておりますが、過去記事で書影が出なくなったものを再度リンク生成してみると、前のタグと全然違っております。どうもリンク先が変更になっているようです。これはあまりよろしくない現象です。過去記事が活かされなくなります。また、過去記事の書影切れをユーザーが自分でやるというのはかなりの手間になります。これは何とかして欲しい。Amazon側でそんなに簡単にリンク先を変えないで欲しいものです。

書影切れを全て抽出し、新リンクを自動生成できるようにプログラムを作ればいいんですが、そのようなスキルはないので地道に更新です・・・・。


('A`) マンドクセ

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【雑感】ページランク更新と検索フレーズ

このブログの検索結果のまとめ記事でも投稿してみる。

まずは、4月から今日までの忍者ツールズでの検索フレーズの上位20位を。クリックで拡大。
検索フレーズ
1位は『海辺のカフカ』。この書評自体には、この本は取り上げていない。この書評ブログを始める前に読了してしまったので。検索に引っかかるページはこれ。『村上春樹論 『海辺のカフカ』を精読する』。これは正直お薦めしない。ダメ。

2位は、『非属の才能』。これは検索結果の1ページ目に大体出てくる。

3位の『血液型 茂木健一郎』というのは意外・・・。どう反応していいやら。

4位は、『魔の山』。この本のタイトルでぐぐると6番目くらいに出てくる。

5位は、『一生お金に困らない人のシンプルな法則』。上位の割りにあまり売れた記憶がない・・・。

全体的に見ると、小説や漫画、新書などの検索フレーズが多い。ビジネス書系はあまり上位にはこないようだ。ねらい目は文学作品なのかなと思うので、もう少し文学作品を取り上げることにしよう。頑張って読まないとね。

また、ページランクが更新されて、
この書評ブログのページランクが4になったようだ。

* ゚ + 。・゚・。・ヽ(*´∀`)ノ ワーイ

この書評ブログ開設から2年ちょっとかかったようだ。

まだ、カウンターのところにあるページランクツールでは3のままだが、IEのプラグインツールや、Google PageRank Checkerで確認すると、4になっている。

これでそれなりにGoogleに価値を見出されたようだ。ページランク5とかは未知の領域だなぁ。それはもう個人ブログでは神の領域・・・。

がんばって地道に更新するか。

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ショートカット仕事術


ショートカット仕事術―ムダをなくして「差」をつけろ!

キーワード:
 本郷陽二、ショートカット、仕事術、効率、方法論
仕事の効率を上げるための方法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 ムダとムリをショートカット
  2. 第2章 無用なデータをショートカット
  3. 第3章 ショートカットの時間術
  4. 第4章 コミュニケーションのショートカット
  5. 第5章 ショートカットのデジタル術
(目次から抜粋)
この本内容が示されている部分を「はじめに」のところから抜粋。
 たくさんの仕事をこなし、ムダな時間をカットするためには、上手に仕事をやりくりする、また、ひとつの仕事にやたらと時間をかけず、ある点までで上手に切り上げる、この二つのスキルが重要になるわけである。
 こうしたショートカットの方法さえ知っていれば、仕事時間を短くしたり、自分のペースで進められるようになるはずだ。
(pp.3)
このように効率的に仕事を進めるための具体的な方法が多く示されている。

線を引いた部分を列挙。
  • 普段からスピーディーに考える訓練をしておくと、自分の事が精力的で想像力豊かな人間に思えるようになり、さらに幸福感さえ感じるようになる
  • 締め切りがある仕事、特別な決まりのある仕事を「なんとしても一人でやる」というのはリスクが大きくなる
  • ビジネスが成功するかどうかのカギは「準備」にあるので、十分に準備すれば、成功率は80%を超えるはず
  • 「ホウレンソウ」はリスク回避にも大いに役立つので、やっておいて損はない
  • 100%完璧に仕上げるためには、80%のときの数倍の手間がかかる
  • 新聞だけではなく、雑誌や本も同じ週刊誌や同じジャンルの小説ばかり読んでいると、視野が狭くなってしまう
  • やる気アップのために、「やったことリスト」である「Did Doリスト」を作る
  • 自分の評価をあげるためのショートカットは、企画書や書類などを締め切りの3日前までに仕上げること
  • 右開きの新聞は、読者は左ページに意識を集中するので、新聞編集者たちは左ページに重要な記事を載せるようにしている
  • 書評を読んでその本を読んだ気になり、ショートカットで読書ができる
  • エキスが多い本は、重要なページにタイトル入りの付箋をつけておく
  • メモは小さめのものにしておくと、「あまり書き込めない」という弱点が情報の集約につながる
  • 必要な本が決まっていたり、手っとり早く情報収集をしたいというときには、絶対に行きつけの書店へ行ったほうがいい
  • 情報や知識をショートカットして収集するには、新しい考え方や、いままでと違ったものの見方をすることが大切
  • 本はキリのいいところで読み終えるのではなく、面白いところで読み終えるといい
大体こんなところだろう。特に書評を読んで、世の中の本で何がはやっているのかを把握するといったことや、書評されている本を読んだ気になっておくというのはなるほどと思った。自分もそれなりに他の書評ブログを参考にしているし。しかし、やはり本質的に自分のものにするには、飛ばし読みでもいいから自分で本を読んだほうがいいと思う。とはいえ、この書評ブログは、どちらかというと本の内容のポイントを絞って示すことで、読んだ気になれるということを目標としているという部分もある。なので、ぜひ参考にして欲しいとも思う。

また、気になる本は読む時間がなくてもとりあえず買っておいて積読しておくと良いとあった。そして、本をしっかり背表紙が見えるように配置しておき、ときどき本と本の関連を見出して並べ替えることで発想のトレーニングになるとあった。これはなるほどと思ったので、自分もやってみることにする。

やたらとショートカットという単語が出てくるが、どうもただのこじつけではないかと思えてしょうがないものもある。そこまでショートカットということにこだわらなくてもなぁと思うが。最後のほうにはメールソフトのショートカット例とか、コピー、ペースト、undoなどの基本的なショートカットが示されている。どうせショートカットということを前面に打ち出しているのだから、もっとマニアックなショートカットとか出しても良かったんじゃないかなと思う。Alt + R, Alt + F, Alt + D, Alt + F4とか。

特に真新しさがあったわけではなかった。しかし、仕事の効率化についての復習になったと思う。内容がある程度推測できるような本でも、定期的に読むことによって自分に刷り込むことができるのだと思う。

常に仕事の効率を考えている人や、ある程度自分なりに効率的なやり方を身につけている人には少し物足りないかもしれない。どちらかというと、入社3年目までの新人の人が読むべき内容かなと思った。

読むべき人:
  • 仕事を早くこなしたい人
  • ショートカットに関心がある人
  • 新入社員の人
Amazon.co.jpで『本郷陽二』の他の本を見る

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July 27, 2008

勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド


勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド

キーワード:
 勝間和代、インディ、ウェンディ、自立、生き方
勝間和代氏の原点となる考え方が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 インディになりませんか?
  2. 第2章 それでもウェンディのほうがいいですか?
  3. 第3章 じょうぶな心で土台を作ろう
  4. 第4章 学び続ける力でスキルを磨こう
  5. 第5章 いい男を見分けて選ぼう
  6. 第6章 明日から始める六つの約束
(目次から抜粋)
この本は20代から30代の女性に向けて、精神的にも経済的にも回りに依存しない自立した生き方が示されている。そして、インディペンデントな女性の生き方とは以下の3つの条件を満たすことらしい。
  1. 年収六百万円以上を稼げること
  2. 自慢できるパートナーがいること
  3. 年をとるほど、すてきになっていくこと
インディという生き方が端的に示されている部分があるので、その部分を抜粋。
いい感じに自分の生活と仕事のバランスをとりながら、しかもどこまでも自由に生きていけて、稼げる女、そんな女が「インディ」です。
(pp.21)
なるほどと思った。

以下自分がなるほどと思った部分を列挙。
  • いい男とつきあっていれば、自然と身なりにも健康にも気を遣うし、笑顔も生まれ、精神も安定し、ますます仕事がうまくいく
  • インディに導く2つの法則は、じょうぶな心と、学び続ける力
  • 男性と女性の大きな違いは、普通の男性は他社に依存した甘えは20代前半までしか許されないのに対し、女性は、下手をすると死ぬまで許されてしまうということ
  • 「この人を大事にしたいな」という直感を相手に持ってもらうには、やはり、容姿がある一定以上の水準であるというのは、とても得
  • スキルの選び方は、自分が好きで、他人よりも上手で、十分に収入が得られるもの
  • いかに仕事の場で自分のスキルを磨くか、ということが、大事な時間を有効に使い、効率よくスキルをつけるために第一歩になる
  • 同じくらいの力や経験を持っている仲間同士で協力し合いながら、一緒に知恵を共有していくのが、もっとも効果的な学習法
  • 英語ができると、年収が今の1.5倍くらいになる
  • 読書が大事なのは、今も昔も、知っている情報の質と量が、その人の仕事の幅を左右し、チャンスを決定するからであり、世の中に出回っている情報は、お金そのもの
  • 今の仕事を一生懸命やっていくことが転職につながるので、毎日の仕事を楽しんで、ベストな成果を上げていくとよい
  • 学習で大事なのは、学んだことを自分から発信することなので、ブログを利用してみる
  • インディとは、究極的には「いい男と恋をしながら自由に生きられる権利」のこと
なるほどと思った。勝間本はすでに何冊も読んでいるので、重複する部分もそれなりにあったが、それでも得るものが多かった気がする。

この本では、インディにとってのいい男の条件というものが示されている。以下の3つになるようだ。
  • 十分な年収(一千万円以上)があり、でも、今がいっぱいいっぱいの状態ではなく、今後も継続して年収が上げられる男
  • いい女(=インディ)の価値をわかっている男であり、女の夢やキャリアをじゃませずに、パートナーとして助けられる男
  • インディと一緒に、年齢とともに成長していく男
地味にハードルが高いような・・・。特に年収一千万円以上というのは・・・。また、最後の条件である「年齢とともに成長していく男」としてお勧めされているのは、二つらしい。
  • 挫折を味わって、それを乗り越えてきた人
  • 仕事以外に自分で大事に思える何かを持っている人
なるほどと思った。『インディにとってのいい男の条件=インディな女性に選ばれるための条件=男版インディの条件』ということになるので、自分もこれを満たせるように頑張ろうと思った。何となく自分に依存して生きる人よりも、インディな女性のほうが自分に合っているなという気もするので。そのためには、あと10年くらい修行が必要かなぁ・・・。

基本的に女性のために書かれているが、『女性』となっているところを『男性』に変えてみても違和感があまりない。だから男性は、女性になった気になって読むか、自分にも活かせる部分はないかという視点で読むと良いと思う。

また、この本は、マインドマップ的読書感想文のsmoothさんが携書化の発案をされたことによって再版されたようだ。(【新インディ】勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド

以下の書籍もお勧め。他にも新刊が出ているので、キャッチアップしないとな。

読むべき人:
  • 20代から30代の女性の人
  • 自立した生活を送りたい人
  • インディな女性に選ばれたい男性の人
Amazon.co.jpで『勝間和代』の他の作品を見る

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モテる男の会話術


モテる男の会話術

キーワード:
 播摩早苗、コーチング、コミュニケーション、会話術、モテ
コーチングが専門の著者によって、女性にモテる会話術が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. Lesson1 「オンナのコにモテる」ってどういうこと?
  2. Lesson2 明日は合コン!という人のための必勝術
  3. Lesson3 要チェック!!だからあなたはモテないんです
  4. Lesson4 「合コンを制する者はビジネスをも制す」のだ
  5. Lesson5 二人の関係が深まるスキル
(目次から抜粋)
著者はR25で、コーチングをもとにした合コンの記事を書いていたようだで、さらにその内容の続きをブログで書いていたようだ。そして、この本は、以下のようなことが書いてある。
 ブログを書き進めていくうち、「モテるためのコミュニケーションとしてコーチング」は、宴会や接待でも使えるスキルであり、同姓の友人や家族にも使って欲しいスキルだと思いました。 つまり、オンビジネスでもオフビジネスでもコーチングは有効なのです! 
 だから、若いビジネスマンにコーチングを身について欲しい!のです。その導入が「合コン」でも、「モテテク」でもこの際OKでしょう!
(pp.5)
男性むけに女性にモテるための具体的な会話術が示されている。最初は、表紙のイラストとか口語体の文体からそんなに内容に期待していなかったが、これはとても勉強になった。なるほど!!と思う部分がかなり多かった。

以下、ポイントを絞ってその会話術を列挙。
  • 「女は(容姿の)いい男が好き」という理論は男性の側の思い込みの割合が高く、いかにも癒してくれそう!というオトコのほうが人気
  • 女性は圧倒的に「話を聞いてもらっているときに包容力ややさしさを感じる」
  • また会いたくなる人は、元気な人、声の明るい人、一緒に笑える人、価値観の近い人、受け入れてくれる人など
  • オンナのコは、自分自身を魅力的に感じさせてくれる相手を求めている
  • 「自分は恋愛に何を求めているのか」「自分らしい生き方をするために、パートナーに求めることは何か?」を考えてみると恋愛に振り回されない
  • 魅力的な人は「自分の魅力」を知っている人
  • 合コンでは第一印象が大事なので、「今日はありがとう」「会えて嬉しい」「来てもらって光栄だ」と素直に感謝を述べる
  • 会話を盛り上げるコツは、自分が話っぱなしにせず「あなたは?」と聞くこと
  • 一生懸命話してくれる人のほうが、「まあまあ」「別に」と言うよりずっと好感がもてる
  • クローズドクエスチョンは、ただ確認しているだけのつまらない会話に陥る可能性が高いので、オープンクエスチョンで質問する
  • 女性の会話から「分析」「解決策押し付け」は悪者探しをされているように感じるので、オンナのコはうんざりする
  • 「自慢」はすなわち自身のなさの現れ
  • 女性をほめるときは、服装などから感じたままを認めて言ってあげること
  • 「ご飯食べない?」よりは「ご飯食べよう!」と誘われるほうが、気分明るくなる
  • 本当にアタマのいい男は難しい話を分かりやすく話せる
  • 一緒にいて楽しいと感じさせるには、笑顔で話を聞くこと
  • 女性は、自分が人生のヒロインであることを実感したいので、話を聴くときは、「楽しそうに」反応する
  • 女性の会話は、ちょっとだけの情報で、全部分かった気にならないこと
  • 価値観の違いなどで嫌われないように本音を隠すよりも、自分の思いを素直に示したほうが良い
どれもなるほどと思う部分が多かった。特に一番耳が痛いなと思ったのは、何でも分析して、こうすればいいと解決策を示してしまうことはあまりよろしくないというところ。ついつい、自分の特性からそういうことをやってしまい、無意識のうちに自分の有能さをアピールしてしまう・・・。そういう場合は、しっかり共感してあげることが重要なようだ。

また、質問はオープンクエスチョンがいいというのは、知らなかった。入社直後の研修では、常に相手が答えやすいようにクローズドクエスチョンで質問しろと教わったので、ビジネスと女性との会話は少し違うのだということが分かった。クローズドクエスチョンは、相手から適切な答えを時間を無駄にせず聞きだす方法で、仕事をする上では有効だが、普通の会話でそればかりだと相手が息苦しく感じてしまうようだ。だから、オープンクエスチョンで質問すべきだとあったので、なるほどと思った。これもつい無意識のうちにクローズドクエスチョンをやってしまうから気をつけよう。

この本は、すべて女性の視点から示されているというところがポイントだと思われる。著者自身も女性で、どのようにオトコの会話の良し悪しを感じているかがとても参考になる。

イラストも多く示されており、また口語体でわかりやすく示されているので、とても読みやすい。気軽に読めると思う。

会話術のコーチングを基にしているので、コーチングのこともそれなりに分かると思う。また、コミュニケーションを円滑にするには、相手に関心を持って相手の話を聴いてあげるということが重要なような気がした。また、相手をほめてあげるということもできるようになると、女性に好かれるだけでなく、ビジネスにおいても、同僚、上司、顧客にも好かれて出世するようようだ。これはとても参考になると思った。

モテ本ということで、若干マニュアルっぽい感じがして読むことに抵抗があったが、読んでみると目からうろこなことが多く書いてあったので、読んでよかったと思う。あとはこれを基に実践あるのみだが、いかんせん、人見知りの激しい自分を何とかしなければとも思う。

読むべき人:
  • 女性にモテたい人
  • 合コンを間近に控えている人
  • コミュニケーションスキルを磨きたい人
Amazon.co.jpで『播摩早苗』の他の本を見る

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July 26, 2008

【お知らせ】カウンタ障害

忍者ツールズのカウンタに障害が発生しているようだ。
マウスをのっけてみると、見事に昨日以前のアクセス数が0に・・・・。

まぁ、管理ページに行けばちゃんと見えるけど。

詳細は以下で。
お知らせ【カウンター】障害情報

一応20日から24日までは以下のようなアクセス数。

  1. 2008-07-24 133
  2. 2008-07-23 148
  3. 2008-07-22 177
  4. 2008-07-21 123
  5. 2008-07-20 138
アクセス数が常に100以上になるほどになった。

どうもありがとうございます。

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July 25, 2008

贅沢のすすめ


贅沢のすすめ―今すぐ豊かになれる一流の生き方

キーワード:
 山崎武也、贅沢、人生論、豊かさ、心
ビジネスコンサルタントによって、贅沢な生き方が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 贅沢とは何か
  2. 第2章 思い切ったところに金を使う贅沢
  3. 第3章 金をかけない贅沢
  4. 第4章 時間をたっぷりと使う贅沢
  5. 第5章 日常から離れる贅沢
  6. 第6章 日常に発見する贅沢
  7. 第7章 仕事で味わう贅沢
(目次から抜粋)
著者によれば、贅沢をするということは、必ずしも高級品を買ったりするようなことではなく、自分の心を潤してくれて、自分にとって価値のあるものを心の中で受けて止めて幸せを感じたときに生まれる心の余裕こそが贅沢の極みであると示されている。贅沢について多くの著者のエピソードともに示されている。

以下、ポイントを絞って贅沢について参考になった部分を列挙。
  • 自分の生活にとって最小限に必要であると考えているものを超えたとき、人はそれを贅沢と考える
  • 贅沢は自分の毎日の生活を肯定して、心の中の動きをフルに感じ取ろうとするところに滲み出てくる感慨であり満足感である
  • 金も効率よく使って、心からなる満足感を得たうえに、人から感心され賞賛されるようになるには、人生において大切なものは何かについて、確固たる価値観を築き上げておくこと
  • 上質な品を使って、精神的にも豊かで贅沢な日々を送るほうが、賢明であることは明らかである
  • デートの場における最も効果的な演出であったと自他ともに認めるのは、高級リムジンの利用である
  • 相手のことを考えているという気持ちを伝えるためには、それなりの形式や環境を整えたうえで、それなりの金を使わなくてはならない
  • 人のために何かをすれば、自分自身にとってもプラスになる結果になる
  • 時には流されないで、時には立ち止まり冷静になったうえで、時間と真正面から向き合ってみる必要がある
  • 時間の流れを味わうには、何もしないでいる時間を持つ
  • 思考力を養成し磨く出発点は読書であり、読書は独りでできる知的活動の最たるもの
  • 実利は物質的な豊かさを狙っているが、一見したところ無駄なことをする中には、精神的な豊かさが隠されている
  • 辛いことを経験したからこそ、辛くないことの楽である度合いをより享受できる
  • 仕事は生きがいの中心をなすものの一つ
どちらかと言うと、人生論のような内容となっている。また、一箇所特に印象に残った部分を以下に抜粋。『好きな本を読みふける贅沢』という節タイトルの最後のほうから。
 現在の自分を振り返ってみる。忙しいからといって、活字と「つきあう」ことをしていないのではないか。活字とは仕事や仕事に直接関係している分野でのみの触れあいではないのか。一見関係がないと思われる分野や内容について、読書をしてみるのである。
 それは現実からの逃避ではない。新たな世界を発見ないしは再発見するための、着実な方法である。少なくとも、自分の人生に対するヒントのいくつかは必ず見つかる。多読でも乱読でもいいし、精読でも熟読でもいい。とにかく、読むことに対して費やす時間を惜しんではならない。自主的に自分のペースで読み続けることだ。そこから、好きな本が出てくる。
 好きな本に対しては恋人に対するような「つきあい」になるはずだ。それは高尚な知の世界に遊ぶことであり、幸せを極める結果になる。
(pp.118-119)
ここが一番重要だと思った。著者も割りと年配の人であるが、年配の人の読書論ほど、自分の専門分野以外のものも多く読むべきと示されていることが多い。自分もそうかなと思ってそのようにしてみる。逆に、最近あまりにも自分の専門分野の本を読んでいないことを反省しなければならないが。

46の「贅沢」という結びのついた節タイトルが示されている。それらは、なるほどと思うことが多かった。著者の若い頃のニューヨークでのデートの話なども面白かった。

贅沢に関して考えてみたい人には良い内容だと思われる。

読むべき人:
  • 贅沢が好きな人
  • 人生論が好きな人
  • 自分の専門分野の本しか読まない人
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July 24, 2008

体の中の美術館


体の中の美術館―EYE、BRAIN、and BODY

キーワード:
 布施英利、美術館、解剖学、進化、芸術
芸術学者によって体と芸術の関係が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. EYE 目
    1. 科学の目
    2. 芸術の目
    3. 目の誕生
    4. ワンダフル・アートの世界
    5. 光と色の歴史
    6. 中世フランスの光
  2. BRAIN 脳
    1. イメージが生まれる
    2. 脳が芸術を生む瞬間
    3. 脳と遠近法
    4. レオナルド・ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』
    5. 千利休「待庵」
    6. 重森三玲の庭
    7. 絵画と脳
    8. ピカソによる破壊
    9. 脳における視覚情報
    10. デュシャンによる破壊
    11. 芸術における「子ども」
    12. 絵画の死?
  3. and BODY



    1. 背骨
    2. 内臓
(目次から抜粋)
芸術はヒトの体で生まれる、というテーマで、人間の体の構造から様々な芸術を取り上げて解説している内容となっている。終わりのほうに、この本の概要がよくわかる部分があるので、その部分を抜粋。
 この本では、体を「解剖」し、そのとき見えてくる骨や筋肉、内臓や脳という切り口で体を扱った。いわば、いま存在する体から、美術について考えた。
 その体は、三十数億年にわたる生命の進化の果てにできあがったものだ。人体解剖学は、そういう「時間軸」からではなく、いわば「現在」という視点で体を眺める。
 骨や筋肉、内臓というふうに解剖した体を、進化の時間軸にそって並べ、その視点からあらためて人体をとらえ、それをベースにして、美術の見方に新しい視点を取り入れることを目指した。
 生命は三十数億年前に、海で誕生した。内臓、目、背骨が、海でつくられた。海からの「上陸」で肺ができ、平原に出たサルが足で立った。手と脳の進化は、道具をつくり、文明をつくり、都市をつくり、そして芸術をつくった。
 芸術は、どこで生まれたのか?芸術は、ヒトの体から生まれた。そのヒトの体には、三十数億年の「生命の記憶」がつまっている。
(pp.186)
単純に芸術のみを扱ってそれらの解説を示しているのではなく、生物学的な視点、解剖学的な視点から解説されているのがとても興味深いと思った。

まず、『目』に関しては、目が5億4300万年前に生物の進化に突然現れ、目が生物の多様性を生み、芸術の色々なスタイルを生み出したようだ。

そして『脳』では、アルタミラの洞窟に描かれた壁画は夜空の星であり、その当時のクロマニョン人はそこにイメージを見出したことによって、脳が芸術を生み出したとある。

さらに『手』がさまざまな美術を作り出してきており、『足』で重力に抗してきた記憶が芸術に反映されている。『肺』は呼吸と結びつき、それは心の状態とも関係している。『背骨』は建造物の柱のような存在でもある。『内臓』は無脊椎動物の進化の名残の姿であり、それらは海の中の生物とよく似ている。

ほとんど生物学や解剖学のような内容に近い。しかし、難しい表現が多いわけではない。エッセイ的な内容なので、すんなりと読める。

この本で取り上げられている芸術家、建築家などは、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ピカソ、イサム・ノグチ、ピカソ、千利休、重森三玲、マルセル・デュシャン、ゲルハルト・リヒター、千住博、ル・コルビュジエ、ヘンリー・ムーアなどなどと古今東西幅広い。

芸術はセンスや頭だけで作られると思っていたが、このような身体性がもたらすというのはとても新鮮な内容だと思った。

じっくり時間をかけて読むと良い本だと思われる。休日の午後に紅茶を飲みながらとかいいかもね。

読むべき人:
  • 芸術が好きな人
  • 解剖学や生物学が好きな人
  • 古代生物の話が好きな人
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July 23, 2008

君に舞い降りる白


君に舞い降りる白

キーワード:
 関口尚、青春小説、鉱物、盛岡、石の花
岩手県盛岡市を舞台とした、大学生修二を取り巻く青春小説。あらすじをカバーの裏から抜粋。
もう誰も、好きにならない。鉱石店でアルバイトをする大学生の修二(しゅうじ)は、そう心に決めていた。しかし、店に来る少女・雪衣(ゆきい)のことが少しずつ気になり始める。次第に距離を縮めるふたりだったが、彼女は自分の素性を一切話さない。だが、ついに彼女が隠していた秘密を知ってしまう。その時、修二は―。人を深く想うということを描いた、心に響く美しい青春小説。
(カバーの裏から抜粋)
今日は風邪を引いて、会社を休んだ。そのため、病院に行って一応診てもらった。通院後には熱も下がりつつあったので、何となく中野ブロードウェイの本屋に行って、何か小説を買って家でのんびり過ごそうと思った。

ベッドの上で気軽に読めるような小説を買うつもりだった。しかし、色々と文庫コーナーを散策してみたが、いまいち何かぴんとくるものがなかった。そこで、読んだことのない作家、外の灼熱の暑さから夏の文庫フェア、青春小説というキーワードから本を探ることにした。そうして、集英社の夏の文庫フェア、ナツイチ(集英社文庫ナツイチ2008)として平積みされていた本書が目に留まった。何となくタイトルと表紙のイラストに惹かれ、さらにカバーの裏のあらすじを読んで、悩んだ末にこの本とともに午後を過ごすことを決めた。

この作品は当たりだった。自分の中では、何となく店頭で買った小説で当たりが来る確率はきわめて低い。それほどまでにすばらしい作品だと思った。物語としては以下のような3章構成になっている。
  1. 第一章 さよならの水晶
  2. 第二章 とまどいの蛍石
  3. 第三章 思い出のアレキサンドライト
物語の舞台は、岩手県の盛岡市で、大学生をしている修二を取り巻く群像劇が展開する。第一章で2歳年上の劇団員を目指す彩名との馴れ初めから別れを、第二章では、修二のアルバイト先の『石の花』に短期バイトでやってきた美人の志帆との関係、そして第三章では、アルバイト先の『石の花』の社長との信頼関係がメインに描写されている。そして、全章を通して、修二と雪衣の出会いから、そして未来へと続く関係も描写されている。

物語を解説することはよそう。ネタバレはこの物語の面白さを半減させてしまう。だから、解説の最初の3行を抜粋しておくことにする。
 この、読後感の心地よさはなんなのだろう。
 美しい結末を迎えた物語への感動。それだけで胸は一杯だというのに、プラスアルファがある。いいモノを読ませてもらった、という満足感が、胸の奥でふくれ上がって仕方がない。
(pp.397)
文庫の解説は共感できないものが多い。しかし、これはまったくその通りと言わざるを得ない。ここまでの読後の心地よさを引き出す青春小説はそうはない。少なくとも、この書評ブログの文学作品カテゴリの中でもそうはなく、今まで読んだ青春小説の中でもひときわ優れた作品だと思った。少なくとも自分の主観の中では、心に残る作品だと思った。なぜここまでに惹かれてしまったのかを考えてみると、自分もまた岩手県盛岡市周辺で大学生活を送っていたからだろうと思った。

物語の舞台は盛岡市であるので、自分が行ったことのある場所が多く示されていた。修二のアルバイト先の紺屋町、何度も描写され待ち合わせの場所としても使われる中津川の上ノ橋、さんさ踊りの描写や大通り、菜園のデパート、旧盛岡銀行本店、岩手山などなど、自分の大学生活と馴染み深いものが多く描写されていた。その描写が出てくるたびに、あぁ、修二と雪衣は今、あの辺で会話しているのだなとか、さんさ踊りで修二と浴衣を着た志帆と雪衣は大通りのあの辺を歩いているのだなと、情景が手に取るように浮かんできた。だから、この作品に言いようのない親近感を覚えたのだと思う。それと同時に、この物語は、自分が大学生活で出来なかったことが全て示されているような気もした。

この作品は2004年8月に『あなたの石』というタイトルで出版されていたものを、2007年9月に今のタイトル『君に舞い降りる白』と改題されて文庫化されたようだ。全章に示されている鉱物にまつわる話が多いので、『あなたの石』となっていたのだろうと思う。確かにそのタイトルも悪くはない。しかし、文庫のタイトル『君に舞い降りる白』のほうが、この物語にぴったりな気がした。『君』は雪衣のことで、『舞い降りる白』は・・・。それは読んで確かめて欲しい。

大学時代にこの物語を読めていたら、もっと共感できたのかもしれない。出版当時は、自分は修二と同じ大学3年生だったのだから。しかし、その当時に読まなくてよかったのではないかなと思う。自分の大学生活とこの物語の修二の生活はあまりにもかけ離れていて、とても読みすすめられなかったと思う。この物語は、修二の大学生活4年間の成長が、様々な人の別れや葛藤を通して描写されている。だから、岩手を離れ、東京で就職した後に大学生活を振り返るという観点から読めた今のほうが、心地よい読了感を得られたのだと思う。

400ページ近い作品だったが、中断することなく一気に読みすすめられた。ここまでの分量の小説でそのように読める作品は少ない。また、自分が読んできた文学作品の中で自信を持って薦められるものは少ないが、これは断然によかった。自信を持って薦められる。特に、今盛岡周辺で大学生をしている人や、盛岡周辺で大学生活を送った人はこの夏これを読むべし。きっと自分の中の何かが変わると思う。

実際に盛岡周辺で大学生活を送って、この作品に出会えたことを嬉しく思う。そう思えば、今日という日は、明け方前の発熱とダルさで苦しみ、会社を休み、病院で、肺炎の可能性があると言われてX線検査をして少し不安になり、その後本屋に行ってこの作品とたまたま出会い、この物語を読めたということに意味があったのだと思う。

ちなみに、集英社の『君に舞い降りる白 試し読み』というところで、物語の冒頭が試し読みできる。

美しい青春小説を読みたい人は、ぜひこの作品を読んでみたらいいと思う。

読むべき人:
  • 盛岡市周辺の大学生(だった人)
  • 蛍石、水晶などの鉱物に関心がある人
  • この夏に良質な青春小説を読みたい人
Amazon.co.jpで『関口尚』の他の作品を見る

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July 22, 2008

グーグル・アマゾン化する社会


グーグル・アマゾン化する社会
jjkk

キーワード:
 森健、グーグル、アマゾン、一極集中、Web2.0
世の中の一極集中化について示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 多様化が引き起こす一極集中現象―巨大な一極とフラット化した世界
  2. 第2章 Web2.0の世界―「ユーザー参加型」「膨大なデータベース」
  3. 第3章 Amazon―参加のアーキテクチャー
  4. 第4章 Google―半強制的な参加のアーキテクチャー
  5. 第5章 スケールフリー・ネットワーク―金持ちほどますます金持ちになる理由
  6. 第6章 個人への一極集中―タグとパーソナライゼーション
  7. 第7章 「民主主義」によってつくられる“主体性ある思考”
(目次から抜粋)
検索エンジンのグーグル、オンラインショッピングのアマゾンを筆頭とするウェブサービスが出現したことにより、社会は多様化を目指しているように見えて、実際は本やCD、映画、金融などの経済、政治の動きといったさまざまな分野でひとつのところに情報やお金が集中する結果となっている。そしてそれには、それにはインターネットなどの情報の多様化が関係しているようで、その疑問をグーグルとアマゾンのアーキテクチャを参照しながら、世界に訪れている一極集中的なありようを考察してみるという本らしい。

この本が出版されたのが、2006年の9月なので、今から2年前の出来事が多く示されている。そのため、どうしてもWeb2.0の現象やグーグル、アマゾン、Wikipedia、Youtubeなどの解説などの真新しさはない。それなりに似たような本を読んでいるからというのもあるし、どうしてもそれらの現象を表面的に解説しているだけのような気がして、いまいち得るものがなかった。きっと出版当時にすぐに読んでいたら、もう少し得るものがあったのかもしれない。

Web2.0の技術的な特徴として、API、Ajax、マッシュアップの3つのキーワードで説明されている。Ajaxの説明には『Javaスクリプトというプログラミング言語を使ったAjax(pp.84)』と『Javaスクリプト』と表記されていることに違和感を覚える。正確にはJavaScriptだと思う。『Javaスクリプト』と書くと、Sunが提供しているJavaの派生言語のような印象を与えてしまう。もともとJavaとJavaScriptは名前意外に互換性はないのだから、このような書き方はよろしくないなと思う。

1つへーと思ったのは、Amazonアフィリエイトの始まりについて。それは、創業者のベゾスが開業から1年経ったときにパーティである女性から、『あなたのショップで出されている本、私のサイトでも売りたいのだけど、どうにかできないかしら』と言われたことから始まったらしい。また、アフィリエイトの仕組みを最初に開発したのは、1995年からCD販売サイトのCDNowという企業が最初らしい。CDNow自体はすでにアマゾンに取り込まれているようだ。

2006年の一極集中化の現象を振り返るという点では良いかもしれないが、技術的な側面やもう少し突っ込んだ内容が欲しい場合は、この本には期待できないと思う。

読むべき人:
  • Web2.0を復習したい人
  • アマゾン、グーグルに関心がある人
  • みんなの意見は正しいと思う人
Amazon.co.jpで『森健』の他の本を見る

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July 21, 2008

和田秀樹の“最終最強”知的生産術


和田秀樹の“最終最強”知的生産術

キーワード:
 和田秀樹、知的生産術、ビジネス、賢い、勝ち組
多数の著作のある精神科医である著者によって、さまざまな知的生産術が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. Part1 “最終最強”の知的生産術
  2. Part2 「デキる社員」になる術
  3. Part3 ビジネスマンのメンタルヘルス
  4. Part4 ビジネス脳を鍛える読書術
(目次から抜粋)
この本は、著者が日ごろから知的で賢い人間になりたいという思いから様々な著作を出版している中からエッセンスが抽出されているお徳用な本らしい。示されているのは11のテーマで、それらを読めば過去の著作の11冊をまとめて読んだことになるというものらしい。11のテーマは以下のようになる。
  1. 大人のための勉強術
  2. 頭の引き出しの多い人の習慣術
  3. 理系思考術のすすめ
  4. スキマ時間の活用術
  5. 社会から「デキる」と認められる人間になるには?
  6. 自分を賢く見せる方法
  7. 大人のケンカはこう勝ち抜け
  8. 実践!感情コントロール術
  9. 脳内リフレッシュ術
  10. 頑張る人のメンタルヘルス
  11. 知識社会で勝つ読書術
  12. ビジネス脳を鍛える本
線を引く部分が多かった。線を引いた部分を以下に列挙。
  • 勉強と趣味とか教養とかの違いは、獲得目標の有無
  • 思考力を豊かにするには、まず考える材料である知識を増やすことと、推論のバリエーションを広げるということが大切だということになる
  • 知識がインプットされていないと思考できないし、独創性というのも知識の組み合わせが独創的なのであって、中に情報が大量にインプットされていないとできない
  • 記憶力をよくするとっておきにおテクニックは「受け売り」である
  • 頭の引き出しになるような知識を身につけるためにはアウトプットが大切
  • 頭の引き出しの多い人でい続けるための条件は、知的好奇心である
  • 理系思考とは、論理や権威に縛られずに、実験や統計的な裏づけのほうが大切だという考え方をすること
  • これまでの時代のような成功パターンが通じなくなっているので、あれころと試行錯誤するような理系思考的な態度がビジネス社会で必要になってくる
  • スキマ時間を有効活用するには、あいた時間で自分は何をできるかを知ること
  • 1日に何度も訪れるスキマ時間を本当に有効活用できる人間が真の勝ち組になり得るし、これからの人生でさまざまな逆転を可能にする
  • 才能や運に自身のない人間が「デキる」と認められるには、なるべく多く打席に立つという考え方が有効
  • 本を読んだり知識を身につけたら、「受け売り」で出力するトレーニングを積んだほうがいい
  • 不安をばねに今なすべきことを一生懸命やるようにするのが、意外にメンタルヘルスにいい
  • ノミュニケーションとか、飲み明かしなどというものも、非常に実際的なメンタルヘルスであり、感情のコントロール術といってよい
  • 情報が氾濫する世の中だから、情報の整理と理解に本は欠かせない
  • 本が売れない時代といわれ、これだけの発行点数が出ながら、実際にビジネス書を読むビジネスマンは少ないので、読むだけで勝ち組になれる
  • 入門書をばかにせずに活用する
  • 自分が使える情報を増やすというのが現代人の読書の目的
いつもよりも多めに示した。それだけなるほどと思う部分が多かったということになる。

一箇所なるほどと思った部分を、『知識社会で勝つ読書術』から抜粋。
ここで、改めて強調しておきたいのは、本の読み方にかくあるべしなどというものはないが、結果がよくなければ、ビジネスのための読書では意味がないということである。
 だから、本で教養レベルを試されるとか、小説を読まないと人間的に感性に欠けるとか、哲学書を読んでいないから深くものが考えられないのだとか、そういうことをいうつもりはない。もちろん、好きで読む人はそれで立派なことだが、そうでない人が駄目なのだというわけではないし、もしそうなら、私は駄目の代表選手になってしまう。本が娯楽になるに越したことはないが、そうでない人間が劣るわけではない。あるいは、難しい本よりも、自分が理解できるようなレベルの本のほうが自分の身になるのだ。本を読む以上は、もとを取ろうという、それだけのことが言いたいのである。
 何を読もうが、どんな読み方をしようが、きちんと身につけ、かけた時間やお金が回収できるようにする。それこそが大人の読書術なのである。
(pp.153)
半分は同意、もう半分は微妙かなと思った。まず、ビジネス書はリターンを求めるべきだというのは納得した。自分はそこまでリターンを考えていなかったなと思う。しかし、自分の分かる本だけを読んでいくと、成長が見込めない。自分の分かる本≒自分に都合のいいことが書いてある本ということにもなりえるので、そうなると自分の視野が広がっていかない。また、自分の専門分野に関して言えば、いつまでも入門書を読んでいたら、能力開発が見込めないということになる。さらに、ビジネス書以外の本を読むことに関しては、それはそれで視野が広がるという効用があるので、やはりもっと読むべきだなと思う。

著者は精神科医という立場にあるので、医学的な根拠が多く示されている。また、論理的な文章なので、すんなり頭に入ってくる気がする。

著者の過去の本のエッセンスを凝縮したお徳用な本なので、著者の本をあまり読んだことのない人ほど読むと良いと思われる。著者の本を多く読んでいる人は、復習のためにいいかも。

読むべき人:
  • ビジネスで成功したい人
  • 勝ち組になりたい人
  • ビジネスマンのための読書術を知りたい人
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フライパン1本でできるお手軽フレンチ


フライパン1本でできるお手軽フレンチ

キーワード:
 ダニエル・マルタン、フレンチ、お手軽、フライパン、カジュアル
三ツ星シェフによるお手軽フレンチのレシピ本。以下のような目次となっている。
  1. 「一品」がきわ立つオードブル
  2. 「食感」を楽しむ肉料理
  3. 「盛りつけ」で魅せる魚料理
  4. 「お手軽感No.1」のデザート
(目次から抜粋)
連休特集ということで、普段は読まないレシピ本を。

著者は、日本に来てから20年以上も経つ三ツ星レストラン(フレンチレストラン「レスパドン」)のシェフであるが、「日本のフランス料理は高級すぎる!」と思っていたようだ。そのため、もっとカジュアルにスーパーにで売っているような食材を使い、さらにフライパン1本でお手軽にできるフレンチを広めたいという思いからこの本が書かれたようだ。

フランス料理の真髄は、手ごろな食材を使用し、簡単に家庭で食べられるものらしい。また、料理に大切なものは、レシピに忠実に作るのではなく、タイミングを間違えずに材料を加えていくということらしい。なるほどと思った。そのため、全レシピのステップごとにカラー写真付となっている。

示されているレシピは、オードブルが11品、肉料理が10品、魚料理が11品、デザートが8品という構成になっている。それぞれ3品ずつ自分がおいしそうだと思った料理名を列挙。まずは、オードブル。
  • たらの白子 グルノーブル風
    (Laitance de morue à la Grenobloise)
  • 田舎風フラット・オムレツ
    (Omelette plate à la paysanne)
  • じゃがいものガレット スモークサーモン添え
    (Galatte de pommes de terre au saumon fumé)
次は、肉料理。
  • 鶏肉のピカタ コルドン・ブルー
    (Piccata de volaille cordon bleu)
  • 牛肉のミートボール トマト風味
    (Boulettes de boeuf à la tomate)
  • フランス風豚肉のしょうが焼きはちみつとごま風味
    (Porc au gingembre miel et sésame)
魚料理。
  • カジキのミニッツステーキ ツナソース
    (Minute d’espadon au thon)
  • 鯛のポワレ しょうが風味
    (Dorade poêlée au gingembre)
  • ほたてのしいたけ添え
    (Coquilles Saint-Jacques aux shiitakes)
最後はデザート。
  • さくらんぼのロワイヤル風
    (Cerise à la royale)
  • バナナのオムレット
    (Omelette frambée aux bananaes)
  • いちごのポワレ バルサミコ酢風味
    (Poêlée de fraises au vinaigre balsamique)
どのレシピも5〜8ステップで完成できるものとなっている。何よりも全頁カラー写真つきなのがわかりやすい。1レシピに2ページという構成で、左ページにレシピ、右ページに料理の完成イメージ写真が載っている。この完成イメージ写真がとてもおいしそうに見える。

さて、レシピ本ということもあり、読んだだけでは本当の真価は判断できない。読みっぱなしにするのではなく、内容を実践するべし!!という基本スタンスから、実際に作ってみた。

作ったのは、『バナナのオムレット(Omelette frambée aux bananaes)』。材料をそろえるのが一番楽だったことと、ステップ数も少ないという点から、この料理を実践。レシピは以下のようになっている。
  1. recette1 ボウルに卵と砂糖を入れてよく混ぜる。
  2. recette2 バナナを2cm角くらいに切る。
  3. recette3 熱したフライパンにバターを入れてとかし、1を入れる。
  4. recette4 すぐに2入れ、生クリームを加える。
  5. recette5 4をフライパンの端に寄せてひっくり返し、形を整える。
  6. recette6 仕上げ 5を皿にのせ、粉砂糖をふる。熱した金属棒(焼き串)を表面に軽くあてて、焼き目をつける。
(pp.92)
このレシピどおりに作ったのが、以下のものとなる。

バナナのオムレット『バナナのスクランブルエッグ!?』のできあがり。  .............. Orz 
どうみても、recette5でしくじりました。ありがとうございました・・・・・。

バナナが多すぎた。レシピには1本と書いてあるが、目次の端っこを見ると、レシピの分量は2人分と書いてあるし・・・。完全に見逃し・・・。そんな重要なことは、もっと大きく書いて目立つようにしてしかったなぁ。まぁ、1人分の材料でも、自分のヘタさはカバーしきれなかっただろう。

普通にオムレツを作る技術がないと完成写真のようにはいかないということで。自分は料理などめったにせず、今回の実践のためにコンロに火をつけたのは2年ぶりくらいだし・・・。手順自体は問題なく簡単だった。20分くらいでできたし。デザートだったけど、昼食として食べた。2人分だからちょうどいい量かな。

肝心の味は、見た目は悪いが、自画自賛ではなく、本当においしかった。まぁ、材料がそこまで間違えようのないほど少なく、簡単だからという側面が大きい。甘くて熱々のバナナと卵が良い感じに合っている。ポイントは、オムレツを作るときに、丁寧にひっくり返していくということだろう。そいうワンポイントも示してほしかったなと思う。たぶん、この本の想定読者は、それなりに料理に関心がある人向けだろう。自分のような、1年に1回自炊するかしないかの読者には、高等すぎたかも。特にオムレツに関しては。しかし、『田舎風フラット・オムレツ(Omelette plate à la paysanne)』は、ヘラで平らにするタイプのものなので、これなら簡単そうだ。材料もそんなにいらないし。次はこれに挑戦しよう。

著者の趣味は釣りで、フランス料理で使わない生魚を出したりするような、伝統にとらわれない人のようだ。そこには、「自分が食べたいものを多くの人に食べてもらいたい」という思いがあるかららしい。なるほどと思った。また、最後のあとがきに印象に残った部分があるので、その部分を抜粋。
冒頭でも述べたように、料理をつくるコツは「タイミング」です。そして「シーズン(季節)」を大切にしてほしいと思います。もちろん食べるときはテーブルマナーを気にするより、自分がいちばんおいしく食べられる食べ方をしてください。それでいいのです。そして一緒に食べた人とあなたが、料理という空間の中で同じしあわせを共有してくれることを、私は心から願ってやみません。
(pp.111)
なるほどと思った。料理は一人で食べるよりも、誰かと同じ時間と空間を共有したほうがよいということでもあるのかなと思った。

基本的に全てフライパン1本で簡単につくれるレシピとなっている。レシピは、そっけないのではないかと思えるほど簡潔に示されている。細かいところは、あまり気にするなということだろうし、何度も作っていくうちに分かるのだろうと思う。

フライパン以外に必要なものは、あわ立て、セルクル、ヘラなどが料理によって必要になる。セルクルなんて持ってない。また、著者の愛用のフライパンは、フランスの老舗メーカー、T-falのものらしい。Amazonだと定価の半額というかなりの割引率。ついでのフライパンもお買い得で。

初めてフランス料理を作ってみたが、良い経験になった。もっと他のレシピも作ってみようと思った。料理が得意じゃなくても実践できそうな内容なので、良いと思う。

フランス料理を手軽に作りたい人はぜひ読んでみたほうがよい。

読むべき人:
  • フランス料理を作ってみたい人
  • フライパンだけて料理を作りたい人
  • 好きな人に気取った料理を作ってあげたい人
Amazon.co.jpで『ダニエル・マルタン』の他の本を見る

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July 20, 2008

宇宙の戦士


宇宙の戦士

キーワード:
 ロバート・A・ハインライン、SF、強化防護服、クモ、スターシップ・トゥルーパーズ
ロバート・A・ハインラインの古典SF作品。以下のような内容となっている。
    単身戦車部隊を撃破する破壊力を秘め、敵惑星の心臓部を急襲する恐るべき宇宙の戦士、機動歩兵。少年ジョニーが配属されたのはこの宇宙最強の兵科だった。かれの前には一人前の戦士となるための地獄の訓練が待ち受けている・・・・・・いつしかジョニーは、異星人のまっただ中へ殴り込み降下をかける鋼鉄の男に成長していた! 未来の苛烈な宇宙戦を迫真の筆致であますところなく描き出し、ヒューゴー賞に輝いた巨匠の問題長編!
(カバーの裏から抜粋)
何となく夏はSF作品を読みたくなる。ということで、この500項近くある宇宙戦争SF作品。結構すんなりと読めた。

この作品については語るべきところが多い。まずは作品内容から。

主人公は高校卒業後に友人とともに軍隊を志願する。そして、新兵の訓練が始まり、新兵訓練後はカプセル降下兵として戦地に赴き、戦果に応じて伍長、軍曹、そして少尉へと階級が上がっていくという成長物語でもある。

どちらかというと、異星人であるクモの戦いの描写よりも、軍隊での訓練の描写が多く、軍隊の教科書みたいな内容となっている。長ったらしい解説には、ファシズム的だとか右翼的だとかいろいろ書かれているが、自分もそう思う反面、なるほどと思うような部分も多かった。この物語でポイントになるのは、主人公ジョニーの高校時代に<歴史と道徳哲学>の授業を教える、退役軍人、デュボア先生だろう。解説にはこのキャラはハインライン自身を投影しているとあり、ハインラインの軍、戦争の哲学が多く語られている。

この作品は、映画、『スターシップ・トゥルーパーズ(Starship Troopers)』の原作となる。1作目の映画はこの小説の内容とはまったく違うということがよくわかる。映画の中では敵はバグズといって、兵隊蟻、重量級、飛翔タイプとさまざまなやつが出てくるが、小説では大型のクモタイプのもののみしか出てこない。しかし、最後のほうは、ブレインバグを捕獲するという点は映画と結構似ているのかなと思った。

また、機動歩兵が身につける強化防護服、パワード・スーツ(1/12 機動歩兵Phase2)はガンダムのモビルスーツの元ネタらしい。それに関してやこの作品の詳細な解説はWikipediaに詳しい。(宇宙の戦士

また、スターシップ・トゥルーパーズは昨日3作目が公開されたので、何とか見に行く前に読了できてよかった(スターシップ・トゥルーパーズ3 - オフィシャルサイト)。3作目では、1,2で出てこなかった強化防護服が出てくるらしい。またジョニーも1作目から引き続き登場する。映画は1作目がB級SFっぽくて好きだった。2作目はスケールが小さく、いまいちだった。さて、3作目は・・・。後で見てこよう。

主人公の一人称で物語が進むので、割とすんなり読める。しかし、ところどころに軍隊とは、国家とは、このような作戦行動をとった場合どうなるか?といった主人公とその他のキャラとの討論は難しい話になりがちになる。それ以外は、そこまでSFっぽい用語が出てくるわけではないので、読みやすい。また、ところどころに濃いイラストも載っていて、イメージが良くわく。

ただ、物語は何か大きな結末を迎えるという感じではないので、そういう壮大な物語を期待している人には肩透かしを食らうかもしれない。そのため、強化防護服のSF要素や主人公の成長物語を楽しむというのが良いと思う。戦争論的なものを期待して読むと、納得いかない部分も出てきて突っ込みたくなることもある。

夏の長編SF作品を読みたい人、スターシップ・トゥルーパーズが好きな人は読んだほうが良いと思う。同じく、ハインラインの夏といったら以下をお薦め。読むべき人:
  • ロバート・A・ハインラインの作品が好きな人
  • スターシップ・トゥルーパーズを見たことがある人
  • モビルスーツなどの強化服が好きな人
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July 18, 2008

ひとりビジネス


ひとりビジネス―転身・独立で幸せをつかむ

キーワード:
 大宮知信、ひとり、ビジネス、独立、起業術
フリーランスのライターである著者が、ユニークなビジネスをしている人の話を聞いて、それがまとまった本。以下のような目次となっている。
  1. 1章 会社勤めに見切りをつける―ゼロからスタートする個人事業
  2. 2章 好きなことで生活をする―自分の好みを優先させる仕事
  3. 3章 団塊世代のひとり起業―アーリーリタイアメントの決断と独立
  4. 4章 女性の感性を活かして―大胆な発想と感性で起業
  5. 5章 独立業務請負人の働き方―インディペンデント・コントラクターって何?
  6. 6章 超ニッチビジネスで独立―何でもビジネスのタネになる
  7. 7章 組織から離れて生きる
(目次から抜粋)
この本は、フリーランスのライターである著者が、ユニークなサービや商品を提供している人たちに会ってじっくり話を聞いたものがまとまったものである。ひとりビジネスをする人たちは、文字どおり一人で起業したり店舗を構えたりして、ビジネスを行っている人である。それらの人に共通するのは、最初はサラリーマンをしていたが、会社という組織がいやになったり、自分の好きなことをしたいという思いから、独立し、誰にも雇われずに、また誰も雇わずにサービスやビジネスを提供している。

参考になったひとりビジネスの例を列挙。
  • エンターテイメントのバラ園
  • ネットショップで売れたシリコンパッド
  • 「走るお茶屋」の極上ブレンド
  • 太宰治がウリの古本カフェ
  • 好きな漫画を武器に独立
  • 悠々自適の墓参り代行業
  • 手づくりウエディングドレスで起業
  • 営業代行で稼ぐ個人事業主
  • 僧侶がつくる玄米精進弁当
  • 女装サロンの女性オーナー
他にも様々な例が示されている。そんなサービスがビジネスになるのかと感心するものが多い。

ひとりビジネスのポイントは、あまり儲けるということを考えずに、暮らしていくだけの収入を得られて好きなことをするということらしい。そのため、会社勤めのときよりも収入が下がることがほとんどらしい。しかし、中には、会社勤めよりも収入がアップし、かつ自由な時間を手にいれ、無駄な会議などに出なくてもいいし、人間関係のしがらみもなく、気楽に仕事ができるという人もいる。収入アップを手に入れられる人は少数派なようだ。

ひとりビジネスは、ニッチを狙うのが良いらしい。そのためにはネットを有効活用して顧客を獲得するということも重要なようだ。

この本では、ひとりビジネスをしている人たちの、独立のきっかけや動機、現状、収入状況、メリット、デメリットが示されているが、自分が特に勉強になると思ったのは、ひとりビジネスの秘訣が示されている部分だと思った。以下、ひとりビジネスをしている人が語るひとりビジネスの秘訣をいくつか列挙。
  • 「ひとりビジネスの秘訣」は「人の意見に耳を傾けてフィードバックを恐れない」
  • 自分がやりたいことより社会から求められていることをやる
  • 人と人とのつながりを大事にする
  • 趣味的な要素の強いビジネスは、限られた世界のマニアックな人たちがターゲットだから、フランチャイズチェーンのような画一的な店はやらない
  • 「ひとりビジネスの秘訣」は、長い人生の中で必ずチャンスの波がくる瞬間があるので、そのときに迷わず波に乗ること
  • 「絶対に自分の店を持つのだ」とい強い決心とパッションをもつこと
  • ものごとをネガティブに考える人は独立しないほうがいい
  • 自分だけでなく、顧客、協力者にも配慮した利益分配システムを構築する
  • ひとりの人間として仕事以外の話ができる話題を常に持っていること
  • 独立する前に自分の専門性とスキルの現在価値を見極めておくこと
  • 腕を磨く努力を怠らないこと
どれもなるほどと思った。自分が独立しようと思ったときには、これはとても参考になると思った。

自分自身に関しては、会社組織に属して働くというのは向いていないのかなと思う。だからいつかはなんらかの形で独立したいなと思う。そういう観点から、既に独立している人の話はとても参考になる。もちろん、独立するのは大変だし、会社という組織に守られていないので、全て自己責任で厳しい側面も多い。しかし、独立したときにしか得られないやりがいとか楽しみがあるのだと思う。

独立したとしても、ビジネスの基本精神は会社組織に属していてもあまり変わらないのではないかと思った。それは書評ブログを運営してアフィリエイト収益を得ようとする場合にも、とても参考になると思われる。

この本は今日の朝に読んでいたんだけど、読みすぎて書評時間がなくなってしまったので、朝の書評は断念してしまった。まだ朝の新書書評は慣れていないからだろう。また、この本の内容も良かったからだろう。独立をしたい人は必見だと思う。

読むべき人:
  • 将来独立したい人
  • 自分の店を持ちたい人
  • 会社組織が嫌いで、自由に仕事をしたい人
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July 17, 2008

幸せになる力


幸せになる力

キーワード:
 清水義範、幸せ、力、方法、大人
小説家によって、幸せになる方法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 勉強ができれば幸せなのか
  2. 第2章 勝ち組になろうと考えるな
  3. 第3章 みには値打ちがちゃんとある
  4. 第4章 必要なのは幸せになる力だ
  5. 第5章 人は自信が持てた時に優しくなれる
  6. 第6章 世の中はきみの敵ではない
  7. 第7章 親をすてるために成長するのだ
(目次から抜粋)
この本の第1の想定読者は小学6年生くらいか中学生くらいで、その次に高校生、大学生、さらにそれらの親となっている。そしてこの本では、全てのことに勝っていて何不自由しない状態を目指すのではなく、まあそれなりにおもしろい人生だなと思えるようになるための方法が示されている。

著者の考えによれば、幸せになるには幸せになる力を持っていなくていけないとある。その力が以下の5つとして示されている。
  1. 自己肯定感から持てる自信。
  2. 人の役に立つよろこびから出てくる意欲。
  3. 自分を正確に理解してこそ持てる希望。
  4. 社会を理解していってみがく想像力。
  5. 苦境から自分を守るための回避力。
    (pp.115)
こういう力を身につけていれば、まず間違いなく幸せになれるようだ。この全部を持つことはなかなか大変だけど、このうちの1つか2つでも持っていれば、人生はかなり生きやすくなるようだ。

特に印象に残った部分を2つだけ引用。1つは、社会のとの関係についての部分。
 そして、こういう力をきみがちゃんと持っているならば、世の中で出てたじろぐことは何もないはずだ。もう、きみにとって世の中は敵ではなくなっているはずだ。
 幸せになる、ということは、実は社会との関係をうまくつける、ということなんだよ。
 社会、つまりの世の中と言っても同じだけれど、その中で個人のきみが生きていって、生きにくくない、というのが幸せってものなんだ。
 だから、幸せになる力を持っていたら、世の中は少しもこわくないところなのさ。
(pp.117)
そのため、幸せになるための5つの力は、社会人になる前に身につけておく必要があると思う。社会に出ることがとても恐ろしいことのように思えて仕方なかった大学生時代の自分に読ませてやりたい。

もう1ヶ所は、幸せになる方法っていうのが、結局のところちゃんと大人になるってことだと示されている部分。
 大人には子どもにはない力がある。人生を切りひらいていく力だ。そういう力を、ちゃんと持っていれば、人生にはこわいものはないってことなんだよ。何があったって、うまく生きていける。
 うん、そうなんだ。そういう力をちゃんと持って、能力のある大人になってみせること。時間を後ろへはさかのぼれない人間には、それしか幸せになる力はないんだよ。
 成長することをおそれてはいけない。
 成長することは実は、ものすごい人生のお楽しみにつながっているんだから。
 私がきみたちに伝えたいことは、結局はそれなんだよ。
 もうきみは、幸せを半分くらい手に入れたようなもんだよ。すごいことじゃないか。
(pp.138-139)
前は成長することに何の意味があるのか!?と自問自答していたが、今ならこの意味がよくわかる気がする。成長すると、自分ができること、行動範囲が広がってお楽しみが増えるということだと思う。RPGでいうと、レベルが上がって、特殊スキルを身につけられたり、金も入ってきて高い装備を買えたり、様々な人脈から船や飛空挺を手に入れて違う世界に行けるというようなことだと思う。成長を実感できれば、幸せだと思えるのは確かかなと思った。ただ、それを実感できるまで苦しいときもあるけどね。

小学生から読めるような内容となっているので、漢字は少なく、1ページの文字数も多くない。ところどころにイラストも入っており、著者が語りかけるような文体なので、かなり分かりやすい内容となっている。ページ数も多くないので、普通の速度で読んでも、60分前後で読めると思われる。

幸せってなんだっけ?と考えたい人にはヒントがたくさん詰まっていると思われる。対象読者は小学生からだが、誰が読んでも得られるものはあると思う。

やはりちくまプリマー新書は良書が多い。こうなったらすべて読んでみるか!?

読むべき人:
  • 幸せになりたい小学6年生の人
  • 勉強ができないと悩む中学生の人
  • 自分の進路を考えたい高校生、大学生の人
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July 16, 2008

日経ビジネス Associe (アソシエ) 2008年 8/5号 [雑誌]


日経ビジネス Associe (アソシエ) 2008年 8/5号 [雑誌]
雑誌は書評冊数には含めないので、雑感カテゴリに。

smoothさんのマインドマップ的読書感想文(【読書術】「即効!読書術」@「日経ビジネスアソシエ8月5日号」に掲載されました)が取り上げられていると知り、会社帰りに購入。

もちろん目当ては『特集2 即効!読書術』のページ。

簡単に感想と突っ込みを。

元アマゾンのカリスマバイヤーであり、出版コンサルタントの土井さんの年代別お薦めビジネス書はなるどと思った。自分が該当する20代前半は、以下のように示されている。

本から学ぶべきことは、仕事に向かう基本的な姿勢やビジネスマナーなどの基礎知識ということになる。
(pp.079)
まぁ、その通りかなと思う。自分もどちらかというと仕事の精神論の本を多く読んでいる気がする。しかし、マネジメント系や管理職系の本を管理職になってから読んでいたようでは遅いので、早めに読んでおくほうがよいと思われる。

『書店員のロングセラー本目利き法』というものが示されており、それによると、奥付の増刷をチェックすると良いらしい。なぜかこの例として示されている本の奥付にモザイクがかかっている。間違いなくこの本だと思う。『人間性の心理学―モチベーションとパーソナリティ』。モザイクの意味なし・・・。遠目から見ると判別できるし・・・。モザイクをかけられた理由を単純に知りたい。

欲求の階層の提唱者のアブラハム・マズローか。そういえばマズローの本がいつまでたっても積読状態だったなぁ・・・。

smoothさんは付箋を貼りながら読まれるらしい。へーと思った。よくブログでもヒット本には付箋が多く貼られていてる写真がアップされる。自分は蛍光ペンでものすごく適当に線を引く派だな。3色ボールペンでもなく。電車の中でもカフェでも線を引きまくり。蛍光ペンをどこでも持ち歩くので、ペンホルダーに様々な色の蛍光ペンを10本近くストックしている。

読書のすすめ代表の清水氏が『ビジネス書だけを読んでいても本当の問題解決にはなりません。(pp.087)』と言っているのは、なるほどと思った。自分もそうかなと思う。ビジネス書だけでは、頭打ちになる気がする。その限界を突破するためのスパイス、掛け算になるものが他分野の本かなと思う。それには、『PRESIDENT (プレジデント) 2008年 8/4号 [雑誌]』にも同じようなことが書いてあって、他分野の本も多読すべきとあったので、そうかなと自分も信じてビジネス書以外の文学作品やエッセイも読むことにする。

『書店員が進めるビジネス書30冊』というものがあった。けれど、自分は書店でのポップを参考に本を買ったことがない。書店に行ったら完全に自分の目利きのみを基に本を選ぶからね。逆に、他の書評ブログでは、そのアフィリエイト経由で買うことが多くなった。この差はなんなんだろうと考えてみると、単純にポップとブログでは情報量が違うからだろう。あとはカリスマブロガーでは人物像がはっきり分かるから、どういう観点からお薦めしているかが参考になるが、書店員が薦めるという場合は、その書店員の立ち位置が分からないからいまいち信頼性にかけるのだと思う。少なくとも自分はそう思う。まぁ、単に自分は書店に行ったらタイトル買いという冒険をやるのが楽しいというのもあり、いちいち他人の意見を参考にしないというのもあるが。

色々参考になった。特集記事以外は、『和田裕美のキャリアを磨くコミュニケーション作法』で、効率ばかり求めずに無駄を楽しむべきとあって、なるほどと思った。無駄なことにも価値があるということか。

日経ビジネス Associe はめったに買わない。そもそも雑誌自体あんまり買わない。気が向いたときにたまに買うだけ。基本はコンビニで立ち読み。雑誌も買って積読になって、結局読まずに情報が古くなっていくから・・・。雑誌は、買って帰ってきた日に即効読むということが必要かなと思った。

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3時間で「専門家」になる私の方法


3時間で「専門家」になる私の方法

キーワード:
 佐々木俊尚、情報収集、ネット、クオリア、セレンディピティ
インターネット時代の情報収集術が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 激変した「情報をめぐる環境」
  2. 第2章 新聞記者は無意識に「マトリックス」を描く
  3. 第3章 クオリアを身につけよう
  4. 第4章 実践・3時間で専門家になる
  5. 第5章 ニューロン型情報収集のノウハウ
  6. 第6章 セレンディピティを実現する
(目次から抜粋)
インターネットを駆使して、3時間で専門家並の知識を手に入れる方法が示されている。本書が目的としているのは、インターネットの情報の海から膨大な情報をうまく拾い上げ、自分の知らなかった分野のことであっても専門家に匹敵するほどの知見を取り込み、立派な企画書や資料、論文を作成できるようにするというものらしい。情報収集術自体は、自分も既にある程度やっていることが示されていて、新規性はあまりなかったかなと思う。しかし、著者の新聞記者時代のマトリックスを使用して、常に俯瞰図を作って仕事を進める点などはなるほどと思った。

以下、簡単に自分が参考になった部分を列挙。
  • 情報がインフレしている状態でわれわれがやるべきことは「膨大な量の情報の中から、いかに的確に情報を選別し、他を捨て去るか」
  • マトリックスを描くということは、その分野の全体像を把握するということ
  • 検索結果の見出しを並べ、その本文も拾い読みし、その行間にある雰囲気をすくい上げることがインターネット時代のクオリアの本質になる
  • 情報収集時には、「どんどディープに、しかし領域も少しづつ狭めて」を意識する
  • ブログは「人々が特定の分野のことについて、どのように感じたり、考えたりしているのか」をダイレクトに知ることができる貴重なツール
  • 2ちゃんねるは人々の心情の吐露や業界の濃い事情が分かるので、非常に貴重な情報源
  • 検索エンジンで情報収集をしていると、偶然思いもよらなかった有用ページに出会ったりするということがあり、それこそがセレンディピティとなる
  • はてなブックマークはセレンディピティを実現するサービスとしてきわめて有用
  • ブログのエントリーは、ステレオタイプから脱却し、思いもよらなかった新たな視点を獲得し、その視点によって世界の見方が突如変わってくるというセレンディピティを体現している
  • セレンディピティによって、わたしたちは「情報のタコツボ」に陥ることなく知見の幅を広げていくことができる
  • クオリアによって世界の成り立ちを常に自分自身の中に感性的に受容していくことができる
また、情報収集時には以下の4つのインターネットのソースを順番に当たればよいらしい。
  1. 新聞記事・雑誌記事などオフィシャルなデータベース
  2. 一般のウェブサイト
  3. 個人や企業のブログ
  4. 2ちゃんねるなどネット掲示板の書き込み
この順番である理由は、自分のまったく知らない分野であれば、情報に対する真贋を見きわめるリテラシーが身についていないからとある。また、リテラシーが身についていないうちからディープな情報を仕入れてもその有用性が分からないからとあった。なるほどなと思った。

特に『少子高齢化』をキーワードに、実際に情報収集の手順が示されているのが参考になると思う。

インターネット時代の情報収集は、慣れると便利だけど、慣れないうちは情報の海におぼれることになるなと思った。自分は、ストレングスファインダーの強みで、『収集』と『分析』があるので、ネット上の情報収集もかなり得意なほうかなと思う。特に2ちゃんねるを有効活用しているほうかなと思う。2ちゃんにいけば、自分の知りたい情報がかならずまとめサイトや初心者スレにまとまっているから、最初にそのスレに当たることが多い。

情報収集能力を身につけたい人はぜひ読んだほうがよいと思われる。

読むべき人:
  • ビジネス企画を考えたい人
  • 論文やレポートの材料をうまく見つけたい人
  • 2ちゃんねるはゴミ情報しかないと思っている人
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July 15, 2008

友だち地獄


友だち地獄―「空気を読む」世代のサバイバル

キーワード:
 土井隆義、友だち、優しい関係、社会学、生きづらさ
社会学者によって、若者たちの人間関係の生きづらさを紐解いている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 いじめを生み出す「優しい関係」
  2. 第2章 リストカット少女の「痛み」の系譜
  3. 第3章 ひきこもりとケータイ小説のあいだ
  4. 第4章 ケータイによる自己ナビゲーション
  5. 第5章 ネット自殺のねじれたリアリティ
(目次から抜粋)
正直自分が求めていた内容とは違ったので、かなり恣意的な書評になる。細かくポイントを絞ったりするのが難しいので、引用ベースで。

本書の基本的な概念である、『優しい関係』の説明の部分を抜粋。
 『野ブタ。をプロデュース』に描かれているような対立の回避を最優先にする若者たちの人間関係を、本書では「優しい関係」と呼んでおきたい。それは、精神科医の大平健が指摘するように、他人と積極的に関わることで相手を傷つけてしまうかもしれないことを危惧する今風の「優しさ」の表れだからである(『やさしさの精神病理』岩波新書、一九九五年)。それはまた、他人と積極的に関わることで自分が傷つけられてしまうかもしれないことを危惧する「優しさ」の表れでもある。いずれにせよ、かつての若者たちとっては、他人と積極的に関わることこそが「難しさ」の表現だったとすれば、今日の「優しさ」の意味は、その向きが反転している。
(pp.8)
この『優しい関係』を基に若者の生きづらさが示されている。細かい内容は省略。

おわりにの『生きづらさと正面から向きあう』からこの本の姿勢を抜粋。
 ここで、現代の若者たちが生きづらさから解放されるべき手段をさらに探り、もし可能なら、その具体的な道程のプランを提示すべきなのかもしれない。しかし、本書の冒頭でも述べたように、私は、生きづらさそのものから彼らが解放されるべきだとは、実は思っていない。生きづらさからの解放が、真のユートピアへの道になるとはとうてい思えないからである。生きづらさのない人生など、まさに現実らしからぬ現実だからである。
(pp.226)
ここを読んだとき、あぁ、この本は自分にとって価値がない本だったのだなということが分かった。生きづらさからの解放を切に望む読者にとって、その具体的方法が何かが最重要なのである。それが全編を通してすっぽり抜け落ちている。客観的に若者の現状を傍観しているに過ぎず、ではそこからどうすべきか?という提言がまったくない。それが社会学だというのなら、自分はもう、このような社会学には何も期待できないと思った。

続いて以下のように示されている。
 生きづらさを抱えながら生きることは、世界をただ漠然と生きるだけでなく、その世界に何らかの意味を求めざるをえない人間の本質である。したがって、生きづらさの放棄は、人間であることの放棄でもある。むしろ、いま何かを問うべきだとしたら、それは、『華氏四五一度』のような世界へと逃避してしまうことではなく、いかにこの生きづらさと正面から向きあい、むしろ人生の魅力の一部としての困難をじっくりと味わっていけるのか、その人間らしい知恵のありかたについてだろう。
 そして、じつはそれを問い続けることこそが、ひるがえってみれば「自分らしさの檻」から解き放たれ、「優しい関係」から抜け出すことにもつながっていくのではないだろうか。私たちが下等動物のように反射作用だけで生きることなく、意味の豊かな世界で人間らしく生きていくための道はそこにしかないだろう。しかし、その課題は、明らかに本書の射程を大きく超えている。むしろ、本書がその問いを考えるきっかけになれば、著者としては過分の幸いである。
(pp.227-228)
生きづらさの放棄が、人間であることの放棄とはとてもじゃないが言えたものではない。少なくとも生きづらさの当事者にはそんな考えは絶対に出てこないだろうなと思う。仮にそうだとしても、生きづらさの軽減について示されていないのはやはりどうかと思う。そもそも、この本は誰にどういう目的で書いたのか?ということが不明確でもある。

この本に過剰に期待しすぎたのが間違いだったのかもしれない。社会学的には面白い内容かもしれないけど、生きづらさの当事者にとっては、傍観的な分析は意味がない。それが社会学の限界なのかなと思ったりもする。その反面、心理学者、精神科医、カウンセラーの示す本は、かならずではそこからどうするべきか?ということが具体的に示されている。自分が求めているのは、後者のようだ。

現代の若者の人間関係の生きづらさを傍観するには良い本かもしれない。当事者にはあまり価値がないが。ただ、自分自身は人間関係に苦しむ当事者というわけでもなく。

友だち本なら、以下の2つが断然お薦め。読むべき人:
  • 若者の人間関係に関心がある人
  • ケータイ小説という現象に関心がある人
  • ゴスロリファッションに関心がある人
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脳インデックス式 メモ術


脳インデックス式 メモ術―ひらめき脳が動き出す!

キーワード:
 中島孝志、メモ、ひらめき脳、マインドマップ、アイディア
さまざまな仕事をしている著者によって、アイディアを出すためのメモ術が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 「ひらめき脳」をフル回転させる驚異のメモ術
  2. 第2章 「脳インデックス式メモ」を整理整頓するプロのメモ術
  3. 第3章 プロのメモ術「アナログ」篇―引き出しにしまい込むだけでは意味がない!
  4. 第4章 プロのメモ術「デジタル」篇―キーワード一つで脳がフル回転する!
  5. 第5章 連鎖反応を利用するメモ術―仕事名人たちがやっている華麗なメモ術
(目次から抜粋)
成功する人に共通するのは、情報を儲かるアイディアに換える「ひらめき脳」を持っていることであるとあり、そのひらめき脳を鍛えるには、脳にアイディア・メモをたくさん貼るとよいということが示されている。そして、大切なことは、脳に情報をインプットしただけで終わらせず、しょっちゅうアウトプットすることだとあった。

メモに関して勉強になった部分をポイントを絞って列挙。脳を活性化させるメモ術として、以下のような効果が期待できるようだ。
  1. 能力を徹底的に開発する
  2. コミュニケーション脳力を開発する
  3. 判断脳力を開発する
  4. 情報脳力を開発する
  5. 発想脳力を開発する
このような効果が得られるようだ。

メモを脳みそに貼り付けるには、テーマを明らかにしておくことが重要だと示されている。その理由は以下の3つになるらしい。
  • テーマを鮮明にするとそれに関する情報が集まりやすくなるから
  • テーマが明確だと、メモった情報を脳の引き出しにきちんと整理分類しやすくなる
  • テーマが鮮明になると、情報をひとかたまりとして記憶できる
「脳インデックス式メモ」で大切なことは、脳にたくさん知識、情報をインプットしたかではなく、インプットした知識、情報をどれだけ引っ張り出して結果を出すかが重要だと示されている。

メモを取るにときには、情報を孤立化させてしまうと何の付加活も生み出さないから箇条書きではいけないとあった。そのため、マインドマップを利用すると良いらしい。また、脳は白地図なのだから、夢をその白地図に描けばいいとあった。そして、そのときにマインドマップを利用すると良いらしい。以下その部分を抜粋。
 マインドマップが自己実現法の一つとして注目されてきたのは、「かなえたいことをすでにかなえた」つもりでマップを作り、その一つひとつの蔓(つる)を片っ端からトライし、かなえることで、最終的に自己実現をかなえようとする目標設定法だからである。
 いわば、「完成した絵の状態」から映像を逆廻しする。そして部分部分に色を塗る作業。これが自己実現法としてのマインドマップである。
(pp.80)
なるほどと思った。マインドマップにこのような使い方があると分かってよかった。ちなみに、著者が社会に出る24歳のときのマインドマップが参考として示されているが、その内容は、20代でスペシャリストになるとか、1年で365人の人脈、45歳で年収1億円、本を書く、80歳で20代の愛人!?といったことが示されていて参考になる。自分と同じ年齢のときにこんなことを考えられるのは、すごいなぁとと思った。よく目標を紙に書き出したほうが良いとあるので、どうせなら視覚的によいマインドマップで自分の野望を示しておこうと思った。

具体的なメモに関しては、ポストイットの使い方、手帳、ノート、メモ長、iPod、パソコンなどと幅広く示されている。全部をやる必要はないけど、自分に合ったものを実践してみると良いと思われる。

著者がお薦めするメモ帳はフランス製のRHODIA(ロディア)が示されていた(Rhodia/ロディア ブロック No11【方眼】 cf11200)。RHODIAが良い理由は、方眼紙メモで書きやすい、ウラ写りしない、万年筆にもなじみやすいとあった。自分も一つ持っている。本当に簡単なメモをするにはいいと思われる。

この本はメモのとり方に注力を置いているというよりも、メモを通して脳に以下に情報をインプットし、それを活用するかということがメインに示されている。なので、後半のメモの取り方も参考になるが、ビジネスアイディアを出すというという方法のほうが参考になる部分が多いと思われる。

読むべき人:
  • アイディアを出して儲けたい人
  • 企画を出さなければいけない人
  • メモの取り方がわからない人
Amazon.co.jpで『中島孝志』の他の本を見る

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July 14, 2008

ワルの恋愛術


ワルの恋愛術―ワルな男は3秒で女を虜にする!

キーワード:
 内藤誼人、ワル、恋愛術、心理学、ウソ
心理学者によって、ワルの実践恋愛術が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 ワルな男になるために、“基本必須知識”マスターせよ
  2. 第2章 ワルな“魅力”をたっぷり身につけろ
  3. 第3章 ワルな“テク”を存分に磨き上げろ
  4. 第4章 ワルな“分析力”を養え
  5. 第5章 ワルな“演出”で女の心を奪え
  6. 最終章 ワルな“応用力”を身につけろ
(目次から抜粋)
著者の本が好きで、いろいろAmazonで見てみると、恋愛術まであった。評価が高かったので、買って読んでみた。女性心理がよくわかって勉強になった。

どういうことが示されているかが端的にわかる部分が『はじめに』に示されているので、その部分を抜粋。
 ワルな男はモテる。
 ワルな男っていうのは、普通の男がやらないような恋愛作戦をたくさん知っているから、モテるんだ。
 そういう“ワルな男”に、どうすりゃなれるのか。そういう秘密のノウハウを、もうこれ以上ないくらいにわかりやすく教えるのがこの本なんだ。
(pp.1)
そして、平凡な男、全然モテない男でも利用できる具体的な恋愛テクニックが心理学的な根拠を基にたくさん示されている。

女に好かれるかどうかには、顔や学歴は関係なく、好かれるためのコツがあるから、それを実践するだけだとある。そしてその実践テクニックは、著者の実体験や知人、友人、後輩にも試させて実証済みらしい。なので、本当に効果的らしい。

さて、もちろんこの本もたくさん線を引いた。かなり恣意的に勉強になった部分を示す。
  • 女の子に対して慣れるには、とにかく女の子とおしゃべりするしかない
  • 女の子と出会うには習い事がよく、その習い事に本気で取り組むこと
  • 欠点は隠すべきではなく、克服すべきもので、女の子は男のコンプレックスにそれほど気にしていない
  • 90%近い女が、バカな男より、知的な男のほうがいいと考えているから、図書館をうまく利用するとよい
  • 「ボクは、シャイです」って自己開示したほうが、相手から好かれるコツになる
  • 仕事手抜きしないって男は、恋愛でも手抜きはしないってのを、女の子は本能的に嗅ぎわけている
  • 社会に出て働いている女の子は、シビアな目で男の経済力を測る
  • 女が男に求めるナンバーワンの特徴は、カリフォルニア州立大学のセンターズ博士の調査だと「野心のある男」だった
  • 女性は100%全力で自分に愛情と熱意を捧げてくれる男に弱い
  • 待ちでキャッチの女の子に声をかけられやすいなら、それは男としてなめられているということだから、「恥」だと思っていい
  • 男の誘惑は直接的だが、女の子の誘惑は「最近、プールって行ってないなぁ・・・」などと間接的
  • 相手が完璧主義だと、一緒にいるほうはクタクタに疲れてしまう
  • 告白する日には、一番高いドリンク剤を飲んでいけ
  • どんなに仕事が忙しくとも、それを言い訳に彼女に割くための時間を減らしているような男はモテない
  • 女の子の立場になって考えるクセをつけると、女性の心がよくわかってきて、恋愛能力を高めてくれる
なるほどなるほど、と思って読んだ。かなり実践的だと思った。しかし、最後にこれらのワルのテクニックは、絶対に女の子に隠しておかなければならないとあった。なぜならば、これらのワルのテクニックは、上手なウソのつき方であり、ウソつきが一番人に嫌われる要因だからとあった。だから、ワルのテクニックとは正反対のことをすれば好かれるわけ(笑)と示されている。なんだそりゃ、と突っ込みたくなったが、まぁ、面白かったからいいや。

一番なるほどと思った部分をあとがきから抜粋。
 さて、恋愛がヘタな男ってのは、どういうタイプかについても最後に分析しておくと、ワルになりきれないやつらなんだ。ワルに憧れているんだけど、根が真面目なもんで、恋愛でも真面目にやろうとしすぎるんだ。
 だけど、それじゃモテないままだよ。もっと、頭を使って恋愛しなよ。それが、俺が一番いいたかったことなんだ。
 女を口説き落とすのに、一番大切なのは、頭を使うことだと思うな。誠実さとか愛情とかも大切だけどさ、それがきちんと彼女に伝わるように、頭を使うんだ。
 ビジネスでも恋愛でも、頭を使うヤツが、やっぱり成功している。頭の中が真っ白で、ぼんやりと何も考えていないようなのはダメだな。
 頭を使うときに、一番の原動力になるのは、ズバリ危機感。
 「このまま女にモテなかったら、どうしよう?」っていう危機感があると、人間は知恵を働かせるようになる。追い込まれると、頭は働くんだよ。だから、ある種の危機感を持ってる人のほうが、ワルになれる可能性が高いって思うよ。
(pp.207)
ということで、今後の自分のテーマはちょいワルということになる。

著者の他の本と違って、肩肘の張らない読み物にしたかったからということで、ワルっぽい口語体で示されている。心理学を根拠に示されているが、データや学説などが多く示されているわけではないので、読み物としてすんなり読める。ただ、他の本にも書いてあることが、この本でも示されていた。暗示をかけるとか、財布には金をたくさん入れろとか。

内容と関係ないところで一点気になったのは、本の巻末の著者の経歴には、社会学研究科博士課程修了と示されているが、カバーの内側には修士課程修了となっている。どっちが正しいんだろうか。おそらく、他の本では博士課程修了となっているから、博士課程修了が正しいんだろうと思うが。地味に気になった。

ところどころに実験データのグラフや女の子のイラストも入っているので、メリハリが利いていると思う。

女性の特長や、どうすれば好かれるようになるかということが分かってとても勉強になった。また、この本は実際に実践しないことにはまったく役に立たないので、実践するしかない。実践しないまでも、話のネタにとして読むのもありだと思う。

著者の本はどれも役に立って面白く、具体的なことが多く示されている。こうなったら、著者の本を全て読むことにしよう。過去に以下の本を取り上げた。どれも自信を持ってお薦め本。

この本は、恋愛においてモテたい人は必見!!

読むべき人:
  • 女性にモテたい人
  • ちょいワルが自分のテーマの人
  • 恋愛に対してクソ真面目な人
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【雑感】索引語

昨日、今日とやたらと『ドリアン・グレイの肖像』で検索されてくる人が多いです。

ドリアン・グレイが流行っているのかなぁ。

それとも単にどこかの大学のレポートのテーマになったから、みんなぐぐっているのかなぁとか思ったりします。

タイトルとあわせて、『あらすじ』とか『結末』と組み合わされているようです。

そんなに読みにくいものではないので、さくっと読めばいいと思いますが。内容的にも面白いものなので。


それと、今日は朝寝坊して早朝読書を断念しました・・・・。起きたら7時半でした・・・。いつも書評を終えている時間に起きて、焦りました・・・。会社には問題なく間に合いましたが、平日の早朝読書を欠かさなかったので、地味にショックです・・・。めざましがならなかったのと、昨日のブックフェアめぐりの疲れで起きれなかったのでしょう・・・。


後で今日の分を更新しなければ。

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July 13, 2008

【レポート】第15回東京国際ブックフェア

本日は、第15回 東京国際ブックフェア(TIBF2008)に行ってまいりました。ということで、簡単にレポートを。

東京国際ブックフェア看板場所は東京ビッグサイトで、10日の木曜日から、今日の13日日曜日までやっていたようです。木、金は出版社などの関係者のみ入場可能で、土日は一般開放もされるようです。去年も行こうと思っていましたが、結局いけずじまいで、今年こそは!!と思って行きました。

一般読者といえど、入場手続きが必要でした。入場には、事前にサイトから無料で招待券を請求する必要がありますが、自分は前日に請求しても届かないだろうと思っていたので、請求せずに行きました。招待状がない場合は、1200円の当日券を購入する必要があります。会場について、当日券を買おうと思ってボーっと前の人を見ていたら、30代くらいの男性から、余ってるから招待券をどうぞと言われて、もらいました。ラッキー!!と思いつつも恐縮しつつ、お礼を言うことしかできませんでした。神がいる!!と思いました。どなたか知りませんが、本当にありがとうございました。きっとその方はギブを実践されている人だろうと思いました。その方に直接お返しできないので、自分もどこかで誰かにギブを実践することにしました。そんな入場前の体験をしました。

入場者証左の写真は、入場手続きをしたらもらえる入場者証です。出版関係者の人は、名刺を入れるようです。中にはVIPと書かれた金色の人もおられまして、ついついその人の肩書きに目が行ってしまいました。

中は写真撮影が禁止なので、以下詳細を語るというよりも、簡単に感想とか概要を列挙しておきます。

  • 出版社以外にも、IT企業系のブースもあった
  • 書籍販売が思ったよりも少なかった
  • 人文書系の出版社が本を売り出している感じ
  • 成功本、自己啓発本、ビジネス書系の出版社はほとんど出展なし
  • 会場が思ったよりも広くない
  • コンパニオンが少ない
  • 一般読者よりも、出版関係者同士のつながり作りにはよさそう
  • どのブースも書籍が20%オフなので、高い本を買ったほうが得
  • マイナーな出版社のブースは人がまばら
  • 起訴休職外務事務官、佐藤優氏の本を買ってサインをもらう
  • アッキーナの登場を見逃す・・・Orz
一番へこんだのは、アッキーナの登場を見逃したことです・・・。昨日ではなく、今日行ったのは、アッキーナの握手会があったからでした。握手をしたいというほどファンではありませんが、どんなものかなと思って少しは期待していましたが、実際には見れず・・・。サイトでは登場が12時半だと書いてあったんですが、招待券には13時半と書いてあって、招待券を信じて優雅に近くのレストランでバイキングを楽しみつつ、小説を読んで13時半に行ってみると、もうブースが片付けに入っていました・・・。12時半からだったのかぁと遠い目です・・・・。

まぁ、いいか。その雑誌ブースで、『文学界 2008年 03月号 [雑誌]』をただでもらったんだし。


書籍購入は、筑摩書房のブースで多くの本を買いました。ちくま新書とか、ちくまプリマー新書、文庫、新刊ハードカバー。ちくま新書、ちくまプリマー新書が好きなので、2割引はお買い得でした。3千円以上買うと、ダンプラーをもらえました。

どこも2割引きなんだから、高い本を買ったほうがいいと思ったので、勁草書房で『構造と力―記号論を超えて』なんてものを買ってみました。本棚の飾りになること間違いなしです・・・。出版社の人が他のお客さんと話していたのを立ち聞きすると、この本は著者が文庫化を拒んでいるらしい。だからいまだに25年近くたってもハードカバーで増印しているらしい。へーと思いました。まぁ、この本はいつか機会があったら買おうと思っていたので、良い機会なので、とりあえず買ってみました。

トータルで1万円近く買いました。ビジネス系、自己啓発系の出版社はほとんど出展していなかったので、そちらの本の仕入れができませんでした。残念です。大手出版社も書籍販売をしているところは少なかったです。集英社、文藝春秋、PHP研究所、河出書房新社、ちくま書房、ミネルバ書房などなど、人文系出版社が書籍販売をしている感じでした。

どちらかと言うと、一般読者の人は、本を大量に仕入れるというよりも、サイン会やセミナーなどのイベントを目的にブックフェアを楽しむというのがよいと思いました。本の仕入れはやはりAmazonにはかないません。いくら2割引きといっても、あまり読みたい本がなければ意味がないかなと思いました。

このようなブックフェアは行ったことがなかったので、良い経験になりました。来年も一応行こうかなと思いました。

以上、ブックフェア潜入レポートでした。

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テンションを上げる45の方法


テンションを上げる45の方法

キーワード:
 中谷彰宏、テンション、やる気、コツ、元気
多数の著作がある、著者によって、テンションを上げる45の方法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 「テンション」イコール「緊張」ではない。
    第2章 「マイ○○」で、テンションが上がる。
    第3章 レベルの高いところで、負けよう。
    第4章 いいアイデアは、「構想5秒」。
(目次から抜粋)
この本で示されているテンションというものは、単純な英訳の『緊張』という意味合いではなく、気分を高揚させて良い行動ができたり、やる気になる状態というような感じで、その状態になるにはどうすればよいかが示されている。たくさん線を引いた。

いつもなら節タイトルを示すが、今回は、各節の最後に示されている具体的な方法のほうを示すことにする。
  • 1 「モテたい」という気持ちをなくさない。
  • 3 面白いことがなくても、笑おう。
  • 12 お道具に凝ろう。
  • 13 レンタルしているものを「マイ○○」にしよう。
  • 14 知らない人と、話そう。
  • 15 場の空気を読んで、場のテンションを下げない。
  • 17 自分が主役になれる世界を探そう。
  • 18 書くことで、テンションを上げよう。
  • 19 すべての出費を、コストではなく、投資と考えよう。
  • 24 大きな舞台を経験して、恥をかこう。
  • 28 やりたいことは、1人で始めよう。
  • 35 したことがないことを、しよう。
  • 36 インプットばかりではなく、アウトプットしよう。
  • 42 テンションの上げ方を、学習しよう。
  • 45 レールから、はずれよう。
それぞれで示されていることのエピソードや内容をすべて引用したいくらいだが、それは無理なので、一箇所だけ。節タイトルは『元気の出る人と、話す。』というものから。
 ガソリンを補充するように、あなたのテンションの補充をするのです。
 テンションは、人からもらう部分が大きいのです。
 その次に、本や映画や音楽があるのです。
 テンションを上げるための引き出しをできるだけたくさん持つことです。
 それがあなたのテンションを高く保つコツです。
 生まれついてテンションの高い人や、生まれついてテンションの低い人はいないのです。
 テンションの高い人は、テンションを上げる引き出しをたくさん持っているのです。
 「生まれついて」という言い方をすると、努力の否定になります。
 それは引き出しを増やす努力をしていないことの言い訳にすぎないのです。
(pp.151-152)
この節タイトルに呼応するテンションを上げる具体的な方法は、42番の『テンションの上げ方を、学習しよう。』になる。また、自分はテンションが高いほうではない。なので、テンションを上げる努力をする必要がある。言い訳をしないようにするということか。

著者の本はどれを読んでもテンションが上がる。だから定期的に著者の本を読む。最低1ヶ月に1冊は読む。著者の本を読むと、テンションが上がったりやる気が出てきてポジティブになれる。だから、著者の本は日曜日の夜に読むべきだなと思った。

また、著者の本は、著作が多数あり、様々な出版社から出ているが、本書のようなダイヤモンド社から出ているハードカバーにいい本が多い気がする。

テンションを上げたかったり、やる気になりたい人にはお薦めの本。ちなみに、最近テンションが上がったことは、オンライン対戦可能な格ゲー『鉄拳6』で、負けそうになったときに相手にぎりぎりで勝ったとき。これはテンションが激しく上がることを発見した。どうでもいい余談だが。

読むべき人:
  • 「テンションがいつも高い人」になりたい人。
  • 下がったテンションを上げたい人。
  • まわりの人のテンションも上げたい人。
(pp.2)
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July 12, 2008

男の器量


男の器量

キーワード:
 川北義則、お金、生き金、人生論、自己投資
お金に関するエッセイで、お金の使い方が学べる本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 「使いどころ」を知る
  2. 第2章 「夢の器」を大きくする
  3. 第3章 「男の器量」が試される
  4. 第4章 「生き方」のバランスをとる
  5. 第5章 「買う」のか、「借りる」のか
(目次から抜粋)
著者は雑誌記者、新聞社を経て出版プロデューサーをしている人らしい。そんな著者によって、お金に関する人生論が示されている。

著者自身70歳を超える人なので、古い考え方が多く、自分には合わないことが多く書いてあるのかなと思いつつも何となく買ってみたが、結構線を引く部分が多く、説教くさいこともあまり書いてなかった。以下自分がなるほどと思った部分を列挙。
  • お金の使い方で人の未来は決まる
  • 生き金と死に金を分ける基準は、「自分が楽しめるかどうか」
  • 大きな買い物などでお金の使い方に迷ったら、「それにお金を使ったら、(あなたは幸せになれますか? | あたなにとって最良の選択ですか?)」を自問する
  • ホテルは予算が許すなら、やはり一流とされるところに泊まったほうが、断然旅は心豊かになる
  • 人生には一見、無駄金に見える授業料という名の生き金もあると知るべき
  • お金は自分に投資するのがいちばん生きるので、自己投資に勝る生き金はない
  • 学習は身銭を切らないと身が入らない
  • お金は、「自分のしたい何か、欲しい何か」を手に入れるための手段であって、目的のない貯蓄は、読みもしない本をせっせと買い集めるのと同じくらいバカげている
  • 人間の魅力は、一言で言えば、その人だけが語れるオリジナルな言葉を持っているかどうか
  • お金を知的な財産(知識や経験、スキル)に置き換え、自分をもっともっと深堀すると、人が集まってくるよい仕入れのできる人間になれる
  • 人間的な深いつきあいを望むなら、損得勘定で人を見るな
  • 友だちをなくしたくなかったら、友人との間でお金の貸し借りはしないほうがいい
  • 行きつけの飲み屋のママさん曰く、「身銭を上手に切れる男は、たいてい出世するわね。会社のお金でしか飲み食いできない男はダメよ」
  • 20代は貯めてばかりでは、自分が磨けないので、この時期に自己投資しないと、つまらない人間になってしまう
一番なるほどと激しく線を引いた部分を一箇所抜粋。『人生を変えたかったら』という節タイトルから。
 昨日と同じ今日を繰り返していたのでは、人生は何も変わらない。本気で何かをしたいなら、人は昨日までとは違う今日を生きないといけない。
 人生を変えたかったら、自分を変えるしかない。
 生き方を変える努力をすべきなのだ。
 そういう努力をしないで、「お金がないから、貯蓄ができない、やりたいことができない」などと寝ぼけたことを言っている人間は、所詮、何もする気がないのである。
(pp.158-159)
耳が痛い言葉だ。でも、そうならないための、少しずつ自己変革をする必要がある。少なくとも、できない理由を多く挙げるよりも、できる理由を捻出するほうがはるかに健全でエキサイティングな生き方だと思うので、そうしていきたい。

いろいろな成功本とか成功哲学、人生論を読んでみると、お金の使い方というのはとても重要なことだと教えてくれる。特に、自分に投資するのが一番割がいいので、若い時期にこそすべきだと、多くの本で示されている。なので、これはもう自分の中で疑いようもない真理である、と思い込むことにして、信じてやってみることにする。その軌跡がこの書評ブログということにもなる。

この本は、一般論を語っているというよりも、著者の人生経験や実体験が多く示されている。著者の会社員時代の友人や社員の人間関係や、著者の出版の仕事に関する話なども示されている。そのような著者にしか語れないエピソードが載っている本ほど、自分の中では評価が高くなる。

著者は結構古い感じの男気のようなものを感じさせる人だと思った。デートで女性と割り勘はありえず、男が全部払わなければダメだとか、美人で性格のいい女性を知らないのは、阿呆だとか、なるほどと思う部分もある。

この手の本は、説教くさくなりがちで、読む前はどうしても偏見が入ってしまう。そのため、著者の年代や仕事などの偏見を取り除いて素直に読めば得るものが多い。逆に、色眼鏡を通して読むと、得るものが少ないばかりか、読了後感はよろしくないだろう。この本は、偏見があっても、必ずなるほどと思う部分があると思うが。

お金の賢い使い方を学ぶには良い本だと思った。

読むべき人:
  • 成功したい人
  • 男の人生論が好きな人
  • デートで割り勘ばかりの人
Amazon.co.jpで『川北義則』の他の本を見る

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July 11, 2008

だれも教えてくれない「仕事の作法」「職場のルール」


だれも教えてくれない「仕事の作法」「職場のルール」

キーワード:
 弘兼憲史、仕事、作法、ルール、自己愛
課長島耕作の作者による、仕事の基本的な心構えが示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 残念!こんな人が職場の「鼻つまみ」
  2. 第2章 電話口でわかる「人物」の完成度
  3. 第3章 「ホウレンソウ」の達人は大きなミスを犯さない
  4. 第4章 年上社員を軽視する人は出世しない
  5. 第5章 壁を突き破るのは、つねに「情熱」である
  6. 第6章 「自己愛」社員という困った人びと
  7. 第7章 「自己愛」社員はなぜセコイのか
  8. 第8章 得意先とのつきあい・ものの借り方でスマートさがわかる
  9. 終章 仕事をよくするものだけが、よく遊べる
(目次から抜粋)
昨今は新人といえども即戦力が求められる時代であり、仕事の基本的なマナーや作法を教えてくれる先輩も少なくなっている。そのため、この本では、そういう事情を鑑みて基本から応用までのビジネスマンの「仕事の作法」や「職場のマナー」をわかりやすく解説している。

自分が参考になった節タイトルを以下に列挙。
  • 持ち込まれた私物で、大人げなさが見抜かれる
  • 連絡メモを要領よくまとめる人は信頼される
  • 「報告が必要かどうか」を自分ひとりで判断しない
  • 「早めの報告」が不安を一掃する
  • 「報告、連絡、相談」ができない男は、仕事がわかっていない
  • ときには「すでに答えのわかっていること」でも相談する
  • 仕事に、スマートさは必要ではない
  • 「転職」とは自分で育てるものではないだろうか
  • 熱意を持てないなら早めに転職をしたほうがよい
  • いつもどこかで自分を賭ける気持ちを忘れない
  • 周囲に流されずに自分を見つめる時間を持つ
  • 自分の能力を過信しない
  • 身銭を切ることを当然と考えよう
  • 自分の年代でできることをまずやろう
一箇所だけ特に気になった部分があるので、その部分を抜粋。『自分の年代でできることをまずやろう』から。
 ビジネスマンの間に、「仕事と趣味の世界を同等に見ても、どちらもバランスよくこなしていこう」とする考え方が広がっているように見える。これにはやや異を唱えたい。
 ビジネスマンは、仕事をしているときが活き活きとしている。その輝いている時間を大切にすればいい。極端に趣味の世界にのめり込んでいって、せっかくの輝きを薄れさせる必要はないように思う。
(中略)
 仕事が先か遊びが先かと言えば、間違いなく仕事が先立つ。
 二十代のビジネスマンは、言ってみれば修行時代だ。たった十年ほどのことだ。だから趣味の教室で土をこねたり、小麦粉をこねてケーキを作るよりも、その時間をもっと仕事にまみれてみればいい。失敗を恐れずにチャレンジできるのはこの世代なのだ。
(pp.180-181)
若いうちから激しく働いたほうが、仕事で活き活きできるようになるということか。でも長時間労働は、はっきり言ってごめんだ。体がもたないし、精神的にもまいってくる。とはいえ、若いうちに誰よりも働いたほうが、大きく成長できるという側面もあうので、ジレンマだなと思った。自分は、どちらかというと、趣味やプライベートの充実がないと、仕事を続けられないと思うほうだから、これには完全に同意はできないなと思った。

あと参考になったのは、著者は1日の終わりにワインを飲みながら映画を見るという儀式のようなものをしているらしい。この儀式でひとりになれる時間を過ごし、磨り減ったものを取り戻すことができるようだ。そしてこの儀式があるからこそ、仕事の情熱を長続きさせることができるのではないかとあって、なるほどと思った。自分の場合は、この書評ブログの更新ということになるか。読書をして一人の時間に没頭できるのは、自分も大切だなと思う。

仕事の基本的なことやマナーがエピソードとともに示されている。どちらかというと、新入社員向けかなと思った。読む上で注意しなければならないことは、たぶん著者の実体験はそこまで書かれていないということだろう。なぜなら、著者は漫画家になる前は松下電器に3年ほどしかいなかったはずだから、エピソードのほとんどは誰かから聞いた話を紹介しているということになる。そのため、示されていることの一部には、現状とは違うのではないかなと思うような部分もあったりする。

仕事の考えや基本を身につけたい人にはいいかもしれない。

読むべき人:
  • 仕事の作法を身につけたい人
  • ホウレンソウの基本ができない人
  • 弘兼憲史が好きな人
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July 10, 2008

【お知らせ】はてブボタンの設置

各記事にはてなブックマークの登録ボタンを設定しました。

トラックバックリンクの右にlivedoorクリップ、その右にはてなブックマークの登録ボタンを設定しました。

はてブに自分の記事が登録されると、Web上で自分の存在が少し認められた気がして嬉しいものです。

この書評ブログのはてブ登録数は、Yahoo!ログールのサイトサマリーから確認できます。現時点では、21件はてブされています。

将来的に、自分の記事がはてブトルネードになったらいいなと思います。

それと最近、人気ブログランキングの25位以上が激しく変動しております・・・。以前までに25位以内は200ポイントほどあればよかったのですが、最近は300近くないとすぐに転落します。ランキング上位に行くには、いかにアクセス数を増やして固定客を増やすかにかかっているのだなと思いました。

おかげさまで、少しずつアクセス数も以前よりもはるかに多くなりました。どうもです。

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若者を喰い物にし続ける社会


若者を喰い物にし続ける社会

キーワード:
 立木信、若者、世代間戦争、老害、弱者
真の弱者は若者であるということが示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 若者政策がこの日本でなぜ必要なのか
  2. 第2章 若者政策へのパラダイム・シフト
  3. 第3章 世代間戦争はすでに始まっている
  4. 第4章 年長者優先社会が解体してきた家族機能
  5. 第5章 メディア、ジャーナリズムの本音を見破れ
  6. 第6章 お年寄り帝国のまだ見ぬ全貌
(目次から抜粋)
ポイントを絞って列挙するというよりも、引用ベースで内容を紹介しておく。

本書の内容は以下のように示されている。
 本書はこうした年長者が若者に対して功名に仕掛けてくる「目隠し」をはずすために書かれている。年長者が若者を使って「お涙ちょうだい」の情報を垂れ流しする状況の裏に隠されている「何か」をあなたに探してもらうのがこの本の狙いだ。「目隠し」は、情報の背後にある「年長者帝国」の全体像に想像をめぐらせなければ、取ることはできない。仕組まれた「哀れな境遇」や「自分探し」に踊らされるのは、もう懲り懲りではないか。
 本書が最近ブームになった若者の雇用環境の厳しさを前面に打ち出してルポする本と決定的に違うのは、この点にある。
(pp.46)
そのため、若者が置かれている境遇の解説はあるが、ではそこからどうするべきか?ということがあまり書かれていない。それは次のように示されている。
 本書を通じて「自分で毎日政策を考えようぜ!」などと筆者が言うと、若い読者は「はぁ?」と戸惑うに違いない。
(中略)
 私は「なるほどこういう考え方もあったのか」と読後の感動を引き出すために本を書いているのではない。読者を挑発して、行動に移してほしいのだ。とにかく、妄想でも何でもよいから、若者政策に恋心を抱くことが大切だ。
 あなたは負け犬ではない。自分から進んで年寄りが用意したレッテルをもらって、弱者を装うのは50年早いと言うべきだろう。
(pp.116-117)
自分は負け犬だとは思っていない。しかし、若者政策自体にそもそも関心がない。明らかに本書の対象年齢層ではあるが。

世代間戦争についての説明が以下のように示されている。
 年長者のつくったシステムから若者や子ども、さらには将来世代がはじき出され、年長者の繁栄のために使った巨額債務がツケ回されることによって起きる問題を、私は「世代間戦争」と呼んでいる。
(中略)
 世代間戦争をわかりやすく言うと、主役は若者、適役は年長者で、既得権に浴する側、つまり様々な公的サービスを優先的に受ける側とそれを負担する側の戦いだ。
(pp.151-152)
この世代間戦争はもうすでに始まっているようだ。年金を支えているのは今の若い世代で、少子高齢化で一人当たりの負担が大きくなると様々なところで問題視されている。他にも日本の天文学的な不良債権の問題やなかなか雇用にありつけなかったり、労働派遣やワーキングプアといった問題もあるようだ。

社会の情勢を知るという点では、とても参考になった。本書の当事者である若者に属する自分としては、そんなに不利益をこうむることが多いのかと思った。しかし、自分自身の生活に関しては、そのような不利益を具体的にどこでどのようにこうむっているのかが実感できていない。なので、示されていることの実感がわかない。だからいきなり、では若者政策を考えようと示されると、戸惑ってしまう。自分自身のこととして捕らえられないことが、大きな問題なのかもしれない。上の世代から巧妙に隠されているのかもしれないのだから。もちろん、自分自身もこの問題にもっと関心を持たないといけないが。

このような社会問題は、自己責任論とか、日本がダメな原因はどこにあるかといった話に終始しがちで、ではそこからどうするのかという部分まであまり詰められていない。それは当事者である自分たちの世代から何とかしていかなければならないのかなと思う。とはいえ、マクロ的に政策を打ち出してそれを広めて改善するというよりも、社会の要素である一人ひとりが幸福を追求し、そうなるように行動することが重要なんじゃないかと思った。要は、まずは自分でできることから少しずつ始めるべきかなと。では、自分自身は何を始めるべきかというと、もっと社会情勢に関心を持つということか。

また、個人的には喰いものにされないように、もっと金を稼げるようになればいいんじゃないかと思った。自分自身の生活が楽になればいいんだよなと。そのためには努力が必要だがね。とはいえ、全ての人が努力をして、その努力量に対する見返りを享受できないのが現代日本社会の問題だと言われればそれまでだが。

自分と同世代の人はこのような問題をどのように考えているのか気になった。なので、若者世代の人にぜひ読んでもらいたいと思った。
  • 自分は若者だと思う人
  • 就職氷河期世代の人
  • 老害は逝ってよしだと思う人
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人に「かわいがられる男」になれ!


人に「かわいがられる男」になれ!―人生、いまより10倍得する成功法則 仕事がうまくいく人の「不思議な魅力」

キーワード:
 櫻井秀勲、ビジネス、成功法則、魅力、人間心理
雑誌編集者によってかわいがられる方法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 序章 「認められる男」の条件
  2. 第1章 自分をどう見せる?―相手の印象に残る人、残らない人
  3. 第2章 「場の空気」を読める人―これが、最初の分岐点!
  4. 第3章 なぜか憎めない「不思議な魅力」―男も女も惚れる「キャラクターの作り方」
  5. 第4章 「距離」を間違えない―それだけで、何かが変わる!
  6. 第5章 一緒にいて、楽しい人―相手も自分もトクをする方法
  7. 第6章 これが心をくすぐる…―「あいつを呼べ!」といわれたら本物
  8. 第7章 相手の心をつかむ技術―「人たらし」はなぜ嫌われないのか
(目次から抜粋)
この本は、仕事などできちんと評価されるということを目指し、自分の努力と実力によってやり遂げたことを認めてもらい、失敗したときに叱られながら次も期待してもらうには、かわいがられる人にならなければ損だと示されている。また、かわいがられることも実力のうちなので、明日の成功を夢見ている若い人たちに、この「人間心理」の真髄を知ってほしいと冒頭に示されていた。

かわいがられる男になるには、具体的に以下のようなことに気をつければよいらしい。節タイトルをいくつか列挙。
  • 目標達成に具体手な方法を示せる人
  • 仕事の勉強に自分の金を使える人
  • 上司の誘いを断らない人
  • 聞き役に徹することができる人
  • 自慢話をしない人
  • 必要以上に謙遜しない人
  • 自分の失敗談を「笑い」に変えられる人
  • できる男より「おもしろい男」
  • 食事をおいしそうに食べる人
  • 話材の多い人、雑談のうまい人
  • ここ一番で、身銭を切れる人
  • お互いの「共通点」を話題にする人
  • 誰にでも好かれようとしない人
3つほど簡単に解説しよう。

『上司の誘いを断らない人』では、上司に昼飯を誘われたときに、「ハイ、行きます」と答える部下ほど仕事ができるとあった。その理由は以下のように示されている。
  1. その時間までに午前中の仕事を終えている
  2. 常に片づけつつ仕事をしているので、席を立ちやすい
  3. 上司に新しい情報や裏話を聞こうとする姿勢がある
  4. 食事の席のほうが上司に自分の考えや情報を伝えやすい
    (pp.52)
これはなるほどなと思った。特に仕事をある程度こなしてないと、なかなかランチに食べに行けないということがしばしあるからね。

『必要以上に謙遜しない人』では、著者は有楽町にある料亭「胡蝶」の先代女将に若い頃かわいがってもらい、「いつでも昼寝に使いなさい」と、料亭の一室を使わせてもらっていたようだ。著者はまったく遠慮しないでその通りにしたら、かえって喜ばれたようだ。素直に喜ぶ人ほど上からかわいがられるのは、上の人がその人を見て、自分の目が正しいかどうかを確認したいからと示されていた。著者も見込みのある若い人に「いつでも遊びにいらっしゃい」と誘うが、それで遊びに来なければ、自分の目が間違っていたとがっかりするからとあった。なるほどなと思った。だから、無邪気さはかわいがられる要素になるようだ。また、実際に遊びに来いと誘っても、社交辞令として受け止めず遊びに来る人は、1割程度らしい。

『誰にでも好かれようとしない人』では、相手の心をつかむには、相手の持っている知識、雑学を学ぶ必要があるとあり、さらに私たちは万能選手ではないのだから、誰にでも好かれる必要はなく、好かれたい人の的を絞り、その人の心をつかむにはどうすればよいか具体的に考えるほうがよいとあった。みんなに好かれなくていいんだと分かってよかった。

84項目のかわいがられる方法が著者の編集者のエピソードとともに示されている。1項目はきっちり2ページに収まっており、文中に太字の強調などがあるわけではない。割とじっくり読むと面白いし、いろいろな人がいるものだと勉強になる。まぁ、84項目全てを実践するのは難しいので、好きなものを常に意識しておけばいいと思う。

面白い本は、著者にしかかけないエピソードが含まれていることが一つの条件のような気がする。

読むべき人:
  • 周りの人にかわいがられたい人
  • 上司との人間関係をよくしたい人
  • ビジネスで成功したい人
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July 09, 2008

トップ1%のプロフェッショナルが実践する「見た目」の流儀


トップ1%のプロフェッショナルが実践する「見た目」の流儀―11万人の顔を創った美粧師が明かす

キーワード:
 岡野宏、美粧師、見た目、顔、自己演出
ビジネスパーソン向けに自己プロデュースの方法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 トップ1%のプロフェッショナルへの変身プロジェクト
  2. 第2章 お金をかけずに、欠点を最大の強みに変える方法
  3. 第3章 初対面を制するプロフェッショナルの顔をつくる
  4. 第4章 5万円のスーツを8万円にする「見た目」の流儀
  5. 第5章 「また会いたい」と思わせるトップ1%の顔のつくり方
  6. 第6章 「ひと味違う」と言われる小道具の流儀
  7. 付録 本番3分前でもできる!プロフェッショナルに一歩近づく「見た目」の技術
(目次から抜粋)
芸能界、トップ企業、日本、世界の政界、王室の人までのメーク作りをおこなってきた著者によって、著者が40年以上現場で体感したことを土台に、ビジネスパーソン向けの自己プロデュースの方法が具体的に示されている。

著者は美粧師という職業の人で、美粧師とは目的に合わせてヘアー・メークアップを中心に服や靴までファッションコーディネートをし、外見だけでなく、内面も引き上げるように作り上げるのが仕事のようだ。そして、著者が接してきたトップ1%のプロフェッショナルたちは、目的を達成するために顔をつくっているようだ。ここでいう「顔」とは、頭からつま先のことで、化粧や髪型を整えること、そして洋服や小物選び、さらに立ち振る舞いまでが含まれるようだ。

著者の現場での著名人、有名人の服装や立ち振る舞いに関するエピソードとともに、スーツや靴、ネクタイの選び方、着こなし方の具体的な方法も示されていて、とても勉強になる。

以下自分の勉強になった部分を列挙。
  • 成功する人は、『自分の役割は何か』、『装うことの目的は何か』ということを常に考えている
  • 自己演出は、行きたい方向へ自分を導くためのもの
  • 自分が持つ世界とは違うものを持った人と行動を共にしてみよう
  • 女性から見ると、皮がむけたり血がにじんでいる唇は不快に感じる
  • センスのいい人は、いまの世の流れや人間関係、場を読んで、それらの関係をうまく動かすことができる人
  • 顔がくたびれ、肌が下にたるんでいる時は、15分ほど仮眠を取るのが効果的
  • 笑顔は、口先だけで笑うと嘘笑いになるので目から下全部を使って笑う
  • グレーのスーツは野暮ったいと思われがちだが、グレーほどおしゃれで便利な色はない
  • ワイシャツにお金をかけたほうが安上がりで、しかも「スーツも高級なものを着ているのだろう」と思われる
  • 5万円のスーツを8万円のスーツに見せたいなら、スーツをオーダーするよりもワイシャツをオーダーするほうが経済的
  • クールビズ用のシャツは、ネクタイなしでもさまになるバンドやフライフロント、色ボタンがつき、ステッチングがついたもの
  • ネクタイ選びは人任せにせず、自分の好みのもからそろえ、そのデザインを基準に、強さや華やかさを示す色あ柄をプラスして幅を広げていく
  • 世界の超一流ホテルは、靴を見てその人の地位や人柄を判断する
  • エジンバラ公の侍徒曰く、靴に関しては『ピカピカに磨いてしまうのは素人で、おしゃれにうるさい人は、鈍い光になるように磨きます。正式の場所では、鈍い光が礼儀です』
  • 靴はピカピカより抑えた光にするほうが品よく映る
  • 一流と言われる人たちは、目立ちすぎず、シンプルであるが、見る人が美しいと思うような存在感のある時計をつけている
  • 外見づくりを考えることは、自分の将来について考えること
結構具体的なことが多く示されており、巻末の付録にも靴を買うときのチェックポイント、メガネの選び方、一瞬で目力を出す方法などがまとめられている。

自己演出にもう少し気を使おうかなと思った。秋ごろになったら、スーツよりワイシャツをオーダーしよう。ワイシャツのオーダーには、新宿の伊勢丹メンズがよいらしい。

この本は単に勉強になるだけでなく、著者のさまざまな有名人、企業人、政界人などのエピソードがとても面白い。出てくる登場人物が多すぎて、挙げたらきりがないので挙げないが、どれもへーっと思うこと多い。このエピソードのためにこの本を買って読む価値があると思った。Amazonでの評価も今のところ全て5つ星なのも納得できる。

どちらかというと、休日にゆっくり読むべき本かなと思った。

自己演出に関心がある人は、絶対買いの本。

読むべき人:
  • 自己演出を学びたい人
  • 成功者の立ち振る舞いを身につけたい人
  • 芸能人、政界人のエピソードが好きな人
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July 08, 2008

人の心をギュッとつかむ好感度UPの法則


人の心をギュッとつかむ好感度UPの法則

キーワード:
 齋藤孝、好感度、信用度、好感度支配社会、オープン
好感度の社会的背景や好感度を上げる技術が示されている本。以下のような目次となっている。

  1. 第1章 ニセモノの好感度に振り回されない
    1. 1 人を評価する基準とは?
    2. 2 悪口に支配されない社会へ
  2. 第2章 「ホンモノの好感度」を身につける
    1. 1 「ハラと情と知性」がホンモノの人間関係を作る
    2. 2 「好感度が低い人」にならないために
  3. 第3章 いい人間関係は身体で作られる
    1. 1 知力のある身体を作る
    2. 2 魅力ある表情を身につける
    3. 3 人をひきつける自然な身体
  4. 第4章 なぜあの人は魅力があるのか?
    1. 1 人に好かれる人の秘密
    2. 2 日本人が好むキャラクターを探る
    3. 3 “いいギャップ”が魅力の源)
(目次から抜粋)
現代の日本では、政治や芸能だけではなく、日常生活のファッションから言動に関してまで好感度が最大の関心ごとになっている。そのような社会は好感度が支配する空気があり、他者からの視線で自分を確認するというシステムになっている。そういう好感度支配社会では、生きづらさを感じていまいがちになる。そこで、この本では、そのような社会ではどうすれば生きやすくなるかということが示されている。

生きやすくなるための方法は、主に以下の二つが示されている。
  • 好感度に対するディフェンス能力を磨くこと
  • 好感度の成り立ちを理解し、どのようなときに、どんなふうに活用すればいいかを学ぶこと
そして、好感度を上げる技術として、呼吸法などの身体の技法が示されている。最終的には、「信用度ある好感度」を目指すとあった。

前半は、主に世の中の好感度に対する状況や問題点が多く示されている。後半は好感度を上げるための具体的な方法や過去の偉人、現在の有名人から好感度の具体例を学ぶというような構成となっている。どちらかというと、ビジネス書系の自己啓発本というよりは、学術的な側面が多く示されている。著者は、身体論が専門であるので、呼吸法などが示されており、また著者の見識の広さも多くの引用によって知ることができる。

では、自分が勉強になった部分を列挙しておく。
  • 現代社会では、結果として好感度を持たれるのではなく、目的として好感度が設定されており、それが「人物即断社会」であり、「好感度支配社会」になる
  • 他者からどう見られているかという、他者の視線に反射する形で自分を作ることに慣れすぎてしまうと、自分の内面をきちんと作り上げていくことがおろそろかになってしまう
  • 本を読むのは、自分の内面をじっくりと豊かに耕す作業である
  • 日本人の評価の基準が、外見から見る好感度を優先することによって、中身の濃さやバリエーションがなくなり、均質化してしまっている
  • 悪口と好感度の両方についてディフェンスをする知性が必要となっている
  • 器量とは、一度決めたことを守るということと、いろいろな方面での利害を、自分の肚で調整できるということ
  • その時々の都合のよさで決めるのではなく、原理原則を持って動いている人は信用できる
  • 勉強量や学識が、人格的な信用につながっていき、この人の言うことは信用できるという言説の確かさを保証する
  • 人から好印象、好感を持たれたいと思ったら、相手のことをほめるのが基本技だ
  • 好感度を上げる身体とは、自分自身の中に振り返る軸を意識していること、つまり自己内対話ができる身体だ
  • 自分は人に対して、何を贈ることができるのかをいつも考える習慣が、最終的に好感度を上げるいちばん大きなファクターになる
  • 人は自らさらけ出していく人に好感を持つので、謙虚に堪え忍ぶ身体性よりは、オープンにしていく方が好感度が高い
  • きちんとした知性や教育を身につけた人のほうが、経験則上、人に対して優しいし、好感度は高いはず
一箇所だけ特に気になった部分を引用。知性に対する著者の考えの部分。
 人間には知性・教養がとても大切であって、そうしたものを身につけると、むだに威張ることが恥ずかしいと気づく。知性や教養がない人が社長をやっている会社は、いまどんなにもうかっていても、私には行先が危険だと思えてならない。
 その意味では、勉強を一生懸命して大学に入り、知性や教養を身につけることは大事だと思う。もちろんレベルの高い大学を出ても、威張る人はいるので、大学のレベルが高いからといって、人間の保証にはならない。それでも比較した場合、きちんとした知性や教養を身につけている人の方が人格的にバランスが取れていることが多く、最終的には好感度が高いはずだ。
(pp.88-89)
自分の目指すものは、この知性と教養を身につけた好感度を持つ存在かなと思った。

好感度を持つ過去の偉人、現在の有名人の具体例として、長嶋茂雄、アインシュタイン、ケネディ、羽生名人、北野武、イチロー、宮本武蔵など幅広く紹介されている。やはりここでもイチローが出てくる。大人気なイチロー。

著者の意見や考え方がとても勉強になった。しかし、他の自己啓発本のような単純な分かりやすさや即効性があるようなものが示されているわけではない。教養としての好感度とは何か?ということが示されている気がする。

読むべき人:
  • 好感度をアップさせたい人
  • 好感度とは何かを知りたい人
  • 古今東西の有名人、偉人の解説が好きな人
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July 07, 2008

人づきあいのレッスン


人づきあいのレッスン―自分と相手を受け入れる方法

キーワード:
 和田裕美、人づきあい、コミュニケーション、人間関係、あだ名
カリスマセールスウーマンによる、人間関係が良好になる方法が示されている本。以下のような目次となっている。

  1. 言葉と行動のレッスン編
    1. 1章 コミュニケーションがうまくいく言葉の使い方
    2. 2章 好かれる空気のつくり方
    3. 3章 人に好かれる行動の秘訣
  2. 心の持ち方のレッスン編
    1. 4章 苦手な人を受け入れる方法
    2. 5章 もっとお互いにわかり合う
    3. 6章 誰でも幸せの種を持っている
(目次から抜粋)
世界No.2営業ウーマンの「売れる営業」に変わる本』といった著書がある著者は、まだまだ未完成な自分を自覚し、もっと楽に生きて行けるように、うまく「人づきあい」ができるように努力をされてきたらしい。そして、この本では、以下のようなことが示されている。その部分を『はじめに』のところから抜粋。
 そうして試行錯誤しながら生きてきて、ようやくわかってきたことがありました。
それは、
 ”相手を受け入れて、相手から受け入れてもらえる関係は、誰にでも簡単につくれる”
 ということです。
 人と手をつねいで、お互いが心地よく「幸せだねぇ」と言い合える関係づくりを構築する私なりの方法を、ようやく見つけることができたのです。
 
 ここに書いたことは、小さい頃から人見知りがはげしかった私が、人とどうやったらうまく関係を築けるか悩み、そうして自分なりにそれを解決しようと試行錯誤しながら実際にやってきたことです。
(pp.ii)
そしてこの本に書かれていることを実践したら、次のような効果が得られると示されている。
  • 自分を許せます。
  • 人を好きになれます。
  • 人間関係で悩むことがなくなる、もしくは少なくなります。
  • イライラしたりするのがばかばかしくなります。
  • 人が協力してくれるようになります。
  • 会社で評価が上がります(仕事も楽しくなります)。
  • 苦手な人とも仲良くなれます。
  • ほかにもたくさんありますが、とにかう「人間関係」がうまくいきます。
(pp.)
以上のような効果を得るためには、次のようなことを実践すればよいようだ。自分の参考になった部分を列挙。
  • 「ありがとう」で返事をする
  • 「わぁ、きれいだな」とか「おいしい!」といった幸せワードは思った瞬間に言ってしまう
  • 話すことは理解のスタート、話さないことは誤解のスタート
  • 苦手な人にはあだ名をつけて楽しむ
  • 怒っていても笑っていても自分の時間なのだから、深呼吸して、へへへと笑って過ごしたほうがお得
  • 人の印象は最初の5秒間で決まるので、とにかく5秒笑っているようにする
  • 面白いから笑うのではなく、楽しくなって、いい空気を出したいから笑う
  • 笑顔は笑いかけられた人を幸せな気分にする
  • 人間関係を向上させる一番の方法は受け入れること
  • 実は人は「素」の状態、飾らないそのままの自分のほうが魅力的だったりする
  • 自分のことを好きになってほしいのなら、自分が自分を好きでいないといけないはず
  • 人との関係を表面的にならないようにするには、悩みを自分から打ち明ける
  • 好かれる人になる一番の条件は、人が好きというのが基本
66の項目が示されていて、どれもわかりやすく、著者の実体験なども示されていて、とても勉強になる。自分も著者と同じように人見知りが激しいので、そういう観点から示されているので、なるほどなと思うことが多かった。

これを実践し、人間関係が円滑になるまで何度も読み返す必要があると思った。人づきあいや人間関係で楽になりたい人はお薦め。

自分の直近のテーマは、人間関係、コミュニケーションなので、この本は自分の望んでいた内容だった。しばらくは、人間関係、コミュニケーションなどの本の書評が続くかも。

読むべき人:
  • 人間関係に悩む人
  • 他人との距離感がわからない人
  • 自分自身を好きになりたい人
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July 05, 2008

君はピカソを知っているか


君はピカソを知っているか

キーワード:
 布施英利、ピカソ、歴史、芸術論、女性遍歴
ピカソの生い立ちから作品まで解説されている本。以下のような目次となっている。
  1. 人物編
  2. 歴史編
  3. 美術編
(目次から抜粋)
20世紀の天才画家、パブロ・ピカソの生涯を辿り、そしてそのピカソの絵画を鑑賞するような内容となっている。また、ピカソ以外の画家の絵も取り上げることで、よりピカソの絵の本質に迫っている。

『君はピカソを知っているか』というような挑戦的なタイトルとなっているが、自分はピカソを知らなかった。もちろん生涯4万点といった膨大な量の作品を残したとか、絵画以外にも彫刻をやっていたとか、本名はやたらと長いとか、ゲルニカは戦争の絵だということくらいは知っていたし、実際にピカソのキュビスム作品も何点かは見たことがある。しかし、生い立ちからピカソが影響を受けた画家は誰で、どんな作品だったのかということや、ピカソという人物像などは知らなかったといわざるを得ない。

ピカソの絵は、キュビスム風の作品が有名で、どこがよいのかわからないというようなものもあるが、10代のころは、デッザン力がずば抜けて優れていたらしい。写真のようなデッザン力以上のものだったらしく、絵としての構え、存在感、品格それらが伝わってくるようで、10代にしてプロの画家レベルに到達していたようだ。そしてスペインの官立美術学校のあらゆる試験すべてを征服したほどらしい。すごいなと思った。

20代前半のときは、貧乏で安い青い絵の具しか買えず、それがもとに青い絵ばかりを描いていたので『青の時代』と呼ばれるらしい。そして次に、別のスタイルとして、バラ色の画面を占めるようになる『バラ色時代』、さらに、その次は、現代絵画の金字塔ともいえる『キュビスム』のスタイルを確立したようだ。キュビスムの次は、クラシック路線の『新古典主義』で、ギリシャ美術かルネサンス絵画のような「古典」的な作風を描いていたようだ。このようにピカソは一つのスタイルに満足せず、カメレオンのように描く絵を変えていったようだ。これは美術館などで、ピカソの絵を見るとよくわかる。年代によっては全然別の作風で、本当に一人の人がここまで違う絵を描けるのかと感嘆した。

ピカソが最も影響を受けた画家がセザンヌだと示されていた。以下その部分を抜粋。
 ピカソが、もっとも影響を受けた画家が、そのセザンヌだ。ピカソは青の時代で、自分の絵画のスタイルを確立した。そのまま十年、青の時代の様式で絵を描き続けていただけで、十分に歴史に残る画家になれた。しかしセザンヌが没してすぐに開かれた回顧展で、「絵画」というものが何であるかを知り、圧倒され、キュビスムという新しい手法の絵画に取り組み始めた。世界を立体(=キューブ)の集まりとしてとらえる。それはセザンヌが、ものの形態を、円柱や円錐の集合として描くといったことと呼応する。
 かつて科学者のニュートンは、自分は「巨人の肩」に乗っているから、それまでの科学者よりも遠くを見渡すことができた、と言った。ピカソもまた、巨人の肩に乗って絵を描いた。その巨人という名の画家がセザンヌだった。セザンヌの影響は、キュビスムの絵画だけではない。新古典主義の絵画の人物像における、彫刻のようなかたまり感のある人体にも、その影響を見て取れる。ピカソは、セザンヌという巨人の肩に乗り、美の地平をはるか遠くまで見ることができたのだ。
(pp.102)
これは勉強になった。やはり絵を見るときは、一人の画家だけを見ていてはダメなようだ。

他にも面白いエピソードとしては、ピカソがダ・ヴィンチの『モナ・リザ』の窃盗疑惑をかけたれたり、金に困ったのは若い頃だけで、それ以外は絵が高く売れて生涯金に困ることはなく、城を買ったりしたり、死ぬまでに7人の女性と関係を持ち、その付き合う女性に影響されて作品も変わっていったということなどさまざまだった。特に女性遍歴は、天才が精力的に描き続けるには必要なことだったように思える。これは天才だからある意味許されるような気がした。凡人が真似したら・・・。

ピカソの生い立ちから作風まで、およそ150ページ程度に良くまとまっていて、とても勉強になった。次にピカソの絵を見るときは、何かをより多く感じられるようになっていたい。

ちなみに自分が芸術鑑賞をするのは、『美しいものを美しいと感じることができなければよいコーディングができない。』という自分なりの信条による。要は、仕事をしていく上でも、美的センスがなければいけないということ。それを芸術鑑賞で養うという目的がある。他にも単に教養のためだが。

ピカソの生い立ちや、ピカソの作風について知りたい人は読んだら面白いと思う。

読むべき人:
  • ピカソの絵が好きな人
  • キュビスムとは何かを知りたい人
  • 女性遍歴が多い人
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July 04, 2008

プロ直伝「ギャグ返し」講座


プロ直伝「ギャグ返し」講座

キーワード:
 浅井企画放送作家セミナー、ギャグ、シチュエーション、講座、シャイ人間
シャイな人のための面白い返しが多く載っている本。以下のような目次となっている。
  1. まえがき
  2. プロローグ―シャイ人間だからこそ成功する
  3. 第1章 〜対上司編〜 自分を低く設定する
  4. 第2章 〜社内外コミュニケーション編〜 相手にツッコませるスキを作る
  5. 第3章 〜オフビジネスコミュニケーション編〜 笑わせるより笑われろ
  6. 第4章 〜異性コミュニケーション編〜 徹底的に笑いで流せ
  7. あとがき
(目次から抜粋)
この本は、欽ちゃん、関根勉、小堺一機、ルー大柴などがのお笑いタレントが所属する浅井企画が、シャイな人たちのための会話本を伝授するというような内容となっている。

著者が提案するギャグ返しとは、気まずいと感じる状況に遭遇したときに、相手が思わずクスリと笑ってしまうような「会話をより円滑にするため」「最悪の状況になることを避けるため」のギャグによる返しのことで、その事例が多く載っている。

【本書の楽しみ方】というページがあり、次のような構成になっている。
  1. 気まずいシチュエーション
  2. 1のシチュエーションが起きたときの会話(ギャグ)
  3. 会話の【気づまり度・言い訳度・気が弱い度・周囲が見えない度・総合ギャグ返し度】をそれぞれポイント化したもの(★五つで満点)
  4. シャイ人間および会話等の解説
    (pp.9)
では、内容を引用しないことには分からないので、各章から秀逸なもの、自分がこれは使える!!と思ったものを抜粋。会話の度数の★は省略。対上司編から『5タクシーをなかなか止められなかったとき』を。
先輩「はやくタクシーを止めろよ」
シャイ「僕って優しいから、女性とタクシーには手を上げられないんです」
(pp.44)
これは失笑物www。タクシーくらい手を上げられるだろと突っ込まれること間違いない。これはこの会話より、解説のほうがあるあるwwwと共感した。シャイ人間は会話能力がすこぶる低いために、運転手さんと何を話していいか皆目見当がつかないとか。自分もそうだなと思った。

社内外コミュニケーション編からは『21花見の場所取りに失敗したとき』というもの。
課長「なんでこんな場所にするんだ」
シャイ人間「話に花が咲くからいいかと思いまして。ほら、こんな風に」
(pp.110)
これは使えると思った。応用が利くね。飲み会とかで変な店を予約したときとなどにも使える。解説には、シャイ人間は物事の優先順位をつけるのが下手とあって、これもあるあるwwwと思った。

オフビジネスコミュニケーション編では『宗教に勧誘されたとき』として以下のようなものが載っていた。
シャイ「どちら様ですか?」
訪問者「イエス様の教えに興味はありませんか?」
シャイ「すでに借金とか、
いろんな十字架背負ってるんで、
これ以上は・・・・・・」
(pp.144)
ものすごく自虐的で、これも応用範囲が広いと思った。何かを断るときには重宝しそうだ。解説には、シャイ人間は、気が弱そうなので声をかけやすいとあった。

最後は異性コミュニケーション編は『43サザンを批判したら、好みの子がファンだったとき』から。
シャイ「いまさら、サザンってないよね」
女性「あたしサザン大好きなんだけど・・・・・・」
シャイ「・・・・・・っていう奴いるけど、最低だよね。
いまこそサザンだよ!
(pp.210)
これが一番、★が多くついていた。気詰まり度が★4つで、ほかは全て五つ星。どうやら、これは実際に合コンであったシチュエーションらしい。その人は、うまく返せなかったようだけど。ポイントは周りからの集中砲火を回避せよ!!ということらしい。なるほど。

ギャグ返しのシチュエーションが43も載っていて、どれか一つは実際にそのシチュエーションに遭遇したこともあると思う。幅広い。実際にこのギャグ返しをやったらどうなるかは試してみる価値はあるかな。失笑を買うか、顰蹙を買うか・・・・。

どちらかというと、ギャグの事例よりも、その会話の解説で、シャイ人間は口下手で優柔不断、一人でいることに抵抗がない、怒り方を忘れている、回りの空気を読めないといった特性が多く示されていて、あるあるwwwとついつい共感してしまった。自分も相当シャイ人間ということだろう。

面白いギャグ返しを習得したい人は必読。シャイ人間には必須本!!

読むべき人:
  • シャイ人間の人
  • 面白いギャグ返しを習得したい人
  • 周りの空気を読めない人
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July 03, 2008

出逢いの大学


出逢いの大学

キーワード:
 千葉智之、人脈、サラリーマン、出会い、蜘蛛の巣
普通のサラリーマン向けの人脈の本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 人脈について考えてみよう
  2. 第2章 毎週知らない人に会いなさい
  3. 第3章 黄金の人脈を作る振る舞い方
  4. 第4章 黄金の人脈を作るテクニック集
(目次から抜粋)
著者は、普通のサラリーマンでありながら東京ミッドタウンの最上階に住んでいる社長や超有名な女優にダンスを教えてもらったりするような人脈を持っている人らしい。また、本物の人脈を築けば誰かが助けてくれたりするので、仕事などの将来に不安もなく、プライベートも充実するとある。そんな著者による、普通のサラリーマンのための本物の人脈を築く法則が示されている。

この本は、著者が悩みぬいたからこそわかる「20代のときに知っておけばよかった!!」と感じるナレッジが満載なようだ。そして、若いうちから人脈の重要性の本質を理解して準備している人としていない人では、20代のうちに天と地の差がついてしまうらしい。なので、これは心しておこう。

人脈の本質は以下の2つに集約されるようだ。
  • 見返りを期待しない
  • 好奇心をもって、とにかく動く
特に見返りを期待しないで、人に与えることを最優先に考えるということは、他の人脈本にも多く書かれていることだ。なので、この本質はやはり確かなのだろう。

以下、自分がなるほどと思った部分を列挙。
  • 表面的でビジネスライクではない、深くて人間的なつながりが「本物の人脈」
  • 日ごろのコミュニケーションの結晶 = 人脈
  • サラリーマンが将来の不安を完全に払拭するには、「ワークスキル」と「コミュニケーションスキル」が必要不可欠
  • 自分よりも上のステージの人たちと無理してでもつきあっていく
  • 人脈は一直線ではなく、予測不能な巨大なクモの巣
  • 本物の人脈作りにおいて、「見返りを期待せずに与えること」は、もっとも重要な心構え
  • 人脈は1日にして成らず
  • 人脈作りはとにかく人と会わなければなにもはじまらない
  • 新しい人たちと出逢うためには、昨日までと違うことをしなければだめ
  • 大切なのは場慣れ
  • 人脈を広げるには主催者になることがもっとも効果的
  • 前向きで明るい魅力的な人になれば、結果的に人も集まってきて人脈も広がる
  • 初めてのお誘いは、仕事を投げ打ってでも行くべき
  • 「人から頼みごとをされやすい人」は「人から認められている人」ということ
概念的な部分を多く取り上げたが、具体的なことも多く示されている。パーティーでは、料理を食べないとか、しゃべり続ける人を回避するには、トイレに行ったり、他の人を紹介したりとか。へーっと思う。

著者の実体験が多く示されているのが良いと思った。大した格好ではない人と会ったが、その人が大企業の社長だったりとか、他の社長とゴルフに行くときに、車では間に合わないのでどうするかと聞いたら、自家用ヘリで行くと聞いて自分の知らない世界を知ったとか、北朝鮮のミサイル監視を仕事としている自衛官と出逢ったとか、さまざまなエピソードが載っていて、面白かった。

この本は漫画調のイラストも載っていて読みやすかった。本の大きさもB5版で、他と一味違っていた。表紙に、イラストのことを『落描き』と書いているのになぜか惹かれた。『落描き』担当は、中川ミナという人らしい。イラストには、めがねのキャリアウーマン、アイコ先生というキャラが多く出てくる。そのイラストもポイント。

人脈本としてよくまとまっていると思った。多くの人脈本に書いてあるように、『与えること』が重要だとあった。もう、人脈本をこれ以上読む必要はないかなと思った。他にも、以下の本が参考になると思う。

オンライン書評図書館を『人脈』でぐぐる

人脈作りの一番のポイントは、まず出逢うことだな。人見知りで対人恐怖症ぎみで他人に無関心な自分が人脈を作るのはハードルが高いなぁ。まぁ、少しずつ慣れていったり、意識していくしかないか。まずは、合コンに参加しよう。

読むべき人:
  • 普通のサラリーマンの人
  • 人脈を築いて成功したい人
  • 人が好きな人
Amazon.co.jpで『人脈』の関連書籍を見る

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July 02, 2008

やる気ハックス


やる気ハックス

キーワード:
 佐々木正悟、やる気、ハックス、心理学、トリック
心理学者によって、やる気を出すための具体的な方法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. Chapter1 朝の「やる気」を引き出す
  2. Chapter2 人に助けてもらって「やる気」を引き出す
  3. Chapter3 脳をダマして「やる気」を引き出す
  4. Chapter4 モノを使って「やる気」を引き出す
  5. Chapter5 時間を効率よく使って「やる気」を引き出す
  6. Chapter6 発想の転換で「やる気」を引き出す
(目次から抜粋)
著者はやる気や仕事のハック系の本をいくつも書いている人で、今回もやる気に関する本。この本では、脳科学の正しい知識に基いて「やる気の出る仕組み」や「やる気を正しく活用するコツ」が紹介されている。内容はどれも具体的で、すぐに実践できるものが多い。

脳がやる気を出してくれるための基本条件が以下の4つのように示されていた。
  • 報酬が見込める
  • 他人からの賞賛が期待できる
  • 手順と見通しが明るい(予測)できる
  • 過去の記憶から楽しめることが明らかである
(pp.40-41)
これらを基に、うまく脳と交渉することでやる気を高めることができるようだ。逆に、間違った交渉術が次のように示されている。
  • 苦手なことを根性で克服しようとする
  • 他人からの承認や賞賛ばかり期待する
  • 「終わらせる」ことを重視しすぎる
  • 一気にやろうとする
(pp.144)
脳がやる気を出すための基本条件の裏返しの行為を行ってしまうと、やる気がわいてこないようだ。他人からの承認を期待しすぎるとダメなのは、他人は自分のコントロールに及ばない部分なので、それを見込んで脳にやる気を求めてもうまくいかないようだ。

以上のような基本原則を押さえつつ、具体的な方法が多く示されている。以下、自分が参考になった部分とやってみようと思ったハックを列挙。
  • やる気は限りある貴重なエネルギーで、睡眠によって回復する
  • 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きるてサイクルを安定させることでやる気を補給してくれる
  • 握力トレーニングでスムーズに仕事に入る
  • 古今東西の名言や格言を読むことで、やる気に火をつける
  • 仕事中に家族や恋人が後ろで授業参観をしているというイメージを持つことで、いいところを見せようと虚栄心がうまく働き、モチベーションが高まる
  • 恋人の何気ない言葉を再生して聞くことでやる気が高まる
  • 「見返してやりたい!!」という屈折した想いを「やる気」に転化する
  • 「何かをしたら、何かをしなくていい」という仕組みを利用して、良い行動を習慣化することを「負の強化」と言う
  • やる気が出るのは見通しがイメージしやすいからであり、見通しがイメージしやすいということは、必要なやる気の量を脳が把握しやすいことを意味する
  • 月曜日の夜に楽しいイベントを設定する
  • 午前中にやる気が出ないと思ったら、ランチに唐辛子を食べる
  • 締め切り直前効果を利用する
  • 先送りされがちなタスクの名前を変える
どれもすぐにできそうなものばかり。特にやってみようかなと思ったのは、授業参観イメージかな。これは今日から実践。また、格言を読むと良いとあって、実際に著者が集めた格言が7ページほど示されていた。気になった格言は以下の二つ。
ぐずぐぐしている間に、人生は一気に過ぎ去っていく
セネカ(思想家)
(pp.34)
他にもイチローのプロフェッショナルな言葉。
妥協はたくさんしてきた。
自分に負けたこともいっぱいあります。
だた、野球に関してはそれがない
イチロー(プロ野球選手)
(pp.38)
イチローはあらゆる自己啓発本に登場するなと思った。

著者は他にも『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』や『スピードハックス』といった本を書いているが、それらも参考になる。この本と『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』は、内容があまり重複してない。『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』のほうは、なぜやる気がでないのかというメカニズムに主題を置いているのに対し、この本は、具体的に何をやったらやる気が出るのかということが示されている。なので、あわせて読んだほうがよいと思われる。

やる気系の本を読むとやる気がわいてくる。手元において何度も確認しよう。

読むべき人:
  • やる気が出ない人
  • 具体的に何をすればやる気が出るか知りたい人
  • 格言が好きな人
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July 01, 2008

カレーライスの謎


カレーライスの謎―なぜ日本中の食卓が虜になったのか

キーワード:
 水野仁輔、カレーライス、歴史、食文化、スパイス
東京カリ〜番長の調理主任による、カレーライスの謎を解き明かしている本。以下のような目次となっている。

  1. 第1章 カレーライスの正体
    1. 1. カレーライスの魅力
    2. 2. カレーの語源
  2. 第2章 カレーライスの歴史
    1. 1. 日本人とカレーの出会い
    2. 2. ヨーロッパ人とカレーの出会い
    3. 3. 日本カレー文化の黎明期
  3. 第3章 カレーライスの革命―国民食への歩み
    1. 1. 日本独自のカレールウの誕生
    2. 2. 即席カレー市場をめぐる攻防
    3. 3. 日本の製造技術が生んだレトルトカレー
  4. 第4章 カレールウの謎
    1. 1. カレールウの分解
    2. 2. スパイスの常習性とそれを操るテクニック
    3. 3. カレーのコクってなんだ?
  5. 第5章 カレーライスの将来
    1. 1. おふくろの味からの脱却と変化の兆し
    2. 2. カレーはどこへ向かうのか?
(目次から抜粋)
著者は、出張料理ユニット『東京カリ〜番長』という調理主任をしている人らしい。ある日タモリと一緒にカレーを作ったときに、タモリが「おふくろのカレーが一番うまいという男を私は信用しない」と名言を言ったことに感心し、その通りだと思っていたようだ。しかし、実際に普通の家のカレーを食べてみると、不覚にもめちゃめちゃうまいと感心してしまって、そこから、日本人の誰もが長年にわたって夢中になり続けているカレーライスとは何ものなのか?という謎にはまり込んだようだ。そして、その謎を歴史的な側面、ビジネスや科学、食文化的な側面から解き明かしているのがこの本ということになる。

純粋に読み物としてとても面白かった。もちろん、自分の好きな食べ物はカレー。毎週水曜日はカレーの日と決めている。あぁ、今日は火曜日だ。明日更新にすればよかった。

カレーは奥が深い。きっとこの本を読めば、へぇーとへぇボタンを押したくなることが多く載っている。明日から使えるカレーネタは以下のようになる。自分のへぇ感度に引っかかったものを恣意的に列挙。
  • カレーの語源の一つにヒンズー語で、『香り高くおいしいもの』を意味する「ターカリー」が「ターリー」に転じ、CURRYになったという説がある
  • 福沢諭吉がCURRYをコルリとカタカナ英語の読みをつけた
  • 日本で初めて紹介されたカレーのレシピには、アカガエルが使われていた
  • インド料理がイギリス人の手によってカレーという料理として変貌させられ、日本にもたらされた
  • 昔の日本では高級路線をカレーライス、大衆路線をライスカレーと読んで区別していた
  • ボンカレーの「ボン」はフランス語の「ボン(おいしい)」からとったもの
  • レトルトカレーのククレカレーは、「クックレス(cookless)」を略して「ククレカレー」とした
  • 「ソースが主役を演じている料理は、日本のカレー以外には私は知らない」と著者の知り合いのフレンチの巨匠が言った
  • スパイスの配合でカレーの個性が決まるが、その個性を引き出すには乳化というテクニックが必要
  • 著者の経験から、カレーをおいしくする4種の神器として、にんにく、バター、トウガラシ、砂糖が挙げられる
  • カレールウが日本全国の食卓に魔法をかけた
なんだか、この本の本質とは外れているものばかりの気がしないでもない。

著者は相当カレーが好きなんだなということがよく伝わってくる。レトルトカレーのパッケージコレクションをしているらしく、書斎のレトルト収納棚には1500種類以上のレトルトカレーのパッケージが整理されているらしい。また、好きじゃなければ、こんな本は書けないよなと思った。

読んでいると確実にカレーが食べたくなる。なので、カレー屋に行って、カレーを食べながら読むのがいいかもれない。新宿中村屋のインドカリーとかが高級感があっていいかも。個人的には、CoCo壱よりもゴーゴーカレーが好きだ。中村屋は確かにおいしいが、高い。CoCo壱はルウが水っぽくてご飯とミスマッチしすぎていまいち。しかし、モンスナックカレーは水っぽさを前面に出している新食感のそれなりにうまいカレー。カレーの話はもういいか。

食事制限をしている身としては、気軽に外で食べられるカレーはとても重宝する。そんなカレーの秘密がよく分かってよかったと思った。

おまけリンク。読むべき人:
  • カレーライスが好きな人
  • カレーライスの歴史や文化を知りたい人
  • カレーライスは飲み物だと思う人
Amazon.co.jpで『水野仁輔』の他の作品を見る

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時間の教科書


時間の教科書 ポケット判―おちまさとプロデュース

キーワード:
 おちまさと、時間、教科書、時間の達人、寿命
おちまさとプロデュースの時間について書かれている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 時間を正しく捉える
    1. 1 時間とは何か、を考える前に
    2. 2 時間とは何か
  2. 第2章 時間を上手に操る
    1. 1 時間を操るとは
    2. 2 時間を操る三種の神器1「タイム・プライオリティ」
    3. 3 時間を操る三種の神器2「ポジティブ・プランニング(PP)、ネガティブ・シュミレーション(NS)」
    4. 4 時間を操る三種の神器3「スマート」
    5. 5 時間のコントロールをさらに考える
  3. 第3章 人生の時間割を考える
    1. 1 時間を長い目で見る
    2. 2 自分の夢を追うために
  4. 第4章 時間使いの実践技術
    1. 1 技術編
    2. 2 道具編
    3. 3 シチュエーション編
  5. 第5章 まだまだ知っておきたい時間の話
    1. 1 男女の時間を考える
    2. 2 時間の自分カスタマイズ
    3. 3 さらに高度な時間コンとロール
(目次から抜粋)
時間の使い方や考え方が、おちまさと氏の独特の文体とレトロ調なイラストとともに示されている。教科書らしく、ところどころに練習問題、応用問題が載っている。

著者によれば、時間は著者が永遠に追いかけているテーマであるらしい。なぜなら時間=”死”ととらえているからのようだ。この本は、時間をうまく使っていないのではないかと考えている人にとっての教科書であるようだ。しかし、手軽に成功を約束したり、こんなツールを使えば毎日充実しますよという内容の本ではなく、時間を自由に自在に操れる人になる、「時間の達人」を目指している本と示されている。なので、結構観念的なことが多く示されている。それらがとてもなるほどと思って読めた。

以下、なるほどと思った部分を抜粋。
  • 時間の平等性とは、平等なのは与えられているということだけであって、使い方は平等ではない
  • あなたの年齢 − 寿命 = あなたの持ち時間 = 時間 ≠ 宇宙誕生や恐竜の盛衰
  • 今これからの人生が「目的達成までを埋めるための時間」である、ということを意識する
  • 時間の貸し借りは不可能
  • いつでもどこでも、あなたの意志と才覚で時間を操作できる人が「時間の達人」
  • 時間という切り口で物事にプライオリティをつける(タイム・プライオリティ)
  • よそ見は高度な情報処理能力
  • 時間の計画を立てるときは、最初はポジティブに楽観的に計画を立てるのがよい(ポジティブ・プランニング(PP))
  • ネガティブ・シミュレーション(NS)で、否定的な状況を考えて、不測の事態を想定する
  • PPでできると!言っちゃったことを、今度は思い切りネガティブに、つまりハプニング満載の状況を設定して緻密に精査するとよい
  • 普段はそうでもないのに、何かしら事が起きると前述のようにダメダメになってしまう人を「テンパリスト」と呼ぶ
  • 「普通の若者」であるあなたは、目安として3年は頑張ってみる
  • 就寝する時間は「何となく」でかまわない
  • 女性にとって「今」が最も大切で、ちょっとした過去や少し未来などは、「今」の重要性の足元にも及ばない
また、特になるほどと思ったのは、「今」の捉え方についての部分。以下抜粋
 今、今、今と頑張っていれば、それは必ず未来の姿に直結します。20歳で死んでしまった人と108歳で死んでしまった人にとって、時間はやはり平等ではありません。しかし、「今」という瞬間だけは、どうしようもなく平等なのです。時間の流れは不平等、平等なのは「今」だけ、です。
 時間の流れを俯瞰して見るとき、このことを認識しておくとよいでしょう。
(pp.136)
これは自分も普段何となく考えていたことと同じだと思った。過去でも未来を生きるのではなく、今を大切にするべきなのだということだろう。

この本はおちまさと氏のテレビプロデューサーのセンスがふんだんに発揮されている。読んでいて面白い。本当に。本文中のキーワードについて、脚注が多く載っているが、それらが面白すぎて、読み飛ばすことがもったいないくらい。例えば、『自然体』については以下のように示されている。
スーパーサイヤ人もステージを上げるときついように、ただただ普通にいられるほうが、結局は時間を巻く。
(pp.109)
これはどう考えても、セルゲーム直前の悟空と悟飯のイメージ。 他にも、『ないがしろ』というものにつて。
そこが男女の違いなのだ、分かってくれ!というか、ごめん。ごめんなさい。
(pp211.)
何か過去にあったんだろうか?と想像をかきたてられる。

面白くて時間の観念を考えられるような良書だと思った。お薦め。これは後でゆっくり味わって読もう。

読むべき人:
  • 時間貧乏性の人
  • 時間の達人になりたい人
  • 面白い教科書を読みたい人
Amazon.co.jpで『おちまさと』の他の本を見る

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