October 2008

October 31, 2008

やがて消えゆく我が身なら

やがて消えゆく我が身なら (角川ソフィア文庫 372)
やがて消えゆく我が身なら

キーワード:
 池田清彦、処世術、人生哲学、生物学、虫取り
生物学者によってマイノリティーの視点から人生哲学が示されている本。この本は、雑誌本の旅人で2002年4月から、2004年10月までに30回連載したエッセイがまとめられたものである。そのため、この本で出てくる話題は、その当時の社会事象が多く出てくる。

30章全て列挙すると冗長になるので、特に面白かったタイトルを列挙しておく。
  • 人は死ぬ
  • 人生を流れる時間
  • がん検診は受けない
  • 自殺をしたくなったら
  • 病気は待ってくれない
  • 老いらくの恋
  • 今日一日の楽しみ
  • 明るく滅びるということ
  • 身も蓋もない話
あとがきにこの本の意図が示されているので、その部分を抜粋。
 というわけで、八方塞がりの中でとりあえず、少しでも元気を出そうと思って書いたのが、本書に収められたエッセイ郡である。
 でも読み返してみると、愚痴、負け惜しみ、ごまめの歯ぎしり、といったものばかりだなあ。昔、革命を夢みた青年が、棺桶に片足をつっ込むような歳になって、負け惜しみを言って無理に元気を出しているという風情である。情けねぇけど、まあ仕方ないか。
(pp.245-246)
こんな感じで、割と極端な主張も出てくる。

特になるほどというか、共感を得た部分を恣意的に抜粋しておく。

まずは『病気は待ってくれない』という章から。著者は、生物学者であり、趣味が虫取りでもあるので、沖縄に虫取りに行っていたようだ。そのときは連日徹夜であり、東京に帰ってきてから体がおかしくなったようだ。そして、病院の検査結果に一喜一憂し、健康体を取り戻すために金と時間を費やしていたときに、運転していた車ごと崖から落ちて死にかけたらしい。そして著者、健康を待っているつもりでも、実は病気を待っているのではないかと気づいたらしい。さらに、いつも体のことを気にしていて、生きる目的が病気を治すことといった感じの人が回りに多いことに気づいたようだ。以下その部分に続くところを抜粋。
 数年間、健康のことばかり気にしていて、それで完全健康体になって、体のことは気にかけずに後はずっと楽しく生きられるというのであれば、とてもラッキーであろう。しかし大抵はそうはならずに、体の調子が完璧になることは決してなく、いつももっと健康になったらいいのにと考えているうちに、重い病になっていたというのがオチであろう。その時になってはじめて、自分は健康を待っているつもりでも実は病気を待っており、病気になった今、病気は私を待っていてはくれずどんどん進行してしまうことに気づくことになる。
(中略)
 もう少し体の調子が良くなったら、もう少しお金ができたら、もう少し暇になったら。多くの人はそう思って、自分にとって最も大事なこともやらないで、時間だけはどんどん過ぎてゆくのである。しかし、もしかしたら、体の調子はこれ以上良くならず、お金は決して増えず、暇にもならず、気づいたときは不知の病を宣告されているかもしれないではないか。
 健康はもちろんあたなを待っていてはくれないだろうし、病気でさえ待っていてくれるとは限らないのだ。人はどんな時でも、体の調子などウジウジと考えずに今一番大事だと思うことをすべきなのである。
(pp.84-86)
この記述を読めただけでも、この本を買った甲斐があった。これもうかなり共感できた。自分もすでに医者から完治はないだろうといわれている病を患っているので、『病気は自分を待ってくれるわけではない』というのがとても身にしみる。だから、著者の示すように、『人はどんな時でも、体の調子などウジウジと考えずに今一番大事だと思うことをすべきなのである。』というところにとても勇気づけられた。まぁ、そもそも今一番大事なことって何だっけ?ということも考えなければならないけど。

もう一箇所面白いと思った部分を抜粋。『老いらくの恋』から。
 遺伝子を残すためという社会生物学的な見地から「老いらくの恋」を説明するのは、所詮は無理な気がするねえ。ならばなぜ、オッサンは女を追いかけるのか。答えは「楽しいから」に決まっている。バカバカしいと言うなかれ。人間の脳には、非合理的なことを楽しいと感じる経路があるらしいのだ。問題はそれを発見してしまうか、それとも生涯発見しないで見過ごしてしまうかということだ。
 「老いらくの恋」は本人はともかく、はたから見れば滑稽意外のなにものでもない。教授が女子学生にラブレターを送ったり、社長が新入社員の女の子に惚れたりするのは、おバカの極みであろう。そういうアホなことが本人にとってなぜ楽しいのか。それは社会的な規範からの大いなる逸脱だからである。そこで脳は普段やらないことをやっているのである。
(pp.108)
なるほどなぁと思った。

著者の主張は、どう考えてもマイノリティーの主張で、世間一般からは受け入れられないものが多い。しかし、マイノリティーに属する自分としては、妙に納得できたり、共感できたり、生きていくことそのものへの勇気付けみたいなものを得ることができた。とはいえ、それは言いすぎだろとか、微妙な主張もあるが。

このようなエッセイは、自分の視野を広げるという点でとても役に立つ。それ以上に、何か強く共感できる部分があれば、それだけでがんばって生きていける。

著者の本は他にも以下がお薦め。
やがて消えゆく我が身なら (角川ソフィア文庫 372)
やがて消えゆく我が身なら

読むべき人:
  • 生物学者の主張に関心がある人
  • 虫取りが好きな人
  • 不知の病を患っている人
Amazon.co.jpで『池田清彦』の他の本を見る

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October 30, 2008

キャリアをつくる9つの習慣

キャリアをつくる9つの習慣―これが価値を生み出す最新の働き方だ (ピンポイント選書)
キャリアをつくる9つの習慣―これが価値を生み出す最新の働き方だ

キーワード:
 高橋俊介、キャリア、仕事習慣、分析、プロ論
好ましいキャリア形成の方法が分析的に示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 1 9つの習慣その1 勝負能力
  2. 2 9つの習慣その2 現場体験
  3. 3 9つの習慣その3 ネットワーク
  4. 4 9つの習慣その4 仕事に意味付け
  5. 5 9つの習慣その5 個人ブランディング
  6. 6 9つの習慣その6 相手の価値観を理解する
  7. 7 9つの習慣その7 ポジティブに巻き込む
  8. 8 9つの習慣その8 経験と気付きで学ぶ
  9. 9 9つの習慣その9 仕事の言語化、仕事の見える化
  10. 10 これからのキャリアの条件
(目次から抜粋)
戦略系ファーム、マッキンゼー、人事系ファーム、ワトソンワイアットを経て慶応大学の教授である著者は、10年近くキャリアの研究をされてきたようだ。数千人に渡るビジネスパーソンへのアンケートや数十人のインタビューから、日本を代表する企業で自他共にも認めるキャリア形成をしている人を分析すると、彼らには共通する9つの習慣があるようだ。それがこの本にまとめられている。そして、そうした好ましいキャリアをつくれるようになることが、この本の目的であると示されている。

この本は、smoothさんのところで『結構スゴ本!!』と紹介されていたので、買って読んでみた。確かにこれはページ数が少ない割りに濃い内容だと思った。線を引きまくりで朝の書評をしずらい本・・・。なので、細かいところは、smoothさんのところを参考にされたい。

【キャリア形成】「キャリアをつくる9つの習慣」高橋俊介:マインドマップ的読書感想文

好ましいキャリアをつくっている人というのは、以下の特徴を持つようだ。
  1. 価値を創造し提供している人
  2. 仕事を楽しんでいる人
  3. 貪欲に成長している人
この3つがキャリア形成で特に重要なようだ。

また、以下本当に特になるほどと思った部分のみを厳選して列挙。
  • どんなに布石と投資をしようと、結局は自分が発信した世界観や人間観にふさわしい人しか集まってこないので、人間関係というのは自分自身の鏡だといっていい
  • 仕事と趣味の違いは、価値を創造し提供してるかどうかという点
  • 仕事というのは意味が重要なのであって、いくら動機に基づいていたとしても、意味がはっきりしなければ、継続的にやりがいを感じることはできない
  • 自分の仕事の意味を知るには、まず、自分の顧客は誰なのかを明確にし、次に、その顧客にどんな価値を提供しているのかを確認するといい
  • 顧客自身も気づいていない欲望や欲求を先回りして発見し「あなたのほしいものはこれですね」と価値を提供できるのが、本当のプロフェッショナルなのである
  • 「私はこういう価値を提供している」ということを自覚し、それを踏まえた行動を取り続けることで周囲に証明し、認めてもらうというのが個人ブランディングなのだ
  • 仕事が自分にあっているかどうかなどということは、実際に自分で働いてみないかぎりわかりはしない
コンサルタント出身らしい主張が多い。また、以下特になるほどと思った部分を抜粋。プロフェッショナルとサラリーマンの違いについての部分。
 プロフェッショナルとサラリーマンの違いはなにかといえば、それは仕事を通じて価値を生み出し、それを顧客や社会に提供することを常に意識しているかどうかの差だ。自分の仕事が誰にとってどんな意味をもつものなのかなどということには思いを馳せたこともなければ、自分がどんな価値を提供できているかにも無頓着。ただ、上司から言われたことを無難にこなしているだけ。そういう人を指してサラリーマンと呼ぶのである。
(pp.65)
『サラリーマンは気楽な家業ときたもんだ♪』という歌があったけど、自分が目指すのはやはりプロフェッショナルなので、これはとても身にしみた主張だと思った。あと1年でこの意識を体得しなければね。

あと、もう一つ特になるほどと思ったのは、ワークライフ統合の時代という部分。若干長いが、抜粋。
 それではなぜワークとライフは統合したほうがいいのか。 
 ワークとライフを区別するというのは、要するに公私混同はまかりならんということだ。しかし、現在のような変化の激しい時代には、むしろ公私混同、あるいは公私混流して、開かれた多様な社会関係資本をつくっている人のほうが、仕事でも多くのベネフィットを得ることができるのである。
 それに、ライフを軽視してワークばかりしていると、その仕事でしか通用しない狭い能力しか磨かれない。これでは予期せぬキャリアチェンジが起こったときに耐えられない危険性が大きい。
 またキャリアチェンジに見舞われなかったとしても、仕事を取り巻く環境はどんどん変化しているから、それに応じて仕事の内容は必要な能力が変わるのは当然だ。ところが、新たな能力を求められても、仕事以外の場所でそれを育ててこなかった人は、とっさに応じられない。皮肉なことに現代は、仕事しかしていないと、かえって仕事の能力が身につかない時代なのだ。
 個別の仕事の専門性が深くなりすぎて、ひとつのことしかやっていないという状態は、人間としてバランスが悪いといういい方もできる。「創造性か論理思考か」ではなく、その両方に頭を使っていないと、変化の時代に一番肝心な学習能力が低下する。
(pp.122)
ここの部分は、他のキャリア論にはまず書いていないことだと思った。これは新しい考え方だと思った。旧世紀までは一点特化型でよかったのかもしれないが、現在の世の中は複雑系なので、何がどこで役に立つか分からず、いつでもキャリアチェンジに備えておけというのはなるほどと思った。

また、これは自分の志向性と同じだと思った。特にこの書評ブログでジャンルを絞り込まないのは、多様性を身に付けることと、自分へのインプットのバランスを取っておきたいという理由からである。ビジネス書、自己啓発書しか読まないのは、やはり人間としての幅が狭くなりがちになると思う。それをワークライフの統合として当てはめていくと、予期せぬキャリアチェンジに応じられるので、このまま多様性を意識して書評ブログを続けていきたいと思う。

このキャリア論は、巷にあふれる精神論で書かれているものではなく、かなり客観的、かつ分析的でなるほど!!と思う部分がかなり多かった。本当にお薦め。おかげで読了時間、書評時間が大幅にBehind・・・。本当はもっといろいろ示したいが、遅刻するのでこの辺で。ちなみに読了時間は45分、この書評記事は45分ほど。

読むべき人:
  • 分析的なキャリア論を読みたい人
  • プロフェッショナルとは何かを考えたい人
  • ワークライフバランスに関心がある人
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October 28, 2008

暗示で500%能力を引き出す勉強法

暗示で500%能力を引き出す勉強法 (Dream skill club)
暗示で500%能力を引き出す勉強法

キーワード:
 内藤誼人、勉強法、心理学、暗示、思い込み
心理学者によって具体的な勉強法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 心理術で“心に眠った”やる気を引きずりだせ
  2. 第2章 「勉強術」は「仕事術」
  3. 第3章 「読書術」で、効率よく知識を鍛えろ
  4. 第4章 努力を長続きさせるための「学習術」
  5. 第5章 あらゆる知識を自分の血肉にするための「記憶術」
(目次から抜粋)
人生は勉強しているヤツが勝てるような仕組みになっていて、勉強していないヤツは勝てないというきわめて単純な原理に基づいて世の中は動いているようだ。そして、大金持ちや成功者は例外なく勉強家であり、勉強していないヤツが結果を出すことはないようだ。そして、この本は社会人になってから「勉強などしたくない」と心に決めてしまっている人たちを対象に、いかにやる気を出させるかということを観点に、心理学的根拠を示しながら社会人向けの具体的な勉強法が示されている。

『暗示で500%』というタイトルとファンキーな表紙の絵からは怪しさ満載のオーラを放っているが、これはかなり使える!!と思った。これはもう全部実践したくなるようなものばかり!!

ちょっと記事が長くなったので、『続きを読む』を発動!!続きを読む


October 27, 2008

できるポケット 仕事に使えるAccessクエリの便利ワザがマスターできる本

できるポケット 仕事に使えるAccessクエリの便利ワザがマスターできる本 Access2003/2002対応 (できるポケット) (できるポケット)
できるポケット 仕事に使えるAccessクエリの便利ワザがマスターできる本 Access2003/2002対応

キーワード:
 国本温子、きたみあきこ、Access、クエリ、SQL
Accessのクエリ操作が分かりやすく示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 クエリの基礎知識
  2. 第2章 クエリの基本ワザ
  3. 第3章 条件を指定してデータを取り出すワザ
  4. 第4章 テーブルのデータを操作するワザ
  5. 第5章 データの集計や分析に使えるワザ
  6. 第6章 文字列を操作するワザ
  7. 第7章 日付や数値を操作するワザ
(目次から抜粋)
マイクロソフト製品のAccess(Microsoft Office Access ホーム ページ - Microsoft Office Online)はDBソフトであるが、WordやExcelほどなじみがなく、案外直感的に使えないなぁと思うことがある。例えば、「Accessデータベースからこんなデータを抽出したい」、「こんな計算や集計をしたい」といった要求を満たすには、クエリ(クエリ - Wikipedia)の知識が必須になってくる。この本は、Accessを使用するときに必須のクエリの便利ワザが図解で分かりやすく示されている。

便利ワザが154個示されている。いくつか便利ワザのタイトルを列挙。
  • テーブルとクエリの関係は
  • 参照整合性の制限を緩和するには
  • クエリを実行するには
  • デザインしたビューのレイアウトを調整するには
  • クエリ上で計算するには
  • クエリの実行結果を編集できないようにするには
  • 平均以上のデータを抽出するには
  • 指定範囲外のデータを抽出するには
  • 特定の文字を含むデータを抽出するには
  • フィールドのデータを一括で削除するには
  • ユニオンクエリを作成するには
  • 複数のテーブルを利用して計算するには
  • 文字列を操作する関数とは
  • 日付や数値を操作する関数を入力するには
  • Null値と「””」を区別するには
このように『〜するには』という形式で質問が載っており、その答えが図解で示されている。

Accessはデザインビューでクエリを作成したりして、実際にSQL文をじか書きして実行するということはあんまりなさそうなイメージがある。なので、このデザインビューを含めたAccess特有の使い方を最初にマスターしないと、データ抽出や集計がうまくいかないのではないかと思う。

この本は、ポケット判で持ち運びやすいものとなっている。Accessクエリ全般の基本的なことが網羅されていると思う。どちらかというと、Accessを使用していて困ったときに、辞書的な使い方をするとよいと思われる。自分は、電車の中で概要を理解するために最初から全部目を通したが。辞書のような本でも、目を通しておくことで、テーブルにインデックスをはったように、後でほしい情報が載っているページに直感でたどり着きやすくなると思う。

Access全般やデータベースの基本概念までは詳しくは書かれていないので、本当にAccessでクエリ操作を頻繁にする人向けの本だと思った。

読むべき人:
  • Accessクエリがよくわからない人
  • デザインビューなどの操作がいまいち分からない人
  • 文字列操作に詳しくなりたい人
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October 25, 2008

カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 世界経済編

カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 世界経済編
カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 世界経済編

キーワード:
 細野真宏、世界経済、通貨危機、ヘッジファンド、本質
数学のカリスマ受験講師によって世界経済の基本が分かりやすく示されている本。以下のような目次となっている。
  1. Section1 これまでの円の動きについて
  2. Section2 「ヘッジファンド」と「ポンド危機」について
  3. Section3 「アジア通貨危機」について
  4. Section4 「ロシア危機」と「ヘッジファンドの危機」について
  5. Section5 これからの「世界の通貨体制」の行方について
(目次から抜粋)
数学が専門のカリスマ受験講師である著者は、若い人にもっと分かりやすく経済を知ってほしいという思いから、前著、『カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 日本経済編』を書き、そして、これは経済本の第2弾である世界経済編となっている。

この本こそが、著者が最も書きたかった内容だと示されている。曰く、日本経済だけを見ていたのでは、経済の全体像をつかむことはできず、世界から経済を俯瞰したほうがもっと深くて面白いものらしい。そして、「(日本も含めた)世界経済を動かす”壮大なマネー経済の世界”」を知って、初めて「経済って本当におもしろいな」と思われたようだ。これは自分も読了後、そのとおりだなぁと思った。

細かい内容を示すのはちょっと無理なので、自分が知らなかった概念、特になるほどと思ったポイントを列挙しておく。
<先物取引とは?>
 主に「リスク・ヘッジ(危険から身を守る)」を目的とした、(将来の)約束した日に(事前に)約束した価格で販売する取引のことを「先物取引」という。
(pp.43)
先物取引は、基本的にはリスク・ヘッジをして経営を安定させるために行うものらしい。先物取引というと、とうもろこしや豆、コーヒー、石油などの投機をして、かなりリスクが高い儲け話のことだと思っていたが、本質は違っていたようだ。

次はオプション取引について
<オプション取引とは?>
オプション」とは、「(選択する)権利」のことで、「約束した期日(または、約束した期間内)に”約束した価格で売ったり買ったりできる権利”を売買する取引」のことを「オプション取引」という。
(pp.52)
そして、先物取引は、”損をするリスクをなくすことができる”というメリットがあるが、”トクするチャンスをなくしてしまう”というデメリットがあるようだ。一方、オプション取引は、”必ずオプション料が必要になる”というデメリットがあるが、”トクするチャンスを失わずに済む”というメリットがあるようだ。

後一つだけ。デフォルトについて。
<デフォルトとは?>
デフォルト」とは、日本語では「債務不履行」といい、「借金を約束どおりに返せなくなること」を意味する。要は、”破綻”の一歩手前のような状態である。
(pp.162)
これは全く知らなかった。『デフォルト』と日常で使う場合は、IT用語的に『初期値』とか『初期設定』といった意味で使うが、このような『債務不履行』というのは知らなかった。金融、経済用語とIT用語は違った意味を持つので、注意が必要だと思ったし、また面白いなと思った。

最後にこの本で一番重要な部分を抜粋。
僕らは単に日本のニュースだけを気にしていたらダメなんだね。だって、このように世界の経済は本当に深くつながっているので、世界経済のニュースがそのまま僕らの日常に大きく関係してくるんだからね。
(中略)
このように、(一般的に)
「断片的な情報」だけで物事を判断しようとすると
たいてい本質を見誤ってしまうから、
視野を広く持って”全体から判断しよう”とすることがとても重要なこと
なんだよ。
(pp.255)
なるほどなと思った。

この本は2年近く積読状態だった・・・。現在の経済状況は、サブプライムショックで世界同時株安で、日経平均も8000円割れ(この記事投稿時点)で急激な円高になっていて、これは経済を知っておかなければならないかなと思って、未読本棚から引っ張り出して読んだ。これを読むと、現在のアイスランドの金融破綻の危機、韓国の通貨危機の再来などのニュースがよくわかると思う。また、超ハイパーインフレを起こしていて、国家としてはすでに破綻しているジンバブエ(ジンバブエ - Wikipedia)の実態もよくわかると思う。

また、ヘッジファンドの本質が示されていたが、ヘッジファンドの投機対象として狙われた国は通貨危機を引き起こしているようだ。これは、有力なヘッジファンドは国家を破綻させることができるということだなぁと思った。恐ろしい・・・。例えば、ビル・ゲイツファンドみたいなのがあったら、間違いなく新興市場国を破綻させることができるよなぁと思った。マネー経済は合法的な戦争みたいだと思った。

この本を読んだ直後から、ニュースで言っている、円高ドル安、株安の本質的な意味が分かって、あぁ、あのことね!!と分かるようになった。経済のニュースを聞くのが若干楽しくなったような気がする。

昨今の経済状況は世界同時株安だが、自分たちの日常には関係ないと思っている人こそこの本を読んだほうがいいと思う。

読むべき人:
  • 世界経済について知りたい人
  • 世界同時株安、円高ドル安の本質を知りたい人
  • 投資をはじめようと思っている人
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October 23, 2008

考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術

考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術
考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術

キーワード:
 久米信行、行動、習慣、心構え、レッスン集
自分の行動を変えるための31のレッスン集が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. PART 1 相手の懐にすぐ飛び込む!
  2. PART 2 周りを気にせずにすぐやる!
  3. PART 3 敗を怖がらずにすぐやる!
  4. PART 4 「自分」に負けずにすぐやる!
(目次から抜粋)
ファミコンソフトのシナリオ作成と営業、証券会社、Tシャツ販売の取締役、明治大学の講師というキャリアを歩んできた著者によって、なかなか行動できないときの対処法が示されている。

著者は大学の講義で、学生と接すると、「好きなモノやコトが見つけられない」、「会いたい相手にメールや電話ができない」、「相手にあえても何を話してよいかわからない」、「再度連絡をしたり会ったりしない」という傾向が分かったようだ。そして、学生だけでなく、20代の若い社会人に今必要なのは、引っ込み思案の弱い自分を超える「すぐやる技術」だと痛感されたようだ。そして、成功するのは、「見る前に跳ぶ(=あれこれ考えて悩む前に行動する)」タイプで、そのような人が業種や職集を問わず、生き生きと楽しい毎日を送っているようだ。そしてそのような行動習慣を身につけられるような考え方や心構えが31個示されている。

これはまさに今の自分に必須な内容だと思った。

各章のまとめページから特になるほどと思った考え方を列挙。
  • あさいつこそ「対人反射神経」を磨く絶好のトレーニング
  • 出会いが「おつき合い」に繋がらないのは、相手に関心がないから
  • 小人物より大物のほうがつき合いやすいし、自分にブラス
  • 最初の質問は、「その他大勢」から抜け出すチャンス
  • 20代〜30代で行う「決断→実行→検証」のサイクルの回数が自分の器を決める
  • 空気を読んでばかりいる人は、実は何の役にも立っていない
  • ゲームも人生も大半は「確立変数」が支配している
  • 「安住の地」や「中途半端なストレス」の中で自分を探しても見つからない
  • プレッシャーのかかる状況こそ、自分を最大限に伸ばすチャンス
  • 「最も安全な選択」こそが最悪の結果を招くこともある
  • 「感動トレーニング」を怠っていると、どんどん鈍感になっていく
どの内容も著者のファミコンソフトの飛び込み営業時代などのエピソードとともに示されていて、それらを読むだけでも面白い。そして各節の最後に『スグヤル』という行動指針が示されている。それらもいくつか列挙しておく。
  • 1日10人の知らない人にあいさつをする
  • 電話をかける前につかみのネタを1個用意する
  • きょう会った人に感謝を込めてブログやお礼状を書く
  • 相手の欲しい情報や悩みを想像してみる
  • 最前列に座り、最初に挙手、一番に講師と名刺交換
  • あえて初めての店に入り知らないメニューを頼んでみる
  • お店選びで「どこでもいい」とは絶対に言わない
  • 1日1つ感動したことをケータイブログに書く
割とすぐできそうなものばかり示されている。もちろん、これを実践してみないとダメだけどね。最近自分がやったのは、『あえて初めての店に入り知らないメニューを頼んでみる』というもの。最近できた最寄り駅のインド料理屋に入って、ベジタブルカレーを頼んだら、1050円だと思ったら、1400円だったことwwwチャレンジしてみると良いこと、悪いことどちらに転んでも楽しめるとこの本に示されていて、そのとおりだなぁと思った。これはもっと挑戦してみようと思う。

他にも今度挑戦してみようと思うのは、『最前列に座り、最初に挙手、一番に講師と名刺交換』というもの。これはセミナーや勉強会での行動指針で、最前列に座ると、「目の前の人を喜ばせて、話しやすい空気を作る力」が自然と身につき、コミュニケーション能力がアップするようだ。このように、最前列で熱心に話を聞き、質問しておけば、講師冥利につきるとしめされていた。これは次回参加セミナーでコミットしよう。

本当はもっといろいろ示したいけど、この辺で。

そもそも著者は、「自己啓発本など読む時間があったら、現場に出て人に会いなさい」というのが基本理念で、明治大学の学生に教えていたようだ。なので、このような本を出版するとは思ってもいなかったようだ。しかし、出版社の方が、『今の若者たちが本当に必要としているのは、考えすぎて行動できない自分の背中を押してくれる本だ』と示され、このように出版にいたったようだ。この本は確かに、自分の背中を押してくれる良書だと思った。

自分自身は引きこもり体質で、行動するよりもまず熟考して思い悩むタイプなので、行動力とは無縁だった。しかし、直近の課題は『読むだけでなくしっかり行動すること』であるので、今の自分にぴったりの本だと思った。著者が示すように、『見る前に跳ぶ』ということをやっているほうが案外うまく行くような気がした。考えすぎても、何もやらないという決断を下しがちなので、むしろ何も考えずに直感でやってみて、やった後で考えるという姿勢のほうが自分にとって良い気がした。

行動できるまでこの本は繰り返し読む必要があると思った。殿堂入り確定!!

さまざまなセミナーに参加して人脈を広げようと思っている人や、考えすぎて優柔不断で行動力に乏しいと自覚している人はぜひ読んだほうがよいと思った。

読むべき人:
  • 優柔不断で行動力がないと思う人
  • セミナー参加などで人脈を広げたい人
  • まずインターネットで調べないと行動できない人
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October 21, 2008

【雑感】記念キャプチャ

ranking
はてブトルネードフィーバーにより、オンライン書評図書館 -Blue Sky Horizon- : ブログランキング ドット ネットの順位が過去最高位になっているwww

毎回こんな順位だったらいいのに。

何だかあれに似ている。
大学受験用の全国模試で、まぐれ点数でフィーバーしたときの順位に似ているwww

全国模試でそんなに良い記録をたたき出したときはなかったけど・・・。

という感じで、記念キャプチャしました。

ヽ(´∀`)ノワーイ

今日もぎりぎり1000超えのアクセス数。
さすがに明日は300とかだろうねぇ。

地味に更新がんばります。

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お金の教養

お金の教養ーみんなが知らないお金の「仕組み」
お金の教養ーみんなが知らないお金の「仕組み」

キーワード:
 泉正人、お金、教養、資産運用、自己投資
金融の専門家によってお金全般に対する考え方が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 お金についての考え方
  2. 第2章 お金の貯め方
  3. 第3章 お金の使い方“小さなお金編”
  4. 第3章 お金の使い方“大きなお金編”
  5. 第4章 お金の稼ぎ方
  6. 第5章 お金の増やし方
  7. 第6章 お金の維持管理
  8. 第7章 お金を与えること
(目次から抜粋)
お金の本質的な使い方は、両親から「貯金しなさい」とか言われるだけで、学校などで学ぶ機会がまったくない。そのため、収入以上のお金を使ったりして、毎月お金がないということになりかねない。そのようなお金の生活習慣病から抜け出すには、正しいお金の知識、『お金の教養』を身につける必要があると示されている。そして、この本の目的は、『豊かで不安のないライフスタイルを送るための、正しいお金の知識を身につける』と示されている。

特に勉強になった部分を列挙。
  • お金を稼ぐ能力と、お金を維持管理する能力は、全く別の能力
  • お金がしっかり貯まっていく人と、貯まらない人の最大の違いは「習慣化」である
  • 収入の2割を貯金、6割を生活費、残りの2割を自己投資に当てると5年後には年収分の貯蓄ができる
  • 買ったものが、払った額以上の価値がある=『投資』、同じ価値=『消費』、以下の価値=『浪費』
  • 欲しいと思ったものは1週間待ってみると、衝動買いが抑えられる
  • 「使途不明金」が増えると、徐々にお金の生活習慣病になってしまう
  • お金を稼ぐというのは「階段を1段ずつ上がること」、お金を使うというのは「一気に飛び降りること」で、この2つの連続が経済活動になる
  • 本当に豊かな人は、貸借対照表での純資産が大きな人のことを指す
  • ビジネスでのお金の流れを知ることで、お金を稼ぐ能力はもっと高められる
  • 最もリターンの高い投資は自己投資で、徹底した『ローリスク・ハイリターン型の投資』である
  • 一番簡単にお金を維持する力をつけるには、まずは「収入以上のお金を使わない」というルールを徹底させること
このように、お金に対することが網羅的に示されている。また、お金を増やすステップが以下のように示されている。
  1. 収入以上のお金を使わない
  2. 収入の2割を貯金する
  3. 収入の2割を自己投資にあてる
  4. 収入を増やす(キャリアステップなど)
  5. 運用でお金に働いてもらう
  6. お金を正しく維持管理する
なるほどと思った。

お金全般の網羅性や基本的なことは他の本にも書いてあることかなと思った。では、それを自分がしっかり実践できているかというと、全くダメで・・・。改めてこのような本を読んでみると、まだお金の使い方がうまくないと思った。特に、毎月の収支を全く把握しておらず、ほとんどザル勘定なので、何とかしなければと思った。

また、この本も、『最強の投資は自己投資』ということが示されている。これはありとあらゆる成功本、ビジネス書、金融リテラシー本に書いてあるので、これはもう成功者の共通認識なのだと思って、このまま自分も継続してやっていこうと思う。ただ、問題になるのが、自己投資額をどれくらいに設定するべきかということ。この本で示されているように、現在の収入の2割にするのか、それとも他の本のように将来欲しい年収の3割にするべきかといったところの設定が難しい。また、『すべての支出は投資と考える』という考え方もあって、どれを信じるかということが重要な気がした。

最後に特になるほどと思ったのは、『お金は天下の回りもの』という部分。資産を築き上げたれた人は、決して一人の力だけで得られたものではないので、著者は豊かさを人に与えられるような人間になりたいと示している。その後の部分を抜粋。
 与えるものはお金だけではありません。
 お金をチャリティするのも良いのですが、あなたが得た知識や経験を人に教えてあげることも、とても貴重なチャリティになるでしょう。

 与えれば与えるほど、その人には多くの情報が集まってきます。そして人間としての器が大きくなり、周りに大きな良い人たちが集まってくるのです。
 これが、お金の教養を超えた、人としての教養のある人間になれる醍醐味だと思います。
(pp.209)
自分も真の教養人になりたいと思った。また、この書評ブログは、チャリティとも言えるのではないかと思った。

お金全般に対して分かりやすくまとまっている本で、がんばれば30分ほどで読める内容となっている。

読むべき人:
  • お金の教養を身につけたい人
  • 毎月銀行口座の残高を気にしている人
  • 真の教養人になりたい人
Amazon.co.jpで『泉正人』の他の本を見る

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October 20, 2008

【雑感】終わらないフィーバー

今日もアクセス数が異常www

あとで新聞 - あとで読みたい記事を集めた新聞「あとで新聞」にも取り上げられました。

あとで新聞 - 2008年10月20日(月)

ありがとうございます。

さすがに明日以降は、アクセス数が落ち着いてくるでしょう。

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検索バカ

検索バカ (朝日新書 140)
検索バカ

キーワード:
 藤原智美、検索、ショートカット思考、クウキ、考える
芥川賞作家によって、検索などによるショートカット思考が批判されている本。以下のような目次となっている。
  1. 1章 検索バカは、何を失くしたか
  2. 2章 クウキに支配される日常
  3. 3章 「やさしさ」と「暴走」の時代
  4. 4章 不安定な「場」としての家庭、教室
  5. 5章 「予定調和」はいつ誕生したか
  6. 6章 同調圧力が独自の「思考」と「行動」を奪う
  7. 7章 世間から露骨へ
  8. 8章 失われゆく「対話」と「議論」
  9. 9章 身体性なき言葉は、貧弱になる
  10. 10章 沈黙の力
  11. 終章 生きることは考えること
(目次から抜粋)
なんとなく本屋でふらふらと新書コーナーを見ていたら、この『検索バカ』というタイトルが目に飛び込んできた。あぁ、これは自分のことが書いてあるのかなと思って買って読んでみた。Google、Wikipediaがないとネットサーフィンのクオリティが著しく低下してしまうと思うほど、検索依存体質なので。

昨今では、Web2.0のような技術革新でGoogleなどの検索エンジンがなくてはならないものになっている。そして、その検索エンジンを使いこなすことで、自分で考えることをせずに答えにたどり着いたりするような傾向になっている。また、答えの安易なコピペなどから「クウキ読みの日常」という、日々の生活で「クウキを読め」という圧力が増えてきているようだ。それが、あらゆる分野のランキング、人気度を気にさせるようにし、人々は、売れている本、人気の店を検索で手に入れようとしている。そのような状況で、同調を求める「クウキ読みの日常」を打破するには、自分で「考えること」しかない、ということが示されているのがこの本である。

小説家による安易なショートカット思考批判であるので、Web2.0や検索エンジンの内側、技術批判などが示されているのではなく、あくまで人間系の内面に焦点を当てている。なので、取り上げられている話題は、技術的なことではなく、世の中で起こった殺人事件のニュースやCM、著者のテレビ出演でもらったクレーム、著者の若い頃の実体験といったことが示されている。

タイトルにつられて読んでみた。最初はいいことが書いてあると思って読み進めていくと、自分の読解力不足もあるが、いまいち論旨が分かりにくくなっていき、自分の求めていたものが何もないので、はずれ本かなと思っていたが、最後に重要なことが書いてあった。なので、この本ははずれ本ではなく、当たり本だった。

最後の重要な部分の前に、1章の『「この本には結論がない」という感想が増えている』というタイトルのものがなるほどと思った。それによると、ショートカット思考による本の読み方では、「この本には結論がない」というものが増えてきているようだ。それは、解決策を求めていることに他ならず、1冊の本で自分の問題が解決すると思い込んでいる人が多いとある。それが全体的な幻想として蔓延しているようだ。その現象に対して、著者は以下のように示している。
 自力で考えようとせず、解決方法を他者にたより、しかもいかに早く到達するかということに目がいって、その過程をないがしろにする。本からヒントを得て、あるいはそれが出発点になって、自分で考えるという過程をショートカットする。一種の思考放棄です。 
 自分で考えるのではなく、解決策を探す、これをパソコン用語的に翻訳すると「検索する」になります。
 思考をスルーして検索するか、答えをだれかに求めるということばかりに気をくばる。そんな「考えない人」「自分をサボっている人」が増えました。サボっている人は、答えを与えてくれると信じた人には、きわめて厳しい要求をつきつけます。それが満たされないと、怒りを感じたりします。
(pp.23-24)
これは自戒の意味を込めて、思考放棄にならないようにしようと思った。このような読書は、ショウペンハウエル(読書について 他二篇 (岩波文庫))に言わせれば、『読書は他人にものを考えてもらうことである。』ということだろう(参考:ショウペンハウエル 『読書について』)。Amazonのレビューを見ていても、思考放棄をしている人が中にはいるなぁと思うこともある。さすがに、技術本とか正確な情報、間違いのない情報が書かれていないとダメなもので、解決策や正しいことが書いてないと、厳しい要求を突きつけたくなるが。

この本で一番重要なのは、一番最後にあって、そこから一部抜粋。まずは『人は、窮すれば窮するほど考える』という部分から。
 悩み、苦しみ「考えること」はいわばひとつの治療行為といっていいかもしれません。苦しんだり、悩んだりしているとき、人がひたすら考えるのは、そのことを私たちが無意識に知っているからでしょう。
 ではなぜ私たちは「考える」ことで「悩み」「苦しみ」から逃れられる、と思うのでしょう。私は「考える」ということが、自分の言葉を探りあてる営みだからだ、と思います。
 人によっては、自己の閉じられた思考のなかに、悩み、苦しみを解消するということもあるかもしれません。
(pp.218)
この部分が自分にとって、一番重要だと思った。この書評ブログは、苦悩の変遷を綴っているようなもので、自分は本から得た知見を基に「考える」ということを積み重ねてきたのだと思った。自分の書評ブログのコンセプト、核になる考えだと思った。これは書評500冊を達成する前に、一度振り返ってこの書評ブログのガイドラインとして示しておこうと思う。

もう一箇所重要な部分があったので、そこも抜粋。『自分の言葉、考えをつかみとる』という部分。
 私はこの本の中で、人々が自分の思考をショートカットして、他者に解決策や結論をゆだねる傾向を批判的に指摘しました。
 理由は自分の思考、考えをスルーして簡単に手に入れた言葉は、けっきょくその人を救うことも、助けることもない、と思うからです。
 「どうしたら、自分で考えられるか?」
 そう問われたとき、私には満足させられるだけのノウハウはありません。
 ただいえることは、
 「どうしたら考えられるかを、考えることから始めるしかない」
 ということです。
(pp.219-220)
だから、「考える」ということを放棄しない限り、自分はこの書評ブログを続けていくだろう。

書店で何気なく買った本ほど、意外なものがある。これもその本だった。著者の考えから、『良い本ほど答えや解決策が直接載っていなくて、自分で考えさせるような内容になっている』と言えるのではないかなと思った。この本もそれに当たると思った。保存決定本。

検索依存体質の人は一度読んだほうがいいと思う。特に本を読んでダメだしばかりしている人にはいいと思う。

読むべき人:
  • 『ググる』ということに依存している人
  • 本を読んでダメだしばかりしている人
  • 「考える」ということを考えてみたい人
Amazon.co.jpで『藤原智美』の他の本を見る

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October 19, 2008

【雑感】フィーバー継続

ちょwwwアクセス数が昨日より多いんですけどwwww

ヽ(;´Д`)ノ

どうやら以下のニュースサイトに『転職は1億円損をする』が取り上げられたようです。

TBN -Today's Best News-

どうもありがとうございます

該当記事リンクは以下です。(農水省課長が自殺 改革チームの一員 10月19日(日)(TBN -Today's Best News-)

トータルアクセス数が、77777まで後ちょっとですwww
踏んだ方はぜひコメントでも残してくれると嬉しいです。

こんなに一気にアクセス数が増えるなんてwww

今日の書評をサボってしまったので、明日からもアクセス数にとらわれずに淡々と更新していきます

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【ネタ記事】はてブトルネードまとめ

昨日ははてブトルネードが発生しましたが、こんな機会はめったにないことなので、この現象の分析をしておきたいと思います。

1. アクセス数
昨日は土曜日だったこともあり、アクセス数はユニークで6000越えを記録しましたついこないだまで、200を越えたらよいなぁと思っていたので、ざっと30倍のアクセス数になりました。恐るべしはてブトルネードの威力・・・。

以下は、忍者ツールズ(NINJA TOOLS / ブログ ホームページ アクセス解析 カウンター メールフォーム)の昨日の時系列アクセス推移です。クリックで拡大します。

access

こんなアクセス解析は実際に見たことなかったです・・・。毎回こうだったらよいのに・・・と思わずにいられません。

2. リンク元
最終的な上位リンク元は、以下のところになります。

ー`)<淡々と更新し続けるぞ雑記。ωもみゅもみゅ』さんのところからのアクセスが1番多かったです。このサイトの存在を知りませんでした。ネット上の記事リンクまとめサイトのようで、ここから1500ほどアクセスがありました。ページランクが5もある超人気サイトのようです。リンクありがとうございます

次に多かったのが、はてブの人気エントリーのところからです。現在はもう載っていませんが、ここから相当アクセスがありました。現在は、『読書』カテゴリのところにしっかりと残っております。転職は1億円損をする』のはてブはこの記事投稿時には、85もついております。いつもはほとんどはてブがつかないので、これは快挙としか言いようがありません。また、過去の自分のブログのはてブは以下です。はてブしてくださった方々、どうもありがとうございます

3. ブラウザ
ここまでのサンプル数を取得できることはめったにないので、ブラウザ(ブラウザ - Wikipedia)のシェアに着目してみたいと思います。昨日の訪問者のブラウザの内訳は以下のようになっております。

brower

Firefox 3.0(次世代ブラウザ Firefox - 高速・安全・自由にカスタマイズ)が1番多いという意外な結果になっております。これは、Firefoxがそこまで広まっているのかなぁ?と一瞬思いましたが、先月、先々月のアクセス解析を見てみると、1番多いのはInternet Explorer 6.0で、Firefoxは3番目でした。

これはどういうことかと考えると、たぶん『はてなユーザー、記事リンクまとめサイトを巡回するユーザーはFirefoxを好んで使う』ということだと思います。自分の勝手なイメージですが、はてなを使っている人はどちらかというと技術者志向の人が多いと思います。それは特にはてなブログを見ていると感じます。プログラミング、IT系の人気ブログはほとんどはてなのような気がするので、そのような技術志向の人は、IEなんか使うわけがなく、ある程度自由にカスタムできるFirefoxを好んで使うのではないかと思います。これは、面白い傾向だなぁと思いました。

あと、注目すべきは、Chrome(Google Chrome - ブラウザのダウンロード)ユーザーがOpera(Opera ブラウザ: すべてのデバイスに最良のブラウザを)ユーザーよりも多いということです。ブラウザのシェアでいつも影の薄いOpera・・・。Chromeは暇があればインストールしてみたいところです。

ちなみに、自分が使っているのは、IE7.0ベースのSleipnir(カスタマイズに特化したブラウザ Sleipnir。上級者のために。)です。Firefox、Safariもインストール済みですが、CSSのブラウザチェック程度にしか使いません。使い慣れたSleipnirから移行するコストがかかるので。

そういえば、IE6.0でこのブログを見ると、右のサイドバーが落ちているので、何とか修正しなければなりませんね・・・。ネット利用者の1番シェアが大きいブラウザは、依然としてIE6.0のはずなので、これではダメですね・・・。そもそもIE6.0とIE7.0では、CSSが異なって表示されるのはどうかと思うんですが・・・。

4. ランキング変動
アクセス数によって算出している各種ランキングで、この書評ブログが大幅ランクアップしました。Yahoo!ログール(ランキング - Yahoo!ログール)で今日の急上昇サイトで自分のブログがピックアップされております。また、デイリーPVランキングTop100では、13位という快挙を成し遂げております。以下は記念キャプチャです(笑)

daily

なんだか自分のブログじゃないみたいです。まぁ、このランキングは一時的なものでしょう・・・。

BlogScouter(ブログスカウター powered by CyberBuzz)も大幅にポイントがアップし、114位という結果になりました。これもランキング下降前に記念キャプチャです(笑)

scouter

1日だけ人気ブログのランキングを味わうことができてよかったです。

5. はてブトルネードまとめ
今回初めて、はてブトルネードという現象を体感しましたが、これはすごい現象だなと思いました。はてブが増えていくのは、指数関数的な曲線を描いていくイメージに近いと思います。みんながはてブして注目しているものは、どんどん注目されて、さらにはてブがつけられていくということだと思います。はてブは、ネット上のクチコミに近いものがあると思いました。

自分のブログの記事が常時はてブされているわけではないので、『どのような記事がはてブがつきやすいか?』ということに関してはなんとも言えません。そもそもなぜ転職本がここまではてブされたかもよくわかっていません。客観的に考えるなら、それだけ多くの人の関心を引く話題だったからということでしょう。そして記事クオリティが高いもので、いろいろ考えさせるようなものであれば、はてブがつくのではないかと思います。

また、個人ブログではてブがつきやすいのは、結構長文記事だったりするんじゃないかと思います。はてブがつくようになるには、読むに耐える文章力が求められるのではないかと思います。自分もまだまだなので、文章読本を読んだりして文章力を高めなければなりませんが。

はてブトルネードでアクセス数の壁を一つ越えた感じがします。一時的ですが。アクセス数を大幅にアップさせようとするならば、地道にSEO対策をやるよりも、はてブがつきやすい記事を更新し続けたほうがいいのではないかと思いました。結局、いくらシステマチックに検索サイトをだますようなSEOを施したとしても、最終的に見るのは人なので、多くの人の関心を引くような記事がないと定期的にアクセス数は増えないのではないかと思いました。もちろん、地道にSEO対策をして検索に引っかかるようなものでないと、そもそもブログの存在を知られることはないので重要だと思いますが。

あとははてブトルネード後にどれだけ定期読者を引き込むことができるかにかかっているかと思います。このはてブトルネード以前と以後でアクセス数の平均が増えたのなら、この書評ブログの価値がそれなりに認められたことになると思います。

はてブトルネード、ブログのアクセス数、ネットのトレンドなどは奥が深いなぁと思いました。このはてブトルネードでいろいろ勉強させていただきました。

はてブしていただいた方々、このブログを訪れてくれた方々、どうもありがとうございました。これからも淡々と、あまりはてブを意識せずに書評を更新し続けます

(`・ω・´) シャキーン

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October 18, 2008

【お知らせ】参加セミナー予定

今日も昨日に引き続き、アクセス数がフィーバーしております。今日はどれくらいカウンターが回るのか目が離せません。

(・∀・)

さて、今後の参加予定のセミナー一覧です。

セミナー料金を振り込まないといけませんねぇ。懇親会ももちろん参加です。名刺も補充しなければ!!

ちなみに、『Chabo!著者が教える 夢を叶える私の方法』のセミナーの予約番号は、402番でした。402ということは、ウェルノウンポート番号か!?と、見てみると知らないやつでした・・・。Genie Protocolらしいです。

ポート番号表

ネットワークプロトコル(通信プロトコル - Wikipedia)の話です。

さて、11月、12月と年末は忙しくなりそうです。

去年の今頃では考えられなかったセミナー参加も今では当たり前になっています。行動しているからこそ自分の世界が広がったような気がします。準引きこもりに近い状態だった過去の自分からは、今の自分はまったく想像ができません・・・。(「準」ひきこ森―人はなぜ孤立してしまうのか?

ちなみに、去年の今頃は、書評200冊を達成していたようです。

200冊雑感

そしてさらにおととしは、VB.NETの学習をしていたようです。

Visual Basic.NET―速効!図解プログラミング

この頃はまだ入社直後の激しい研修中でしたねぇ。懐かしい。

長くブログを続けることの一番の利点は、過去を振り返って自分の成長を実感できることです。

それでは、セミナーで実際にお会いできる方、よろしくお願いいたします


【雑感】444冊目のフィーバー

あれ、今日というか昨日はアクセス数がいつもよりも1桁多いんですけど・・・。

Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)

1956と過去最高・・・。
アクセス解析を見てみよう・・・。

上位のリンク先を見てみると、以下のような結果に。

ユーザー参加型ニュースサイト - newsing(ニューシング)

はてなブックマーク - ソーシャルブックマーク

MixClips ソーシャルブックマーク横断サイト

どうやら、『転職は1億円損をする』ではてブトルネードが発生しているようです。

なーんだ。。。

( ´_ゝ`)フーン


はてブトルネード初めて

キタ━━━━(°Д°)━━━━!!!!

はてなブックマーク - 転職は1億円損をする : オンライン書評図書館 -Blue Sky Horizon- : livedoor Blog(ブログ)

はてぶを筆頭にニュースサイト、その他ソーシャルブックマークに連鎖してリンクが貼られている。勝間氏のネーミングセンスのごとく、まさにトルネード。これがはてブトルネードの影響力か!!

ヽ(;´Д`)ノ

若干不安になったりもします・・・。

まぁ、なるべく客観的なことを示しているので大丈夫でしょう・・・。

ちなみに、はてぶトルネードに関しては、『俺と100冊の成功本』の聖幸さんの記事が参考になります。

「はてブトルネード」書評関連記事の傾向と対策:[俺100]

3年近くこの書評ブログをやってきて、やっとまぐれ当たりが起きたようです。

しかし、この転職本は、昨日の帰り道の駅で、ふらっと書店によって、なんとなく突っ込みどころが多そうだなと、買うかどうか迷いながら購入し、今日?何とか書評できましたが、こんなことになるとは思いませんでした。しかも、この本で444冊目の書評で、数字的にはあまりいいイメージがありません。あれだ、長嶋茂雄の本塁打数(444 - Wikipedia)でフィーバーしたんだ!!ということにしておきましょう。。。

555冊目、666冊目、777冊目・・・はどうなることやら。同様にフィーバーできるか楽しみです♪

今後とも幣書評ブログをよろしくお願いいたします。
もっとはてブトルネードを起こせる書評ブロガーになりたいと思います。

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October 17, 2008

転職は1億円損をする

転職は1億円損をする (角川oneテーマ21 A 89)
転職は1億円損をする

キーワード:
 石渡嶺司、転職、人材ビジネス、損失、焼き畑農業
転職をすると、長期的には確実に損になるということが示されている本。以下のような目次となっている。
  1. はじめに 転職すれば人生は変わる!望まない方向に
  2. 序章 転職で人生をムダにした!―早期退職者の大失敗
  3. 第1章 転職は1億円損をする―定年退職組と転職組の損得勘定
  4. 第2章 10分でわかる人材ビジネスのカラクリ―転職市場はこうして儲ける
  5. 第3章 転職があおられるカラクリ―四兆円ビジネスは焼き畑農業だった
  6. 第4章 間違いだらけの転職観―だから転職希望者はカモになる
  7. 第5章 転職サバイバル!―それでも転職したい人のために
(目次から抜粋)
昨今では、入社3年以内で早期転職する人が多いし、転職雑誌、転職支援サイトなどを展開している人材会社の躍進によって、気軽に転職しやすい世の中になっている。しかし、実際は「転職すると損をする」という、人材会社、転職ビジネスに関わっている人なら誰でも知っている事実は、あまり世間では知られていない。そこで、この本は、転職によっていくら損をするのかをデータ面からまとめたもので、本書を読むことによって転職で損をしない情報が身につくと示されている。

結論から言えば、転職ビジネスの実態や転職でどのような損失があるのかということの網羅性にはなるほどなぁと思ったが、若干全体的な分析が甘いと思った。なので、読み物として転職の実態を知っておくには良い本だが、これを手放しで全面的に受け入れるということは少し考えたほうがいいかもしれない。

まず、転職で1億円の損失になるというのは、生涯賃金・退職金、年金、健康保険、生命保険、住宅補助、社宅、ローン、交通費など定量化できるものを定年退職組みと転職組みで算出し、それらの差額を出したときに1億円の差になるとある。正直この算出方法は結構突っ込みどころが多い。両者の項目で乖離の大きいケースを採用すると、1億9千万円の差になるので、2億円近くの差を話半分としても1億円の差になるとある。これでは定量化の信頼性が落ちる。コンサルタントであればこのような根拠の示し方は間違いなく突っ込まれる。なので、この本の1億円の損失というのは、話半分に受け止めておけばいいと思う。

自分としては、転職市場の実態がとても参考になった。転職は損であるということを隠しながら、「転職は得である」と示すことで、人材会社は人売りで収益を儲けていっている。その構造は、早期退職をしてもらったほうがより転職会社にとって儲けのチャンスになるので、転職をあおっているにすぎないとある。元関係者は、転職ビジネスが大きくなればなるほど早期退職者が増え、日本企業の活力が失われていくので、このような状況は、焼き畑農業のようなものだと危惧しているようだ。

また、他にも面白かったものとして、早期転職をする人のタイプ分けがあった。ジョウゲンタイプ、自己成長タイプ、ブラック企業タイプ、衝動タイプ、シュガー社員タイプとある。それぞれの特徴は示さないが、例えばジョウゲンタイプとは、社会人として優秀で、マネジメント能力の高い幹部候補生で、会社を踏み台としか見ていないタイプで、このタイプはどこに行っても通用するので、転職しても問題ないタイプらしい。反対に、最悪なのはシュガー社員タイプで、コミュニケーション能力が低く、モチベーションも低く、仕事ができず、残業や雑用を嫌がるくせに、目立つことはやりたがるタイプで、このタイプは転職で間違いなくキャリアダウンするらしい。自分はどれに当てはまるのかなと考えると、衝動タイプかなぁと思った。

一箇所なるほどなと思う部分があった。『早期退職者は「商品価値がない」』という部分で、転職ビジネス会社の担当者は以下のように語っている。
「個人事情があるにせよ、総じて言えば、早期退職者は社会人としてのマナーもスキルもないし、大学時代に卒業後のプランをきちんと考えていない、要するに欠陥が多い人材です。転職を市場に見たてた場合、人材ビジネス企業にとって、転職希望者は商品と言ってもいい。しかし、欠陥が多ければ商品価値がないのは当たり前です。」
(中略)
「企業にとって、転職者はある程度の専門性を持っているから評価できる。でも早期退職は一体何ができます?数年どころか数ヶ月で辞めて、技術や専門知識などろくにあるわけがない。そもそも、彼らは最初に入った会社にどれだけ損失を与えているか、わかっていない」
(pp.36-37)
これはなるほどなぁと思った。厳しい意見だが、客観的に見れば、そのとおりだなと思う。だから、自分自身まだ転職しないのは、転職先で自分の能力を使ってどのように貢献できるのか?ということがまだわからないし、まだ未熟な存在であるから。だから自分は3年は絶対転職しないと心に誓っている。なので、はっきり言って、『早期転職したら負けかなと思っているニート・無職頻出AA)』という考えで、あと1年は修行しようと思う。まぁ、自分自身に関して言えば、転職はないと思う。独立か、今の会社にずっといるかのどちらかしかないと思う。

転職するには、自分の強みがどこにあるのかをしっかり把握すると良いとあった。

いろいろ考えさせてくれる本で、これは本当なら就職活動直前の大学生が読んでおけばいいと思う。また、転職を考えている人も一読しておいたほうがいいと思った。



はてブトルネード発生につき、ここから追記。このラインより上は出社前に45分で適当に綴っていた部分なので、わかりにくい部分もあったので、文章を少しブラッシュアップした。また、やむなくそぎ落とした部分をもう少し示しておくことにする。

特に示しておきたかったのは、早期転職者のタイプ分けの部分。以下に、すべてのタイプの特徴を示しておく。

No.タイプよく言うセリフ主な特徴
1ジョウゲン
タイプ
「今の会社は踏み台」
「(前の会社には感謝しているが)自分のキャリアが優先」
・優秀な幹部候補生
・どの業界でも上にいけるタイプで、転職する方が得になる
・退職する企業に対しても心遣いを見せる
2自己成長
タイプ
「自分をもっと成長させキャリアアップしたい」
「愛社精神とか言われても困る」
・ジョウゲンタイプに似たタイプ
・見通しの甘さがあり、ジョウゲンタイプになりきれない
・売りとなるのは若さだけで、「自分は優秀」と誤解している
・転職ビジネスの最良の顧客で、長期的に確実に損をするタイプ
3ブラック企業タイプ「もっと普通の会社に移りたい・・・」
「辞めたくても辞められない・・・」
・無理に働き続けると体や心を壊してしまう可能性があるタイプ
・給料が安いので転職を考える
・ブラック体質に染まっており、「普通」が何なのか想像できていない
4衝動
タイプ
「とにかく疲れた、しばらく休みたい」
「二五歳までならやり直せるかもしれない」
・仕事への取り組みが熱心であり、優秀
・ジョウゲンタイプよりも独立・転職志向が低い
・仕事に対する相談システムの不備に不満がある
・一度思い込んだらダメで、疲れから退職、転職をしてしまう
5シュガー社員
タイプ
「多分、大丈夫」
「だったら解雇してください」
・周囲に迷惑をかけ続ける若手社員
・コミュニケーション能力、モチベーションが最低評価で仕事もできない
・ジョウゲンタイプと同様に能力が高く、ブラック企業と同様に酷使されているとの思い込みが強い
第四章 間違いだらけの転職観』を参考に作成

このように、タイプによって、仕事に対するモチベーション、思考、能力がぜんぜん違うようだ。転職して成功するのは、『ジョウゲンタイプ』だけと示されており、そのようなタイプは多分、かなりの少数派だろうなと思った。ちなみに、『ジョウゲン』とは早期退職を是とする論者である、城繁幸氏と山崎元氏の名前を取って命名されたようだ。

自分が優秀かどうかは別として、多分自分は『衝動タイプ』に当てはまると思う。疲れやすく、思い込みが激しいし・・・。しかし、今日の夜に上司とキャリアカウンセリングをしっかり行ってきた。上司曰く、『3年では何もわからないので、転職しないほうがいい』と。また、『3年目が1つの壁で、これを乗り切れるかどうか』というようなことを教わった。そういう観点からも、自分は相談システムをしっかり有効利用できているので、しばらくは転職はないと思う。

他にもそぎ落とした部分として、転職したいと思ったらどうするかという部分。まずは、自分の売りは何かをしっかり把握する必要があるらしい。それが分かっていない人は、転職を希望してもどこかで失敗しているようだ。また、自分の強みをしっかり理解できない人は、転職できてもまた繰り返すことになるようだ。ある転職コンサルタントは以下のようにアドバイスをしている。
「転職するなら、その前に自分の強みがどこにあるのか、きちんと棚卸しをして把握しましょう。自分では大したことがない、と思っていても実は求人企業が高く評価することがあります。転職は自分という商品をいかに高く売るか。それが『商品?さあ、なんでしょうね?』では買い手がつきません。もっとも、これをきちんとできる人は少ないですけどね」
(pp.171-172)
このように、自分の市場価値をしっかり把握する必要があるようだ。転職をしようと思ったら、一度かなり自分を深く分析する必要がありそうだ。

この本の特徴として、「ハミダシ転職情報」といって、奇数ページに転職を考える上で参考になる本が欄外に示されている。そこに本に対する著者個人の感想・疑問などが示されており、結構参考になる。この書評ブログでも取り上げているのは以下の本。特に、エンゼルバンクが本文の中でも取り上げられていた。

この本は、『あるあるwww』、とか『ねぇよ!!』とかいろいろ突っ込みながら読むことができる本で、いろいろと考えさせてくれる内容となっている。自分なりの結論を述べるなら、新卒採用で転職しなくてもいい企業に行けばいいということなになる。しかし、就職活動そのものが競争であるので、必ずしも希望企業にいけるとは限らないし、たとえ第1志望の企業に入社できたとしても、理想と現実のギャップに戸惑ったり、やりたいことが変わっていったり、労働環境が悪かったり人間関係のもつれなどと、転職する理由はいくらでも出てくる。なので、転職せずに1社の会社で定年まで勤め上げるのは、結構すごいことなのかなと思った。

転職とか人材ビジネスのビジネスモデルに関心がある人は読んだらいいと思う。

思いのほかにこの記事にはてブがついた。ここまで読んでくれた方、登録してくれた方、どうもありがとうございます。

読むべき人:
  • 転職考えている入社3年以内の人
  • 就職活動を始めた大学生の人
  • 企業の人事担当者の人
Amazon.co.jpで『石渡嶺司』の他の本を見る

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October 16, 2008

「突き抜ける!」時間思考術

「突き抜ける!」時間思考術
「突き抜ける!」時間思考術

キーワード:
 午堂登紀雄、時間、思考術、満足、投資
不動産コンサルティング会社の取締役である著者によってキャリアを大きく「突き抜ける」ための時間の考え方が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 いまの生活スタイルを変えずに、最高効率をたたきだす!
  2. 第2章 ムダな時間を有効に変えて「突き抜ける!」
  3. 第3章 常識をくつがえして「突き抜ける!」
  4. 第4章 時間を資産に変えて「突き抜ける!」
  5. 第5章 人生を思考して「突き抜ける!」
(目次から抜粋)
著者は、大学卒業後半年間はニートで、その後、会計事務所でダメ社員⇒コンビニ店員⇒経営コンサルタント⇒資産3億円獲得⇒不動産コンサルティング会社経営者とキャリアを「突き抜け」てこられたようだ。そのカギは、「時間」に対する管理法と思考法にあり、この本では、効率を上げることが最終目的ではなく、どうやって時間を有効に使って自分が満足する時間をつくれるかが示されている。

最近もっと時間管理を徹底しようと思っていたので、この本を読んでみた。かなり時間に対する考え方が変わりそうで、よい本だと思った。単純に時間管理の具体的な方法だけにとどまらず、自分の生活スタイルや勉強方法、仕事の仕方、人生観にまで言及されているので、幅広く「時間」を捉えられている内容となっている。かなり線を引いたので、本当にこれは!!と思った部分のみを列挙しておく。
  • 「朝早く起きる」ことが本質ではなく、いかに長く続くような「仕組み」をつくるのか、ということが重要
  • 「何のためにそれをやるのか」という目的とその目的達成に向けたクオリティを追求しなければ、上手な時間の使い手とはいえない
  • 「集中力」を上げて、「時間密度」を高める最も重要な鍵は、「睡眠」が握っている
  • 複数の本を読むことで、化学反応が起きて、思わぬ発想が生まれたりする
  • お金は後でいくらでも取り戻せるが、時間は取り戻せない
  • 仕事とプライベートの「オンとオフを分けよう」などと言っているうちは、まだ半人前
  • 本は特定の個人のものすごく偏った考え方にふれたほうが刺激になる
  • 「自分探し」はムダであり、「自分」とは探すものではなく、自分でつくっていくもの
  • 自分をつくっていくには、「目の前にある仕事」に一生懸命打ちこむのが第一歩
  • 健康こそ、時間に対する最も基本的かつ不可欠な投資と言える
  • 人生には修行時代が必要で、地道で時間がかかって遠回りに思えることが本当は一番大切
ここで取り上げた3倍は線を引いてあるが、特に自分にとって重要だと思った部分のみを列挙した。

また、特になるほどというか、激しく同意!!と思った部分が、『変化を追うより不変を追ってみる』という節タイトルの本の読み方についてのところ。以下その部分を抜粋。
 たくさん本を読んでいると、だいたい同じようなことが書かれていることに気づきます。
 
 普通は「何か新しいことを言っていると価値がある」と思いがちですが、それは逆です。
 いろいろな成功者が、皆同じことを述べているのだとすると、それが「真実」に近いと言えます。

 そこにある「共通点」こそが、自分にもできる可能性がある普遍的な教えなのです。
(中略)
 「なあんだ、前に読んだ本と同じじゃないか。つまらない」ではなく、「あ、この人もそう言っている。これってやっぱり大事なんだ」と考えます。
(pp.158-159)
また、「それって共通項があるよね」と読める人は、ポジティブな人で、違いにばかり気をとられるのはネガティブな人とあった。どうやら自分はポジティブな人になるようだ。

著者のように共通項を探すという読み方は、自分と同じような考え方だなと思った。自分も本を読むとき、特に書評をするときに気をつけているのは、なるべく書かれていることをポジティブに受け止めるということなので、それは「共通項」を感じ取るということに他ならないと思った。正直、この本は時間管理の考え方の本ではあるが、この本で一番重要なところはこの本の読み方じゃないかと思った。

また、この本と同じように他の本でも示されている「共通項」の具体例は、物事の優先度を決めるときは、緊急度と重要度のマトリックスに当てはめるとよいという主張で、これは時間管理本、特にコンサルタント出身の人の本を読むと必ずといっていいほど出てくる。なので、これはもう時間管理マスターの必須スキルだと言える。

他にも、人生には修行時代が必要だということや、人脈を築くには情報を発信し続ける、人を紹介し続けるといったことや、良好な人間関係を築くには、Give and Takeではなく、見返りを期待せずにGive and Giveを実践すべきということなども他の本にも示されている。それらは、成功者に共通する思想なのだと思って、自分にも刷り込んでおこうと思う。

図も多く入っており、1ページの文字数も多くないのでかなり読みやすいものとなっている。時間管理本であるので、時間をかけずに読めるような構成になっていると思われる。

著者の午堂氏のセミナー(【レポート】『聞くが価値』vol.03 with 午堂登紀雄 &鹿田尚樹)に参加して、実際にお会いして、お話をさせていただいたこともある。実際にあったことのある人の本を読むと、かなり真摯に書いてある内容を受け止めようという気になる。これは新たな発見だと思った。今まで読むだけで、実際に著者に会うということがなかったから。

この本に限らず、著者の本はどれもなるほど!!と思うことが多い。この本も殿堂入り確定!!他には以下がある。どれも本当にお薦め。

あぁ、いい本を朝に読むと、書評のタイムマネジメントに大幅なBehindが発生してしまう・・・。

読むべき人:
  • キャリアを突き抜けたい人
  • 時間管理をうまくなりたい人
  • ポジティブ思考で読書を楽しみたい人
Amazon.co.jpで『午堂登紀雄 』の他の本を見る

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October 15, 2008

【お知らせ】水曜日の更新について

無理なく書評を続けるために、毎週水曜日の更新はお休みします。

水曜日の朝は少し遅めに起きて、週の後半に備えて体力を温存する必要があるためです。また、水曜日に過去にこの書評ブログでアウトプットしたものを読み返して復習するためでもあります。

さらに、水曜日の夜は借りたDVDを見たいというのもあります。

最近、RSSリーダーの登録者数も増えてきて嬉しいところですが、書評に無理をしすぎて、睡眠不足で疲れた状態で日中の仕事に支障が出ては本末転倒なので・・・。

ということなので、更新を楽しみにされている読者の方には申し訳ありませんが、ご了承ください。

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October 14, 2008

明日から「仕事ができる」と言われる新・目標達成法

明日から「仕事ができる」と言われる新・目標達成法 (講談社BIZ) (講談社BIZ)
明日から「仕事ができる」と言われる新・目標達成法

キーワード:
 小宮一慶、目標、仕事論、測定可能、正しい努力
経営コンサルタントによって、仕事や生活で目標を達成する方法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 目標具体化力がつく小さな行動習慣月間目標を立てる
    1. 1 高層マンションを見たら階数を数える
    2. 2 月末には預金残高を確認する
    3. 3 小さな行動習慣・スペシャル―人を誉める。もし誉められなかったら、1年間左手首に輪ゴムをはめる
  2. 第2章 時間管理力がつく小さな行動習慣
    1. 4 3年連用日記をつける
    2. 5休日は1時間だけ将来のために使う
    3. 6一次会には行くが、二次会には行かない
  3. 第3章 仕事力がアップする小さな行動習慣
    1. 7 必要なメールはその場で返信をする
    2. 9 ノートをいつも持っておく
    3. 9 混んだ電車には極力乗らない
    4. 10 仕事に関係ない雑誌をつねに鞄に入れておく
    5. 11 飛行機に乗ったら落語を聴く
    6. 12 若いうちは雑用を進んで引き受ける
  4. 第4章 人を動かす力がつく小さな行動習慣
    1. 13 タクシーのお釣りの小銭は受け取らない
      ニコニコする
    2. 14 座右の書を持ち、寝る前に必ず読む
    3. 15 言い訳をしない
(目次から抜粋)
成功している人は、目標を具体的に示し、毎日正しい努力をしている人であるという主張から、目標達成のための、「目標の具体化」、「時間管理」、「スキルアップ」、「人を動かす」という毎日の行動習慣が示されている。

まずは、この本の核になる部分を引用しておく。『目標達成には具体化と逆算が必要』という節タイトルから抜粋。
 仕事ができる人は具体的です。目標も具体的に設定した上で、現状を正確に把握しています。それが「メジャラブル」ということです。感覚ではなく、数値で把握しています。ですから、「あといくら」というのがわかりますし、その対策も打てます。目標が高すぎてできないことがあったとしても、どこまでやれて、どこまでやれないかがわかります。
(pp.27-28)
これはよく実感すると思った。漠然と立てた目標ほど、何をどうやればいいかまでBreak Downされていないで、目標の進捗状況がわからずに、結局目標を立てただけで、何も進んでいないということがある。過去に自分が立てた目標で達成したものでは、読書をたくさんしようと思い、月100冊読もうと目標を立てたことがある。その目標から週何冊、1日何冊、Behind分はどこで回収するかということを具体的に数値に落とし込んだら、うまく達成できたことがある。大学時代の話で、過去2回しか達成できなかったけど。なので、この数値化はとても重要だと思う。最近は、目標そのものが漠然としすぎているので、もっと数値化できるまでに熟考する必要があると思った。

各章の合間に、『実践行動』というものが示されている。以下、自分が特になるほどと思ったものや、やってみようと思ったものを抜粋。
  • 年間も目標を毎月はじめに「月間目標」に落とし込む
  • 球場など多くの人が集まる場所に行ったら、大雑把に人数を類推する
  • エクセルで3年分の預金残高の予想を立てる
  • 人を心から誉める
  • 日記を毎日つける
  • 休日に、スキルアップのための勉強を定期的にする
  • ウィークデーに「つなぎ」を少し入れておけば、休日のスタートダッシュがすごくよくなる
  • 1次会には行くが、2次会には参加しない
  • 疲れそうだと思ったら、疲れる前に休む
  • 若いうちはできるだけ雑用を多く引き受ける
  • マナーの本を読む
  • ニコニコする
  • 周りの人の髪型や服装が変わっていたら、さりげなくそのことを話す
  • 自分でコントロールできないことに悩まない
こんなところか。日記を毎日つけるというのは、自分と対話するためらしい。別ブログにどうでもいいことを綴っているけど、紙とペンでも毎日の雑感を記録したほうがいいのではないかと思う。

また、『ウィークデーに「つなぎ」を少し入れておけば、休日のスタートダッシュがすごくよくなる』の「つなぎ」とは、前週末に勉強したことを少しだけ復習したり、書いた文書を読み直したりしておくだけでよく、10分あれば大丈夫なようだ。これは実践してみようと思った。どうもこのブログにアウトプットしっぱなしで、再読み込みをしていないようなので、毎週水曜日は振り返りの日にして、夜の書評はしないようにしようと思った。

示されていることの多くは、どこか別の本にも書いてあるようなことだけど、このように「目標の具体化」、「時間管理」、「スキルアップ」、「人を動かす」と4つの分野がまとまっているものはあんまりないと思う。特に、「目標の具体化」が自分にとって勉強になった。そのほかは、別の本でもいいかなと思う。

この本の読書時間が40分、書評記事作成が40分の計80分。各10分ずつBehindで、まだまだのようだ。このように数値化することが重要なようで。

読むべき人:
  • 今年立てた目標が達成できていない人
  • スキルアップして一流になりたい人
  • 将来の野望を達成したい人
Amazon.co.jpで『小宮一慶』の他の本を見る

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October 13, 2008

初対面で好かれる60の話し方

初対面で好かれる60の話し方
初対面で好かれる60の話し方

キーワード:
 中谷彰宏、初対面、コミュニケーション、大阪、コツ
中谷氏による初対面の人との会話のコツが示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 初対面の犬に、話しかけよう。
  2. 第2章 「へーこいてプーやな」で立ち直ろう。
  3. 第3章 「大阪のオバチャン」になりきろう。
(目次から抜粋)
章タイトルだけを見ると、何のことかわからないねぇ。そこがこの本の面白さでもある。

著者は大阪出身であり、この本は大阪の人の日常生活の会話やコミュニケーションの具体例が多く示されている。東京の人にはない大阪独特のおばちゃんの会話や話し方、著者の体験が基に初対面の人との会話のコツが示されている。人見知りが激しすぎて、初対面の人との会話がものすごく苦手な自分にとっては、これは結構参考になった。以下、その部分を列挙しておく。
  • いいカッコをしないで、大阪のオバチャンになりきることで、初対面の人ともパワーを持って接することができる
  • 犬に直接「誰?、名前は何ていうの?年いくつ?」と聞くほうが、飼い主さんもうれしくなる
  • 気持ち悪いからといって避けていると、個性的で不思議な趣味の人との出会いのチャンスもなくす
  • 名前よりも顔を覚えることが、本当にその人を覚えることなので、名刺交換では、名刺ではなく、まず相手の顔を見る
  • 初対面の人と話をするのが苦手な人は、タクシーの運転手さんの話を聞くと、いいトレーニングとなる
  • サービスでも、言ってもムダなことを、言ってみる
  • モテる人から、話し方を学ぼう
  • 初対面の人に話すのが苦手な人は、マエオキやタテマエが長い
  • 成功談よりも失敗談のほうが、話は面白いので、自分の失敗談を語る
  • 初対面の人と話すときのコツは、関係がない人が入ってきても、その人も会話にまぜて一緒に楽しむとよい
  • 堂々と話さないと、面白い話はできないので、うろ覚えの話でも堂々と話そう
  • 面白いことを言う人は、キザなセリフ、ロマンチックなセリフも必ず言っている
  • ユーモアをまぜて脅迫できるようでないと、ヤクザとしても出世できない
  • しゃべらないカッコよさは、もろいので、本当にサービス精神のある人はどんなにしゃべってもカッコいいし、そのほうがカッコよさのレベルとしてはワンステップ上
  • ヤクザにも、対等に話そう
  • 会話でテンションを上げよう
初対面の人との会話のコツだけにとどまらず、大阪の人の生態がよくわかる内容となっている。ヤクザとの会話の仕方とか、ヤクザのトップに立つ人の特徴なども示されていて、読み物として面白かった。逆に、単純な東京人と大阪人の比較の話などを面白がって読めない人には、つまらない内容の本かもしれない。

今年から、セミナーに行き始めてから、初対面の人との出会いが多くなって、どうしても初対面の人との会話が避けられない状況になってきている。あまり初対面の人との「はじめまして」からの会話が得意ではないので、これは結構参考になった。

他にもおちまさと氏による以下の本がお薦め。この本も初対面の人との会話のコツが面白おかしく示されていて、よいと思う。

読むべき人:
  • 初対面での話し方が、苦手な人。
  • 初対面でのチャンスを、いつも逃している人。
  • 初対面で、誤解されやすい人。
(pp.2)
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Access VBAプログラミング開発工房 入門・基礎編

Access VBAプログラミング開発工房 入門・基礎編
Access VBAプログラミング開発工房 入門・基礎編

キーワード:
 緒方典子、VBA、Access、初心者、入門書
AccessのVBAプログラミングの基礎がわかりやすく示されている本。以下のような目次となっている。
  1. Chapter 序章 VBAの覚え方―VBAなんてコワくない!
  2. Chapter 1 プロシージャの基本
  3. Chapter 2 値の代入の基本―値の代入なんてコワくない!
  4. Chapter 3 条件分岐処理の基本―条件分岐なんてコワくない!
  5. Chapter 4 繰り返し処理の基本―ループなんてコワくない!
  6. Chapter 5 イベントの基本―イベントなんか怖くない!
  7. Chapter 6  ADO/DAOの基本―データベースへの接続なんてコワくない!
  8. Chapter 7 まとめのプロシージャを作ろう―VBAの骨なんかコワくない!
(目次から抜粋)
この本は、Access(Microsoft Access - Wikipedia)のVBA(Visual Basic for Applications - Wikipedia)についての本格的な解説書ではないが、初心者の人にとって取っ掛かりとなるような本となっている。そのため、VBAの習得の仕方にスポットが当てられており、文法一つ一つとっても丁寧な説明となっている。

以下、完全に自分専用のメモ。自分の勉強になった部分を列挙。
  • VBAを使うために顧客管理データベースを作るのではなく、お客様の対応をできるだけスムーズにするために顧客管理データベースを作り、顧客管理データベースをスムーズに動かすためにVBAを使う
  • データベースを学ぶにしても、SQLを学ぶにしても、VBAを学ぶ場合でも、常に「目的」を意識してみる
  • オブジェクトとは、状況に応じて名前がついていて、操作が可能なもののことすべて
  • VBAのとっておきの修得方法は、VBAの構文の解説を、料理や英会話、車の運転など何か他のものに「例える」こと
  • Publicプロシージャはデータベース(mdbファイル)の中であればどこでも使えるが、Privateプロシージャはそのオブジェクトの中でのみ使用可能
  • Functionプロシージャは戻り値を返すプロシージャ、Subプロシージャは戻り値を返さないプロシージャ
  • Publicプロシージャは、イミディエイトウィンドウでテストするとよい
  • バリアント型(Variant)は、何でもありの型で、数値の場合は倍数精度浮動小数点型と同じで、文字の場合は、文字列型と同じ
  • 『Dim aaa, bbb, ccc As Integer』と宣言すると、変数bbb, cccはVariant型になってしまう
  • 日付型の表示書式は、『MsgBox #8/14/1975#』のように「#」で囲む
自分は、VB.NET(Microsoft Visual Basic .NET - Wikipedia)もある程度使いこなせるし、ExcelのVBAも基本文法を把握しているので、この本のすべてが網羅的に役に立ったわけではない。しかし、VBAの本を一通り目を通したわけではないので、やはりネットだけでは知りえなかったことがしっかり書いてあって、勉強になった。

特に、変数宣言の方法とかは、VBA特有だなぁと思った。『Dim aaa, bbb, ccc As Integer』で、すべてInteger型にならないのは、普通に使っていたらまず気づかない。なぜなら、この宣言の後で、bbbにInteger型のデータを格納しようとしてもエラーにならず、普通に使えてしまうから。これは、暗黙的に型変換されているから。こういう部分はコードエラーにならずに一見楽に見えるけど、後で致命的なオブジェクトエラーを引き起こしかねないので、型宣言に甘い言語ほど自分で管理して型を使うべきかなと思った。

また、Access特有のフォームの設定の仕方、プロパティの設定の仕方も図解入りで入っているので、そこは知らなかったので勉強になった。こういうのは、ネット情報だけでは少し物足りないので。

VBAの基本文法だけなら、基本的にネット情報で網羅できる。自分はVBAの文法だけならほぼ1日で基本的なことを理解したが、それは他のプログラム言語をある程度知っているからで、初心者となると、そうはいかなない。そういったことから、この本の説明は、プログラムの文法の話の前に、現実世界のたとえ話があり、かなり丁寧なのでわかりやすく、プログラミングをやったことのない初心者にとってよいと思う。逆に、VB.NETやその他プログラム言語を習得している人にとっては、この入門書の説明は冗長に感じられる。なので、初心者以外は、本当に必要な部分や知らない箇所だけ重点的に読めばいいと思う。自分の場合は、復習もかねてある程度網羅的に読んだ。

サンプルプログラムのCD-ROM入りとなっている。サンプルデータには、巨人軍のメンバーや、こんぼう、てつのつめ、どくけしそう、やくそう、まんげつそうといったドラクエでおなじみアイテムが使用されていて、著者の嗜好性がわかって自分的にはツボだった(笑)。自分も技術本を書くときには、このようにサンプルデータで密かに自己主張してみたいと思う。

AccessとVBAの基本を学習するにはよい入門書だと思った。

以下、VBAの3分で作ったサンプルプログラム。
Public Sub sample()

  Dim strTxt As String
  strTxt = "クリックお願いします!!" & Chr(13) _
            & Chr(13) & "m9(・∀・)ビシッ!!"
  MsgBox strTxt

End Sub
実行結果はここ。しょうもないプログラムだが、こういうメッセージ出力ができるだけでも初心者にとっては面白いと思う。ちなみに、『Chr(13) 』は改行記号(キャリッジリターン)になる。

読むべき人:
  • AccessとVBAの基本を学習したい人
  • Accessを使用したデータベースを学習したい人
  • 巨人軍とドラクエが好きなプログラマの人
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October 12, 2008

コスプレ

コスプレ-なぜ日本人は制服が好きなのか (祥伝社新書128) (祥伝社新書 128)
コスプレ-なぜ日本人は制服が好きなのか

キーワード:
 三田村蕗子、コスプレ、制服、思考停止、日本論
ジャーナリストによって、制服を取り巻くに本論が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 制服界のクイーン、それがスチュワーデスの制服
  2. 第2章 OLの制服は、なぜ日本で流行るのか
  3. 第3章 ナースは「白衣の天使」じゃない
  4. 第4章 セーラー服は、究極のコスプレである
  5. 第5章 強制されない擬似制服
  6. 第6章 思考停止力を逆手に取る制服パワー
  7. 第7章 制服ニッポンよ、どこへ行く
(目次から抜粋)
日本は学生時代から制服があり、スチュワーデス、OL、ナースなどの特定の職業にも制服というものがある。そして、その制服というのは、その仕事の役割を演じるためのコスプレであると示されている。また、その制服を着ることで、着る服を自分で考えなくてもよいという思考停止状態にも陥らせるものであるとある。そして、その制服とコスプレを取り巻く日本論、日本企業論が示されている。

自分のようにタイトルに惹かれた人、残念ながら怪しい話は載ってないよ。若干怪しい話を期待しつつ読んでみたが、そういうものはなくかった。女性視点で女性の制服、コスプレ感が多く示されている。

以下、気になった部分を列挙しておく。
  • ステイタスや世間の注目度の高さ、女の子に「あの服を着たいから志望する」と本末転倒な動機づけをさせてしまうパワーを加味したトータルでの評価となると、スチュワーデスの制服に勝るものはない
  • 初期のスチュワーデスは、恵まれた環境、恵まれた資質を育んだ女性のみが就ける職業だった
  • スチュワーデスは「ばりばり働くお姉さん」、ではなく「てきぱきと働くお姉さん」に見せなくてはいけない
  • スチュワーデスに求められているサービスは「優しくさりげない気遣い」であり、そのための有効なコスプレツールがエプロンである
  • 制服は若いOLを「よく気がつき、にっこりと明るく働く職場の花(もしくはアシスタント)風」に演出する力がある
  • 学生の制服は、3年間着用可能な耐久性を確保するために、高額になっている
スチュワーデスネタばかりにぴんときたのは、たぶん自分が一番好きな女性の格好がスチュワーデスだから・・・?かもしれない。でもこれは、実際に飛行機を乗ったときに実感する。スチュワーデスの制服がパンツではダメで、あくまでスカートでかつ首にスカーフを巻いて華やかさを演出されていると、機内が華やかになる感じがする。そして、機内での飲み物や新聞を配っているときは、上着を脱いでエプロンであるというのがやはり重要なんだと思う。飛行機という乗り物は、電車や船よりもハイクラスなものなので、そのようなホテルのサービスのように、さりげない気配りが求められるのではないかと思う。

まぁ、スチュワーデス幻想がある人は、この1章を読むだけでもいいと思う。自分は別にスッチー(死語!?)と合コンしたいとか思うほうではないが、それでも機内でのスチュワーデスの立ち振る舞いには惹かれるものがあるのは確か。

また、ナース服に関しては、スカートからスクラブ(白衣ナース用【チェロキー】の医療スクラブ)に変わってきているようだ。それはより機能的なものを求められているからのようだ。

著者によると、制服には、『楽しい』、『悲しい』、『情けない』の三種類あるようだ。以下その部分を抜粋。
 楽しし制服は、「いやいや強制された服」ではない。帰属する組織だけでなく、個人にも力を与える。見ているほうまで楽しくなる制服だ。
 悲しい制服は、これとは対極に位置している。着用者にいやな思い出、悲しい記憶しかもたらさない、プラスの感情につながらない制服だ。
 情けない制服は、制服自体が情けないのではなく、制服を選ぶプロセスが情けないことからこう呼んでいる。自分の頭を働かせず、安易にお墨付きを求め、楽チンだから、たくさんの選択肢の中から選ぶのが大変だからという理由で選ばれる思考停止型制服だ。
 いい大人がそれで情けなくない?と問いかけたくなる制服が氾濫する光景は、どう考えても変である。
(pp.210)
この本では主に女性の制服がメインに示されていたが、男はスーツがあるので、制服は不要であるということが示されている。しかし、そのスーツ選びも没個性的でみなと同じようなネイビーや黒のものばかりだと、『情けない制服』に成り下がってしまうとあった。これは気をつけようと思った。スーツ選びも人目を気にしすぎず、自分の着たいものを選ぶようにしている。

日本人という国民性は、制服との親和性が高く、その意味は、与えられた役になりきろうとする傾向が強いといことらしい。なるほどと思った。

自分自身に関しては、制服に対する思い入れはほとんどない。高校生まで普通に学ランだったし。着るものを選ばなくていいというのは確かにあった。逆に社会人になって、スーツを着るときは、自己演出するためにかなり熟考して選ぶようにしている。制服が、与えられた役を演じるためのものならば、ビジネス用のスーツも制服ということになるのかもしれない。スーツを着ないと仕事をしている気がしないし。

自分はこの本に客観的な分析を求めていたが、これはどちらかというと著者の主観が多い気がする。

制服やコスプレから日本人の国民性がわかる本となっている。服に興味がある人、コスプレが好きな人には面白く読めるかもしれない。

読むべき人:
  • 社会人になっても制服を着ている人
  • スッチー、ナースなどのコスプレが好きな人
  • 日本人とコスプレの関係を知りたい人
Amazon.co.jpで『三田村蕗子』の他の本を見る

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October 11, 2008

なぜルパン三世は泥棒なのにヒーローなのか?

なぜルパン三世は泥棒なのにヒーローなのか? ペンだけで30日後にブランディングするすごい裏ワザ
なぜルパン三世は泥棒なのにヒーローなのか? ペンだけで30日後にブランディングするすごい裏ワザ

キーワード:
 山岸二郎、ブランディング、マーケティング、言葉、ヒーロー
ペンだけで売上をあげるマーケッターによる、ブランディング、マーケティングについて示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 序章 脱「ダイレクト・レスポンス・マーケティング至上主義」宣言
  2. 第1章 ドラえもんを誘拐して成功する方法
  3. 第2章 ガンダムを盗んで成功する方法
  4. 第3章 ルパン三世を捕まえて成功する方法
  5. 第4章 ニュータイプになって成功する方法
  6. 第5章 ロッキーを倒して成功する方法
(目次から抜粋)
この本のタイトル、そして目次を見ると、一見アニメ論やサブカル系の本ではないかと思うが、これはれっきとしたビジネス書で、主にマーケティング、ブランディングについてわかりやすく示されている。キャッチャーなタイトルに惹かれて書店で買ってみたが、この本はかなりきてる!!結論から言えば、書評ブロガーなど自分のブログを差別化していきたいと思う人は必読だと思った。

では、この本の導入分を示しておこう。

著者は20年前の合コンで、理想の男性像を女性に聞いたら、1人だけ「ルパン三世」と答えた人がいたようだ。そして著者はそのとき「泥棒じゃん!」と思ったようだ。その当時、著者はまじめで誠実な人だったが、39人連続で振られ続けていて、どうしてまじめで誠実なオレがモテないのか!!となげいていたらしい。そこから「なぜ、ルパン三世は泥棒なのにヒーローなのか?」ということをヒントに、「正直」で「まじめ」に仕事をしてきた人や企業が儲けていない現実がある状況を打開しようと思ったらしい。そのためには、「言葉」の力を駆使してブランドを確立し、最後は「正直」、「まじめ」に仕事をしてきた人のように、正義が勝つということを証明し、まじめな人を軽く見積もっていた人たちを見返すために書いた本ということになる。

目次とこの導入からも、とても読みたさをそそる内容となっていて、さすがマーケティングのプロだけはあると思った。まさに今の自分にぴったりの本だとも思った。

タイトルのルパンの話は3章だけのことなので、タイトルの網羅感はない。『スタバではグランデを買え! 』と同じようなキャッチャーなタイトルだと思う。ルパンの核の話は、ここでは取り上げないので、各章のまとめページから、特になるほどと思った主張を列挙しておく。
  • 「まじめ」「正直」「地道」「正々堂々」「誠実」が、支持されるキーワード
  • お客さんは、信用できる人からしか買わない
  • 「自己開示」することで、市場の中での「正直者」として支持される
  • ブランディングとは、固有名詞化することである
  • お客さんは、あなたが成長していく姿に共感する
  • あなたには、ビジネスを通して果たさなければならないミッションがある
  • 自己開示をして自分自身を売ることで、究極の差別化をはかることができる
  • 人々に愛されている人物は、私的な「ミッション」を揚げるのではなく、公的な「ミッション」を揚げている
  • ライバルとの戦いは、お客さんの心の中の位置取り合戦である
  • 「私はあなたと取引すると、どうなりますか?」の問いがUSPを明確化する
  • 言葉を大切にしない人は、現実に嫌われる
  • マーケティングとは、お客さんと費用対効果よく、そして効率的に信頼関係を築くスキルのことである
  • ビジネスとは、「自己の証明」の戦いである
細かい内容は、読んでからのお楽しみとしか言いようがない。本当にどれもなるほどと思うことばかりだったので。

この本に示されていることを、そのままこの書評ブログに当てはめることができる。まず、差別化するためのブランディングを確立するには、「自己開示」を行う必要がある。これは、顔写真をさらしたり、英雄神話の構造を基に自己開示の文書を載せることが重要だと思う。英雄神話の構造というのは、「ガンダム」も「ハリポタ」も「スター・ウォーズ」も以下のような段階の物語構造を持つようだ。
  1. 未熟な主人公
  2. 自らは望んでいない何かに巻き込まれる
  3. メンターと出会う
  4. 試練を乗り越え、英雄として成長する
  5. 問題を解決して報酬を手にする
これを当てはめたこのブログのコンセプトやガイドラインを作れば、訪問者の共感を得ることができ、より信頼してこのブログを見てくれるということになる。なので、このような自己開示のガイドラインを載せようと思う。

このブログは、自己開示どころか、感情や自分という存在を一切出さずに淡々とやってきていたので、それではアクセス数も稼げないし、アフィリエイトも儲けられないということがよくわかった。そして、この本に示されているように、自己開示をし、ブランドを確立していい段階にきているのかなと思った。

最近の自分のキーワードは『ブランディング』だったので、書店をふらふらしているだけでしっかりそのアンテナに引っかかってこの本と出合えた。そういう感覚はやはりあるんだなぁと思った。

また、この本の装丁がかなり美しいものになっている。光沢のあるルージュの色で高級感を出しており、このキャッチャーな「ルパン三世」というタイトルとあいまって、手にとって見たくなるようにできている。最近読んだ本の中で、ダントツで装丁が美しい。もちろん内容も良かったよ。さすがはマーケッターだけあり、書店に本を並べたときの差別化をしっかり意識されているようだ。ただ、この豪華な装丁のおかげで、本の値段が300円ほど高くなっているのではないかなと思う。

書評ブログや自分のブランドを確立しようと思っている人には、得るものがかなりある良書だと思う。自信を持ってお薦めする。アニメ、映画ネタも豊富に出てくるので、単純な読み物としても面白いし。

ちなみに、ルパン三世は自分の中ではロールモデルの1人。どうでもいいことだが。

読むべき人:
  • ブランディングについて知りたい人
  • ルパン三世、ガンダムなどのアニメが好きな人
  • 正直で、誠実だがモテなくて嘆いている人
Amazon.co.jpで『山岸二郎』の他の本を見る

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October 09, 2008

ムダな仕事はもう、やめよう!

ムダな仕事はもう、やめよう!
ムダな仕事はもう、やめよう!

キーワード:
 吉越浩一郎、残業、バランス、仕事論、オーラ
元トリンプ・インターナショナル・ジャパン社長による仕事、人生論。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 仕事で幸せになる考え方
  2. 第2章 残業禁止で、すべてが好転する
  3. 第3章 ムダな仕事から、上手に逃げる方法
  4. 第4章 迷っている時間が一番のムダだ!
  5. 第5章 「仕事の常識」を疑う人が成長する
  6. 第6章 工夫しだいで、仕事力は誰でも高められる
(目次から抜粋)
仕事で残業ばかりしていては、体力が奪われ、まともな仕事ができず、またワークとライフのバランスもとれずに、定年退職したときに残りの人生を楽しめなくなって悲惨だから、仕事はデッドラインで定時に終わらせて、平日にしっかり休んでワークとライフのバランスをとって人生を充実させましょうという内容の本。

正直、著者の本を今までいくつか読んできたが、これは過去の本の焼き増しに過ぎない、としかいいようがない。過去の本で主張されていることが繰り返し出てきているだけで、新しい主張はあまりないように思えた。示されている内容は良いことばかりなのに、なぜまた同じような本を出したのかの理解に苦しむ。

とはいえ、改めてなるほどと思った部分を示しておく。
  • 月曜日を楽しみにするには、土日の週末に十分遊び尽くす
  • 同じ仕事を残業してやる人と、定時までにテキパキと片付けて帰る人では、能力が高いのは明らかに後者の人材
  • 仕事のパフォーマンス = 体力 + 気力・実力 + 能力
  • 目覚まし時計に起こされるような働き方は、人生の敗北者
  • みんながゲーム感覚で仕事をすると、会議の雰囲気も変わる
  • 仕事のスピードは意思決定のスピードの比例する
  • いわば仕事とは「気づきと選択」の連続だ
  • 仕事力をいくら磨いても1.5流止まり
  • 人間の総合力 = 仕事力 × 考え方(0〜100%)
  • 一流の人には、スター性、カリスマ性といったオーラがあるが、1.5流の人にはそれがない
ほとんど前著に書いてあるようなことだったが、最後のオーラの話はなるほどなと思った。カリスマ性のようなオーラがないと、今の時代は組織のトップに立てないようだ。これは自分の組織のトップを見ていてもそうだなぁと思う。カリスマ性で社員がついていっているようなものだからね。そして、人間の総合力を高めるには、考え方のレベルを上げるべきだとある。その部分を以下に抜粋。
 私は「徳」を積むというと少し古く聞こえるが、ほかの言葉で言えば「品性」を良くする以外にないと思う。無論、宗教的な意味ではない。人格を磨き、自分を律して、正しく生きる。その積み重ねで考え方のステージが上がり、それが仕事力と掛け合わされたときに大きな力として発揮されるのではないだろうか。
 最後にこの話をしたのは、人生はワーク(仕事)だけではないからだ。仕事を早く片づけて家に帰れば、家族や友人とのライフ(私生活)が待っているし、定年後には余生ならぬ「本生」が待っている。そのとき仕事力と代わるのは、人間関係力かもしれないし、趣味力かもしれない。いずれにせよ、それらの力も結局は考え方のレベルに左右される。
(pp.204)
最後は「品性」が重要なようだ。自分がビジネス書や成功本以外のものの本を読むのも、人生は仕事だけではなく、内面の充実を図る必要があるため、言い換えれば著者の言うように「品性」を磨くためだ。だから、成功本だけを読みすぎないようにしている。

また、早朝書評を実践しているのも、著者の示すデッドライン仕事術を体得するための修行のような側面もある。朝の限られた時間で、いかに質の高いインプットとアウトプットをできるかを訓練している。

正直この本は、著者の本をすでにいくつか読んでいる人は、あまり得るものはない。しかし、著者の本をあまり読んだことがない人には、よくまとまっている内容でわかりやすいと思う。著者のほかの本は以下のようなものがある。『仕事術』、『仕事力』、『人生力』とこの3つを読めば、ほぼ著者の仕事論、人生論は網羅できるので、改めてこの本を読む必要はないと思う。

読むべき人:
  • 残業したくない人
  • ワークライフバランスを実現したい人
  • カリスマ性やスター性を身につけたい人
Amazon.co.jpで『吉越浩一郎』の他の本を見る

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October 08, 2008

脳あるヒト 心ある人

脳あるヒト 心ある人 (扶桑社新書 32) (扶桑社新書 32)
脳あるヒト 心ある人

キーワード:
 養老孟司 / 角田光代、リレー、書簡、独り言、連歌
養老孟司氏と角田光代氏による、特にテーマを設定せずにお互いに綴りあったリレーエッセイ。目次項目が90個近くあるので、自分が特に面白いと思ったもののタイトルを示しておくことにする。
  • 美味しいって何だろう
  • 頭だけで「生きて」いるから
  • 「知らない」を選べる自由
  • 「知る」とは自分が変わること
  • 言葉になる以前のもの
  • 男の人は女をだます?
  • できること、できないこと
  • ふつうって何だろう
  • 美味しい仕事
  • 「仕事」は何のためにある?
  • 自分の才能がどこになるか
  • 才能とは苦にならないこと
  • 無性に「好き」な気持ち
このエッセイは、産経新聞に連載されていたもので、特にテーマを設定せずに、養老氏が書いたエッセイに対して角田氏がその内容に続けてエッセイを書き、さらに角田氏のものを参考に養老氏が書きたいことを書いているというような内容となっている。なので、さまざまなテーマや話題が出てきて面白かった。

養老氏は解剖学者の話から理系的で、趣味の虫取りの話や社会情勢や世間の話が多いのに対して、角田氏は、小説家という立場から小説の話、日常生活の買い物や好きな食べ物、母親との関係など文系的な話題が多い。その二人の書簡のように続くエッセイというものは、初めて読んだ形式なので、面白いなぁと思った。もちろん、すべてがなるほどと思ったりするわけでもなく、へー、そうなんだーと単純な感想しか出ないものもあるし、まったく興味もないものもある。

特に自分がなるほどと思ったのは、養老氏の角田氏へ宛てた『「知る」とは自分がかわること』というものの最後の部分。
 何かを知ること、変わるためには、それが一番いい方法なのである。だから学問をするので、何かを学ぶというのも、ここまで述べた知るというのと、同じ意味のことである。自分を変えない知識には、あまり意味はない。それを昔から役に立たない知識、ムダな勉強といった。逆に言えば、学ぶなら自分が変わるまで学びなさい、ということである。学んでも相変わらず同じ世界に住んでいるなら、学んだことになってない。そういう人は、いくらでもいる。どうもそんな気がしてならないのだが。
(pp.29)
これは特に重要だなと思った。このように書評ブログをやっていて、しっかり変わっているのだろうか?確かに大きくは変わっていないと思う。本質的な部分は。しかし、1冊の本で少しずつ、自分のあまり気づかないところで内面が変わっていっているのだと思う。そして、ある程度の期間が経ち、ある時点の昔と今を断片的に見たとき、成長が実感できているのだと思う。少なくとも、この書評ブログを始める前と今では大きな違いかなぁと思った。後は、読んでしっかり行動して、意図的に自分を変えるということも必要だろう。

角田氏のもので、なるほどと思ったのは、『才能とは苦にならないこと』というもの。
 才能とは何だろうと考えると、苦にならないことだと思う。抜きん出た特殊な力のことではなく、どれだけ長い時間そのことと向き合えるかということだと思う。七歳の時小説家になりたいと願った私にとって、読むことも書くこともまったく苦ではなかった。だから小説家になったのだと思う。夢を実現したかのようにたまに人は言ってくれるが、七歳から読むこと書くことばかり飽きずにやっていれば、誰だってなれるはずだ。
(pp.174-175)
この才能の定義は、なるほどと思った。続けられることが才能というのであれば、この書評ブログも自分の才能によるものということになる。飽きずにもう3年目くらいになるし、自分も読むこと書くことはまったく飽きずに一日中、一年中できる。だから、文筆家業を本気で考えたほうがいいのかなぁと思ったりもする。

もう一箇所養老氏の『「仕事」は何のためにある?』が勉強になった。曰く、仕事は「自分のため」にやるものではなく、自分のためにやっていても成功はしない。仕事は、「世の中にとって必要だから存在している」のであり、人のためにやるべきなのだという主張。そして、本当に仕事をするには、世間を知る必要があり、世間を作っているのは人なのだから、人を知る必要があるとあった。これは自分の仕事感を変えてくれるような内容だと思った。たまに何のために、誰のために仕事をしているのかわからなくなってしまうので。

また、成功するには人を知る必要があるとあったので、やはり文学作品やこのようなエッセイを読むのは重要だなぁと思った。

1項目2ページの構成で読みやすいものとなっている。気分転換に少しずつ読めばいいと思う。

養老氏は虫取りのブログをやっているようだ。また書きすぎた・・・。遅刻する!!

読むべき人:
  • エッセイが好きな人
  • 日常生活での気づきを得たい人
  • 虫取りが好きな人
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October 07, 2008

ブログ論壇の誕生


ブログ論壇の誕生

キーワード:
 佐々木俊尚、ブログ、論壇、メディア論、公共圏
ITジャーナリストによって、ブログによる情報発信について分析されている本。以下のような目次となっている。
  1. I ブログ論壇はマスコミを揺さぶる
  2. II ブログ論壇は政治を動かす
  3.  ブログ論壇は格差社会に苦悩する
  4.  ブログ論壇はどこへ向かうのか
(目次から抜粋)
著者は、新聞社出身のIT系のジャーナリストで、この本では、ニュース系、ネタ系、社会情勢に言及しているさまざまなブログの状況を分析し、そのブログの影響力を解き明かそうとしている。

そもそも、ブログ論壇は何かというと、以下のように示されている。
 インターネットの世界には、いまや巨大な論壇が出現しようとしている。このブログ論壇の特徴は次のようなものだ。―発言のほとんどはペンネームで行われ、したがってその社会的地位はほとんど問題にされない。そしてマスメディアがタブー視してきた社会問題に関しても積極的な言論活動が行われている。その発言が無視されることはあっても、発言内容をネット空間から排除されることはない。その中心にはブログがあり、2ちゃんねるのような掲示板があり、ソーシャルブックマークがある。
 この論壇は、マスメディアとアカデミズム、有識者たちによって構成されてきた日本の空間に、強いインパクトを与えつつある。
(pp.12)
そして、この本の目的は、『ネット論壇のダイナミズムの全容を紹介し、その世界がもたらすインパクトを解き明かすことである。(pp.15)』とある。

取り上げられている社会現象は、毎日新聞の低俗記事事件、ウィキペディアの編集の公平性、小沢代表のニコニコ動画出演、官僚出身教授に対する若者の反発、中国四川大地震時のトリアージ、JJモデルブログのクチコミ記事による炎上などさまざまなものとなっている。それらの社会情勢に対して、さまざまなネットの論客であるブロガーが自分のブログで意見を書き、それを著者が本書で取り上げ、解説をしているという内容となっている。

以下簡単に感想を示しておく。

日本ではブログの使用目的の大半が、日常生活の身辺雑記、つまり日記のようなものだが、アメリカなどは、個人のジャーナリズムとして社会情勢などに言及しているものが多いようだ。しかし、自分もいろいろなブログを見ていると、社会情勢に言及しているブログも結構あるし、それらは鋭い考察がなされているなと思う。本書では、新聞社出身の著者によって、新聞はブログ論壇のような論考・分析の要素に限ってしまえば、負けていると示されている。これは、自分もそのとおりかなと思う。社会情勢の事実のみを知るには、やはり既存のマスコミによるもののほうが正確で早いが、その本質、論考・分析は新聞より圧倒的にブログのほうが参考になるし、マスコミが言及しない裏の部分も知ることができる。

なので、この本を読むと、既存のマスメディアの存在価値はなんだろうな?と考えてしまったりする。ブログという新しい表現の場が出てきたことによって、マスコミとの付き合い方も大きく変えられたと思う。少なくとも、自分は新聞やニュースを積極的に取り入れようとはまったく思っていない。新聞は、書評欄と芸術欄のみを目的とした、日曜日の日経新聞しか読んでない。ニュースもネットニュースや社会情勢に言及しているブログを見れば十分な気がしてならない。

巻末に著者が選んだ著名ブロガーリストというものが載っている。その中で、自分もRSSリーダーに登録していて、よくチェックするものは以下。どれも超有名どころばかり。正直、これらとさまざまなブログを追っているだけで、世の中の流れを読むのに困ることはあんまりないと思う。

既存メディアと新メディアの対立構造として読むと面白いと思う。また、ブログの可能性について再考するのもよいと思う。

読むべき人:
  • ブログの可能性について知りたい人
  • マスコミ情報にうんざりしている人
  • ブログ論壇の論客になりたいと思っている人
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October 06, 2008

大事なことは3秒で決める!


大事なことは3秒で決める! 資金ゼロから3億つくる“反常識”発想法

キーワード:
 午堂登紀雄、投資、ルール、成功、発想法
投資コンサルタントである著者によって、投資に役立つ"反常識"な発想が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 「生活」のルール
  2. 第2章 「仕事」のルール
  3. 第3章 「貯蓄」のルール
  4. 第4章 「投資」のルール
  5. 特別編 僕から読者へのメッセージ
(目次から抜粋)
著者は33歳で3億円の資産を作ることに成功した人で、『33歳で資産3億円をつくった私の方法』などの著書がある。そして、この本は、[1億円の資産を作る]All Aboutでの記事を加筆修正したもので、生活、仕事などの日常生活での一味違った発想や考え方が多く示されている。

線を引く部分が多かったので、それらの印象に残ったフレーズを列挙しておく。
  • 高い品性を持つ人が、より高い収入を得て、ゆとりある生活を手に入れている
  • ダメな人材は胃袋で食事をするが、優秀な人材は頭で食事をする
  • 所得格差とは、世の中に高い価値を提供する人に富が集まり、そうでない人には集まらないということ
  • 「モテる」力、つまり人を惹き付ける魅力を持っている人は、お金持ちになる
  • 恋愛をうまく進めるコツと、成功者やお金持ちになるコツというのは共通している
  • 良い恋愛とは、夢を語り合い、お互いを認めることができる、そしてその実現に向かって協力し合えるようなつきあい
  • 「しばらくはこの仕事で食っていくぞ」という覚悟を持っていなければ、自分の本来の力を発揮できない
  • 自分のブランドを確立するには、「あなたの提供するものは、他の人とどう違うのか?」を常に意識する
  • 人と違う思考を意識し、とても普通の人がやらない値段の高いことに手を出してみる
また、特になるほどと思ったのが、Rule19 『本を読まない人の末路』というもので、成功者のほとんどは読書家で、本ほど安い自己投資はないという主張や、書評に頼りすぎては自分の人生を変えてくれるかもしれない本に出会うチャンスを逃すという部分。さらに本の読み方が示されている部分を以下に抜粋。
 やはり本の感想とは、内容はもちろん重要ですが、読み手の価値観や感受性によっても左右されることが多いからでしょう。その書評を書いている人は、いったいどんな人なのか、僕たちは知ることはできません。実際に成功している人に聞くと、本の内容の善し悪しはあまり問題ないようです。その理由は、彼らは感受性が豊かであり、謙虚に素直に受け止めて、本に書いてあることを必ず一つは実践しようという意識を持って読んでいるからです。だからこそ、どんな本からでも学べるし、何かワンフレーズでも心に響く言葉があれば、千五百円の元はとれたと考えるのです。
 凡人は、「そんなことは知っている」「自分には当てはまらない」と自分の小さい世界観でしか判断しませんから、本から多くを学べません。そして「時間と金の無駄だった」「読む価値がない」と学びのチャンスを棒に振ります。そういう人に限って批評してばかりして何ら実践しないものです。
 評論家ではなく、「自分ならどうするか」「自分ならどう考えるか」といった視点で本を読む。「誰かに伝えよう」「早速やってみよう」とアウトプットを前提に本を読む。そういう意識で読書をすると、行間にまで込められた著者の思いを想像することができ、一冊の本から驚くほどのことを学べます。
(pp.109-110)
全文はここ(本を読まない人の末路 - [All About マネー]All About)で読める。若干長いが自分が特になるほどと思った部分を抜粋した。ここはまさに自分の書評ブログのポリシーが示されている!!と思った。

まず、自分は基本的に書評では本の良いところしか取り上げない。なぜなら、どんな本でも自分にとって有益な部分があると思うから。ほとんど既知の本でも、復習と考えるし、あれ、この本微妙だなと思ったら、なぜ微妙なのかを分析する訓練にもなる。また、出版しようと思っている身としては、1冊の本を書き上げた著者に敬意を払うという意識も持っておきたいから。だから批判は極力しない。これは絶対ダメだろというもの以外は。

また、この書評ブログはやたらと引用が多いと思うが、それは、自分にとって心に響いたフレーズを取り上げているから。本に存在する琴線フレーズを抽出し、それを自分なりにコレクションしているというのが、この書評ブログの存在価値ということになる、と考えている。このブログのコンセプトはいずれプロフィールのように示しておこうと思う。

この本は、他にも不動産投資の実践的なことや株で儲けるための本質なども示されているが、自分はどちらかというと、「生活」、「仕事」の発想法がとても勉強になった。すごくまとまっていて読みやすく、勉強になる本だと思った。

この本は久しぶりの殿堂入り本!!実際に著者にセミナーで話を聞いた(【レポート】『聞くが価値』vol.03 with 午堂登紀雄 &鹿田尚樹)からバイアスがかかっているということはなくて、本質的に良かった。また、以下の本もお薦め。しっかりこの本を元に野望ノート(【ネタ記事】Ambitious Note )を実践している。

読むべき人:
  • 成功者になりたい人
  • 株や投資に関心がある人
  • モテたいと思っている人
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読書進化論


読書進化論〜人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか〜

キーワード:
 勝間和代、読書論、出版、マーケティング、カツマー
勝間和代氏の読書論が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 序章 成功や自由は、読書で手に入れる
  2. 第1章 人を進化させる読書がある
  3. 第2章 進化している「読む」技術
  4. 第3章 「書く」人も進化する
  5. 第4章 「売る」仕組みを進化させる
  6. 終章 これから「読みたい」「書きたい」「売りたい」と思っているみなさんへ
(目次から抜粋)
この本は、本の読み方の技術、書く技術、そして本を売るためにはどうすればよいかということまで示されている。普通の読書論は、たいてい読む技術までで終わっているが、この本は自分で「売る」ということまで言及されているので、他にはない本かなと思った。

細かい内容紹介は、他の書評サイトを見てもらうとして、自分が特になるほどと思った主張を示しておくことにする。

第1章では、リアル書店での本の出合い方が示してある。曰く、リアル書店のほうが思いがけない本に出会う確率が高いようだ。そのときに、本の「におい」、装丁の雰囲気、タイトル、文章の流れ、どのくらい丁寧に作られた本であるかなどかから、自分に合う本かどうかがわかるようになるようだ。これは自分もそのとおりかなと思った。よく大型書店に行って、ふらふら歩き回ってくると、読んでくれと叫んでいる本がいるような気がして、それを手にとって見ると、あぁ、これはよさそうだと中身もまったく吟味せずに買うことがある。そういう本は、結構思いがけない内容で、買ってよかったと思うものが多い。最近では、『理解という名の愛がほしい』がそれだと思う。

第2章では、『良書との出会いが読書体験を豊かにする秘訣』が示されている。その一部を抜粋。
 よくない本の読み方の典型例のひとつは、自分にとって良書ではない本をうっかり買ってしまい、さらにせっかく買ったからと、2週間くらいかけて無理矢理、全部読むことです。そうすると、読書体験はとても悪くなります。うかりそういう本を買ってしまったら、時間の無駄なので、読むことをあきらめるほうがいいのです。ナンパしてつきあってみて、「あ、違った」と思ったときに、「お友だちになりましょう」とさよならする、のと同じです。
(pp.82)
これは多読をしていないとこのような考えには至らないなぁと思った。自分ももったいなさを感じて、ついつい時間をかけて読んでしまっているので、お金よりも時間が大事だという意識をもっと持とう。文学作品ほどがんばって最後まで付き合っていたが、最近ではどうも合わないと思うものは投げるようにしている。そのほかのジャンルは飛ばし読みで済ますようにしている。

他にも本をプレゼントするということに関して。
 本の体験を共有するため、お薦めの本を親しい人にプレゼントする、というのはいいことだと思います。ひとりで本を読むのも楽しい体験ですが、その体験をさらに人と共有して、語り合うと、学びも深くなりますし、コミュニケーションとしてもとても楽しいものです。
(pp.85)
これは結構前から自分も実践している。どうしても毎日書評しようとすると本があふれてしまい、本棚に入りきらなくなる。もう読まないだろうなと思うもので良いものは、飾りとして本棚を占有するくらいなら、読んだほうがよいと思われる人にプレゼントしたほうが、本(著者)にとっても自分にとっても、プレゼントする人にとってもよいと思うので。勝間氏の提言している、Giveの5乗の実践とも言える。

あと、フォトリーディング(フォトリーディング公式サイト 全世界20万人が学んでいる、成功率96%のフォトリーディングとは?)の考え方もなるほどと思った。勝間氏によれば、フォトリーディングとは『体操に非常に近いスキル』ということになる。だから、知らない分野で興味がある内容の本であれば、最初はきちんと読めばいいとあったので、何でもかんでもフォトリーディングすればいいってものではないということがよくわかった。実際に、勝間本を読んで、フォトリーディングを受講した(フォトリーディングセミナー体験記(ブログ))ので、これは結構納得できた。だって、明らかに自分の既知ではない戦略本とか会計本、哲学や物理の本をフォトリーディングしたところで、断片的な情報しか手に入らないよなぁと思っていたので。体系的に知りたい場合は、ゆっくり読むことにする。

自分にとって、この本で一番重要だと思ったのは、やはり第3章の書くということに関して。読む技術はもうさまざまな読書論を読んできたし、本自体もそれなりの数をこなして読んできたので、もう読書論から得られることはほぼ既知の物となっている。しかし、書くということ、自分の本を出版するということに関しては、まだ未知の領域である。

書く訓練としては、ブログやメールが良いみたいだ。なので、この書評ブログで文筆修行をしているようなもので。やたらと他の書評ブログよりも長い文章になっているのは、そういう理由からになる。他のブログよりも一見したときのわかりやすさは劣るが、読める書評を書いていくことを意識している。

また、ブログでCSSを設定して読みやすいものにしろという主張もなるほどなと思った。
 しかし、このようにブログもいろいろな技術の積み重ねで読みやすいものにできます。文章のコツを考えるのも、スタイルシートを作るのも、技術です。残念ながら、それを実行できない人には、訪問者が増えたり、出版社から声がかかったりするという進化は起きません。進化とは、突然変異ではなく、徐々に積み重ねた技術や労力が一定水準を超えたときに始まるものです。
(pp.150)
これは厳しい意見だなと思った。しかし、自分でCSSの設定をやってみることで、どういうデザインが人をひきつけるか、どういうフォントサイズ、カラーが読みやすいかということを考える訓練になり、より読み手を意識できるようになったと思う。とはいえ、このブログデザインはIE6.0で見ると右のサイドバーが落ちているが・・・・。なるべく早く直す予定・・・。

面白い考え方だなと思ったのは、ブログを書くことと本を出すことの差は、『インディーズと大手レーベルの差』ということらしい。これはなるほど!!と思った。自分は、今はインディーズでデモテープのように記事を書いて出版社から声がかかるのを待っている状態とも言える。まだまだ、本になるようなコンテンツは持っていないが。そして、本を書きたい人に勝間氏が強くお勧めするのは、『人生を充実させよう』『自分メディアを充実させよう』ということらしい。なるほどと思った。なので、自分も出版できるようにがんばりたいと思う。

第4章は、自分の本を売るということに関して著者の経験が載っている。これはすごいなぁお思う。ここまで意識して本を売っている著者は他にいないんじゃないかなぁと思った。逆に、本のマーケティングはまだまだ発展の余地があるということだとも思った。

最後に勝間氏の読書観を示しておくことにする。 
 最後に。私は決して、読書が人生のすべてだとは思っていませんし、読書が人生の何もかもの問題を解決する魔法の杖だとは思っていません。自分の人生を切り開くのはあくまで自分が中心です。ただ、自分だけではすべてのことはできないので、他者の力を上手に借りないといけないと思っています。そんなときに、直接会うことはできないけれども、間接的に知り合って、アドバイスをくれるのが著者たちです。
 著者たちは、私たちが自分の人生のミッションを達成するための、よりよい人生経験、楽しさ、知的好奇心、豊かさ、考え方、教養、興味、哲学、そのようなさまざまな刺激を本を通じて与えてくれるのです。
(pp.230-231)
これはまさにそのとおりだなと思った。著者のアドバイスをもらうけど、最後は自分がやらなければならないのだということで。そして、この書評ブログのコンセプトは、そのような先人の知恵のコレクションという側面もある。自分が本を読む理由は、先人の知恵を取り込んで、より良く生きるためでもある。

書くこと、売ることまでに言及されているとても濃い読書論だと思った。読む技術に関しては、読書論をそれなりに読んでいる人にはあまり新鮮味はないかもしれないけど、書く、売るに関しては、そんなことはないと思う。

読書をがんばっていこうと思う人、出版しようと思っている人は、絶対読んだほうがよい本だと思った。

また、この書評ブログで取り上げたカツマー本は以下。フレームワーク本、利益の方程式本も早く読まないとね。

専用サイトもしっかり準備されていて、読者を常に意識されている方だなと思った。読むべき人:
  • 本で自分を育てたい人
  • どのほうに本を選んでいいかわからない人
  • 将来著者になりたい人
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October 05, 2008

理解という名の愛がほしい


理解という名の愛がほしい―おとなの小論文教室。II

キーワード:
 山田ズーニー、小論文、理解、気づき、愛
フリーライターの著者が日々感じていることを綴ったエッセイ。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 連鎖
    1. Lesson 1 連鎖
    2. Lesson 2 生きる実感
    3. Lesson 3 「おわび」の時間
    4. Lesson 4 続「おわび」の時間
    5. Lesson 5 「通じ合う」という問題解決
    6. Lesson 6 正直のレベルをあげる
    7. Lesson 7 理解の言葉を伝えて
    8. Lesson 8 哀しいうそ
    9. Lesson 9 「お願い」の肝
    10. Lesson 10 ブレイクスルーの思考法
  2. 第2章 本当のことが言えてますか?
    1. Lesson 11 毒
    2. Lesson 12 話をしていておもしろい人
    3. Lesson 13 なぜか饒舌になるとき
    4. Lesson 14 声に宿るもの
    5. Lesson 15 ゴールから架かる橋
    6. Lesson 16 もっと抽象度の高いところで人は選ぶ
  3. 第3章 人とつながる力
    1. Lesson 17 表現者の味方
    2. Lesson 18 スランプをのり切る―表現者の味方2
    3. Lesson 19 言えなかった「ひと言」
    4. Lesson 20 連鎖2 母の哀しみ
    5. Lesson 21 コンテンツLOVE―連鎖3
    6. Lesson 22 再会―連鎖4
    7. Lesson 23 「おとな」というシステ―連鎖5
    8. Lesson 24 独立感覚
(目次から抜粋)
著者は、『ほぼ日刊イトイ新聞 - おとなの小論文教室。』でコラムを連載している人で、この本はその連載が収録されたものとなっている。

なんとなく書店のビジネス書エリアにおいてあったので、タイトルと装丁に惹かれて何も深く考えずに買ってみた。読んでみると、普段の生活であまり気づかなかったことが書いてあったので、読んでよかったと思った。恣意的に内容を引用し、それについての自分の意見、感想を示すことにする。

まずは、Lesson2の『生きる実感』から。著者が若い人と話していると、生きている実感薄いので、生きている実感が欲しいとよく聞くようだ。そんな話について、著者なりの考えが以下のように示されている。
 若い人に伝えなくてはいけないのは、体中が熱く、気持ちが昂揚する「歓びの一瞬」のことではなく。

 自分の無意味感から逃れつつ、
 空気圧にじっと耐えて、
 昨日と同じ今日を、また、同じ凡庸な朝を生きる覚悟、
 それをうんざりしても、毎日繰り返し続けていることこそが、「生きる実感」である。

 ということなのではないだろうか?
 (中略)
 もっとも虚無が押し寄せ、何にも起きない日常におしつぶされそうになっていた、あの時間こそ、もっとも自分は生きていたと思う。あれが、命を燃やすということではなかったろうか?

 あたなにとって「生きる実感」とはなんだろう?
(pp.22-24)
このLessonの全文はここ(『生きる実感』)で読めるが、自分はこの部分が特に印象に残った。自分の無意味さをかみ締めながらループしている日常が、生きている実感ということのようだ。

ただ、無意味さを実感する毎日のループ途中には苦しくて苦しくこんなのは嫌だと叫びたくもなる。そのときに、これが生きている実感だよと言われたとしても、きっと納得できないだろうなぁと思う。著者のように考えられるのは、無意味な毎日を抜け出し、何かを見出した境地に至ることができたからではないかなぁと思う。自分はまだそんな境地には程遠い。自分自身も『生きる実感とは何か?』と考えることがある。今のような日々の繰り返しで、本質的に生きていると言えるのか?とたまに思い悩むこともある。けれど、このような日常にも価値があるという考えは新鮮で、心にとどめておきたいと思った。

もう一箇所印象に残ったものがある。Lesson21の『コンテンツLOVE―連鎖3』の冒頭。
「ほんとうの愛を与えられたことがなければ、
 人をほんとうに愛すこともできない」
(pp.186)
全文はここ(『連鎖3』)。

自分の場合は、著者と同じように『YES』だと思う。ここではあんまり深くそのことについては書かないが、自分の知りえないものについては与えようもないのだろうなと思う。著者の主張に共感できた。

この小論文形式の著者のエッセイは、著者の日常生活での気づきや感じたことが率直に示されている。そんな考えもあるのかとか、激しく同意!!と思えるようなものもある。この本の全文は、すべて著者のホームページ『ほぼ日刊イトイ新聞 - おとなの小論文教室。』に載っているので、興味のあるタイトルだけ読んでみるとよいと思う。今まで著者のことやこのホームページの存在を知らなかったけど、興味深いことが多く書いてあるので、この本は読んでよかったなぁと思った。

また、もっと著者の本を読んでみたいと思った。

自分がエッセイを読む理由は、内面の充実を図るため。さすがに毎日読むことはないけど、成功本やビジネス書の合間に読むと、気づきが多く得られる気がする。

読むべき人:
  • 山田ズーニーが好きな人
  • 日常生活のちょっとした考えや気づきに触れてみたい人
  • 空虚な日々を過ごして生きている実感に乏しい人
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October 03, 2008

受託開発の極意


受託開発の極意―変化はあなたから始まる。現場から学ぶ実践手法(WEB+DB PRESS plusシリーズ)

キーワード:
 岡島幸男、受託開発、基礎、教科書、誠実
受託開発の基本的なことが網羅されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第0章 「受託開発」を楽しむには
  2. 第1部 受託開発の手ほどき
    1. 第1章 「お客さま」に関心を持つ
    2. 第2章 サービスは「見積り」から始まっている
    3. 第3章 「要件」さえつかめば大丈夫
    4. 第4章 保守性にこだわった「設計」・「実装」・「テスト」
    5. 第5章 「運用」が最上流
    6. 第6章 「計画」と「スケジュール」の管理
    7. 第7章 「チーム」で成功を目指す
  3. 第2部 人と組織を変えること
    1. 第9章 「仲間」を増やす
    2. 第10章 「組織」を変える
(目次から抜粋)
この本は、著者によれば、ソフトウェア、システム開発業において、プロフェッショナルな仕事をしたい、楽しく仕事をしたい人のために、受託開発で気をつけなければならないこと、意識したほうがよいことが示されている。著者の思いが詰まった部分が『はじめに』に示されているので、その部分を抜粋。
 一つのプロジェクトの成功や満足な仕事ができた喜びだけにとどまらず、そこで得られたことを次の世代の種として蒔くことができる。プロジェクトがうまくいかなかったのであれば、技術を改良し次のチャレンジでは成功させたいと努力できる。ソフトウェア開発の現場にそんな開発者をもっと増やしたい。それが私の目標であり、この本がその一端を担えれば幸いです。
(pp.7)
著者の受託開発の経験から、受託開発業をよくしていきたいという思いが全編にわたって示されている。

受託開発は、おおまかに、「見積もり」、「要件定義」、「設計・実践・テスト」、「運用」という流れで進んでいくが、この本では、最初に「お客さま」に焦点を当てているのが特徴になっている。他の本ではあまりここに焦点が当たっていないときがあるが、この本では、ここが一番重要だと思った。

「お客さま」の接し方を学んでおくことは、要件定義や設計といった仕事のやり方を身につける以上に重要だという考えからくるもののようだ。これはなるほどと思った。技術者としてキャリアを積もうと思ったときは、どうしても開発方法論やサーバ、インフラ、プログラミング言語、フレームワークなどの技術に意識が行ってしまい、「お客さま」という視点が薄れてしまう。しかし、お客さまに関心を持つことで、より仕事を楽しみ、より優れた成果を残すことができるようだ。

お客さまに対してのプロ意識が示されている部分があるので、以下その部分を抜粋。
 お客さまに対しても同じことなのです。コミュニケーションの問題が発生したなら、すぐにでも関係を修復したい。お客さまのやりたいこと(要件)をきっちり理解したい。偏った情報に惑わされず、最適な技術を適用してあげたい。お客さまに関心を持ち、このような問題意識を持つことが、受託開発を生業とするプロになるための第一歩なのです。
(pp.25)
そして、お客さまに関心を持てない理由は、「コミュニケーション量の少なさ」だと示されており、お客さまと接する機会をもっと増やし、コミュニケーションの絶対量を増やすべきだとある。その具体的な方法も示されている。コミュニケーション量を増やすというのはそうだなぁと思った。プログラミングをしていて、これは誰のために作っているのかなぁと思うことがあり、それは上司のためではなく、システム利用者のお客さまということだということが忘れがちになる。しかし、お客さまの要望を実際に会って聞くと、あぁ、この人たちのために作っているのだということが実感できる。

あと、「設計・実践・テスト」部分でもなるほどと思うところがあった。著者によれば、設計とは、以下のようなことらしい。
そして「設計」とは、定義された要件を満たすための実現手段を具体的に検討することで、品質を作りこむ作業です。
(pp.72)
また、受託開発で重要なのは保守性であり、「設計・実践・テスト」においては、それに着目したやり方が必要だと示されている。具体的には、基本設計書、ユースケース記述、テーブル定義書、テストケースなどについて言及されている。

受託開発の流れに沿って、重要なことや気をつけなければならないことが網羅的に示されているほうだと思う。しかし、著者自身『受託開発の極意』と書いていながら、すべての受託開発をカバーしているものではなく、主に中小規模の業務系システムを対象としているようだ。

また、第2部の自分、仲間、組織を変えていくというのは、XPの思想に近いものがあるなぁと思った。

結局、受託開発で重要なことは、瑣末な技術よりもプロジェクト体制であったり、一緒に働く仲間であったり、お客さまであったりと機械系よりも人間系を意識するということなのではないかと思った。

受託開発の基礎を学びたい人にはお薦め。

読むべき人:
  • SEの人
  • 技術にばかり関心があり、お客さまに関心が薄い人
  • プロジェクトマネージャの人
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October 02, 2008

加速成功


加速成功―願望を短期間で達成する魔術

キーワード:
 道幸武久、加速成功、成功哲学、即効性、近道
30代前半で複数の会社の経営にかかわり、成功している著者による成功への近道が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 とことん成功者をマネすることから始めろ!
  2. 第2章 わがままを押し通し、「有能の輪」に磨きをかけろ!
  3. 第3章 とにかく使命をでっち上げろ!
  4. 第4章 何が何でも「結果を出す力」を身につけよ!
  5. 第5章 「できない」ことでも「できる」と確信せよ!
  6. 第6章 「失敗しない」は大失敗であることに気づけ!
  7. 第7章 近道を見つけることに全力を注げ!
(目次から抜粋)
この本は、30代で複数の小さい会社のオーナーである著者によって、成功への近道があるということが示されている。多くの人が成功するには時間がかかると思い込んでいるが、実際に即効性のあるノウハウを駆使することで、短期間で成功を収めることができるようだ。そのような短期間での成功への近道が、著者の提唱する『加速成功』ということになる。

この本は、実際に著者のセミナー(【レポート】加速ビジネス塾スペシャルセミナー 『天職との出会い』 )を聞いた後に買って読んだ。著者にサインももらった。そのため若干バイアスがかかりながら読んだが、これはかなりいいことが書いてあるなぁと思った。成功への近道のノウハウが満載だと思った。以下、自分がなるほど思った部分を列挙。
  • 金持ちなどの成功者は、情報に価値を見出して投資しており、常に勉強を怠っていない
  • いちばん儲かっているのは、従業員が30人以下の会社のオーナー社長
  • 月給が16万円なら、本代に4万円使って量をこなす
  • 何かを学ぼうとするときに重要なのは、学ぼうとする側が、学びたいことのピントを合わせることができるかどうか
  • モデルにした人を徹底的にマネして、その人のもつ能力を自分のものにしていく
  • 成功したいなら、自分の得意なことである「有能の輪」と苦手なことである「無能の輪」を明確に知ることが決定的に重要
  • 「十兎を追って三兎を得る」という方法が、短期間で加速成功する秘訣
  • 知識は力なので、1日1時間の勉強を毎日続けられれば、5年後には間違いなくその道のエキスパートになっている
  • 自分が欲しい年収の3%を勉強のために投資するのが、短期間に成功するための秘訣
  • 大きな目標を掲げた人が、大きな仕事を成し遂げる
  • 自分がなりたいものをイメージして紙に書いておくか、手に入れたいものの写真を持って毎日念じると、絶対に願いはかなう
  • 「できる」と確信するためには、「本当にそれが欲しいか」という問いに心から同意することが必要
  • 成功する前に、マイナスに振れていた時間が長ければ長いほど、深ければ深いほど、プラスに転じたときは光り輝く
  • 小さな目標を達成できない人に、大きな目標は決して達成できない
  • 「できる人」と「できない人」の違いは、「できる」と考える人か、「できない」と考える人か、そこにある
  • 行動を伴わない学びは、学びではなく、単なる勉強マニアの趣味に過ぎないので、行動を伴わない成功はありえない
いろいろなるほどなぁと思うところが多かった。なかでも自己投資額についての部分。他のいろいろな成功本にも自己投資をしろとあるが、自己投資額は、だいたい現在の月収の1割、年収の15% といった数字が出てくる。しかし、著者の場合は、将来欲しい年収の3%を年間で自己投資しろとあった。つまり、将来年収で1000万円欲しい場合は、年間で30万円はセミナーや本代やセミナーCDに使えということになる。驚くべきは、著者は大学を卒業してから9年間で1900万円の自己投資をしてきたとあった。元はもちろん取れたと書いてある。実際にセミナーで話を聞いてみると、著者の年収は軽く2億円近くはあるようだ。これは信じて自分もやってみようと思った。将来1億円プレーヤーになりたいと思うので、300万円の投資額になる。多いなぁ。

著者は、世の中に出回っている自己啓発本や成功哲学を徹底的に勉強し、自分に取り込んで、実際に示されているとおりに行動を起こしたから成功したのだと思われる。セミナーで話を聞いていてもそんな感じがする。著者自身も認めているように、著者の主張は先人の知恵+著者の知見ということになっている。なので、この本自体は他の本にも書いてあることが多い。しかし、自分が特になるほどと思ったのは、成功本でしっかり勉強し、実際に成功するまであきらめず行動し続けることで、著者のようになれるということだと思う。なので、著者は成功本を読みまくって成功した一人として、ロールモデルになる。

また、著者の最初の成功体験は、大学1年目の必修科目であるポルトガル語を3日間徹夜で勉強し、満点を取れて留年を免れたこととあった。そしてそれをきっかけに、勉強する習慣がつき、またブラジル留学のチャンスを得られ、ブラジルで師匠と思える人に出会ったようだ。そして著者の大学から無理だと思われていた証券会社に6社から内定を獲得し、入社後最初はダメだったが、営業などで好成績を上げていき、独立して今の成功があるようだ。このような著者の人生経験的な話も面白く読めた。

この本で一番重要なのは、『行動を伴わない成功はありえない!!』ということに尽きる。これはもう壁に貼ってこう。

成功本のエッセンスがまとまっているよい本だと思った。お薦め。

読むべき人:
  • 短期間で成功したい人
  • 成功本を読みすぎている人
  • 証券会社に行く人
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