December 2008

December 31, 2008

【ネタ記事】2008年の書評Fead Back!!

今年1年のうちに書評した本で、特に印象的な本、面白かった本、よかった本、自分にとって良い影響を与えた本を振り返ってみます。続きを読む


【ネタ記事】2008年を定量分析で振返り!!

2008年も残りわずかとなってまいりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか?僕は今、実家に帰省しており、メモリが256MBしかないPCからゆっくりと1年を振り返りつつ、この記事を書いております。

さて、この書評ブログの今年1年を振り返って見ましょう続きを読む


December 29, 2008

ノルウェイの森

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)ノルウェイの森 下 (講談社文庫)
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)
ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

キーワード:
 村上春樹、死生観、喪失、成長物語、恩書
日本人作家の中でノーベル文学賞に一番近いと言われている、村上春樹のベストセラー作品。カバーの裏からあらすじを抜粋。まずは上巻から。
暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は一九六九年、もうすぐ二十歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。
(カバーの裏から抜粋)
下巻は以下のようなあらすじ。
あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと―。あたらしい僕の大学生活はこうしてはじまった。自殺した親友キズキ、その恋人の直子、同じ学部の緑。等身大の人物を登場させ、心の震えや感動、そして哀しみを淡々とせつないまでに描いた作品。
(カバーの裏から抜粋)

この作品は、近々映画化されるようだ。どうなるんだろうか。

小説などの文学作品を読むときには、基本的にビジネス書と違って線を引いたりはしない。しかし、この作品は例外だ。以下、強烈に自分がひきつけられた箇所をいくつか抜粋しておく。
死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。
(上巻 pp.54)
このフレーズがこの作品の全てを物語っている。
 東京について寮に入り新しい生活を始めたとき、僕のやるべきことはひとつしかなかった。あらゆる物事を深刻に考えすぎないようにすること、あらゆる物事と自分の間にしかるべき距離を置くこと――それだけだった。
(上巻 pp.53)
寮暮らしを始めた『僕』の決意表明。
たぶん僕の心には固い殻のようなものがあって、そこを突き抜けて中に入ってくるものはとても限られているんだと思う、と僕は言った。だからうまく人を愛することができないんじゃないかな、と。
(上巻 pp.61)
『僕』の直子への発言。
彼は僕なんかはるかに及ばないくらいの読書家だったが、死後三十年を経てない作家の本は原則として手にとろうとはしなかった。そういう本しか俺は信用しない、と彼は言った。
「現代文学を信用しないというわけじゃないよ。ただ俺は時の洗礼を受けてないものを読んで貴重な時間を無駄に費やしたくないんだ。人生は短い。」
(上巻 pp.66)
『僕』の寮にいる、外務省を目指す東大法学部の先輩の読書論。
「この曲聴くと私ときどきすごく哀しくなることがあるの。どうしてだかはわからないけど、自分が深い森の中で迷っているような気になるの」と直子はいった。「一人ぼっちで寒くて、そして暗くって、誰も助けに来てくれなくて。だから私がリクエストしない限り、彼女はこの曲を弾かないの」
(上巻 pp.224-225)
『ノルウェイの森』についての直子の発言。
「いちばん大事なことはね、焦らないことよ」とレイコさんは僕に言った。「これが私のもうひとつの忠告ね。焦らないこと。物事が手に負えないくらい入りくんで絡みあっていても絶望的な気持ちになったり、短期を起こして無理にひっぱりだしちゃ駄目なのよ、時間をかけてやるつもりで、ひとつひとつゆっくりとほぐしていかなかきゃいけないのよ。できる?」
(上巻 pp.238)
『僕』に対するレイコさんの忠告。
「でもワタナベだって殆んど同じだよ、俺と。親切でやさしい男だけど、心の底から誰かを愛することはできない。いつもどこか覚めていて、そしてただ渇きがあるだけなんだ。俺にはそれがわかるんだ」
(下巻 pp.130)
東大法学部の永沢さんの『僕(ワタナベ君)』に対する見解。
「すごく可愛いよ、ミドリ」と僕は言いなおした。
「すごくってどれくらい?」
「山が崩れて海が干上がるくらい可愛い」
(中略)
「もっと素敵なこと言って」
「君が大好きだよ、ミドリ」
「どれくらい好き?」
「春の熊くらい好きだよ」
(下巻 pp.172)
緑と『僕』の会話。
俺はこれまでできることなら十七や十八のままでいたいと思っていた。でも今はそうは思わない。俺はもう十代の少年じゃないんだよ。俺は責任というものを感じるんだ。なあキズキ、俺はもうお前と一緒にいた頃の俺じゃないんだよ。俺はもう二十歳になったんだよ。そして俺は生きつづけるための代償をきちっと払わなきゃならないんだよ。
(下巻 pp.204)
『僕』の内面描写。



この作品が僕の読書ライフのすべての始まりだった。そしてこの作品は、過去にも読んだことがあり、再読したものを取り上げることになる。
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December 27, 2008

【セミナーレポート】第一回出版ブランディング塾

今年の年末年始は、本の企画書を作る!個人ブランディングとしての商業出版を実現する出版ブランディング塾に行ってきました。

主催者は、多数の著作のある、不動産コンサルタントである午堂登紀雄さんです。

以下、この書評ブログで取り上げた午堂さんの本です。今回は、いつもと違った感じでレポートを書きます。続きを読む


December 24, 2008

羊男のクリスマス

羊男のクリスマス (講談社文庫)
羊男のクリスマス (講談社文庫)

キーワード:
 村上春樹 / 佐々木マキ、絵本、クリスマス、羊男、聖羊祭日
ノーベル文学賞に一番近いと言われている小説家、村上春樹の絵本。以下のようなあらすじとなっている。
聖羊祭日にドーナツを食べた呪いの為クリスマスソングが作曲できない羊男は、穴のあいてないねじりドーナツを手に秘密の穴の底におりていきました。暗い穴を抜けるとそこには――。なつかしい羊博士や双子の女の子、ねじけやなんでもなしも登場して、あなたを素敵なクリスマスパーティにご招待します。
(カバーの裏から抜粋)
今日、12月24日は、羊男の世界では、聖羊祭でもあるようだ。この日は、聖羊上人が夜中に歩いておられて、穴に落ちて亡くなられたという神聖な日らしい。去年の聖羊祭の日に、羊男は穴のあいた食べ物、つまりドーナツを食べてしまい、羊男は呪いをかけられ、そこから羊男の呪いを解くちょっとした冒険が始まる。

主な登場人物は以下のような顔ぶれ。
  • 羊男・・・夏でも羊の衣装を着ている本作品の主人公。ドーナツショップ勤務の作曲家。
  • 羊博士・・・羊のことなら何でも知っている博士。古いれんが造りの家に住んでいて、シナモン・ドーナツが好き。
  • 聖羊上人・・・羊男に呪いをかけた聖人。2500年前に深さ203メートルの穴に落ちて亡くなった、羊男会のキリスト。
  • 双子の女の子(208、209)・・・208、209とプリントされているシャツを着ている双子の女子。森から出ることができないが、風の唄を唄う。
  • 海ガラス・・・海の近くの岩壁のてっぺんに暮らしている奥さん。ガラガラとした大きな声の持ち主で、家の中がとても汚い。
  • 左ねじけ・・・穴の門番をしている、顔が左にねじれている男。すぐ泣いたり、人に悪いことを言ったりする。
  • 右ねじけ・・・左ねじけの弟。右回りにねじけていて、兄、左ねじけと正反対の性格で陽気だが、兄と同じようにねじけている。
  • なんでもなし・・・姿が見えないシャイなやつ。話すことはたいてい、『なんでもないです』と言う謙虚さを持つが、クリスマス・ケーキを3つも食べた。
このように、この物語は、おもしろいおかしいキャラクターに溢れている。その魅力を佐々木マキさんの絵がよりいっそう高めている。個人的に、ねじけ兄弟が一番インパクトがあるなぁと思った。

物語は、RPG的で、呪いを解くために羊男はさまざまな人と出逢い、ちょっとした冒険に出る。穴に落ちたり、森を抜けたり、岩壁を登ったり、海ガラスの奥さんと空を飛んだり、泉に頭から飛び込んだり・・・。

村上春樹の多くの作品は、日常の中に非日常が包括されており、まるで夢のような世界観が示されていると思う。その世界観をもっとデフォルメし、読者をより不思議の世界に引き込むのが、このような佐々木マキさんの挿絵が載っている絵本かなと思った。初めて、このタッグの絵本を読んだけど。

ちなみに、羊男は、村上春樹初期4部作の第3作目の『羊をめぐる冒険』、第4作目の『ダンス・ダンス・ダンス〈上〉』にも出てくるが、この絵本の羊男とは違う人みたいだ。なんせ、羊男教会というものがあり、羊男にクリスマスソングの作曲依頼をしてきた人も羊男だし。

物語の最後はちょっぴり切ない。そして、この絵本片手に独りでクリスマスを堪能するのはもっと切ない。



羊男のクリスマス (講談社文庫)
羊男のクリスマス (講談社文庫)

読むべき人:
  • 村上春樹が好きな人
  • 不思議な世界観を味わってみたい人
  • 一味違ったクリスマスを味わいたい人
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December 20, 2008

人脈より人望のある人が成功する

人脈より人望のある人が成功する―15秒で心を動かす50の具体例

キーワード:
 中谷彰宏、人脈、人望、具体例、モテ
中谷彰宏氏の人望論。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 人望を得るチャンスは、どこにでもある
  2. 第2章 すべての人と人との関係には、人望が存在する
  3. 第3章 いい握手から、人望が生まれる
  4. 第4章 人望のある人は、アイデアを生かす
  5. 第5章 「一緒に働きたい」と思わせるのが、人望だ
(目次から抜粋)
残念ながら書影なし。写真アップも面倒なので省略。

今年は人脈本が多数発売されて、人脈本Yearだったのではないかと思う。ということで、今年の人間関係のフィードバックとして、誰も読んでなさそうなこの本を読んでみた。ちなみに、この本の出版は2004年となっている。

この本のエッセンスは最初のまえがきに示されている。一部抜粋。
 人脈を一生懸命つくろうとしても、人望がなかったら、なんの役にも立ちません。
 人脈があると自慢している人の大半は、それはただ「人を知っているだけ」です。
 人望があって初めて人脈が生きるのです。
 人望ができれば、人脈は結果としてついてきます。
 人脈ができても、人望はついてきません。
 人望がない人は、たしかにその人は知っていても、「何かのときには助けてあげよう」とか、「協力したい」、「会いたい」と思えないのです。
 人脈は、どれだけたくさんの人を知っているか、たくさん名刺交換しているかだけのことです。
 それは人望のスタートラインにはなっても、人望にはつながらないのです。
 「名刺交換命」になると、人脈とともに人望がついたような錯覚に陥ります。
(中略)
 キャバクラへ行って女性の電話番号がたくさん手に入っても、モテていることにはならないのです。
 キャバクラの女性は間単に電話番号を教えます。
 それを「モテている」と錯覚してしまうと、逆に大切な友達や人脈をなくします。
 女性の知り合いがたくさんいると自慢する前に、まずモテるようになることです。
(pp.6-7)
ということで、モテを来年は目指す!!

まえがきにある通り、重要なのは人脈よりも人望であるということが全編を通して示されている。タイトルに『50の具体例』とあるので、いくつか具体例を列挙しておく。
  • 人望のある人は、オシャレで元気の出る応援をします。
  • ガードマンさんに協力する姿勢を提案してくれる人が、人望のある人です。
  • 優秀な人と一緒に仕事ができるかどうかは、その人の人望にかかっています。
  • 志が高いことが、人望があるということです。
  • 本業で一生懸命やっている人には人望が集まります。
  • 人望のある人は、サービス精神があります。
  • 言葉づかいで人望に大きな差が生まれるのです。
  • 「ありがとう」の言い方がうまくなると、人望が生まれます。
  • 一番かわいくない女性に、「僕はあの子がいい」と言う人は人望が生まれます。
  • 100人のうち、つき合いたいと思える、たった一人にモテることが、本当にモテることです。
他にもたくさんあるが、この辺で。具体例といっても、最近出版されている人脈本ほど具体的ではない。しかし、それらはすべて著者の実体験から語られるエッセンスが詰まっている。

著者の本を読んでいて、特になるほどと思うのは、たいてい仕事や組織、企業に対する考え方の部分。『待遇をよくするだけでは、人は定着しない。』という節タイトルのもの。これは、会社などでよい人材が集まるのは、会社の魅力ではなく、そこにいる人間の魅力が要因であり、優秀な人材が会社に残り続ける理由は、ハッピーであるから、というもの。そして、そのハッピーであることはどういうことかが、以下のように示されている。
 でも、優秀な人材が求めているのは、「自分が成長すること」です。
 確実に成長できる会社からは、人材は逃げません。
 給料が高いだけで会社にいる人は、もっと高いところを探します。
 これは、恋愛も同じです。
 「この人とつき合っていると、私は成長できる」と思える人からは離れません。
 でも、プレゼントを買ってくれるだけの人からは離れます。
 プレゼントを買ってあげる間違った採用の仕方をしていると、人は離れます。
 待遇競争は、成長にはかないません。
 プレゼントを買うことは、成長させることに比べれば、安いものなのです。
(pp.199)
就活や転職活動で会社を選ぶとき、『自分が成長すること』という意識はとても重要だと思う。自分もそのような考えで、今の組織を選んだ。こういう組織、仕事論的な内容は、最近になってようやく体感的に分かってくるようになった。

この本で示されている人望像は、一言で言うと、『他者に気配りや思いやりがあり、高い志を持って常に自身を成長させていく人』ということになると思う。自分もがんばろうと思った。

著者の人脈本なら以下がお薦め。今年はたくさん人脈本が出たが、しばらくは人脈系の本はいいかなと思う。そもそも、『人脈』という言葉があまり好きではない。『人脈を築く』とか。人脈よりも、『同志、仲間』というほうがしっくりくる。

この本は、どちらかというと、人脈を築いていこうと思っている人よりも、会社の人事担当者や人望を集めて組織で出世していきたい人に良いと思う。



人脈より人望のある人が成功する―15秒で心を動かす50の具体例

読むべき人:
  • 人脈本に飽きている人
  • 組織で出世していきたい人
  • モテるということはどういうことかを考えたい人
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【雑感】BRUTUSは好きな雑誌

BRUTUS (ブルータス) 2009年 1/15号 [雑誌]
BRUTUS (ブルータス) 2009年 1/15号 [雑誌]
販売元:マガジンハウス
発売日:2008-12-15

マガジンワールド | ブルータス - BRUTUS | 654

BRUTUS - Wikipedia

BRUTUSはいい。特に本や映画特集は毎回買っている。今回は、『2009年、「生き方」を考える250冊』。

たいてい自分が読まないような自伝とか伝記、サブカル系の本が多くお薦めされている。本当は、ビジネス書や自己啓発本を読むより、そういう本を読むのが好きだ。そういう本ほど、ゆっくり読みたい。

年末年始に読む本の選出にいかが?

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青春ピカソ

青春ピカソ (新潮文庫)
青春ピカソ (新潮文庫)

キーワード:
 岡本太郎、ピカソ、芸術論、挑戦、散文詩
岡本太郎によるピカソを媒介とした芸術論。以下のような目次となっている。
  1. ピカソ発見
  2. ピカソへの挑戦
  3. ピカソ芸術の本質
  4. ピカソの作品
  5. 青春ピカソ
  6. ピカソとの対話
(目次から抜粋)
良い本には2種類ある。役に立つ本と、面白い本だ。これは間違いなく後者に当てはまる。

著者である岡本太郎は、18歳のときにパリに留学に行く。そして、留学から2年してある画商で、百号大のピカソの作品に出逢う。そして岡本太郎は生涯でたったの2回だけ、絵画の前で泣いた。圧倒的な美しさを描いたセザンヌの絵と、ピカソの絵だった。その時の様子を以下のように語っている。
 画面一帯にのびのびと走る幾多の細い線、太い線、その線の一つ一つが鋭い感覚に微妙な味を交えて、極めて端的にぐいぐいと胸をついて来る。思わず両拳を力いっぱい握った。胸があつくふくらむのを覚えると、私の眼には涙がにじみ出て来た。
 これだ!全身が叫んだ。――撃って来るもの、それは画面の色や線の魅力ばかりではない。その奥からたくましい芸術家の精神がビリビリとこちらの全身に伝わって来る。グンと一本の棒を呑み込まされたように絵の前で私は身動き出来なかった。
(pp.12)
これがピカソとの最初の出逢いだったようだ。この涙に至るまで、2年半の迷いがあったようだ。そして、その2年半の迷いを経ることで、ピカソの絵の前で泣くほど感激したようだ。さらに、その涙の理由を以下のように分析している。
 もう一度言ってみたい。私の流した涙は鑑賞者としての感動ではなかった。創作者として、同じ時代の悩みを悩み、たくましく正面からぶつかって進んで行く先達者の姿に全身を以て感激し、涙が眼からふき出たのである。
(pp.15-16)
ピカソの絵を目の前にしたとき、自分は泣くことはなかった。ピカソと共有しているものが何もないからだろう。

岡本太郎は、同じ芸術家として、ピカソを崇拝しつつも徹底的に挑戦して独自の芸術論を示している。それが端的に現れている部分を、若干長いが抜粋。
 われわれにとってもっとも偉大であり、太陽のごとき存在であればこそ、かえって神棚からひきずり下ろし、堂々と挑まなければならないのだ。神様ピカソをただほめ讃えるのは容易であり、また安全だ。外国の権威を讃えてわがもの顔に解説し、専売特許のごとく振舞うことは、単に口に糊をする便ばかりでなく、権威になるもっとも安易な方法である。マチスが来たといっては派手に感激し、また臆面もなくピカソの作品の前で忠誠ぶりを発揮し、「とても及びもつきません。」と頭を下げ、まったく己の立場などないようにしてみせるのが、かえってもっとも効果的な方法だとさえ考えられているようだ。自身の力で己を権威とするのではなく、公認された権威をかつぎまわり、その威光をかさに着て権威づらをする、このうんざりする気分の上に日本現代文化ののっぴきらない変態性が表れている。
 私は繰り返して言う。ピカソが今日われわれをゆり動かすもっとも巨大な存在であり、その一挙一動が直ちに、歓喜・絶望・不安である。ならばこそ、あえて彼に挑み否定去らなければならないのだ。
(pp.20-21)
これはなるほどと思った。これは自分自身にも言える。つまり、何かの専門家として生きていこうと思う場合、さらにはこのような書評ブログを続けていく上で、この考え方はとても参考になる。自分もまた、挑戦者として挑み続けるべきだと思った。

もう一箇所、どうしても引用しておきたい部分がある。『鑑賞と創造』という節タイトルの部分。『真の鑑賞とは同時に創るということでななければならない。』という主張のくだり。
 創ることは決してキャンバスに向かって筆をとり、絵の具を塗ることだけではない。それはまったく形式的で素朴な考え方だ。己の世界観に新しいホリゾンを打ち開くことが実はクリエートなのである。真に芸術作品に対した場合、鑑賞者は己の精神の中に何らかのセンセーションによって、新たに何ものかが加えられる。というよりもむしろ己の自身に己が加えるのであるが。精神は創造的昂揚によって一種のメタモルフォーゼを敢行する。だから芸術作品と対決する以前と以後の鑑賞者の世界観、平たくいえば物の観方自体が質的に飛躍するのである。つまり創造であって、そのような創造の場なしには芸術、並びに芸術鑑賞は成り立ち得ないのである。だからこそ観るということは同時に創ることなのだ。対する作品がきわめて先鋭であり強力である場合、それは挑戦というもっとも緊張した立場をとって可能となる。そしてもし作者以上積極的に対決を挑むならば、鑑賞者は何らかの形において創作家をのり越えるのである。つまりピカソ芸術は讃仰するばかりでは鑑賞自体が成り立たないのだ。
 彼の狂暴なまでに闘争的な作品にぶつかり、反復するエネルギーに驚倒し、打ちのめされ、反発し、嗟嘆し、嫌悪、歓喜する。そして彼の芸術、その強烈なドラマをマスターしなければならないのだ。これこそピカソをのり超える可能性であり、また真のピカソ鑑賞法なのである。その精神は創作者の立場とまったく同質である。以上の意味から読者は鑑賞者、創作者の区別を徹して、このピカソ論を読んでいただきたいと思う。
(pp.28-29)
この部分を読めるだけで、この本は買う価値がある。青の時代、バラ色の時代などの作品は、まだ分かりやすい。しかし、キュビスム作品やオルガとの結婚生活が破綻しているときの作品は、まったく理解できない。そういうときに、この鑑賞方法がきっと役に立つだろう。

最近、六本木にある国立新美術館、ミッドタウン内のサントリー美術館で開かれていたピカソ展に行ってきた。そしてピカソの絵と対自してきたが、まったく挑戦できていなかった。漠然とすごいものだという認識でしかなかった。また、模写であれば、自分でも描けるのではないかと思った。しかし、岡本太郎の言う、『ピカソの強烈なドラマをマスターするべき』、という部分は、なんとなくできはじめていたような気がする。

ピカソの絵は生涯で4,5万点もあるようだ。そのほんの一部を美術館で見てきたが、そのときに自分は、なるべくどういう意図でこのような絵を描こうと思ったのかを理解しようと努めて鑑賞してきた。そして、なぜ生涯にわたってこのような多数の作品を描くことになったのか?と考えたりもした。そして、この本を読んでいると、以下のようなピカソの発言が載っていた。
 皆が絵画を理解したがる。そのくせ、鳥の唄を理解したがりはしないのだ。人は夜とか、花とか、あたりにあるものを理解しようともしないで愛するではないか?ところが絵画については理解したいと欲する。芸術家は描かずにいられないから描くのであって、人々が説明なくして魅惑される他のいろいろなものなどより決して重要視される必要のない、ささやかな自然の要素である、という風に考えるべきだ。
(pp.44)
つまり、ピカソにとって絵を描くことは、自然なことで、特に目的や目標があって描くわけではないということだろう。そして、それは自分のこの書評ブログにも通じるものだと思った。本質的には、自分は何か目的があって読んでいるのではない。自分にとって、本を読むことが自然なことであり、そしてそこから感じたこと、思ったことを書かずにはいられないからこのように書いている。だから、3年近くも辞めたいとも思わずに書き続けてこられたのだと思う。

表紙の写真は岡本太郎とピカソの様子を写している。実際に岡本太郎がピカソのアトリエに行って、話を聞いたりした体験記的なものも示されている。同じ芸術家としてピカソと対面して書かれているピカソ論は、とても学ぶことが多い。ただ、岡本太郎にあえて挑むなら時代背景や、岡本太郎の留学時代の専攻が哲学、社会学、民俗学を学んでいたことから、やたらとペダンチックな印象を受ける。まぁ、そこがこの本の面白さでもあるが。

この本が400円前後の値段で手に入るのはすばらしい。本屋でふらふらと歩き回っていて見つけた本だが、掘り出し物だった。昭和28年に出版された本らしい。

他にも、岡本太郎、ピカソについて知りたい人は以下がお薦め。芸術と青春』は岡本太郎自身のエッセイで、『君はピカソを知っているか』は高校生でも読めるような、ピカソ全般について分かりやすくまとめられた本。

これで芸術鑑賞レベルがワンランク上がった気がする。そして、もっと挑戦し続けなければ。



青春ピカソ (新潮文庫)
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読むべき人:
  • 岡本太郎、ピカソに関心がある人
  • 趣味が芸術鑑賞、美術館めぐりの人
  • 何かに挑戦し続けている人
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December 17, 2008

【ネタ記事】検索結果

『書評 ブログ』でヤフる!?とこのブログが7番目に出てくる

いつの間にこんなにランクが上がっていたのだろうか。

同様にググってみると、20番目くらいに出現する。なかなか上位だ。

まぁ、いつまでこのランクか分からないどね。

Yahoo!で上位に出てきたということは、そろそろYahoo!カテゴリ登録も夢じゃないかもね。その前にIE6.0で見たときのサイドバー落ちを直さないとね・・・。

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投資効率を100倍高める ビジネス選書&読書術

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キーワード:
 藤井孝一、ビジネス書、読書術、投資、プレゼント
人気メルマガを発行してきた著者によって読書術について示された本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 読書がもたらす大きな力
  2. 第1章 本の洪水で漂流しない達人選書術
  3. 第2章 1日1冊読める! 読書術
  4. 第3章 読むだけじゃもったいない! ビジネス書活用法
  5. 第4章 読書活用の究極のゴール! 読書で人脈を作る
  6. 第5章 10万人を魅了するノウハウ公開! 読書レポートの作り方
(目次から抜粋)
著者の藤井さんとは、以前に参加したセミナーでお会いしており、毎度のことサインまで頂いている。ということで、今回もアフターセミナー効果を狙って示しておく。

【セミナーレポート】最強コラボセミナー『聞くが価値』 vol.05

この本の趣旨は、一言で示せば、『読書にはマイナス要素がほとんどないのだから、ビジネスマンはもっとビジネス書を読みましょう』ということになる。以下、特になるほどと思った部分を列挙。
  • 本をきっかけに知り合うことが、効率の良い人脈構築につながるのは、事実で、「本人脈は、宝の人脈」
  • 世の中で「できる」とされている人が読書家である確率は100%
  • 表紙のデザインに力を入れている本は、少なくとも出版社は力を入れている一押しの本と考えて間違いない
  • 本を活かす方法として一番簡単なことは、書いてあることのうち、何かひとつでいいから実際にやってみること
  • 本は心のこもった最高の贈り物
本当はもっと多いけど、挙げすぎると散漫になるので、この辺で。

特にその通りだな、と思ったのは、『本人脈は、宝の人脈』という部分。これはもう今年後半は特に実感した。つまり、さまざまなセミナーに書評ブロガーとして参加してみると、非常に刺激になる人と多く出逢えた。これは、今まで行動していなかったらまったく見過ごす部分だったと思う。実際に行動してみると、世界が広がったし、何よりも本当に仲間ができた。とはいえ、その宝の人脈と相手に認めてもらうには、それなりのインプット、アウトプットがないとだめなので、これは常に意識しておこうと思った。

また、表紙についてもなるほどと思った。表紙がいいものはついつい手にとって見たくなるし、案外はずれが少ない気がする。そのため、自分は、内容は無視して、装丁がよかったというだけで本を買うこともある(笑)ハムレット (新潮文庫)そういうのは、小説、エッセイなどの文庫の表新のイラストがいいものかな。最近だと、シェイクスピアのものをいくつかジャケ買いした(笑)いつ読むか分からないけど・・・。(ハムレット (新潮文庫))

また、『本は心のこもった最高の贈り物』というところでは、読んでいる本で、人にお薦めしたくなるものがある場合、それをプレゼントするとよいとあった。本当に相手の問題解になるものや、要望にピッタリ合致する内容の本だと、大変感謝されるので、このようなプレゼントは、究極のカスタマイズされたサービスなり、相手は感動してくれるとあった。これは、自分も実際に実践してみると、割と喜んでもらっている。

そして、そのときに一番いいのは、自分の本を貸すのではなく、本人のために本を買ってプレゼントしてしまうこととあった。自分は、読み終えてもう読まない本をあげることはあるが、新品をプレゼントするまでにいたっていない。これはもっと実践しておこうと思った。

また、このような本のプレゼントや、情報の提供は、よほど相手のことを理解し、気にかけていないとできないと示されている。以下その部分について長めに抜粋。
 まず、相手の求めている情報が引っかかってきません。いつも相手が「何を欲しているか」「何を提供すれば喜ぶか」を考えていなければなりません。
 本を読むときも、絶えずいつもそのことを念頭に置きながら読まなければなりません。「相手に貸しを作ろう」などという、邪な気持ちだけでは、とても続けられる芸当ではありません。 
 心底、相手のことを思う気持ちが大切です。ただ、この方法には、相手を感動させる以外にも副産物があります。まず、いつも相手が「何を欲しているか」「何を提供すれば喜ぶか」を考えるクセがつきます。いわゆる行間を読む力がつくのです。
 この力は、コンサルタントの仕事には不可欠です。クライアントが「本当は何を求めているのか」という本音を知ることがとても重要だからです。他の仕事にも大いに活かせると思います。
 また、相手のために選書することで、問題解決能力が高まります。選書とは、相手の本質を見極め、その解決に効くものをズバリ選定し、提示することです。これが問題解決力を高めます。
(pp.156-157)
これは激しく同意する。実際に自分も本をプレゼントするときは、相当気を使っている。もちろん本棚のスペースを空けるためだけのどうでもいい本をあげるときもあるけど、本当にその人のために、ということを考えると、脳内データベースの今までの読書履歴を総アクセスしてあげる本を確認する必要がある(笑)。そして、この本はありえる、ありえないといったことや、どういう意図でこれを贈るか?もしっかり考えなければならないので、本当に問題解決力がつくと思う。このようにプレゼントを実践し続けることで、相手の求めているものを提供する能力が身につくと思う。これは最近特に実感している。

そして、究極的には、この『オンライン書評図書館』が、読者の抱える問題の解決のためのヒントになればいいと思っている。そのため、いつも書評記事の最後に『読むべき人』というものを示している。まぁ、図書館の館長!?っぽく本のソムリエっぽいこともやろうと思えばできる。それだけの蓄積の自信もあるし。

他にも書評の書き方が特に参考になる。書評ブロガーなら、一度は目を通しておいたほうがいいと思う。

読書の効用、本の選び方などは他の本にも書いてあるが、この本は特に本を贈ることについて多く示されていて、他の本とは違うと思った。また、書評の書き方なども他の本には載っておらず、この本ではしっかり示されているのは、メルマガを8年やってきた著者だから示せることだと思った。

今年はもう読書本はこれ以上いいかなぁ。もちろん、この本はまとまっていて、お薦め。



投資効率を100倍高める ビジネス選書&読書術
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読むべき人:
  • 普段あまり読書しないビジネスマン
  • 書評ブログをやっている人
  • 誰かのために本を贈りたいと思っている人
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December 15, 2008

【雑感】カツマー@AERA

AERA 2008年12月22日号を読む。

AERA-net.jp

Amazonで検索に出てこないので、AERAのサイトを示しておく。

目当ては、『特集 勝間和代「生き方戦略」』。2日前に[mixi] 12月13日第2回勝間さんオフ会に参加しただけに(【ネタ記事】潜入!? カツマーオフ会 〜 Get Wild!! 〜)、一応カツマーとして読んでみた。オフ会参加後なので、余計に興奮して読めた。

気になった主張を一部抜粋。

  • 給料や待遇ではなく、将来を考えて、働きながら学べるかどうかのほうが重要です。
  • ボーナスは入れない定収入の8割で暮らすことを習慣化しましょう。
  • 「借金解消」は7時間以上寝ることを習慣にするしかありません。
なるほどなと思った。最近というか、今年は収入以上にお金を使ってしまった気がする・・・。貯金残高が寂しい・・・。ちょっとは貯金しないとね。

あと、7時間以上寝る、というのは最近特に大切だということが分かってきた。自分も7時間は寝ないと持たない。6時間睡眠以下だと日中のパフォーマンスが著しく低下する。だから、無理して早起きしないほうがいいのではないかと思うようになってきた。その分早く寝ればいいんだけどね。

他にもオフ会で名刺交換し、マイミクになった方のインタビューも載っていた。カツマーに親近感が沸いた。

自分が今まで読んで書評した勝間本は以下。出版されているうちの半分くらいしか読んでないなぁ。まぁ、自分のペースで読もう。今は、以下を積読中・・・。
起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術
起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術
今年中には読み終えておきたいところで。

自分もかなり勝間本によい影響を受けたほうだと思う。今年の1月ごろに読んだ『年収10倍アップ時間投資法』本が一番自分に衝撃を与えてくれたと思う。また、グーグル本の影響で、今年フォトリーディングのセミナーを受けた。これでも自分もカツマーの端くれなのだと思う。カツマーオフ会にも参加したし。

まぁ、勝間本は読んでいるときはすごくやる気になれるが、それを自分なりに定着化させて行動し続けるのが難しいんだけどねぇ。これは繰り返し読みながら実践していくしかない。


あとこの号で他にも気になったのは、

『ノルウェイの森』「僕」と「緑」のその後
1987年出版から21年、いま再び読み直す生と死の物語


という特集記事。そろそろ自分もノルウェイの森(ノルウェイの森 上 (講談社文庫))を読み返す時期かなと思っていたので、ちょうどよい記事だった。

あまり深くは語らないけど、ノルウェイの森が自分の読書の原点なのだと思う。読んだのは高校卒業直後だった。

この作品も今年中に再読しておきたい。

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December 14, 2008

【ネタ記事】潜入!? カツマーオフ会 〜 Get Wild!! 〜

[mixi] 12月13日第2回勝間さんオフ会に潜入してきました!!

今日だけでネタ記事連続更新今回もネタはしっかりと仕込んでありますよ

(・∀・)ニヤニヤ続きを読む


【ネタ記事】第1回83年会〜Going Up The Early Stage〜

ファミコン、Macintoshの発売、風の谷のナウシカが劇場公開された時期に生まれた僕らは、今年、出逢うべくして出逢った。

昨日は、記念すべき83年会の第1回の集会の日だった。
続きを読む


December 11, 2008

【お知らせ】いろいろ報告

いろいろとまとめてお知らせ。

まず、わが家の母はビョーキですにはてブがちょっとついたこと。この記事投稿時で14。トルネードとまでは行かないまでも、アクセス数がちょっと増えた。

はてなブックマーク - 人気エントリー - 生活・人生

にまだリスト化されているので、どこかのまとめサイトが拾ってくれれば、もう少し爆発しそうだが、あまりヒットがない。たぶんタイトルに、『統合失調症』と入っていないから、一見したときに何か分からないからだろう。しかし、タイトルに『統合失調症』と入れなかったのもしっかり意図があると、献本をもらったときに聞いた。


次は、今週土曜日のイベントについて。

[mixi] 83年会-outputで輝こう!

の第1回の集会があるよ。83年4月〜84年3月生まれの人たち、ぜひ来たらいいんじゃない参加資格者は以下に当てはまる人。
  1. よく読書をしている人
  2. 何かしらの出来事をブログや日記を通じて世の中に発信している人
  3. 情熱・意欲がある人
  4. このまま人生終わってたまるかよっ!って人
さて、自分は3以外全て当てはまるねぇ。まぁ一応創始者の1人だし・・・。しかし、一番肝心なのが抜けているのもどうかと思うが・・・。

まぁ、自分と同学年の人、13日土曜日に品川に9時半ごろに
(屮゚Д゚)屮 カモーン

そもそもmixiのアカウントがねぇという人は、左のサイドバーのアドレスにメールをくれれば、招待しますよ参加する人は、コミュのイベントに書き込みだ


もう一つお知らせ。

今年の年末年始は、本の企画書を作る!個人ブランディングとしての商業出版を実現する出版ブランディング塾

が12月27日(土)にあるみたい。今年最後のセミナーかな。出版が自分の野望なので、迷わず参加でしょ

参加される方、よろしくお願いします。

以上、いろいろまとめてお知らせでした

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December 10, 2008

わが家の母はビョーキです

わが家の母はビョーキです
わが家の母はビョーキです

キーワード:
 中村ユキ、統合失調症、コミックエッセイ、闘病記
漫画家である著者の母が統合失調症になってしまい、統合失調症の闘病記が描かれているコミックエッセイ。以下のような目次となっている。
  1. はじめに
  2. PART 1 はじめに
  3. PART 1 発病から20年 まちがいだらけの不安な日々
  4. PART 2 社会とのとながり 回復の兆し
  5. PART 3 私の結婚と新生活
  6. おわりに
(目次から抜粋)
自分の中学からの友人であるサンマーク出版の編集者、綿谷氏(力を抜くなら肩からで)から献本御礼。基本的に献本は受け付けないが、これは例外。そして、このエントリは、決して、献本を受けたから、手がけた編集者が古くからの友人だったから多くの人に読んで欲しい、というわけではなく、本当に痛々しいほど共感したから熱く書く。

この本は、今日、通院中の待ち時間を利用して読んだ。自分もまた病んでいる身として、自分にしか伝えられない想いがあると思ったので書く。また、綿谷氏が熱くこの本を多くの人に読んで欲しいと語っていた理由がよくわかった。

著者の母は27歳のとき(著者が4歳のとき)に統合失調症という脳の病気を発症し、それから紆余曲折を経て、ある程度回復する現在までの闘病記が漫画で示されている。漫画の絵柄はやわらかめで読みやすいが、その内容はあまりにも痛々しく、著者の不安、絶望、孤独感が多く示されていている。ところどころで共感しすぎて本当に涙が出てきそうだった。

統合失調症を患っている著者の母は、月に1,2回豹変することがあり、まるで何かに取り付かれたように独り言を言ったり、幻聴を聞くようになり、ひどいときは包丁を持って娘である著者に襲いかかったりする。それに対して父はパチンコ、競馬などのギャンブルにはまっており、母のことは知らん振り。娘である著者は、本当に小学生の幼い頃から、自立を強いられ、母に代わって治療費などのお金の管理、豹変中の母の面倒を見てこられたようだ。それらは本当に過酷、失望感一杯で、漫画では少し面白おかしく描かれているけど、現実ではとても笑っていられなかっただろうと思う。母をここまで面倒見ながら自暴自棄にならず、母がある程度普通の生活を送れるようになるまでの20年以上の歳月を想像すると、著者は本当にすごい方だと思った。

以下に、特にこの本で印象的だった部分を示す。クリックで若干拡大。
存在しない平安
※画像アップについては承諾済み
特にこのシーンが印象的だった。『消えたいね』という、この言葉はあまりにも重く心に突き刺さる。

ここで統合失調症について簡単に示しておこうと思う。統合失調症は、もともと精神分裂病と言われていて、昔は発症すると廃人になるとか言われていたようだ。しかし、実際は脳の機能障害による病気で、躁うつ病と並んで代表的な精神疾患らしい。その発症割合は、100人に1人というもので、誰にでも発症しうるものらしい。統合失調症を発症すると、以下のような症状が現れるようだ
  1. 現実を正確に判断する能力が低下する
  2. 感情や意欲のコントロールができなくなる
  3. 適切な対人関係を保つことが困難になる
  4. 外からの刺激に迅速かつ正確に対応できなくなる
    (pp.49)
詳しくは、以下のサイトを参考にしてくれると嬉しい。この病気は抗精神病薬などを飲むことで、治療が可能なようだ。そして、それは早期治療ほど早期回復につながり、仕事をしたり、安定した社会生活が送れるようになるようだ。さらに、著者の長い闘病体験から、『わが家のトーシツライフ10カ条!!』が以下のように示されている。
  1. 困ったときはまわりに相談
  2. ドクターや関係先とは情報を共有
  3. クスリはかかさずに飲む
  4. 疲れる前に休む
  5. なるべくひとりでいない(支援センターに通う)
  6. 病気の知識を更新しよう
  7. 家族各々が自分の楽しみを持つ
  8. 家族同士の距離感を守る
  9. 毎日会話をしよう
  10. 思いやりと共感と感謝
    (pp.162)
これらが重要なようだ。闘病体験者であるからこそ、示せる内容だと思った。

著者の旦那さんもいい人だなぁと思った。楽観主義で、著者の精神的な支えになっておられる。やはりこういう病気になったときには、家族などの精神的な支えが重要なんだなぁと思った。それが端的に表されているのが最後の2ページにある。その著者の想いを以下に抜粋。
クスリも病気への 基本的な対応も 大切だけど
「思いやり」と「共感」が プラスされると最強だ

気づくまでに 本当に 長い 時間が かかったけど

これからは 家族一緒に のんびり楽しく 
トーシツライフ できるといい・・・

「失敗」と「反省」を くり返しながら 
「涙」と「笑顔」で 生きてみようと思う
(pp.160-161)
これを読んで、本当に自分も闘病して生きていく勇気を得た。

ここまで共感できたのは、自分もまたそれなりに病んでいるから。自分は腎臓病を患っていて、腎機能が常人の半分しかない。今日も、定期通院で、血液検査と検尿をしてきた。毎回通院時の血液検査に怯えている。今日は、ほんの少し良くなっていた。医者には完治しねぇとか宣言されているけど、なんとかいっぱいいっぱいで生きている。この本に示されているような統合失調症とは病気は違うけど、病んでいる人、またはその支えになっている人の気持ちが痛いほど分かってしまう。だから、この本は共感しまくりで、どうしても、多くの人に伝えておきたいと思って熱く書いた。

この本を読んで、病んでいるとき、辛いときはまわりの助けや理解が本当に重要なんだなぁと思った。『辛いときは辛いとまわりの人に言ってもいいんだよ』、と言ってもらった気がした。

ということで、自分の腎臓病ライフが知りたい人は、以下のgdgdブログを見るというのもあり。やはり、どこかで自分のことを理解してくれる人がほしいと思うから、こっちの書評ブログで取り上げてみた。とはいっても、こっちの書評ブログほどの価値はまったくないよ。RSSリーダーに登録してみるも価値もない。本当に自分専用の私生活の記録でしかないので。

ブログ、セミナー仲間である、大森さん、TMstarさんも同じように共感され、広く知って読んでもらいたいと書かれている。統合失調症という病気などぜんぜん知らなかった。この本で、多くのことを学べた。そして、1人でも多くの人が統合失調症という病気を理解してほしいと思うので、ぜひ手にとって読んでみて欲しい。



わが家の母はビョーキです
わが家の母はビョーキです

読むべき人:
  • 統合失調症について知りたい人
  • 自分の周りに統合失調症を患っている人
  • 闘病生活をしていて、生きていく勇気を得たい人
Amazon.co.jpで『統合失調症』の関連書籍を見る

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December 09, 2008

いつも目標達成している人の読書術

いつも目標達成している人の読書術 (アスカビジネス)
いつも目標達成している人の読書術

キーワード:
 丸山純孝、読書論、目標、行動、書評論
人気メルマガを発行している著者による読書術について書かれている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 本を読む目的を明確に
    第2章 欲しいビジネス書の見つけ方
    第3章 本を読む時間を作る
    第4章 多読のすすめ
    第5章 アウトプットのすすめ
    第6章 目標・夢を達成するために
    第7章 役に立つおすすめのビジネス書
(目次から抜粋)
著者の丸山さんにはセミナーでお会いし、サインまで頂いた。そのため、今回は著者に実際に会って話を聞いた後の書評となる。これはアフターセミナー効果を狙ったものであるので、どちらかというと書評というよりも、自分の考えを書くことになる。

【セミナーレポート】最強コラボセミナー『聞くが価値』 vol.05

一応自分が特になるほどと思った内容を列挙しておく。
  • 100%の人が認め学べる本というのは存在しない
  • 最終的に読書をする対象の書籍として選ぶのは自分であって、周りの意見は参考にすぎない
  • 特にビジネス書を読む目的は、最終的に「行動」につなげて「結果」を残すことにある
  • 誰のために読書をしているのか。それは自分のためである
  • 成果がでている人、自分にとって参考になる人の情報・やり方を学ぶことが大事
  • 「価値がないと決め付けない」態度が自分に対しても必須
  • 自分がその書籍を通して得たものを「共有する」ということから、価値を生むための行動であってほしい
  • おすすめなのが、情報を発信するだけでなく、その書籍をプレゼントする=ブックギフトを贈ること
  • 行動につなげるかどうかの判断基準は、「それが自分が行動したときに楽しめるかどうか」
  • 行動を継続するだけで上位の4%にいることができる
こんなものか。やはりセミナー後に読むと、文章から著者である丸山さんの良い声が聞こえてくる気がする(笑)

この本の内容を一言で示すと、『目的を持ってビジネス書を多く読んで、行動し、成果を手に入れるべき』ということになる。そのための読書の方法や、本の選び方、行動のための情報の発信方法が分かりやすく示されている。

セミナー後に改めて目を通してみると、自分はこの本から本の読み方よりも、書評の仕方、書評のあるべき態度を見出せた気がする。基本的に本の読み方、選び方はもうある程度確立しているので、そういう部分は『そうそう』と思いながら読めた。逆に、情報発信の仕方の部分は、『なるほど!!』と新たな発見があった。

まず、『誰のために読書をしているのか。それは自分のためである』という主張。これは、納得できた。セミナーでも、読者のためか、それとも自分のために書評を更新するべきか?と質問したときに、『100%自分のためでよい』と回答をいただいた。そのため、自分が読書をする目的は、『自分自身の成長のためで、このような書評ブログを行っているのも、成長の記録でしかない』、ということになる。この際だから宣言しておくと、これからも徹底的に自分本位に更新し続け、読者のために更新することはない。このことについては、そのうちこの書評ブログのガイドラインを作成し、もっと詳しく示しておくことにする。

また、『本の価値については非難しないこと』という節タイトルが書評を書く上でかなり参考になった。以下、その部分を抜粋。
 世間の評判は「毀誉褒貶」であるといいます。
 これは「いい評判」もあれば「悪い評判」もあり、評価が相半ばして割れているという意味と解釈できます。
 というのも、どんな内容が発信されたとしても、それは受け手によって印象・価値が変わるからではないでしょうか。ですから、自分が感じた価値を誰か他の人に伝える際には「ダメである」と非難するのではなく、「誰にとって価値があるモノなのか」を伝えるべきだと思うのです。
 この伝え方であれば、マイナス情報ではなく、プラスの情報として世の中に価値が生まれます。そうです、必要としている人たちに届く可能性があるからです。
(pp.120)
この主張には全面同意する。自分も同じような考えで、本の価値など相対的なものだから、簡単にダメ出しをするのではなく、なるべくポジティブな側面を記事に書くようにしている。どんなダメ本も必ずどこかしら学ぶ価値がある、と自分は思っているので、そうしている。

「誰にとって価値があるモノなのか」ということを示すために、いつも書評記事の最後に『読むべき人』という部分を設けている。書評記事の中で、唯一読者のために示している部分である。自分がこの書評ブログの読者に提供できる価値はそれくらいだが、それを見出すのが自分の役目のような気がして、この書評ブログの最初の1冊目からそれを実践している。この書評ブログは、読者にとって数ある書評ブログの中の一つでしかないので、せっかく1日の中の数分を費やして読んでくれるのなら、なるべくポジティブな情報を受け取って欲しいと思って更新している。また、自分にとっての『快』を大事にしろ、とこの本でも書いてあったが、やはりネガティブなことを書いているのは自分自身の精神衛生にも良くない。やはり自分自身がポジティブに捉えられた本のほうが、記事を書きやすいし、何よりも楽しいと感じられる。そういう側面はやはり大事だ。

以上のことから、自分はこれからも読む本のダメだしは基本的にしないようにする。

この本はやはりいい本だった。セミナーで話を聞いた後にもう一度読むと、自分の悩みに答えてくれる内容だなと思った。

アウトプットベースで読書をしていこうと思っている人は、ぜひ読んだほうがよい。

それはそうと、久しぶりに書評を更新したから、記事の書き方の感覚が鈍ってしまった・・・。やはりコンスタントに書き続けないとダメだねぇ。



いつも目標達成している人の読書術 (アスカビジネス)
いつも目標達成している人の読書術

読むべき人:
  • 何か成果を出していきたいと思っている人
  • 書評ブログ、メルマガを更新している人
  • 読んだだけで行動せず、批判、ダメ出しばかりしている人
Amazon.co.jpで『丸山純孝』の他の本を見る

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December 08, 2008

【ネタ記事】読書Party 〜パーティー賢者・再〜

看板

昨日は、聞くが価値vol.05のセミナー後(【セミナーレポート】最強コラボセミナー『聞くが価値』 vol.05)に、多数の著者とブロガーが一堂に会するSercret Partyに参加しました。参加者の総勢は100名近く

しかもその参加者が超豪華でそうそうたる顔ぶれ!!自分は書評ブロガーということで招待されておりましたが、書評ブログをやっていなかったら明らかに場違いでした(笑)

Partyの詳細、趣旨、参加者については、主催者の鹿田さんの以下の記事が参考になります。

【ビジネス書評】鹿田尚樹の「読むが価値!」【ビジネスブック・ミシュラン】: 『聞くが価値』vol.05&「読書パーティー」【感想リンク集】

では、自分らしくネタ記事でレポートしておきましょう続きを読む


December 07, 2008

【雑感】時間なさ杉

あぁ、もうこんな時間。。

パーティーネタ更新しないと。

お礼コメント回りしないと。

相互リンクを整理しないと。


一日が短い・・・。


息抜きに半年楽しみにしていたCLAYMORE 15 (15) (ジャンプコミックス)を読もう。これはまだ完結していないので書評しないけど。。

と、こんなことをこっちのブログでgdgd書いていては、いけない・・・。

でもたまには。ギャップを示すということで(笑)


【セミナーレポート】最強コラボセミナー『聞くが価値』 vol.05

昨日は、『聞くが価値』vol.05 with 丸山純孝氏 &鹿田尚樹に参加してきました!!

ということで、大好評のセミナーレポートでまたまたValueを発揮したいと思います

今回の講師陣は以下の方々。

今回のセミナーのサブタイトルは、以下です。

「メルマガ」と「ブログ」から始める自分価値を高める秘訣
〜わらしべ長者的、一般人が出版する方法〜

今回は書評ブロガーやメルマガをやっている人にとっては、かなりのどから手が出るほどの貴重なお話でした

今回のレポートは、ITエンジニアっぽく図解で攻めます続きを読む


December 05, 2008

【セミナーレポート】Chabo!著者が教える 夢を叶える私の方法

勝間和代 株式会社監査と分析 - 第一回 Chabo!著者と読者の集い

に昨日行ってまいりました。今回は簡単に内容紹介と考えたことを示しておきます。続きを読む


December 01, 2008

人たらしのブラック心理術

人たらしのブラック心理術 (だいわ文庫)
人たらしのブラック心理術

キーワード:
 内藤誼人、ブラック、心理学、人たらし、人間関係
心理学者によって、人に好かれるための教科書的な内容が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 人たらしになるための基本ルール
  2. 第2章 会う人“すべて”に100%好印象を抱かせる方法
  3. 第3章 人間関係の“危機的状況”をうまく乗り越える心理技法
  4. 第4章 職場の雰囲気をガラリと変えるテクニック
  5. 第5章 人を惹きつける「会話力」の磨き方
  6. 第6章 人と「議論」するときに気をつけたいポイント
  7. 第7章 ワンランク上の「人たらし」を目指すために
(目次から抜粋)
この本の基本スタンスは、『人をたらしこむのは絶対にいいことだ』とある。それは、人たらしな行為をしてあげれば、相手が喜んでくれるからであるとある。この本に書いてあることを実践し、人たらしになれば、他人に好かれるという利益を享受できるようだ。そして、この人たらしの技術は、人間関係を円滑にするものであり、どんな業種の人にとっても役に立つものらしい。

これはもう、線を引きまくりで、間違いなく明日からすぐに使えるもの!!相変わらず著者の本は、実践ですぐに使えるものでいい本だ。今回はポイントを絞っていくつか列挙。
  • 「どうすれば相手に喜んでもらえるのか」ということを、本気で考えているような頭のいい人間は、どんな人からも受け入れてもらえる
  • つまらない冗談にも笑ってあげる、名前を呼ばれたらすぐに返事をする、といった些細なことに注意を怠らないようにすると、それだけで評判はぐっとよくなる
  • 舞台を整えてあげることは、「私は、誰にも邪魔されずに、あなたとお話をしたいんです」という気持ちを伝えることである
  • 人たらしになるには、まず自分自身が大好きで、自信たっぷりな雰囲気をプンプン匂わせなければならない
  • 人たらしというのは、行動であり、行動が伴うと、そこには言葉以上の真実味が出てくる
  • 人たらしは、往々にして、圧倒的な雑学力を持っている
  • どんな顔の人でも、今よりもずっと魅力的に見せるため方法があり、それは”笑顔”を作ればいい
  • 笑顔を作るように努力するだけでなく、なるべく大きな声で笑ったほうが、2倍も3倍も効果的
  • 言葉を交わすというのは、心を通じ合わせることにつながり、会話をすればするほど、相手の心を惹きつけることができる
  • サービス精神に溢れた飲み屋の女性にさえモテなくて、どうして普通の人間関係で好かれることがあるだろうか
  • 会話中、目を輝かせ、身を乗り出してくるようなら、あなたは好かれている
  • 飲みに誘ってみて、「今、忙しいんだよね」と言われたら、あなたは好かれていない
  • 出会って”3回目”までに、魅力が伝わらないなら、諦める
  • 他人を楽しませるためには、まずは自分から積極的に笑うことであり、そうすれば、相手も「つられて」笑ってしまう
  • 聞き上手な人は、概して人たらしになりやすい。それは、人の話を聞くこと自体が、相手にとっての「報酬」になるからである
  • 人たらしの武器は、会話であり、会話上手になることが人たらしの王道であって、これ以外の方法はない
  • 2人きりで会話をするようにしたほうが、自分にとっての会話のトレーニングができるばかりか、相手のプライベートなことも聞き出すことができ、それによってもっと親しくなれる
  • 弱みをさらけ出すと、相手はあなたに親近感を覚えるばかりか、「守ってあげたい対象」と見なすようになる
  • 毎回、人に会うことが、そのまま”実験”なのだと考えるクセをつける
多すぎた・・・。それだけ、なるほどなるほど、これは使える!!とか思ってしまったから。

最近セミナーなどで初対面の人と名刺交換をする機会が多くあり、これはそのときにかなり使えるものだと思う。もっと早くこれを読んでおけばよかった・・・。これを読んでおけば、相手との会話に困らないし、相手に好かれるにはどういう話し方をすればいいかがよくわかる。こういうのは、全くダメなほうなので、本当に勉強になった。

また、特になるほどと思った部分がある。『人に恵まれるかどうかは、自分自身が決めるのだと心得る』という節タイトルの部分。その節を恣意的に抜粋。
 あなたが優れた人間なら、必ず、人に恵まれる。魅力的な人の周りには、やはり、魅力的な人たちが集まる。もし人に恵まれないのだとしたら、それは自分が悪いのである。運が悪いからでも、なんでもない。
 人に恵まれないと嘆くタイプは、その人自身が人を惹きつけるタイプではないからだ。 
 まずは人に親切にしよう。魅力的になろうとしていれば、どんどん人脈が広がって、人に恵まれるはずなのだ。
(中略)
 人に恵まれないと嘆くなら、まずは自分自身を変える努力をすればいい。あなたが魅力的になっていけば、どんどん魅力的な人が集まってくる。
(中略)
不思議なことであるが、私たちの周囲には、自分とつり合うような人間が集まるのだ。
(中略)
 運・不運を嘆いてみたところで、事態は一向に改善しない。人に恵まれるかどうかは、ほかならぬ「自分」が決めるのだ、と認識し、少しでも自分の魅力を高めることに全身全霊を傾けるようにしよう。
(pp.35-37)
これは最近その通りかなあと思った。人脈セミナーでも、『人脈の鏡の法則』というものが示される。これは、自分の人脈が自分を映し出す鏡だというもの。まだまだ自分はそこまで魅力的ではないので、もっともっと自分を徹底的に磨き上げて、圧倒的な魅力を獲得したいと思った。そして、人に恵まれて生きていきたいと思った。

この本は最近出版された文庫で読んだが、文庫以前のものは2005年に出版されている。『人たらし』と『ブラック心理術』というタイトルから、相手を手玉に取るとか、だまし込むようなワルな方法が書いてあるのかと思って、本屋で全くスルーしていた・・・。しかし、実際に読んでみると、著者があとがきで示していように、『人に好かれるための、教科書的な内容を書いたつもりなのだ。(pp.232)』とある通りだと思った。

この本を読んで、来年の目標の一つが決まった。

人たらしで圧倒的にモテよう

まぁ、要は、もっと対人関係にうまくなりたいということで。そして初対面の人にも好かれるようになり、もっと人脈を築いていきたい。

この本は、自分と同じように会話べたで引きこもり体質の人ほど読んだほうがいい。また、繰り返して何度も読む価値がある。

他にも著者の本は、以下がある。

人たらしのブラック心理術 (だいわ文庫)
人たらしのブラック心理術

読むべき人:
  • 初対面の人に好かれたい人
  • 人脈を築いていこうと思っている人
  • 会話べたの引きこもり体質の人
Amazon.co.jpで『内藤誼人』の他の本を見る

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【雑感】2008年も残すところわずか

2008年も残すところあと1ヵ月になりました。
今日は有給を使って、お休みしております。

残りの1ヶ月で、今後の自分の方向性、そして、この書評ブログの方向性もしっかり考えておきたいと思います。

更新頻度のほうは、11月よりは上がると思います。
読まなければならない本、考えなければいけないことが依然として多くありますので。

本の読み方は、フォトリーディングすべき本、スローリーディングすべき本を使い分けて自分のペースで読んでいきたいと思います。

それでは、師走のごとく、2008年も最後まで突っ走っていきたいと思います

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