March 2009

March 29, 2009

【セミナーレポート】聞くが価値vol.07 with 田島弓子氏・岡島悦子氏

今日は、聞くが価値vol.7に参加してきました。

聞くが価値vol.07 with 田島弓子氏・岡島悦子氏
世界級キャリアの女性経営者から学ぶ、抜擢される人に必要な「仕事力」と「人脈力」

講師は、田島弓子さん、岡島悦子さん、ゲストスピーカーとして平野敦士カールさんでした。

講師の方々の主な著書は以下です。

ワークライフ“アンバランス”の仕事力ワークライフ“アンバランス”の仕事力
著者:田島 弓子
販売元:ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2008-11-19
おすすめ度:4.0
クチコミを見る

抜擢される人の人脈力  早回しで成長する人のセオリー抜擢される人の人脈力 早回しで成長する人のセオリー
著者:岡島悦子
販売元:東洋経済新報社
発売日:2008-12-12
おすすめ度:4.5
クチコミを見る

がんばらないで成果を出す37の法則ーアライアンス人間関係術ーがんばらないで成果を出す37の法則ーアライアンス人間関係術ー
著者:平野敦士カール
販売元:ビジネス社
発売日:2009-03-26
おすすめ度:5.0
クチコミを見る

すでに書評済みなのは、田島さんのアンバランス本です。岡島さん、平野さんの新刊はまだ書評しておりませんが、近いうちに必ず取り上げさせていただきたいと思います。また、平野さんの『がんばらないで成果を出す37の法則』には、オススメ書評メルマガ&書評ブログとして、この書評ブログが取り上げられております本当にありがとうございます!!

さて、今回のレポートについてですが、記事更新の時間の制約もありますので、いつものようにパワポまとめはせず、自分が考えたことを示しておくことにします。続きを読む


【ネタ記事】「法則のトリセツ」大増刷記念パーティー 〜潜入!?超豪華六本木のセレブパーティー〜

今日というか、昨日はありえないくらい豪華なパーティーに参加してきましたよ

徳間書店「法則のトリセツ」大増刷記念パーティー

このパーティーは、ほぼ完全招待制のパーティーで、参加者は超豪華!!ほんとうにありあえないくらい

そもそものきっかけは、ビジネス書著者である水野俊哉さん(水野俊哉の日記)によって作成された書評ブロガーマトリックスに、自分のブログを載せていただいたことでした。

書評ブロガーマトリックス

そしてこの書評ブロガーマトリックスが、水野さんの著書、『法則のトリセツ』に載っており、今回大増刷記念として六本木某所のクラブを貸しきったパーティーが開催され、それに自分も招待されて行ってきました

この記念すべき本の書評記事は、以下です。それでは、パーティーの様子を見ていきましょう!!
今回もネタを仕込んでありますよ続きを読む


March 26, 2009

【セミナーレポート】ジョブウェブ 自分未来塾 体験講座

今日は突発的にセミナーに参加しました。

ジョブウェブ 自分未来塾 激動の時代に流されないリーダーの育成のために

というもので、今日は、その無料体験講座が開催され、会社帰りに参加してみました。

なんとなく、色々な縁とか、自分の人生が変わっていく予感のようなものを感じました。続きを読む


March 23, 2009

年収が2倍にも3倍にもなる勉強法

年収が2倍にも3倍にもなる勉強法
年収が2倍にも3倍にもなる勉強法

キーワード:
 堀紘一、勉強法、省エネ、読書論、極意
BCG社長を経て、現ドリームインキュベータ会長によって勉強法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 序章 人はなぜ勉強するのか
  2. 第1章 目標を定める
  3. 第2章 堀流・省エネ勉強法の極意
  4. 第3章 最も費用対効果の高い勉強法
  5. 第4章 学習効果をアップする九つの鉄則
  6. 第5章 人からしか学べない能力もある
  7. 終章 学び続ける人には運も味方する
(目次から抜粋)
この本は、著者の『会社が放り出したい人 1億積んでもほしい人 (PHP文庫)』の続編にあたり、著者なりの「少ない勉強時間で最大の効果を上げる」方法や根本的な考え方が示されている。この本で493冊目となる。

新刊は基本的に取り上げないが、これだけはこのタイミングで取り上げたほうがいいと思ったので、例外的に取り上げる。なぜなら、この本は、自分の仮説を裏付ける内容が多く示されているからだ。そのため、これはもう殿堂入り確定!!

些細な部分や全体像を示すのは、今回は省略。基本思想は、『会社が放り出したい人 1億積んでもほしい人』と同じで、その実践的な勉強法がより詳しく示されている。なので、こっちを先に読んでおいたほうがよいかもしれない。重複するような部分も結構あるが、それだけ繰り返して強調しておきたいことなのだろう。

さて、自分の仮説を裏付ける内容が示されているが、自分の仮説とは何かを一度整理しておこう。前回書評した『移りゆく教養』で以下のように示した。
突き抜けて成功している人、革新的な発明やビジネスでの業績を上げている人ほど、教養に溢れているのではないか?というのが自分の仮説。その人たちは、専門分野を持ちつつも、確実にそれ以外の分野への興味関心を幅広く持ちながら、実に多様な本を読まれていると思う。
(中略)
突き抜けて成功していたり、業績をあげている人、大企業の経営者クラスの人ほど専門分野以外の本を多く読んでいるのはなぜか?と疑問に思っていたが、なんとなくその答えが、この本に示されている教養の重要性にたどり着くのではないかと思った。
堀紘一氏のこの勉強本にも、読書や教養について示されている部分がある。それが自分の考えを裏付けるものとなっている。以下、その部分についての詳細を示しておこう。

まず節タイトル『読書は最良の勉強法』から。以下その部分を抜粋。
 小説家か脚本家になりたかっただけに、私はもともと読書が好きである。かつ乱読派というか、読書領域が広い。ハウツーもの、スポーツ選手やタレント、芸能人の本以外は、基本的にターゲットに入っている。
 そうすると、意外なことに、経営学と生物学、戦記物と組織論と、本来無関係と思われているジャンル間に共通性、類似性が発見できる。私はよくたとえ話がうまいといわれるが、何かにたとえようと思って話すことはまずない。たとえの対象となる話が勝手に瞬間的に思い浮かんでくる。
(中略)
 人体の六〇〜七〇%が水分であるように、私も経営学が主要成分であるが、哲学、歴史、心理学、小説などが微量元素として機能しているのだと思う。この雑学というのはバカにできたものではなく、奥行きを深めるのに欠かせない要素だ。 
 やはり読書は、最良の勉強法だと私は思う。
(pp.116-117)
よく雑誌のプレジデントに読書特集が組まれるときがあるが、そこで取り上げられている本は、こてこてのビジネス書だけでなく、古典や哲学書や小説、歴史書も多く取り上げられている。それはなぜなんだろう?と思っていたが、その答えが、著者の示していることになると思う。一見関係ない本にこそ、学べることが多く、かつビジネスの現場でも役に立つのだと分かった。

そして、その無関係なものに思える本が役立つ理由が、『哲学書がビジネスに役立つ理由』に詳しく示されている。その部分を若干長いが抜粋。
 営業や会計学などのビジネススキルを身につけるために本を読むのもよいが、私としてはむしろ純粋な意味での読書をお勧めしたい。
 たとえば哲学書である。哲学書を読んでも具体的なスキルが身につくわけではないが、たとえばあなたがリーダーの立場になったときには、これが大いに役に立つ。
(中略)
 わからないことを決めるときに最も役立つのが、何だかわけがわからない学問なのだ。こういうとき、哲学の出番がくる。
 なにしろ、哲学は漠としてわけがわからない学問の最たるものだからである。
 漠として何をいっているのかわからないことを自分なりに考え、何が問題なのか、どうすればいいか、自分なりの答えを導き出す。それが哲学だ。答えを導き出すためには、創造性、つまり洞察力や発想力をフルに働かせる頭脳活動をしなければならない。
 哲学書を読むと、こうした言葉では説明しがたい(しかし、絶対的に必要な)能力が鍛えられる。ここが大きなポイントなのである。
 導き出された答えが(方向性)には、当然、リーダー自身の経験に基づく独自の人生観や価値観、世界観が色濃く反映されることになる。こうして、論理的に一〇〇%正しいとは証明のしようがない将来ビジョンに説得力を持たせ、部下たちをその気にさせることができないと、リーダーの仕事は務まらない。
 このときに、哲学書を読んでいる人といない人とでは、リーダーとしての言葉の重み、説得力がだんぜん違ってくるのである。
(pp.130-132)
ここに激しく線を引き、なるほど!!と思いつつも、そうだよね!!と共感した。そして、著者はエーリッヒ・フロムとジャン=ポール・サルトルの2人の哲学者が好きなようだ。さらに、進化論のダーウィンを加えて、人生の「偉大なる三人の師」と示されている。

ここを読んでかなりニヤニヤした。自分もまた、サルトルの実存主義哲学に傾倒してかなり影響を受けたからだ。これは、著者と自分の共通点を見出せてかなりよかったと思う。

まだ自分はリーダーシップを発揮するような立場にはいないけど、好きな哲学書を読み続けていってよいのだとわかってよかった。

また、教養について言及されている部分がある。『教養人の定義とは?』では、教養がある人というのは、日常的に使用するボキャブラリーが圧倒的に豊富であると示されている。そして、身につけている教養の度合いは、ボキャブラリーの量によって測られるようだ。そして、それには本を読むことがよいと以下のように示されている。
 しかし、この違いはどう取り繕おうが絶対に隠せるものではないのである。
 本を読むと、ボキャブラリーが広がるのはもちろん、いろいろな異なった思考様式に触れられるのがいい。
 小説であれ、歴史書であれ、そこには必ず著者独自の哲学が反映されている。視野を広げる、さまざまな角度からの視点を身につける―人生にもビジネスにも欠かせない実に大切なことだ。自分と異なった思考様式は、運がよければ直接体験からも学べるが、通常は間接体験である読書から学んでいくケースが一般的である。
 だから、本を読まないと、なかなか視野が広がらない。
(中略)
読書によって、自分の中になるべくたくさんの引き出しをつくっておくことが、余計な摩擦を起こさずに人と人との間を生きていく最大のコツである。
 本を読むと、ボキャブラリーが広がり、視野もまた広がる。さらには、ある程度のところまで、論理展開の先が読めるようになる。
(pp.139-140)
ここもそうそう!!と思って読んだ。引き出しが多いと、人間関係を円滑に進められるというのは、なんとなく自分も実感している。

あと2箇所だけ引用しておく。「学習効果をアップする九つの鉄則」のうち、『鉄則Α崛呂詢習」を怠るべからず』と『鉄則Г垢阿北鯲つものは効用が小さい』から。まずは鉄則Δら。鉄則Δ任倭呂詢習には文章を書くのがよいと示されており、そのときに、ストーリー構成(力)が大きなポイントになると示されている。以下その部分を引用
 構成力というのは、ビジネスではものすごく大きな力を発揮することが多い。
(中略)
 たとえば、私たち経営コンサルタントは、コンサルティングの最後にプレゼンテーションをやる。プレゼンテーションは最終提案である。クライアントの経営者や担当者の前で、つくってきたスライドのパッケージを見せながら、経営をこう変えていけばよいのではないかという提案を、口頭で三時間くらいかけて行なう。
 三時間の話をクライアントに聞かせるには、ストーリー構成力がないと話にならない。
(中略)
 ストーリー創りは、ビジネスばかりでなく人生全般に関わってくる能力なのだ。小説家や経営コンサルタントだけがストーリーを創るのではなく、花屋さんをやるにも、レストランを開くのにも、ストーリー構成力が問われることになる。
(中略)
 このストーリー構成力というのは、実は総合力なのである。
 「構成力」と漢字三文字で書いてしまうと、書く力に必要な要素のうち一つにすぎないと思われてしまうが、決してそうではない。むしろ構成力のほうが書く力を包含している。構成力をつけるには、基礎教養が必要だし、問題意識もなくてはいけない。
 また、ストーリーを読んだり理解したりするのは、創った本人ではなく他人だから、他人の気持ち、感じ方、考え方がわかる人間性のようなものが必要になる。
 構成力をつけるには、書く訓練(創る練習)をするだけでなく、読書をはじめとする勉強が欠かせないし、人間性を磨いていかないといけないわけだ。まさに総合力なのである。
(pp.161-164)
これもそうだよね!!と思った。特に『また、ストーリーを読んだり理解したりするのは、創った本人ではなく他人だから、他人の気持ち、感じ方、考え方がわかる人間性のようなものが必要になる。』という部分は、自分が小説や文学作品を読む理由になると思った。結局はビジネスにおいても日常生活においても、人間関係がとても重要であるので、それを円滑にし、より良い関係を築くには物語、ストーリーがとても役に立つのではないかと思う。この部分は、村上春樹のエルサレム賞のスピーチにも通じると思う。もう物語を読むことに迷いはない。

最後に『鉄則Г垢阿北鯲つものは効用が小さい』の部分を引用。
理想は誰だって、労少なくして益多し、である。だからつい、お手軽なハウツー本に手を伸ばしたくなる。しかし、すぐに役立つものは効用が少ない、という原則も知っておいたほうがいい。
 逆もまた真なりで、すぐに役立たないものほど効用が大きい、ともいえる。
 ハウツー本を読めばすぐに役立つかもしれないが、役立つ範囲が狭いから大きなリターンは得られない。その点、哲学書を読んでもすぐには役立たないかもしれないが、時に人生が大きく変わるなど、計り知れないリターンを得られる可能性がある。
(pp.164-165)
これは、自分が日ごろなんとなく考えていたことと同じようなことが示されていたので、やはりそうか!!と思った。何か別の本で、『簡単に手に入れたものはすぐに失い、苦労して手に入れたものはなかなか失わない』と示されていたことにも通じると思った。

自分もハウツー本、つまり読みやすい自己啓発書、成功本、テクニック本を多く読んでしまう傾向が強かった。著者の示している通りなら、ハウツー本1冊からリターンが得られるものが少ないということは、大きなリターンを得ようと思ったらぼう大な量を読まなければならないことになる。それが昨今主張されている多読派の意見につながるのだと思う。一方、哲学書などの本の場合は、すぐには役立たないけど、将来いつか大きく役に立つことになる。そして哲学書などは簡単に読みこなせないので、どうがんばっても1ヶ月に数冊という読書量になってしまう。しかし、それでもハウツー本を多読した場合よりも、将来的に大きなリターンを得られるのかもしれない。問題はそれがいつリターンになるか分からないということだが。

この部分は、ハウツー本や読みやすい自己啓発本、成功本、ハック系の本の多読は意味があるのか?と考えていたところなので、とても参考になった。

今回はちょっと多めに引用しすぎたが、それだけ自分の考えと共通する部分が多かった。肝心の勉強法については、あまり触れていないが、著者によれば、勉強法も自分の頭で考えて工夫し、勉強を継続していくとよいと示されていた。その通りだなと思うと同時に、勉強本の多読も控えようと思った。

どちらかというと、テクニック系のことはあまり示されていない。著者の受験勉強時代の勉強法、ハーバードMBA留学時代の勉強法、読書法など、著者の経験則が多く示されている。しかし、その経験則がとても勉強になる。

この本を読んで受けた影響をまとめると、以下のようになる。
  • 小説、歴史書、哲学書など自分の専門分野とは関係ない本も役に立つのだから、これからも多様性を維持しながらそれらの本を読み込んでいく
  • 多様性を意識しつつも、自分の専門分野の本も読み込み、専門性を高める
  • 安易なハウツー本や成功本、自己啓発本を読むのを控える
この3つをこれからの読書の基本方針にしようと思う。

この本で493冊目のレビューとなるが、500冊目前にしてものすごく多くの気づきを得られた。500冊近くレビューしてきたが、ずっと自分の本の読み方、読む傾向に迷いがあったが、それが解消された。もう自分の読書に迷わない。今までの自分の読書傾向でよいのだと肯定された感じがした。それだけに、この本は確実に殿堂入りで、とてもよい本だと思った。



年収が2倍にも3倍にもなる勉強法
年収が2倍にも3倍にもなる勉強法

読むべき人:
  • 勉強論が好きな人
  • 自分の読書傾向に迷いがある人
  • 読みやすいハウツー本ばかり多読している人
Amazon.co.jpで『堀紘一』の他の本を見る

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March 21, 2009

【ネタ記事】カレー天下一交流会!!

さて、今日というか、昨日は予告どおりカレー天下一交流会に参戦してきましたよ

今回はいつもと趣を変えて、写真をふんだんに使用してみました

カレー天下一交流会

この写真はさすがにピンボケしすぎだろ・・・。常識的に考えて・・・。続きを読む


March 20, 2009

移りゆく「教養」

移りゆく「教養」 (日本の“現代”)
移りゆく「教養」 (日本の“現代”)

キーワード:
 苅部直、教養、思想史、カルチャー、対話
日本政治思想史が専門の著者によって、政治を起点として教養が論じられている本。この本で492冊目。以下のような目次となっている。
  1. 序章 なぜ「教養」を問題にするのか
  2. 第1章 「教養」の現況をめぐって
  3. 第2章 近代日本の「教養」
  4. 第3章 「教養」の内と外
  5. 第4章 「政治的教養」と日本の伝統
  6. 第5章 「教養」と教育、「教養」の教育
  7. 終章 「教養」のむこうがわ
(目次から抜粋)
昔から『教養』というものを考えるときに、教養とは『いかに生きるか』という問いを考えることであると論じられてきた。日本においては、かつて大正・昭和の知識人、そして昨今の大学教育においても教育者から、教養が崩壊したと嘆く声が多くあげられ、「教養」の再生が求められている。しかし、それらの論点では、どこか説教くささがつきまとう。そのため、教養の英訳である「カルチャー」という言葉を『人と人がさまざまな活動をおたがいに行う上で、前提にしている共通のものの考えかた』と捉えて説教くささを薄め、そしてそのような行為を『政治的判断力』と捉えながら、「政治的判断力」と「教養」と日本の伝統文化、その三者の関係はこれまでどう論じられてきたのか。そして今後のあり方を考える手がかりは、どこに見出されるのか?といったことが議論されている。

もう少し内容について要約された部分が5章の始めに示されているので、その部分を抜粋。
 さて、この本をここまで読み進めされた方のうちには、いいかげんにしびれが切れた、とお思いの向きもきっとあるだろう。いまの日本に生きるわれわれは、いかなる「教養」を身につけるべきか、そのための教育制度はどういうものが望ましいのか。「日本の<現代>」の一冊で「教養」を論じるのだから、そういう答えを期待していたのに、「教養」の概念史のような話がえんえんと続き、はては、古臭い伝統の話である。これではまるで、詐欺ではないか。
 一見、まわり道のような構成をとっているのは、それなりにねらいがあってのことである。「教養」とは何か、その定義じたいが、思想史の経緯から言えば、さまざまだということ。その中で、近代日本で考えられてきた「教養」は、独特の意味をもっていること。近代の日本で「教養」の本場とされてきた、西洋文化の輸入だけではなく、みずからの足元の伝統にも、「政治的教養」の源泉はありうること。そういったさまざまな側面にふれることで、「教養」をめぐる思いこみを解きほぐすことができるのではないだろうか。
(pp.149-150)
自分も5章に入るまでは、大正・昭和の大学教育における教養の状態や西洋哲学の教養論などが引き合いに出され、なかなか自分の知りたい、いかなる「教養」を身に付けるべきか?が出てこなかったので、読み進めるのを止めようかとも思っていた。実際4章までは、教養史としては参考になるが、そこまで自分がなるほど!!と思って線を引く部分もほとんどなかった。しかし、5章以降からがこの本の核になってくる。

まずは、教養とは何か?という部分を引用しておく。
現代において、はてしなく専門化し、断片と化した学問の知識を前にして、人々はあたかも密林にふみこんだかのように、途方にくれる。このとき、さまざまな諸領域をつなぐ回路を、自分なりに見つけだし、展望をえることで、世界との間に調和をとりもどし、人間らしく生きることができる。そうした知の営みを培うものが「教養」なのである。
(pp.178-179)
これは、茂木健一郎氏も『クオリア立国論』で同じようなことを示している。専門領域を深化させることはもちろん重要だが、それだけでは足りない、という自分の考えと同じだと思った。そして、なぜ教養が必要であるかが以下のように示されている。
 だが、一九七〇年代以降、大学への進学率があがり、ことさらに「教養」のある存在として、大学生である自分を、大衆から区別することが不要で不可能になってくると、「教養」のかけ声は、もはや説得力を失ってしまった。むしろ、「教養」をふりかざす者については、「教養」なき者に対する蔑視が、敏感にかぎとられ、敬遠されるようにもなる。
 「教養」を積めばいったいどうなるというのか。もちろん、「教養」を積んでゆく過程それ自体が目的だと答える手もあるだろう。だが、間に合わせの答えすらまっとうに語らず、答えることを放棄したまま「教養」の必要を説く大人や先輩が、どうもうさん臭い。大学生の「教養」ばなれには、そうした要因もあったのではないか。
 しかし、その現状にため息をつきながら、もはや「教養」などと放り出すわけにはいかない。人間が身につける知が、読み書き・計算をざっと身につけただけで、あとはマニュアル化された実用知識か、あるいは高度に専門化した学問だけになってしまえば、どうなるか。学問でもジャーナリズムでも、専門の境界を越えるような、豊かで斬新な発想は、まず生まれなくなる。さらに、異なる価値観や世界観を抱いた人間どうしの対話が、日常生活の次元でも、ずっと困難になってゆくだろう。人と人とが生き生きとした交流を保ち、社会を円滑に動かしてゆくためには、この本で色々ととりあげてきたような「教養」が、やはり必要なのである。
(pp.195-196)
教養が必要な理由は、斬新な発想を生み出すことと他者との対話のためである、と言うことに尽きる。

そして、教養の『要点』が書物との対話にあると示されている。それは、コンピュータの画面に映るような文字の連なり、つまりブログなどでの論説も含まれるが、書物を読むことが重要であると示されている。時代が変わっても本の読解が大きな役割を果たすのは、変わらず、読書はやはり「教養」への踏み台となり、生涯つづく「教養」の営みと伴走しながら、続けるのにふわさしい営みであると示されている。

突き抜けて成功している人、革新的な発明やビジネスでの業績を上げている人ほど、教養に溢れているのではないか?というのが自分の仮説。その人たちは、専門分野を持ちつつも、確実にそれ以外の分野への興味関心を幅広く持ちながら、実に多様な本を読まれていると思う。例えば、昨今ではブログ界、出版界をにぎわせている、小飼弾氏や勝間和代氏などがそれに該当するのではないかなと思う。そして彼らほど、『人と人とが生き生きとした交流を保ち、社会を円滑に動かしてゆくため』の対話の重要性を認識しているのではないかと思う。

突き抜けて成功していたり、業績をあげている人、大企業の経営者クラスの人ほど専門分野以外の本を多く読んでいるのはなぜか?と疑問に思っていたが、なんとなくその答えが、この本に示されている教養の重要性にたどり着くのではないかと思った。

そして、最終的には、この本では、教養を身に付けるために読むべき本が示されているわけではなく、これを読むことが教養になるなどと考えずに、古典的なテクスト、それ以外にも音楽や映画や漫画にも接していけばよいとあった。実に説教くさくなく、肩の力が抜けている。

これからは、教養を身に付けるためというよりも、斬新や発想、他者との対話のためという視点で肩肘を張らずに色々な本を読んでいけばいいのだと思った。ただ、自分の専門分野の本もそれなりに読まなければならず、いつも専門分野とそれ以外の分野のバランスをとるのに途方に暮れるが・・・。

教養について考えてみたい人は読んだほうがいい。教養に関する書籍の参考文献もかなり多く示されているので、よいと思う。



移りゆく「教養」 (日本の“現代”)
移りゆく「教養」 (日本の“現代”)

読むべき人:
  • 教養とは何かを考えたい人
  • 思想史が好きな人
  • 斬新な発想で突き抜けていきたい人
Amazon.co.jpで『教養』の関連書籍を見る

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【お知らせ】名刺更新 Ver.2.0

このブログの宣伝用の個人名刺を更新しました。
3回目の更新で、やっと納得のいくものが完成しました

今回の更新でVer.2.0となります

名刺本はいろいろありますが、自分は以下の本を参考に作成しました。本当にこの本の通り、効果アリです

1秒で10倍稼ぐありえない名刺の作り方1秒で10倍稼ぐありえない名刺の作り方
著者:高木 芳紀
販売元:インフォトップ出版
発売日:2008-07
おすすめ度:5.0
クチコミを見る

自分のように、初対面の人との話が苦手な人は、名刺は気合を入れて作ったほう良いです。意図的な突っ込みどころを入れておくと、相手が勝手にいろいろと質問してくれます。今回の名刺も突っ込みどころ満載となっております

直近でお会いするかも知れない方、よろしくお願いします。

ちなみに、直近で参加するイベント、セミナー、パーティーは以下です。明日というか、今日?は、『カレー天下一交流会』です。

がんばってカレー作ってきます
レポートもがんばって更新します!!

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March 15, 2009

VBAエキスパート教科書 AccessVBAスタンダード

VBAエキスパート教科書AccessVBAスタンダード (VBAエキスパート教科書)
VBAエキスパート教科書AccessVBAスタンダード (VBAエキスパート教科書)

キーワード:
 プロジェクトA株式会社、VBAエキスパート、Access、スタンダード、教科書
VBAエキスパートのAccessスタンダードの教科書。以下のような目次となっている。
  1. Lesson1 Access2002 VBAプログラミングの基礎
  2. Lesson2 Access2002 VBAの基本文法
  3. Lesson3 変数、定数、配列
  4. Lesson4 VBA関数と演算子
  5. Lesson5 制御構造
  6. Lesson6 サブルーチン
  7. Lesson7 イベントプロシージャ
  8. Lesson8 フォーム/レポートの制御
  9. Lesson9 SQLステートメント
  10. Lesson10 SQLステートメントとデータベース管理
  11. Lesson11 ADO
  12. Lesson12 Access2002の新機能
(目次から抜粋)
このエントリは、この本の内容を取り上げるというよりも、VBAエキスパートというベンダー資格の受験結果の報告というような感じになる。貴重な500冊までのラスト10冊の、491冊目がこれでいいのかという疑問もあるが・・・。

そもそもVBAエキスパートは何かというと、ExcelとAccessで利用できるVBA(Visual Basic for Applications - Wikipedia)のスキルを評価する資格制度で、2003年に設立されたようだ。そして、Excel,Accessともにベーシック、スタンダード、プロフェッショナルというランクがあり、今日というか、昨日Accessのスタンダードを受験してきた。

VBAエキスパートの詳細については、以下の公式サイトを参考に。そもそもなぜこの資格を取得しようかと思ったかというと、仕事でAccessを使用しているし、Accessを本格的に学習したことがなかったので、ググって見たらこんな資格があることを知り、どうせなら受験しようと思った。また、仕事での目標設定で、AccessとExcelのスタンダードを取得すると決めてしまったので、取らないわけにもいかず・・・。

そして、この本を参考に受験して、一応合格した。受験料が1万5千円で、この高額受験料ゆえに、今月のセミナー参加を泣く泣く見送った・・・。しかも口座残高が依然として厳しい状況で、この程度の資格試験で落ちたら笑えないと思って、事前に必死になって勉強した甲斐があった。

少しだけこの教科書について触れておこう。

Accessの基本的な文法から関数、ADOやSQL、Formなど、ふだんは仕事で使わないようなものまでしっかり示されていた。その点は純粋に勉強になった。ただよろしくない点が二つある。
  • 記述の間違いが多すぎて、正誤表を最初にチェックしなければならないこと
  • 付属CD-ROMのプログラムをインストールしても、WindowsUpdateが原因で起動しなくなること
こういう技術書で間違いが多すぎると、信頼性が落ちるのでよろしくない。また、模擬試験ができるソフトが使用できないのは致命的。それぞれこの本の出版元サイトで正誤表がアップされており、また更新プログラムがダウンロードできるので、それを最初に入手しなければならない。また、2009年3月、つまり今月末からVBAエキスパートの試験が全体的に更新されるようだ。自分は旧バージョンを受けたが、旧バージョンは完全に選択問題のみだが、新バージョンは選択問題と空欄穴埋め問題があるようだ。そのため、勘で回答するということができなくなる。そして、それに伴って、この教科書シリーズも新バージョンになって発売されるようだ。なので、この旧バージョンの教科書はもう存在価値がなくなってしまう。

旧バージョンは選択問題なので、大体2週間かけて勉強したら合格できた。大体1日30〜45分を費やしてこの本を読み、試験3日前までに2回繰り返して読んだ。そして前日、当日を含めて3回目を読んで、何とか合格できた。大体8割正解だとほぼ合格なので、この程度の試験に完全を求めて勉強しすぎるのも、時間がもったいない。かといって、なめすぎて楽勝でしょ!!とかいってあまりにも勉強しなさ過ぎだと、引っ掛け問題や普段は使わないような領域の問題が出てきて撃沈の可能性もあり・・・。まぁ、普通に何回か繰り返して教科書を読んでおけばそんなに難しくはないけど。さすがにAccessに触れたことがないという人は、ベーシックから順を追って受験すればいいと思うけど。

この程度の資格そのものにはほとんど価値はないけど、資格取得までのモチベーション、時間管理がすごく勉強になったと思った。1万5千円を払って、社会人になってからの勉強リズムを体得したと思っておこう。

一応Excelスタンダードも取得しておこう。そしたら、Accessスタンダードと合わせて、VBA Expert Standard Crownが取得できる、と思って公式サイトを見ると以下の記述が・・・。
Excel VBAとAccess VBAそれぞれのスタンダードレベルを両科目とも取得した方にはスタンダードクラウンの認定証を発行します。新しい試験と従来の試験を混在した組み合わせは対象外となります。

スタンダードクラウンの認定対象
  • Excel VBA スタンダード + Access VBA スタンダード
  • Excel 2002 VBA スタンダード + Access 2002 VBA スタンダード
今回自分が取得したのは、Access 2002 VBA スタンダードだから、同じく2002のExcelスタンダードを取得しなければいけない。しかし、もう今月、来月は受験している余裕がない・・・。金銭的に・・・。かといってExcel VBA スタンダードを取得して、再度Access VBA スタンダードを受験するのも受験料がもったいない・・・。まぁ、クラウンはどうでもいいか。履歴書とかにもあまり書きたくはないし。どうせならVBA Professional Office 2003を取得しよう。



おまけ

VBA Expert受験結果

受験終了後にもらえる試験結果レポート。何とか正解率が80%だった。まぁ、楽勝ですよ(落ちたら1万5千円が水の泡になるから、事前にかなり必死で勉強したので・・・)

正式な認定証は1ヵ月後くらいに配送らしい。また、TOEIC以外に初めて資格を取得したので、ちょっとだけ嬉しい。大した資格ではないけど。

この資格の難易度は以下を参照。2chのこういうランクは結構信用できる。学歴、企業ランクはネタとして見なければいけないけどね・・・。

来月は応用情報技術者試験(旧ソフ開)受験だぜ



VBAエキスパート教科書AccessVBAスタンダード (VBAエキスパート教科書)
VBAエキスパート教科書AccessVBAスタンダード (VBAエキスパート教科書)

読むべき人:
  • Accessの基本的な文法などを勉強したい人
Amazon.co.jpで『VBAエキスパート』の関連書籍を見る

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March 10, 2009

【お知らせ】カレー天下一交流会に参戦!!

みなさん、こんばんは

毎週水曜日はカレーの日と決めているほどカレー大好きなMasterです。

カレーライスはいいですよね。
ルーに豊富な食材が溶け込んで、ご飯とマッチングしてスプーンでガッツり食べられる、国民的料理となっております。みんな大好きカレーライス

とこの記事でカレー好きをアピールしたいわけではありません。

参加交流会のお知らせを。

『カレー天下一交流会』〜カレーから学ぶプレゼン&コミュニケーション

っていうカレーを作りながらプレゼンしたりして、参加者同士で交流を深めましょうという企画

先日参加したジョブウェブ主催の社会人3年目限定同窓会(【セミナーレポート】06年度卒 社会人3年目限定同窓会)で知りました。同じくジョブウェブ主催の交流会です。3月20日(金)春分の日、新宿で17時スタートです。

これは、来てるでしょ

先週のSPA!を立ち読みしていたら、意外な出逢いの場は料理教室だとありました。へー、そうなのかと思って、今度料理教室にでもネタとして通ってみようかなと思っていた矢先、そしてさらに、カレー好きで、3500円という参加料金(事前振込み)はどう考えても参加しないわけにはいかないでしょ 料理もできるようになりたいし。

ということで、『カレー天下一交流会』に参戦してきます!!

定員30名で、募集人数は残りわずからしいので、参加したい人はお早めに!!



ちなみに、カレーの薀蓄は以下の本でバッチリです

カレーライスの謎―なぜ日本中の食卓が虜になったのか (角川SSC新書)カレーライスの謎―なぜ日本中の食卓が虜になったのか (角川SSC新書)
著者:水野 仁輔
販売元:角川SSコミュニケーションズ
発売日:2008-05
おすすめ度:4.0

もちろん、カレー好きとしては、すでに読了済みです!!ちなみに、今日の夕食は、松屋のカレー(松屋|メニュー|メニュー一覧)。松屋のカレーは350円という安すさで量が多くて、それなりにうまいのでValue発揮しまくりです!!

そうそう、お前は料理はできるのかって?
まったく自炊しないので、カレーライスすら作ったことないけど、なんとかなるでしょ

(・∀・)

完全に次の書評までのつなぎ記事・・・。
カレー天下一交流会もいいネタ記事になりそうだ

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March 09, 2009

【セミナーレポート】06年度卒 社会人3年目限定同窓会

今日は、06年度卒 社会人3年目限定同窓会に参加してきました。転職サイトを運営しているジョブウェブの主催のイベントでした。

06年度卒で社会人3年目となると、同学年の人が多いと思い、よい機会だからと思って参加しました。

結論から言及しますと、かなり楽しかったし、参加してよかったと思いました

全員で20人ほどの参加者でしたが、さまざまな業界の人が集まっていました。そして、グループワークで将来の野望・夢をプレゼンしたり、社会人3年目でインパクトのあったことの順位を参加者のうちで決定するとか、とても面白かったです。なぜか自分が一番インパクトがある出来事の1位に認定されましたが・・・。インパクト度の詳細は、参加者内でSecretで

グループワーク後は、そのままピザを食べたりしました。というか、グループワーク中からお酒ありだったので、かなりほろ酔いでいろいろ語りましたが(笑)

同学年の人たちとは、極度に人見知りする自分としは、やはり話しやすいなと思いました。普通のセミナーに行くと、大抵同学年世代はいないので。

他の人の仕事の話や夢を聞いて、とても触発されました。

社会人3年目がもうすぐ終わりますが、自分もそれなりにいろいろなことがあったなぁと、感慨深いものもあります。この書評ブログを始めたのも、社会人になったばかりのときだったので。その全記録がこの書評ブログとなり、それなりに多く読んで書いてきたのだなと、改めて思いました。

ジョブウェブスタッフの方々、そして名刺交換していろいろお話をさせていただいた方々、どうもありがとうございました


おまけ

ニックネームのMasterについては、左のプロフィールを参照ください。やたらと突っ込まれましたのでまた、mixiをやっているので、マイミクになってくれる方は、以下を参照ください。また、mixiのコミュニティで、同学年の集まり、83年会というものを運営しております。興味のある人はぜひ参加ください。次回開催は3月20日になるかも同学年の人との異業種交流はとても刺激を受けるし、貴重だと思いました。ぜひ次回も参加したいと思います

(・∀・)

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March 08, 2009

人生に生きる価値はない

人生に生きる価値はない
人生に生きる価値はない

キーワード:
 中島義道、哲学、ニーチェ、永遠回帰、ニヒリズム
哲学博士による、哲学的エッセイ。以下のような目次となっている。
  1.  道徳の暴力
  2.  あれも嫌い、これも嫌い
  3.  哲学的に生きるには
  4.  この世界が「ある」ということ
(目次から抜粋)
著者はカントが専門の哲学博士であり、つい最近まで電気通信大学で教授を勤められていたが、最近退職されたようだ。そして、この本は、雑誌『新潮45(新潮45|新潮社)』に2007年1月号から2008年12月号まで連載された哲学的エッセイがまとめられたものとなっている。内容的には、その時の社会ニュースに沿ったものや、カント哲学やニーチェを引き合いにし、いかに人生は無意味であるかが全編を通して示されている。

興味をそそられたエッセイのタイトルをいくつか列挙しておこう。
  • 哲学と心の病
  • 死を「克服」する?
  • 哲学塾・カント
  • 知的エリート主義
  • 人間嫌い
  • キレるおやじ
  • ニーチェの季節
  • 明るいニヒリズム
  • オリンピックとノーベル賞
まぁ、このタイトルだけでは中身が想像できないだろう。著者は、とても変わった人で、この本に限らず、その他の著者の本を読むと、大抵の人はまともに受け入れられないものだろう。極度の人間嫌いで、街中のスピーカーから出てくる騒音にひたすら抗議しているし、若いときに自殺未遂もあるし、10歳のころからどうせ自分は死んでしまうのに、なぜこの世界を生きているのか?と問い続け、そして著者が生きる道は哲学しかないと悟り、哲学を専門にしているというような人。そんな人が主張する哲学的エッセイは、強烈で、普通の人、著者によれば『善人』である人がこれを読めば、間違いなく毒になりえる。しかし、自分は著者の本に強烈に惹かれてしまう。なぜなら、自分もまた、著者のような特性を少なからず持っているからだ。

全体的な内容を網羅することはできないので、特にこれは、と思ったものを引用しておく。まずは『知的エリート主義』という節タイトルから。著者は、『善人』、いわば『普通の人』がものすごく嫌いなようだ。どういう人か、以下のように示されている。
 こういう人は、私の周りにも掃いて捨てるほど居るが、彼らと重なりながらもやっぱり違う一群の人々が、やはりとても嫌いである。それは、知的でない人、知的向上心のない人と言っていい。知的でない人とは、人類の膨大な知的遺産を知りたいという情熱を抱かない人。具体的に言うと、大学の文学部や理学部などで扱っている古典教養としての哲学・文学・芸術・科学に対して、飽くなき知識を求めようとしない人。それを知らないことを全身で恥じない人。限られた人生において、そのひと滴しか知ることができないことに絶望しない人。未来に地上に生息し、自分の知らない膨大なことを知りうる人間に対して嫉妬を感じない人・・・・・・である。
(pp.48-49)
ここにかなり惹かれた。惹かれたといっても、自分もまた『普通の人』が嫌いであるということではない。自分はそこまで人間嫌いじゃない。だた、著者のような知的好奇心が自分の中にもあり、それこそが自分が読書をしている根本原理なのだということが改めて分かった。

なぜ本を読むのか?それは成功者になって金持ちになるためだけではなく、書評ブログのためでもなく、純粋に自分に内在する知的好奇心を満たしていきたいからである。著者のように、書店や図書館に行くたびに、そこに存在する膨大な量の先人の知恵は、自分が一生をかけてどれだけがんばって習得しようとしても、極小の部分集合しか知ることはできないといつも途方に暮れる。そして、自分よりも碩学な存在を目の当たりにすると、多少嫉妬心を抱く。だから、この主張に強烈に惹かれた。だからと言って、著者のように知的向上心のない人を嫌ったり馬鹿にしたりはない。それはそれで、生き方のひとつの選択である。それは、尊重しておきたい。

もう一箇所、同じ節タイトルで、教養についての部分。
 逆説的に響くかもしれないが、本物の教養人とは、教養があることをまったく誇っておらず、幾分恥じていることすらある。彼らにとって、教養を積み重ねることは自然的欲望なのであって、古今東西の知的遺産を渉猟するのが面白くてたまらず、そこに何の見返りも求めないのだ。だから、自らの教養を誇る人(だいたい、大した教養もない人である)が嫌いなのであり、彼らの教養に擦り寄る人が嫌いなのである。とすると、もちろん、彼らは教養のない人も嫌いなのだから、彼らが「許せる」のは、自分と同様、自然な形で貪欲に教養を求め、それを楽しんでいる人、しかもしっかりしが鑑識眼を具えている人のみとなる。
(pp.52)
教養を身に付けようと思ったとき、この主張はとても参考になる。ただ、別に教養のない人を嫌う必要はないと思うが。また、本を読んでひとつ自分の知らない世界を知ることが、とても楽しいという部分は、かなり自分にもある。

まだ自分は教養があるとは客観的に言えないし、今後も自分が教養溢れる存在だと主張することはない。

そして、この本の核である、『人生に生きる価値がない』という主張が、『ニーチェの季節』に示されている。ニーチェの永劫回帰が以下のように示されている。
 私のニーチェとの「出会い」は、「永遠回帰」の思想があるときはっとわかったからである。それは、単純この上ない真理であって、この世の何ものもいかなる意味(目的)もない、ということ。すべては偶然である、いや偶然とは必然との関係においてある用語だから、すべてはただ生ずるだけなのだ。
 だが、ほとんどの人はこのことを承認しようとしない。打ち消そうとしても、気がつくと人生に何かしらの意味=目的を求めてしまっている。そうした弱さを完全に拒否すること、それをニーチェは延々と言い続けているだけである。
 もし目的があるなら、時間は無限なのだから、とっくの昔にそのすべては実現されているはずである。だが、どう見てもいかなる目的も実現されないのだから、目的など始めからなかったのであり、いかなる目的もなくただ無限の時間が経過しただけなのである。
 それをニーチェは「永遠回帰」という詩的なイメージで語ったのだ。
(pp.160)
一般的には『永劫回帰』と示されることが多いが、著者は『永遠回帰』のほうがしっくりくるということで、『永遠』を使っているようだ。まじめに自分の人生の意味、意義はあるのか?と自問自答することがある。割と苦しみながら生きている部分もあるので、この人生に何の価値があるのか?と。そう考えたとき、やはり意味などない、という結論は、納得がいく。納得がいったとしても、そこに絶望的な諦観があるわけではない。そして、『明るいニヒリズム』へと向かう。
 キリスト教とプラトニズムへの怨念をニーチェと共有していない私の体感にそった理解は、ニヒリズムとは、ただこの世で生起することはすべて何の意味(目的)もないこと、このことをとことん「味わい尽くす」ことだけである。
(中略)
 人が生まれるのも死ぬのも、苦しむもの、楽しむのも、何の意味もないと小学生のころから思っていたのだが、ここ十年ほど、他人の顰蹙をも省みず、そもそも人生は生きるに値しないこと、何をどうしてもどうせ死んでしまうこと、その限り不幸であること、それから眼を離して生きていることが最も不幸であることなど、繰り返し書き散らしているうちに、奇妙に「明るい」気分が私の体内に育っていった。
 こういうことを語ることが厳しく禁じられていたころ、私は生きるのが辛かった。こんな「あたりまえ」のことを語ってはいけないという周囲の空気が、私を窒息させていた。しかし、いったん語りだしてみると、人生は瞬時も生きるに値しないことはますます確かになるのに、―自他の流す血を吸って(?)―なぜか私は明るくなっていったのである。「自由になっていった」と言い換えてもいい。そんなころ、私の中で「明るいニヒリズム」という言葉が煌き出した(ニヒリズムの第五形態)。
(pp.167)
あえて自分も宣言しよう。自分の人生も一切は無意味だと。この部分を読んで、もうこれ以上、深く自分の人生の意義を考えることを止めようと思った。しかし、だからといって、絶望的な境地に陥って自分の人生を投げ出すということではなく、全ては無意味であるという、ニヒリズムを自分に内在させ、それをよりどころとして生きていけばいいのではないかと思った。

自分の人生の無意味さに眼を背けたまま生きていくと、あるときどうしようもない絶望が襲いかかったとき、それに耐えられなくて、自殺してしまう可能性は否定できない。自分の今までの人生はなんだったのか?と。そうならないためにも、一切は無意味であるというスタートから自分の人生を生きていけば、そんなに苦しんだり思い悩んだりしないのではないかと思った。そして、著者の言うような『明るいニヒリズム』の境地に至れるのだと思う。そういう境地に至ったとき、人生の無意味さをより深く味わえて、それが楽しみにもなるのかもしれない。また、楽しみも無意味かもしれないが、生きていくうえで、日々の楽しみは必要だ。

この本だけでは、自分が引用した部分の強烈さは分からないかもしれない。著者の他の本をそれなりに読んでおけば、この本を深く味わえる。まぁ、なにも日曜日の深夜にこの本を読んだり、書評を書いたりする必要はないことは確かだが・・・・。

ひとつのエッセイは、大体8ページほどである。そのため、細切れで読みやすく、長く時間をかけて読んでもいいと思う。

また、この本は、万人にはお薦めはできない。『普通の人』がこの本を読むと、嫌悪感すら抱くだろう。自分の人生の無意味さを知ることになるのだから。しかし、少しでも自分の人生の意義を考えたりして自問自答している人や、苦しみながら生きている人は読んだほうがいい。

この本を読んで、やはり自分は、ニヒリズムでいいのだと思った。

この本で490冊目となる。この本が、記念すべき500冊目でもよかった。ただ、タイミング的にあわなかったし、500冊目はすでに他に確定している。



人生に生きる価値はない
人生に生きる価値はない

読むべき人:
  • 哲学的なエッセイが好きな人
  • ニーチェに傾倒したことがある人
  • 自分の人生に価値があると思い込んでいる人
Amazon.co.jpで『中島義道』の他の本を見る

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March 06, 2009

「ここ一番」に強くなれ!

「ここ一番」に強くなれ!
「ここ一番」に強くなれ!

キーワード:
 三田紀房、ドラゴン桜、桜木建二、勝負強さ、普通
ビジネス突破塾塾長、桜木建二によって仕事での勝負強さについて示されている本。以下のような目次となっている。
  1. STEP1 なぜ「ここ一番」で失敗するのか?
  2. STEP2 アウェイで勝負しようとするな!
  3. STEP3 応用するな!基礎を極めろ!
  4. STEP4 積極的に公私混同しろ!
  5. STEP5 「逆転思考」を身につけろ!
  6. STEP6  胸を張って臆病者になれ!
(目次から抜粋)
今回のテーマは、『勝負強さ』で、ビジネスでは常に毎日が本番であるので、日々の仕事で成果を出さなければならない。そのためには、応用などに走るのではなく、遅刻をしないとか、ほうれん草を実行するなど基本的なこと、普通なことを徹底してやっていけば仕事などたやすいと示されている。

今回も著者がドラゴン桜の桜木建二になりきって結構鋭い主張が示されている。特に『そうそう』と思った部分を列挙。
  • 本番力とは「いつか実現したい夢をかなえる魔法の力」などではなく、ただただ「目の前の問題を解決する力」のこと
  • 「結果の出ない努力なんて、努力とは呼べない」
  • 「普通」ができないから、あなたは成功しないのだ
  • ほんとうに仕事ができるヤツは社内でも人気があり、プライベートでもたくさんの友達がいる
  • 王道の中には先人たちが築き上げた原理原則が詰まっている
  • 「論評するな、行動せよ」
本当はもっと多く示したいが、この辺で。

特に『そうそう』と思ったのは、桜木の成功本に対する主張。その部分をいくつか抜粋。まずは『人の「気質」は死ぬまで変わらない』から。自分を変えたいと思って自己啓発書、成功本を読んでいるが、本当の意味で変わりたいと思っているのか?というくだり。
 そして変わりたくないからこそ、毎週のように成功本を買って、いつまでも「答え」を探し続けるのではないか。「探してる」という現状に満足しているのではないか。
 そもそも、本を読んだくらいで自分が変わると思ったら大間違いだ。それで変わるような「自分」なんて、しょせんその程度の薄っぺらいものでしかない。
(pp.96)
これはそうそう!!と思った。過去、成功本、自己啓発書ばかりを読んでいたときに、このような状況に陥っていたと思う。成功本を読んでも自分は変わらない、と自分も思う。

次は、『ベストセラーに流されるな!』から。
 まず、成功本を読んで「なるほど!」と感激している時点で、もう救いようがない。ベストセラーになるような成功本には「当たり前のこと」しか書かれていない。当たり前で、みんなに受け入れられるような話だからこそ、ベストセラーになるのだ。
 だからベストセラーの成功本を読んだときの正しい感想は、せいぜい「そうそう、その通りだよね」である。
 新しい知識を得て感激しているんだから、それでいい?
 いや、こんなものを「新しい知識」だとして感激しているということは、普段から自分の頭でモノを考えていない証拠だ。
(pp.139)
このくだりは、エンゼルバンク4巻にも出てくる。ベストセラーには読む価値がないとは思わないけど、桜木の言うような視点で読まなければいけないということだろう。また、次のような主張が示されている。
 ベストセラーのついでに、もうひとつ「逆」の話をしよう。
もしあなたが「ビジネス書を読んだら頭が良くなる」とか「ビジネス書でビジネススキルが向上する」と思っているとしたら、それはとんだ大間違いだ。
 多少の助けになることはあっても、極めて効率が悪い。 
 それよりも何倍も役に立つのが、漫画だ。
 もし、現在なんらかの漫画雑誌を定期購読しているというビジネスマンがいたら、彼は大きなチャンスを手に入れている。
(pp.142)
これもそうそう!!と思った。成功本とかビジネス書を濫読する意味ってあんまりないような気がしている。本当に必要な核になるものを何度も繰り返して読み込んでおけばいいのだと思う。もちろん、仕事で使うような本は読んでおかなければいけないけど。また、漫画が役に立つというのは、「仕事以前の基礎」があらゆる漫画に詰まっているからということらしい。自分は毎週、週刊少年ジャンプをいまだに買っている。ということは、自分もチャンスを得ているということだろう。特に最近は、『バクマン』とか『トリコ』が面白いし、『バクマン』はとても勉強になる。ちなみに、最近読んだ単行本の漫画は、『プルート』と『社長島耕作』。どちらも面白い。

自分自身に限って言えば、成功本、自己啓発本の多読、濫読はあまり価値がないと思うようになってきた。同じような主張の本ばかりだし、それで自分の根本的な部分が変わるわけではないし。成功本、自己啓発本だけ読んで成功できるほど、世の中は単純じゃないだろと思うし。それよりも、他の分野の本を読んだほうがよくて、一見仕事に関係ない分野の本でも、読んでいると知らないところで仕事に役に立っている、というのが自分の仮説。完全に証明はできないけど、自分はそれを信じてあまり人が読まなさそうな本を読むことにしている。

この本で『ツッコミ力を磨け!』と示されていた。桜木曰く、数学的思考の入口であり、自分の頭でモノを考えるための習慣になるからだとある。この本を読むときも、ツッコミながら読まないといけないと思った。確実に示されている部分で、それはそうとは言えないだろ!?と思う部分が多く出てくるので。

社会人版ドラゴン桜、このビジネス突破塾シリーズの本は、読みやすいが、いろいろと考えさせられる内容である。

次の本から、もっと濃い本を取り上げていくと思う。



「ここ一番」に強くなれ!
「ここ一番」に強くなれ!

読むべき人:
  • ドラゴン桜、エンゼルバンクが好きな人
  • 仕事ができるようになりたい人
  • 成功本、自己啓発本ばかり読んでいる人
Amazon.co.jpで『三田紀房』の他の本を見る

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March 01, 2009

【ネタ記事】2月フィードバック

今日から3月です。
時が経つのも早いです。

まさに光陰矢のごとしです。

2月の書評を振り返っておきましょう。

合計9冊で、内訳が技術本5冊、ノンフィクションが2冊、文学作品が1冊、学術系が1冊となりました。

うーむ、2月も1月と同様に更新頻度が低いです。それはしょうがないです。技術本はページ数も多いし、フォトリーディングですっ飛ばして読んでもまったく頭に残らないので。2月の目標は技術本10冊でしたが、今月がんばりたいと思います・・・。

500冊まであと12冊ですが、特にラスト10冊は恣意的に読むのに時間がかかってあまり他のブログでは取り上げられないような濃い本を取り上げる予定です。また、3月、4月は資格試験もいくつか控えておりますので、どうしても更新頻度は下がります。そのため、500冊達成予定は4月、最悪5月になるかもです・・・。ブログ3周年の4月15日までには達成したいところですが。

まぁ、今月も自分のペースで更新し続けます

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知っているようで知らない 法則のトリセツ

知っているようで知らない 法則のトリセツ
知っているようで知らない 法則のトリセツ

キーワード:
 水野俊哉、法則、トリセツ、成功本、要するに
さまざまな書物で言及されている『法則』の集大成が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. PART1 職場の法則
  2. PART2 仕事の法則
  3. PART3 ビジネスの法則
  4. PART4 勉強の法則
  5. PART5 心の法則
  6. PART6 成功本の成功法則
(目次から抜粋)
この書評ブログの右のサイドバーにある、『ビジネス書、自己啓発』のカテゴリの区切りである200冊目をどの本にするべきか?としばらく思索していた。また、今年はなるべく新刊の後追いは基本的にしないというポリシーを策定していたが、記念すべき200冊目は、新刊のこの『知っているようで知らない 法則のトリセツ』に決定。その理由は、この書評ブログがこの本に示されているからだそれについては、後ほど言及しよう。

まずは、この本の概要を簡単に紹介しておこう。

著者は、さまざまな成功本やビジネス書、心理学の本などを多数読みながら、それぞれに示されている『法則』を学ばれたようだ。そして、それらの『法則』を学んでいくうちに、人生がよいほうに好転して行ったようだ。その経験から、『法則』を正しく使うことによって、人生をショートカットでき、「最小の労力で最大の結果」が望めるようになることを見出されたようだ。そして、世の中に普及されているさまざまな学問的な法則から、社会通念的な法則の集大成がこの本に示されている。

この本の書評については、以下の3人の記事が参考になる。この3記事と同じようなことをこのブログで言及してもしょうがないので、自分なりの視点を示しておく。

まず、自分のようなストレングスファインダー(さあ、才能(じぶん)に目覚めよう)に『収集心』、『分析思考』がある身としては、働きアリの法則とか、メラビアンの法則(メラビアンの法則 - Wikipedia)とか、ハインリッヒの法則(ハインリッヒの法則 - Wikipedia)とか、『〜の法則』というものにものすごく惹かれる。そして、さらにそれらが職場、仕事、ビジネス、勉強、心、成功本と幅広い分野で多数集められ、体系化されている。これが面白くないわけがない。しかも、どれも実践で使えるものばかり。そのため、線引きまくりになった。

また、各法則を様々な本から引用しつつ、それらについての著者の見解も示されており、その見解がユーモアに富んでいて面白かったり、なるほどと思ったりする。いくつか自分が惹かれた部分を引用しておく。仕事の法則の節タイトル『02 限られた時間を有効活用する法則』の最後の部分。
デキる男女は自己投資しているから、恋愛にしろ仕事にしろ生産能力が高く、モテるのだ。
 ムカついたとしても事実だからしょうがない。
 1日のほとんどを会社での仕事や上司や同僚、後輩とのつきあいで終えている人は極端に言えば「自分の人生」ではなく「他人の人生」を生きているようなものだ。
 もしあなたが「他人の人生」を生きているのならば、自分のことを考える時間がないのだから、洗脳されたまま生きているようなものである。
 一刻でも早く、「1日30分」でもいいから、「自分のことを考えるため」(=第2領域の時間)に投資すべきだ。
 あなたも時間をリバランスして、自分の時間を有効活用しよう!
(pp.83)
これはなるほどなぁと思った。要は、モテたければ自分のことを考えてしっかり自己投資をしろということだろう(笑)自分は、毎週スタバで週次レビューをして1週間を振り返ってみたり、このように書評ブログで自己投資をしている。まだモテないけどね・・・。

自己投資』というキーワードに関連して、ここで、自分のブログがこの本で取り上げられている件について言及しておこう。流れ的には、勉強の法則の節タイトル『03 情報収集・整理に関する法則』で、著者は、情報収集には、有名な書評やビジネス系MLやブログもチェックして、話題の本をチェックしているというくだり。そこでブロガーマトリックスが示されており、その『次世代青田買いゾーン』の『自己投資ゾーン』にこのブログが載っているブロガーマトリックスについては、以下の記事を参照。ブロガーマトリックスのくだりは以下のように示されている。
あるいは、それほど有名でなくても若い人の書評メインのブログを探してチェックするのも面白い。 
 たとえば私のブログ「水野俊哉の日記」(http://d.hatena.ne.jp/toshii2008/20081231)にも、「ブロガーマトリックス」という代表的な書評ブロガー50人の紹介があるのでぜひ見てほしい(上図)。
(pp.177)
自分が『代表的な書評ブロガー』であるかは微妙だが、自分のブログが『それほど有名でなくても若い人の書評メインのブログ』であることは間違いない!!現在自分は25歳なので、たぶんこの50人の中で自分が一番若い!!はず・・・。

さて、話題を自分が惹かれた著者の見解に戻す。

心の法則の節タイトル『03 幸福感に関する法則』の最後で幸せについて言及されている部分。
 話を戻すが、自分ばかり不幸に思えるなんて人は、本当に不幸なわけではなく、「不幸になってしまうかもしれない」という恐怖心に捉われているだけではないだろうか。
 もしも、本当に不幸の真っ只中にいれば、そんな悠長な悩みを感じているヒマはないと思うのだが。
 幸せか不幸かは、本人の気持ち次第なのである。
 あなたは多分、幸せだと思う。
(pp.206)
どうやら自分は幸せなようだ。この言葉は、著者が3億円の負債を背負ったことがあるから言えることだろうと思った。なるほどなぁと思った。

最後に、成功本の成功法則の「01 成功本、自己啓発本に関する法則」の成功本のまとめについて。
 以上、多くの成功本が共通して説く「成功法則」について記述してきたが、まとめれば、「夢や目標を定めて、自己管理しながら周囲の人への感謝を忘れずにポジティブに行動し続ける。そしてメンターやソウルメイトに出会い、やがて成功へと至る」。これが夢を実現し、成功するための法則だということになる。
 これを「あたり前」と考えるか、「そんな簡単なはずがない」と考えるか、はたまた「なるほど」と考えて実行してみるか、結局のところ、そこが成功するかどうかの分かれ道のようだ。
(pp.252)
この部分も『なるほど』と思ったが、それだけではダメで、実際にやってみて行動することが重要なようだ。この本も例外ではなく、これらの内容をひとつでもやってみようと思った。まずは『好意の互恵性』と『ピークエンドの法則』を物にしよう!!

参考文献が158冊と豊富に示されており、本文中に出てくる本とあわせてチェックしてみるとよいと思う。そう考えると、法則を深く知りたい人にとっては、本書は法則案内書とも言える。結構気になる本が多く示されていたので、次に何を読めばいいか迷わなくていいと思った。

この本は、成功法則の集大成という読み物として面白いだけでなく、実際に役立てられるようなものであるし、著者の見解もとても参考になる。自分の書評ブログも載っているし、それだけが主な理由ではないが、この本は間違いなく殿堂入り確定!!もう永久保存決定(笑)

自分のブログが本に載って、3年近く書評(書評もどき?)ブログを続けてきてよかったと思った。

水野さん、どうもありがとうございました



知っているようで知らない 法則のトリセツ
知っているようで知らない 法則のトリセツ

読むべき人:
  • 法則が好きな人
  • 体系的に分類するのが好きな人
  • 成功したい人で、読むべき本に迷っている人
Amazon.co.jpで『水野俊哉』の他の本を見る

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