April 2011

April 30, 2011

空気を読むな、本を読め。

空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business)
空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business)

キーワード:
 小飼弾、読書論、ツール、血肉化、遊び
プログラマでアルファブロガーである著者によって示されている読書論。以下のような目次となっている。
  1. 1章 本を読め。人生は変わる
  2. 2章 本を読め。答えは見つかる
  3. 3章 「手」で読め。そして「脳」で読め
  4. 4章 本を読んだら、「自分」を読め
  5. 5章 コストパフォーマンスを考えよう
  6. 6章 エロ本は創造力の宝庫だ!
  7. 7章 マンガは日本の国宝である
(目次から抜粋)
本書は出版直後に買っていたのだけど、ずっと読むタイミングを失っていた。しばらくTOEIC勉強に注力を注いでいたので、読書そのものの方法を忘れつつあったし、今後何をどう読むべきかを考えたくて黄金週間中の今、このタイミングで本書を読んだ。

まず、この本で一番重要だと思ったのは以下の部分。
 読書とは「遊び」。楽しみながら読むことが大前提なのです。
(pp.18)
やはりこの「遊び」の感覚が一番重要じゃないかと再認識した。

また、本書では読書後それを血肉化して自分のものとするには、アウトプットし、さらにそれによって自分を客観的に見る、つまり自分を読むという行為が重要と示されていた。なので、本書の客観的な評価や内容の網羅性はあまり重要ではなく、そもそも読書について自分が考えたかったことを本書を題材にして示しておく。

まず、自分の考えておきたかったこと、整理しておきたかったことを以下に示しておく。
  • TOEICトレーニングが終わり、読書する時間が増えた今、何を読んでいくべきか?
  • 今後読むべき本が分かったとして、選択と集中かつ目的志向で読んでいくのがよいのか?
主にこの2つに集約されると思う。

まず、『情報で溜まったクソを排泄せよ!』では、情報に飢えることはとても重要で、この体験から本当に求めているものがはっきり分かってくると示されている。これは自分も実感した。

2009年の夏ごろ、7月からTOEIC対策でずっと英語の勉強をしてきた。大体1,300時間は費やしてきて、今年の1月になんとか900点突破という目標を達成できた。しかし、そのために日々のインプットをTOEICの勉強だけに絞っていったので、読書はほとんどできなかった。

実際去年2010年の読了冊数は大体30冊までに減った。まがりなりにもこのような読書ブログを運営しているし、それ以前は年間平均200冊以上は読んでいたので、この冊数はとても心苦しいものでもあった。他の人が毎日いろんな本、流行の本、話題の本を読めているのに、自分はひたすら単語を覚えたり問題集を解きまくる日々だった。

本屋などに行ったり、弾氏のブログを見たり、他の読書ブログを見たりして、本当に読みたい本がたくさんあるのに、ぜんぜん読めなくてストレスも感じていたと思う。それが大体1年以上続いて、まさに著者が示すような情報に飢えるという苦行!?を経験したのだと思う。しかし、それが結果的によかったのかと今なら思う。

2008年ごろはいかに働きながらたくさん読んで、ブログを更新するか?ばかりに囚われていたと思う。そのため、どうしてもぜんぜん血肉にはなっていなかったと思う。一応アウトプットの形態はとっていたが、それでも自分なりに血肉になっているという実感は薄かった。

1,300時間のTOEICトレーニングを通して、英単語なり熟語表現を覚えてそれらをアウトプットすることの自分なりの方法論を習得できた気がする。そして、本書で示されている、本当に必要なものがわかってくるというのが、自分なりの言葉で言い換えると、選択と集中で徹底的に反復トレーニングをすること、だとなんとなく思った。

単純に読書で考えるなら、多くを読んだほうが理解も早まり、世界も広がっていくのは実体験からも間違いない。しかし、本当に血肉化して消化するには、読むべき本のジャンルを絞って、それがものになるまで徹底的に繰り返して読むことが重要だと思った。そして、そのジャンルをある程度の領域まで高められたら次に移るべきかなと。少なくとも自分は並列処理が向いていないタイプだし、それをやると何も血肉化できずに消化不良を起こすので。

読み方はとりあえず、選択と集中で分野を絞って血肉となるまで徹底的に繰り返す!!を実践してみようかと思う。

読み方は確定できた。ではそもそも今後何を読むべきか?が問題となる。

選択と集中で分野を絞ると示したので、どの分野かを考える必要がある。仕事に関係するもの、すなわちIT技術系の本をもっと読もうと思っている。今まで仕事に集中できずにいたので、27歳の今、今後のキャリアを考える上で、基礎スキルから根本的に鍛え上げる必要があるかなと思って。

しかし、著者によれば、読書はひきこもって自分中心ですべきとあり、続いて以下のように示されている。
 ここで注意しておきたいのが、なんらかの目的を持って読書をしないことです。読書を「〜しなければならないこと」、つまり仕事にしてはいけません。
 仕事の場合は目的を定めないとたいていうまくいきませんが、読書の場合はむしろ目的を持たないほうがいいでしょう。明快な目的を持ってしまうと、読書が「〜しなければならないこと」、つまり仕事になってしまうからです。
(pp.121)
意気揚々と技術本をたくさん読んで仕事で活かすぞ!!と思っていたところなので、若干出鼻をくじかれた感じがした(笑)。どうしよう?

まず、そもそも自分も読書は「遊び」が理想だと思うし、そういう観点からたくさん読んできたので、そうしたいと思う。けれど直近の仕事でValueを発揮するには、仕事に関係する本も読んで勉強していかなければならない。そしたら目的志向でいったほうがいい。そうなると、それは読書ではなく、やはり完全に仕事だ。

どうすればいいのか?そもそも技術本を読むことが仕事としか捉えられないことが問題ではないだろうか?だったらそれを「遊び」にすればよいのか!?ということになる。これで半分以上は答えが出たようなものだ!!

そう、今までどうしても遊び的な部分が足りなかった。一応大学4年間ソフトウェ工学を学んで、プログラミングもそれなりにやってきたけど、自分の生き方に迷い悩みつつ生きてきたので、どうしても仕事の糧としか捉えられずに楽しんだりする余地があまりなかったと思う。だから、今後、技術本を読んだり勉強することが、楽習になり、「遊び」的な要素を取り入れていけばいいのだと分かった。

もちろん最初は楽しめる余地があまりないかもしれない。しかし、何事もある程度自分を強いてやり続けなければ楽しみもわからないだろう。実際TOEICを通して英語勉強をするのは最初は苦行だったけど、だんだん楽しみにかわりつつあった。だから、IT技術系の楽習も問題なくできるだろう。

そういう本の読み方ができるなら、著者の示すように、人生の2割を仕事にあてて、残りの8割を遊びに費やすことができるようになるかもしれない。それこそが自分の理想でもあるし、これはぜひ時間をかけてでもそのように転換したいと思う。

ということで、本書を読んで、さらに自分を読んだまとめを簡単に示すと、以下のようになる。
  • IT技術系の本を選択と集中で徹底的に反復トレーニングして読み込み、自分の血肉になるようにする
  • IT技術系の本を読むことは仕事に関係することであるが、継続していくうちに徐々に「遊び」に転換させていく
これで自分の読書の方向性、さらにはこの読書ブログの方向性が決定したようなものだと思う。しばらくはこれで行ってみよう!!

今後の自分の読書方針を考えるきっかけとして、本書はとてもよい題材だったと思う。

本当はフィクションのくだりとか漫画についての部分なども、もっとたくさん引用していろいろと自分の考えを示しておきたかったのだけど、長くなりすぎるのでこの辺で。



空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business)
空気を読むな、本を読め。 小飼弾の頭が強くなる読書法 (East Press Business)
著者:小飼 弾
販売元:イースト・プレス
(2009-10-22)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 読書について考えてみたい人
  • 自分自身について客観的に考えてみたい人
  • 読書を「遊び」として楽しみたい人
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April 29, 2011

TOEICテストPart7を1問1分で解けるようになる本

TOEICテストPart7を1問1分で解けるようになる本―制限時間内に長文リーディングを最後まで
TOEICテストPart7を1問1分で解けるようになる本―制限時間内に長文リーディングを最後まで

キーワード:
 高橋基治、TOEIC、リーディング、スキーマ、例文集
TOEICのPart7に特化している本。以下のような目次となっている。
  1. Part7を1問1分で解くためのリーディング法
  2. 速く読み・速く解くための実践トレーニング1
  3. 速く読み・速く解くための実践トレーニング2
  4. スキーマと関連語彙を増やすPart7問題演習
(目次から抜粋)
本書は、タイトルが示すとおり、Part7の読解問題を1問1分ペースで解けるようにすることが目的として書かれている。

1問1分というペースで速く読み込むには、文書中に出てくるキーワード的な語彙を拾いながら概要を理解するボトムアップ処理と背景知識(スキーマ)を駆使し、書き手の意図や内容を予測しながら全体から細部へと読み進めるトップダウン処理の2つの読み方を使い分ける必要があるようだ。

そして、トップダウン処理に使用するスキーマとして以下の2つがあるようだ。
  1. 内容スキーマ・・・書かれた内容に関する知識、文化背景、テーマ、トピック
  2. 形式スキーマ・・・文書の構成、論理展開法、修辞的構造に関する背景知識
Part7は、新聞記事、広告、手紙、メール、記入フォーム、通知など決まった文書が出てくるので、それらのスキーマを抑えておくことが読解の鍵となると示されている。

本書ではPart7によく出てくるメールや広告などの各文書の型が多く示されており、それらのどこに目をつけて読んでいけばよいかが分かりやすく示されている。例えば、求人応募文書の場合だと、職位や地位を表す部分に目をつけるべきとか、定型表現から応募のパターンを見抜く、職種に注意して細部を読み込もうといったことが示されている。

文書中にキーワードとなる単語や文に蛍光ペンで塗ったみたいに赤マークがしてあるので、どこに目をつけていけばよいかが分かりやすい。また、文脈による理解が重要とのことから、最初に日本語の全文が載っており、その次に同じ内容の英文が示されている。これによって理解が早まり、また記憶の定着アップを図っているようだ。

他にも各文書によく出てくる単語や表現も多く載っているので、これらは結構重宝する。赤シートもついているので、単語を隠しながら何度も繰り返せる内容となっている。

本書はPart7の文書の型を身につけるための本なので、問題集という位置づけではない。そのため、収録されている問題はかなり少ない。本書を1回だけ読んだだけではタイトルにあるように1問1分で解けるようにはならない。あくまでどのようにPart7の文書を読み込んでいくかが示されているだけなので、根本的な読解スピードを上げるトレーニングは他に必要になる。

本書の対象スコアは大体500点からよくて800点前後までだと思われる。その点数の範囲内の人で、リーディングがそこまで得意じゃない人は、この本で解答に必要な部分だけを読み込んでいくというトレーニングができると思う。リーディングで350点前後の読解力の場合は、まだまだ全文を読み込むにはしんどいと思う。それくらいの点数のとき、この本が結構重宝した。

この本のコラムにもTOEICの問題集は3回は繰り返せと示されているが、この本も同様に最低3回はやったほうがよい。文書の型はもう丸暗記していくのがよい。また、Part7問題だけは今後そんなに大幅に出題傾向が変わるということはなさそうなので、2008年初版の本書でも十分役に立つと思われる。

まぁ、何度も書いているように900点以上の読解力なら、スキーマとかボトムアップとかトップダウンとか、設問から先に読めとか、そのようなことを意識しなくても普通に問題文の最初から最後まで読んでも時間が余る。速読力を上げて、普通に読めるなら瑣末なテクニックなどあまり意味をなさなくなるので。自分の実体験から、テクニックたよりで到達できる点数はせいぜい800点前後だと思う。

本書に限らず、解答に必要なところだけを読み込んでいくべきと多くの対策本で示されているが、それらを信じてやってみると、この設問の解答に関係する部分はきっとここに違いない!!と思い込みで読んでいって、その箇所が全然関係ないところだったということがよくあった(笑)。結局他の部分を探し回らなくてはならず、結果的に時間を大幅にロスしてしまったことが多かった。

何度かそういうことを経験して、全文読んだほうが実は精読できて正答率上がるんじゃないか?と思って全文読み込むようにしたら、徐々にリーディングの点数が上がっていった。なので、一概に解答に必要な部分だけを読み込んでいくといったテクニックは有用とは言えないので、自分はあまりお薦めしない。

根本的な読解スピードを上げるなら、よく出てくる単語を抑えて、毎日ひたすらThe Japan Timesなどの英文記事を読み込んで地道にトレーニングするしかない。日本語で書かれた本の読書スピードを上げるのと基本的に同じ。

そうはい言っても、よく出てくる文書の型を最初に抑えておくのはとても重要なので、本書でぜひ型を丸暗記しよう。

何度も型とかトレーニングとか3回転繰り返せなどと示しているけど、TOEICは資格試験じゃなくて、ほんとうにスポーツとか武道みたいなものだよ。なので、点数を上げたければ日々ひたすら修練あるのみ!!



TOEICテストPart7を1問1分で解けるようになる本―制限時間内に長文リーディングを最後まで
TOEICテストPart7を1問1分で解けるようになる本―制限時間内に長文リーディングを最後まで
著者:高橋 基治
小学館(2008-06-11)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • リーディングが苦手な人
  • どこから文書を読んでいけばいいか分からない人
  • スキーマとか構造主義的なものが好きな人
Amazon.co.jpで『TOEIC Part7』の他の本を見る

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April 27, 2011

1駅1題 新TOEIC TEST読解特急

1駅1題  新TOEIC TEST読解特急
1駅1題 新TOEIC TEST読解特急

キーワード:
 神崎正哉、TOEIC、Part7、読解、特急
TOEIC特急理シーズのPart7対策本。2部構成となっており、第1部が『TOEICスピード獲得編』として、48問、そして第2部が『実践!Part7まるごと完走編』として48問の合計96問収録されている。ちょうど本試験のPart7の2回分の分量となる。

以下この本の特徴やPart7の勉強に必要なことが示されている内容を列挙しておく。
  • ビジネスの現場で一番必要とされるのは、メールやレポートなどの英文をどれだけ速く、正確に読めるかという能力
  • 短時間でもけじめを持って、毎日継続すること
  • 1問1分で解く解答リズムを身につければ、時間内に終わるようになり、パート7に対する苦手意識がなくなる
  • TOEICの問題は、どのパートも問題のパターンが決まっているので、それに慣れておくと解きやすくなる
  • この本の練習問題は、実際のTOEICに則しているので、問題の頻出パターンがわかる
  • 文章の長さも本物のTOEICを真似して再現してあるので、時間を測ってやれば、問題を解くスピードやリズムも養える
  • 問題中にTOEICの頻出語がたくさん出てくるので、読解の練習をしながら、TOEICに必要な語彙を身につけることができる
本書の構成としては、1文書の後に各問題の解説、文書の訳という内容となっている。

著者は神崎氏の他にTEX加藤氏、Daniel Warriner氏の3人体制となっている。特に神崎氏、加藤氏の対策本を他にもやってみたけど、この2人の対策本はかなり本試験を分析している内容なので、まず間違いない。この2人が(笑)といった記号交じりでポイントを絞った解説を示している。その解説自体は読みやすいし、とっつきやすい。

客観的にこの本を評価すると、問題内容はかなり本試験に近いものだと思われるので、信頼性が高いと思う。ただ分量がどうしても少ない。著者たちも示しているように、この本は最低でも3回は繰り返したほうがよい。まずはよく出てくる文書の型を身につけて、後はひたすら単語をチェックしつつ、英文を読み込むのが良いと思う。

特にこの本で有益なのは、神崎氏と加藤氏によって示されているコラムだ。試験までの体調管理や試験中に使用する腕時計、スコアアップのための集中力UP方法などのTipsが示されている。

特にコラムでこれはいいと思ったのが、加藤氏が示している『ニッチなTOEIC対策』という内容のもの。これは、問題冊子のシールの開け方に関するもので、普通に開けようとすると四苦八苦して問題を破いてしまったり、なかなか開けられなかったりする。そこで以下のように示されている。
 そこで、私がおすすめしたいのは、受験票のハガキを使ってシールを破る方法です。試験開始の合図と同時に、シールの内側(左斜め下)から受験票を差し込み、右上に向かって一気に切ると、たいていの場合はうまくシールが切れます。
(中略)
シールがきれいに切れると、「よし。今日はいけるぞ」と根拠のない自信が沸いてきますので、スコアには無関係ですが、意外と大切な儀式ではと思います。
(pp.207)
これはもう目からうろこだった。これを読む前までは、いつも試験開始直後に問題冊子をビリっと破いていたので(笑)。この儀式的な開封方法を知ってから、余裕をもってさくっとシールを切り、Part1のDirectionが流れている間にPart3の問題をさくっと目を通せるようになり、余裕が持てる。これは本当にお薦め。

本書は他の特急シリーズの文法、単語編に比べると、Part7対策の類書に比べて特に際立っている部分が少ない。しかし、問題の質がよいし、Part7対策本で本書のような新書サイズのものはまずないので、通勤時間に読むことができて重宝する。

Part7の1問1分というのはかなりハイペースだけど、出てくる単語、文書の型も抑えて徹底的に繰り返せば、Part7だけで大体50分ほどで解答できるようになる。Part6まで20分で解答できれば、大体5分は余る計算となる。それまではひたすら英文読み込みあるのみだけどね。

900点以上取りたい場合は、文書と設問の両方全文読み込んで解答しても5分は余るようにしよう。



1駅1題  新TOEIC TEST読解特急
1駅1題 新TOEIC TEST読解特急
著者:神崎 正哉
朝日新聞出版(2009-10-07)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 通勤時間しか勉強時間が取れない人
  • Part7に苦手意識がある人
  • 問題冊子のシールをうまく開けられない人(笑)
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April 23, 2011

1駅1題 新TOEIC TEST単語特急

1駅1題  新TOEIC TEST単語特急
1駅1題 新TOEIC TEST単語特急

キーワード:
 森田鉄也、TOEIC、単語、増強、グルグル勉強法
TOEICのPart5によく出る単語問題本。以下のような目次となっている。
  1. はじめに―どうしてこの本を使ってほしいのか?
  2. 第0章 トレーニング・プログラム
  3. 第1章 「スコアアップにつながる単語力」をつける8題
  4. 第2章 頻出動詞問題18
  5. 第3章 頻出名詞問題12
  6. 第4章 頻出形容詞問題17
  7. 第5章 頻出副詞問題17
  8. 第6章 前置詞・接続詞問題8
  9. 第7章 実力チェック問題10
  10. 第8章 挑戦!超ハイスコアレベル問題10
(目次から抜粋)
特急シリーズの主にPart5での単語問題に特化している本で、何度もTOEIC満点を取っている著者によって、スコアアップにつながる単語力が身につけられるようになっている。

本書の収録問題数は、目次にあるとおり、全部で100問となっている。100問となると、若干少ない気もするが、今振り返ってこの本に収録されている問題を見ると、何度か本試験で出てきたなぁというのが多いと思う。なので、問題の信頼性はかなり高いと思う。

本書の構成は、文法特急と基本的に同じとなり、右ページに問題が1つ、その下にヒント、そしてページをめくったところに解説が1ページ費やされている。文法特急は文章構造に着目したりして問題を解いていけるようになっており、その分解説が詳しく示されているが、単語特急はそこまで詳しい解説ではない。それは、そもそも語彙問題は構文先行型アプローチでは解けず、単語の意味を知っているかどうかで決まるので、そこまで解説を詳しく書きようがないというのもある。

なので、解説の量が少ない分、問題に出てくる単語の使い方、同じ意味の他の表現、派生語が豊富に示されていて、読んでいるだけで関連単語まで増強できる。さらに著者は言語学を専攻されているという専門性もあり、単語の接頭語や語源などにも言及されており、単純にTOEICのためだけの英語勉強にならないようになっていてよい。

また、本書はグルグル勉強法ができるように各問題5回転、やった日付の記録ができるようになっている。グルグル勉強法とは、間違えた問題だけを何度も繰り返す勉強法で、以下の本の著者が示しているものである。この本に示されているやり方を単語特急でもできるように考慮されている。

自分もグルグル勉強法を他の問題集などで取り入れてみたけど、かなり効果があったと思う。間違えた問題にチェックをしていき、また繰り返すと同じところで間違えたりしているのが分かったりする。ただ、間違えていない問題も繰り返していたので、効率性はかなり下がってしまったけど、まぁ、結果的に点数アップができたのでよいかなと思う。

単語特急も3回転は繰り返した。本当はどの問題を間違えたかチェックをしていけばよかったのだけど、通勤時間の電車の中で読んでいたので、あまりペンを持って記録できなかったというのもある。だからとりあえず全問題を繰り返すことにした。

最初の2回転くらいで覚えたと思っていても、3回転目に確認の意味でやってみると、やはり同じ問題で間違えていたりする。Part5の文法、単語問題は最低でも3回転は繰り返さないとまったくものにならないということが身にしみて分かった。繰り返すなら短期間で回転数を上げたほうがよい。

本書は新書サイズで250ページの100問構成なので、1回転は早く終えられて、TOEIC勉強に慣れていない人にとっては、単語問題本を一つ終わらせられるという自信につながると思う。シリーズ2冊目もあるので、そっちもチェックして単語増強を図ったほうがよい。




1駅1題  新TOEIC TEST単語特急
1駅1題 新TOEIC TEST単語特急
著者:森田 鉄也
朝日新聞出版(2009-10-07)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • Part5の単語強化をしたい人
  • 単語の語源などに関心がある人
  • グルグル勉強法を試してみたい人
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April 22, 2011

1駅1題 新TOEIC TEST文法特急

1駅1題  新TOEIC TEST文法特急
1駅1題 新TOEIC TEST文法特急

キーワード:
 花田徹也、TOEIC、Part5、文法、型
TOEICの文法問題本。主にPart5の問題がメインで収録されている。目次は初級編、中級編、上級編と問題の難易度が徐々に上がっていく。この本は数あるTOEIC文法問題本の中でも、稀に見る秀逸な本だと断言できる。

まえがきに示されている本書のウリを以下に抜粋。
  • 手軽!・・・一問一答式なので多忙な現代人でも移動しながら着実にステップアップができる
  • 信頼性の高さ!・・・毎回TOEICを受験しているプロの990点講師が全問題を作成・解説
  • 効率的!・・・こんなに薄いのに最新のトレンドに合わせて必要な文法事項を網羅
  • 使いやすい!・・・優先順位の高い順に難易度別で掲載されているのでレベルに合った学習が可能
  • 体系的!・・・正解以外の選択肢や周辺情報にも言及しているので、体系的な知識が身に付く
  • 記憶に残る!・・・学習者の思考プロセスに合わせてヒントや解説が提示されているから忘れない
この本を3回転は繰り返したが、著者が示している本書の特徴は間違いなく正しかった。また、『受験者の目線に立った、日本一わかりやすい解説』を心がけて執筆したと示されており、これも誇張表現ではなかったと思う。解説がとにかく類似本に比べて秀逸。

本書の構成としては、右ページにPart5の問題が1問載っており、その下には問題のヒントが示されている。そしてページをめくったところにその問題の解説がまるまる1ページも費やされている。著者曰く、「どうすれば正解にたどりつけるのか」、「なぜ間違えるのか」、「残りの選択肢はどのように使うのが本来正しいのか」を考えることが学習の醍醐味であると示しており、そのとおりの解説の構成となっている。

なので、他の文法問題本のように、正解の解説でこういう構文だからAが正解といったそっけない解説ではなく、その構文での使い方、類似表現は他に何があるか、そして問題を解くときにどこに注目すればよいかが本当に分かりやすく示されている。

著者曰く、Part5の文法問題を解くときには「文脈先行型(精読)アプローチ」と「構文先行型(速読)アプローチ」の二つの方法があると示している。文脈先行型アプローチは、いわゆる英文を和訳して意味から考えるもので、多くの人がやると思われる方法。一方、構文先行型アプローチは、意味など考えずに、決まった英文の文章構造に着目して解くアプローチで、このアプローチだと、1問5秒で瞬殺できるものもある。

例えば、構文先行型アプローチだと以下の問題が該当する。
3.Both Mr. Sheffield from the accounting department ………. Ms. Underhill from personnel have scheduled meetings with the new CEO.

(A) with
(B) nor
(C) and
(D) plus
(pp.23)
これはもう見た瞬間解けなければいけないTOEICによく出る典型的な構文先行型アプローチで解く問題。解答目標タイムは5秒と示されていて、この問題をみたら、Bothと呼応するものをただ選ぶだけで、意味など考えずに速攻で進むべきとある。Both A and Bという構文なので(C)が正解。

文章構造を先に把握し、速攻で解いていける問題はスピードをつけて解いていき、語彙問題などどの選択肢も構造的にありえるものは意味を考えて解いていき、各問題の回答スピードの緩急をつけていくとよいとある。

この構文先行型アプローチを知らないとどうしてもPart5でスピードアップが図れない。自分はこの本でPart5の基本的な問題の解き方の型を身につけられたと思う。この本をやる前は常に意味を考えていたので、どうしても時間がかかりすぎていた。

収録問題数はPart5問題が103問、Part6問題が12問の合計118問となる。他の文法問題本に比べて若干収録数に物足りなさがあると思う。また、本書のページ数は270ページだが、割とすぐに1回転できると思う。しかし、これらの問題は厳選されているし、同じような問題が本試験でも出てきたので、まずはこれらをきっちり抑えるべきだと思う。

800点を越えたあたりで、物量をこなしたいと思って一旦この本から離れて他のものをやっていた。しかし、どうしてもPart5で実力がアップしていると実感できず、またこの本を繰り返してみてやったら、案外また同じ問題で間違えていた。結局その部分が点数に反映されて、リーディングで点数が削られていたのだと思う。

本書の問題は解説を含めて丸暗記する価値のある問題だと思う。本書を何度も繰り返しながら、問題を解く過程で、Part5の問題の解き方の型が身につくと思う。この型はTOEICが何点でも絶対に必要なもので、800点超えてからも本書は型の確認のために必要と思われる。

また、本書は基礎的な文法を把握し、500点台になったときからすぐに何度も繰り返してものにするべきだと思う。本書で示されている構文先行型アプローチが英文読解の基礎にもなる。英文読解の肝は単語の意味だけではなく、英文の構造を把握することに他ならないので。

本書は特急シリーズというもので、持ち運びやすいので通勤時間に読んでいた。制限時間を計測しなかったけど、大体1駅3問といったペースで解いていけるものだと思う。

特急シリーズは他にもあり、それらはどれも信頼の置ける著者が執筆しているので、全部やったほうがよい。

まずは本書で文法問題の解き方の型を身につけてから、量稽古をすればよいと思う。



1駅1題  新TOEIC TEST文法特急
1駅1題 新TOEIC TEST文法特急
著者:花田 徹也
朝日新聞出版(2009-10-07)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • Part5が苦手な人
  • 時間配分がよく分からない人
  • 面白くて分かりやすい解説の文法本を求めている人
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April 17, 2011

竜神の高僧

竜神の高僧 - ベルガリアード物語〈3〉 (ハヤカワ文庫FT)
竜神の高僧 - ベルガリアード物語〈3〉 (ハヤカワ文庫FT)

キーワード:
 デイヴィッド エディングス、ベルガリアード物語、魔術師、決闘
ベルガリアード物語の第3巻。以下のようなあらすじとなっている。
仇敵チャンダーと対峙したガリオンは「燃えろ!」の言葉とともにその恐るべき力を目覚めさせた。しかしそれは、制御できなければみずからをも滅ぼしかねない危険な力であった…。心の内に住まう声が明かす、重大な使命にとまどうガリオン。一方「珠」をめぐる一行の旅は、亡霊の国マラゴー、魔術師ベルガラスの育った「谷」、洞窟の民ウルゴの聖地プロルグを経て、ついに邪神トラクの高僧が待つクトル・マーゴスに至る!
(カバーの裏から抜粋)
ベルガリアード物語の概要はWikipediaを参照。震災後に2巻の途中から読み進めて、本書である3巻目は大体1ヶ月で読了することができた。

3巻に入ると、主人公ガリオンの魔術師としての能力がより使われるようになる。といっても、ガリオンはまだ能力の概要や習得方法を把握しておらず、まだまだ使いこなせないでいる。そこで、ポルおばさん(4000年以上生きている超絶美女(笑))の補助をするために能力を使っているという感じ。ポルおばさんの母親の魂を召喚したり、敵の監視の目から逃れるためにシールドをはったりなどなど。

冒険の舞台は吹雪く山中であったり、硫黄の吹き出る砂塵であったり、地下洞窟、敵の高僧がいる街だったりとさまざまになっている。出てくる敵も、馬のようだが牙が鋭いやつから、トロールのように巨大だが人語をしゃべる怪物、魔術師であったり。また、地底人で石壁をすり抜ける能力を持つレルグという仲間も加わる。

どうやらこの物語の世界では、魔術師と魔法使いは別物らしい。主人公の祖父にあたる魔術師ベルガラス曰く、魔法使いは魔術師の侮蔑した呼称らしく、主に悪徳なやつをそう呼ぶらしい。この巻のタイトルは『竜神の高僧』であるが、「竜神の魔法使い」という意味でもあり、最後に魔術師ベルガラスと魔法使いのバトルがある。そのシーンはなんだか、スター・ウォーズのダース・シディアスとヨーダのフォースバトルみたいな感じをイメージした(笑)

1,2巻は物語に入り込むのにすごく時間がかかったが、3巻はどんどん読み進められたと思う。そこまで難しい描写もなく、どんどん続きが気になった。とはいえ、まだガリオンが守られつつ冒険しているので、ガリオンの能力がいかんなく発揮される今後の展開が気になる!!

あと、ベルガリアード物語でググッたら以下の様なサイトがwwwやる夫シリーズは割りと好きだし、1巻の内容とか忘れてしまっているし、一旦復習しておきたいので、自分もあとでじっくり鑑賞しようwww

先日5周年記念の記事でWizard宣言をして、IT技術本をメインに読むと示したのだけど、まぁ、Wizardはどういうものかを確認するという意味もこめて、このファンタジー小説を読んだ、ということにしておこう(笑)。なので、まだしばらくはIT技術本一本にはならないと思う。移行期間ということで。



竜神の高僧 - ベルガリアード物語〈3〉 (ハヤカワ文庫FT)
竜神の高僧 - ベルガリアード物語〈3〉 (ハヤカワ文庫FT)
著者:デイヴィッド エディングス
販売元:早川書房
(2005-04-21)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • ベルガリアード物語に関心がある人
  • 魔術師を目指す人
  • やる夫ベルガリアード物語が面白いと思った人
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April 15, 2011

【祝】ブログ5周年記念&そして第3部へ

おかげさまで本日4月15日日付で、ブログスタートからまる5年経つことになります。スタートが2006年4月15日でした。あれからいろいろあり、5年間も続けることができました。

続けてこれたのは、リアルで会ったことのある人を含めて、読者の皆様のおかげです。改めてお礼申し上げます

5周年なので、いろいろと雑感とこれからのこのブログの方向性について示しておきたいと思います続きを読む


April 13, 2011

facebook完全活用マニュアル

facebook完全活用マニュアル
facebook完全活用マニュアル

キーワード:
 オブスキュアインク、facebook、マニュアル、入門書、いいね!
facebookの使い方が示された本。以下のような目次となっている。
  1. Part01 introduction―Facebookって何?
  2. Part02 Let’s begin―Facebookを始めよう
  3. Part03 privacy&account―プライバシーとマイアカウントの設定
  4. Part04 connection―友達とつながろう
  5. Part05 share―話題を共有しよう
  6. Part06 communication―コミュニケーションを深めよう
  7. Part07 page&group―つながりを広げよう
  8. Part08 application―アプリケーションを楽しもう
  9. Part09 mobile―モバイル環境で楽しもう
  10. Part10 business―ビジネスで活用しよう
  11. Appendix  おすすめFacebookページガイド
(目次から抜粋)
初版発行年月が、2011年4月1日と割と最近出版されたもので、書店で売っているfacebookの使い方本としては、これが一番分かりやすい内容だと思われる。

マニュアルと示されている通り、facebookの概要からアカウント登録、アプリの使い方、facebookページ、グループの作成までといったことが画面キャプチャつきで示されている。

まず、全ページカラーであるのがよい。他のfacebook本もたいていはカラーであるが、たまにモノクロのものがある。モノクロに比べてカラーであるのはかなりぱっと見の印象がよくなる。

また、操作方法については、キャプチャ内を枠線などで図示しながら1ステップごとに分かりやすく示されている。facebookそのものは、どうも日本人の使い慣れているWebのインタフェースとは違うので、直感的にどこに何が配置されているのかが分かりづらかったりする。そのため、一度こういう本でfacebook独特のインタフェースを把握しておいたほうがよいかもしれない。

あと、本書で示されている内容で、特に参考になった部分を以下に列挙する。
  • 実社会でリアルにるながりのある相手に絞って友達になる、という使い方が基本
  • Twitterの感覚で無闇にリクエストを出すのは避けたほうが無難
  • facebookでは自分と関係する「誰」が「どんな発信をするか」、またその相手に「自分が何を伝えたいか」、という双方向の情報共有と人間関係の構築が大切
  • facebokのプロフィールは詳細な履歴書にもなり、自分を世界の人々や企業へアピールする有効なツールになり得る
  • 「いいね!」はそのコンテンツの人気度や注目度を表す
  • また「いいね!」された側も情報発信に対するリアクションをダイレクトに感じられ、モチベーションにもつながっている
  • facebook内でもそのリンクがまた別のユーザーに「いいね!」されれば、それだけ自分のサイトへの「入り口」が増えるので、ブログのアクセス増加につながる
まぁ、こんなところかな。最近になってやっと「いいね!」の効力というか、ポテンシャルを理解した。なるべく他の人のコメントや写真、ネット上の他の記事に「いいね!」することにしている。

そして、やっとこのブログにも「いいね!」ボタンを配置した。ブログのサイドバー左上と各記事に「いいね!」ボタンが押せるようになっている。また、ついでに、Twitterとはてなブックマークのボタンも設定しておいた。

RSSリーダーで見ている場合は、各種ボタンは表示されないけど、自分のブログに訪れると、「いいね!」ボタンが押せるので、facebookやっている人はぜひ押しておいてください(笑)。

自分のfacebookの利用目的は、どちらかというと既存の人間関係を濃密にするというよりも、海外展開を視野に入れて、外国人の友達を作るということにしている。そのため、一応今のところ何とか英語で書いている。まだまだ1文ごとにしか書けないけど。

他にもライフログをつけるという目的もあり、街中の写真をスマフォで撮って、そのままfacebookにアップしている。これは使ってみてかなり便利だと思った。以前は日記ブログに写真をアップするとき、デジカメのメモリをPCに読んで画像サイズを縮小して一括アップし、さらにそこから記事作成という流れだった。

スマフォとfacebookだと、画像サイズなどをあまり気にせずに撮ったらすぐにコメントをつけてアップできるのがよい。なので、今は投稿の半分がスマフォ経由からの写真アップとなっている。

ちなみに、自分のアカウントは以下。まだまだ始めたばかりなので、もっといろいろと使っていきたい。イベントを作成して読書会をしたりとか、ゴルフに行くとか。

あ、ちなみに最近ゴルフ始めることした☆
まったくやったことないけどww
まぁ、自分の私生活を覗き見たいと言う人は、ぜひ友達申請を〜。ちゃんと承認しますよ

また本書の内容から脱線したが、まとめとしては、本書はカラーページ250ページもあるのに、1200円程度とお買い得で、現時点でfacebookの基本的な使い方本としてはこれが一番分かりやすいと思う。Facebookを始めるときに、最初にこれ1冊だけ読めば、少なくとも使い方や機能で分からないという部分はないと思う。その後友達が増える保証はまったくないけどね・・・。



facebook完全活用マニュアル
facebook完全活用マニュアル
著者:オブスキュアインク
販売元:ソシム
(2011-03)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • facebookを始める人
  • グループとfacebookページの違いがわからない人
  • facebookで海外展開したい人
Amazon.co.jpで『facebook』の他の本を見る

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April 10, 2011

若者のための政治マニュアル

若者のための政治マニュアル (講談社現代新書)
若者のための政治マニュアル (講談社現代新書)

キーワード:
 山口二郎、政治、選挙、マニュアル、スキル
政治評論を多く執筆している大学教授によって、社会の荒廃で様々な被害を受けている若い人に対して、政治のスキルが示されている本。

政治のスキル、つまり選挙に対する考え方が10個のルールとして示されており、それが目次となっている。
  1. ルール1 生命を粗末にするな
  2. ルール2 自分が一番―もっとわがままになろう
  3. ルール3 人は同じようなことで苦しんでいるものだ、だから助け合える
  4. ルール4 無責任でいいじゃないか
  5. ルール5 頭のよい政治家を信用するな
  6. ルール6 あやふやな言葉を使うな、あやふやな言葉を使うやつを信用するな
  7. ルール7 権利を使わない人は政治家からも無視される
  8. ルール8 本当の敵を見つけよう、仲間内のいがみ合いをすれば喜ぶやつが必ずいる
  9. ルール9 今を受け容れつつ否定する
  10. ルール10 当たり前のことを疑え
(目次から抜粋)
一応東京都民なので、今日が都知事選なので、投票の前に政治リテラシーを少し上げるために読んでみた。以下、恣意的に特に勉強になった部分を取り上げることにする。

まずは著者なりに政治の目的が示されている。
 政治の最も大事な目標は何だろう。それは、なんといっても生命を尊重することである。
(中略)
衣食足りて、家族や仲間と楽しく生きることを最も大事だと考える普通の人の生き方を否定することは、政治において最もしてはいけないことである。
(pp.14-15)
そして、著者によれば、政治の第一の使命は、人間が人生をまっとうできるよう平和を守ることである、と示している。さらに平和に関して以下のように示している。
 平和とは、単に戦争がないという状態を意味するだけではない。人間が人間らしく生きることが当然尊重される社会こそ、平和な社会である。人間の尊厳が軽んじられるような社会は、たとえ戦争状態になくても、平和ではない。
(pp.23)
今の日本は本当に平和だといえるのだろうか?と振り返ってみると、怪しいね。毎年年間3万人も自殺してるような状況では、とても平和とは言えないね。また、1ヶ月前の東日本大震災で多くの方が亡くなられる状況もあって、平和ではなくなった人も増えたはず。

平和で健全な生活を送れるようにという政策のもとに政治家となるべき人を選挙で選ぶとき、理想はベンサムの示すように『最大多数の最大幸福』になればよい。しかし、それぞれ一人ひとりの利益と公共の利益が結びつくわけではないから、民主主義の仕組み、つまり議会でそれぞれの求める利益を語り、その中から公共の利益を見出すべきとある。そして以下のように示されている。
人々が政治にかかわりを持ち始める最初の動機は、高邁な理想ではなく、自分にこのようなことをしてもらえるとありがたいとか、このような仕組みがあると助かるといった自分の利益の主張でよいということを、まず強調しておきたい。
(pp.34)
これが、政治家を選挙で選ぶときの一つのわかりやすい基準だなぁと思った。正直、選挙公報とかに示されている提言が、誰をどの範囲で対象にしていて、その結果どういうよいことが期待できるのかといったことを完全に理解できるわけではないし、数年先のことまで考えてはみるが、やはりよく分からなかったりする。

なので、とりあえず、自分自身の生活がよくなる候補者はだれか?という基準で考えると、選挙を自分のこととして考えられて、候補者を選びやすくなると思った。これはあまり今までなかった視点だと思った。次回の選挙もこの基準で投票に行けばいいのだと分かってよかった。

あと、若者が政治に無関心な理由の一つとして、日本における政治教育が不毛であるからというのが示されていた。それによると、中学、高校で習う社会科、政治経済、現代社会は、文科省の学習指導要領を逸脱する内容ではだめだし、大学入試を意識した教科書構成となっている。そのため、本来政治経済という科目は、主権者として政治に参加するためのハウトゥーを学ぶべきなのに、暗記中止となっており、政治的素養を身につけるのが困難であると示されている。

そして、そうなった理由として、以下が示されていた。
 なぜこんなことになるのか。それは、文科省の役人をはじめとする保守的な大人たちが、若者に民主政治を支える公民になってほしいという建前を並べながら、実のところ若者に政治について関心を持ってほしくないと思っているからである。上に述べたように、若者が保守化してから久しいが、文科省の役人や自民党の文教族の政治家は、若者が政治に関心を持ったらまた反体制運動を行うのではないかと恐れている。だから、政治経済を退屈な暗記科目にしておいて、若者を政治から遠ざけたいと思っている。
(pp.138)
これが本当なら、都合のよいように教育が設計されているということになる。まぁ、自分も政治経済とか日本史とか暗記科目はまったく関心がなかった。だから選挙権を手に入れた20歳直後あたりは、投票に行くという概念がほとんどなかった。でも、昨今はそうも言ってられない状況になった。

個人的には、自分たち一人ひとりが選挙で適任な為政者を選びつつ、健全な日常生活を得るには、根本的な教育システムを変えるべきだと思う。もっと言えば、暗記中心の減点主義的な評価尺度ではなく、小、中、高、そして大学入試に至るまでの評価尺度を根本から見直すことが必要である。さらに、就職活動時の評価尺度、就職してからの仕事の評価尺度も見直して健全化すること。これによって大分変わるのではないかと、自分なりに仮説を立てている。

まぁ、そしたらみんな政治に無関心ではいられないでしょう。もっと世の中の事象に関心を持てるし、その上で、自分自身にとってどういう利益がもたらされるかを意識して投票に行けるようになるんじゃないかと思う。

そして、ルール7の最後に以下のように示されている。
 一票なんて無力なものだとみんな思うだろう。しかし、多くの人が一票を投じれば、それが未来の希望につながる道を作るのである。
(pp.148)
あと、ルール10に関して、特に重要だと思った記述を以下に引用。
 自分たちが困ったり悩んだりしていることを、当たり前とあきらめてはならない。そこであきらめると、弱者の苦境を利用して利益を得ている人々の特権や暴利を当たり前だと許すことにつながるのである。おかしな現実に対しては、当たり前だと引き下がらず、おかしいと声を上げることが重要である。
(pp.213)
そのためには、著者も示すように、ブログなどで書くというのも一つの手段であるとあった。まぁ、自分はそんなに政治的なことを個別に書いたりはしないと思うけどね。

本書を読んで政治リテラシーを少し上げられたのだと思う。ちゃんと今日の午前中に近所の中学校に行って投票したし。

また、政治リテラシーを上げるには、あわせて以下も読んでおきたいところ。本当は、この記事は昨日までには更新しておきたかったのだけど、ついつい漫画喫茶で紀元前250年前の中国、秦を舞台とした『キングダム』を読み始めて、あまりにも面白くて止められなくなって、更新タイミングを逃した(笑)。『キングダム』、兵法の勉強にもなるし、為政者としてトップに立つべき人物はどのようであるべきか?といったことも考えられて、本当に面白いと思った。14巻まで読んで、早く続き読みたくてしょうがない。

キングダム 1 (ヤングジャンプコミックス)キングダム 1 (ヤングジャンプコミックス)
著者:原 泰久
販売元:集英社
(2006-05-19)
販売元:Amazon.co.jp

さてさて、今日の都知事選を経て、誰が都知事になることやら。



若者のための政治マニュアル (講談社現代新書)
若者のための政治マニュアル (講談社現代新書)
著者:山口 二郎
販売元:講談社
(2008-11-19)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • あまり政治に関心がない若い人
  • 誰に投票すればよいか分からない人
  • 政治全般について考えてみたい人
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April 07, 2011

新TOEICテスト よく出る文法問題600

新TOEICテスト よく出る文法問題600―試験までに必ずやっておきたい
新TOEICテスト よく出る文法問題600―試験までに必ずやっておきたい

キーワード:
 鹿野晴夫、TOEIC、Part5、慣用句、タイムアタック
TOEICの文法問題が約600問収録された本。以下のような目次となっている。
  1. 本物の実力をつけるための問題の解き方とトレーニング
  2. TOEICテストの文法問題、ここがポイントです!
  3. 毎日52問、このように解くと実力がつきます!
  4. 弱点強化のトレーニング方法を紹介します!
  5. 新TOEICテスト よく出る文法問題600
  6. 模擬試験 第1回
  7. 模擬試験 第2回
(目次から抜粋)
TOEICのPart5,6の文法問題として、練習問題が520問、模試が2回で104問の計624問収録されている。問題の解説と質、問題を解いた後のトレーニングにこだわったと示されている。

本書の練習問題は、Part5を40問、Part6の12問の計52問を1日分のトレーニング量とし、10日で練習問題を終えられるように作られている。そして、毎日正答数と解き終わるまでの時間を3回転分記録できるように、表が設定されている。

本書ではPart5,6の約70%は「語句問題」で、純粋な文法問題は残りの30%でしかないと示している。よって、本書ではあまりみかけないような慣用句表現が多く、それらが基本構文として最後のほうに220個ほど示されている。

本書の初版が2008年6月なので、語句問題が7割というのは違うと思う。直近のTOEICはそこまで多く慣用句表現が出題されていない印象を受ける。もちろん、900点以上の実力の人も点差をつけるために、見たこともないような慣用句表現は出てくるけど、そこまで多くない。単純な文法問題もたくさん出てくる。

本書を実際に解いていたときから、こんなの本試験で出るのか?とずっと違和感があった。完全に分析したわけではないし、ここ1年連続して受験した経験則として本書の問題を振り返ってみると、やはりあまり現行のTOEICの傾向を反映していないと思う。

左ページに問題、右ページに解説という構成なので、実際にトレーニングするときは、右ページを紙か何かで隠しながらやる必要がある。そういうのがダメと言う人は使いづらいかもしれない。

また、Amazonのレビューにも書かれているが、解説が他の優れた文法対策本に比べてそっけなさ過ぎるし、2行で説明が終わっているものも多い。あまりにも解説が納得できないもので、間違えた問題が多すぎるとやる気がそがれていく。なので、解説が肝になるので、TOEICが500点台の人がこれをやると挫折するかもしれない。最低でも600点はあったほうがよいかもしれない。

自分はこの本を2回転繰り返した。最初は52問解くのに平均23分ほどかかっていたものが、2回転目だと18分ほどに短縮できている。この本はどちらかというと、Part5,6の時間配分をトレーニングするのに適した本で、Part5,6そのものの実力アップのトレーニングにはあまりならないかもしれない。

なので、今ではイ・イクフンの「極めろ!」、「解きまくれ!」シリーズといった優れた文法対策本があるから、そっちを徹底的にやったほうがよい。イ・イクフンの「極めろ!」が1000問超の収録数なので、600問という多さもそこまでアドバンテージにはならなくなった。それでもこの本でPart5,6の時間配分トレーニングができたのは確か。今ではPart5は15分、Part6は5分程度で解けるようになった。試験中の時間としては、遅くとも2時7分にはPart7に突入している。

文法問題集だけは、最低でも3回転は繰り返さないとものにならない。これはもうものすごく実感する。最初の1回転目は、弱点洗い出し。2回転目はまぐれ当たりの洗い出し。3回転目は暗記という要領となる。

文法問題集もひたすら反復トレーニングあるのみ。



新TOEICテスト よく出る文法問題600―試験までに必ずやっておきたい
新TOEICテスト よく出る文法問題600―試験までに必ずやっておきたい
著者:鹿野 晴夫
販売元:中経出版
(2008-05)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 慣用句表現が苦手な人
  • Part5,6の時間配分トレーニングをしたい人
  • 1日1回Part5,6対策をしたい人
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April 05, 2011

TOEICテスト リーディングBOX

TOEICテスト リーディングBOX
TOEICテスト リーディングBOX

キーワード:
 中村紳一郎、TOEIC、リーディング、速読、訓練
TOEICのリーディングの模試が5回収録された本。特にたいした目次はなく、問題冊子が5冊とそれらの解答が1冊にまとまっている。

本書のコンセプトはリスニングBoxと同じく、本試験よりも若干難しめの問題が多く収録されている。実際にリーディングBoxを各5回すべて2回転繰り返したが、Part5は本試験よりもかなり難しい印象で、Part6,7も難しめの語彙が多く使われていると思う。特にPart7は読みにくい文章の問題が多めの印象。

リスニングBoxの記事で示したように、リーディングBoxも本試験の直前にやっていたので、本試験の点数と比較しておこう。クリックで拡大。

rcomp

1回転目は平均点が、357点、2回転目は442点となっている。本書内ではちゃんと実力以上の点数が出ないように点数が一定だといえる。しかし、本試験との比較となると、どうもリスニングBoxのようには簡単ではない。

差分をみると、本書のほうが高く点数がでており、本試験よりも難しいという本書の特徴は、見られないように思える。特に本試験のリーディングは、リスニングと違い、採点基準がかなり厳しく、1問間違えるごとに10点ほど減点されていく感じなので、数問の間違いの差が大きな点数差になる。

1回転目の差分だけに注目すると差分平均が-6.25と割と本試験と同等の値になる。しかし、2回転目は極端に本試験のほうが点数が低い。これは、本書の2回転目となると、やはり内容をある程度覚えているから正答率が高く出たと考えるべきだろう。よって、トータルで考えると、リーディングBoxの予想スコアはそこまで本試験の結果を反映しないと思われる。

本書の範囲内の実力試しの目安としての点数と考えるのがよいと思う。それでも、この模試で450点を獲得できるなら、本試験で最低でも400点は超えられるとは思う。

リーディングBoxも各問題の正答率が示されているので、どの問題が難しいか、または基本問題かを確認することができる。正答率が12%とか極端に低いものは、Part5の語彙選択問題で、正答率が9割近くのものは中学生レベルの文法問題などだったりする。

本書の使い方としては、1回転目は実力試しに使用するのがよいと思う。そして2回転目以降は、リーディングの時間配分と語彙や解き方の確認としてやるのがよい。3回転ほど繰り返せば出てくる単語はほぼ覚えられると思う。

それでもPart5だけは本書だけに限らず、ほかの問題集でも同じところで間違えがちなので、間違えた問題は時間をおいて何度も繰り返すのがよいと思う。頭で一旦理解しても、忘れてしまって本試験で正解を選択できなければ意味がないので。

リーディングだけは、模試や問題集だけを解いていても全然点数が上がらない可能性があるので注意。少なくとも多くのリーディング問題集に手を出しすぎているわりには点数が上昇していないとしたら、それらを解いているだけで、全然語彙などが頭に残っていない可能性がある。問題集をやる場合は、かならず絞って繰り返しやり、出てくる単語、表現、文章の型を丸暗記する覚悟でやるのが一番の近道。

リーディングの点数を上げるには、かなり速く英文を読めるようになる必要がある。速く読むには語彙を増強することと、英文の文章構造の型を多く身につけることが重要になる。過去にこのブログで紹介した本で、参考になるのは以下の本。英語を英語の語順で速く読むためのポイントが本書で示されている。

また、問題集だけをやっていても、英文読み込みの絶対量が少ないので、ネットの英文記事や本で多読する必要がある。上記の本を読み終えたら、ひたすら英字新聞を読み込むのがよいと思う。英字新聞はWall Street JournalやFinancial Timesがよいとか言われるけど、これらは正直難しすぎるし、記事内容が長すぎて挫折しやすい。

おすすめはThe Japan Timesのネット記事。基本的に全記事アカウント登録しなくても無料で読めるし、国内ニュースがメインで、他のYahoo!ニュースなど日本語で読んだ内容のものが英語になっているだけなので、内容が理解しやすい。また、記事内容が短めのものが多く、ちょうどTOEICのPart7の文章量に近いものになる。

とはいえ、ネイティブ向けの内容なので、英文自体は簡単ということはない。どうしてもある程度の語彙力があり、文章構造を把握していないと読めない。それでも、毎日5記事くらいを目標に読み込めば、かならず点数に反映される。自分も、リーディングが350点前後で1年近く停滞してしまったが、The Japan Timesの記事読み込みを続けたらなんとか400点の壁を超えられ、465点まで上げられた。

話は本書に戻るが、本書のような模試にもちゃんと解答用紙がついているが、本試験のものと比べて小さかったりする。マークシートに塗り慣れるというのも重要なので、本試験に近いものを使ったほうがよい。以下から本試験に近いものを無料でダウンロードできる。これをA4サイズで印刷して使うのがよいと思う。

あと、以下はおまけとして2chのまとめスレのTOEICネタ。テクニックだけで通用するのはリスニングくらいで、合計点でせいぜい800点前半くらいか。860点、900点以上はどうしてもテクニックだけでは通用せず、根本的な英語の実力がないと到達できないと思う。それほどTOEICは簡単な試験ではない。

リーディングが450点近くの実力になると、だいたい5分程度時間が余る。時間配分としては、Part6完了まで大体20分、Part7を50分で回答し、5分余らせて見直しをするのがよい。自分はPart6以降を問題文も選択肢もすべて読み込んで回答していて、大体5分近く余るようになった。そこまで英文読み込みスピードを上げるには本当に大変だったけど。

逆にリーディングで5分近く時間を余らせられないと、900点以上は取れないので、900点以上狙う人は、それくらいの英文速読力は必須になる。

リーディングBoxは現行のTOEICと同等の難易度と思われるので、これでリーディングの実力試し、時間配分をチェックするのがよいと思う。問題の質も悪くはないし。



TOEICテスト リーディングBOX
TOEICテスト リーディングBOX
著者:中村 紳一郎
販売元:ジャパンタイムズ
(2008-10-09)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • リーディングが苦手な人
  • 時間配分がよく分からない人
  • 信頼性の高い模試をやりい人
Amazon.co.jpで『TOEIC リーディング』の他の本を見る

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April 04, 2011

TOEICテスト リスニングBOX

TOEICテスト リスニングBOX
TOEICテスト リスニングBOX

キーワード:
 中村紳一郎、TOEIC、リスニング、模試、ループ処理
TOEICのリスニングの模試が5回分収録された本。目次と言うほどのものはないに等しいので、本書の構成を示しておく。

模試の問題冊子が1回から5回分の合計5冊、それらの解答と解説が示された本が1冊、各模試のCDが計5枚収録されている。また、正答数から予想スコアも導けるようになっている。

本書のコンセプトは、スコアアップに必要な得点力を習得するために、本試験よりも難易度の高い問題の比率を多く収録しているようだ。実際に5回の模試を各2回転繰り返してみたが、確かに本試験よりもちょっと難しいかなという感じだと思う。

感覚的な話だけではあまり説得力がないので、各5回の模試の点数と、その模試を実施した直後の本試験の点数の比較表を以下に示しておく。クリックで拡大。

compare

一番左の列は模試の1回転目、2回転目の区分、2列目の「区分」はリスニングBox内の模試の区分で、実際の本試験のLの得点が「L点数」列で、「L差分」列がリスニングBoxの予想スコアと本試験の差分を示している。

本書は、本試験よりも若干難しいと示しているだけに、本試験のほうが若干点数が高く、平均すると18点高く出ている。なので、表面的には本試験よりも難しいと示しているのは間違いなく、割と信頼性の高い予想スコア表といえる。

とはいえ、リスニングは先読みリズムがうまくはまるかどうかで点数が大きく変動しがちなので、自分の場合は本試験の前日などにこの模試を実施し、その慣れた感覚で本試験に挑んでいるから、練習した分、若干先読みがうまくはまり、スコアがすこし高く出ているという側面もある。

まぁ、それでも本試験は統計処理されるし、基本的なリスニング力がないとどうしてもそこまで点数が出ないし、スコア差分も平均20点以内なので、誤差みたいなものだと思う。

本書の発売が2008年なので、直近のTOEICのリスニングスピードがより速くなっていたり、Part3以降が長文傾向にあるという部分にかならずしも対応し切れていないが、リスニングのトレーニング、実力測定としては十分信頼できる内容だと思う。そこまで変な問題が収録されているわけではないし、現行のTOEICとほぼ同程度の難易度になっていると思う。

それなりに模試をやったけど、本書のようなThe Japan Timesから出版されている模試はかなり使い勝手がよかった。それらの特徴を以下に簡単に示しておこう。
  1. 正解一覧にチェックボックスがある
  2. 解説に正答率が示されていて、問題の難易度が分かる
  3. 難しめの単語、熟語に意味が示されている
  4. Part1,2は1問ごと、Part3,4は3問ごとにCDのトラックが分かれている
  5. 信頼性の高い予想スコア表がある
特に、ダメな模試はCDトラックが各Partごとにしか分かれていないものがあり、復習時にすごく使いづらいが、これはそんなことがない。利用者のことをちゃんと考えられて作られていると思う。

また、正答率が示されているが、これは同問題を著者が講師をしているエッセンスイングリッシュスクールの生徒に実施した結果となるようだ。一番難しい問題で正答率が10%台のものから、90%のものまで幅広く収録されているので、難しい問題で間違えているのか、それとも簡単な問題で落としているのかが客観的に分析できてよい。

リスニングが400点未満のときの間違えた問題の正答率を見ると、大体50%を切りはじめたものから結構間違えていた。そして2回転目にやったときは、50%の問題は分かるようになっており、2,3割の正答率の問題を間違えていたというのが分かった。難しいのは引っ掛け見たいなものだから間違えやすいし。

本書は3回転まで繰り返せるように正解一覧にチェックボックスが示されているし、予想スコアの下に実施日と点数を3回書き込めるようになっている。模試などで、同じ問題を繰り返すと自分の実力が正確に分からないという側面もあるが、それ以上に、短い期間で同じ問題を繰り返して丸暗記したほうが結果的に本試験で点数が高く反映されるというメリットがある。なので、理想は3回転実施し、暗記するほど繰り返して聞くのがよい。

使い方としては、模試を普通に実施後、解等確認に時間をかけるのがよい。一旦スコアを確認した後、もう一度最初から音声を聞きつつ、全文シャドーイングするのがよい。45分間シャドーイングし続けるのは大変なので、各Partごとに休憩するのがよいと思う。また、どうしても聞き取れなかったりした問題は、何度もその問題だけ繰り返すのがよいと思う。

本書はTOEICの合計が600点台になってから始めたほうがよいかな。そのくらいの点数だとまだまだこのレベルの模試が難しく感じると思う。それでもちゃんと繰り返して聞くことで、スコアアップが十分望めると思う。

精度の高い模試だと思うので、ぜひこれをじっくりやるのがよいと思う。



TOEICテスト リスニングBOX
TOEICテスト リスニングBOX
著者:中村 紳一郎
販売元:ジャパンタイムズ
(2008-10-09)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 精度が高いリスニング模試をやりたい人
  • 何度も繰り返せる模試を求めている人
  • リスニングのリズムを習得したい人
Amazon.co.jpで『TOEIC模試』の他の本を見る

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April 03, 2011

20代で人生の年収は9割決まる

20代で人生の年収は9割決まる
20代で人生の年収は9割決まる

キーワード:
 土井英司、キャリア、年収、精神論、仕事論
元Amazonカリスマバイヤー、現ビジネス書評のエキスパートである著者によって示されている仕事論。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 三〇歳までに「仕込み」は終わらせる
  2. 第2章 二三歳までに 高い評価で入社する
  3. 第3章 入社〜二五歳 体を使って会社に尽くす
  4. 第4章 二六〜二八歳 自分のナンバーワンをつくる
  5. 第5章 二九〜三〇歳 会社の外に出てみる
  6. 第6章 三一〜三五歳 組織を切り盛りする
(目次から抜粋)
著者によれば、22歳で就職した場合、30歳までの8年間は、自分を磨きぬくビジネスパーソンとしての「仕込みの8年間」で、本書は20代のうちにビジネスの考え方とセンスが身につけられるように、と書かれている。

今回は本書の客観的な書評や網羅的な内容の紹介はしないで、自分の年齢が現在27歳であることを考慮し、主に第4章の内容をベースに自分の今後のキャリアについての考えを示しておきたいと思う。4月に入って、実質6年目突入という時期的なものもあるので。

第4章の内容は、以下のようなことが示されている。
 二六歳から二八歳までの三年間は、自分のナンバーワンをつくる時期。
「自分の手柄」とはっきりわかるものを、一つは手に入れましょう。本腰を入れてホームランを狙う時期です。
(pp.21)
著者によれば、28歳までにホームランを打てた人は、その後のキャリアがぐんと楽になるようだ。この場合のホームランとは、社内での手柄より、業界内で評判になるようなものが理想らしい。ホームランを打てると、リアルな話、転職時にヘッドハンターや同業他社からも声がかかるらしい。

正直、自分の場合は、まだまだホームランとは程遠い現状だと思う。せいぜい内野安打で2塁までいけるかどうか・・・。社内での評価もまだそこまで際立って高くないし、業界に対してインパクトを与えられているものが何もない。まだまだこれからだということになる。

著者によれば、最初の三年は丁稚期間で、それ以降は自分の強みを意識しながら自発的に働けるようにならなければいけないようだ。そこで、著者なりに自分らしさや強みを見つけるためのポイントが以下のように3つ示されている。
  1. 何に時間とお金を使ってきたか
  2. 納得できないことは何か
  3. プライベートでとんなことをしているか
これらを自分なりに考えてこう。

まずは、何に時間とお金を使ってきたかでは、これまでの人生で、1000万円費やしたものは何かを考えるとよいとある。著者の場合は、やはり本だったようだ。人からもらったものでもよいとある。何か考えてみるけど、これまでの人生という範囲だと分からないなぁ。

人によってはこれまでの学費とかになるのだろうけど、自分は小学校から大学まで全部公立だから1000万円には届かない。そもそも自分で学費払ってないし。自分もやはり本なのかもしれない。本だけは小学校から読んでいたし、大学生のときからかなり買っていたと思う。漫画、ゲームよりは確実に多く費やしてきたと思う。

それでも1000万円超えているかと言われると、よく分からないな。そもそもこれを考える人の年齢によって1000万円は高くも安くもなるし。まぁ、気持ち1000万円くらいは費やしてきたことにしよう。少なくとも多くの時間を費やしてきたことは確か。

これら欲望的なものが、その人の人間くさくていとおしい部分らしい。自分は知ること、よりよく生きることをずっと求めて時間とお金を費やしてきたと思う。これが自分の根源的欲求なのかもしれない。

納得できないことは何かでは、他の人が気づかないようなことに気づくことが、才能と示されている。そして、納得できないこと、気になってたまらないこと、許せないこと、こだわってしまうことがその人の才能になるようだ。

自分は何にこだわっているのだろうか?なんかこだわりなんかあったっけ?普段身につけるものかな?普段着もそれなりにこだわるけど、特にこだわるのはスーツスタイルかな。もっと言えば、ネクタイの締め方やシャツのフィット具合、靴の履き心地のよさ、スーツ全体像の調和とかそういう部分にかなりこだわっていると思う。いつも通勤時間にすれ違う人のスーツスタイルをチェックしているし。

つまり全体像のバランスとか、調和がとれているかとか、美しいかどうか?に実はこだわっているのではないかと。さらに言えば、それは人からよく見られたい、もっと言えば、人よりも優れていたいという願望があるのかもしれない。

まぁ、部屋の中は汚すぎてほんとうかどうか自分でもよく分からない部分があるけど(笑)。それでも、IT技術者、プログラマとして美的センスがあるかどうかが結構重要だと思うから、これはこれで自分の強み、才能なのかもしれない。

プライベートでとんなことをしているかは、人と差がつくのは、できることではなく、プラスαの部分で、それが自分の得意分野となるようだ。そして、そのプラスαとなるものは、すでにプライベートで費やしていることで、プライベートからしか二十代で花開く得意分野は生まれないとある。

自分がプライベートで費やしていることは、漫画を読んだり、映画を見たり、写真を撮り歩いたり、カフェに行ったり、勉強会に参加したり、本を読んだりとある。しかし、これらではなくて、自信をもってこれだといえるのが一つある。それは『書くこと』だと断言できる。

もうずっと何かしら書いてきたと思う。高校3年生の受験期から、大学、そして社会人になって書き続けてきたと思う。はじめはノートに日記を書いたり、思索を書いたり、その後大学生になってから、2004年の11月ごろからlivedoorでブログをやっていたし、社会人になってから日記ブログとこのブログを続けてきた。

さらには2009年8月2日からこれを書いている時点で、Twitterで1,086,582字は書いているし(Satoshi(@MasterLibrarian) Stats - Twilog)、このブログも1記事あたり平均4000字で、560記事以上はあるから軽く200万字は超える。そんで最近はfacebookでも書き始めた。

このように何かしら書きたい衝動を内在しており、書いてきたのは、『ハイパーグラフィア』という特殊な要因が影響しているのも確か。これだけ書き続けてきて、これが得意分野ではないわけがない。こればかりはそうそう誰にも負けない分野なのではないかと思う。まだまだ書き足りないし。

そして、第4章の最後に『終わりがない目標を持つ』と示されている。本書で一番重要だと思った部分を以下に抜粋。
 筋金入りのリアリストとして僕は、二〇代のうちに目に見える成果を出すことは、これからのキャリアに不可欠だと断言します。ほしい結果から逆算し、やりたいことではなくやるべき仕事をし、着実に実績を出すこと。これはなにがなんでも達成すべきです。
 同時に終わりなきゴールを持つこと。これも二〇代の若き日でなければできない、何があっても忘れてはならない大切なことです。一生かけても満足しない何か、やってもやっても「自分なんてまだまだだ」と努力が続けられる何か。それを持っている人といない人とでは、「幸福」という観点で決定的に道が分かれていくはずです。
(pp.150-151)
これはいろいろと考えてしまう。まずは30歳まであと3年間、必死でホームラン級の実績を出すことを意識しなければと思う。まだこれといって納得のいく実績が何も出せていない。そして、30歳ごろにはヘッドハンティングが来るくらいの実力を身につけようと思う。そのための基礎として、TOEIC900点突破を必死でやったというのもあるし。

あとは、自分の本業であるIT技術領域で、社内外で評価されるようになる必要がある。何かサービスを作って大々的に発表するというのが理想だが、まだまだアイディアも技術も乏しい。これは今後の課題としておこう。

さきほどの自分の強み分析を一旦まとめておこう。
  • 一番多く時間とお金を費やしてきたことは、何かを知りたい、よりよく生きたいという願望による読書
  • 自分がこだわっていることは、見た目や調和、整合性がとれているかどうかなどの美的な部分
  • プライベートにやっていることから導かれる得意分野は、長期に継続しつつ圧倒的な量を書けること
これが統合されたとき、自分のランクが一つ上がるのだと思う。読んで、美的に書くこと、これが自分の将来を決定付けるのかもしれない。プログラミングだったり、もしくは本を書いたりも現実的な可能性として十分あるはず。

そして、終わりなきゴール、これはなんだろうね?読み続けて世界を知ることかな。そしてそれをちゃんと他の人に伝えられること。その走りとしてこの読書ブログが存在しているのかもしれない。

自分のキャリアを考えるのはここまでにしよう。考えるよいきっかけになった。

あとは、簡単に本書の内容に関する補足的な雑感を。

タイトルにある二〇代で決まるというのは、まぁ、例外もあるからなんとも言えない部分で、このような本はどうしても著者の経験則や見聞したことによる精神論になってしまう。だからといって、精神論が意味がないかと言うと、仕事なんて半分以上精神論だろうと自分も思いつつあるので、それはそれでよいのだと思う。完全な客観性などありえないし、要は読んでどれだけ自分に活かせたかどうかかと思う。

著者は二〇代を必死にがんばれば大丈夫と示しているが、自分なりの極論を言えば、社会人ライフの最初の1年目でもう勝負が決まると思っていて間違いない。1年目に勝ちあがれるかどうかで、その人の成長の余地が決まってくるのだと思っている。詳しくは2年前の今頃に書いた記事を参照。働き始めて丸5年経ち、今振り返ってみても、この考えで間違いないと思う。まぁ、もちろん例外もあるけどね。なので、この記事を読んでいる新社会人の人がいたら、1年目に全精力を費やして仕事しろ!! と言いたい。

あと、本書では自分が主催者の一人である83年会のメンバーである督促OLさんが取り上げられております。会社の看板よりも効果的なキャッチフレーズ持つべきということで、『年間2000億円回収する督促OL』と異名を持っておられます。そんな督促OLさんのブログは以下です。督促業界がよく分かり、さらに4コマが面白いので、ぜひチェックです!!

30歳が迫っているので、自分のキャリアについていろいろと考えなければいけない時期になっているので、本書を通して一つの考えるきっかけになってよかった。少なくとも、自分はIT技術者として腹をくくって生きていくと決断しなければいけない時期だと思う。



20代で人生の年収は9割決まる
20代で人生の年収は9割決まる
著者:土井 英司
販売元:大和書房
(2010-12-18)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 20代のビジネスパーソンの人
  • 就職活動中の大学生の人
  • 自分のキャリアについて考えてみたい人
Amazon.co.jpで『土井英司』の他の本を見る

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April 02, 2011

決定版やさしいビジネス英語 (Vol.3)

決定版やさしいビジネス英語 (Vol.3) (NHK CD‐extra book)
決定版やさしいビジネス英語 (Vol.3) (NHK CD‐extra book)

キーワード:
 杉田敏、ビジネス英語、NHKラジオ、リスニング対策、修行
NHKラジオ「やさしいビジネス英語」で1996年4月から2001年9月まで放送されたものが収録された本。以下のような目次となっている。
  1. Lesson 35 Ecotuorism エコツーリズム
  2. Lesson 36 Balanced Life バランスのとれた人生
  3. Lesson 37 Homeless ホームレス
  4. Lesson 38 Gay Marketing ゲイ・マーケティング
  5. Lesson 39 Work-Home Trends 仕事と家庭の傾向
  6. Lesson 40 Cyberspace Etiquette サイバースペースでのエチケット
  7. Lesson 41 Anti-Graffiti Campaign 落書きを消そう
  8. Lesson 42 Humor in the Workplace 職場でのユーモア
  9. Lesson 43 Business Casual 職場での服装
  10. Lesson 44 Digital Divide デジタル・ディバイド
  11. Lesson 45 Gainful Complaining 効果的な苦情
  12. Lesson 46 Super-Seniors 元気な年配者たち
  13. Lesson 47 Ideal Hotels 理想的なホテル
  14. Lesson 48 Babies in Middle Age 赤ちゃんを再び
  15. Lesson 49 Layoff Wave レイオフの波
  16. Lesson 50 Changing Population 変わりゆく住民像
  17. Lesson 51 Global Executive グローバルなエグゼクティブ
(目次から抜粋)
Vol.3からなので、章番号が途中からとなっている。Vol.3から始めたので、Vol.3から取り上げることにする。といってもVol.1はまだ途中で全然進んでないけど・・・。

Vol.1から同じような人物が登場し、シリーズの主人公、荒木裕美(38歳男性)が日本の広告会社からニューヨークにある中堅の広告企業に転職してきたことから、このシリーズが始まっている。別にVolごと、Vol内の章ごとにストーリーがつながっているわけではないので、Vol.3からでも充分利用できる。

この本を一言で評すると、やさしい』とタイトルにあるのは大嘘で、正直難しすぎて苦行に近い(笑)。しかし、ちゃんとやりとげれば英語力、特にリスニング力は格段に向上するのは間違いない!! それくらいこの本は優れている本で、ちゃんと成果が得られた。

内容の構成としては1LessionにつきVignette(ビニュエット:短い場面)が4つある。そして、1Vignette2ページ構成で、左のページに会話の英文、英文に出てくるWord&Phrase、右ページに英文に対する日本語訳、Vocabulary Buildingという内容になっている。もちろんCDつきで、PCでも起動でき、その場合は英文も表示できるようになっている。

この本は以下の勉強本で存在を知った。この本によれば、シリーズの2冊をきっちりやれば最低でもTOEIC800点は超えられるとあり、この本の使い方が示されている。自分も信じてやってみたら、ちゃんと効果があった。

以下、上記勉強本を参考にしつつ、自分なりのこの本の使い方を示しておく。

STEP1:最初にスクリプトを見ずに1 Vignetteを3回転聞く

リスニングで重要なのは、スクリプトを見ずにどれだけ聞き取れるかを確認することである。なので、最初はスクリプトを見ずに1Vignetteを3回転繰り返して聞く必要がある。自分はCDをiTunesに入れていたので、繰り返し再生設定をし、再生回数を見つつ、3回何も見ずに集中して聞いた。

1Vignetteは大体1分30秒ほどの長さなので、3回転で大体5分程度の時間となる。まぁ、1回転目に普通に聞くとまず意味が分からない(笑)。今となってはリスニングが満点近くあるけど、いまだに初めて聞いたものは、3割程度理解できるかどうか。この教材を使い始めたのは600点ちょいだったので、もうなにがなんだか(笑)。それほど難しい。

STEP2:スクリプトを見ながら聞き取れなかった単語に蛍光ペンでマークして2回転聞く

スクリプトを見ずに3回繰り返して聞いた後は、スクリプトを見ながら音声を聞き、会話文中のどの単語が聞き取れなかったかを洗い出すために、蛍光ペンなどで分からなかった単語をマークしていく。マークしていく基準は、知っている単語だけど、リエゾンで音が聞き取れなかったものや、そもそも知らない単語などがよいと思う。

このステップを2回転やれば大体どれほど聞き取れていないかが客観的に分かると思う。赤いペンを使うと、もう知らない単語、聞き取れない単語のオンパレードで英文ページが真っ赤になり、著しく打ちひしがれるけど、そこは気にしない(笑)。

STEP3:音声を流さずに、両ページの内容を読み込む

このステップは、内容の確認となる。まず、左ページの英文を自分の読めるスピードで1回読み込む。本書は単語レベルがそれなりに高いことが難易度を上げている要因の一つだが、それ以上に会話文としてはあまり見かけない構文で構成されているという側面もある。なので、ゆっくり読んで1文ごとに文章構成がどうなっているかを確認する必要がある。

また、左ページ下のWord&Phraseに単語と意味が簡単に示されているので、そこは3回から5回は連続で繰り返して頭に叩き込む。

そして右ページの訳を1通り読み込み、さらにはVocabulary Buildingを読み込む。さらに、STEP3の締めとして、左ページの英文1文読むごとに、それに対応する右ページの訳の部分を見ていく。そうすることで、文章の意味を暗記しやすく、知らない単語も日本語の訳で紐付けて覚えられるようになる。

英文と訳を確認したあと、まだ記憶が曖昧なWord&Phrase部分を何回か読み込む。

STEP4:スクリプトを見ずに再度3回転繰り返して聞く

Vignetteの内容が頭に入っているか、聞き取れなかった単語が聞き取れるようになっているかを確認するつもりで、3回転スクリプトを見ずに繰り返して聞く。この段階まで来ると、初めて聞いたときはまったく分からなかったものが、少なくとも6,7割程度の理解にまでは上がっているはず。

ここまでを1セットとして確実にやっておきたいところ。時間と集中力に余力があれば、STEP5として、音声CDに合わせて3回転シャドーイングするというのがよい。ここまでやれば1Vignetteの取り組みとしては充分となる。しかし、1週間もすると忘れるので、やはり復習が大事となる。自分は復習を怠ってしまったので、ちょっと効率が悪かった。

このSTEPの流れをやるなら、絶対に朝やったほうがいい。なぜならものすごく集中力を使うから。普通に問題集をこなすよりも大変。夜にやってみたら、眠気と仕事の疲労で同じSTEPを実行したはずなのに、朝よりも3割ほど多く時間がかかってしまった。

また、STEP4までなんとか30分以内にやるのが理想。STEP5のシャドーイングによる音読までやると、だいたい45分ほどかかる。これ以上やり進めるのは正直しんどすぎるので、1日1Vignetteのペースがよいと思う。

復習は、週1回程度、iPodに入れて散歩しながら聞き込むとよいかもしれない。その場合は、今まで学習したLessionの部分までを聞けばよいと思う。散歩リスニングは、家でPCの前で聞いているよりも集中できるのでお薦め。

1日1Vignetteで毎日やれば、17Lession×4Vignette = 68日、約2ヶ月ちょいで終わる計算になる。とはいえ、毎日はなかなか難しいかな。自分はなんだかんだ言って、これ1冊完了させるのに1年近くはかかってしまった。本当に地道にやらないとなかなか進まないタイプの本なので。

単語レベルも難しいし、文章構成も普通の会話ではあまり見かけないものが多いし、リスニングスピードもかなり速い。TOEICのPart3の倍ほどの長さのスクリプトなので、この本で鍛えておけば、Part3は止まって聞こえるくらいにはなるかも。まぁ、最近のTOEICはだんだんスピードが速くなっているから、確実に対応できるわけではないが。

それでも、これ1冊を上記で示したSTEPでやり遂げると、確実にリスニングは450点までは上げられると断言してもいい。他にリスニング対策本とかあまりやらなかったけど、これは本当に効果があった。むしろこれだけに絞って繰り返して聞いたほうが効率的かもしれない。

しかし、この本はすでに絶版となっていて、Amazonではマーケットプレイス経由でしか手に入らないのが残念でならない。大き目の書店に行けば、Vol.3ならなんとか置いてあるところがあるので、書店で買うのがよいかもしれない。まぁ、マーケットプレイスで高めに買うことになっても、充分元は取れるので、探し回るのが面倒な人はアマゾルのがよいかもしれない。

もしくは、同著者のNHKラジオシリーズで似たような構成の本がAmazonでも書店でも買えるので、そっちをやるのでもよい。さらに、以下のネットのNHKラジオでもいいかもしれない。どちらにしても、本の場合、収録されているテーマが普通に読んでもとても面白いものなので、英語の勉強をするという意識よりも、アメリカのビジネス文化を学習するという気持ちで取り組めることができる。

やり遂げるには本当にしんどい本で、修行しているような感じだったけど、効果は抜群だった。リスニング対策としては、絶対にこれをお薦めする。



決定版やさしいビジネス英語 (Vol.3) (NHK CD‐extra book)
決定版やさしいビジネス英語 (Vol.3) (NHK CD‐extra book)
著者:杉田 敏
販売元:日本放送出版協会
(2003-03)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • TOEICのリスニングで450点は取りたい人
  • 面白い内容の音声CDで学習したい人
  • 苦行をやり遂げてみたい人
Amazon.co.jpで『杉田敏』の他の本を見る

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April 01, 2011

15分あれば喫茶店に入りなさい。

15分あれば喫茶店に入りなさい。
15分あれば喫茶店に入りなさい。

キーワード:
 齋藤孝、カフェ、勉強術、仕事術、タクティクス
利用歴30年の著者によって喫茶店活用術が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 1章 「喫茶店タクティクス」入門
  2. 2章 みんな喫茶店で勉強して賢くなった
  3. 3章 タイプ別「喫茶店」利用法
(目次から抜粋)
著者は大学生のときに上京してきてからずっと勉強や仕事などに喫茶店(カフェ)を利用してきており、その道30年のベテランらしい。そんな著者によって、喫茶店での仕事術や勉強術が『喫茶店タクティクス』としてまとめられている。

タイトルにある15分あれば、というのは、15分の短い時間でもカフェに入って勉強なり仕事に使えばよいということを示している。それほど現代社会の日本では、純粋にコーヒーを楽しむという目的以外に、カフェが勉強や仕事、商談の場として使われつつあることも示している。

以下、特に参考になった部分を列強しておく。
  • 喫茶店で「考える」内容は、ポジティブで生産的
  • 仕事や勉強をする際に、スポーツの時間感覚を取り入れるべきで、そのように仕事や勉強に取り組めるのが喫茶店
  • 喫茶店にわざわざ何百円ものお金をを払うのは、コーヒーではなくて空間を買っている
  • 喫茶店は自分のメンタルを整えて、もう一度フラットにする場
  • 出先で本を買ったら、そのまま喫茶店に持ち込めば、喫茶店で過ごす時間が、身につく読書の時間になる
  • マンガ喫茶は「ダラける場」と心得よ
  • 喫茶店に誰かと一緒に入った場合、そこでは人の対話力が露わになる
まぁ、主な内容はこんなところか。仕事術の細かい部分や、喫茶店でどのように道具をそろえておくかといったことや、必ずコーナー席を狙えとかいろいろと著者流のカフェの使い方が示されていて勉強になる。

特に自分もやっているなぁと思う内容がたくさんあって、自分のカフェの使いこなし方は間違ってなかったと思えてよかった。

例えば、以下の記述に関して。
 喫茶店によって空いている時間、盛り上がっている時間は違うので、自分の行きつけの喫茶店を五軒ぐらい作っておいて、「この時間はこっちが空いている」「この時間帯はこっち」と判断できるようにしておきましょう。
 よく行く街では、「この街ならこの喫茶店」という、定宿のような店を決めておく
のがいいと思います。
(pp.144-145)
ずっとTOEICの勉強をしているときは、まさにこのタクティクスを実践していた。平日は週2,3回行きつけのエクセルシオールに通って勉強し、休日はスタバとタリーズを梯子したりした。休日で8時間以上勉強したときは、午前中エクセルシオール、午後からタリーズ、夜スターバックスと3件くらいまわったことも結構あった(笑)。

おかげでどの時間帯に混雑して、笑顔がすばらしい定員さんがいついるかまで大体わかるようになってしまったwwwまぁ、定員さん目当てだけが目的でカフェで勉強していたわけではないけどね。やはり家で勉強するとついついネットしたりして集中できないし、カフェ代を投資と考えて、その時間はきっちり集中しようというのもあったし。

もちろん、笑顔がすばらしい定員さんがいるカフェはもうやる気120%で勉強できるというボーナスがあるので、やはりその分勉強がはかどったのは間違いなかった。家での1時間の問題集の進捗状況と、カフェでの進捗状況はあきらかに違ったし。これをモテ勉強法として、秘かに自分なりのHackにしているwww

週4,5でカフェに通っていたことになるから、家計簿を振り返ってみると、カフェ代だけで軽く月1万円は超えていた。その投資額はTOEIC900点突破というリターンで充分ペイできたと思う。

自分が今でも毎週土日のどちらかに通っているのは、スターバックスで、著者曰く、スターバックスは以下のような特徴があるようだ。
 スタイリッシュで、リラックスしていて、なおかつビジネスの香りがする。この三つの輪が重なっているのが、スターバックスの魅力です。
(pp.129)
なるほどと思った。スターバックスに限らず、シアトル系のチェーン店カフェはどこも勉強している人が多いと思う。スタバは特に外人が多く訪れる印象。あと綺麗な人も多いwww

カフェはどこも午後から混雑するので、休日ならねらい目は開店直後から午前中に行くのがよいと思う。午前中は駅の近くとかでなければ、基本的に空いているので。休日の朝にスターバックスで読書したり、勉強するのがもう習慣になっている。

ちなみに、自分が毎週通っているスターバックスは、新宿三井ビル店。

stab

土日のどちらかに必ず自分がいるはず(笑)。もう1年半は通っていて、確実に店員さんに顔を覚えられている。

あと、以下の本もあわせて読みたい本。いつもよりも濃い記事なので、ぜひ参考に。
もちろんスタバで勉強するとき、今でもグランデで居座っている。ちなみに、スタバはクレジットカードが使えるから、いつもカードで払っている。小銭増えるのやだし、カードだと明細にスタバ利用履歴が残るし。

スタバだとタンブラー持参だとちょっと安くなるのだけど、タンブラー持って行けば月のカフェ代押さえられたんじゃないかとあとになって思った。しかし、持ち運んだり、洗ったりするの面倒だなぁと思うし、結局そこにコストがかかるじゃないかと思ってやらなかった。

自分がチェーン店で一番好きなコーヒーはエクセルシオールの本日のコーヒーかな。あと、1回ネタで3000円のコーヒー飲んだことある。味はぜんぜん分からなかったけど・・・。以下のお店にある。だいぶ本書の内容から脱線してしまったけど、本書はとても読みやすい内容となっている。また、何よりも装丁や紙、そしてページ内のフォントまでがコーヒー色となっているのが喫茶店っぽくてよい。

自分は、喫茶店、カフェで毎週エネルギーを充電している感じかな。勉強したり読書したり、雑談したり、カフェの店員さんの笑顔に癒されたりと使い方は無限大。そんな喫茶店ライフを送りたい人はぜひ本書を読んでみるとよい。

本当は仕事なんか辞めて毎日行きつけのスタバで読書したいと思っている。むしろそこに住みたいとか(笑)。いつかカフェBar、サロンみたいな本がたくさんあるお店を経営して、ずっとそこで本を読んでいたいとか夢想している。



15分あれば喫茶店に入りなさい。
15分あれば喫茶店に入りなさい。
著者:齋藤 孝
販売元:幻冬舎
(2010-09)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • カフェが好きな人
  • 家で勉強に集中できない人
  • 喫茶店マスター!?になりたい人
Amazon.co.jpで『喫茶店』の他の本を見る

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