September 2011

September 25, 2011

プログラミング作法

プログラミング作法
プログラミング作法

キーワード:
 Brian Kernighan / Rob Pike、C言語、プログラミング、型、レッスン
プログラムに対する効果的な取り組み方を提示し、質の高いコードを作成/維持するという目標を支援する目的で書かれた本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 スタイル
  2. 第2章 アルゴリズムとデータ構造
  3. 第3章 設計と実装
  4. 第4章 インターフェイス
  5. 第5章 デバッグ
  6. 第6章 テスト
  7. 第7章 性能
  8. 第8章 移植性
  9. 第9章 記法
(目次から抜粋)
著者の一人は、C言語の生みの親のBrian Kernighanである。プログラミング界の神みたいな人で、この人のあらゆる開発経験が元になっているのが本書である。もう一人のRob Pikeは、ベル研究所でUNIXの開発に携わっており、現在Googleに勤務しているようだ。プログラミング時に間違ったアルゴリズムでコーディングしてしまってやたらと時間を無駄にしてしまったとか、使用するデータ構造が死ぬほど複雑になったとか、5分あれば見つかるはずのバグを一日がかりで探し回ってしまったという経験は、プログラミングを始めてから仕事で使うまで誰もが経験する道かもしれない。本書ではそうならないためにかつプログラマの生産を高めるために、簡潔性、明瞭性、一般の基本原則にそって、その具体的な方法がC言語、C++、Javaなどのサンプルコードとともに示されている。

ちょっと長いけど「はじめに」からの部分を引用しておいたほうが、本書の意図がよりよくわかるので、そこを示しておこう。
 本書のアプローチはこうした基本的で互いに関連し合う原則に基づいており、これらの原則はあらゆるレベルのコンピュータ使用形態に通用する。まず簡潔性(simplicity)。これはプログラムを短く扱いやすい状態にしておくということだ。明瞭性(clarity)はプログラムを人間にもマシンにもわかりやすく書くことを表す。一般性(generality)は幅広い状況できちんと機能し、新たな状況にもうまく対応できるという意味で、自動化(automation)は自分の代わりにマシンに仕事をさせて、つまらない佐合から自分を解放することだ。本書では、アルゴリズムやデータ構造から設計、デバッグ、テスト、性能改善の話題にいたるまで、さまざまな言語を使ってコンピュータプログラミングについて解説する。これによって、個別の言語やオペレーティングシステムやプログラミングパラダイムにとらわれない、ソフトウェア工学の普遍概念を明らかにできるはずだ。

 本書は我々の経験から生まれたものだ。我々は長年にわたって数多くのソフトウェアの開発とメンテナンスに従事し、プログラミング講座で講師を務め、さまざまなタイプのプログラマと共同作業をしてきた。本書を通して、現実の問題から学んだ教訓や我々の経験から得た考えを伝えたいと思うし、技術レベルの如何を問わず、すべてプログラマが自らの能力と生産性を向上させるのに役立つ手段を提示できればと思う。
(pp.11-12)
そして、読者に唯一必要な条件として、できればCかC++かJavaでの多少のプログラミング経験とある。まぁ、一応C言語を作った人が書いているからね。サンプルプログラムはC言語がメインで、たまに正規表現の例としてPerl、AWKまで出てくる。C言語ではポインタ表記が多いので、できればポインタのポインタまで理解しているとわかりやすいかもしれない。

どの言語もやったことのない人は、本書を読む前に一度バイブル本としての『プログラミング言語C 第2版 ANSI規格準拠』を読んでおくとよいかもしれない。まったくプログラミングやったことない人は他の言語でもいいからそれなりに習得してからがよいかもしれない。

さて、肝心の内容についてであるが、これはとても勉強になった。特に一番すぐに使えるのは、第1章の「スタイル」でしょう。変数の名前の付け方、インデントはちゃんとしましょうといった基礎的なことが示されている。プログラミングを始めたころは、どうしても自分独自の癖が出てきたりして、その癖があまりよろしくない場合は、チームで開発するときにボトルネックになる。つまり、コードの保守性が低かったり、意味不明な記述になっていたり、移植性が悪かったり、典型的なのはバグだらけだったりする。

第1章を読むだけでそういうよろしくない部分を改善し、定番的な型を身に着けられる。ゴルフで言ったら、変なフォームを身に着けてしまってなかなかボールがちゃんと飛ばないけど、ちゃんとレッスンプロに教わったら変な癖が改善され、よく飛ぶというような感覚に似ている。かといって、プログラミング初心者がいきなり全てを読みこなせるような内容ではないけど。

本書の巻末に「Appendix:ルール集」として各章のルールが示されている。自分自身の勉強のためにも、1章の「スタイル」のルールを全て以下に列挙しておこう。
  • グローバルにはわかりやすい名前を、ローカルには短い名前を
  • 統一しよう
  • 関数には能動的な名前を
  • 名前は的確に
  • 構造がわかるようにインデントしよう
  • 自然な形の式を使おう
  • かっこを使ってあいまいさを解消しよう
  • 複雑な式は分割しよう
  • 明快に書こう
  • 副作用に注意
  • インデントとブレースのスタイルを統一しよう
  • 慣用句によって一貫性を確保しよう
  • 多分岐の判定にはelse-ifを使おう
  • 関数マクロはなるべく使うな
  • マクロの本体と引数はかっこに入れよう
  • マジックナンバーには名前をつけよう
  • 数値はマクロではなく定数として定義しよう
  • 整数ではなく文字定数を使おう
  • オブジェクトサイズは言語に計算させよう
  • 当たり前のことはいちいち書くな
  • 関数とグローバルデータにコメントを
  • 悪いコードにコメントをつけるな、書き直せ
  • コードと矛盾させるな
  • あくまでも明快に、混乱を招くな
(pp.335-336)

これらのルールは文脈の中で示されており、これだけを読んでも微妙なので、ぜひ本書で内容を確認してほしい。また、マクロとかC言語特有の記述もあり、すべてのプログラミング言語に該当するルールではないので、そこは読み替える必要がある。

特に自分がよくやりがちなのはコメントを多く書きすぎるということかな。学生の時からの癖で、ついつい明らかにコードを読めばわかるような部分にもコメントを書いてしまう。まぁ、基本的に今はExcel VBAで自分しかツールのメンテナンスをしていないからよいのだけど、そうはいってもどこで自分の作ったプログラムが移植されたりするかわからないので、やはり書きすぎはよろしくないので気を付けたい。

今は新人君のプログラミングレッスンをやっているので、特にこのスタイルの部分が改めて勉強になった。マジックナンバーはなるべく定数化しましょうねとか、基本中の基本であるインデントをそろえるとか最近指摘した。そういうのは、プログラミングをやり始めた時にはあまり気づかない部分かもしれないし、なまじプログラミング経験があまりないときにそういう基礎的な部分をきっちり身に着けておいたほうがよいかもしれないし。

なので、プログラミング経験にまだ乏しい人は1章だけはなんとか習得しておいたほうがよいと思う。初級レベルを脱却するなら第2章の「アルゴリズムとデータ構造」まで理解しておきたいところ。ここはソートや二分探索木などの典型的なアルゴリズムが示されている。応用情報技術者試験にもよく出てきたね。

3章以降からちょっと難易度が上がって、チームや仕事でのプログラミング経験がないとちょっと理解するのに苦労するかもしれない。実体験がないと感覚的に理解できずにふーんって感じで終わってしまうかもしれないし。自分は5,6,7章のデバッグ、テスト、性能の部分が特に勉強になった。

本書はC言語で連結リストなどを学習していた大学2年生のとき、正確な日時は2003年の6月28日(土)に大学の図書館で読んだことがあった(なんでそんなに正確にわかるかというと、ノートに読書記録をつけていたから)。その記録によると読了時間が20分となっており、当時速読訓練も兼ねていたからその読書時間となる。もちろん20分で読める程度の理解で、さっぱり記憶に残っておらず、たぶんこんなことが書いてあったとしか言えなかったと思う。

そして3年前の2008年の夏にアマぞった本書をようやく最近になって読了した。3章まで読んで積読状態になっていたのを続きからなんとか読み始めた。大体1章30〜40ページあたり平均90分ほど時間がかかった。全350ページ読了まで大体10時間ほどかな。もちろん完全に理解しているわけでもないし、ところどころ問題としてなんとかせよっていう部分はあまり考えずに飛ばしていたけど、大分理解できたと思う。昔に比べて各段に理解度が上がっている。

なんだか本書をある程度読みこなせて、まだまだプログラマとしてなんとかやっていけるのではないかという自信みたいなのがついた。最近いろいろともっとページ数が多くて辞書みたいなのをたくさん買ったので、どんどん読みこなせていけそうだなと。でもさすがに週1冊ペースで読みこなしていくのは無理かも・・・。

本書はプロプログラマとして生きていきたい人はぜひ読んだほうがよい。どんなプログラミング言語を使用していたとしても。



プログラミング作法
プログラミング作法
著者:ブライアン カーニハン
販売元:アスキー
(2000-11)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • プロプログラマになりたい人
  • プログラミングの書き方がいまいち微妙な人
  • プログラミング教育担当者の人
Amazon.co.jpで『プログラミング』に関する他の本を見る

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September 24, 2011

社長 島耕作の地球経済学 クラウド&ソーシャルビジネス基礎編

社長 島耕作の地球経済学 クラウド&ソーシャルビジネス基礎編 (KCデラックス)
社長 島耕作の地球経済学 クラウド&ソーシャルビジネス基礎編 (KCデラックス)

キーワード:
 島耕作、クラウド、SNS、ロングテール、ビジネス
漫画の社長島耕作が監修となって、クラウドとソーシャルビジネスの基礎がまとめられた本。以下のような目次となっている。
  1. LECTURE 1 ネットが変える世界のかたち
  2. LECTURE 2 クラウド・コンピューティング
  3. LECTURE 3 グーグル、ロングテール、そしてフリー
  4. LECTURE 4 ソーシャルビジネス―いいね!がつくる世界
  5. 社長 島耕作の緊急メッセージ 災害後の日本人へ
(目次から抜粋)
本書はビジネスマン向けにクラウドとソーシャルという二つの概念を基礎から分かりやすく解説している本となる。監修は、漫画のTECO⊥(テコット、最後のTは上下逆になっているのが正式社名)の社長、島耕作という設定になっている。実際に執筆している人は別にいる。

LECTURE1ではネットが世界を変える例として、今年起こった中東のネット革命、つまりFacebookがきっかけとなってそれが起こったと示されている。本書によると、チュニジアのジャスミン革命は田舎に住む26歳の青年、モハメド・ブアジジの抗議の焼身自殺がきっかけとなり、ブアジジのいとこがそれを携帯の動画で撮影し、それをFacebookに投稿して一気に広まったのがきっかけらしい。もともと不満が鬱積していた状態があり、それを発散する一助となったのがFacebookで、民衆の声を起こす役割を果たしたとあった。これはあんまりニュースを見ていなかったから、詳しいことを知らなかったので勉強になった。本書によると、革命のツールになった理由として、Facebookが実名制であることと、サーバーがアメリカにあるので、デモを募るようなFacebookページの作成者は、宣言しないかぎり不明で、国家による情報統制がきかないからとあった。なるほどと思った。

あとはウィキリークスやスマフォのOSについていろいろと示されている。ここらへんはさすがにネット記事をそれなりに追っていたので、特に目新しい内容ではなかった。

LECTURE2ではクラウド・コンピューティングに関してで、Google DocsやDropboxなどのオンラインストレージ、Evernoteの概要などが示されており、クラウド化によって企業のIT資産の所有と管理の概念が変わってくると示されている。ここもすでに既知の内容だった。

LECTURE3はGoogleの広告主体の収益のビジネスモデルやロングテール、フリーについて示されている。ここは今さら感のある内容で、2年前くらいに話題になっていた基本的な内容が示されている。あと、オープンソースビジネスの例として、LinuxとChrome OS、Androidについても示されていた。Chromeは個人でもプロジェクト参加できるらしい。これは知らなかった。これはあとで確認しておこう。英語だけど。

LECTURE4ではFacebookをもとにしたソーシャルビジネスの可能性について示されている。ネット上にあふれかえっている情報の選別、情報の価値判断は結局は自分の知っている人によるということから、ソーシャルネットワークをうまく活用することが今後重要になっていくとある。そして、個人レベルでは実名登録しておき、就職や転職にセルフブランディングとして活用するのがカギとなっていくとある。

まぁ、内容の紹介はこんなところでしょう。自分は一応ITが専門であるし、FacebookやTwitterを使用しているし、スマフォもAndroidなので、ほぼ本書の内容を現在進行形で体感しているので、目新しいことはあんまりなかった。とはいえ、基礎的なレベルから改めて全体像の把握の復習になってよかったと思う。

個人的にはまだFacebookをどう使いこなすかを試案しているところで、いろいろと毎日試行錯誤している感じ。当初は外国人の知り合いを増やそうと英語のみで投稿していこうと思っていたけど、友達構成がリアルの日本人がほとんどなので、英語で投稿すると「いいね!」が全く押されない(笑)。日本語だとしょうもないことでもだったり、食事の写真をアップするだけで割と「いいね!」が押されやすかったりいろいろだなぁと思う。

Facebookはまだまだ進化過程で、最近もリスト機能が変更になったり、今後も大きなバージョンアップがあるようだ。まだFacebookをやってない人はとりあえずアカウントを取得してやってみるのがいいかもしれない。mixiみたいにハンドルネームじゃなくて、実名に抵抗があるかもしれないけど。ちなみに、自分のアカウントは以下となる。友達申請は100%受け付けますよ!!

また、島耕作の地球経済学シリーズは本書を含めて3冊目で、1作目は読了済み。2作目の『世界恐慌「日本人の覚悟」編』は未読なので、そのうち読もう。

そんで今日は買ったばかりのPCが届いて、そのPCから更新している。PCの写真状況もFacebookに載せてあったり。ちなみに、買ったのは以下。約10万円でこのスペックなので満足☆ということで、New PCになったことだし、ブログ更新もちゃんとやっていきますよと。



社長 島耕作の地球経済学 クラウド&ソーシャルビジネス基礎編 (KCデラックス)
社長 島耕作の地球経済学 クラウド&ソーシャルビジネス基礎編 (KCデラックス)
販売元:講談社
(2011-06-23)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 島耕作シリーズが好きな人
  • facebookの概要について知りたい人
  • ソーシャルビジネスに関心がある人
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September 23, 2011

TOEIC TEST990点満点英文法・語彙

TOEIC(R)TEST990点満点英文法・語彙 (アスカカルチャー)
TOEIC(R)TEST990点満点英文法・語彙 (アスカカルチャー)

キーワード:
 TOEIC、文法問題、Part5、難問、修行
TOEICの文法・語彙問題集。TOEIC本で未レビューだったのを忘れないうちに取り上げておこう。内容に関しては、目次よりも前書きの部分が分かりやすい。

一般的に市販の問題集は、全体的に平均レベルが600点から700点前後になるように作成されており、800点以上の上級者にとっては物足りなく、1冊で勉強するには効率が悪い。そこで、本書のような上級者向けの難問問題集が作成されたようだ。以下プロローグから抜粋。
 そこで、そういった英語学習者のニーズに応えるために、本書は730点の普通レベル問題から、難しめの860点レベルの問題、さらに最難関の950点レベルまでの問題をカバーし、730点レベル、800点レベル、860点レベル、900点レベル、950点レベルの5段階マーキングをし、全問題の平均レベルが860点レベルになるようにしました。それによって、中上級者が最大の学習効率でTOEICの高得点をとるためのトレーニングができるように工夫された画期的な1冊と言えます。
(プロローグから抜粋)
この問題集は市販で売っているTOEICの文法問題集で最上級の難しさ!!もう嫌になるくらいwww

最初に実力診断問題があり、800点超えたあたりでやってみたのだけど、正答率が4割くらいで、もうそこで戦意喪失しそうなくらい。内容に関しては、正直本試験でほとんど出題されないようなものばかりが収録されているという印象。

しかし、TOEICの文法問題では900点以上の実力を持つ人も990点まで点数差をつけるために、Part5の40問の中に2,3問は、ん?こんなの見たことないぞ!!っていうのが仕込まれていたりする。そういう見たことないような重箱の隅をつつくような語彙、熟語がふんだんに収録されているのが本問題集となる。

正直1回転やり通すのがしんどい。文章レベルも知らない単語ばかりで構成されているので、なんだか精神修行のように思えてくる。解答を確認するとまず正解じゃないし・・・。問題のレベルが5段階になっているけど、あんまり当てにならないし、730点レベルでも知らないものは解けないし、あんまり気にする必要はないかもしれない。

あと、問題のページ構成が激しく使いづらい。読者の利便性をまったく考慮されていない。問題が10問続いた後、続けて同じページに解答が示されている。解説もかなり手抜き感いっぱい。まず「訳」が示されており、その次に「ポイント」が示されているのだけど、どれも『文脈から「士気をなくす」という意味の「demoralized」が正解。』っていう感じで、単語を入れ替えれば使いまわせるものばかりとなっていて、適切な解説とは言えない。

TOEICの試験に何問本書から出題されるか正直判断しかねるし、激ムズの重力トレーニングみたいな感じで、800点未満の人はこれをやるべきではないと思う。他にももっとよい文法問題集があるし。最低でも800点以上の実力がないと1回転やりこなすのもしんどい。ではどのレベルの人がやるべきかというと、900点以上を確実に取りたい人かな。

実際、本書の1回転目を今年の2011年1月5日から2月5日までかけてやったところ、途中の1月30日の本試験で955点(L:490, R:465)を獲得できた。特にリーディングが450点を超えられたのはよかった。本書のおかげかは分からないけど、Part5の解答スピードが断然に速くなっていたのは確か。本書から似たような問題が出た!!っていう実感は正直ないけど。

文法問題集は以下のものがお勧めかな。「文法特急」はシリーズ化されているので、すべてやったほうがよい。

修行して900点以上取りたい人は本書をやってみればよい。



TOEIC(R)TEST990点満点英文法・語彙 (アスカカルチャー)
TOEIC(R)TEST990点満点英文法・語彙 (アスカカルチャー)
著者:植田 一三
販売元:明日香出版社
(2010-11-16)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 900点以上取得したい人
  • 文法、語彙の実力試しをしたい人
  • 精神修行したい人
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September 19, 2011

実践的データモデリング入門

実践的データモデリング入門 (DB magazine selection)
実践的データモデリング入門 (DB magazine selection)

キーワード:
 真野正、DB、モデリング、分析、設計
データベース設計の前工程に必要なデータモデリングの具体的な方法が基礎から示されている本。技術本は目次が重要なので、今回は省略せずにすべて示す。
  1. 第1部 基礎編
    1. 第1章 なぜモデリングを行うのか―モデリングの種類と手順―
    2. 第2章 モデリングの基本作法―モデリングの記法と読み方―
    3. 第3章 データモデルを補完するモデル―プロセスモデルとUML―
  2. 第2部 実践編
    1. 第4章 エンティティの切り出し方―トップダウンモデリング―
    2. 第5章 トップダウンでの主キーと主要属性の定義
    3. 第6章 ネーミング標準とドメイン
    4. 第7章 ボトムアップ分析(その1)
    5. 第8章 ボトムアップ分析(その2)―CRUD分析―
    6. 第9章 トップダウンモデルとボトムアップモデルの融合
    7. 第10章 RDB論理とビジネスルール
    8. 第11章 モデルパターンの活用
    9. 第12章 ツールの活用法―できること、できないこと―
    10. 第13章 モデルレビューの観点
    11. 第14章 論理モデルから物理モデルへの変換
    12. 第15章 物理実装のポイント
    13. 第16章 ビジネス環境の変換に伴うモデルへの影響
    14. 第17章 モデルの変更管理―維持管理の必要性―
(目次から抜粋)
第1部の基礎編の重要な部分を簡単にまとめておく。

まず、データモデリングとは何かというと、『利用者とシステム構築者に実業務の姿をモデル化してみせるもの』となる。そして、テーブル、インデックスなどの格納構造の設計となるデータベース設計の前工程で利用されるものとなる。

データモデルの種類として以下の3つがある。
  • 概念モデル・・・システム構築の最初に作成するモデルで、こんなシステムが作りたいといった要件を盛り込んだもの
  • 論理モデル・・・概念モデルを引き継ぎ、システムで必要とするデータ項目をすべて付加したもの
  • 物理モデル・・・リレーショナルデータベース(RDB)のテーブル1対1に対応し、CREATE TABLEなどを用いてスキーマ定義の生成が可能なもの
ここら辺は基本情報とか応用情報技術者試験のDBの分野でもよく出るね。そんでモデリングの手順が以下のように示されている。
  1. 情報戦略に基づいた概念コーポレートデータモデル(概念CDM)の作成
  2. 業務機能と概念CDMのエンティティのCRUD分析を行い、プロジェクトごとに概念プロジェクトデータモデル(概念PDM)を作成
  3. 新システムの要件を加味して、主要属性を追加し、論理プロジェクトデータモデル(論理PDM)を初期作成
  4. 論理PDMに属性(データ項目)を追加し、関係付ける
  5. テーブル、カラム名、インデックスなどのDBMS固有情報を付加して物理プロジェクトデータモデル(物理PDM)を作成
  6. 物理PDMからDBMS上に実装
さらにトップダウン分析とボトムアップ分析を両方組み合わせていくとよいらしい。

第1部の内容の残りはエンティティや属性、リレーションシップなどのモデリング記法の読み方などが示されている。

第2部からはネット書店を具体例にしてデータモデリングの方法が具体的にかつ網羅的に示されている。これが結構ボリュームがあり、他の本にはあまりないような網羅性と思われる。

微妙なデータモデリング本は、分かりにくかったり、扱う対象が微妙だったり、もう少し深く突っ込んで欲しいというものが多いが、これはかなりよかった。Amazonで評価が高かっただけはあった。まぁ、Amazonの自分の購入記録によると、買ったのは2007年で、約4年間も積読状態にしていたわけだけど(笑)。

モデリング時のポイントの例として、何でもかんでもエンティティを分割しまくるのではなく、業務や利便性を考えてエンティティを統合したままにしておくべきといったことが結構勉強になった。こういうのは具体例、本書の場合はネットショップの顧客、店舗情報、注文内容といったエンティティを見ながらでないとまったく分からないので。

著者によると、良いモデルとは以下のようなものらしい。
  • モデルを見て概略業務が分かる
  • 一度説明してもらえば業務内容を把握できる
(pp.236)

モデリングをするときは、モデリング記法を書けるだけではなく、お客さんの業務が理解できていないとダメだしね。これが会計システムであったり、物流システムであったり、販売管理システムであったりと多岐にわたる。高度にモデリングできる人は、お客さんの業務に精通していることに他ならない。

データモデリングがうまくなるには、年数をかけて習得しなければいけない部分があるのかなと思った。少なくとも仕事でモデリングしてみるという経験が必要だしね。本だけ読んでも限界がある。そして、本書はその補助になる。

結構本書に誤記があった。版が進んでいるものは修正されているようだが、読み始める前に誤記の部分を先に以下のページで確認しておくと良いかも。また、モデリング本は以下もお勧めかな。「アナリシスパターン」は本書の参考文献にも示されていた。それにしても、意外にモデリング本を読み込んでいたんだねぇ。まぁ、Oracle EBSのプロジェクトに関わっていたときだね。

自分は分析タイプなのでモデリングとかデータベース設計に向いていると思う。なので、データベースを主軸の技術領域として、今後専門性を深めていこうかなとか思ったり。ということで、来年の春にデータベーススペシャリスト試験を受験予定。応用情報技術者試験合格による午前I問題の免除の期間が合格から2年までらしいというのもあるし。

ちなみに、本書は約7日間で10時間近くかかって読了した。300ページちょいの技術本を読み込むにはこれくらい時間がかかるようだね。完全に理解していないし、基礎から網羅的に示されているので、また実際にモデリングするときくらいに再読み込みしよう。



実践的データモデリング入門 (DB magazine selection)
実践的データモデリング入門 (DB magazine selection)
著者:真野 正
販売元:翔泳社
(2003-03)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 上流工程に関わっている人
  • データモデリングについて基礎から知りたい人
  • データベースを極めたい人
Amazon.co.jpで『データモデリング』の関連書籍を見る

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September 17, 2011

仕事で「一皮むける」

仕事で「一皮むける」 (光文社新書)
仕事で「一皮むける」 (光文社新書)

キーワード:
 金井壽宏、仕事、キャリア、成長、事例
経営幹部クラスの人たちに一皮むけた体験をインタビューしてまとめれた本。以下のような目次となっている。
  1. 「一皮むける経験」が最大のキャリア・チャンス
  2. 「入社初期段階の配属・異動」で一皮むける
  3. 「初めての管理職」で一皮むける
  4. 「新規事業・新市場のゼロからの立ち上げ」で一皮むける
  5. 「海外勤務」で一皮むける
  6. 「悲惨な部門・業務の改善と再構築」で一皮むける
  7. 「ラインからスタッフ部門・業務への配属」で一皮むける
  8. 「プロジェクトチームへの参画」で一皮むける
  9. 「降格・左遷を含む困難な環境」に直面して一皮むける
  10. 「昇進・昇格による権限の拡大」で一皮むける
  11. 「ほかのひとからの影響」で一皮むける
  12. 「その他の配属・異動、あるいは業務」で一皮むける
  13. 「節目」に一皮むけ、キャリア発達を続けるために
  14. 「一皮むけた経験」からリーダーシップ開発へ
(目次から抜粋)
著者は経営学が専門の大学教授で、日ごろから会社勤めをしている人が成長を続けるなら、その人がどのような産業で、どのような仕事経験を経て、上司部下の関係なども含めてどのようなことを成し遂げたのか?ということに関心があったようだ。そんなとき、社団法人関西経済連合の人材育成委員会から「経営におけるひとの問題」に取り組みたいという相談があり、そこで経営幹部クラスの人にいろいろと一皮むけた経験をインタビューし、まとめられたのがこの本となる。

どちらかというと学術的で、さらには一人ひとりの経験があまり深く示されているわけではない。著者も本書について以下のように示している。『他人の「一皮むけた経験」を読んでも、一皮むけることはない』から以下抜粋。
英雄や武将物語に範を求めてもいいが、現実に仕事と向き合ってキャリアを磨いている多くのビジネスマン(ウーマン)にとって、先輩たちが語る「一皮むけた経験」はもっと注目されてしかるべきだと思う。しかし、ここで指摘しておきたいことは、本書を読んでもその(読書)経験で一皮むけるわけではなく、読書や座学は「一皮むけた(仕事)経験」にカウントできないということだ。
「ここまで引っ張っておいて」と言われるかもしれないけれど、一皮むける状況(時間・空間)はほかの誰でもなくあなたが握っているし、その状況を通過して初めて経験になるからである。一皮むけるために「一皮むけた経験」を読むのではなく、「節目だな」と自分が感じられたとき、先輩たちがその節目で何を考え、どう行動し、どう一皮むけたのかを知り、あなたが一皮むけるためのきっかけ、指針、材料にしていただきたいと思う。
(pp.235)
本書では44の事例が示されているのだけど、一人ひとりの事例紹介に割かれているページ数が3,4ページなので、正直あまり深みがない。その人がどういうバックグラウンドで、どう経験していったのかが簡潔にまとめられているだけである。

なので、本書の使い方は、自分の場合は「節目」はいつで、今まで一皮むけた経験がこれまでのキャリアにあっただろうか?もしくは、これをやりきれば一皮むけるのではないか?と考えながら読んでいくのがよいかもしれない。

自分自身のことに関して示しておくと、もう6年目突入になるが、一皮むけたと自信を持って言えるものがまだ何もないなぁと思った。まだまだ「節目」になるようなことも経験してないのかもしれない。

あと数年後に振り返ってみたら、8月から部下ができて、上司になった、ということがもしかしたら一皮むけた経験と言えるのかもしれない。現在進行形のことであるが、上司になると適当な仕事をしてられないし、上司らしく部下の指導をしなければいけないし。なんだかちょっと仕事に対する取り組みの意識が変わっているのは実感する。

自分自身のキャリア構成について考えていきたい人にはもっと良い本があると思う。以下はこのブログで取り上げたものでお勧めのもの。「働くひとのためのキャリア・デザイン」は本書と同じ著者の本で、こっちのほうがキャリアを考えるには良いと思われる。また、下二つは高橋俊介氏というキャリア論が専門の人の本で、こっちもかなり参考になると思われる。

キャリアデザインは自分の思い描いたとおりになることはないかもしれないけど、少なくとも自分が進んでいく方向性だけはちゃんと決めておきたい。流されるままに行くと、現状よりもよろしくない状況に陥ってしまう可能性が高いので。少なくとも自分で自分のキャリアを選んでいくという意識でレベルアップしていきたい。



仕事で「一皮むける」 (光文社新書)
仕事で「一皮むける」 (光文社新書)
著者:金井 壽宏
販売元:光文社
(2002-11-15)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • キャリアについて考えてみたい人
  • 経営幹部にまで出世したい人
  • 仕事で一皮むけたい人
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September 14, 2011

共和国の戦士

共和国の戦士 (ハヤカワ文庫SF)
共和国の戦士 (ハヤカワ文庫SF)

キーワード:
 スティーヴン・L・ケント、SF、海兵隊、クローン、出世
ミリタリーSF作品。以下のようなあらすじとなっている。
26世紀、人類は統( U)合政体(A)のもとに統一され、銀河系各地に進出していた。UAは合衆国憲法とプラトンの『国家』を基本として成立し、民主的な制度と同時に“戦士階級”を有している。ただし戦士階級に属する者は基本的にすべて同一のクローンであった。両親の事故死により、“孤児院”でクローンたちと共に育てられたハリスは、卒院後、二等兵として砂漠惑星ゴビに配属されるが、そこで全銀河を巻きこむ怖るべき陰謀の渦中に……!?
(カバーの裏から抜粋)
本書はアメリカで『THE CLONE REPUBLIC』というタイトルで2006年に発表されたようだ。日本では2010年に本書が出版されているようだ。なんとなく最近SF作品を読み込んでいこうと思って、本屋でジャケ買いした。タイトルも『宇宙の戦士』っぽくてよかったし。1巻完結だと思ってたら、どうやら6部作で、本作は序章に過ぎなかった!!軽く500ページは超えるのに。

この世界では地球はアメリカベースの国家が世界を統一し、銀河系にさまざまな惑星があり、各惑星が独立国家的な役割を果たしている。戦争には量産されたクローン兵が主に参画している。クローンは出世できてもせいぜい軍曹レベルで、自然生まれでないと士官クラス以上になれない。

またクローンには神経プログラミングが施され、自分自身がクローンであることに気付かない。みな同じような顔立ちだが、クローンたち自身は自分たちの顔が違って見え、また自分自身がクローンであることに気付くと死んでしまうように設計されている。

そんな世界で辺境の砂漠の惑星ゴビに配属されてた新兵のハリスは、そこで軍から離反した将軍、クロウリーを追うことになる。そこからハリスの成長物語が始まる!!

500ページ超だったけど、1週間程度で読み終えられた。ハードなSFではなく、エンタメ系要素が強いミリタリーものだった。巨大艦隊が出てきたり、ワープ施設があったり、クローンの設定などがあったり。あと、日本人の末裔が多く住んでいる惑星が出てきたりする。その惑星名は「エゼル・クリ」というものだけど、「シンニッポン」に名称変更しようと住民が主張していたり。

SF的な要素としては、ヘルメットにあるメガネ型のバイザーというもので音声コマンドを実行して夜間モード、感熱モードにしたりして敵を認知したり、音波を飛ばして地下の空洞を調査できるようになっていたりする。あとは艦隊にはシールド機能がついていたりなどなど。

主人公ハリスは2等兵からスタートするのだけど、3ヶ月でいきなり伍長クラスに出世する。そういう軍隊の階級を自分の所属組織に当てはめてみると、大体このクラスかなぁとか想像するのが面白かった。伍長クラスはプロジェクトのチームリーダークラスかなとか。

あと、軍隊組織が現行のアメリカ軍を踏襲しているようで、それによると海軍と海兵隊は全然別組織であることが分かってへーと思った。海軍がネイビー、海兵隊がマリーンらしい。そんでアメリカでは海兵隊は陸、海、空軍と同列に独立しているようだ。物語の主人公は自分が海兵隊所属であることをよく強調していた。

主人公の成長によって、階級が上がっていくのを現実の自分自身に投射してみたりしながら読むと面白い。自分も仕事で戦果を上げて出世したいなぁとか。まぁ現実的にはまだまだ一等兵クラスなので、前線部隊に送られて必死にお仕事するのだけどねぇ。まぁ、最近はちょっとぬるま湯で、たるんできているのでまた修行というか、地道に訓練しませんとね。

現在本シリーズは最近になって3巻目が発売された状況となる。まだ2巻すら買ってないし、1巻ではこれからというところで終わっているので、かなり続きが気になる。

ミリタリーSF物はあまり読まないから結構新鮮で面白かった。



共和国の戦士 (ハヤカワ文庫SF)
共和国の戦士 (ハヤカワ文庫SF)
著者:スティーヴン・L・ケント
販売元:早川書房
(2010-05-30)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • ミリタリー物が好きな人
  • クローンなどが出てくるSFが好きな人
  • 一等兵クラスで将来出世したい人
Amazon.co.jpで『スティーヴン・L・ケント』の他の作品を見る

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September 11, 2011

業務によく効くAccess 開発現場ワザ

業務によく効くAccess 開発現場ワザ (DB Magazine SELECTION)
業務によく効くAccess 開発現場ワザ (DB Magazine SELECTION)

キーワード:
 星野努、Access、フォーム、連携、設計
MSのOffice製品であるデータベース管理ソフト、Accessを業務で実用的に実装する方法が示されている。はじめにと目次は著者の以下のページを参照したほうがよい。対象読者はどちらかというと、VBAの基礎的な文法が理解できており、さらにはAccessに限らずデータベースの基本的な概念が理解できている人向けとなる。今仕事でAccessを使うことがあるので、読んでみた。

自分はDBの基礎は大学生のときに講義で受講したし、MySQLとかOracle、SQLServerなどを経て実際に触れてみて理解している。VBAに関してもExcel VBAでツールを30個近く、数万行近くはコーディングしているので問題ない。しかし、AccessのDB、もしくはAccess VBAとなるちょっと不安な部分があったので、この本が結構役に立った。

Excel VBAの場合はあまりフォームを使ったものを作ったりしないのだけど、Accessはどちらかというとフォームを使ってデータ操作することがメインで使われやすいので、そのデータの取得方法、見せ方について知っておく必要がある。本書ではフォーム、サブフォーム、さらにはフォーム上に乗せるコントロールなどにかなりページを割いて示している。

図解でキャプチャ画面もあったり、コードのサンプルも載っているのでかなり分かりやすいと思う。初心者向けすぎて冗長な説明もないのが自分には合っていてよかった。脚注にも補足説明がたくさんあるし。

業務でそのまま使えるサンプルが多く示されている。以下簡単にそれらの一部を列挙しておく。
  • 指定ユーザーのみにフォームを開かせる
  • ラベルに今日の日付を表示する
  • ボタンにロールオーバーの機能を持たせる
  • カレント行全体の背景色を変える
  • オブジェクトをメールに添付する
  • CSVファイルへの加工データのエクスポート
AccessとExcelの連携、エクスポート処理についても示されていてよかった。ここが結構知りたかった部分なので。また、Access内でVBAでExcelを直接操作する方法が示されていて参考になった。参照設定を使用するパターンとCreateObject("Excel.Application")で操作する2パターンあるようだ。これはあんまり知らなかったの勉強になった。

Excelと連携してデータエクスポートをしたり、エクスポートしたExcelファイルの書式を設定したりして整形するときに、どこまで連携して自動化するか、そしてExcel, Accessのどちら側をメインにVBAコードを書いていくかが重要かなと思った。そこが設計者の腕の見せ所だね。パフォーマンスなどを考慮して。

以下、このブログで取り上げたAccess本は以下となる。そうえいば、2年前にVBAエキスパートのAccess 2002 VBA スタンダードを取得したのだった。受験料が1万円以上もするくせにあんまり役に立たない資格だねぇww

本書は朝90分、出社前に読み、大体6日間で280ページを8時間20分ほどで読了できた。大体平日5日に90分、日曜日に120分という計算となる。なるべく今後技術本を1週間に1冊のペースで読み込んで行きたい。

あと技術本はボリュームも多いし、網羅的な内容を示せないので、結構恣意的な記事になると思う。いつものことかもしれないけど(笑)。



業務によく効くAccess 開発現場ワザ (DB Magazine SELECTION)
業務によく効くAccess 開発現場ワザ (DB Magazine SELECTION)
著者:星野 努
販売元:翔泳社
(2009-07-31)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • Accessを使いこなしたい人
  • AccessとExcelの連携について知りたい人
  • 仕事でAccessシステムを設計する必要がある人
Amazon.co.jpで『Access』の他の本を見る

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September 09, 2011

一生モノの勉強法

一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ
一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ

キーワード:
 鎌田浩毅、勉強、戦略、成功、教養
火山学が専門の著者による一生モノの勉強方法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. はじめに ──大人の勉強は「成功」を目的にするもの──
  2. 第1章 面白くてためになる「戦略的」な勉強法とは
  3. 第2章 勉強の時間を作り出すテクニック
  4. 第3章 効率的に勉強するための情報整理術
  5. 第4章 すべての基本「読む力」をつける方法
  6. 第5章 理系的試験突破の技術
  7. 第6章 人から上手に教わると学びが加速する
(目次から抜粋)
2年前に発売していて、そのとき結構いろんな書評ブログで取り上げられていたのを覚えている。この本は7月くらいに買った。いつだって自分の勉強方法が適切かどうか、問題ないかどうか気になるもので、確かめるように読んだ。

仕事で成果を出すためには「知識」と「教養」の両方が必要で、周りの空気に乗せられてなんとなく勉強してはダメで、自分の将来から逆算して戦略的に勉強することが大切とある。勉強について、著者の今までの体験などからスケジュール、デジカメの写真や書籍の整理方法、本の読み方、試験勉強方法、異業種交流会などについて網羅的に示されている。それらを統合して、その場限りのものではなく、一生モノにしてほしいという願いから本書が書かれている。

恣意的に勉強になったところを示しておく。

第4章の「5.入門書は最低3冊買う」で、良書についての部分。
 大事なのは、本を読み続けるということです。選書眼というのは結局、読むことでしか磨かれません。本は人と同じく一期一会なのです。経験を積めば積むほど、良書に巡り会う確率が高まるのです。
(pp.128)
良書は人からのお勧めに従うのもよいだろう。他にもこの読書ブログのようなものを定期的にチェックして、よさそうなものを読むというのもあり。それでも、自分なりに試行錯誤していったほうが、より見る目が養われるのは確か。

お勧めは本屋に行って5冊だけ買うと決めて、そのときにタイトルかジャケ買いがいい。もう中身なんか一切確認せず直感で選ぶ。もちろん8割型ハズレだね。でも残りの2割が思いがけずキター(AA略)というのに出会えたりする。もともとハズレることを前提に買うから、人のお勧めよりも期待値が低い分、その意外性が面白かったりする。まぁ、最近は本屋でふらふらしながらこれは!!と思うようなタイトルと装丁の本は大体当たりを引けるようになってきた。

同じく第4章の「12.古典は退屈だからこそ意味がある」から以下抜粋。
 しかし、古典は時には退屈でありながら、偉大な真理を必ず持ち合わせています。それを知っている人たちが、長い時間をかけて非常な努力を傾けて古典を後世へ伝えていったものなのです。
 もし古典の中の、退屈な要素を全部排除して、偉大な要素だけを選び合わせたら古典になるかというと、残念なことにそうは問屋が卸しません。退屈な部分に人生や世界に関する本質を突く説明があるからです。というのは、古典の書物自体が、その中に試行錯誤の過程を含んでいるからです。
 このプロセスを追体験することも、古典を理解する大事な一部なのです。このような仕掛けがあるからこそ、古典を読み込むことから偉大な結論や発見が浮かび上がる楽しみが生まれてくるのです。
(pp.150-151)
例えば、古典文学作品を読む場合はもう本当に非効率といっていい。1ページ5分くらいかかることもある。1冊を読みきるまでの時間が普通の本の10倍くらい時間がかかる非効率さを通して、その分だけ普通の本よりも多く考えているということでもある。それが非効率さの利点ではないかなと思う。まぁ、読まされて読んでも苦痛なだけだけどね。

他の勉強本とか読書論では古典なんか読むのは時間の無駄だ!!と主張されるものもあると思うが、それは結局人によるとしか言いようがない。自分自身に関しては、読まれ続けてきたものに価値があり、その非効率さを通してひたすら自分の精神を修練できるという意義を見出している。最近は帰りの電車の中で15分ずつしか読んでないけど。勢いをつけて一気に読もうにも途中で眠くなるし(笑)。

ちなみに古典論は以下がお勧めかな。まぁ、自分でそれなりに何か古典と呼ばれるものを読んでみないことには読む意義があるかどうかの判断がつけられないだろうけどね。

あとは、第6章の「5.自分の考えの枠組みをゆさぶってみる」で異業種交流会について以下のように示されている。
 ここで相手のフレームワークに合う「引き出し」を増やすために、異業種で働く人を知るのは有意義です。異なる価値観、文脈の中で生きる人との付き合いを通じて、自分のフレームワークを相対化できるからです。自分の知らなかった世界での興味深いエピソードを聞くこともできるでしょう。
(pp.208)
これまた本とか人によっては異業種交流会なんか時間の無駄だ!!と主張されるものだけど、これも人によるかなと思う。交流が目的になって行き過ぎてもだめだけど、これはと思うものに関してや、たまには仕事以外の他の業界の刺激が欲しいという人にはいいと思う。ということで、83年会主催の以下の講演会がお勧めですww10月1日(土)開催で、定員38名です!!申込みはお早めに〜。

本書全般に関しては特に目新しいものが書いてあるわけではない。似たような本を多く読んでいる場合は、同じようなこと書いてあるなぁと感じると思う。かといってまったく読む価値がないかというと、そうでもなく。全てではないけど、示されていることが大体できるようになっていると思い、自分の勉強方法は間違っていないことを確認できてよかった。あとは成果が出るまでこの調子でずっと継続するだけかな。

次は自分のIT技術を30歳までに底上げする必要があり、最近また激しい!?修行を開始しつつあるところ。



一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ
一生モノの勉強法―京大理系人気教授の戦略とノウハウ
著者:鎌田 浩毅
販売元:東洋経済新報社
(2009-04-03)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 勉強方法を確認したい人
  • 成功者になりたい人
  • 教養を身につけたい人
Amazon.co.jpで『鎌田浩毅』の他の本を見る

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September 04, 2011

【お知らせ】83年会主催 後田良輔氏講演「ぶっちぎり理論38〜実践編〜」

自分が創設者の1人である83年会主催の講演会のお知らせです

以前自分が取り上げた以下の本の著者、後田良輔(うしろだ りょうすけ)さんの講演会です

最近仕事でつまらないミスしてませんか仕事、プライベートを含めてちゃんと気配りできてますかちょっと自信ないなぁというそこのあなた後田さんのお話を聞いて、ぶっちぎりな存在になりませんか

講演会の詳細は以下となります。

「もう少し気配りができれば・・・」

周りを見て、そう思ったことはありませんか?
あるいは、ご自身の過去の経験でありませんか?

気配りというのは、
老若男女を問わず通用する、
「最高のコミュニケーション術」である。

特に、ビジネスパーソンとしては、
「仕事の基礎力」である。

これらを実証した方のお話、
聞いてみたいと思いませんか?


今回、83年会 では、
著書『ぶっちぎり理論38』 の著者である
後田良輔氏をお招きして、
セミナーを企画いたしました。

名付けて・・・


「ぶっちぎり理論38〜実践編〜」


いかにして、著者の後田さんが、
「落ちこぼれ社員」から「社内エース」へ変わり、
スーパー副部長になれたのか?!

本だけでは学ぶことのできないことを、
講演とワークを交えながら、
その日から使える”気配り力”を身に付ける
ことを目的として開催します。

著書も非常に面白いのですが、
行動に移してこそのビジネス書です。
なかなか著者の方から直接学ぶ機会は
ないですよね。

→いかにして理論を体系化するか?
→気配りをより相手に実感してもらうコツは何か?
→仕事だけでなくプライベートでいかに活用するか?

これらの視点から、
後田さんにたっぷり語っていただきます。
そのうえで実践的なワークを行い、
体に染みつけてお帰りいただきます。

少しの差を、大きな差に。

仕事で、プライベートで、
ぶっちぎりたい人はぜひご参加ください!!!


<セミナー詳細>

日時   10月1日(土)14:00〜17:00(13:30より受付)
場所   ファースト貸会議室西新宿 大会議室
定員   38名
参加費 3,000円


ここで耳よりな情報です。
講師の後田さんのご厚意により、
セミナー当日、著書をお持ち下さった方は、
特別に割引をいたします!
著書と同じ代金=1,500円引きです。
(よって、参加費は1,500円になります)

セミナー終了後には懇親会も予定しています。
お時間のある方は、ご検討ください。


重要なことを伝え忘れました。

今回のセミナーは、
「1983年生まれ」でなくても参加できます!!!

普段は同い年で活動していますが、
今回はより多くの方とシェアしたいので、
このようなイベントを企画させていただきました。

たくさんの方と学びたいと思っています。
ぜひご参加をお願いします

お申込み&詳細は下記より承っております。
http://kokucheese.com/event/index/16798/



83年会のメンバーに会いたい、Masterに会ってみたい('д` ;)、後田さんのモテ話を聞きたい、そんな人はぜひ参加だ

自分はもちろん懇親会まで参加ですよ

では、皆様にお会いできるのを楽しみにしております.。゚+.(・∀・)゚+.゚


SEのための「どこでもやれる力」のつけ方

SEのための「どこでもやれる力」のつけ方
SEのための「どこでもやれる力」のつけ方

キーワード:
 野口和裕、SE、成長、独立、自由
自由なSEになるためにはどうするべきかが示されている本。目次よりも前書きに分かりやすい内容が示されている部分があるので、そこから一部引用。
 本書のコンセプトは、エンジニアが独立して「フリーエンジニア」としてやっていくには何が必要で、どういった心構えが大切かを解説するものです。
(中略)
 この時代を乗り切るために、私たちシステムエンジニアも力を蓄えておく必要があります。しかし、一夜にして一気に実力を上げることはできません。どうすれば、その力を身につけられるのか。何を準備する必要があるのか。―それを解説するのが本書の役目です。
(pp.3-4)
著者が示しているフリーなエンジニアというのは、必ずしも会社を辞めてフリーランスになることのみを示しているわけではない。ここでは、「自由」という意味で自由なSE、つまり自分の進む道を自分で選択するSEのなり方が全編に渡って、著者の13年の会社員時代と独立経験から示されている。

本書の構成は、新人SE時代(目安経験は2年目まで)、中堅SE時代(2年目から10年目)、ベテランSE時代(10年以上)の3部構成で示されている。そして、それぞれの期間に身につけるべきものが、4原則、3スキル、3基準として示されている。以下簡単に示しておく。

新人SE時代の目標は「社内でできるやつ」と思われるようになるで、その代表的な悩みは「仕事が面白くない!」となる。その解決策として以下の4原則が示されている。
  1. 自分のために仕事する
  2. 顧客の悩みを考える
  3. 武器を持つ
  4. 与えられたことに全力で取り組む
自分は6年目に突入しているので、さすがにもう新人ではないのだけど、改めてこの部分は参考になった。特にまだ自分の武器がないなぁという点かな。著者は右手にハードウェア、データベース、ネットワークなどの基礎的な技術を身につけろと示している。ここは大学時代からそれぞれの基礎は身につけているのだけど、いざ実践で武器となるほど深められているかというと微妙なので、もっと勉強しなければなと思う。まずは直近の仕事に関係のありそうなDB回りかな。特にテーブル設計など。

左手の武器としては新しい技術がよいとあった。例としては検索技術と示されていた。他には自分が不満に感じているもので、それを解決できる技術が次の有望な技術になると示されている。なんかあるかな?ちょっと考えてみるけど、なかなか思いつかないなぁ。

あともう1つの武器として脳を鍛えるというものがあった。ジャンルにこだわらずに多様な本を読むことが脳を鍛え、感性を磨くことに役に立つと示されている。これはある程度は十分かなと思うけど、今後も継続しよう。

感覚的な自論だが、設計能力やプログラミング時の抽象化能力は、自分の想像力の限界を超えるようなSF小説とか海外の古典文学作品を読むことによって鍛えられるのではないかと思っている。あとは、技術書とのインプットバランスが重要だね。他の本を読みすぎて、技術の勉強がおろそかになってはいけないので。

2部の中堅SE時代では、社外でもウワサになるということが目標で、そのときの悩みとして「自分の力を試す仕事がしたい!」とある。まさに自分は今ここだね。そして、解決策として以下の3つのスキルを身につけるべきと示されている。
  1. コミュニケーション力
  2. チームワーク力
  3. 育てる力
これはどれも今鍛えなければいけないものかなと思う。まさに今新入社員の教育係をやっているので、どう育て上げるか?を割りと毎日真剣に考えている状況だね。なぜなら社会人1年目の成長性でその人のキャリアが大体決まってしまうから。責任重大。

3部のベテランSE時代では、目標が独立して成功するとあり、悩みとして「自分の好きな仕事がしたい!」とある。やるべきこととして、以下の基準を考えろとある。
  1. やりたいこと
  2. できること
  3. やるべきこと
まぁ、ベテランじゃなくても常時考えたほうがいいことだね。独立するしないに関係なく。よくやりたいこと、できること、世の中で求められることの3つの円がベン図で示されるね。これがすべて一致していれば完璧なのだけど、なかなかそうは行かない。今の自分はやっとできることと会社で求められていることの積集合部分(できること(A) ∩ 求められること(B))が多くなってきたところかな。やりたいことはまだ重なっていないけど、まぁ、そこはそのうち重なるだろうと楽観的に考えている。

特に本書を読んでいてなるほどと思った部分を以下に抜粋。2部の中堅SE時代として身につけるべきスキルの育てる力に関して。以前著者は部下を育てることの意義が見出せなかったが、今では以下のように考えているとある。
 自分の育てた部下が転職し、いろいろな会社で活躍する―それは、いわば影響力が社内にとどまらず、広がっていくことを意味します。短期的には無駄のように思えたことが、長期的には各方面からの評判を呼び、あなたが社外でウワサになることにもつながるかもしれません。
 人を育てると影響力が大きくなって、自分も成長し、さらには感謝もされる―大変ですが、そこには大きな喜びがあります。
(pp.178)
プロジェクトベースの仕事の醍醐味は、自分が上司や周りの人に育てられ、そしてそれを部下に継承していき、それが連鎖していって組織、業界が成長していくことなんじゃないか?って最近思い始めた。まずは自分自身が成長しなければいけないけど、それと同時に、もう自分だけのことを考えていれば良い年次ではなくなってきたので、いかに人材育成するか?というのも考えなければいけない。

自分は人を教育するとか、ポテンシャルを発揮できるようになるにはどうするかを考えるのが好きだったりする。誰かのためになりたいという部分が少なからずあるから、こんな読書ブログをやっているくらいだしね。いつかは自分の下についたメンバーが他に行っても能力発揮しまくりで、「あのMasterの下にいたのか!!どうりで抜群にできるわけだ!!」というよいウワサ!?が社内で轟くようになりたいねぇwww

本書全体はかなり読みやすい。著者の実体験からこれからのSEはどうあるべきかが真摯に示されている。技術的な部分は少なめだけど、これからがんばろうという気にさせてくれる。また、この「SEのための」シリーズは以下もお勧め。まだ読んでないものもあるので、地道に読んでいこう。

9月から実質6年目突入になり、そろそろアグレッシブに本業で修行しなければいけない時期にさしかかっているため、しばらくはIT技術本メインで更新予定。



SEのための「どこでもやれる力」のつけ方
SEのための「どこでもやれる力」のつけ方
著者:野口 和裕
販売元:技術評論社
(2008-01-26)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • SEで独立したい人
  • 仕事ができるSEになりたい人
  • 自由なSEになりたい人
Amazon.co.jpで『SEのための』で他の本を見る

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September 03, 2011

泣かない子供

泣かない子供 (角川文庫)
泣かない子供 (角川文庫)

キーワード:
 江國香織、エッセイ、日常生活、女性、本当の話
作家、江國香織のエッセイ。以下のような内容となっている。カバーの裏から抜粋。
子供から少女へ、少女から女へ…時を飛び越えて浮かんでは留まる遠近の記憶、あやふやに揺れる季節の中でも変わらぬ周囲へのまなざし。父の小言、しっかり者の妹、本への愛着、かけがえのない風景、せつない想い―。少女の中に棲む女性と女の中に潜む少女性、虚と実のあいだに広がった、こだわりの時間を柔らかにせつなく描いたエッセイ集。
(カバーの裏から抜粋)
ふとエッセイが読みたくなる周期っていうものがある。正弦波みたいに大体2ヶ月に1回の周期くらいで。5月か6月ごろに西新宿のブックファーストで平積みになっていたはずの本書を買って、しばらく積読していた。そしてなんとなく最近読み始めて読了した。

江國香織さんのことは正直あまり知らない。読んだことのある作品は大学生との不倫小説くらいだった。自分には合わなかった作品としか覚えていない。他の本を何か読んだことがまったくないので、あまり先入観なく読めたと思う。それがよかったのかもしれない。特殊な体験をしているから、もしくは人が目に付かない独特の視点があるから作家になるのかなと思った。仕事などで忙しく流れていくささやかな日々に関して、自分の思うこと、考えていること、こだわりなどが読ませる文章で書かれていて、そんな視点もあるものかと思ったりした。

女性特有の視点とか感情的な部分が男である自分にとってとても新鮮だった。女性はそのように考えるのかといった感じで。まぁ、そうはいっても著者独自の感覚なのだろうけど。作家の生活、読んできた本、旅の話、書く意味などが垣間見れて面白かったと思う。少なくとも読んでいて退屈はしなかった。

でも一気に読むべき本ではないね。どちらかというと仕事帰りにリラックスしながら電車の中で少しずつ読み進めるのが良いかもしれない。1エッセイが5,6ページで終わるから、区切りをつけやすいし。

このようなエッセイを読んでいると、日常生活のふと流れていく部分にも目を向けられるような気がしてくる。さらに触発されて自分も何か日常感じていることをエッセイ風にブログとかに書いてみたくもなるね。でも、自分の場合はTwitterに発散しすぎていてまとまったものはうまく書けそうにないけど。それにこの読書ブログで十分というのもあるしね。そもそも、自分がエッセイみたいなものを書いても読みたい人なんかいるのだろうか?と・・・。

読みやすいし、リフレッシュできるから良かった。またなんかエッセイとか読みたいね。こういうのは本屋で中身を確認せずに直感的に買うのがよいね。あと、何かお勧めのエッセイがある人はぜひ教えていただけたら嬉しい。



泣かない子供 (角川文庫)
泣かない子供 (角川文庫)
著者:江國 香織
販売元:角川書店
(2000-06)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • エッセイが好きな人
  • 日々仕事で忙しいけど精神的にゆとりがほしい人
  • 作家特有の視点を垣間見たい人
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September 02, 2011

仕事は楽しいかね?

仕事は楽しいかね?
仕事は楽しいかね?

キーワード:
 デイル ドーテン、仕事、挑戦、アイディア、試行錯誤
著者の体験から、日々いろんなことを試すことの重要性が短編物語風で示されている自己啓発本。目次は省略。

この短編の物語は、著者の35歳のときの実体験からなる。5月だというのにシカゴのオヘア空港は雪で全便欠航となった。著者をはじめ乗客は空港でひと晩足止めを食らうことになった。そこで子どもたちと戯れている老人がいて、著者に挨拶をしてから話しかけた。

「仕事は楽しいかね?」

と。著者は自分の今までのやりきれない仕事のことを話、それを聞いた老人は次第に著者に対していろいろなビジネスの話、試行錯誤の話、ある経営者たちの話をして啓発していく。その老人はアメリカ中の企業トップがお金を出して話を聞きたいほどの高名な実業家だったという話。

そこから著者はいろいろと試すことの重要性を知る。

至言のような部分がいくつかあったので、それを恣意的に列挙しておく。
  • 『試してみることに失敗はない』
  • 今日の目標は明日のマンネリ
  • "遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る"
  • 目標に関するきみの問題は、世の中は、きみの目標が達成されるまで、じーっと待っていたりしないということだよ。
  • 成功するというのはね、右に倣えをしないっていうことなんだ。
  • "適切な時"とか"完璧な機会"なんてものはないということ。
  • 人は、変化は大嫌いだが、試してみることは大好きなんだ
  • 覚えておいてくれ。"試すことは簡単だが、変えるのは難しい"ということを。
こんなところかね。また、特にいろいろと考えさせられたのは目標に対する考え方の部分。
「目標を設定すると、自己管理ができているような気がするものだ―」
 そこで言葉を切る。そして、いまだ私が手に握りしめている"成功のための戦略"の紙を指差し、それを見るように促した。
「ここをごらん。きみがこの紙のリストにあげた"自分の人生をきちんと管理すること"という項目を。ハハ!人生はそんな扱いやすいものじゃない。僕は人生の中で何をすべきかなんて、問いかけなくなった―どうせ、人生なんて思いどおりにならないからね」
(中略)
 そして尋ねた。「僕がいままでに掲げた目標が一つだけある。聞きたいかね?」
 ぜひ、と私は答える。

"明日は今日と違う自分になる"だよ。
(pp.38-39)
本書はいろいろな思いついたアイディアを試してみることが重要だということが主に示されているのだけど、自分はここが特に気になった。目標設定してそれを達成できるようにアグレッシブに行動するのが自分にはあっていると思う。

人生が思いどおりにいかないということは今まで嫌というほど身にしみているけどね。それはその通りなのだけど、成り行きに身を任せすぎると怠惰な自分が行き着く果てはバッドエンドじゃないか!?ってすごく不安なんだよね。人よりもいろいろと制約とか障害がある分なおさら。

目標を設定するから微妙なのであって、自分のやりたいこと、夢、野望を書いて持っておくというのはいいかもしれない。目標ほどきっちりやりこむべきものでもない、もっとゆるい感じのもの。それがあれば、あとはある程度流れに任せてもいいかな。

他にはポストイットの企業の成り立ちは偶然の産物だということから、その偶然を活かして試行錯誤すると成功できるというようなことが示されていた。この読書ブログだって結構偶然の産物だしね。そこからいろいろな出会いとかもあったりして、今に至る。

180ページで割りとさくっと読める。日々仕事で疲れていて、なんだかどうにもならない閉塞感を感じている人にはよい読み物かもしれない。そして、日々些細なことから試行錯誤していけば何か変わるかもしれない。

さて、何を試しましょうかね?



仕事は楽しいかね?
仕事は楽しいかね?
著者:デイル ドーテン
販売元:きこ書房
(2001-12)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 仕事に疲れている人
  • 目標を設定しないとダメなタイプの人
  • ビジネスで成功したい人
Amazon.co.jpで『デイル ドーテン』の他の本を見る

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