December 2011

December 31, 2011

【ネタ記事】2011年の本ベスト10冊!!

今日でいろいろとあった激動の2011年も終わりです。

ということで、

2011年の本ベスト10冊

今年読んだ本の総数は大体50冊程度となりました。今年はどちらかというと震災後からいろいろと深く考えることが多くなり、より本質的な読書になったかなと思います。その中から、今年刊行された本ではなく、今年読んだ本の中で自分の中でのベスト10を示しておきたいと思います。

第10位

ねじまき少女 上 (ハヤカワ文庫SF)ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)
ねじまき少女 上 (ハヤカワ文庫SF)
著者:パオロ・バチガルピ
販売元:早川書房
(2011-05-20)
販売元:Amazon.co.jp
ねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)
著者:パオロ・バチガルピ
販売元:早川書房
(2011-05-20)
販売元:Amazon.co.jp

一応今年発売のSF小説で、各SF賞を総なめにした作品。結構読み進めるのが大変だったけど、タイ王国を舞台とした食料事情の対立が新鮮で面白かった。また、作品の最後のほうでタイ王国が水に沈むのだけど、今年は実際にタイが洪水で水浸しになって大変なことになってしまったというのもあり、これを取り上げた。

他にも日本製のアンドロイドのエミコという設定もよかった。元は日本で秘書のような仕事をしていたのだけど、タイで主人に捨てられて、愛玩用として生きるが、実際は運動能力がかなり高く、殺傷能力も高い危険な存在。それと同時に多様な登場人物によるタイ王国内の覇権争い模様も読んでいてハラハラさせられた。

第9位

走ることについて語るときに僕の語ること走ることについて語るときに僕の語ること
著者:村上 春樹
販売元:文藝春秋
(2007-10-12)
販売元:Amazon.co.jp

今年は肉体改造をやろう!!と目標に設定し、1月にランニングシューズを買った。それから近所の公園を習慣的に走るようになった。そして、今年は大体3.5kmを大体19分前後(時速10.35km)ほどで走れるようになった。最初は2kmほど走るのにもしんどかったのだけどね。

そういうこともあって、実際に走ることについて示されている本を読むのは割りと共感しやすかった。かといって、著者のようにマラソンやトライアスロンレベルのものを走れるわけでもないのだけど。あとは、著者の小説家論や生きるうえでの選択と集中の重要性、さらに人生において走ることの意義が示されていて、とても興味深かったのでベスト10入り。第8位

プログラマが知るべき97のことプログラマが知るべき97のこと
販売元:オライリージャパン
(2010-12-18)
販売元:Amazon.co.jp

今年はTOEIC955点取得という目標達成後、その後はやはりIT技術の勉強もしっかりやるべきだなと思った。さらには震災の後で、自分のできることをやっていこうという思いが強くなり、では自分のできること、現在の職業を考えると、やはり専門分野を究めるべきだという結論に達した。そこで読んだのがこの本。

プログラマとして仕事をしたことのある人ならば、必ず勉強になることがたくさん示されている。読んでいてもっと本業をがんばろうと思うし、やがてこういう本に自分も何か示せるようになりたいと思わせてくれる本。プログラマなら必読書!!2012年はプログラミングガンガル!!第7位

サマー/タイム/トラベラー (1)  ハヤカワ文庫 JA (745)サマー/タイム/トラベラー2 (ハヤカワ文庫JA)
サマー/タイム/トラベラー (1) ハヤカワ文庫 JA (745)
著者:新城 カズマ
販売元:早川書房
(2005-06-16)
販売元:Amazon.co.jp
サマー/タイム/トラベラー2 (ハヤカワ文庫JA)
著者:新城 カズマ
販売元:早川書房
(2005-07-21)
販売元:Amazon.co.jp

SF青春小説。夏ごろに読んでみたら割りと面白かった。タイムリープして時間を飛び越えた少女の調査をするというお話。その中でタイムトラベルもののSF作品がたくさん取り上げられたりで興味深かった。

一番印象に残ったのは、主人公の日本の未来予想図。原発事故とか地震があったりとか想像していて、それでも未来に向けてanywhere but hereと何者かになろうとしている部分が印象深かった。スーパー高校生たちの青春が熱く感じられてよかった。第6位

勝負の終り - ベルガリアード物語〈5〉 (ハヤカワ文庫FT)勝負の終り - ベルガリアード物語〈5〉 (ハヤカワ文庫FT)
著者:デイヴィッド・エディングス
販売元:早川書房
(2005-06-23)
販売元:Amazon.co.jp

5部作のファンタジー物語の最終巻。震災後、余震におびえながら何も手につかなくて不安ばかりが増大していた。そんなときに、気分を紛らわすために、この作品を読んだ。実際には2巻の途中まで既に読んでいて、積読状態だったのだけど、それから震災をきっかけにして続きを読んだ。たぶん今まで読んだ中で一番長い物語だと思う。

単純に長い物語を時間をかけて読めた達成感もあったし、主人公ガリオンの成長が描かれていて面白かったのでランクイン。十分震災後の気分転換になってくれた。この物語の続編となる『マロリオン物語』なども気になっている。第5位

達人のサイエンス―真の自己成長のために達人のサイエンス―真の自己成長のために
著者:ジョージ レナード
販売元:日本教文社
(1994-03)
販売元:Amazon.co.jp

プラトーと呼ばれる成長曲線での停滞期間があるということが示されているのがこの本。真の意味でMasterと名乗るのなら、達人の成長プロセスを知っておくことは必須である。そのためにこの本を読んでみた。

MASTERYに至る道は険しく、またそれは終わりのない旅のようなものであるということが分かったのが一番の収穫。そして、たとえ長い間成長の実感がなくても、あるとき突然成長を実感するものだということが示されていて、実体験からもその通りだと思った。なので、何か時間をかけて習得するときにこの概念は必要だと思った。第4位

第四間氷期 (新潮文庫)第四間氷期 (新潮文庫)
著者:安部 公房
販売元:新潮社
(1970-11)
販売元:Amazon.co.jp

今年読んだ物語で一番面白かった本。約50年前に書かれた作品なのだけど、著者のイマジネーションに脱帽するばかり。この本は予想外の結末を迎えて、自分の想像力の枠組みを一回り大きくしてくれるような、そんな感覚。

スパコンを操作する政府系研究員で、日本で数えるほどしかいないプログラマーである主人公の運命はいかに。そしてその結末として『津波』がこの作品に強い印象を残す。一気読み間違いなしの作品!!第3位

生きるとは、自分の物語をつくること (新潮文庫)生きるとは、自分の物語をつくること (新潮文庫)
著者:小川 洋子
販売元:新潮社
(2011-02)
販売元:Amazon.co.jp

今年は万単位の人が一度に亡くなられた。それによって途方にくれたり絶望に陥ったりした人も多いと思う。そんなとき、生きていくうえで必要なのが『物語』なのであると示されているのが本書。全編にわたって物語の重要性が示されているわけではないのだけど、生きること、物語とは?ということを考えるきっかけになる良書。

自分自身にとってなぜ『物語』が重要なのかが分かったきっかけとなった重要な本。これからも自分の物語を作り上げていけたらと思う。第2位

人生を決めた15分 創造の1/10000人生を決めた15分 創造の1/10000
著者:奥山 清行
販売元:武田ランダムハウスジャパン
(2008-05-24)
販売元:Amazon.co.jp

仕事論の本で読んでいて一番ワクワクしたのが本書。これは高いけどそれ以上の価値があるかなりの良書。デザインとは何か?一流のデザイナーのこれまでの歩み、プロフェッショナルであるということはどういうことか?が示されている。

自分も著者のようにワールドクラスで活躍するような一流の存在になりたいと思った。新年くらいに読むとよいかもしれない本で、仕事に対する意識が確実に上がる!!第1位

究極の鍛錬究極の鍛錬
著者:ジョフ・コルヴァン
販売元:サンマーク出版
(2010-04-30)
販売元:Amazon.co.jp

この本は自分の人生を変える!!そんな予感から堂々第1位!!本書はあらゆるジャンルの一流の人のその源泉が究極の鍛錬によるものと示されている。年齢や才能とか頭の良さは何も関係がなく、圧倒的なトレーニング量、努力量こそが一流を一流にたらしめていると示されている。

本書がなぜ自分の人生を変えるのか?それは以下の2つの理由からなる。
  1. IT技術者としての一流の存在になるため
  2. 腎臓病を克服できるかもしれない契機となるから
1に関しては、プログラミングをこの究極の鍛錬で実践して、自分がどこまで成長できるか、高みに上れるのかをバトル漫画の主人公のように試してみたいというのがある。本業でまだそこまで努力しているとは言えないので、もっとアグレッシブにやっていこうと思う。

2に関しては、副次的な側面となり、自分が患っている腎臓病をこの究極の鍛錬を実践すれば回復が見込めるのではないかという仮説。現状では自分の腎機能は常人の2割程度しかなく、腎臓病の治療は腎移植でもしない限り、基本的にステロイドの投薬と食事制限だけで、治すというよりも悪くしないように現状維持するというものになる。

正直投薬と食事制限は、究極の鍛錬のようにしんどいもので、全然楽しくはない。けれど、自分の寿命がかかっている。寿命といわないまでも、それでも人工透析にならずにある程度の行動を制限されないようにするには、もうストイックに徹底してやるしかないので。そのために、本書に示されている究極の鍛錬を契機として、ランニングなどから精神と肉体を根本から鍛えなおし、さらに今まで以上に食事制限をきっちりやり、何とか改善できるかどうかを試してみたい。

そんな思いから、本書が2011年のNo.1となった。

今年発売された本はほとんどないという結果となりました。いろいろとあった今年は皆さんにとってどんな年でしたか?個人的には設定した目標を達成できた充実した年でもあり、いろいろな出会いも増えた年でもあり、震災さえなければ楽しかった、で終われる年だったのかもしれません。

個人も日本も良くも悪くも3.11をきっかけに何か変わってしまった部分が多いでしょう。そして、迷い悩んだり、どこに向かっていけばよく分からなかったり、そんな状況を生きるヒントとなったり、さらには単純な楽しみのためにも、この読書ブログがネットワーク越しのどこかの誰かの役に立てればいいなと思い、来年も更新をがんばるしだいです。

来年はもうちょっと更新頻度を増やしつつ、リアルの場で本について語るという会などに積極的に参加していけたらなぁと思います。ということで今年1年、ご愛読ありがとうございました

また来年、2012年のからの『賢者の図書館 (Under Construction)』をご期待ください

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December 29, 2011

【ネタ記事】2011年激プッシュ漫画11作品!!

年の瀬ということで、まとめ記事みたいなものを書いていきたいと思う次第で。

ということで、

2011年激プッシュ漫画はこれだ

本来なら漫画カテゴリを設定しているので、1作品ずつ紹介すべきなのだけど、このカテゴリはなるべく完結したものだけを取り上げたい。しかし、面白いもので連載中のものや漫画喫茶で読んだものを個別に取り上げるのはちょっと微妙ということもある。とはいえ、いろいろと紹介したいというのもあって、今回のまとめ記事となる。

以下選定基準は、単に今年買って読んでみてよかった、もしくは漫画喫茶で読んで面白かったもの、以前から連載中で特に面白い!!と感じたものを挙げる。すべて1巻を示す。今年刊行された漫画ではないのであしからず。

結果的に11作品の紹介となったが、特に11には深い意味はない。

狼の口 ヴォルフスムント 1巻 (BEAM COMIX)狼の口 ヴォルフスムント 1巻 (BEAM COMIX)
著者:久慈光久
販売元:エンターブレイン
(2010-02-15)
販売元:Amazon.co.jp
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2chの漫画スレでプッシュされていたもので、買ってみたら結構よかった。ドイツとイタリアを結ぶ狼の口と呼ばれる関所の話で、そこの地元民がパプスブルク家に関所以降から出れないようにされている。そこで、その関所を乗り越えようと密航や戦闘であの手この手で試みるが、無残にもそこの番人に阻まれるというお話。

画力が何よりもすばらしい。中世もので、バトル要素もあり、残酷な描写も多い。そこの番人をどうやってギャフンと言わせるかの地元民のこれからの展開が気になるところ。中世、バトル要素好きなら要チェック!!

キングダム 1 (ヤングジャンプコミックス)キングダム 1 (ヤングジャンプコミックス)
著者:原 泰久
販売元:集英社
(2006-05-19)
販売元:Amazon.co.jp
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漫画喫茶で読み始めて、まだヤングジャンプで連載中。秦王朝時代の合戦物。下僕の身分のわらしべ信が秦軍で将軍目指して、伍長、百人将、千人将と出世して活躍していく。割と合戦中の兵の配置など戦術的な話もあり、そこが単純なバトル漫画とも違ってよい。あとは、秦王朝時代の政治的な話、歴史的な話も読んでいて面白い。特にこれが熱い漫画で、信が武功を立てて出世していくのが爽快!!出世目指す人は必読だ!!

死がふたりを分かつまで(1) (ヤングガンガンコミックス)死がふたりを分かつまで(1) (ヤングガンガンコミックス)
著者:たかしげ 宙
販売元:スクウェア・エニックス
(2005-12-24)
販売元:Amazon.co.jp
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だいぶ前に買って読んでみて、今も連載中で15巻まで続いている。盲目の剣士がエレメンツネットワークという犯罪排除集団に属し、あらゆるものを切り伏せていくお話。闇の組織とか中東の武装集団との戦闘シーンが迫力満点!!主人公が盲目だけど、特殊なサングラスで対象物を認識し、ハイテクブレードで弾丸までもスパスパと切り伏せていく。この物語、単独でも面白いのだけど、途中でクロスオーバーして他の漫画の主要キャラが入り乱れてくる。そこが他の漫画にはない面白さ!!

JESUS 砂塵航路 1 (ビッグコミックス)JESUS 砂塵航路 1 (ビッグコミックス)
著者:七月 鏡一
販売元:小学館
(2009-09-30)
販売元:Amazon.co.jp
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死がふたりを分かつまで』とクロスオーバーしている作品がこれ!!この漫画の前作として『ジーザス』というのがあって、それの続編。特殊部隊上がりの凄腕の殺し屋がひょんなことから高校教師になって、生徒を守りながら闇の組織と戦うというお話。死がふたりを分かつまで』の主人公との同じ戦闘シーンがそれぞれの漫画で別視点から描かれていたりする。もちろん全話クロスオーバーしているわけではないので、単独で読んでもよいが、『死がふたりを分かつまで』で描かれなかったエピソードがこちらに載っていたりと、あわせて読むと2倍、3倍と面白くなる作品。バトルシーンの画力も高く、前作も含めて読むのが絶対お勧め!!

闇のイージス 1 (ヤングサンデーコミックス)闇のイージス 1 (ヤングサンデーコミックス)
著者:七月 鏡一
販売元:小学館
(2001-03)
販売元:Amazon.co.jp
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クロスオーバー作品は、2作で終わらない!!『JESUS 砂塵航路』の原作、作画コンビの別作品がこれ。これの続編で『暁のイージス』というのがあって、すでに完結している。ハイテクの義手をつけたイージスの盾と呼ばれる守り屋が闇組織に立ち向かうという話。この主人公も『死がふたりを分かつまで』、『JESUS 砂塵航路』に出てくる。まだ数巻しか読んでないけど、これもあわせて読むと、クロスオーバー作品が格段に面白くなる。

自分の中では、このクロスオーバーの試みはすごくよいと思う。ワンピースとドラゴンボールのような1話読みきりスペシャルなコラボではなく、脇役急に何度も出現して活躍する感じ。バトル漫画だからなおさらそれぞれの持つ戦闘特性を活かしていてよい。

牙の旅商人 1 (ヤングガンガンコミックス)牙の旅商人 1 (ヤングガンガンコミックス)
著者:七月 鏡一
販売元:スクウェア・エニックス
(2010-11-25)
販売元:Amazon.co.jp
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JESUS 砂塵航路』、『闇のイージス』と同じ原作者の作品。作画は別。最近買って当たりだった漫画。世界大戦後から数百年たった現代で、高度な文明は衰退している世界。旧世代の武器を発掘しては使えるようにし、それを売り歩く女武器商人の話。モンスターや霊的なもの、獣人とかも出てきて、ダークファンタジー的な世界観となる。そこで旧世代の重火器や刀剣を馬車につめて売り歩く武器商人が活躍する。

何よりも画力がよい。濃い線で、読ませる絵。まだ3巻までしか出ていないので、ストーリー展開はこれから期待したいところ。強い女キャラが好きな人は買い!!

シンバ・ラ・ダ 1 (ヤングジャンプコミックス)シンバ・ラ・ダ 1 (ヤングジャンプコミックス)
著者:塩塚 誠
販売元:集英社
(2011-07-19)
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記事タイトル通り、今年発売した漫画となる。ヤングジャンプで連載されていたらしいが、全3巻で完結してしまっている。

Wikipediaに記事がないので、簡単にあらすじを示すと、大戦後に海が広がり、絶海の孤島で暮らす少年は、他国から漂流した王子と出会う。少年が住む島には、植物の遺伝子操作から生まれたラ・ダと呼ばれる人型の巨大兵器が隠されていた!!という話。

ストーリーは微妙な感じだったが、画力が何よりもすばらしかった。『エアギア』、『天上天下』の大暮維人の絵に似ている。日本刀を持つ女親分の喜怒哀楽の表情描写が特によかった。セリフがなくても絵で語っているのがよくわかり、絵に心を奪われるような感じ。これからの作品に期待!!

なんかバトル漫画ばかり挙げている気がするなぁww
気にせず続けると、次は以下。

ドロヘドロ 1 BIC COMICS IKKIドロヘドロ 1 BIC COMICS IKKI
著者:林田 球
販売元:小学館
(2002-01)
販売元:Amazon.co.jp
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これもよくネット上で話題に上がる作品。20代前半のころに読むのを試みたけど、なんとなく絵が受け付けず、読めなくて面白くないと思っていた。しかし、改めて読んで見たらこの世界観に見事はまった!!妙に世界観がサブカル系だなぁと思って作者を確認すると、女性らしい。納得した。なんだか中世ヨーロッパの見世物小屋のような感じで、アクマとか魔法使い、ゾンビ、ゴキブリみたいな巨大生物などがいろいろ出てきて面白い。魔法でトカゲになった主人公がうまそうに餃子ばかり食べているシーンが多いので、ついつい自分も中華料理屋で餃子を食べるようになってしまった(笑)

絵は鉛筆画のようで、人によっては受け付けないかもしれないけど、多様な登場人物が出てくるのがよい。そしてストーリーは謎解きな感じで進み、どうなるかは、『それはまだ……混沌の中。それが……ドロヘドロ!』となる。

闇金ウシジマくん 1 (ビッグコミックス)闇金ウシジマくん 1 (ビッグコミックス)
著者:真鍋 昌平
販売元:小学館
(2004-07-30)
販売元:Amazon.co.jp
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ここでちょっと趣を変えてこれ。よくネット上で話題に上がり、かつニートの典型的なダメなやつのシーンがアップされている元ネタがこれ。闇金業者の社長のウシジマくんが多種多様な金に困っているやつに貸し付けるお話。人はなぜ借金に走るのかがよくわかる。それと同時に、無計画な闇金からの借金は絶対ダメだ!!ってことがよくわかる。ウシジマくんが『身の丈にあった生活をしていればいいんだよ』みたいなことを言っていて、カード払いしすぎな自分を反省するww

画力も高く、読ませる内容だけど、鬱展開のときが多く、漫画喫茶で読んでいるとなんだか精神的に沈んでいくので、連続して3〜5巻までしか読めない(笑)。借金に来る多様な人々にそれぞれスポットライトを当てて話が進んで行き、下層階級の人々の人間模様がリアルに描かれている。一つの社会勉強になるのかな。

星を継ぐもの 1 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)星を継ぐもの 1 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)
著者:星野 之宣
販売元:小学館
(2011-06-30)
販売元:Amazon.co.jp
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今年発売。J・P・ホーガン原作のSF小説の漫画化となる。原作は大学生のときに挫折しそうになりながらなんとか読んだ。改めて漫画で読むと、こんな話だっけ?となった。どうも続刊の『ガニメデの優しい巨人』のエピソードが含まれているようだ。

でもまぁ、地球人に近いルナリアンや異星人、異形な動物が出てきたり科学的な講釈があったりで割りと面白いと思う。小説ほど読みにくいということはないので、こちらから入るのがよいかもしれない。

図書館の主 1 (芳文社コミックス)図書館の主 1 (芳文社コミックス)
著者:篠原 ウミハル
販売元:芳文社
(2011-08-09)
販売元:Amazon.co.jp
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今年発売らしい。これは最近買った漫画で一番の当たり作品!!!児童図書館の話で、口の悪い図書館司書が大人にも児童書を勧めて、その人のうまくいっていない部分や気づきを示唆するというお話。

出てくる児童書は、『宝島』だったり『幸福の王子』、『ニルスのふしぎな旅』、『うた時計』などが出てきて、子供のころに読んだっていうものから、知らないものがあったりで、童心に戻れる部分もあり、改めて大人になって読むと得られる気づきもあるのだなぁと気づかされる。

また、口の悪い主人公のセリフに名言があり、なるほど!!と思わされる。一番いいね!っていうのは、『お前が本を選ぶんじゃない 本がお前を選ぶんだ』というセリフ。これはよかった。

そして、何よりもこの漫画は図書館、そしてそこで働く司書の存在意義や重要性を示してくれる。より多くの人によい本を読んでもらいたいという主人公の想いが示されていて、このような『図書館』と名づけて読書ブログをやっている自分にとって、これはとても共感でき、かつ重要漫画だと思った。

まだ1巻までしか出ておらず、2巻は年明けに出るが、単純に読み物としても面白いので、絶対買い漫画!!今年一番のプッシュ作品はこれだ



なんか偏ったラインナップとなったなぁ〜。本当はもっといろいろあったのだけど、それらは完結したときに漫画カテゴリで個別に示すことにしよう。

今年は普通の本よりも、漫画喫茶でたくさん読んだ印象。去年はTOEICトレーニングでまったく漫画もあまり読めなかったし、今年はその反動で漫画喫茶に何度も行った感じかな。もう漫画喫茶で生活したいくらい(笑)

あとは今年読んだ本、ベスト10記事でも示しておこう

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December 25, 2011

【ネタ記事】死ぬまでに達成したい野望リスト100!!

クリスマスもリア充爆発しろと叫びつつ終わり、2011年も終わりに近づいてきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。僕は、今年は一度も風邪をひかずになんとか無事に終えられそうです。

2011年は激動の年となりました。3.11に東日本大震災が起こり、それに伴って日本が原発危機に陥りました。また、各種独裁者がこぞって逝き、世界でも革命が起き、きっといろいろと忘れられない年となります。

そんな年を経て、年末に更新する今回の記事は、一言で言えば、いろいろと熟考した上での今年一年の成果物の発表となります。

その成果物とは、

死ぬまでに達成したい野望リスト100

となります

早い話が過去に読んだ『人生の100のリスト』を今回改めて再作成し、それを公開しようというものです。

人生の100のリスト (講談社プラスアルファ文庫)人生の100のリスト (講談社プラスアルファ文庫)
著者:ロバート・ハリス
販売元:講談社
(2008-05-20)
販売元:Amazon.co.jp
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この本については、2009年の新年に以下の記事を書きました。

なぜ改めて作成したのかの経緯を簡単に示しておきましょう。

今年の一番の達成事項は、目標としていたTOEIC900点突破でした。それが1月の受験で見事に955点で達成できました。しかし、喜んでいたのもつかの間、3月11日に東日本大震災に見舞われ、その達成事項の喜びが吹き飛ぶような状況となりました。震災中は余震におびえ、ネット上にアップされる津波の被害の惨状を目の当たりにし、自分は何もできないという無力感もあり、精神的に沈み込みつつありました。

もともとTOEIC完了後に自分の方向性をもっと考えようと思っていたこともあり、結果として、震災後により自分の人生について考えるようになりました。人生は短い。予期しない惨事や事故、災害などに見舞われると、寿命が来る前にこの世界から突然退場を余儀なくされるという事実を突き付けられた気がしました。もともと持病を抱えていることもあり、いつ死ぬかわからない、ぼーっとしているうちに、あれこれ迷っているうちに自分の人生が終わってしまうと思いました。

そこで、より自分の人生を深く考える必要がありました。そのため、自分のやりたいことは何か、将来どうなりたいのか?を明確にしておきたいと思い、再度人生の100のリストを作りました。3年ほど前に作ったものから時間が経ち、自分ができること、自分の世界観も変わってきたので、以前のものに違和感を覚え、このタイミングで作り直しました。

作成過程にはコーチングを利用しました。きっちりアウトプットする場がないと途中で完成せずに終わることや、作成したあとにどう活用するか、そしてコーチング料金を払ってまでやるのだから必死で考えることになるだろうと思い、約4ヵ月ほどかけて、コーチの手助けを借りつつ作りました。

激動の2011年の一番の成果物にして、現時点での自分の人生でやりたいこと100個はこれだ
  1. 結婚して死ぬまで幸せに暮らす(離婚しない)
  2. 高級リゾートホテルのプールサイドでトロピカルジュースを飲みながらプログラミングする
  3. 83年会のメンバーたちと20年後にも飲み会をする
  4. 83年会海外支部を作る
  5. 独自のWebサービスを立ち上げる
  6. オリジナルカクテルを考案する
  7. 自分の人生の100のリストの結果についての本を書く
  8. お金以外に働く意義を見出す(使命感に目覚める)
  9. 会員制のBarラウンジを作る
  10. ビジネスシューズとスーツをフルオーダーしたものを愛用する
  11. 英語でIT技術本を書く
  12. 海外で働く(短期出張も含む)
  13. 夏場はバカンスをとって1ヵ月以上休む
  14. 自分の読書ブログを具現化した図書館、もしくは本屋を作る
  15. ブログの一日のユニークアクセス数を1万以上にする(RSSリーダーの読者登録数も1万以上にする)
  16. ブログ経由のアフィリエイト収益で家賃をカバーする
  17. ヘッドハンティングされて高いポジションに着く
  18. 南の島に別荘を建てる
  19. 砂漠など秘境のようなゴルフ場でプレーする
  20. ホールインワンを達成する
  21. 7番アイアンで150ヤード以上飛ばせるようになる
  22. 人材育成論の本を書く
  23. アフリカに行って野生のライオンの写真を撮る
  24. 自分専用の紋章を作る
  25. 外国人向けに英語で漫画レビュー記事を書く
  26. 読書ブロガーとしてどこかの本屋でフェアを担当する
  27. 世界の街の風景写真を撮り回る
  28. 料理でおもてなしができるようになる
  29. フランスで油絵を描く
  30. 精鋭が集まるスペシャルチームにアサインされて、バリューを発揮して賞賛される
  31. 通り名、もしくはコードネームで通じる存在になる
  32. 自分が影響を受けた本100選の本を書く
  33. 自分の流派を作る
  34. 誰かに弟子にしてくださいと言われるけど、「弟子はとらない主義なんだ」と言って断る
  35. 大型豪華客船に乗りながら世界一周旅行に行く
  36. 映画5000本見る
  37. どこかの媒体で連載記事を書く
  38. 副業で作家になる
  39. 南極に行く
  40. 伝説の社員になる
  41. 下の世代のロールモデルになる
  42. 一流のプロフェッショナルになる
  43. 自分の能力を人のために使う
  44. 自分が読んだ本だけが売っている本屋を作る
  45. 面白い物語の主人公のように生きる
  46. リア充になる
  47. 会員制カジノでポーカーで勝つ
  48. 青春小説を書く
  49. SF小説を書く
  50. 自伝小説を書く
  51. 自然言語、プログラミング言語両方の視点から言語速習本を書く
  52. フランス語を使いこなせるようになる
  53. 自分の周りの人が笑顔でいられるように振る舞う(同時に自分も笑顔でいられるように過ごす)
  54. 豪華なホームシアターを設置する
  55. 乗馬を体験する
  56. ドバイワールドカップを見に行く
  57. 凱旋門賞を見に行く
  58. 競馬場のVIPルームにスーツを着て行き、優雅にレースを楽しむ
  59. GI馬の馬主になる
  60. 独自の読書コミュニティを作る
  61. ボラボラ島フォーシーズンスホテルのスイートルームに泊まる
  62. 青の洞窟に訪れる
  63. 温泉宿で1ヶ月くらい滞在して基礎能力向上のための修行をする
  64. 1万時間プログラミングをする
  65. 早寝早起きの健全生活を送る
  66. オリジナルの劇ウマカレーを作れるようになる
  67. facebookで友達になった外国人たちを尋ね歩く
  68. ボウリングでパーフェクトスコアを達成する
  69. 自分の専門分野を究める
  70. 仕事、キャリア論の本を書く
  71. 名前負けしない存在になる
  72. 腎臓病を克服する
  73. パリのシェイクスピア・アンド・カンパニー書店へ訪れて本を買う
  74. 修士号を取得する
  75. カリスマギークになる
  76. ジェームズ・ボンドになりきってボンドガールのような人と一緒にウォッカマティーニを飲む
  77. 社長になる
  78. 週休5日の生活をする
  79. 腎臓病患者のためのレストランを作る
  80. リゾートホテル型図書館を作る
  81. 教育システムを根本から変える
  82. 私塾を作る
  83. ハリウッドスターと友達になる
  84. 日本史を勉強して日本について外国人に熱く語れるようになる
  85. 紀行文もしくはエッセイを書く
  86. 日本中の秘境温泉を巡る
  87. ノマドワーカーになる
  88. 真の意味でのMaster(達人)になる
  89. カフェの店員さんとデートする
  90. 初めての海外旅行としてニューカレドニアに行く
  91. 彼女と東京の夜をヘリで鑑賞する
  92. 達人養成プログラムを開発し、奥義書を書く
  93. 自分の書いた小説が映画化される
  94. 豪華船上クルーズパーティーを開催する
  95. モーツァルトの生家を訪れる
  96. ファーストクラスでヨーロッパに旅行に行く
  97. 地元富山市の都市開発プロジェクトを発足し、地元を発展させる
  98. 母親を海外旅行に連れて行く
  99. ノブレス・オブリージュを常に実践する
  100. 心身ともに健康に過ごす
まぁ、突っ込みどころ満載ですが、気にしない キリ www

ヽ(;´Д`)ノ

人生の100のリストは、著者のロバート・ハリス氏も示すように、絶対達成しなくてはいけない目標ではなく、どちらかというと願望に近いものとなります。そのため、絶対にこれらを達成しようとがんばる!!というものではありません。とはいえ、絶対に達成したいものもあり、それは上記の赤文字のものとなります。

また、リストはExcelで管理しておりますが、それぞれの項目にカテゴリと達成したらよい想定年代を設定し、それを以下のようにマトリックス状にしました。名付けて、野望マトリックス(画像はクリックで拡大)

matrix

これにより自分がどういうジャンルで、何に関心があるのかがよく分かります。自分の場合は、カテゴリでは仕事よりも趣味が多く、年代では20代よりも30代が多いという結果となりました。

今回作成した野望リスト100の意義を簡単に示しておきましょう。作成時点の段階で以下の効用があると思っております。
  • 自分の人生でのやりたいことが分かり、将来に対して希望が持てる
  • 日々の仕事の忙しさで自分の方向性が見えなくなった場合でも、リストを振り返り、進む方向性に迷わなくなる
  • 自分自身が何に関心があり、どういう志向性(嗜好性)があるのかが分かってもらえる
大体こんなところでしょう。このリスト作成の一番の意義は、自分の方向性に迷わなくなるということだと思います。今までの自分の人生は迷いと苦悩で占められていて、どこに向かっていくべきか?が長い間分からない状態でした。そういう状態に陥った時は、自分のパフォーマンスが半減以下になり、生きた心地もせず、そして達成感や充実感も感じられなくなってしまいます。だから自分には目標や願望など自分の人生の方向性を決めるものが必要でした。

自分が向かっているところが分かれば、モチベーション3.0で自分をドライブし続けて突っ走れ、より自分の生活が充実するタイプということもあり、このリスト作成は大きな意義を持つと信じております。

以前はこのようなリストをオープンにすることはあまりありませんでした。せいぜい親しい83年会仲間などに見せるだけでしたが、あえてこのようにオープンにしました。それは、同著者の『エグザイルス』で、以下のように示しているのに影響を受けた結果となります。
 何かを捨てるということは、身軽になるということだ。そして新たなる何かを発見する可能性を持つということでもある。旅人にはその可能性が与えられる。勝負は自分をどれだけ裸にできるか、どれだけオープンに物事を吸収できるか。これにかかっている。
(pp.14)
著者の言葉を信じてみようと思って、このようにすべて示しました。あとは、プロフィール欄にこのリンクを貼っておけば、自分自身がどういう人かを理解してもらいやすくなるという利点もねらっております。

これが他の誰にも同じリストを作れない、自分自身のアイデンティティであり、自分の人生の願望なのだと思います。そして、これを印刷して、常にノートにはさんで持ち歩いています。著者曰く、やりたいことをリストにして書くことで自然とかなっていくとありました。

また、自分も作ってみたいと思った方、そんなあなたのために以下の野望リスト100のテンプレファイルを用意しましたよ自分の野望リスト100とマトリックスシート、野望リストのテンプレシートが含まれております。改変はご自由にどうぞ

やってみると分かりますが、やりたいこと100個挙げるのは結構大変です。勢いでやってみてもせいぜい30個ほどでネタ切れになってしまいます。なので、半年くらいの長期を目安に、日々読んでいる本、雑誌、見ている映画、テレビ、仕事中、飲みの席での仲間との会話などをヒントに少しずつメモしていけばよいと思われます。そのときに、現状でできる、できないは一切考えないのがコツとなります。

著者のロバート・ハリス氏は、『人生、楽しんだ者勝ち』と示しております。僕もそれを見習って、これから待ち受けているかもしれない苦難や試練にもなんとか立ち向かって、楽しんでかつよりよく生きていきたいと思います

そして、10年後くらいに、このリストの結果がどうなったのかの中間レビューをしたいと思います。それまでこのブログを定期購読していただけたらと思います(笑)

(・∀・)

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December 18, 2011

Being Geek

Being Geek ―ギークであり続けるためのキャリア戦略
Being Geek ―ギークであり続けるためのキャリア戦略

キーワード:
 Michael Lopp、ギーク、キャリア論、マネジメント、ナード
シリコンバレーで働くエンジニア兼マネージャによるギークのキャリア論。目次はちょっとすべて紹介しきれないので、本家オライリーのページを参考に。ついでに本書の概要も上記リンク先で見れるので、気になる人は目を通しておいたらよいと思う。こういうところがしっかりしているのがオライリーのHPのよいところで。

全体的に網羅して示せないので、例によって自分の気になった部分、考えさせられた部分を恣意的に取り上げておく。

本書を読み進めながら、常に以下のことを問い続けるとよいと示されている。
  • 自分は今、何をしているか?
  • 自分はこれから何をしていくべきか?
  • 自分にとって何が重要か? 最も考えるべきことは何か?
(pp.7)

これがギークのみならずマネージャになるような人にも考えておくべきこととなる。

ということで、いきなり35章の『就職先の選択』の『決断』から以下抜粋。
 将来について、確実に1つ言えるのは、「どういうことがいつ起きるかは、まったく予測ができない」ということである。チャンスというのは、得てして最悪のタイミングで訪れるものだ。そして、チャンスが訪れた時には、自分にその準備がある否かに関係なく、ともかく即座に何かしらの決断を下さなくてはならない。「この誘いを受けて転職するべきか」といったことを決断しなくてはならないのだ。
 自分が一体、何を望んでいるか、それをよく知っていれば、良い決断ができるに違いない。
 自分の将来について戦略を立てる際には、次に示す3つのことを自分に問いかけるべきだろう。どれも、就職、転職に関わる問いである。この問いの答えを考えることで、自分はどこへ行きたいのか、何が作りたいのか、また、それをどうやって作りたいのかが明確になるだろう。
(pp.290)
著者なりの考えが示されているのだけど、3つの問いを自分なりに考えてみたので、示しておく。

問1:ベンチャー企業か大企業か
このテーマについて論述された記事ははてブのホットエントリに入りがちで、いろいろと読んだことや考えたことがある人は多いと思う。ベンチャーだと成長しやすいとか、いろんな経験ができるとか一般的に言われているが、実際はそうじゃないという記事も見かけた。

現状では自分は大企業に属するほうで、かつ新卒でそこに入ってから一度も転職していないし、まわりにベンチャーで働いている人が身近にいるわけではないので、ベンチャーの可能性についてはあまり示しようがない。でもどっちがよいのかはケースバイケースなのだと結論付けておく。

それぞれのメリット、デメリットがある中、結局エンジニアとして一番よいのが、待遇とか将来性はあまり考慮せずに楽しく自分のやりたいことができるかどうか?に尽きるのではないかと思う。大企業もベンチャーも現在の経済状況では先が読めなくなってきていると思うので将来性は未知数だね。経験できることと言っても、一概にベンチャー、大企業というくくりでは何とも言えないし、組織のカルチャーによるとしか言いようがない。思った通りのキャリアを描けるわけではないし、半分は運みたいなものにも左右されるなというのが現在6年目の感覚的な理解。

将来は今の組織でキャリアを積み上げていくというのもありだと思うし、ベンチャーに行くというのもいいなと思う。それぞれに条件を付けるならば、今の組織で行くのなら、自分のやりたいことは必ずしもできなくても、エンジニアとしてだけではなく、ビジネスマンとしての可能性の成長も得られるかどうかかな。逆に、ベンチャーで行くなら、誰かが起こしたものの下っ端として行くよりも、自分が共同経営者、もしくは創業者としてやったほうが確実に面白いだろうし、得られるものも多いだろうね。それが条件というか、求めることかなと。

過去自分が今の組織の面接時に志望動機として語ったことと、現状の指向性としても、グローバルな環境であるというのが今の組織に残り続ける理由となる。まぁ、どっちにしても結局自分が何を求めているかをもっとはっきりさせないと、この問いには自信を持って答えらないね。

問2:どの分野で働くか 会社のブランドは重要か
これは結構ベンチャーか大企業かよりも重要な問いのような気もする。現状では会社のブランドはある程度確立されているから不満はない。著者は会社のブランドが転職の可否に影響することは大いにあり得ると示している。また、インスパイア創業者である成毛眞氏も今後は学歴よりも最初に就職した会社が一つの判断基準になるというようなことを示していた。自分もそういうものを期待して今の組織に入ったというのがある。転職して次のステップアップを順調に進めるためにね。

今の組織に帰属意識があまりなく、次を見越しているのであればブランドは大事かなと思う。あと下世話な話としては合コンのときにちょっとはいいことあるかもしれないしねww(今年も何も成果ないけどね・・・('A`))

問題はブランドそのものよりも、どの分野で働くか?のほうだと思う。ここで言う分野は、著者はDB、ブラウザ、Webアプリケーション、eコマース、OSという技術領域で示している。著者はそれらを時代の最前線ととらえて、それらに関する仕事や組織を転々と渡り歩いてきたようだ。今までの自分に何ができるか?を鑑みてみると、ここが弱い。つまり、どの分野で働くか?は自分が何を作りたいか?に言い換えることができ、ここが弱いというのはまだ何が作りたいかを確定できていないということになる。

ここだけは早く決定する必要がある。今年いろいろと考えて、やはり自分のITの技術領域で仕事を続けてプロフェッショナルになろう!!と決定した。しかし、どのドメインで勝負するか?も同時に決める必要がある。ここは来年、いろいろと技術勉強をやってみて見出していきたいところ。自分の作りたいものが先にないとね、というお話。

問3:マネージャになるつもりがあるか
これは他2つよりもそこまで重要ではない問いかな。ここで言うマネージャは、プログラミングから離れてプロジェクトや人を管理、調整するような責任ある立場になるということになる。現状の組織でステップアップすれば、結果的にこの役職に就くことになる。同等のクラスとして技術特化型のポジションもあるのだが、自分はどっちを選ぶのか?ということかな。

まぁ、自分はマネジメントにはあまり向いておらず、そういうのに対する指向性は低い。どちらかというと技術領域を深めて役に立ちたいほうだなと。かといってマネジメント的なことに対して全く興味がないわけでもなく。マネージャと言えば、軍隊で言えば隊を率いるような隊長とか将校クラスだと思うので、そういう部隊を統率してプロジェクトを回してみるというのも一つの面白みではないかと思う。

これらの問いはもうちょっと深堀しておく必要がありそうだ。

あと、36章の『エンジニアとマネージャ』の『作ったもので評価されるエンジニア』という節からキャリア初期に重要なこととして、以下のものが示されている。
  • 良いものを作る。ともかく良い製品を作ること。
  • 速く作る。限られた時間の中で、できるだけ多くのものを作るようにする。
  • 誠実に話す。上の人間に、ごまかしやウソは決して言わず、真実を話す。話を信用してもらえるようになれば、結果的に、自分の作った製品を守ることにつながる。
  • 期日を守る。「できる」と言った日に確実に製品を作り上げるようにする。
  • ただし、間に合わせるために質の悪いものを作ってはならない。必ず良いものだけを作る。
    (pp.301)
これは今でも意識するし、決してキャリアの初期だけで重要なわけでもなく、何かを作るエンジニアとしてずっと成長していきたいのなら、これは常に意識しておかなければいけないことだろうね。

特に4つ目は上司にも結構言われたな。あと社長も、何でもかんでも「できる」と言ってできていないのが一番最悪で、かといって何もできませんではダメで、Can Doの精神で現状ではできないかもしれないけど、なんとかできるようにするにはどうすべきか?を考えることが重要と言っていたなぁと。これらは常に忘れないようにしておこう。

本書は344ページでかつ1ページ当たりの文章量が多めなので、そんなに速く読めず、読み始めてから3ヵ月ほどかかったかな。毎日読んでいたわけではないけど。いろんな具体的なシチュエーションが示されているので、それらについて自分なりに考えながら読むことが重要で、速く読むことが重要なわけではないタイプの本だな。

ギークと言っても突然ソースコードが出てきたりはせず、どちらかというと組織やマネジメント的な部分にも多く言及されている感じで、ITエンジニアとして働くなら一度は考えたことがあるようなことが結構示されている。かといって、すべてじっくり考える必要のあるものではないので、気になるところを読んでいけばよいと思う。

あと、翻訳が素晴らしいので、割と読みやすい。ダメな翻訳本は、原文の英文の構造がそのまま想像できるような訳だったりするが、本書はそんなことはなかった。さらには、表紙のビジネスシューズとスニーカーのコントラストが印象的で、スーツとギークの対比を暗喩しているね。現状の自分はどちらかというと、『エイリアンVSプレデター』に出てくるハイブリッドタイプのプレデリアンのごとく、スーツとギークの中間的な存在かなとww

エンジニアが自分のキャリアについて考えてみるにはよい本だね。特に今のような年末年始シーズンなどにはね。



Being Geek ―ギークであり続けるためのキャリア戦略
Being Geek ―ギークであり続けるためのキャリア戦略
著者:Michael Lopp
販売元:オライリージャパン
(2011-06-25)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • ギークになりたい人
  • 転職しようかと思っている人
  • ITエンジニアとして成長していきたい人
Amazon.co.jpで『オライリージャパン』の他の本を見る

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December 14, 2011

共和国の戦士2 ―星間大戦勃発―

共和国の戦士〈2〉星間大戦勃発 (ハヤカワ文庫SF)
共和国の戦士〈2〉星間大戦勃発 (ハヤカワ文庫SF)

キーワード:
 スティーヴン・L・ケント、SF、脱走兵、諜報、勃発
アメリカで人気を獲得したSF戦争小説第2弾。以下のようなあらすじとなっている。
共和国で唯一生き残った最強のクローン兵士、ウェイソン・ハリスは、自らの創造者であるクライバー海軍元帥の密命をおび、反共和国主義者アトキンズ一派の行方を追っていた。テロリストの有力な情報を得たハリスは、軍首脳部の会議が行なわれているゴラン乾ドックへと向かう。共和国に反旗をひるがえした4つの渦状腕が構成する「国家連合」への対応策が討議された会議の終了後、ハリスの目前で、信じられない事態が……!?
(カバーの裏から抜粋)
アメリカでは2006年に共和国の戦士シリーズが刊行され、そこで人気を得て、全6作が発表されているようだ。今作は2作目で、原題は『ROGUE CLONE』となり、訳者曰く、あえて訳すなら”野良クローン”となる。

1作目は以下で取り上げた。1作目はハリス2等兵が一気に少尉まで昇進する。クローンはせいぜい軍曹クラスまでしか出世できないのだが、戦績が認められて昇進し、ある惑星での戦いがそのまま映画化されたりする。しかし、最強でもはや主人公しか存在しないリベレーターというクローン、ハリスは別の惑星の作戦行動中に戦死したことになっている。そこから海兵隊を無断脱退し、海軍元帥の直属のフリーな存在になり、元帥の護衛にあたっているが・・・。

2巻はどちらかというと主人公の戦闘描写や戦争シーンが少なく、元帥とその他の共和国内での政治的な争いに焦点があてられている。共和国内にはスパイがいて、各宙域で独立を宣言した共和国と対立する国家連合軍、モガト教徒が同盟を組み、共和国との対立が激化するまでが描かれている。

あまりネタバレすると読む面白さがなくなってしまうので、内容的なことにはあまり触れないでおこう。その代り、本作の面白さを簡単に示しておきたいと思う。

まず主人公が最強の殺人兵器クローンというのが特別な感じでよいかな。戦闘状況や自身が危機的状況になると、エンドルフィンとアドレナリンが過剰に分泌され、常人や普通のクローンよりも心身ともに平常心を保ちやすくなっており、より戦闘向きに設計されている。そして、通常のクローンが神経プログラミングにより、自分自身がクローンであることを知ると致死反応が出て死ぬのに対して、リベレーターはそれがない。

しかし、共和国に忠誠を誓い、死ぬまで共和国のために戦うことをプログラミングされている。本作ではハリスは共和国の海兵隊からフリーな立場になったり、共和国の危機的状況から、プログラミングされている自分の任務や特性が徐々に揺らいでいき葛藤が増えていく。そして、本作を通して『クローンには魂はあるか?』がハリスのテーマとなっている。そういう内面描写が描かれているのが1作目と違ってよかったと思う。

あとは主人公が信頼を置いているフリーの黒人傭兵がより描写されている。基本的に寡黙で感情もあまり表に出さず、ユーモアもあまり理解しないが、身長は2メートル超、体躯もよく凄腕の殺し屋である。本作では入植惑星に家族がいるため、その家族を助けるためにハリスの力を借りたりする。そういう重要人物の出自が分かってよかった。

あとは、日本人の末裔が出てくることか。ヤマシロという名の知事で、エゼル・クリという日本人の末裔だけが住んでいる惑星の代表者で、ヤマシロの持つ軍は高度な技術力を持つ技術軍団として描かれている。しかし、同盟のモガト教徒一派には技術支援をするだけで、基本的に戦闘はしないとうポリシーで戦線に参画している。こういう設定も面白かった。

訳者曰く、本作はアメリカ南北戦争史を下敷きに描かれているようだ。それらが敵対勢力などの力関係に表れているようだ。とはいえ、本作は戦争ものとしてはそこまで深くはないが、エンターテイメント性が高く、約530ページを2週間以内で読めるほどぐいぐいと引き込まれていく。ハードなSF小説に比べてだいぶ読みやすい。戦闘描写やSFっぽい用語も何となく想像できるものが多く、あまり難しくない。

現在は3作目の『クローン同盟』まで出版されているようだ。7ヶ月に1作出版されているようなので、3作目が9月出版であるから、4作目は大体2012年4月ごろか。3作目もきっと一気にページが進んでしまうので、4作目発売前後に読むことにしようかな。

読み始めたら一気読みできること間違いなし!!最強のクローン兵、ハリス大佐の活躍はいかに!!



共和国の戦士〈2〉星間大戦勃発 (ハヤカワ文庫SF)
共和国の戦士〈2〉星間大戦勃発 (ハヤカワ文庫SF)
著者:スティーヴン・L・ケント
販売元:早川書房
(2011-02-05)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 特殊部隊に憧れている人
  • 出世したいと思っている人
  • 農業をやるよりも前線で戦いたいと思う人
Amazon.co.jpで『スティーヴン・L・ケント』の他の作品を見る

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December 04, 2011

ブックストアは危険がいっぱい

ブックストアは危険がいっぱい (角川文庫)
ブックストアは危険がいっぱい (角川文庫)

キーワード:
 リシェル・ミード、ロマンス、悪魔、契約、復讐
全米で25万部の大ヒットパラノーマルロマンスシリーズ第1弾。以下のようなあらすじとなっている。
エメラルド・シティ・ブックス&カフェは居心地のいいブックストア。一見普通の店ですが、一つだけ変わったところがありました。それは、書店員がサキュバス・夢魔だということです。男性を虜にして魂を奪う夢魔は、たとえ本当に愛している相手でも、キスしただけで命を奪ってしまう危険な存在。これじゃ、恋愛なんてできやしない!ジョージナの不幸な恋愛体質の行方は?全米で大人気のパラノーマルロマンスがついに登場!
(カバーの裏から抜粋)
本書は松丸本舗の『本人(ほんびと)』コーナーでたまたま発見して、タイトルに惹かれて買って読んでみた。正直まったく期待してなかったけど、意外に面白かった。ジャンルはパラノーマルロマンスというらしく、ファンタジー的な要素をもつ恋愛小説のことらしい。主人公、ジョージナはイモータルという不死の下級悪魔のサキュバス。シアトルの書店で働きながら、人間に紛れて暮らしている。ジョージナの使命は、男どもの精気を吸収し、堕落させること。ある日、好きな作家のセス・モーテンセンが自分の書店のサイン会に訪れることになり、そこで出会って徐々にセスに惹かれていく。その時と同時に、自分の不都合さをごまかし、デートの約束を取り付けるためだけに、たまたま書店にいた客ローマンにも惹かれていく。けれど、本気になってはダメ。本気で結ばれる相手は精気を吸い付くし、死に至らしめてしまうわ、さぁ、どうしましょう!?

このような単純なロマンスかと思いきや、実はそうではないのがこの作品の面白さ。主人公の住むシアトルには悪魔族、イモータル仲間が複数いる。ヴァンパイアやインプ、主人公の上司的なデーモン、さらには上級天使まで。あるとき、セスたちに惹かれているところに仲間のヴァンパイアが何者かに殺される。不死であるイモータルを殺せるのはヴァンパイアハンターの能力を持つ人間だけのはず!?さらに犠牲者が増え、一体誰が何の目的で仲間のイモータルを襲っているのか?それを突き止めるべく、主人公が危険を顧みず奮闘する!!、というミステリーっぽい要素もある。

ロマンスもののアメリカンドラマっぽいステレオタイプ的な登場人物が出てきて、その人たちが繰り広げる会話がかったるくて、中盤まで惰性で読んでいた。基本的に仕事で疲労した通勤帰りの電車の中でしか読まないし、あまり頭を使わなくてもよいものを読みたかったから。約400ページの作品なのだけど、半分の200ページを超えたあたりから、おや?と思わせるような展開となる。そこから結構予想外の展開になって、ふむ、なかなか面白いではないかと思った。

あまりネタバレしてもダメなのだけど、主人公は最初からサキュバスに生まれているわけではなく、元人間で、二千年前、普通にリーサという名で結婚もしていた。しかし、あるとき出来心で浮気してしまい、そこから夫の記憶からも消え去りたいと願い、インプにそそのかされ、契約によってサキュバスに生まれ変わり、不死の能力を得る。しかし、サキュバスの使命を果たしつつも、決して精神的な深い部分では結ばれることはなく、『誰か愛する人がほしい。』とずっと思い続けている。そういう主人公の背景的な部分があって、なんだか感情移入できた。

あと悪魔とか天使とかそれぞれがたくさん出てくるのがよかった。それらの設定とかも。例えば、主人公はサキュバスで、シェイプシフトという変身能力で、服も含めて姿を変えることができる。また、上司であるデーモン、ジェロームがなぜか上級天使、カーターと仲が良かったり、天使の真の姿は畏怖を覚えるほどに美しくかつ直視できないほどまばゆく、人間がまともに見ると死ぬとか。さらに天使は嘘を見破ることができたり、テレポートできたりとかも。

1ヶ所だけなるほどと思う描写があった。よれよれの身なりをしていて、あまり感情を表に出さない、主人公にとってはとっつきにくい天使の以下のセリフ。
「完璧な愛なんてめったにないさ」カーターが指摘した。「人間たちは愛はそういうものじゃなきゃいけないと勘違いしている。愛を完璧にするのは、不完全さなのさ」
(中略)
「いつだって希望はあるさ」カーターはさらにきっぱりと繰り返した。威厳のある口調だったので、わたしは驚いた。「希望を持つに値しない者なんていないんだよ」
(pp.389-390)
村上春樹的なセリフだなぁとか思いつつ、含蓄のある言葉だとも思った。ここを読めただけでも良かったのだと思う。

本作で一応完結しているが、訳者あとがきを見ると、どうやら全5部作の第1作目らしい。2作目は、『ブックストアでくちづけを』となる。うーむ、それを知らずに買ってしまったので、松丸本舗のようなブックストアは本当に危険だ(笑)。続編を買い続けなくてはいけないのだから。

パラノーマルロマンスものは初めて読んだけど、ハーレークインみたいな感じかと思ってたら結構違ったかな。いや、そもそもハーレークインはまともに読んだことないけど(笑)。先入観を持って本選びをしていると、世界が狭まったままだなと思った。たまには全然読まないジャンルもいいかもしれないと思った。

天使とか悪魔とかが出てくるのが好きな人には面白く読めると思う。



ブックストアは危険がいっぱい (角川文庫)
ブックストアは危険がいっぱい (角川文庫)
著者:リシェル・ミード
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
(2010-11-25)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 天使や悪魔とかが好きな人
  • ブックストアが大好きな人
  • 結ばれない感情を抱いている人
Amazon.co.jpで『リシェル・ミード』の他の作品を見る

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