March 2012

March 18, 2012

聖闘士星矢

聖闘士星矢 1 (集英社文庫―コミック版)
聖闘士星矢 1 (集英社文庫―コミック版)

キーワード:
 車田正美、戦い、神、正義、愛
聖闘士星矢の文庫版、全15巻。あらすじ的なものはWikipedia参照。過去に1回だけ漫画喫茶で通読したのだけど、以前参加したスゴ本オフの『戦争』がテーマのときの戦利品として全15巻を譲り受けた。前から文庫版を集めようかなと思っていたところだったので、思わぬ収穫であった。ちなみに、自分は『スカイ・クロラ』で参戦した。

聖闘士星矢を持参された方曰く、この物語は『人間の神への挑戦』ということらしい。物語としては聖域編、海皇ポセイドン編、冥王ハーデス編と3部作となっているが、それぞれ神になろうとした双子座(ジェミニ)のサガ、全知全能の神ゼウスと双肩するポセイドン、そして冥界の神ハーデスへと星矢たち青銅聖闘士が戦いを挑んでいくというお話(若干守るべきアテナに翻弄されつつも・・・)。

数年ぶりに読んでみると、内容をさっぱり忘れていて、また楽しめた。熱い。まさに小宇宙(コスモ)が燃え上がってくるような感覚。ジャンプ黄金時代に連載されていて、友情、努力、勝利を体現しているような作品だったなぁと。まぁ、細かいところに突っ込まざるを得ない部分が多いのだけど(笑)。やたらと死にかけの状態で何度でも立ち上がってコスモを燃やせば戦闘中に強くなり、お前ごときに絶対やられるはずがないと自信たっぷりの敵が『なにぃ!!』と言いながら結局やられるという展開とか。

あとは、黄金聖闘士中、エイトセンシズに唯一目覚めている乙女座(バルゴ)のシャカとか、仏教徒が聖闘士として活躍するのはまぁいいのだけど、超必殺技、天空覇邪魑魅魍魎で背景画に天使が出てきたりとかwwそこはなんというかもうちょっと仏教の天上天下唯我独尊的なイメージでもよかったのではないかとか。

だが、戦闘はテンポよく進み、ページ見開きの必殺技の派手さ、ネーミングセンスは圧巻であり、迫力満点。もう宇宙とか異次元空間とか幻覚を見せたりとかそれぞれのキャラ特性、星座特性を活かした大技が繰り広げられて、自分もついなんか必殺技名を声高に叫びたくなるwwペガサス流星拳、廬山昇龍覇、ダイヤモンドダスト、ネビュラストーム、鳳翼天翔って感じで!!でも紫龍や氷河、瞬は必殺技をたくさん覚えていくのだけど、星矢だけは終始ペガサス流星拳だけで戦っていた印象が強く、なんか超必殺技がほしかったなぁと思った。

あと、聖衣はいいね!。もうかっこいい。聖衣(クロス)から鱗衣(スケイル)、冥衣(サープリス)、そして神聖衣(ゴッドクロス)といろいろ種類があるのがいいね。自分は特に黄金聖衣がいいかな。12星座それぞれのデザインがすばらしい。自分は水瓶座なので、ついついカミュの聖衣に肩入れしてしまう。この黄金聖衣、実物大のレプリカが昔秋葉原で展示されているのを見に行ったことがある。神々しく光り輝いていた。絶対自分が着ても似合わないだろうけどww

あとはキャラ設定とか伏線の貼り方もわりと面白いなぁと思う。漫画全体としては、こまけーことはいいんだよ!!っていう感じで詳細に目をつぶると、王道バトル漫画の教科書的な内容かなと思う。画力あり、話の展開は割と見えない、死んだキャラが復活して活躍する、ブロンズ、シルバー、ゴールドなどの階級、ギリシャ神話、神といった設定もすばらしい。

聖闘士星矢シリーズは他にも結構たくさん出ていて、それらも当たってみたい。以下がとても参考になる。そして、聖闘士星矢のオリジナルアニメ、聖闘士星矢Ωが4月1日からスタートなので、これも見逃せない!!聖闘士星矢を読むと、熱い気持ちになれつつも、絶望的な状況でも最後まで諦めない大切さみたいなものを教えてくれる気がした。そして、熱い気持ちで修行したい人はこれらのシリーズ全部読むべきかなとwwコスモが燃えてくること間違いなし!!!!



聖闘士星矢 文庫 全15巻 完結セット (集英社文庫―コミック版)
聖闘士星矢 文庫 全15巻 完結セット (集英社文庫―コミック版)
著者:車田 正美
販売元:集英社
(2011-02-28)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 王道バトル漫画が好きな人
  • ギリシャ神話とか神設定が好きな人
  • 熱い気持ちで日々過ごしたい人
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March 06, 2012

月は無慈悲な夜の女王

月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 1748)
月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 1748)

キーワード:
 ロバート・A・ハインライン、革命、月、戦争、政治
ハインラインの古典SF小説。以下のようなあらすじとなっている。
2076年7月4日、圧政に苦しむ月世界植民地は、地球政府に対し独立を宣言した!流刑地として、また資源豊かな植民地として、月は地球から一方的に搾取されつづけてきた。革命の先頭に立ったのはコンピュータ技術者マニーと、自意識を持つ巨大コンピュータのマイク。だが、一隻の宇宙船も、一発のミサイルも持たぬ月世界人が、強大な地球に立ち向かうためには…ヒューゴー賞受賞に輝くハインライン渾身の傑作SF巨篇。
(カバーの裏から抜粋)
今年は、SF作品を重点的に読んでいこうと思っていた。SFの古典的なものもちゃんと押さえておきたいと思い、巨匠ロバート・A・ハインラインのこの『月は無慈悲な夜の女王』を読んでみた。率直な感想を示せば、正直あまり世界観に没入できず、楽しめなかった。

あらすじなどはWikipediaにまかせよう。マイクと呼ばれる人工知能搭載のスパコンが全編を通して物語の鍵を握っている。主人公マニーは、片腕が義手のコンピュータ技師で、マイクと友達関係でもある。一コンピュータ技師であった月世界の住民のマニーは、やがて革命に巻き込まれて、月世界を独立に導いていく立場となっていく。

スパコンのマイクと主人公マニーは、月世界の電話回線を通して情報をやり取りしている。マニーが電話でMYCROFTXXXの番号をプッシュすると、月世界のどこでもマイクを呼び出すことができる。電話でプッシュするというのが、インターネットが発達した現代からしてみると違和感があるが、この作品が書かれたのは、まだインターネットの前身であるARPA NETが作られた1969年より以前の1965年だからである。なので、現在では光ファイバが当たり前となって、一般的なSFもののネットワーク像とは若干違っているが、ADSL網を利用しているのだと考えるとイメージしやすいかもしれない。

また、地球を攻撃するために月の岩石を地球に向けて射出する弾道計算のプログラミングの描写も出てくる。そのときもやはりこの時代に書かれた背景的なものが影響しており、プログラミングを『パンチする』となっている。昔のメインフレームなどはパンチカードにプログラミングしていたので、そのような描写となっているのだろう。さらには、物語中では弾道計算プログラムを紙に印刷したら数メートルにもなったともある。

このような時代背景的な部分を、一プログラマの視点から鑑賞するのもなかなか趣があってよいかもしれない。しかし、どうしても古典SF的な作品であることを考慮しても、世界観に没頭できなかった。なんというか、19世紀以前のヨーロッパを舞台とした古典文学作品を読んでいるような感覚になった。SF小説と言えど、内容的にはそんなに難しい描写はなく、一文一文はちゃんと理解できるのだけど、数ページを集中して読み続けることがなかなかできなかった。

何となく昔の翻訳っぽい文体で、どうしても古臭さというか、リズム感がおかしく感じた。単に自分自身がそのような翻訳に慣れていないからというのもあるのだけど。また、通勤時間中に主に読んでいたこともあって、1日で読み進められるページが多くて20ページくらいとなり、より長大な物語がつぎはぎになっていき、あらすじの細かいところがおろそかになっていった。

そういうこともあって、この物語のテーマ性や面白さをあまり理解できずに、最後まで読み終えることだけに注力してしまった。680ページもあるからね。読み始めたのが1月半ばくらいからだから、読了まで約2ヶ月程度かかったことになる。もっと集中して読み込めば、この世界観を面白く鑑賞できたのかもしれないが。

ハインラインの作品は『夏への扉』と『宇宙の戦士』も読んだことがあるが、『夏への扉』は読みやすくてかつ分かりやすかった。まだ3作品しか読んでいないから、ハインラインが自分と相性のよい作家かどうかの判断は保留かな。あと、最近タイムリーに以下のSF特集記事があった。『月は無慈悲な夜の女王』もちゃんと含まれている。個人的には『スノウ・クラッシュ』と『所有せざる人々』が気になる。

SF小説は読了まで若干しんどいけど、読み応えがあるし、自分のイメージ力を醸成できると思うのでおすすめ。



月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 1748)
月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 1748)
著者:ロバート・A. ハインライン
販売元:早川書房
(2010-03-15)
販売元:Amazon.co.jp

読むべき人:
  • 人工知能系の作品が好きな人
  • プログラマの人
  • 戦争がテーマのSF作品を読みたい人
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