December 2015

December 31, 2015

2015年に読んだ本総まとめ

年末!!ということなので、今年読んだ本を振り返っておこうと思う。

ちなみに去年のまとめ記事は以下。

今年はランキング形式とというよりも、今年読んだ本をすべて列挙しておこうと思う。

ということで、今年読んだ本の一覧は以下。ランキングではなく、単に読んだ順番。
  1. オスカー・ワオの短く凄まじい人生
  2. タイガーズ・ワイフ
  3. こうしてお前は彼女にフラれる
  4. イノセント
  5. 計画と無計画のあいだ
  6. 甘美なる作戦
  7. 読書で賢く生きる。
  8. 荒木飛呂彦の漫画術
  9. 重力が衰えるとき
  10. ファイト・クラブ
  11. ガラスの街
  12. 幽霊たち
  13. 鍵のかかった部屋
  14. カンガルー・ノート
  15. 人生ドラクエ化マニュアル
  16. 掏摸
  17. はじめての文学講義
  18. 賭博者
  19. 牡蠣礼讃
  20. モナリザ・オーヴァドライヴ
  21. ぼくは本屋のおやじさん
  22. お菓子とビール
  23. バビロンに行きて歌え
  24. 孤独のグルメ2
  25. 困ってるひと
  26. 職業としての小説家
  27. 馳星周の喰人魂
  28. 案外、買い物好き
  29. フリーエージェント社会の到来
  30. 多読術
  31. 投資バカの思考法
  32. その幸運は偶然ではないんです!
  33. ペンギンの憂鬱
  34. ジョコビッチの生まれ変わる食事
  35. Rのつく月には気をつけよう
  36. ワーク・シフト
  37. ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!
去年は56冊読了で、今年は37冊となった。前半はほとんど読む暇がなかったけど、後半は確かに時間はあった。ただ、何となく読書よりも映画を見たりゲームをしたり考える時間に費やしたので、思ったほど読めなかった。少なくとも去年以上は読めたはずだけど、冊数にこだわると本質を見失うからあまり気にしてもしょうがない。

今年は新潮クレスト・ブックスを特に多く読んだ。個人敵に当たりの多いシリーズ。特によかったのは以下の作品(書評記事は上の一覧からどうぞ)。


ドミニカを舞台としたマジックリアリズム的な小説で、もてないアニメやゲームが好きなオタク少年の壮絶な一生が示されている。不思議な熱量を帯びた作品。

甘美なる作戦 (新潮クレスト・ブックス)
イアン マキューアン
新潮社
2014-09-30

今年のスゴ本オフで熱く語った小説で、中盤は若干退屈だけど最後の最後に『甘美なる作戦』のタイトルの意味が分かるアクションのない恋愛スパイ小説。


新潮クレストブック特徴の一つは、装丁イラストがよいこと。これは見た目的なわかりやすいもので、内容とも合致している。40歳くらいの売れない小説家と幼女と皇帝ペンギンが出てくる、少し不条理な小説。

以下からは新潮クレストブック以外で特によかった本となる。


本書は図書館でなんとなく直感的に借りたら当たりだった小説。大都会東京が舞台だけど、異国情緒があふれており、そして人間関係の重要性、ありがたみ、温かさが描かれている。

その幸運は偶然ではないんです!
J.D.クランボルツ
ダイヤモンド社
2005-11-18

スゴ本オフのじゃんけん争奪戦でゲットした本。キャリアについて考える良いきっかけになって、良くも悪くも偶然に左右されるキャリア、人生でもいいじゃないか?と思った。精神的に楽になれたと思う。今後の転職活動でも、縁があったところに行こうと気楽に捉えられている。


1冊だけ今年ベストを選ぶならこの本これはとても面白くてかつマニアック、そして勉強になる内容だった。今年からゲームを再開して、やはりゲームを含めていろいろと考えるのは楽しいなと思ったのもある。年始にゆっくり読むのがいいかな。

今年はこんなラインナップとなった。今年も小説が多めだった。唯一反省するなら、自分の専門分野の本をまったく読了していないことか・・・。そこはいろいろ自分のキャリアを含めて考える必要があったし、技術本をじっくり読みこんでいくという気にはどうしてもなれなかったので。来年はなるべく多く読みたい。

来年はどこでどう過ごしているか、まだわからない。その時の状況に合わせて、読む本も変わっていくと思う。小説が多めの傾向にあるのは、小説を読むのが単純に好きだからであり、仕事やプライベートも含めて包括的によりよく生きるためには必須だと思うので。しかし、小説メインになるとその分冊数をこなすことはできなくて、トレードオフの関係になるが、更新ための読書をしたいわけでもないので、更新頻度の低さはご了承ください。

ということで、2015年に読んだ本の総まとめ記事でした
今年もお疲れ様でした。また来年

(・∀・)

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December 28, 2015

ゲーマーはもっと経営者を目指すべき!

キーワード:
 4Gamer.net編集部 / 川上 量生、ゲーム、経営、廃人
4Gamer.netで連載されていた記事が書籍になったもの。本書の内容は以下で読める。簡単に概要を示すと、ドワンゴの川上氏が自分のゲーマー人生の自慢をしたいだけで始まったゲーム関係者などと対談、鼎談している内容となる。

連載の建前上のテーマはゲーマーの戦略性や一定のルール化で思考(試行)しながら最適解を導いてプレイする能力が実社会、例えば会社経営にも通じるところがあるのではないか?というものが設定されているのだけど、連載初期で早くも川上氏によって完全否定されていたりする(笑)。連載途中でも全然テーマとは関係ない話題にもなって、そもそもテーマってなんだっけ?みたいなことになるのだけど、全連載を通関して読んでみると、そのテーマの設定がすごくよかったと思う。

個人的な感想を最初に示しておくと、今年読んだ本の中で一番面白くて、共感できて、そんでかなりマニアックで、そして勉強にもなるスゴ本!!今年の優勝本!!

この連載をリアルタイムでウォッチしていた人にとっては何をいまさら感があるかもしれないけれど、僕は本書の存在を最近まで知らなかった。そんで年末恒例となっている西新宿のブックファーストの書店員が勧める今年の本というようなフェアで本書が置いてあって、買って読んでみたらガチャで超激レアカードを引いたような、そんな感覚w西新宿のブックファーストの店員さんマジ神!!!!

内容がかなり多岐にわたってかつマニアックな内容なので、どこを個別に取り上げるかはすごく迷う本。上に示したリンク先でどういう人が川上氏と対談しているかわかる通り、ドワンゴの身内の人やはてなの伊藤直也氏とか今ではフリージャーナリストとしてテレビコメンテータにもなっている津田大介氏や将棋棋士・谷川浩司氏、SF作家・藤井太洋氏などいろいろな人がゲームプレイ遍歴やビジネスや会社組織やその人の興味関心のあるテーマについて語っている。

連載初期の方はみんなゲーム廃人みたいな人ばかり出てきて、マニアックすぎると思うと同時に、あるあるwwと共感しつつも読める。「Ultima Online(ウルティマオンライン - Wikipedia)」や「Diablo(ディアブロ (ゲーム) - Wikipedia)」にハマってリアルでの生活に支障をきたすくらいとか。川上氏は3日連続で寝ないでぶっ続けでやってやばいと思ってなんとかアンインストールしたらしい。

僕はオンラインゲームをやったことがないけど(絶対ここに出てくるような人のように廃人になるのが目に見えてたからなんとか自重したw)、そういうゲームのはまり方はよくわかる。特に中高時代はダビスタで最強馬生産に明け暮れてたなぁとか(そのために視力と成績がガタ落ちになった!!w)読みながら自分のゲーム遍歴をオーバーラップさせてた。他にもファミコンを買ってもらえなかった人はよりコアでマニアックなPCゲームにはまっていき、ゲームを卒業できずに大人になってダメ人間になるとかなんとかw

ファミコンの懐かしいソフトやオンラインゲーム、ほかにもボードゲーム(そこに将棋も含むからプロ棋士の谷川浩司氏の対談もあり、将棋ソフトと絡めた話も面白い)、カードゲーム、最近のソシャゲについて多岐にわたり、そのゲームリストが最後に載っているのもよい。

僕は1984年生まれで、一応ファミコン世代であるので、リアルタイムでファミコンをやっていた最後当たりの世代になり(おそらく僕の2,3歳下の世代からはスーファミからの世代)、本書に出てくる人たちよりも15歳以上若いので、ファミコンを含めたコンピュータゲームの興隆をリアルタイムで体感してはいないが、その空気は十分に感じることができた。40歳以上のゲームにはまったおっさん世代は絶対懐かしくも興味深く読めるはず。そんで俺にもなんかゲームについてちょっと語らせろ!!みたいな気持ちになれると思うw

また、ドワンゴの経営方針というか、内情が川上氏の視点から語られて、ニコニコ動画とかニコニコ超会議の裏話的な話もとても面白い。ドワンゴ大丈夫か?みたいな感じだけど、何となく結果的にうまくいっていて、それが川上氏の手腕なのか魅力なのか確かなところはわからないが、変だけどスゴイ会社だなと思った。

さらに、川上氏の考え方や持論もとても興味深い。特に激しく同意!!と思った部分は連載初回のテーマのあとからコラム1の最後の部分(ちなみにあとからコラムはWeb連載上にはなく、書籍版のみ収録)。
 ちなみに。連載のこの回のタイトルは「世の中で一番面白いゲームは『現実』」とありますが、本音を言うと現実はクソゲーだと思います。だって「現実のゲーム」は自分ではコントロールできない変数が多すぎて、ほとんど「運ゲー」ですからね。ゲームバランスもなにもあったもんじゃありません。
(pp.28)
ほんこれ!!と日ごろから考えたいたことが同じように明言されていて、一人でうなづいていたのだったwまぁ、クソゲーでどうにもならなくて詰んだら死ぬじゃん、みたいなところはあるし、まだ積んでる状況でもないし、バグってても何とかプレイできるし、先が見えないゲームだから楽しむ余地もたくさんあるじゃないか!?と前向きに考えて生きていきたいと思う。

ゲーマーが経営者となるべき、を体現しているのが、連載の最終回の任天堂の岩田 聡氏の回。ちょうど去年の年末の今頃に公開されており、確か読んだ記憶がある。しかし、岩田氏の書籍化を望まれていないという意向もあってこの回は本書には収録されていない。そしてさらに残念なことに、岩田氏は本書が出版された後の今年7月に若くしてお亡くなりになられてしまった。この回はWeb上でしか読むことはできないので、この回だけでも読んでおく価値はあると思う。経営論としても本書の連載のテーマに一番沿った内容でもあるし。

なんというか、本書の面白さはいろんな要素が含まれまくっていてうまく伝えきれないので、もうゲーマーというかゲーム好きな人はさっさと連載記事を読めばいいんだよ!!みたいな感じ。ゲームにかかわらずWebサービスやコンテンツビジネスをしている人も面白くかつ勉強になることも多い。でもビジネス書のように読むと、内容がマニアックすぎてなんじゃこりゃ!?と面食らうかもしれないwでも経営論というか組織論とかもところどころで論じられていて、そこも勉強になる。

個人的な話をすると、今年はいろいろあって、休職することになり、その間は暇なので久しぶりにゲームの封印を解いて(ゲームよりリアルをプレイしなくちゃと思って自重してたわけだ)PS4を買ってプレイしてみたらやはりゲームは面白いなと思った。あとは東京ゲームショーにも行ってみて、ひと昔前はゲーム業界はもう落ち目だと思っていたけど、全然そんなことはないなと実感した。

自分の今後のキャリアについて考えて、好きなことをやるべきかなと思っていたときに本書を読んで、来年は思いっきりゲーム漬けになろう!!と腹をくくれたわけだ。そんでなんとかゲーム業界に逝こう!!、そしてゲーム廃人になろう!!を来年のテーマとしていきたいと思うww

(゚Д゚)

ちなみに本書の単行本は560ページと分厚く、値段も2000円ほどする。タダで読みたい人はWeb上の記事を読めばいいし、もっと便利にかつあとからコラムも読みたい人はKindle版がよいと思う。Kindle版は1000円以内で買えるし。

とにかく、ゲーム好きな人は絶対読め!!な1冊で、読んでいるだけでニヤニヤできるし、なんというか、昔感じたゲームのときめきみたいなものを思い出せたとても良い本だった。

(追記)
この記事を更新してからちょうど翌日、任天堂の岩田氏の追悼特別記事がアップされてた。本当にスゴイ人だったんだなと思わされる超良記事。そして合掌。




読むべき人:
  • ゲーマー(廃人)の人
  • 経営者の人
  • ゲームを作りたい人
Amazon.co.jpで『川上量生』の他の本を見る

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December 13, 2015

ワーク・シフト

キーワード:
 リンダ・グラットン、変化、働き方、コミュニティ、未来予想
近未来の働き方について示されている本。以下のような目次となっている。
  1. プロローグ 働き方の未来は今日始まる
  2. 序章 働き方の未来を予測する
  3. 第1章 未来を形づくる五つの要因
  4. 第2章 いつも時間に追われ続ける未来―三分刻みの世界がやって来る
  5. 第3章 孤独にさいなまれる未来―人とのつながりが断ち切られる
  6. 第4章 繁栄から締め出される未来―新しい貧困層が生まれる
  7. 第5章 コ・クリエーションの未来―みんなの力で大きな仕事をやり遂げる
  8. 第6章 積極的に社会と関わる未来―共感とバランスのある人生を送る
  9. 第7章 ミニ起業家が活躍する未来―創造的な人生を切り開く
  10. 第8章 第一のシフト―ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ
  11. 第9章 第二のシフト―孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ
  12. 第10章 第三のシフト―大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ
  13. エピローグ 未来のために知っておくべきこと
(目次から抜粋)
本書が書かれたのは2012年ともう3年前である。2012年の当時に2025年の生活環境がどう変わって、それに伴って働き方をどのように変えていくべきなのか?という未来予想とともにいろいろと示されている。Kindle版が安かったので、Kindle版を買って読んだ。

世界のグローバル化がより進み、家族の形態も変わり、それぞれが別の国に住んだりするようになり、高度IT化も進むので、働き方や生き方について以下の3つの点でシフトさせるべきとある。
  1. ゼネラリストになるのではなくスペシャリストとして、専門技能の習熟に土台を置くキャリアを意識的に築くこと
  2. せわしなく時間に終われる生活を脱却しても必ずしも孤独を味わうわけでもなく、いろいろな分野の人が集まるコミュニティなどに所属して緩い人間関係を構築して協業すること
  3. すべての時間やエネルギーを仕事に吸い取られて、消費をひたすら追求する人生を脱却し、情熱的になにかを生み出したりやりがいを味わえてバランスのとれた働き方、人生に転換すること
大雑把にまとめるとこのようになる。僕自身、働き方そのものを根本的にそろそろ変えなければいろいろと破綻したり消耗するだけの人生に終わってしまうという危機感があったので、これらの提言は参考になった。いくつか本当にそうか?と思う部分もあるけれど。

第1のシフトについては、確かに世の中スペシャリストになるべきと言う傾向はあるかもしれないけど、スペシャリストの職がIT化がどんどん進むと消えてしまうというリスクも考慮しなくてはいけないし、必ずしも専門分野を絞りすぎない方がいろんな可能性もあるのではないか?とも思う。もちろん複数分野を同時にやっていくと仕事で使えるほどのものにはならないので、ある程度絞る必要はあるけど。2つくらいなら戦士+魔法使い=魔法戦士、みたいな組み合わせで違う方向性にも可能性が広がるとも思う。もちろん同時にやるより1つずつやったほうがいいかもだけど。

第2のシフトで自己再生のコミュニティの重要性が示されている。SNSの発展などネット上でつながりはあってもどこか孤独に陥ってしまいがちになると。そのためリアルでの人間関係が重要であると。これについて言及されているところを抜粋。
 この点で重要性を増すのが「自己再生のコミュニティ」だ。この種の人的ネットワークは、バーチャル空間の人間関係でないという点でビッグアイデア・クラウドと異なり、自分と同様の専門技能の持ち主で構成されるわけではないという点でボッセとも異なる。自己再生のコミュニティのメンバーとは、現実の世界で頻繁に会い、一緒に食事をしたり、冗談を言って笑い合ったり、プライベートなことを語り合ったりして、くつろいで時間を過ごす。生活の質を高め、心の幸福を感じるために、このような人間関係が重要になる。
(pp.309)
これは最近特に重要だなと実感する。休職中だと基本的に人に会う機会がなく、家で1人で過ごしたりすることが多く、どうしても孤独を感じてしまうが、リアルで会える友人たちがいるので、週1回は最低でも会って食事をしたり飲んだりして精神的な健全を保てている。その友人たちというのは、高校、大学という半自動で形成される人だけではなく、社会人になって意識的に築いた人間関係の人たちが多い。

例えば、僕が主催者の1人である同学年の集まりである83年会などでは、月1回必ず主要メンバーと会っている。今年は各自の仕事の分野などをメンバーに紹介したりするという勉強会を月1回継続してやってきた。これは結果的に8年前くらいの25歳の時にこの会を作っておいて本当によかったと思う。メンバーのバックグラウンドも多様なので知らない世界を知ることができたりととても刺激になる。ちなみに同学年(1983年4月〜1984年3月生まれ)の新規メンバーは常時募集なので、参加してみたい人はよかったら左のサイドバーのメールアドレスにどうぞ。

あとはスゴ本オフ(Book Talk Cafe)など、仕事とは関係ない趣味系のコミュニティに属するのもよい。そこから人間関係も広がっていくし、やはり楽しいと思うし。社会人になると人間関係が仕事関係とかこれまでの学友などで固定化しがちになってしまう。新しい人間関係を意識的に築くのは億劫だし、人見知りが激しかったりするといろいろ大変だけど、一歩踏み出していそういうコミュニティに行って見ればよい経験になると思うし、人生が好転するかもしれない。

第3のシフトについては過労気味ではダメなので好きなこと、情熱を持てる分野の仕事をしようというようなことが示されているのは納得できた。まだ好きなことを仕事にはできていないので、これはそろそろ意識的にシフトしていく予定。とはいえ、好きなことを仕事にしないほうがいいという説もあるけど、とりあえず自分が試にやって見ないことには何とも言えない。少なくともまったく興味のない金融システムとかバッチでデータを右から左へ流すだけのシステムを作ったりするのは嫌になってきたので、転職することにした。

キャリアについて意識的に変えていけるところは変えた方がいいのは言うまでもない。しかし、自分自身や世界の未来について確実に何がどうなるか?は誰にもわからないし、自分が予定していたキャリアを順調に進めることもないだろうと思う。運とか偶然の要素に大分左右されるのが常だし。ある程度の方向性を確定してから、柔軟にいろいろな状況に対処できるようになっておきたい。あと仕事し過ぎな生き方は勘弁だなと。もちろん、仕事そのものを楽しめればいいのだけどね。

本書の未来予想はどれだけ当たるかはわからないけれど、将来の自分の働き方を考えるきっかけにはよいと思う。ちなみにこの記事投稿時点でKindle版は810円と63%オフになっているのでお買い得なので、ぜひ。




読むべき人:
  • 自分のキャリアを考えたい人
  • 転職しようと思っている人
  • 過労気味で人間関係が希薄だと思っている人
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December 06, 2015

Rのつく月には気をつけよう

キーワード:
 石持浅海、グルメ、酒、ミステリー、宅飲み
短編グルメ・ミステリー小説。以下のようなあらすじとなっている。
湯浅夏美と長江高明、熊井渚の三人は、大学時代からの飲み仲間。毎回うまい酒においしい肴は当たり前。そこに誰かが連れてくるゲストは、定番の飲み会にアクセントをつける格好のネタ元だ。今晩もほら、気持ちよく酔いもまわり口が軽くなった頃、盛り上がるのはなんといっても恋愛話で…。ミステリーファン注目の著者が贈る傑作グルメ・ミステリー。
(カバーの裏から抜粋)
著者の作品は一度も読んだことはなかったが、実家の近所の郊外型大型書店で読んだら食べたくなる本、としてお勧めされていた。そしてこのタイトル。牡蠣好きならおやっと思わせられるタイトル。食に対する執着が人より強いこともあり、牡蠣以外のグルメ系のエッセイなども好んで読むので、買わないわけにはいかなかった。なんとなく最近は短編小説な気分でもあったし。

主な登場人物たちは大学時代からの飲み仲間で、長江高明のマンションの部屋で宅飲みが開催される。そのときに必ず3人のうちの誰か知人や友人などのゲストが招かれ、そこで飲みながらいろいろと語るうちに、そのゲストがその時に食べる料理にまつわる小事件が起こったことや問題を抱えているという状況にある。それを頭脳明晰な長江高明が話の内容から推理して、事の真相を解明する、というグルメ・ミステリー調の短編小説集である。

話の内容は以下の7編となる。
  1. Rのつく月には気をつけよう
  2. 夢のかけら 麺のかけら
  3. 火傷をしないように
  4. のんびりと時間をかけて
  5. 身体によくても、ほどほどに
  6. 悪魔のキス
  7. 煙は美人の方へ
それぞれのタイトルに出てくる料理と酒は以下となる。
  • シングルモルト・ウィスキーと生ガキ
  • ビールとお湯なしチキンラーメン
  • 白ワインとチーズフォンデュ
  • 泡盛と豚の角煮
  • 日本酒とぎんなん
  • ブランデーとそば粉のパンケーキ
  • シャンパーニュとスモークサーモン
各章のイラスト、表紙にそれぞれのお酒の絵が描かれているのもポイント。

肝心の内容なのだけど、読んだ後に食べたくなったかと言うと若干微妙な気がした。料理と酒はミステリーの導出のためにあるので、そこまで詳しい描写でもなく、薀蓄が載っているわけでもない。どちらかというとそれぞれの登場人物の人間関係の説明がほとんどで、ミステリーの解明を楽しむような内容かな。また、長江高明は話し手の会話だけで真相解明をするのだから頭よすぎでしょ!?とか突っ込みたくはなるけど。

それぞれの話が独立しているので割と気軽に読める。一応主要メンバー3人は毎回出てくるけど。そういう人間関係もいいなと思う。お勧めは最後の『煙は美人の方へ』かな。「煙も眉目よい方へならでは靡かぬ」ということわざがあるらしく(今ググって初めて知った。意味はここ参照。)、それをなぞったお話。爆発しろ案件なので最後に読むのがよろしいw

食べたくなるかは微妙だけど、なんだか友人たちと宅飲みしたくなる短編小説だった。



おまけ
今日は日比谷公園のこれに行ってきた。

全22種類が大集結「ご当地鍋フェス@日比谷公園」が3日間限定で開催されてるぞーーー! 外で食べる鍋ウンメェェェエエエエッ!! | ロケットニュース24

そこで食べた牡蠣の土手鍋が(゚д゚)ウマーだった。

nabe

やはり冬場の宅飲みは鍋に限る。17時くらいからダラダラ飲みつつ、鍋を食べて、眠くなったらちょっと寝るみたいなのが特によろしい。さらにこたつがあれば最強!!w




読むべき人:
  • 牡蠣が好きな人
  • お酒が好きな人
  • 友人同士で語りながら飲みたい人
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