April 23, 2006

国家の品格


国家の品格

キーワード:
 数学者、日本、武士道、教養、歴史、自由、平等

数学者が著者。
最近新書で売れまくっている。100万部は売れたらしい。内容は日本はどうあるべきかということが著者の体験などから語られていく。講演内容を文書化したらしく、割と読みやすい。

大学教授なので、教養が深いと思われる。さまざまな歴史やアメリカなどの他国と比較しながら日本はどうあるべきかが語られている。たとえば、市場原理主義は野蛮であるとか、また、武士道精神を取り戻すべきであるとか。

正直、考え方が古いような気もしないでもない。しかし、面白かったのは、数学をやるには美しいことが分かる、つまり美的センスがないとだめだというような主張だった。その具体例として、インドの高卒の天才数学者ラマヌジャンが美しいところ住んでいたからとある。その道で飛びぬけるには美的センスが必要だということを医療、土木が専門の学者にも言ったらその通りだといわれたそうだ。それが面白かった。これはIT業界にも当てはまると考えられる。簡単に言えば美しいプログラムを書けるかどうか。そういったことから芸術鑑賞などが必要だし、日本は美しい土壌があるので他国に劣ることはないといった主張が多い。

また、教養を身につけなければ海外では相手にされないとったこともなるほどと思った。何でも、日本の文学作品のことを聞かれるそうだ。だから歴史とかも分かっていないとだめだとかあった。

売れているからなんとなく買って読んでみた。その通りだと思う部分もある反面、納得いかない部分も多い。

読むべき人:
 歴史が好き、教養論が好き、日本国についての現状はどうなのか知りたい、教育問題に関心がある、数学者の話はおもしろそう、ベストセラーには目がない



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