May 11, 2006

新版 考える技術・書く技術


考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則

キーワード:
 ビジネスライティング、教科書、経営コンサルタント、思考方法、問題解決方法、ピラミッド、構造
著者は、アメリカの経営コンサルティング会社マッキンゼー出身のバーバラ・ミントという人。分かりやすく文書を相手に伝えるにはどうするかということが発祥としてこの本が書かれたようだ。

この本は改訂版らしく、大幅に内容が更新されたらしい。4部構成になっていて、
  1. 書く技術
  2. 考える技術
  3. 問題解決の技術
  4. 表現の技術
となっている。

書く技術に関しては、いかにビジネス文書を相手にわかりやすく伝えるかということが述べられている。それには文章の構造を常に意識する必要があり、それがこの本の主題のピラミッド原則となる。イメージをつかんでもらうために、ピラミッドのコンセプトを引用しておく。
ピラミッドの鉄則
  • どのレベルであれ、あるメッセージはその下位グループ郡のメッセージを要約したものでなければならない
  • 各グループ内のメッセージは同じ種類のものでなければならない
  • 各グループ内のメッセージは論理的な順序で配置されなければならない
    (pp.279)
イメージ的にはオブジェクト指向的な考え方に近い。スーパークラスがあって、下にサブクラスがあってという感じ。しかし、横のサブクラス同士の関係はないけど・・・。

考える技術でもピラミッド構造を考慮して、物事の時間の順序、構造の順序、度合いの順序を意識することで、考え違いを防ぎ、最適な思考方法を提案している。また、分かりにくい主張をグループ化したり簡潔化したりし、分かりやすく相手に伝わるような主張に変えるといったことが述べられている。

3部の問題解決の技術は、コンサルティング的な思考法である。問題を定義し、分析を構造化し、分析を実施し解決策を見出し、考えを伝えるためにピラミッドをつくるという方法。この部分は、コンサルタントのために書かれたようなものなので、飛ばしてもよいと思われる。

4部の表現の技術は、文章にしっかり見出しを反映させ、節、項に番号をつけたりインデントしたりして書いていくとよいというようなもの。ビジネス文書が対象だが、まるで論文の書き方のようでもある。

全体を通してなるほど、そう考えればよかったのかという部分多い。特になるほどと思ったのは、書く技術の中での演繹法と帰納法の使い分け方だった。ここでは詳しく説明しないが、簡単に説明すると、演繹法は一本の理由づけラインで展開するのに対して、帰納法は類似の考えや関連する行動をグループ化するということ。その使い分けが特に参考になった。

ビジネス上の文書や考え方の具体例が多く載っているので、かなり分かりやすい。また、最後に参考書のように各章のポイントがまとめられている。

今までそれなりにロジカルシンキング的な本を読んできたけど、これはかなり分かりやすい本だと思った。以前に旧版をチラッと読んだことがあったけど、そのときはさっぱりだった。こういう外国製の本は得てして難しい印象があるが、この本は訳がよかったからかすんなり頭に入った。しかし、さすがに3部は完璧には理解してないけど・・・。

今まで自分がいかに漠然と文章を書いていたのかということが分かった。またプレゼンのパワポの資料も、適当極まりないものだったなと反省した・・・。特に無駄に箇条書きが多い部分とか・・・。

この本は20版までいっているのでかなり売れている本だと思われる。ビジネスマンには必須書籍だと思う。読んでおいて損はない。むしろこれをしっかり読みこなし、体得できたときにはかなりビジネススキルがアップするのではないかと思う。そのため、何度も読み返す必要がある本だと思う。絶対お勧め書籍。また、ビジネスに限らず、研究的な思考法、表現にも使えると思われる。プレゼンとか。

読むべき人:
 ビジネススキルを高めたいビジネスマン、コンサルタントを目指す人、うまくビジネス文書を書けない人、いまいち自分の提案が分かってもらえない、ロジカルシンキングを体得したい、プレゼンを極めたい



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