May 16, 2006

即戦力の磨き方


即戦力の磨き方

キーワード:
 大前研一、グローバルビジネス、危機意識、サバイバルビジネス社会
大前研一氏の著書。

内容を一言で言えば、昨今の日本のビジネスシーンは、100倍の所得格差がつくようになってきており、そのため安定した会社でぬるま湯に浸かっているようでは激変する国の情勢やビジネスシーンでは生き残れない。そのため、そのようなサバイバルビジネスシーンでもたくましく生きていけるように能力を身につけるべきだという指南書。

身につけるべき能力は、『語学力(英語)』、『財務力』、『問題解決力』の3つが挙げられている。またこれらこそが世界のどこに行ってもある程度通用する能力であり、3種の神器としてそれぞれ述べられている。

まず、語学力というのは英語力のことで、ビジネスのボーダレス化が基本となっている昨今、英語ができないということはビジネスチャンスを逃すことに等しいというようなこととして述べられている。また英語の学習法に関しては、読み書きは後回しでまずは耳を鍛えろとある。CNNなどを流しっぱなしにしておけばよいとある。しかし、昨今の英語早期教育の是非には特に触れられていなかった。全体的に勉強するには遅すぎることはないといった感じなので、小学校からの英語教育はしなくともビジネスマンになってからでも遅くはないといったことなのかもしれない。

財務力というのはどちらかといえば資産運用能力のこと。つまり、超低金利時代に銀行に預けるのはばかげているので、株などで運用したりすることでお金の賢い使い方を身につけろという主張。

問題解決力とは問題を自分で設定し、それを仮説思考で試行錯誤しながら最適解を見つけ出せというような主張。間違っても、単純な回答があらかじめあるような暗記回答できる能力ではないとある。

他には、ロジカルに会議できるような会議術や勉強法、人生設計について書いてある。また、前著『ザ・プロフェッショナル』と重複する部分が結構ある。それだけ危機意識を持ってビジネス界で生きていってくれということなんだと思う。

特に印象に残った部分は、勉強に関する部分。以下引用。
 勉強は試験のためにやるのではない。新大陸の荒野で生き抜いていく力をつけるためにやるのである。それは、「答えのない問いを考えられる回路」を頭の中につくる作業であると言い換えてもいい。
 ただし、受験勉強のようなやり方で、古い知識をいくら詰め込んでも、その回路をつくれないのは、ここまでこの本を読んでくれた人なら、もうおわかりだろう。むしろ二一世紀には、それ以前の古い知識など、少ないほうがいいのだ。(pp.124)
何のために勉強するのかといえば、やはりこれなんだなと思う。自分が必死で読書をする理由に通じる。また幸か不幸か、自分は暗記型の受験能力は高くないので、自分なりに思考回路を作り上げれば成功できるんじゃないかと思った。

全体的に、危機意識を持って自分なりに考えながら行動していけば、厳しい社会でもサバイバルしていけるというような内容だった。そのため、読了後もしっかり自分の頭で考えて行動していかなければならない。

こういうビジネス書を読むと、なんだかやる気が沸いてくる。だから定期的に読むようにしよう。

読むべき人: 
 大前研一氏のファン、一流のビジネスマンになりたい人、不確かな社会で搾取されたくない人、ビジネススキルをあげたい人、グローバルな視点を身につけたい人



トラックバックURL

トラックバック一覧

1. 二十代や三十代の「使い方」  [ LIGAYA PEPORT ]   May 18, 2006 22:29

大前研一氏の新刊書を読みました。 即戦力の磨き方 特におすすめの本というわけではありませんが、 1ヶ所、気になる記述を紹介します。 『私は仕事柄、年中いろいろな国を飛び回っているが、世界広しといえども、日本のビジネスパーソンほど危機感を持た....

2. 「下克上時代を生き抜く即戦力の磨き方」 by micah  [ 出勤直前対策レッスン−人間関係に疲れない幸せ ]   May 19, 2006 20:34

   大前研一さんといえば 「下克上時代を生き抜く即戦力の磨き方」 も人気です。  この中で私が気になったのは   ・上達したければケガを恐れるな  ・答えを自ら考える  ・人生設計は自分でやるしかない   人間関係 も嫌われることを恐れずに....

3. 大前研一『即戦力の磨き方』  [ itchy1976の日記 ]   May 28, 2006 19:09

即戦力の磨き方PHP研究所このアイテムの詳細を見る 今回は、大前研一『即戦力の磨き方』を紹介します。本書は、格差社会を行き抜くビジネスパーソンに必要な力のつけ方及び今後の人生設計について記載されています。記載されていることは、他の著書にも重複していますが、ラ...

4. 大前研一「ザ・プロフェッショナル」中国版が発売  [ じゃんす的北京好日子 ]   July 26, 2006 13:58

大前研一氏の著作「ザ・プロフェッショナル」が中国でも発売されました。最近本屋さんではよく日本関連本が目立ちます。というと、反日本なのではないかと思うかもしれませんが、そういうわけでもなく、新渡戸稲造の「武士道」や、宮本武蔵の「五輪書」などが平積みされて...

5. 即戦力の磨き方:大前研一  [ 一日一よい言葉 ]   September 15, 2006 15:23

即戦力の磨き方:大前研一 大前さんの本です。 この本は、 これから始まる(もう始まっている)ボーダレス社会を どのようにすれば生き残っていけるか?? について書かれた本。 「前も同じようなことかいてたな??。(-。??;)」 と思う部分もあります...

6. 考える技術  [ あなたに読んでもらいたい本 ]   February 10, 2007 05:08

大前研一の思考ノウハウを集大成! ビジネスの思考回路を身につけろ! 論理思考からアイデアの作り方 先見性の磨き方まで答えのない時代を生き抜くための知的パワーアップ法

7. ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代  [ あなたに読んでもらいたい本 ]   April 27, 2007 15:29

21世紀にまともな給料をもらって、良い生活をしようと思った時に何をしなければならないか。本書はこの「100万ドルの価値がある質問」に初めて真っ正面から答えを示したアメリカの大ベストセラーである大前研一

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星