May 27, 2006

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する


グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)

キーワード:
 Google、ビジネスモデル、Google脅威論、ロングテール、キーワード広告、グーグル八分
グーグルについて網羅的に書かれている本。著者は、新聞社上がりの人なのか、グーグルという現象について主に書いている。

何が書いてあるのかを分かりやすく説明するために、著者のあとがきの一部を抜粋。
 グーグルは、強力な広告ビジネスを背景に、古い世界の秩序を壊し、伝統的な企業のビジネスを破壊しようとしている。
 グーグルは、ロングテールによって中小企業を再生させ、新たな市場を創出しようとしている。
 グーグルは、人々の情報発信を手助けし、企業や政府などの強大な権力と同じ土俵に上がらせようとしている。
 しかしその一方で、グーグルはそれら新しい秩序の中で、すべてをつかさどる強大な「司祭」になろうとしている。それは新たな権力の登場であり、グーグルにすべての人々はひれ伏さなければならなくなるかもしれない。
(pp.243)
こういったことが主に書いてある。

どちらかというと、ビジネスモデル的な部分や、Googleという一企業がどのように既存システムを変革してきたかや、今後どのようなものになっていくのかということがメインで、技術的なことはほとんど書いていない。それだけに、何か新しいことが書いてあるわけではなかった。ロングテールの部分などは『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』と同じようなことが書いてあった。また技術的な部分からGoogleというものを知りたい場合は、『ウェブ進化論』のほうがよい。個人的に『ウェブ進化論』のほうが面白く読めた。

逆に、この本ではグーグルのビジネスモデルの核である、アドセンス、アドワーズなどの広告収入の仕組みが詳しく書いてあり、結構勉強になった。

最後のほうのグーグル脅威論は杞憂に終わるだろうと個人的には思うけど・・・。Googleが神になるとかほとんどSF的に論じられている。

しかし、Googleという現象の概要を理解するにはよい本だと思われる。

グーグルなくしてネットはできなくなってきたけど、ネットユーザである一個人としては、それを必要に応じてうまく利用していけばいいんだと思った。あまりにも依存しすぎるのも問題になっていきそうで、そういう視点を持っていく必要があるんじゃないかとも思った。そんなことを考えさせてくれる本だった。

読むべき人:
 Googleの概要を知りたい、なぜ新サービスが全て無料で利用できるのか知りたい、監視社会の未来が来るんじゃないかと心配している人、検索エンジンをうまく利用してビジネスを始めたい人



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トラックバック一覧

1. Google  [ 乱読日記 ]   May 28, 2006 22:41

佐々木 俊尚 グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501) いったいこの企業はどっから収益上げてんだか…。 と気になって、読んでみる。 同じくGoogle本のザ・サーチ グーグルが世界を変えた って本も気になってるんだけど、例のごとく図書館の予

2. グーグル八分とは?  [ mixi,yahoo,google,msn,goo,楽天,youtube,新聞,テレビ番組情報 ]   May 22, 2007 18:00

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