June 11, 2006

人と接するのがつらい―人間関係の自我心理学


人と接するのがつらい―人間関係の自我心理学

キーワード:
 心理学、人間関係、自我、生きるヒント、ストローク
心理学者の著書。人接することが辛い、緊張する、苦手意識を持つのはなぜかということを明確にし、さらにどのようにして人と接していけばよいかということが書かれている。5章立てになっていて、次のような内容となっている。
  1. 人と接するのがこわい
  2. 人との接し方は人生を決める
  3. なぜ人と接するのがつらいのか
  4. 人のなかで自分らしく生きる
  5. 人と楽に接するためのヒント
2章、3章で原因が解明されている。親にどのように育てられたかということが主な原因らしい。

例えば、遠慮が強いられる養育環境で育った場合、自分を監視がちになり、集団で疎外感を感じたりするといったことが傾向として現れる。

解決策として、どのように振舞えばよいかということが示されているが、前提として「性格は変えられない」ということが示されている。なんでも幼少期にだいたい決まってしまうらしく、さらに青年期で内向的な性格になると一生そのままらしい。そこで、自分自身を変えようとして徒労に終わるのではく、自分自身を受け入れて自分らしく生きていくことが大切だと主張されている。具体的には以下のようなことが示されている。
  • いまの自分を好きになる
  • 自分の素直な心で人と接する
  • 自分を責めない
  • 好きなことに力を注ぐ
  • 自分を守ろうとしない
  • 逃げない、背伸びしない
こういったことが4章、5章で述べられている。

なんだかとても気が楽になった。自分自身、かなり人付き合いが悪いし、そこまで人間関係形成が得意ではないので、こういう風に生きていけばいいんだなということが分かってよかった。よく、自己啓発本で自己改革が必要だということが主張されているが、そうではなく、必ずしも自分を変える必要はなく、あるがままの自分を受容していけばいいんだといことが分かった。

また、生き方そのもののヒントのようなことが書いてあって、参考になった。人間関係を悪化させてまで、会社勤めに固執しなくてもよく、生活費を稼ぐ方法なら他にいろいろあるなど、なるほどと思った。

著者自身カウンセラーらしいので、この本を読むことでなんだかカウンセリングを受けたような気になった。あと、心理学の本は学術的なことが多く書かれがちだけど、これはそこまで多くない。むしろ読みやすい。

人間関係に悩んでいる人にぜひ読んでもらいたい。

読むべき人:
  • 人と接するのが苦手、または苦痛を感じる人
  • なぜ自分は人と打ち解けにくいのか知りたい人
  • 心理カウンセラー志望の人



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1. 人と接するのがつらい:つらいのです  [ はてさてブックログ ]   March 29, 2008 11:08

ふと、手にとって読んでみました。 「人と接するのがつらい」。 自分を見つめる・...

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