June 17, 2006

英語より日本語を学べ


英語より日本語を学べ―焦眉の急は国語教育の再生だ

キーワード:
 竹村 健一、齋藤 孝、英語教育、国語、教育論、対談
竹村健一氏と齋藤孝教授の対談本。以下のような内容となっている。
  1. 日本は「読書立国」をめざせ
  2. いま、教育の何が問題なのか
  3. 日本語が豊かな文化を生み出す
  4. 東洋的身体技法を現代に生かす
  5. 文脈でコミュニケーション力を磨け
  6. 一瞬のひらめきを大切にしよう
主に日本の教育問題に関して話題が繰り広げられている。

自分自身教育問題に関心があったので、勉強になった。なによりも、現状の教育問題に関してこうすればいいんじゃないかということが的確に書いてあり、その通りだと思った。

特に、教員の質に関する部分。齋藤教授が語っている部分で、先生の役割は触発と習熟であるという主張。触発というのは、生徒が先生のやっていることに興味を持って自分もやってみようと思わせることで、習熟というのは、生徒が何か技術を学ぶことができるということ。これが先生には重要だということ。自分自身の経験から、おもしろくない授業をやっている教員は価値がないと思っていたし、そういう科目は学ぶ意欲が全くわかない。

また、質の悪い教員はもっとリストラされるようにすべきだといった主張もなるほどと思った。

英語教育の是非に関しては、『国家の品格』の藤原正彦教授の国語教育優先の主張と同じようなことが主張されている。齋藤教授と藤原教授は確か、何かの雑誌で同じようなことを対談していたし、竹村健一氏も国語力が重要だと主張している。また、竹村健一氏は、英語を学べば経済は発展するか、英語は全ての国民に必要かということをよく考える必要があるとあった。

自分自身、英語早期教育はあんまり必要ない気もする。それより、竹村健一氏が、英語を身に付けたければ、英語で仕事をする、何かを勉強するというはっきりした展望や具体的計画をもってやったほうがいいと主張する部分に賛同である。

個人的には、齋藤教授の提案している呼吸方法などおもしろいと思った。溜めが重要で、それをスポーツや教育に応用すればいいといった主張で、自分も試してみようかなと思った。

対談本なので、わかりやすい内容となっている。また、固有名詞や専門用語には脚注に説明が載っている。

齋藤教授の本を何冊も読んでいれば、特に真新しいことが書いてあるわけではないが、教育論などが参考になった。

読むべき人:
  • 日本の教育問題に関心がある人
  • 齋藤教授の本が好きな人
  • 対談本が好きな人
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