June 24, 2006

天才の勉強術

天才の勉強術

キーワード:
 天才、勉強、偉人、伝記、教育、エッセイ
過去に存在した天才と称される人々のすごさは何かと考えたときに、それは勉強ではないかと考え、偉人がどのように勉強してきたのかに注目した伝記的な内容。以下にプロローグからそのことについて述べられた部分を抜粋。
 一般には、天才とは、生まれつき特異なすぐれた能力を持っている人間と思われているようであるが、はたしてそうだろうか。私は次のような仮説を立てたい。
 天才とは、学習の産物である。
 この仮説を、世に天才と呼ばれる人びと、あるいはもっと広く、過去にすぐれた仕事をなしとげた人びとの生き方や学習法、仕事ぶりなどを通して検証し、その「勉強術」の秘密をさぐり、それはけっして天才だけのものではなく、程度の差こそあれ、ごくふつうの人びとにも可能であることを考えてみたい、というのがこの本の意図するところである。
(pp.12)
採り上げられている偉人たちは、以下の9人である。
  1. 「真似」の天才 モーツァルト
  2. 超人的な集中力の持ち主 ニュートン
  3. 女性遍歴から学ぶ詩人 ゲーテ
  4. 読書家の皇帝 ナポレオン
  5. 大きくなりすぎた子供 ダーウィン
  6. 首相になった落第生 チャーチル
  7. 変身にとりつかれた画家 ピカソ
  8. 笑いの芸術家 チャップリン
  9. 大江戸を駆けめぐった「なんでも屋」 平賀源内
一人だいたい20ページが費やされている。

どちらかというと、偉人の伝記物的な内容となっている。そのため、天才とは何かといった学術的で客観的な分析が書いてあるわけではない。どうしても著者の主観が大きく入り込んでいる。

しかし、これらの偉人がどう生きてきたのかということがわかっておもしろかった。歴史とか、偉人の伝記物が好きな人にはおもしろく読めると思う。

モーツァルト、ピカソ、チャップリンなどは芸術家なので、どうしても作品名や曲名が出てくる。そのときに、それがどういうものかわからないと、どうしてもすごさがいまいちぴんとこない。自分の想像力を働かせるしかない・・・。逆に、これをきっかけにそれらを鑑賞してみようという気にはさせてくれる。

天才たちの勉強術で真似できそうなのは、ナポレオン、チャーチル、チャップリンの3人か。それぞれ本質的な勉強術は違っているけど、共通している部分があり、それは読書だった。みんな何か劣等感や必要性に駆られて哲学、文学、歴史、経済などの分野の本を読みまくったようだ。自分も見習ってもっと読もうと思った。

それぞれの偉人の章の最後には偉人たちの自伝などが参考文献として載っているので、それを読んでみようという気になった。特に先ほどの3人に関連する本を読んでみようかと思った。

天才と称されるような人々は、かなりの独自の努力をしているんだなということがわかっておもしろかった。また、どうしてもそのときの偉人の環境もかなり影響されるよなと思った。

また、歴史的な教養を深めるためにもよい本だと思った。

読むべき人:
  • 偉人の伝記物が好きな人
  • 天才はどのようにして天才になったのか知りたい人
  • わが子を天才に育て上げたい人
Amazon.co.jpで『天才』関連のほかの書籍を見る



トラックバックURL

トラックバック一覧

1. 木原武一『天才の勉強術』  [ 本の中の名言・格言 ]   June 25, 2006 00:18

■子育て・教育の名言・格言『天才の勉強術』 他人を模写するのは必要なことである。 しかし、自分を模写するのは哀れなものだ。 byピカソ 天才とは、一般の人間とかけはなれた秘密の能力を持った人間ではなく、 だれでも持っている学習能力を、 ある限られた...

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星