June 28, 2006

村上ラヂオ


村上ラヂオ

キーワード:
 村上春樹、大橋歩、エッセイ、食べ物、身辺雑記、版画
村上春樹のエッセイ。1999年に一年間雑誌「anan」に連載されていたものが書籍になったもの。新潮文庫のほうで読了。

相変わらずおもしろいエッセイだと思った。今回は食べ物の話が多い。ドーナツ、りんご、食堂車、うなぎ、コロッケ、きんぴらなど。どれも食べ物そのものについての話ではなく、その食べ物に付随する出来事であったりこだわりだったりする。著者本人も認めているように、変なことに関心があるようで、そういう特性を持つから作家になるのだろうとも述べている。

他にも、物を擬人化して考えるのもおもしろい。例えば、体重計の話とかでは、著者が体重計になったとしたらどんな一生を送るのかとか考えたりしている。

また、外国の話も多く、いろいろなところに行っているのだなと思った。大抵街中を走っているようだ。

今回の挿絵は、大橋歩という人の版画が載っている。安西水丸氏のとぼけた感じとは違い、寂寥感を感じさせるものが多い。その版画が1つの話題に2つ入っていて、1つは1ページ丸ごと占めていて、もう1つは話題の終わりのページの左下に小さく載っている。

個人的に印象に残ったもののタイトルを挙げておく。
  • りんごの気持ち
  • 猫の自殺
  • かなり問題がある
  • 恋している人のように
  • さよならを言うことは
  • 円周率おじさん
疲れているときに、こういうエッセイを読むとよいかもしれない。例えば、休日の午後3時ごろ、外はしとしとと雨が降っていて、部屋の中でクラシックなりジャズを奏でながら片手にブランデーなりウィスキーなりを備えてゆっくりと読んでいく。そんな読み方がよく合う本。自分はまったくそうではない読み方をしたけど・・・・。

楽しんで読めた。村上春樹は、今ノーベル文学賞に近い作家といわれているので、気になるところで。

また、最近になって、自分は村上春樹の作品が好きなんだなという確信を得たような気がする。どうでもいいことだが。

読むべき人:
  • 村上春樹のエッセイのファン
  • 食べ物の話が好き
  • 人のこだわりを知るのが好き
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