July 31, 2006

古代への情熱―シュリーマン自伝


古代への情熱―シュリーマン自伝

キーワード:
 シュリーマン、トロイア戦争、自伝、ギリシャ、考古学、勉強術
トロイア戦争は実際にあったことだと信じ、晩年になってから独自に発掘し、それを証明したシュリーマンの自伝と発掘状況を記した本。新潮文庫で読了。簡単に本のあらすじをカバーより抜粋。
トロイア戦争は実際にあった事に違いない。トロイアの都は、今は地中に埋もれているのだ。―少年時代にいだいた夢と信念を実現するために、シュリーマンは、まず財産作りに専念し、ついで驚異的な語学力によって十数ヵ国語を身につける。そして、当時は空想上の産物とされていたホメーロスの事跡を次々と発掘してゆく。考古学史上、最も劇的な成功を遂げた男の波瀾の生涯の記録。
(カバーより抜粋)
トロイア戦争についてはwikipediaによくまとまっている(wikipediaのトロイア戦争の記事)。詳しいことはその記事を参照したほうがよい。

内容は、シュリーマン自身が書いた自伝の部分とエルンスト・マイヤーが書いた当時の発掘状況の説明で構成されている。

自伝部分で注目すべきは、10数カ国の言語の習得方法だろう。その習得方法のコツについて述べられている部分があるのでそこを抜粋。
そしてこの際、必要に迫られて、私はどんな言語でもその習得を著しく容易にする方法を編み出したのである。その方法は簡単なもので、まず次のようなことをするのだ。大きな声でたくさん音読すること、ちょっとした翻訳をすること、毎日一回は授業を受けること、興味のある対象について常に作文を書くこと、そしてそれを先生の指導で訂正すること、前の日に直した文章を暗記して、次回の授業で暗誦すること、である。
(pp.31-32)
こういうことを地道にやっていったので多数の言語を習得できたようである。

他に各国を転々としながら商人として金持ちになり、世界中を旅し、江戸時代末期の日本にまで来たようだ。そして幼いころから信じていたトロイア戦争の痕跡を発掘し始める。

一般的に言えば、幼いころに抱いた夢は後になってもかなえられるということだろう。それにはタイトルにあるように、情熱が必要だということか。このようにしめくくりたいが、wikipediaのハインリッヒ・シュリーマンの記事には、全然違うことが書いてある。本当だろうか。うーん。

この本は発掘状況を解説している部分が大半なんだが、どうしてもその状況を想像するのが難しかった。なによりも、ギリシャ神話やミュケーナイ、古代史などに疎いので、いまいちぴんとこなかった。読みすすめるのが少し苦痛だった。またそれらの知識が増えたころに読み返してみるか。

読むべき人:
  • 自伝が好きな人
  • 夢はかなうと思う人
  • 考古学が好きな人
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コメント一覧

1. Posted by ぐた   August 23, 2006 10:41

トラックバックを頂いておりましたのに、長い間留守にしていて、いま気がつきました。
お返しが遅くなって申し訳ありません^^;。
また遊びにいらしてね♪

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