February 11, 2007

発狂した宇宙

発狂した宇宙

キーワード:
 フレドリック・ブラウン、古典、多元宇宙、パラレルワールド、宇宙人、戦争
多元宇宙ものの古典作品。アメリカで1949年に出版されたようだ。あらすじをカバーから抜粋。
墜落したロケットの真下にいたSF雑誌<サプライジング・ストーリー>の編集者キース・ウィンストンの遺体は、木端微塵になったのか、ついに発見されなかった。ところが彼は生きていた――ただしそこは、身の丈7フィートの月人が闊歩し、地球がアルクトゥールス星と戦争を繰り広げている奇妙な世界だった・・・・・・。多元宇宙ものの古典的名作であり、SFの徹底したパロディであり、SFならではの奇想天外さに満ちた痛快作!
(カバーより抜粋)
なんとなくSF作品が読みたいと思い、タイトルと本のカバーのイラストで買ってみた。結構面白かった。パラレルワールドものの原点なのだと思う。

主人公が別の宇宙に飛ばされることになり、そこは別の発展を遂げている地球であり、また自分らしき人物や元の世界にいたよく知る人物なども出てくる。しかし、そのような人物が出てくる反面、ルンドと呼ばれる月の住人や、見ただけで殺したくなってくる残忍なアルクトゥールス星人と宇宙戦争を繰り広げている。当然、主人公は飛ばされてきた当初はわけが分からず、このおかしな世界に翻弄される。アルクトゥールス星人のスパイ容疑をかけられて追われたり、濃霧管制と呼ばれる街全体を暗く覆う中での奮闘などさまざま。ただ元にいた世界に返るために月に行ったり冒険じみた展開がある。

SF的な要素として、バスケットボール型の人工知能メッキーというものが出てくる。そいつは人の心を読むことができ、またテレパシーで複数人と会話ができたりする。また、宇宙船が出てきたり、その宇宙船のワープの原理がミシンであったり荒唐無稽なものが多く出てきて面白い。

ネタバレすると面白くないが、よくあるパラレルワールドのSF映画の原点的なものなのだと思う。また、この作品は最後にはハッピーエンドとして終わる。読了後は後味がよいものだと思う。

解説は筒井康隆。そのときの日付は昭和51年12月。

この本のカバーのイラストが結構重要な意味を持つのだけど、残念ながらアマゾンにはないようだ。

読むべき人:
  • パラレルワールド系のものが好きな人
  • 古典SF物が好きな人
  • 荒唐無稽な作品が好きな人
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コメント一覧

1. Posted by 電車男。   December 08, 2012 16:26

5 勿論発狂した宇宙って物理学の書籍的なタイトルですね。

2. Posted by Master@ブログの中の人   December 09, 2012 07:54

>>電車男。さん

そうですね、この物語の宇宙観を的確に表していますね。

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