February 12, 2007

働こうとしない人たち


働こうとしない人たち - 拒絶性と自己愛性

キーワード:
 矢幡洋、心理学、就業、自己愛、個性、輝き
臨床心理士による、働こうとしない若者たちの心理状態を分析した本。以下のような内容となっている。
  1. 二人のパラサイト―やりたいことの「なさすぎ」対「こだわりすぎ」
  2. 依存性から反社会性までの各パーソナリティーの布置
  3. 拒絶性スタイル―消極的抵抗
  4. 自己愛性スタイル―ファンタジー
  5. 「私らしさ」飢餓社会の落とし穴
若者が就職しない理由としては、就業環境が悪いという側面もあるが、心理的な問題もまったくないわけではなく、本書ではその心理的側面を分析している。そしてその心理状態を分析することで、自立的グループと依存的グループがいるということが示されている。自立的グループが自己愛性スタイルとなり、「自分がやりたいこと」にこだわりすぎて仕事が選べないという状態になる。また逆に依存的グループは拒絶性スタイルとなり、「自分がやりたいこと」がなさすぎて仕事につけないと示されている。

正直あんまり得るものが少ないかなと思った。カウンセリングにやってくる人たちとカウンセラーとのやり取りが多く示されている反面、それらの人に対して具体的にどのようにすればよいのかといったことがあまり示されてない。

最終的には、個性個性と人と違うことをよしとする消費社会に影響を受けた若者がこのような側面に陥っていることは否定できないとあり、それはその通りなのかなと思った。個性個性というが、何が個性なのか示してこなかったしわ寄せが若者に来ているのかもしれない。

読むべき人:
  • なぜか働きたくない人
  • 心理学が好きな人
  • 個性的であることが全てだと思う人
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1. 就職の悩み  [ 心の病気の相談 ]   February 12, 2007 18:20

働くことに 不安を抱えている方も多いと思います。 自分のやりたいことが分からない人や、やりたいことが あっても、なかなかその仕事につくことが出来ない方も、 夢をもって お仕事をされている人も、人間関係の悩みや 上司との折り合いが悪くて、仕事をやっていても ....

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