March 02, 2007

物語の役割


物語の役割

キーワード:
 小川洋子、物語、小説の意味、エッセイ
博士の愛した数式』の著作のある小説家、小川洋子による物語の意味について語られている本。物語についてどこかで講演したものが基になっている。以下のような3部構成。
  1. 物語の役割
  2. 物語が生まれる現場
  3. 物語と私
第1部は『博士の愛した数式』が生まれるまでの過程が述べられている。まずは数学者の藤原正彦氏との出会いから始まり、そこから数学者、数学者を取り巻く人間関係に興味を持ったことがきっかけだったようだ。また、物語というものは何もフィクションだけではなく、生きていくうちに起こる出来事を自分なりに受け入れる形で物語を作っているのだとあった。

第2部では著者がどのように小説を書いているのかがよくわかる。まずテーマが先にあるのではなく、些細な物事、人や情景のイメージが先にあり、そこから物語が肉付けされていくようだ。また、小説を書くということは過去を表現することであるというようなことも主張されている。

第3部ではエッセイ的に幼少のころの読書体験などが述べられている。

講演が基になっているので読みやすい。著者がどのように小説を書いたりし、物語というものを捉えているのかがわかって面白かった。これを読むと、著者の小説を何か読みたくなってきた。まだ味読なので。

本当は結構引用したい部分が多かった。しかし、これは読んでからのお楽しみということで。

読むべき人:
  • 物語について考えたい人
  • 小説家志望の人
  • 『博士の愛した数式』が好きな人
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トラックバック一覧

1. 『物語の役割』  [ いつか どこかで ]   March 04, 2007 10:28

今日読んだ本は、小川洋子さんの『物語の役割』です。

2. 物語の役割/小川洋子  [ 仮想本棚&電脳日記 ]   March 23, 2007 21:14

物語の役割/小川洋子 小説家である小川洋子さんが、小説をどのように作り上げていくかを、自作を例に挙げて語っています。

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