March 21, 2007

あなたが年収1000万円稼げない理由。


あなたが年収1000万円稼げない理由。―給料氷河期を勝ち残るキャリア・デザイン

キーワード:
 田中和彦、キャリア、戦略、行動、自己責任
リクルート出身の著者が、仕事をしていく上でどのようにキャリアを築いていくべきかを論じた本。この本でビジネスカテゴリの本が50冊目となる。

以下のような内容となっている。
  1. 「誰でもいずれは年収1000万円」時代が終わり、「給料氷河期」へ
  2. 「あなたにしか頼めないと」と言われたことがあるか?
  3. 好きな世界が”ただの趣味”になっていないか?
  4. 会社にNOと言えるか?
  5. 自分自身を商品化できているか?
  6. 「夢は”いつか”かなえばいい」と思っていないか?
  7. 「横並びなら安心」だと思っていないか?
  8. お金に潔いか?
  9. 変化を味方につけらるか?
この本のタイトルにあるように、年収1000万円がひとつの大台の基準であるが、この1000万円に到達できる人はどのような人材なのかということが主に書いてある。

まず、はじめの章では、給料はどのように決まるのかということに関して、単純に需要と供給のバランスで決まると示されている。そこから常に今の会社だけで自分の価値を考えるべきではなく、会社から離れた自分の市場価値を意識するべきだとある。

また、企業にとっていなくてはならない人になることで年収があがるとある。そのためにはほかの人にはない「何か」秀でた能力なりスキルを持っていることが重要なようだ。自分の業界では当たり前のスキルでも異業界に行けば高く評価されるスキルもあるので、そういうチャンスもあると示されている。

2章では、自分の好きな趣味の世界を極めておくことで、さまざまな知識やスキルを複合させることで大きくキャリアアップできる可能性があると示されている。

5章では夢に納期を持つことの重要性が示されている。まず目標を持つこと。そしてそれを実現するように行動することが重要だとある。具体例として年3回海外旅行に行く人の例が示されている。年3回海外旅行に行くという目標を立て、営業での成果をしっかり出し、そして有給休暇を取得して必ず実行しているようだ。これだけのことをやるかやらないかで大きく違うようだ。

この本で主張されていることは以下の部分にまとめられている。その部分を抜粋。
「自分のキャリアは、自分で考え、自分で描き、自分で決めていこう。
 漫然と人任せに生きていると、それは、自分の人生を生きていることにはならない。
 主体的に人生を生きるためにも、キャリア・デザインというものを意識して、働こう」
(pp.188)
要は、会社は自分のキャリアを考えてくれるわけではないし、ただ漠然と働いていたところで年収はあがっていくことはないので、目標を持って働いていきなさいということなんだと思う。

けっこうそう考えればよいのかと思う部分があり、参考になった。特に、スキルの複合化は有効であることと夢を具体化するための行動をするべきだという部分が参考になった。スキルの複合化によってキャリアアップできるというのは、RPGみたいな発想だと思った。たとえばドラクエとかの転職システムみたいだと。戦士と魔法使いで魔法戦士に、武道家と僧侶でパラディンになれるとか。そんな考えは面白いなと思った。これを自分に当てはめてみれば、プログラミングなどのITスキルとこの読書量ということになるのだろうか。この複合能力で何ができるかはまだわからないけど。

著者の経験談やほかの人の成功例、失敗例などが紹介されていて、参考になる部分が多かった。また、キャリアを考える上で、『若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来』とあわせて読めばよいと思う。結局自分の納得のいく働き方は自分で模索して獲得していくしかないのだと思う。

読むべき人:
  • 年収1000万円に到達したい人
  • 年功序列組織に知る人
  • PRGが好きな人
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