April 11, 2007

読書の腕前


読書の腕前

キーワード:
 岡崎武志、読書論、書評、読み方、カタログ
書評家による読書の醍醐味などが語られた本。以下のような章となっている。
  1. 本は積んで、破って、歩きながら読むもの
  2. ベストセラーは十年後、二十年後に読んだほうがおもしろい
  3. 年に3千冊増えていく本との闘い
  4. 私の「ブ」攻略法
  5. 旅もテレビの読書の栄養
  6. 国語の教科書はアンソロジー
  7. 蔵書のなかから「蔵出し」おすすめ本
最初の章では、本を読むことはどういうことかということが示されている。2章では、現在進行形でベストセラーになっているものは価値がないとみなし、10年後などに当時ベストセラーになったものを読むほうがより客観的に自分の視点で読むことができて面白いとある。

3章では書斎でのほんの管理についてや、古本屋で本を売るコツなどが示されている。4章の「ブ」というのは、「ブックオフ」のことで、このブックオフに自分だけの掘り出し物があるので、それを見つける楽しみなどが示されている。5章は、本を読むためだけに鈍行列車に乗るというのは贅沢でいいというような話。6章は著者の小学生ころからの読書体験など。7章は著者のお勧め本が紹介されている。

自分が線を引いた部分を以下に抜粋。
 本を読む時間がない、と言う人は多いが、ウソだね。その気になれば、ちょっとした時間のすき間を利用して、いくらでも読めるものなのである。たとえ、それが二分、三分といった細切れ時間であっても、合計すれば一日二十、三十分にはなるはずだ。一ページ一分かかるとしたって、毎日三十ページ近くは読める。土日に少し時間を稼げば、新書程度の分量なら一週間に一冊は読了できる。要は、ほんとうに本が読みたいかどうか、なのだ。
(pp.34)
最近仕事が忙しくなってきて、読めなくなってきていたので、ここがとても身にしみる・・・。本当に細切れ時間を利用しないことには読みこなせないなと実感してきた。

このような本を読む理由は、自分の読書遍歴が偏っていないかをチェックするため。他の人が何をどのように読んでいるかということがとても参考になる。また、自分の知らない世界を広げてくれるような気がする。たとえば、著者はどちらかといういうと文系的な本を多く読んでいるので、それらの紹介がとても参考になる。文学作品や詩、エッセイ、紀行文、自伝、古典、思想書など。普段自分が読まないようなものが多く紹介されていた。

読書の腕前を上げるには積読は欠かせないようだ。自分も最近積み上げてきているので、励みになる。

新書にしてはページ数が多く294ページもある。結構面白かった。読書好きなら共感できる部分が多いと思う。しかし、それは違うなと思う部分もないこともない。

読むべき人:
  • 読書が好きな人
  • 何を読めばよいかわからない人
  • 積読していることに自己嫌悪を感じる人
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