June 05, 2007

会社を辞めるのは怖くない


会社を辞めるのは怖くない

キーワード:
 江上剛、早期退職、第二の人生、人脈、独立心
元銀行員で現在小説家による会社で働く以外の生き方を示した本。主に50、60代の会社員向けに書かれている。

書かれている内容は、会社で働くだけが人生ではなく、早期退職し、第二の人生として別の仕事につくこともありだと示している。まず最初の章では、著者の銀行員時代から退職に至る経緯が示されており、会社というものは社員を平気で放り出すものだと示している。だから会社に依存しすぎず、自分から辞めていく勇気も必要だとある。

2章では会社を辞めるときの心構えが示されている。まずは気持ちの整理をしなければならないということ。会社を辞めるということはよりどころをなくすということになり、不安が増大し、以前にいたポストのような仕事に再就職できる可能性が低いので覚悟が必要だと。

3章では早期退職にむけての具体的な準備が示されている。何よりもよりよい人脈を築いておくべきだとある。また会社名で再就職をするべきではないといったことや前の会社での仕事のやり方に固執すると失敗するといったことが示されている。また、何か事業を始める場合などはリスクをとることを恐れてはいけないとある。さらにそうなるために在職中に会社の外で十分通用するように自分を磨き、強くなっておくことが大切とある。

4章では、著者が小説家になったきっかけなどが示されている。さらに、退職後の妻との関係についてや時間や健康管理もしっかりやるべきだといったことが多い。

著者は日本の銀行という世界にいたため、典型的な年功序列的な日本企業に勤める会社員をターゲットにこの本を書いているのだと思う。そのため、どうも今の自分が読むのには適さない部分が多い。年齢的にもキャリア的にも。しかし、考え方や心構えは今の自分にも参考になる部分が多かった。例えば以下の部分。
 どこかで”会社は人生のすべてではない”との思いを持つこと。それは、今後、定年退職を迎える場合でも、早期退職をする場合でも、一番大事なことでしょう。会社の人生がすべてだと思うから、トップになっても出処進退を間違えてしまう。地位にしがみついておかないと、自分が何者であるかわからなくなってしまう。こんなに立派な地位に就いたのに、次の人生で惨めになるなんて考えたくもない、というわけでしょう。
 しかし、”何事にも終わりはある”のです。だから最初の人生で死期を迎えたら、”ヒョイと身軽に次の人生に乗り換えよう”そんな気持ちを持っておく必要があるのではないでしょうか。
(pp.45)
ここに共感できたのは、自分の現在おかれた状況により先が見えないことがあるから。自分は一応会社員だが、Up or Outのような側面があるところにいるし、何よりも健康状態があまりよろしくないので、辞めざるを得ない時が案外早いかもしれない。だからこのように考えておこうと思った。

また、会社を辞めて生きていくのに必要なことは以下の3つだとある。
  1. 自分の足で立つという気構え
  2. 人脈
  3. 家族の支え
何とかやっていくという独立心と、自分を支えてくれる友人、知人、家族がいてこそ第二の人生が成功する可能性が高いようだ。

この本を読んでいつ会社を辞めてもいいだけの心構えは身についたような気がする。

読むべき人:
  • 会社を辞めようかと思う人
  • 第二の人生を考えている人
  • 早めにキャリアを考えたい人
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コメント一覧

1. Posted by 真理庵   June 12, 2007 08:08

はじめまして、Type5w4さん。
先日はTBをありがとうございました。
まだ23歳とお若い方(息子と同い年)が
随分とシブイ本をお読みになるのだなと思いました。
村上春樹がお好きとか。私も好きなのでよろしくお願いいたします♪

2. Posted by 師匠   June 12, 2007 21:04

コメントどうもありがとうございます。こちらこそよろしくお願いいたします。

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