November 04, 2007

齋藤孝の速読塾―これで頭がグングンよくなる!


齋藤孝の速読塾―これで頭がグングンよくなる!

キーワード:
 斎藤孝、速読、多読、理解力、視点移動
速読、多読推奨本。速読を意識して、45分で読了。以下のような内容となっている。
  1. 何をどこまでめざせばいいのか――速読・多読の目標
  2. 勇気をもって飛ばし読み――二割読書法とは何か
  3. 誰でも今すぐできる速読術
  4. 速読上級者用プログラム
  5. 速読を生活にうまく組み込んでいく方法
多読する意味は、物事の価値判断をバランスよくするためとある。なので、あるジャンルに偏っているものは知性としてはそこまでレベルが高くないとある。そして多く速く読むことができる人は例外なく理解力が高まると示されている。それは今まで読んで理解してきたことのストックの効用によるものだとある。

本を読んだときの理解力について3段階があると示されている。
  • レベルC:本を読んでもすぐ忘れてしまい、知識として使えないというレベル
  • レベルB:内容をきちんと要約できるレベル
  • レベルA:新たな価値を付与して、オリジナルのアイデアや提案、見方が出せる力
著者によれば、この本で目標としているのはレベルAの付加価値を提案できる理解力を身につけることであると示されている。また、Bの要約レベルに一言感想が付いている書評はつまらない書評の典型であるとあった。これは耳が痛い・・・・。自分の書評はどう見てもレベルBまででしかない。また、完全に要約し切れていない部分もある・・・。これは書評を続けていく上で、意識しなければならないと思った。

知性について示されている部分が興味深かった。本を多く読んでいる人は、読まない人よりも柔軟な考え方ができ、理解力があると示されており、さらに物事を多角的に見ることができることを視点移動と呼び、その視点移動によって先入観や凝り固まった自分の考え方に固執しないことが知性であるとある。それが多読によって鍛えられるようだ。これは自分も意識をしている。自分の読みたい本だけを読んでいくと、どうしてもジャンルが固定化してしまう。だから意図的にビジネス書や自己啓発書以外にも、思想書や文学作品なども読むようにしている。単にそれらも読みたいという欲求もあるが。

また、本は最初から最後まで全部読む必要はなく、2割だけ読んで8割理解するだけでよいというのは、他の読書論にも多く書かれていることである。これは他の本と同じことを書いているから価値がないと捉えるのではなく、読書論を書くような人はみなそのような読み方をしているのだという共通概念を得たのだと考えるべき。

理解力を高めて多く読むには、2割しか読まない、書評したり人に話したりするつもりで読む、いい引用文を見つけるという観点で読むなど、他の速読本にあるような本当に速く読むことだけに注力した内容とは違っている。以下に引用についての引用を示す。
 自分のために本1冊につき、引用文を必ず一文選ぶくせをつけたほうがいいでしょう。一文だけでも引用できれば、もう勝ったも同然。あとの内容はみな忘れてしまっても、その本を読んだという意味が残ります。
(pp.100)
これは多読をするときに勇気付けられる。この書評ブログで引用をするのも、その本で自分が一番重要だと思ったことを抽出し、後でブログを見るだけで復習することができるからという理由になる。

また、速読、多読をするには本に囲まれて暮らす環境を作れといったことや、最初に大きな本棚を買い、1000冊レベルなどで部屋が狭くなることを厭うべきではないとか、本の出費は自分への投資で最低月1万円は出費するべきだとある。これらも何とか実践していこう。自分には本棚が足りないので、そのうち増設予定。

あともう一箇所一番重要な部分を引用。
「速読・多読」のもっとも基本にある精神は「およそ人の言うことで、わからいないことはない」ということです。
 (中略)
 情報の完璧さより大切なのは考える力です。何かと何かを関連づけ、自分の経験とすりあわせてオリジナルの何かを考える、あるいはアイデアを出せることが重要だと思っています。
(pp.190-191)
ただ読むだけでなく、しっかり考えて付加価値を提案できるようになろうと思った。

読むべき人:
  • 理解力をつけたい人
  • 知性を身につけたい人
  • 成功したい人
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