November 25, 2007

バカにならない読書術

バカにならない読書術 (朝日新書 72)
バカにならない読書術 (朝日新書 72)

キーワード:
 養老孟司/池田清彦/吉岡忍、書評、鼎談、博覧強記
解剖学者、生物学者、作家の3人による古今東西の書物についていろいろ語っている本。2部構成で、1部は、養老孟司氏による、『「養老流」本の読み方』で、2部は『バカにならないための本選び』となっている。

1部は、養老氏の本に対する考え方が書いてある。以下恣意的に抜粋。
  • だから本というのは非常に大事で、つまり、ふだんは見えていない普通の人の考え方が、本の中で発見できるわけです。(pp.65)
  • 本を読むって、結構余裕がいります。人生から一歩引いていないと読めない。(pp.68)
  • 人間は一人ひとり違うという前提から入ると、本を一生懸命読むんです。(pp.69)
  • だって、引っかからないところは自分がわかっているところだから。だから飛ばしていいわけです。(pp.88)
  • 本は、それぞれに読むテンポがあって、そのテンポを崩したらだめなのです。(pp.90)
  • 私は自分で考えるということを書物から教わろうとしたら、デカルトが一番教師として優れていると思います。(pp.96)
たぶん、1部は養老氏自身は書いていない。『バカの壁』と同じように口述筆記だと思われる。環境や虫、脳、文学賞、村上春樹の人気のヒミツなども語られていて面白い。

2部は、雑誌AERAで連載されているものを書籍にまとめた部分になる。たまに面白そうな記事のときは読んでいた。それぞれのテーマごとに好きなことを語り、3人がお勧めの3冊を示している。それらはどれも自分が読んだことのないものばかりで、自分の世界を広げてくれた気がした。

面白かったテーマは以下のものになる。
  • 科学を楽しむ本
  • 鴎外VS.漱石
  • 勝手にノーベル文学賞
  • 京都でマンガ三昧
  • 太宰と安吾
  • 居酒屋で哲学を
  • 唸る写真集
例えば、マンガのテーマのとき、3人はそれぞれ以下を取り上げている。

池田清彦
  1. 海辺の叙景(つげ義春全集)
  2. ジョジョの奇妙な冒険
  3. 寄生獣
吉岡忍
  1. カムイ伝
  2. じゃりん子チエ
  3. グーグーだって猫である
養老孟司
  1. ナニワ金融道
  2. 伊賀の影丸
  3. らんま1/2
どのテーマでも、政治、主義、社会情勢、思想の話に広がっていく。3氏による鼎談から、博覧強記とはどういうことか?ということがわかる気がする。なんというか、自分の読んでいるものの幅はまだ狭いなぁと再認識させられる。3人とも年配で教授、作家なので、それなりの蓄積はあるのだから当然といえば当然だけど。

本質的な内容はそれなりに難しいものが多いけど、(笑)とか結構出てくるので、割と読みやすい。

こういう本について語られた本は好きでよく読んだりする。自分の世界を広げられるから。

読むべき人:
  • 本が好きな人
  • 読みたい本がいまいちない人
  • 博覧強記を目指す人
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トラックバック一覧

1. 『バカにならない読書術』  [ 岡田昇の研究室 ]   November 26, 2007 18:16

養老 孟司/池田 清彦/吉岡 忍 著『バカにならない読書術』朝日新書を読んだ。

コメント一覧

1. Posted by オカダ   November 26, 2007 18:14

はじめまして。TBありがとうございました。
この本はなかなかいい本でしたね。たしかに、自分の世界を拡げてくれた気がしました。取り上げられた本のうちの何冊か選んで読んでみようと思っています。

2. Posted by 師匠   November 26, 2007 22:11

コメントありがとうございます。自分も取り上げられたものをいくつか読んでみます。

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