November 25, 2007

会社が放り出したい人 1億積んでもほしい人

会社が放り出したい人 1億積んでもほしい人 (PHP文庫)
会社が放り出したい人 1億積んでもほしい人 (PHP文庫)

キーワード:
 堀紘一、一億円プレーヤー、経営、会社、日本史
一億円プレーヤーになるにはどうすればよいかが示されている本。以下のような内容となっている。
  1. 人生の計算が狂ったエリートたち
  2. いままで出世した人・しなかった人
  3. 会社がほしい人・いらない人
  4. これから出生する人・しない人
  5. 一億円プレーヤーになるための訓練
  6. リーダーシップを鍛える方法
現在では、右肩上がりの高度経済成長時のように年功序列でそれなりの役職に付けば、年収が千万円を超えるということは確実ではなく、むしろ役職に付いたとしても年収が500万円くらいになったりする時代である。そのときに、会社に寄りかかって生きていくと、こんなはずではなかったという状況に陥ってしまう。そうならないためにも、また一流のビジネスパーソンとして経験とワザを蓄積していけば、すばらしい人生が待ち受けており、早ければ30代で年収が一億円に達することも可能であると示されている。

『いままで出世した人・しなかった人』はこれまでの日本企業の歴史や特徴が示されていて、とても参考になった。なんだか現代史のようにも思えて、面白かった。仕事ができる社員は和を乱すので嫌われ、役員人事選考などは、嫌われたらまず選出されず、また役員クラスは無能な人が多く、会社で一番優秀なのは課長や課長補佐であるという課長補佐社会であったと。そしてそのような仕事以外の評価で出世が決まるような風土の企業は、行き詰まりを呈してきているようだ。

経営者が欲しい人材は、一言で言えばアントプルニアルな人材と示されている。その3条件が以下のように示されている。
  1. 仮説が構築できる人
  2. 実行力がある人
  3. みんなと力を合わせて仕事ができる人
また、放り出したい有害な社員は以下のような特徴を持つようだ。
  1. マイナス思考の人
  2. デマを飛ばす人
  3. ヤル気のない人
さらに経営者が側に置いておきたい、どうしてもほしい社員は、けっして嘘をつかず、真実を隠さず話せる人らしい。経営者はあまりよろしくない情報もしっかり把握しておきたいからのようだ。これはプロジェクトで上司に報告するときにも当てはまるのではないかと思った。

そしてこれから出世して、一億円プレーヤーになるための基本条件が以下のように示されている
  • ≪大前提≫ 何か一芸に秀でている
  • ≪基本条件1≫ 強烈な目的意識を持っている
  • ≪基本条件2≫ 常に原因自分論で生きている
  • ≪基本条件3≫ 絶対に諦めない
  • ≪基本条件4≫ 表現力が身についている
  • ≪基本条件5≫ 信用がある
  • ≪基本条件6≫ 真の仲間がいる
また、これからのビジネスパーソンに絶対必要な条件は強い学習意欲を持って学びを積み重ねていくことらしい。それらは読書によって鍛えられるようだ。以下その部分に関して示されている部分を長めに抜粋。
 たとえば、いま本書を読んでいるあなた。あなたは、まず書店に立ち寄った。そして、この本を買った。それはなぜか。「一億円払ってもほしい人」になりたいと思ったからではないか。その気持ちを持ったこと自体が一歩リードだととらえたい。あなたは、書店に行かず、この本を買わなかった人よりも、はるかに立派なエンジンがついていると思う。
 (中略)
 だから少なくともあなたは、テレビばかりを観ている人よりも、よほどやる気のある人なのだ。けっして会社が放り出したい人ではない。一億円の価値がある人かどうかは、まだこの段階ではわからないけれども、会社がほしい人の部類に入っていることは間違いない。
 とりあえず、このことを大いに喜んでいただきたい。
(pp.146-147)
他にも、基本条件4の『表現力が身についている』という部分で、国語力の重要性が示されており、それは読書によって培われるとある。以下その部分を抜粋。
国語力をつけるいちばんたしかな方法は、やはり読書だ。読書を続けると、いろいろなボキャブラリーが自然と身についてくる。対してテレビばかり観ている人が一流のビジネスパーソンになるのは難しい。
 洋の東西を問わず、一流といわれる人の共通点は、本をよく読んでいることだ。
 いま日本は出版不況で、本があまり売れないといわれている。ということは、多くの人が本を読んでいないわけで、これは逆に考えるとチャンスなのである。
(pp.178-179)
ということで、読書を続ける意義をここで再認識した。読んだものが仕事に直接役立つわけではないが、いずれ何かの役に立つだろうという感覚で、そしてジャンルは問わないで乱読でよいと示されていた。なので、今の自分のスタイルで別にいいかなと。

著者はBCGの社長を経てドリームインキュベータの社長になり、経営者の視点から優秀な社員や経営者とはどのような人物か?が示されている。全編を通して線を引く部分が多く、とても勉強になった。結局最終的には、理念や意欲、明確な夢を持っているかどうかが重要なのだということがわかった。また、著者のBCG社長時代の年収は二億円だったので、この本に示されていることの信頼性は高いのではないかと思った。

一億円プレーヤーの道は遠いけど、地道に頑張れば夢ではないと思った。また、二千万プレーヤーを最終目標にしたら、けっして五千万プレーヤーになれないとあったので、自分はもちろん、一億円プレーヤーを目指す。

読むべき人:
  • 一億円プレーヤーになりたい人
  • 経営者になりたい人
  • リーダーになりたい人
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