December 12, 2007

ダイアグラム別 UML徹底活用


ダイアグラム別 UML徹底活用 (DB Magazine SELECTION)

キーワード:
 井上樹、UML、オブジェクト志向、入門書、粒度
UMLのダイアグラム別に使い方や基本的なことが書いてある入門書。最近自分の本業に関する本をぜんぜん読んでいないので、これはまずいと・・・。あともしかしたらそろそろUMLを使用した設計を行う必要がるかもしれないので、UML本を。

この本はかなり分かりやすかった。以下のような章になっている。
  1. モデリングのメリットを考える
  2. ユースケース図の注意点と使いどころ
  3. ユースケース記述の注意点と使いどころ
  4. クラス図〜基本編
  5. クラス図〜応用編
  6. オブジェクト図
  7. 相互作用図〜シーケンス図とコラボレーション図
  8. アクティビティ図
  9. ステートチャート図
  10. コンポーネント図と配置図
  11. ダイアグラム間の整合性
  12. UMLとプロセス
  13. 付録1 ソフトウェア開発とオブジェクト指向の基礎
  14. 付録2 開発と管理の「プロセス」を考える
UML本の入門書はいくつか読んだことがあるけど、ダイアグラムの要素の説明はあるけど、どうやって書くか、また何に気をつけて書くべきか、どのフェーズでそれを使用するかということが詳しく載っていないものが多かったような気がする。この本はそれらについてしっかり解説されている。

例えば、UMLのダイアグラムで一番難しいと思われるクラス図作成時の基本的な注意点が以下のように示されている。
  • クラス図を描く目的と記述内容を合わせる
  • クラス名とその中身を合わせる
  • 責務のバランスをとる
  • 属性や操作の重複はなくす
  • クラスとインスタンスの区別を付ける
  • 関連に情報を付ける
  • 多重度を確認する
  • 汎化関係と関連を区別する
  • レイアウトに気を付ける
このように、何に気をつければよいか、まただめな例などが多く示されていて本当に分かりやすい。また、UML1.5と2.0の違いも各ダイアグラムで解説されている。

著者によれば、自分の思ったことを間違いなくスラスラとクラス図で描けるようになったら、かなりUMLをマスターしていると言ってもいいようだ。

どのダイアグラムに共通していえることは、何のために使うのか、そして最終的には何を示したいのかというようなことを最初によく考える必要があるようだ。そうしないと、出来上がった成果物が見当違いのものになってしまうらしい。また、常にダイアグラム内の粒度を合わせる必要があるようだ。

正直、UMLを使って設計をそこまでやったことがなかったので、完成しているクラス図を見るだけで眩暈がしていたwwwまだまだ、使いこなせるとは言い切れないけど、UML恐怖症は解消されたと思う。ただ、これを読んで即UMLを描くことができるかといわれればそれは無理だと思う。そればかりは著者も示しているように、経験を積むしかない。なので自分も頑張ってコツコツとUMLで設計ができるようにならなければ。

いくらこの本が分かりやすいといっても、前提として、Javaなどのオブジェクト指向言語でのプログラミング経験やオブジェクト指向の基本が分かってないと、さすがにちんぷんかんぷんだと思われる。

ケース・スタディ的な内容のもう少し突っ込んだUML本にステップアップする前に読むにはお勧めだと思う。

読むべき人:
  • UMLの基礎を学びたい人
  • どのように描くべきかがいまいち分からない人
  • UML恐怖症の人
Amazon.co.jpで『井上樹』の他の本を見る

にほんブログ村 本ブログへ bana1 ランキングへ



トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星