January 14, 2008

パッケージから学ぶ4大分野の業務知識


パッケージから学ぶ4大分野の業務知識 (開発の現場セレクション)

キーワード:
 梅田弘之、パッケージ、ERP、業務知識、フィット・アンド・ギャップ
パッケージソフトを通して、会計、販売、生産、人事の4大分野の業務知識を習得できる本。内容は以下のようになっている。
  1. 基本編
  2. 財務会計・管理会計
  3. 債権管理・債務管理
  4. 販売管理
  5. 調達・在庫管理
  6. 生産管理
  7. 原価管理・仕掛管理
  8. 給与計算
  9. 人事管理
  10. 付録
業務知識を学ぼうと思ったら、本を読むだけでなく、実際に開発を経験することが重要だが、どうしてもプロジェクトに依存した知識しかつかない。そこで、市販されているパッケージソフトをベースに業務知識をつける方法が良いと示されている。この方法では以下のような利点があるようだ。
  • 理想的な業務をモデルとしているので、普遍的な業務知識が身につく
  • 画面や帳票の具体例があるので、業務を具体的に理解しやすい
  • デモなどを見たり、データを入力したりして確認することもできる
この本では、著者が開発に関わった、Web-ERP「GRANDIT」というパッケージが例として使われている。

各分野の解説をしてもしょうがないので、自分が線を引いた用語を列挙。
  • 勘定科目・・・取引の明細を表す項目(pp.25)
  • 総勘定元帳・・・ある勘定科目に対する相手勘定を照会するもの(pp.37)
  • 合計残高試算表・・・勘定科目別の金額残高をそのまま左右(貸借)に並べて出力したもの(pp.38)
  • 売掛金・・・貸借対照表において売り上げで発生した債権の資産科目(pp.47)
  • 買掛金・・・貸借対照表において仕入れで発生した債務の負債科目
  • 検収・・・顧客が商品やサービスを検めて「はい。これならOKです。」と合格を与えること(pp.71)
  • 請求締・・・日本で一般に使われる商習慣で、一定期間内の売上をまとめて請求するというもの(pp.86)
  • SKU・・・Stock Keeping Unit(在庫保管単位)の略で、商品在庫の識別単位を示す物流用語
こんなものか。

パッケージ導入にはフィット・アンド・ギャップ調査を行い、パッケージで使える部分と使えない部分を洗い出す必要があるようだ。また、パッケージの機能をほぼそのまま使えるのは、「会計」と「給与」などの法律や仕組みが標準化されたもののみで、他の分野は企業によってさまざまな形態になるようだ。

自分は会計分野が苦手だ。会計用語などが分からなければ、まったく画面を見ても何を実現しているか分からない。逆に、生産管理、在庫管理などは業務やデータの流れが直感的に分かる。

規模の大きなERPシステムだと、いくつものモジュールが必要になり、それらが必ず連携していることが多い。なので、それぞれを独立に習得するよりも、業務の流れに沿ってどこでどのようなデータが必要で、それらがどこに流れていくかということを意識したほうが良いのではないかと思った。この本は、そういった意味で、複数業務の知識を身につけられて良いと思った。

それぞれの分野で画面例や業務フロー、システムフローなど図が多めに載っていて分かりやすいと思う。

読むべき人:
  • ERPシステムを導入しようと思う人
  • 業務知識に自信がない人
  • 業務知識もわかるSEになりたい人
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