January 14, 2008

やりがい論―「自分探し症候群」から抜け出すために

やりがい論―「自分探し症候群」から抜け出すために
やりがい論―「自分探し症候群」から抜け出すために

キーワード:
 田中和彦、やりがい、自分探し症候群、キャリア、転職
リクルートで人事、編集長、そして映画会社と渡り歩いてきた著者の仕事論。『あなたが年収1000万円稼げない理由。―給料氷河期を勝ち残るキャリア・デザイン』の著者。内容は以下のようになっている。
  1. 転職って、いいこと?悪いこと?
  2. あれこれ悩むより、まず「社会人のプロ」になれ!
  3. 自分の価値が上がれば、心の自由が手に入る
  4. 視点を変えれば、人生は劇的に変わる
  5. 現実に向き合うことで、人は成長する
  6. いつか必ず「なりたい自分」に出会える
内容を簡単にまとめると、昨今は就職してもやりたいことがわからずこれでいいのか迷ったり、転職をしたりする人が多く、そういう人はどこかにあるかもしれない本当の自分を探したりして彷徨っている。けれど、本当の自分なんてどこかにあるのではなく、自分は自分で作り上げるものだと。そしてまず仕事のプロになり、面白い仕事ややりがいのある仕事を探すのではなく、目の前の仕事に対して面白いと思えるか、やりがいのあることだと思えるかが重要だと。そして、ときには自分の望まないような仕事をしなくてはならないけど、それをしっかりやっていくことで、回り道になるけど以前の仕事が血肉となって将来役に立ち、本来あるべき自分を時間をかけて作る過程で、たまたまあるべき自分と出会うものだと。なるほどなぁと思った。

たくさん線を引いた。たくさんここで引用したいが、一番重要だと思った部分のみを抜粋・・・・と思ったけど、やっぱり複数あるのでそれらを引用。
「人や会社や世の中の役に立ち、求められている」という喜びこそが、実は、働く者にとって、生きていく上での最大かつ究極の報酬だと私は思っています。
(pp.45)
これは自分も最近そう思えるようになってきた。単純な金銭的な部分だけではないのだと。他にも付加価値を自分につけるには時間がかかるということについての部分。
 20代のときの貯金(習得した技術や知識の量と質であり、経験の量と質)が、結局は30代以降の成否を握る鍵だと痛切に思うのは、この「時間」の問題です。
 「時間」だけは、どうにもならないからです。自分のために使える時間、インプット(吸収)のための時間というのは、若ければ若いほど多いものなのです。
(pp.91)
そういうことらしいから、必死で20代を過ごそうと思った。あとは最後の方の部分。
 こうした様々な経験を経て、今思うのは、「人生はいくつになっても学ぶことばかり」ということと「あの時の自分があったからこそ、今の自分がある」ということです。
 繰り返しになりますが、「人生に無駄なことなど何ひとつない」とは、私自身の心の底から素直に出てきた言葉です。
(pp.206)
これもなんとなく共感できる。そこまで人生経験があるわけではないが。けれど、半年前の苦しいときを乗り越えてきたから今、なんとなく仕事の面白さが分かってきたのではないかと思うし、将来もそのように言えるようになりたいと思った。

全体的な話は、著者が新卒でリクルートに入社したとき、希望の部署に配属とならず、ふてくされていたという話から現在の独立に至るまでの経緯が語られている。他にも著者の知り合いの若い人の事例などもある。著者も自分探しや回り道を経て、今の自分になったようだ。その過程のエピソードが単純に読み物としても面白いと思った。

若い人向けの内容で、著者が語りかけてくれているような感じでとても読みやすい。

自分自身も最初のプロジェクトに配属になったとき、本当にこれでいいのか思い悩んでいた。できれば、その当時の自分に読ませてやりたいと思った。幸い、今では「自分探し」という意識はほとんどない。なりたい自分は、著者が示すように、自分で作り上げるしかない。

日々の仕事に漠然とこれでいいのか迷っている人はぜひ読むべき本だと思う。

読むべき人:
  • 自分のやりたいことが明確になっていない人
  • 漠然と将来に不安を感じている人
  • なんとなく転職を考えている人
Amazon.co.jpで『田中和彦』の他の本を見る

にほんブログ村 本ブログへ 役に立ったらクリック☆  bana1



トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by D   January 16, 2008 01:58

5 トラックバックありがとうございます。
各記事の「読むべき人」という配慮がとても親切ですね。
私もコンピュータ関連の業務に携わってますので、それを参考に技術本カテゴリの過去ログを読んでみたいと思います。

2. Posted by 師匠   January 16, 2008 07:29

Dさん、
コメントありがとうございます。
技術本カテゴリをぜひ参考にしてください。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星