February 02, 2008

合コンの社会学


合コンの社会学

キーワード:
 北村文/阿部真大、合コン、社会学、罠、運命の物語
合コンの社会的制度などが示されている本。以下のような内容。
  1. 出逢いはもはや突然ではない―合コンの社会学・序
  2. 運命を演出するために―相互行為儀礼としての合コン
  3. 運命の出逢いは訪れない―合コンの矛盾
  4. 運命の相手を射止めるために―女の戦術、男の戦略
  5. 運命の出逢いを弄ぶ―自己目的化する遊び
  6. それでも運命は訪れる―合コン時代の恋愛と結婚
  7. 偶然でなくても、突然でなくても―合コンの社会学・結び
  8. 補論:合コン世代の仕事と恋愛―自由と安定のはざまで
単純に合コンの現場でどのようなことが繰り広げられているのかということが参考になった。例えば、単純な盛り上げ役は割を食うらしい。他にも参加メンバーはみな同じような社会的階層であるべきとか、がっつきを見せるとダメだとか、自己主張はしない、デリケートな話はしない、みんなが楽しめるように気を配るようにするなど。これらは今度実践してみようと思う。

合コンで出会った相手とうまくいかない理由が以下のように示されていた。
  • ふたりで会うときにも合コン的パフォーマンス――周到な気遣い、浅い会話――ばかりが繰り広げられ関係性が深まっていかない
  • 合コンでの「キャラ」が保てず、別の顔を現した瞬間に相手が幻滅する
    (pp.95)
なるほどなと思った。

この本は別に合コンのテクニック本ではなく、本質は合コンの制度から恋愛、結婚観まで論じられているもので、合コンを客観的に捉えている。

例えば、合コンは自由で地位やステータスが関係なく、偶然お互いが知り合いになったというものをイメージしがちだが、実際は社会階層を覆すような出会いは事前に隠蔽されているという罠があり、また合コン参加者が出会いを求めず楽しむことを目的とする場合もあり、最終的に合コンを降りる人もいると示されている。けれど、合コン参加者は出会い系とはちがった、相手の年収、職業、容姿といった属性条件で相手を選ぶのではなく、期待せず合コンに参加してみたら周りの人とちょっと違う合コンっぽくない人(おもしろいと思える人、直感で通じあえる人、一緒にいて癒される人)と「運命」の物語をつむいでいける人との出会いをどこかで求めているようだ。そうこうしているうちに、合コン疲れや理想に対するギャップから出会いのなさを嘆いたりしているらしい。

では、合コンで繰り広げれる虚構に行き詰まり、本当に出逢うために必要なことは何かということが以下のように示されていた。
 合コン時代の私たちは、運命の物語を阻む要素を排斥しつくそうとしてきた。しかし今、本当に出逢うために必要なのは、恋愛や結婚のなまなましい現実に対する耐性だろう。相手の年収や容姿に惹かれてしまう自分がいるということ、自分の年収や容姿が相手にとって重要だということ、結婚に際しては社会経済的なバランスを考えずにはいられないということ、そうした事実に目を背けるのではなく、この手にとって確かめてみる。そのうえで、「運命」をつくっていけばいい。私たちにはかつてない数のプロットが利用可能で、さらに新しい物語をつくるための資源もたくさんあるのだから。
(pp.174-175)
なるほどなぁと思った。勉強になったというか、心にとどめておこう。

なぜこんな本を読んだかというと、単純に合コンに参加したことがないから興味があったというのもあるが、昨日予定されていた初合コンが流れた腹いせに・・・・という理由も少しあったり。本当は合コン後のレビュー的な観点から書評したかったが、そうもいかず。

合コンにあまり期待しすぎてもダメなのかなと思った。なんだか合コンに行く気が少しうせてしまった面もある。けれど、合コンの社会的な制度、現代日本の恋愛、結婚観なども分かって興味深く読めた。

合コン三昧な人は必読かも。

読むべき人:
  • 合コンという制度に興味がある人
  • 合コンに疲れた人
  • 運命の出逢いを果たしたい人
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トラックバック一覧

1. 合コンの社会学(書評・感想)  [ blog50-1 ]   February 04, 2008 17:03

合コンの社会学 (光文社新書 331)を読む。 今や一つのシステムともいえる合コン、されど合コン。ご縁というのは難しいものだ。

2. 合コン テクニック  [ 恋愛相談.com ]   February 29, 2008 17:18

■合コン解体新書ランキング形式で書いています。パリッとサクッとピキッとヌポッと合コンのする前に参考にしてください

3. 合コンの社会学  [ ども〜 ]   March 05, 2008 19:53

合コンの社会学 (光文社新書 331) このblog史上、最もネタな本かもしれませんw 「合コン」も社会学とかってつけてみれば、なんとなく学問の対象っぽく見えますねw そう思ったのは、おれだけだったとしても、そんなことは知りません。 対象は明らかにネタなのですが、...

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