March 16, 2008

孤独のグルメ

キーワード:
 久住昌之 / 谷口ジロー、孤独、グルメ、哀愁、野武士
地味に売れ続けている人気漫画、孤独のグルメ。個人で輸入雑貨の仕入れを営んでいる主人公、井之頭五郎は常に空腹で食いたいものを探している。そして、常に独りでどこかの飯屋にたどり着き、食べるものを一口ずつ吟味しながら評価している。そこには食べることへの独特の美意識があり、どこか哀愁さえ漂う。そんな漫画。

以下のようなグルメとなっている。
  1. 東京都台東区山谷のぶた肉いためライス
  2. 東京都武蔵野市吉祥寺の廻転寿司
  3. 東京都台東区浅草の豆かん
  4. 東京都北区赤羽の鰻丼
  5. 群馬県高崎市の焼きまんじゅう
  6. 東京発新幹線ひかり55号のシュウマイ
  7. 大阪府大阪市北区中津のたこ焼き
  8. 京浜工業地帯を経て川崎セメント通りの焼き肉
  9. 神奈川県藤沢市江ノ島の江ノ島丼
  10. 東京都杉並区西荻窪のおまかせ定食
  11. 東京都練馬区石神井公園のカレー丼とおでん
  12. 東京都板橋区大山町のハンバーグ・ランチ
  13. 東京都渋谷区神宮球場のウィンナー・カレー
  14. 東京都中央区銀座のハヤシライス(の消滅)とビーフステーキ
  15. 東京都内某所の深夜のコンビニ・フーズ
  16. 東京都豊島区池袋のデパート屋上のさぬきうどん
  17. 東京都千代田区秋葉原のカツサンド
  18. 東京都渋谷区渋谷百軒店の大盛り焼きそばと餃子
  19. 釜石の石割り桜 あとがきにかえて 久住昌之
この漫画はよく、ネットで話題になっていて、なんだか怪しい雰囲気だなと思っていた。けれど、実際に読んでみると、共感できる部分が多い。なかでも、この漫画が好きな人なら確実に琴線に触れるだろうセリフがある。以下抜粋。
モノを食べる時はね
誰にも邪魔されず
自由で なんというか
救われてなきゃあ
ダメなんだ

独りで静かで
豊かで……
(pp.123)
この部分に思わす赤い蛍光ペンでマークした。この部分に共感できる人は、孤独のグルメの仲間入り確定だよ。自分はもちろん、孤独のグルメ派で。

このセリフがとても共感できる。というのも、自分は腎臓病を患っており、腎臓の負担を抑えるためにたんぱく質の1日の合計摂取量が40g、塩分は10gという食事制限を行っている。そのため、普通に外食をするのが難しい。朝と夜に腎臓病食を食べるなら、なんとか低たんぱくな食事を外で食える。そういった状態から、食べることに対する意識が大きく変わった。そしてこの漫画のように、普通に外食を一食食べるときは本当に味わって、内面が満たされていくような気分になる。それは誰にも邪魔されていはいけない。独りで、まだなんとか食べられることに感謝するという境地。だから、基本的に外で食うものは何を食ってもうまいと感じる。

面白いのはこの漫画そのものだけではなく、原作者のあとがき部分かな。久住昌之氏は小心気味で、入ったことのない定食屋に入るのを躊躇するようだ。そして障子戸をガラっとあけて何の躊躇もなく定食屋にズンズン入り、ドカっとすわり、「オヤジ、飯だ」と怒鳴るような野武士のような態度にあこがれるらしい。自分もなんとなく分かる気がする。常連がいそうな古びた中華屋とか定食屋に独りで入るのは、いつも勇気がいる。そういうのも共感できて、面白かった。

孤独のグルメ。自分はきっと当分これを続けていくと思う。誰かと食べるとね、普段食べられないものをじっくり味わうことができないからね。自分にとってはこの漫画はバイブルかもしれない。続きが連載されないかね。

読むべき人:
  • 独りが好きな人
  • 食事に独りでいけない人
  • 食事制限をしている人
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1. 定食屋のカレー  [ かずやんの気まぐれ日記 ]   August 10, 2008 23:18

<p>良く行く定食屋さんに行ったら</p><p>「定食屋のカレー美味いっすよ」みたいな看板が</p><p>目に入り、思わずカレーに決定しちゃいました。</p><p>ポテトサラダと合わせて555円。</p><p>庶民の味方だよねぇ。</p><p><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/5b/cc/1008...

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