April 22, 2008

デッドライン仕事術


デッドライン仕事術

キーワード:
 吉越浩一郎、デッドライン、効率化、仕事術、社長論
下着メーカー、トリンプ社の元社長による、徹底した効率化を図る仕事術。まさに今の自分が抱える課題に答えてくれる本。内容は以下のようになっている。
  1. 仕事のスピードを3倍にする―まず、残業を止めてみる
  2. 即断即決―どうすれば決断力は身につくか
  3. キャリアアップできる人間の思考法―仕事はゲーム、技は盗め
  4. 「会議」と「デッドライン」で部下を動かす―簡単で効果抜群なマネジメント手法
この本で示されているデッドライン仕事術のポイントは以下の2つだけだと示されている。
  1. 毎日、「お尻の時間」を決めて仕事をする(ダラダラ残業禁止)
  2. すべての仕事に「締切日」を入れる
ということらしい。つまり、残業を禁止にし、限られた一日の時間で徹底的に効率化を図り、その時間内でやりきるように訓練する必要があるようだ。

また、仕事のアウトプットが以下の式で示されている。

仕事のアウトプット = 能力 × 時間 × 効率

そして[時間]は一定、つまり1日8時間しかないと考える。そうすると以下のように結論が導かれるようだ。
要するに、「効率が上がれば残業はなくなる」という発想では絶対に効率化は進まないということだ。逆に、「残業をなくせば効率が上がる」と考えるのが、もっとも現実的な対処法だと私は思う。先ほど、<能力×時間×効率>のうち能力と時間は一定だから効率を上げるしかない、という話をしたが、現実には「時間を固定すれば効率は必然的に上がる」ということだ。
(pp.44)
そして時間をかけないと仕事の質は落ちるというのは思い込みに過ぎないと示されている。これは結構耳が痛い。自分は特に納得のいくまで時間をかけたいと思うほうなので。かといって、特にシステム開発プロジェクトではむちゃくちゃなスケジュールでデスマーチが発生しがちである。その場合にも、この時間をかけないと質が落ちるというのは思い込みと言える程度のものかは微妙だと思う。

また、『仕事というのは、それが発生したときが一番興味を持って取り組める(pp.59)』とあり、さらに後回しにすると興味が失われていき、どうやればいいかも忘れていくものだと示されている。これは自分も実感している。簡単なことなんだけど指示されたときにすぐにやらなかったばっかりに、あとで分からなくなっていたりやり忘れていたりしてよく怒られていた・・・。反省すべき点だ。

仕事のスピードというのは判断のスピードに等しいと示されている。そして仕事の効率化を図るには、「迷っている時間」を削除するのが一番効果的なようだ。よほど重要な問題以外は「えいやっ」で決めて、やりながら修正していけばよいらしい。これも実感している。上司から考え込みすぎだとよく指摘されていたので、即断即決を意識しなければ。

一番自分にとって耳が痛い部分、『仕事を盗めない人間は、伸びない』と示されている部分を恣意的に抜粋。
 会社も同じで、上司や先輩たちの仕事ぶりを観察して、そこから自分でノウハウを盗める人間は間違いなく力をつけていく。
(中略)
 結局、技を盗める人間というのは、自分の頭で考えて行動できる人間のことなのだ。
 したがって、仕事のできる人間になりたかったら、誰かが何かを教えてくれるのを待っていてはダメだ。いま自分にできることは何か、目の前の仕事をもっと効率よくやるはどうすべきかといったことを、自分自身で考え、工夫する以外にない。
(pp.129-130)
そういうことらしい。自分はどれだけ周りの人たちからものまね士のごとく技を盗めているだろうか。まだまだだなぁと思った。

他にもリーダーのあるべき考えや、会議の考え方なども示されている。この本は最初のほうはデッドラインの仕事術がメインだが、後半になるにつれて会社組織全体の効率化まで話が展開されている。いわば組織論や社長論みたいな内容となっていて、それらもとても勉強になった。

この人は結構厳しい感じだなと思った。会社組織内の厳罰、または午後の2時間の外出、電話、私語禁止の「がんばるタイム」や終業時間になったら自動で電気が切れるというシステムを導入したとか。ものすごく徹底している。ここまでやるから会社の業績も上がるのかと思った。

持病の関係上残業規制がある自分としては、いかに効率化を図り、時間内に良質なアウトプットを提供するかが切実な課題となっている。そして、自分自身の仕事ぶりを振り返ってみると、全然デッドラインを死守できていないなぁとただただ反省するばかり。上司からも常に効率的な仕事をしろ!!といわれ続けていたので、この本は本当に参考になった。あとは、自分がデッドラインを死守できるほどの意識を持ち、実践するのみだが。

細かい実践テクニックはあまり書かれていないので、それらは段取り本やHack系の本で補完しよう。

残業をせず自分の心身を健康に保つという側面からも、この本は必読だと思う。

読むべき人:
  • 残業したくない人
  • 仕事が遅い、または非効率だと上司に怒られている人
  • ワークライフバランスを考えている人
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