May 04, 2008

千円札は拾うな。


千円札は拾うな。

キーワード:
 安田佳生、常識、変化、捨てる、経営
ワイキューブ社長の常識に囚われない経営論。以下のような内容となっている。
  1. 成果を生み出す「時間」のとらえ方―時間の常識はゴミ箱へ
  2. 利益をもたらす「お金」の上手な使い方―お金の常識はゴミ箱へ
  3. 大成する「いい男」「いい人材」の見抜き方―人を見る目の常識はゴミ箱へ
  4. トレンドを捨て、「本質」を貫く考え方―常識を捨てる勇気ある決断
タイトルにある『千円札は拾うな。』というのは、道端に落ちている千円札を拾ってしまうと、一見得したように思えるが、それによって視野が狭くなり、落ちている千円札の先にあるさらに大きな利益を見失ってしまいますよ、だから千円札は拾うな、という意図。つまり、目先の利益ばかりを追うのではなく、時には常識に囚われず、変化を受け入れビジネスを展開していかないと成長できませんよ示されている。

具体的には以下のような主張が示されている。いくつか列挙。
  1. 勤勉は悪、努力は報われない
  2. 残業をやめれば給料は増える
  3. 経営とは買い物だ
  4. 社員のために気持ちよく無駄金を使う
  5. まず「借金」から始めよう
  6. 大成する男はお金と時間の使い方が違う
  7. 三年後の百億のために今の四十億を捨てる決断
1,2は納得した。つまり、仕事の時間を長くし、今までと同じやり方で2倍のスピードアップを図ったりしてがんばっても倍の売り上げになるとは限らない時代になってきているので、しっかり考えて仕事のやり方そのものを変えて時間内に売り上げアップを目指すべきだとある。これは確かにそうだよなと思った。自分も仕事中に自分のやり方にこだわりすぎて非効率なことをやってしまい、残業が増え、無駄にがんばっていて疲弊してしまったので、一度仕事のやり方を見直す必要があるなと思った。著者は何が勤勉で何が努力か?ということがもう昔と違っているという意味で、『勤勉は悪、努力は報われない』と示している。

『経営とは買い物だ』というのは、手持ちの資金で「売り上げを買っている」という意識を持って、お金を使わなければならないとあった。これは逆の発想でなるほどと思った。

著者は投資という側面にすごくこだわっているなと思った。例えば、社内の地下に社員専用バーがあり、さらにそこには1台150万円のビリヤード台が2つ置いているのは、それによって社員のモチベーションが上がることによって、全体の売り上げが上がるためであり、さらに雑誌などで取り上げられることによって企業ブランドが構築できる。よってそれらの設備はリターンが十分見込める投資であるとあった。さらに、投資は投資金額が小さいと外れる確率は高くなるし、勝つ確率の高い投資はリターンが少ないが、億単位の投資であれば勝率はかなり上がるようだ。そのため、勝率が3割を超えたときに投資をし、勝てば10倍から20倍のリターンになるので、他の7割で損をしても勝った3割で十分儲かるらしい。なので失敗を恐れないことが重要なようだ。

気になった部分を抜粋。リスクについて。
 起業がリスクを伴うと考えている人の多くは、起業をしなければリスクがない、もしくはリスクが減ると感じているようだが、それは大きな間違いである。
(中略)
 よく言われているように、起業するから、独立するから、リスクが生じるのではない。どんな人生の、どんな状況においても、私たちはリスクと無縁ではいられないのである。
(pp.156-157)
大企業にいても、ずっと安泰ということはなく、別の世界に行ったら通用しないかもしれないということらしい。そして一番のリスクは、周囲の人の常識に流されて本当のリスクに無自覚なままでいることらしい。なるほどと思った。

著者の考え方は普通に考えたら、非常識に思えるが、その常識に囚われず変化を受け入れるという姿勢がビジネスの成功の秘訣と示されていて、なるほどと思った。なんだか、自分の中の常識を一度見直すきっかけになったような気もする。

タイトルにインパクトがありすぎてずっと買って読むのを躊躇していたけど、読んでみてよかった。

読むべき人:
  • 目先の利益に目が行きがちな人
  • 投資が好きな人
  • 経営者になりたい人
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