May 05, 2008

知的な大人へのヒント


知的な大人へのヒント―人を惹きつけるインテリジェンスとは

キーワード:
 林望、知的、インテリジェンス、生き方、自分磨き
リンボウ先生の普通の暮らしの中で、インテリに見えるようにするには何に気をつければよいかということが示されているエッセイ。以下のような内容となっている。
  1. なぜか人に好かれる話し方
  2. 心に染み入る手紙・メール文とは
  3. 味のある字の書き方
  4. さらさらと格好良い絵を描いてみる
  5. “いい写真を撮る”ちょっとした技術
  6. インテリアで居心地の良さをつくる
  7. もてなしを美しくするヒント
  8. 普段着でもおしゃれに見えるコツ
  9. 魅力ある表情には理由がある
  10. 美味しい料理をサクサクつくる
  11. 粋な料理屋が似合う大人のふるまい
  12. 百冊分にも勝る身になる読書術
  13. 人を惹きつけるインテリジェンス
  14. 好感を与えるマナーの磨き方
  15. 一流ホテルで気持ちよく過ごす
  16. 朝の二時間が心の余裕をつくる
  17. バランス感覚のあるお金の使い方
  18. 休日にはゆっくり考えてみよう
  19. 楽しい毎日になる小さな習慣
  20. 理想的な体を手に入れる
  21. 面白く語れるような旅に出る
  22. 魅力的な人は相談を受けやすい
  23. 「いい男といい女」の輝きを持つ
著者の日々の生活の中でのこだわりがよく示されている。例えば、インテリジェンスとは常に自分の行動に自覚を持っていることということから、読みやすいメールを出すには25文字程度で改行するとか、写真を撮るときは相手が知らないうちに撮るとか、料理屋では美味しいものは美味しそうに食べ、まずいものは残してさっさと店に出るとか、手持ちの現金は常に5万円以内にするなど幅広い。どれもそれなりの理由があり、なるほどと思う。何か難しいことが示されているわけではない。へー、そう考えればよいのかと思うことが多い。

いくつかなるほどと思う部分を抜粋。『百冊分にも勝る身になる読書術』の部分。
 読書といっても、何を読んでいるかが問題で、ただただ、そのときそのとき話題になっているベストセラー本ばかりを追っかけて読んでいるとしたら、きっとだんだん軽薄な顔になっていくと思います。
 そうではなくて、自分の内発的なもので読む本を選ぶことが大切で、他人が何をすすめようと、いま何が流行していようと、流行とか他人の言うことに流されないで、哲学なら哲学、文学なら文学、あるいは理工学なら理工学でもいい、何でもいいんですけど、自分の好きな分野のものを粛々と読んでいく。そして、それを自分の抽き出しの中にしまっていく。そうすれば蓄積された読書をきちんとやっている人はだんだん顔が良くなっていきますね。顔を良くする特効薬が主体性のある読書かもしれません。
(pp.120)
さらに多く読む必要はなく、縁のない本は放置しておいて良いらしい。そのときがきたら読むだろうと。そして読書というのはスローライフで、深く読んだ三冊は浅く読んだ百冊に優るということだと示されている。なるほどと思った。

学者とビジネスで成功した人が示す読書論は違いがあるなぁと思った。ビジネスで成功した人が示す本の読み方は、多読、速読、必要のない部分は読み飛ばし、常に新しい情報を取捨選択し勉強していくことを示している。読む本や薦めている本は大抵、ノンフィクションやビジネス書が多い。

一方著者のような学者や作家のような人が示す読書論は、スローリーディングでただ多く読むことは無意味であるとし、薦めている分野は思想書や文学作品、特に著者は源氏物語などの日本文学を薦めており、内面の充実を図るようなものが示されている。

自分はどちらの読み方をするべきかというと、結局両方なのだと思う。ビジネス書などはフォトリーディングで情報を取捨選択し、かといってビジネス書だけではだめなので文学作品をスローリーディングするといった使い分けが重要なのではないかと思った。なので、ビジネス書や自己啓発本だけを読み過ぎないようにしようと思った。

もう一箇所勉強になった部分を抜粋。『人を惹きつけるインテリジェンス』の部分。
 ともあれ、人生は短い、時間は限られている。そういう中でどうしたら効率よくいろいろな叡智を身につけられるか、また、それによってインテリらしく振る舞えるようになるだろうか。
 それには、ちょっと遠回りのようだけれども、何か一つ「自分のスペシャリティ」というものをきちんと身につけておくことが、結局のところ近道なんだろうと思います。それは本当に何でもいい。スペシャリティ、すなわち自分の専門分野というものを持つこと。
(中略)
つまり、そういう特化した能力を身につけるために努力すること、そこからいろんなことが見えてくるんです、ほんとうにいろんなことが。
(pp.131-132)
スペシャリティは日々の仕事のことでもよいので、そんなに難しく考えなくて良いとあった。専門分野で根をはり、ある程度極めたときから枝葉のように他の分野も学んでいくことができるとあった。そしてそのような人たちは、専門分野が違っても上のクラスの人であれば話が通じるものだと示されていて、なるほどなぁと思った。まずは自分の専門分野を極めるべきなのだろう。

エッセイなので、そんなに難しいことが書いてあるわけではないので読みやすい。インテリジェンスを身につけるには、日々の生活の中でちょっとしたことを意識していくことだと分かって勉強になった。

やはり、休日はこのようなエッセイを読むに限る。

読むべき人:
  • インテリジェンスを身につけたい人
  • 周りの人を惹きつけたい人
  • 生活習慣を変えたい人
Amazon.co.jpで『林望』の他の本を見る

にほんブログ村 本ブログへ bana1 ランキングへ



トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星