May 06, 2008

日本発狂


日本発狂 (秋田文庫―The best story by Osamu Tezuka)

キーワード:
 手塚治虫、幽霊、UFO、戦争、恋物語
手塚治虫のSF漫画。

定時制高校に通う主人公、イッチは夜の帰り道に幽霊の行進を目撃する。また、さらにその後駅で女子高生松本くるみの幽霊と出会い、そこからあの世、この世を含めた世界の混乱に巻き込まれていくという物語。

以下ネタバレを含むの注意。

死んだら魂があの世に行ってしまい、あの世では戦争が起きているという世界観。そしてあの世で正常に死ぬと、この世で記憶がすべてなくなって赤ん坊に転生するという設定。あの世で消滅すると完全に無になるようだ。そしてイッチは松本を追いかけるために自らも死んであの世に行ってしまい、最終的には、お互い新たに転生して出会うことを約束する。

イッチとくるみの恋物語がメインになっている。ストーリーは結構急展開で、そこまで練られたものではないかなと思った。でも印象に残ったセリフがあるので抜粋。
イッチ:なぜ生と死があるんだろう・・・・
くるみ:わかんないわ・・・・

イッチ:どっちの世界だって住みにくい点ではおんなしじゃないか・・・・
くるみ:肉体があるのとないのとのちがいね

イッチ:この世界ではからだがあれば感覚も運動もある 苦しみやいたみもある

イッチ:そのかわり何か ちからいっぱいやろうと思えばやれる・・・・・

イッチ:からだがなけりゃ精神的に苦しんでもなんにもできやしないんだ
(pp.160-161)
これが手塚のメッセージなんじゃないかなと思った。

設定的には結構面白かった。幽霊が出てきたり、あの世とこの世の世界観、幽霊が乗るものがUFOであり、死神がいたり。

読むべき人:
  • あの世に関心がある人
  • 死生観を考えたい人
  • 恋物語が好きな人
Amazon.co.jpで『手塚治虫』の他の作品を見る

にほんブログ村 本ブログへ 役に立ったらクリック☆  bana1



トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星