May 18, 2008

お金は銀行に預けるな


お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践

キーワード:
 勝間和代、投資、金融リテラシー、投資信託、ワークライフバランス
金融が専門の著者による金融リテラシーを身に付けるための啓蒙本。以下のような内容となっている。
  1. 金融リテラシーの必要性
  2. 金融商品別の視点
  3. 実践
  4. 金融を通じた社会責任の遂行
学歴も高く優秀な人でさえお金をそのまま銀行に預けっぱなしにしており、お金に働いてもらうということを知らないために機会損失になっているだけでなく、人生設計上のリスクになりえてしまう。それは、日本では大学や専門職について専門的な勉強をしない限り金融の勉強をしない人が大半であり、そして今の時代は自分自身で資産を管理していかないといけない時代になってきている。よって金融に疎かった人が、金融の基礎知識や商品知識をだいたい理解し、自分の意思で資産構成を決められ、おおまかなリスクとリターンを管理できることを目標にこの本が書かれている。そして最終的には、労働からの収入と金融からの収入のバランスをうまくとることができ、労働時間の短時間をめざすようなワークライフバランスをもっと実現できるようになるとある。なるほどなと思った。

金融リテラシーとは何かが示されている部分があるのでその部分を抜粋。
 すなわち、金融リテラシーとは、金融に関する情報や知識を単に学ぶだけではなく、そこで与えられたものを批判的に見ながら自己の金融に対する学習を経験として重ねていくことで、金融の情報や知識を主体的に読み解くことができるようになることを指します。したがって、本書は、読者が金融を主体的に判断できるようになる視点の素地となる材料を提供することを目的とします。
(pp.18-19)
ということらしい。自分はあんまり金融リテラシーが無いに等しいので、この本に示されていることの良し悪しは客観的には判断がつかないので、自分なりに勉強になった部分を示しておく。

金融リテラシーの具体的な能力は以下のように示されている。
  • 金融の役割について、直感的に理解できる力
  • 金融の基本的な理論、特にリスクとリターンの関係を理解する力
  • 個別の金融商品について、情報を正しく入手する力
  • 入手した情報の中から、コストを見抜く力
  • 入手した情報の中から、リスクを見抜く力
  • 入手した情報の中から、期待リターンを計量する力
  • 上記を組み合わせて、自分に合った資産ポートフォリオを力
    (pp.34)
このような金融リテラシーがあれば、リスク資産からリターンを得ることは可能らしい。そして日本人がこのような金融リテラシーをあまり身に付けていない理由として学校や家庭で金融リテラシーが軽視されてきたということと、社会人になると長時間労働で忙しく、金融リテラシーを磨く暇がないからだとある。確かにそうだよなと思った。

金融リテラシーの獲得にはやはりある程度の時間をかけて努力することが必要らしい。そして、金融リテラシーが身につくほど、世の中に「ラクなお金儲けの方法」などはない、ということがよくわかるらしい。

また、金融でしっかり儲ける方法の基本5原則というもうものが示されていた。以下に抜粋。
  1. 分散投資、分散投資、分散投資
  2. 年間のリターンの目安として、10%はものすごく高い、5%で上出来
  3. タダ飯はない
  4. 投資にはコストと時間が必要
  5. 管理できるのはリスクのみ、リターンは管理できない
    (pp.159-160)
なるほどなと思った。特にリターン率に関しては、高リターンであるほど、下がり幅も大きいということだと示されていた。さらに、金融リテラシーを身につけるための10ステップが示されていた。
  1. リスク資産への投資の意思を固める
  2. リスク資産に投資をする予算とゴールを決める
  3. 証券会社に口座を開く
  4. インデックス型の投資信託の積み立て投資を始める
  5. 数ヶ月から半年、「ながら勉強」で基礎を固める
  6. ボーナスが入ったら、アクティブ型の投資信託にチャレンジ
  7. リスクマネジメントを学ぶ
  8. リターンが安定したら、投資信託以外の商品にチャレンジ
  9. 応用的な勉強に少しチャレンジ
  10. 金融資産構成のリバランスの習慣をつける
    (pp.162-163)
ステップ1の『リスク資産への投資の意思を固める』に関して、印象に残った部分があるので、その部分を抜粋。
 これまでリスク資産に投資をしてこなかった人の二大理由は、「仕事で忙しくて、そんなことを勉強している時間はない」「自分の少ない資金では運用してもどうせほとんど利益が出ないから、定期預金にしても、他の資産にしたとしてもそれほど変わらない」というものだったと思います。
 しかし、それは違うのです。「金融の勉強をしないから、いつまでも労働でしか対価を得られないために忙しい」のであって、かつ、「運用をしてないから、いつまでも資金が少ないまま」なのです。鶏と卵の関係です。金融の運用については、実際に行ってみて初めて「ああ、このような稼ぎ方があったのだ」と感じると思います。まずは、投資してみてください。
(pp.165)
自分も投資を始めて資産運用をしようと思っていたけど、勉強しているヒマが無いなぁと思っていた。それにデイトレーダーみたいに大きく稼げないなと。しかしそうではないということがわかった。ということで、自分は著者の示すとおりに、投資してみようかなと思う。万人にオススメの金融商品として投資信託が示されていたので、投資信託を始めることにしよう。

著者の年収10倍アップシリーズと違って、万人向けのわかりやすさというのはあまり考慮されていないなと思った。もちろん、著者にとっては、こっちの金融が専門なのだから、しょうがないのだろうけど。どちらかというと、ある程度金融知識がある人というか、金融に少なからず関心がある人向けかな。なので、自分は細かい金融商品の説明は全て詳細に読んでない。

デイトレードやFXをいきなり始めるのは、市場にお金をばら撒くだけだと示されていて、そう簡単に儲からないんだなということがわかった。あと、楽して儲ける系の株、FXの運用本は8〜9割型が論理的に間違いの内容が多いと示されていた。買うときは気をつけよう。

老後の貯えを年金や貯蓄だけでは厳しいので、普通に生きていくだけでも資産運用をしていかないといけないのだなと思った。特に自分は持病もあり、ワークライフバランスを実現しないと働けなくなるリスクが高いので、早めに資産運用をしなければならないので、金融リテラシーの獲得は必須になる。なので、示されていることはとても勉強になった。まずは投資してみようと思った。よって、この書評ブログで『資産運用』カテゴリを新たに追加し、もっと金融リテラシーを磨こうと思った。

読むべき人:
  • 金融リテラシーを身につけたい人
  • ワークライフバランスを実現したい人
  • 投資信託は買うべきではないと思っている人
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コメント一覧

1. Posted by とんちゃん   September 12, 2010 15:00

3 1980−1982に何も知らないで、米国株に信託投資した金が、2000年には、16倍にもなりました。そこで、さらに欲をだして、そのころ急上昇をしていたハイテク株に全額を移したら、またたくまに75%を失いました。その後、2007年には、元金の8倍まで回復してやれやれと思ったら、2008年の暴落で、40%を失いました。

そこで、これではイカンというわけで、マクロ経済学の勉強をしました。経済指標の変化が株式市況にどう影響するかを理解する事が大切です。それから、一番注意することは、バブルです。株が儲かるとみんながいう時は、すでに遅いということです。いまは、デイトレの修行中です。

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