May 26, 2008

ロジカル・ライティング


ロジカル・ライティング (BEST SOLUTION―LOGICAL COMMUNICATION SKILL TRAINING)

キーワード:
 照屋華子、ビジネス文書、ロジカル・シンキング、MECE、テンプレート
ビジネス文書を論理的に分かりやすく書くための方法が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1部 メッセージの組み立て
    1. 第1章 組み立ての準備
    2. 第2章 本論の組み立て(1)―ロジカル・シンキング概説
    3. 第3章 本論の組み立て(2)―ロジカル・シンキングの実践
    4. 第4章 導入部の組み立て
  2. 第2部 メッセージの表現
    1. 第5章 組み立ての視覚化
    2. 第6章 メッセージの日本語表現
  3. まとめ―セルフエディティングのためのチェックリスト
(目次から抜粋)
著者は、『ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル (Best solution)』の人で、マッキンゼー時代にビジネス文書を校正する仕事しており、そこからロジカル・シンキングが書かれたようだ。そしてこの『ロジカルライティング』は前著のロジカル・シンキングの続編ということになり、ロジカル・シンキングで使われる、MECEやSo What?、Why So?のフレームワークを基にビジネス文書を論理的に分かりやすく書く方法が示されている。以下にこの本の特徴をカバー内側から抜粋。
  1. 提案書、報告書、連絡文、依頼文など、文書のタイプにかかわらず共通するアプローチという汎用性の高さ
  2. 「組み立ての準備」から「日本語表現」までをステップごとに紹介
  3. 豊富な事例で自らの文書作成に照らし合わせることができる
(カバー内側より抜粋)
全体的にとても勉強になるので、すべてを細かく紹介したいが、それは冗長なので、特に勉強になった部分のみを示す。

まず、ビジネス文書を書くときの目的は、読み手に対して内容を理解してもらったり、フィードバックをしてもらったり、行動してもらうなど、期待する反応を引き出すことと示されている。なので、常に書く前にこれを意識しなければならないようだ。これは漫然と書き始めると、自分の経験上、見当違いの文章になってしまうので、気をつけようと思った。

ビジネス文書には、導入部と本論からなるようだ。導入部には、「何について、何のために、誰が、誰に向けて書いているのか」ということを書く必要があるらしい。これがないと、本論を読み進めるための全体事項などがわかりにくくなるようだ。そして、本論の構成を考えるときには、問いの結論を導き出すことができるようにMECEとSo What?、Why So?を意識する必要がある。論理構造のパターンの組み立て方には2つあり、最初に結論としての答えが決まっている「結論から根拠へ」のものと、収集した情報から答えを導き出す「根拠から結論へ」の方法があるようだ。本書では、「根拠から結論へ」のほうが詳しく説明されている。このあたりは、『ロジカル・シンキング』を読んでいたほうがより理解が深まると思う。

ビジネス文書だけにとどまらず、ブログを書くときに有効であると思われる部分が第2部になる。それは、組み立ての視覚化というもので、ビジネス文書をただ長々と単調な文だけで構成されていると、何がどこに書いてあるのかを把握しづらい。そのため、MECEの論理パターンに基き、以下の3つのポイントを取り入れると読みやすくなるようだ。
  • Point1:表題・見出しを明記する
  • Point2:記号・スペースを活用する
  • Point3:文頭で説明の切り口を明示する
ドットなどの記号を使用して階層化することで、MECEでのSo What?とWhy So?の上下の関係を維持することができ、わかりやすくなるようだ。これはなるほどなぁと思った。また、Point3は、説明の切り口となる記述が文中にあるとわかりにくいので、文頭に持ってきて記述するとよいようだ。そしてこのような視覚化を徹底的に実践すると、論理的に説明を組み立てるロジカル・シンキングの力を鍛えることになると示されていた。なるほどと思った。これは書評記事を書くときにもとても参考になる。まず、なるべく見出しをつけたりリストタグを使って箇条書きにしないと、単調な記事になって読みにくい。特にブログやWebページでカラム幅が広く、文章が何行にも渡るものは、正直読む気がしない。なので、自分はなるべく文書構造に気を使っている。

書くことでロジカル・シンキングも鍛えられると合ったので、自分も意識してやってみよう。著者が示すように、この本を読んだだけではロジカル・シンキングが身につかないが、誰でも頭の中で汗を書くように訓練をすれば身につくと示されていた。

著者の文章は、さすがにライティングのプロだけあり、明瞭で分かりやすく、冗長な表現がない。また、MECEの図も多く、さらに文章構造のダメな例とよい例なども多く載っているので、どのように考えればよいのかがわかりやすい。

ロジカル・シンキング』の本とこの本は、MECEなどの論理パターンを使いこなせるように何度も定期的に読み返す必要があるなと思った。迷わず買いの本。もっと早く読んでおけばよかったなぁと思った。

読むべき人:
  • ビジネス文書を書くのが苦手な人
  • 議事録を書かなければならない人
  • 長い文をだらだらブロガーの人
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1. ロジカル・ライティング 論理的にわかりやすく書くスキル/照屋華子  [ 仮想本棚&電脳日記 ]   July 02, 2008 06:37

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