June 06, 2008

プロ相場師の思考術


プロ相場師の思考術

キーワード:
 高田智也、相場師、プロ、自己責任、学習
プロ相場師の生活や考え方が示された本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 相場師はよい仕事か
  2. 第2章 相場師になれる人、なれない人
  3. 第3章 相場の“常識”を疑え
  4. 第4章 強い相場師になるコツ
  5. 第5章 自分だけの戦略をもつ
(目次から抜粋)
相場だけで収入を得ている著者の相場に対する考え方が多く示されている。そもそも相場師とは何かということは、かかれてなかった。それくらいのことを知っている人、つまり相場に参入することに多少は興味がある人が読む本だからだろう。なので、相場師とは何かはググってもらいたい。

著者は、相場師として弟子を持っているほどの人で、本当に相場だけでご飯を食べているようだ。そして相場師をしている理由が、「自分ができる仕事のなかで、人からの評価が一番高い」からとある。さらに、相場師をしていて得られるものは、お金以外には少しの自由で、地位や名誉とは無縁らしい。しかし、その自由を確保し、著者の子供と一緒に過ごせる時間を多く取れることが、相場師になれて本当によかったこととあった。

相場師で食べるのは、やはり厳しい世界らしい。以下、この本の著者の主張をポイントを絞って示しておく。
  • 相場師のほうが負けたときに金がマイナスになるので、プロ棋士よりもキツイ仕事
  • 相場師の最低条件は、生活費を除いた余剰資金があること
  • 相場の世界では、頭の良し悪しは関係ない
  • 相場師に向いているのは、将棋、囲碁などのゲームが好きかどうか
  • 真の意味で自己責任を理解していないと、破産する
  • 相場での強さと学習した時間は比例する
  • 相場師になるためには、難しい資格試験を受けるのと同じくらい学習が必要
  • 強くなってからでないと、投機に参加してはいけない
  • 『ラクして○○円稼ぐ』というような本はインチキ
  • 相場の本は、くだらない本でも読む必要がある
  • プロかアマかは、負けたときに、その差が出る
著者はものすごく現実的で合理的な考えをしていると思った。まず、相場感とかそういうものを信用してはダメだし、どこかの相場師の話を鵜呑みにするのもだめだとある。そのため、必要最低限な情報を自分で判断し、相場で儲けるらしい。

何度も著者が繰り返して主張していることは、相場で儲けることを気楽に考えてはいけないということだった。明らかに向いている人と向いていない人というのがいて、向いていない人は、別の仕事をしたほうがよいとあった。また、著者は相当勉強しているから相場師として食べていけるというようなことが示されていた。つまり、学習した時間が長い人ほど、この世界で生きていける可能性が高いらしい。なので、学習があやふやな状態で、絶対にお金をかけてはいけないとあった。これはとても勉強になった。相場師というと、楽して儲けているイメージがあるが、きっと儲けが出るまで相当勉強されたのだろうなということが伝わってきた。

ネット情報を頼りに、相場で負けてしまった人が、その情報提供者に責任を求めるような人は、自分の実力のなさを棚上げしているので、常識のなさ、さらには投資をする資格などないと示されていた。以下、その部分に続くところを抜粋。
 社会的にこのような人と一番近いのは、「不満屋さん」です。不満屋さんとは、不満ばかりが先に立って、自分以外の人間を口撃する。それでも決して満足することがない人のことです。
 人マネで実力以上が出たときは本人の力と捉え、うまくいかなかったときはすべて自分以外のものに責任を転換する。
 負けを実力不足と受け入れられなければ、次のステップには上がれないし、上達も望めません。
 負けは素直に認め、実力がつくように学習する必要があります。しかし、このような力がない人は、最初から相場に参加してはいけないと思われます。
(pp.65)
これはなるほどと思った。よって、相場の負けや成功している人の違いを運とか才能に求める人はダメだらしい。負けを認めて、さらに実力がつくように努力するというのは、相場に限ったことでもなく、プロとして普通に仕事をするうえでもとても重要な姿勢だと思った。なので、自分自身もプロジェクトでうまくロールを果たせなかったときは、環境のせいにせず、自分自身の力不足と捉え、必死にレベルアップするしかないと思った。

客観的に自分は相場師に向いていないと思う人は、ものすごく優秀だと示されていたので、自分は優秀だと思っておこう。そもそも、将棋とか囲碁とかのゲームがあまり好きではない。

自分は相場師にはなれないなと思ったし、相場で稼げるとも思えなくなった。仮に今から必死に勉強して相場師を目指すより、今の仕事を極めたり起業したりしたほうがリターンが多い気がした。資産運用に関しては、地道に投資信託を始めよう。

デリバティブとかファンダメンタルズ、FX、オプションなどの金融用語は、注釈で説明があるが、具体的な著者の相場の儲け方についてはほとんど示されてない。それは別の本に示されているようだ。

自分は相場のことはあまり知らないが、著者の考え方は、普通に仕事をする上でも勉強になることが多かった。読む価値はあるので、お薦め。

読むべき人:
  • 楽して儲けたいと思っている人
  • プロの相場師の考え方を知りたい人
  • 囲碁や将棋などのボードゲームが好きな人
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