June 08, 2008

BLUE MOMENT


BLUE MOMENT

キーワード:
 吉村和敏、ブルーモーメント、藍色、静謐、夜空
ブルーモーメントと呼ばれる夜のある瞬間を撮った写真集。目次はないので、ブルーモーメントについて示されている文を抜粋。あとがきの『聖なる世界へ』というところから。
 写真に興味を覚えはじめた頃から、一日の中で最も好きな時間は「朝」と「夕」だった。だから取材先ではこの時間になると決まってフィールドへ飛び出し、幾重にも変化する色と光を追い求めていた。
 そんなスタイルを繰り返してく過程で、一つの美しい「時」を発見した。それは、よく晴れた日に、夜の闇がはじまる前と終わる後に数分だけ訪れる「空が藍色に染まる時間」だ。
 この時、あたりにはまだ微かな明るさが残っている。そのため15秒、30秒といった長時間露光で撮影すると、地上にあるすべての物を鮮明に写し出すことができるのだ。そこに空の深い青さが加わることにより、豊かな色彩に富んだ印象派の絵画のような作品が生まれていく―。
 数年前、北欧で暮らす人々が、この時間帯を「ブルーモーメント」と呼んでいるということを知った。白夜の季節が近づくと、青い世界が数時間にわたってつづくという。
(pp.94)
このようなブルーモーメントの風景写真が表紙を含めて101枚載っている。表紙の写真は、カナダのペギーズ・コープというところの灯台らしい。

ブルーモーメントの風景は、バンクーバー、ストックホルム、ヴェネチア、ニース、パリ、ウィーン、オスロ、新宿、富士山などなどと世界中に渡る。写っている風景は、山、海、雪の中の小屋、高層ビル、橋、城と幅広い。

写真集なので、写真そのものをこのブログに載せられないが、いくつかよいと思ったものを描写してみる。

カナダのドーソン・シティでは、本当に綺麗なオーロラが写されている。ページの右下から左上に向かって黄緑色のぼやけた光の流れが、左上に拡散していくようなものになっている。ただただ美しい。

カナダのマドレーヌ島というところでは、スクールバスが前面にあり、背面の空には夕日が当たって淡い赤色をした流れる雲が写っている。青い空とこの赤い雲の対比が美しい。

芝公園では、葉がついていない木々の真ん中にライトアップされた東京タワーがそびえている。青の中に光輝く東京タワーがよく映える。

世界中の写真が多く載っているが、自分が行ったことがある場所もいくつかあった。魚津、新宿の都庁、芝公園の東京タワー、羽田空港、月島の中央大橋。

風景写真を撮るのが好きなので、構図とか視点がとても勉強になった。ブルーモーメントも撮ってみたいと思った。

このブログデザインのように、自分は青い色に強く惹かれる。だからこの写真集も書店で何気なく惹かれて買った。日中の空色もいいけど、このような夜のブルーモーメントもまたいいなと思った。

どの写真も本当に綺麗で、世界中を旅したくなってくる。休みの夜に、静かな音楽を聴きながらこの写真集を眺めて、世界に思いを馳せるのがいいと思う。

読むべき人:
  • 空を見るのが好きな人
  • 世界中を旅行したい人
  • 疲れて精神的に余裕がない人
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