June 09, 2008

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代


ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

キーワード:
 ダニエル・ピンク、ハイ・コンセプト、右脳、デザイン、新時代
右脳を使うよな6つ能力の必要性が示されている本。以下のような目次となっている。
  1. ★訳者解説―
    1. これからの日本人にとって必読の教則本 大前研一
    2. [はじめに]「専門力」ではない「総合力」の時代!
  2. 第1部 「ハイ・コンセプト(新しいことを考え出す人)」の時代
    1. 1 なぜ、「右脳タイプ」が成功を約束されるのか
    2. 2 これからのビジネスマンを脅かす「3つの危機」
    3. 3 右脳が主役の「ハイ・コンセプト/ハイ・タッチ」時代へ
  3. 第2部 この「六つの感性」があなたの道をひらく
    1. 「機能」だけでなく「デザイン」
    2. 「議論」よりは「物語」
    3. 「個別」よりも「全体の調和」
    4. 「論理」ではなく「共感」
    5. 「まじめ」だけでなく「遊び心」
    6. 「モノ」よりも「生きがい」
(目次から抜粋)
何が書いてあるのかという部分を、訳者である大前研一氏の言葉から抜粋。
 この本には、日本人がこれから一番身につけなくてはいけない「右脳を生かした全体的な思考能力」と、「新しいものを発想していく能力」、そしてその実現可能性を検証するための左脳の役割、などについてわかりやすくまとめられている。インパクトがあり、かつ読んでいて非常におもしろい。
 いままでは欧米に追いつけ追い越せでやってきた、常に「答えがあった世界」にいたわれわれが、「答えのない世界」に突入するにあたって、どうやって生き抜いていくのかを考え始めるきっかけになる本の一つだと思っている。
(pp.24-25)
なぜこのような右脳を使った総合能力が必要かというと、今の時代は機械化、コンピュータ化、グローバル経済の中、コンピュータでできることはすべてコンピュータに取って代わり、そうならない仕事でも、もっと安い国で外注するというような現状がある。そのため、単純な左脳の論理的思考のみでは、やがて仕事がなくなってしまう。しかし、右脳を使った総合能力によって何か新しいものを作ったりするというクリエイティブな仕事は、コンピュータなどに代替不可能なので、そのような仕事をする人が未来をリードすると示されている。

ハイ・コンセプトとハイ・タッチという二つの重要なキーワードがある。まずはハイ・コンセプトとは何かという部分を抜粋。
「ハイ・コンセプト」とは、パターンやチャンスを見出す能力、芸術的で感情面に訴える美を生み出す能力、人を納得させる話のできる能力、一見ばらばらな概念を組み合わせて何か新しい構想や概念を生み出す能力、などだ。
(pp.28)
そしてハイ・タッチは以下のように説明されている。
「ハイ・タッチ」とは、他人と共感する能力、人間関係の機敏を感じ取る能力、自らに喜びを見出し、また、他人の人々が喜びを見つける手助けをする能力、そしてごく日常的な出来事についてもその目的や意義を追求する能力などである。
(pp.28-29)
これら二つの能力を身につけ、仕事上の成功を収めたり生活に満足を得られるかは、デザイン、物語、調和、共感、遊び、生きがいの6つのセンスが重要になるらしい。

6つのうち1つ、デザインだけについて説明すると、昨今では製品の機能性を満たすだけでは十分ではなく、そこに外観が美しく感情に訴えてくるものがよく売れたり、新たなビジネスを生み出すので、この能力が必要だとあった。これはApple製品を例に挙げればよくわかると思う。携帯音楽プレーヤーはたくさんあるのに、なぜiPodが世界中に爆発的に売れているのかがよくわかると思う。Apple製品こそ、このデザインの必要性を示していると思う。この本にはApple製品の事例は載ってなったが。

典型的な左脳思考型の職業として、コンピュータ・プログラマー、医者、弁護士が上げられていた。この3つの仕事はやがてコンピュータに取って代わられる可能性があるからジリ貧になってしまうとあった。そのため、エンジニアやプログラマーは、処理能力や技術マニュアルで得られる知識よりも、大きな全体像を描く能力が必要になるらしい。将来の仕事を考え直さなければならないのかなと思った。

新しい時代には、仕事を注意深く見つめ、次のことを問う必要があるようだ。
  1. この仕事は、他の国ならもっと安くやれるだろうか?
  2. この仕事は、コンピュータならもっと速くやれるだろうか?
  3. 自分が提供しているものは、豊かな時代の非物質的で超越した欲望を満足させられるだろうか?
    (pp.346)
自分の仕事はどうなるんだろうね。少なくともソースコードの自動生成とかはもう現実的になっているので、新たな付加価値を身につけなければならないと思った。

自分はよく美術館に行って絵を見たりするし、小説などの物語を読んだりもする。仕事に関係ないことをやっているようで、多少を後ろめたいときもあったが、むしろそのような能力を発展させることが新時代に重要だとあったので、自分のやっていることは間違いではないのだと分かってよかった。やっぱり人と違うことをすることが重要なんだなと思った。

詳細はあまり読んでいない部分もあるので、後で読み返そう。新時代に生き残りをかけて成功したい人は必読だと思った。

読むべき人:
  • 新時代に成功したい人
  • エンジニア、プログラマーの人
  • デザインなどのセンスを磨きたい人
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コメント一覧

1. Posted by 南野陽子   July 17, 2009 14:18

5 このエントリー記事の充実度は本当にスゴイですね〜!!読む前に重要なポイントがしっかり頭に入っちゃいました。(笑)これから頑張って精読したいと思います。

Masterさんのアドバイスはとても参考になりました。今後ともどうぞよろしくお願いします♪

2. Posted by Master@ブログの中の人   July 17, 2009 20:43

>>南野さん

充実しているとおっしゃっていただき、ありがとうございます!!

この本は、きっと役に立つ内容が示されていると思うので、ぜひ読んでみてください。

また、こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします!!

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