June 11, 2008

臆病者のための株入門


臆病者のための株入門

キーワード:
 橘玲、株式投資、ギャンブル、金融リテラシー、入門書
株全般についてわかりやすく解説されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 株で100万円が100億円になるのはなぜか?
  2. 第2章 ホリエモンに学ぶ株式市場
  3. 第3章 デイトレードはライフスタイル
  4. 第4章 株式投資はどういうゲームか?
  5. 第5章 株で富を創造する方法
  6. 第6章 経済学的にもっとも正しい投資法
  7. 第7章 金融リテラシーが不自由なひとたち
  8. 第8章 ど素人のための投資法
(目次から抜粋)
株について詳しくなろうと思って、Amazonで検索をかけてみると、この本がヒットした。レビューの評価がかなり高かったので買って読んでみたが、かなりわかりやすく、株とはそういうことだったんだ!!と納得して読めた本。

この本はどういうことが書かれているかが示されている部分があるので、その部分を抜粋。
 本書は、これから株式市場という大海原に船を漕ぎ出そうとする個人投資家が、証券会社の無料セミナーに参加したり、巷にあふれる株入門書や株雑誌を読む前に知っておくべき基礎的な知識をまとめたもの
(pp.194)
利子の複利計算や株の割引率などの計算に関しては、簡単な例で示されているので、読んでいて難しいことはない。ファイナンス理論といった専門用語も出てくるが、その本質はかなり噛み砕いて説明されているので、なるほどなと思う部分が多かった。

例のごとく、自分が特になるほど!!と思った部分を列挙してみると、以下のようになる。
  • 株式投資は世界でもっとも魅力的なギャンブル
  • 資本主義は差異から利潤を生み出す原理
  • 株式投資は、宝くじ、競馬よりも有利なギャンブル
  • 株式投資は、心理的な駆け引きで勝負の決まるポーカーのようなゲーム
  • トレーディングはゼロサムゲーム
  • チャートで儲ける方法が無料の株式セミナーで教えられていたり、近所の書店で売っている株の入門書に書いてあることはぜったいにない
  • 株式市場とは、損を薄く広く分散させるためのシステム
  • 株式投資は1株利益を予想するゲーム
  • 金融リテラシーとは、「おいしい話」の背後に潜む罠を、常識と合理的な推論によって読み解く技術
  • 自分自身が投資家としての適性があるかどうかは、期待値の計算ができるかどうかで判断
どれもなるほどと思った。また、株式市場で富を創造するには、以下の3つの代表的な方法があるようだ。
  • トレーディング(デイトレードを含む)
  • 個別株長期投資(バフェット流投資法)
  • インデックスファンド(経済学的にもっとも正しい投資法)
なぜ上記のような方法が有効かというと、株式投資が次のようなゲームの性質を持つからだとある。
  1. 株式投資は確率のゲームである(「ぜったい儲かる方法」はぜったいにない)。
  2. 株式市場はおおむね効率的であるが、わずかな歪みが生じている(その歪みは、有能な投資家によってすぐに発見され、消滅してしまう)。
  3. 資本主義は自己増殖のシステムなので、長期的には市場拡大し、株価は上昇する(それがいつになるかはわからないが)。
    (pp.167)
なるほどなと思った。金融アナリストや証券マンなどのいうことはあてにならないということらしい。これは気をつけておこうと思った。

今までなんとなく株で儲けている人の情報ばかりを手に入れていたので、自分も簡単に儲けられるのかなと思っていたが、それは幻想に過ぎないということがよくわかった。デイトレーダーで多く儲けている人は、たまたま運がよかっただけで、その裏には、デイトレーダーが儲けた分負けた人が多くいるというゼロサムゲームだということがよくわかってよかった。

著者は、実際にトレーディングをやっていたとこがあるようだが、そのときは精神的に持たなくなって続かなかったようだ。その過程が生々しく、自分には絶対ムリだと思った。

いきなり株を始めて、やりながら学習すると、たぶん相当損失を出していたなと思った。その損失をこの新書の値段だけで防げたのだし、さらに有益な株の基礎知識を得られたので、かなり得をしたんだと思う。

自分に必要なのは、もっと金融リテラシーを身につけることだろう。もっと株や資産運用のことを勉強しようと思った。それから実際に投資してもそう遅くはないと思った。けれど、なるべく早めに勉強して、早めに投資を始めたほうが有利というのはある。

著者の文体も読者を引き込むような感じで、難しいことをわかりやすく説明しているだけでなく、面白くも読める。なので、株ってなんだ?というような入門書を求めている人には絶対よい内容だと思う。

読むべき人:
  • 株式投資の基礎知識を身につけたい人
  • 金融のプロがいうことは正しいと思っている人
  • 宝くじ、競馬などのギャンブルが好きな人
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1. 臆病者のための株入門 /橘玲  [ 消化したら即レビュー!! ]   October 27, 2008 06:59

臆病者のための株入門 /橘玲 オンライン書評図書館氏のところで見つけた一冊。 自分も株取引に興味があったので読んでみた。 株...

世間でも話題になった"ライブドア事件"、 "ジェイコム男"氏を例にとり、 とてもわかりやすく株の世界の 仕組みを解説してくれている。 なるほど〜、ホリエモン氏は テレビゲームでいうところのバグを、 株式市場の中で見つけたというわけなんですな。 橘氏が....

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