June 12, 2008

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう


さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

キーワード:
 マーカス・バッキンガム / ドナルド・O. クリフトン、強み、才能、資質
成功するためにはその人の持つ強みを活かすことが重要だということが示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1部 強みを解剖する
    1. 第1章 強固な人生を築く
    2. 第2章 強みを築く
  2. 第2部 強みの源泉を探る
    1. 第3章 強みを見つける
    2. 第4章 34の強み
  3. 第3部 強みをビジネスに活かす
    1. 第5章 疑問を解く
    2. 第6章 強みを活用する
    3. 第7章 強みを土台にした企業を築く
    (目次から抜粋)
さまざまな分野での成功者というものは、並外れた才能を発揮しているもので、各自が才能、つまり自分自身の強みを理解し、それを仕事に活かしているらしい。そして、その強みとなる34の要素が示されており、自分自身がどんな強みを持つのかを理解し、それを仕事などに役立てるべきだということが主に示されている。

この本は線を引くところが多すぎたので、少し引用ベースに内容を紹介することにする。まずは強みについての説明の部分。
本書のテーマである「強み」とは、ひとことで言ってしまえば、「常に完璧に近い成果を生み出す能力」のことだ。
(pp.28)
そして、この定義に従って、強固な人生を築くのにもっとも大切な3つの原則として、以下が示されている。
  1. 強みは首尾一貫することができて初めて、真の強みになるということ
  2. 満足のいく成果を得るには、自らの職務に関わるすべての業務に適した強みを持つ必要はないということ
  3. 傑出した存在になるには強みを最大限に活かせということ
なるほどなと思った。このとき、自分の弱点にはあまり囚われる必要はないようだ。弱点克服にはたいした成果は得られず、せいぜいダメージケアのレベルまでにしかならないようだ。それよりも自分の強みを活かしたほうよいとあった。

強みが生まれるには、才能、知識、技術の組み合わせが必要になるらしい。そして知識、技術は後天的に習得できるものであるが、才能だけが先天的なものとして示されていた。なるほどなと思った。才能とは以下のように示されている。
才能とは「繰り返し現れる思考、感情および行動パターンであり、何かを生み出す力を持つ資質」である。
(pp.56)
才能は、一人ひとり独自のものであり、また永続的なもののようだ。なぜなら「繰り返し現れる思考、感情および行動パターン」は生まれたときから脳内回路に次第に形成されていくからのようだ。よって、才能は先天的なものとなってしまうようだ。

人の持つ強みとして34の要素が示されている。一応全て列挙すると、アレンジ、運命志向、回復志向、学習欲、活発性、共感性、競争性、規律性、原点思考、公平性、個別化、コミュニケーション、最上志向、自我、自己確信、社交性、収集心、指令性、慎重さ、信念、親密性、成長促進、責任感、戦略性、達成欲、着想、調和性、適応性、内省、分析思考、包含、ポジティブ、未来志向、目標志向となる。これらの強みの中の上位5つが将来的に自分の強みになるかもしれないらしい。

自分の強みの判定には、「使用説明書をよく読む」「いきなり物事に取り組む」といった設問に解答するストレングス・ファインダーというWebシステムを利用する。このシステムの利用には、この本のカバーの内側に書かれたIDが必要になる。IDは1人1使用なので、この本の新品を買わないと、自分の強みを判定できないことになる。

さて、自分も180問の設問に答えて、強みを判定してみた。自分の強みの候補は、以下の5つが判定された。
  • 収集心
  • 内省
  • 学習欲
  • 分析思考
  • 最上志向
それぞれの強みの説明の一部を引用。まずは収集心から。
あなたは知りたがり屋です。あなたは物を収集します。あなたが収集するのは情報――言葉、事実、書籍、引用文――かもしれません。
(中略)
もしあなたが読書家だとしたら、それは必ずしもあなたの理論に磨きをかけるためではなく、むしろあなたの蓄積された情報を充実させるためです。
(pp.134)
その通りだなと思った。そうでなければ、こんな書評ブログをやらないだろう。そして何かの役に立てるという側面よりも、知識のコレクションをしているという感覚に近い。

次は内省。
あなたは考えることが好きです。あなたは頭脳活動を好みます。あなたは脳を刺激し、縦横無尽に頭を働かせることが好きです。
(中略)
あなたは独りの時間を楽しむ類の人です。なぜなら、独りでいる時間は、黙想し内省するための時間だからです。
(pp.162−163)
これも自覚している。その通りだなと思った。

学習欲は以下のような説明。
あなたは学ぶことが大好きです。あなたが最も関心を持つテーマは、あなたの他の資質や経験によって決まりますが、それが何であれ、あなたはいつも学ぶ「プロセス」に心を惹かれます。
(pp.103)
学習が好きだから、どうでもいいことまで本を読んで理解しようと思ってしまうのだろう。ただ、学習は好きだが、勉強は嫌いだ。

さらに、分析思考。
分析思考という資質を持つあなたは、他の人に「証明しなさい。あなたの主張がなぜ正しいのか示しなさい」と強く要求します。
(中略)
あなたはデータを好みます。データは人々の考えに左右されず、ありのままだからです。あなたはデータを見ると、パターンと関連性を捜し出します。一定のパターンが互いにどのように影響するのか、どのように結びつくのか、結果はどのようなものかを理解しようとします。
(pp.165)
大学時代から自分は分析が好きなんだとわかっていた。統計分析とかもそれなりにやった記憶がある。データの関連を見出すのは好きなほうだと思う。

最後に、最上志向。
優秀であること、平均ではなく。これがあなたの基準です。平均以下の何かを平均より少し上に引き上げるには大変な努力を要し、あなたはそこに全く意味を見出しません。平均以上の何かを最高のものに高めるのも、同じように多大な努力を必要としますが、はるかに胸躍ります。自分自身のものか他の人のものかに関わらず、強みはあなたを魅了します。
(pp.124−125)
これは結構意外だった。これ以外の4つはある程度想像できたが、これは自分の気づいていないところだった。人より優れていたいという欲求があるからだろう。

ストレングス・ファインダーによる強み判定は、エニアグラムによく似ていると思った。自分自身のエニアグラムはタイプ5w4で、上記の最上志向以外すべて同じような特性を持つ。分析的で孤立しがちで、知識を溜め込む性質を持つ。だから、強みが判定されたときに、驚きは少なく、やはりそうだったのかと思った。とはいえ、34個の資質のうち5つの資質がまったく同じになる確率は3300万分の1らしいので、これこそが自分の強みであるとしっかり認識して、仕事に活かして活きたいと思った。

自分の5つの強みは、この書評ブログに十分現れていると思う。これこそが他の書評ブログに対して優位性を持つ鍵になると思う。

自分の強みは何かを知るには、この本はよいと思う。1600円の書籍代で、実際に自分の強みを判定できるので、これはぜひ新品を買って読むべきだと思う。意外に知らない自分が見えてくると思う。

自分の強みを活かすことが重要だとわかってよかった。自分の強みを活かすには、文筆家業とかもいいかもしれないなと思った。

読むべき人:
  • 自分の強みを知りたい人
  • 就職活動中の人
  • 才能とは何かを考えたい人
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コメント一覧

1. Posted by Naka   April 16, 2009 15:36

こんにちは。
この前、ストレングス・ファインダーを行い、自分に向いている職業が何か調べていたのですが、

収集心、内省、学習欲、分析思考、最上志向と

全部同じです!!( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ナカマー!
3300万分の1ですけど自分しかいないと思ってたのでなんか感激しました。

2. Posted by Master@中の人   April 16, 2009 16:22

>>Nakaさん

全部同じ人が現れるなんて

自分もこの特性の組み合わせは、少なくとも自分くらいしかいないだろうと思っていましたので。

感激というか、とても親近感が沸きます

きっとお会いしたら話が合うのかもしれませんね

よろしくお願いいたします

3. Posted by Naka   April 16, 2009 22:01

>>Masterさん
親近感沸きますね!

記事を読んでTest.jpとエニアグラムをやってみたのですが…

アナライザー、タイプ5でした。
(まぁ、分析思考を持つ人はみんなそうなるのかもしれませんが…)

ですが、僕と会って話をしても多分貴方はがっかりするんじゃないかなぁと思います。
この親近感を大事にしたいと思います。

今までこのブログには来たことが無かったのですが、たまに来て、ちょくちょくコメント残していこうかなぁと思います。

4. Posted by オッキー   June 04, 2009 01:05

5 お久しぶりです。というか覚えていただいているかなぁ、コンピュータ書籍にだけコメントつけるヤツを・・・

最近、死蔵していたこの書籍を復活させ、ストレングス・ファインダーやってみたら、「アレンジ・着想・学習欲・個別化・適応性」という結果が。

真ん中の「学習欲」以外は、どうもぜんぜん違いような。ちなみに他の数人の友人と比べても、「アレンジ」がいちばんにくるのは、かなり珍しいのではと言われてぃまいますた。

こんな人でも友だちになってくれますか(苦笑)。

5. Posted by Master@ブログの中の人   June 04, 2009 07:53

>>オッキーさん

コメントありがとうございます!!

アレンジ、確かにあまりみかけない強みですねぇ。自分と全然違う特性なので、逆におもしろいなぁと思いました

友達、ぜひなりましょう

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