June 14, 2008

ラクをしないと成果は出ない


ラクをしないと成果は出ない

キーワード:
 日垣隆、成果、効率、ラク、ライフハック
仕事でいかにラクに成果を出すかということが示されている本。以下のような目次となっている。
  1. 第1章 基本編
  2. 第2章 インプット編
  3. 第3章 ネットワーク編
  4. 第4章 撃退編
  5. 第5章 独立編
  6. 第6章 継続編
  7. 第7章 組織編
  8. 第8章 時間編
  9. 第9章 アウトプット編
  10. 第10章 生活技術編
(目次から抜粋)
著者は、以前から「ラクして二倍の成果を上げる」ということ考えていたこともあり、ある日の夜九時過ぎの風呂上りに、100個の鉄則がひらめいたらしい。それを目次のように10の分野に整理し、本文埋める作業を経て、この本が出版されたようだ。

ラクをするということはどういうことかが示されている部分があるので、その部分を抜粋。
ラクをするといことは、何もかも自分たちで見つけ出すのだという自己中心的で横暴な考えに取り付かれるのではなく、先達の知恵を素直に引き継いで着実に上乗せしてゆく、という発想であり道程です。
(pp.4)
示されていることのほとんどは、無駄なことはやらないというような仕事に関することが多い。仕事だけではなく、生活をしていく上でのある物事の判断についてなども示されている。それらが100項目あり、1項目2ページの分量で、各項目にポイントが示されている。どれもがなるほどと思うことが多く、線を引く部分がかなり多かった。

では、自分がなるほどと思った項目のタイトルとそのポイントを列挙してみる。
  • 4 お金で自分の時間は買えない。他人の時間なら買える。  ラクをする部分と、懸命になる部分のメリハリをつけよう。
  • 6 外部の人に自分の仕事のおもしろさが伝わらなければ、それはつまらない証拠  仕事のストーリーテラーを目指す。
  • 14 若いうちはテーマなしで一日一冊、四〇代は一日五冊  わかってもわからなくても、とにかく読む。
  • 20 図書館に行けばいくほど「無駄遣い」になる  すべてのページに、指紋を捺していく。
  • 43 今の仕事を三〇年後にもやっているかを自問。もしNOなら続かない  楽しいからこそ続けられる。
  • 45 商売道具への投資はケチらない  マネーゲームは、金持ちになってからの道楽と心得る。
  • 52 「なるほど」と思ったことは、二四時間以内に「やる」メドをつける  「いつか」という言葉は禁句。
  • 60 自由に生きるために健康を維持する  「長く生きるため」+「いまを生きるため」に、身体をいたわる。
  • 82 「好き」をお金にしてゆく  「好き」は自分を動かしつづけるエネルギーになる。
  • 91 死以外の悲劇は、一〇年後に必ず人生の肥やしになる  運命は、その人に背負える荷物しか背負わせない。
番号は、100項目のうちのただの通し番号で、矢印以降がポイントとなる。他にもたくさん示したいと思ったが、特に自分に重要だと思ったもののみを挙げた。挙げたものを全て解説したいが、さらに特に自分にとってメモッておきたいもののみを示しておく。

まずは、14番の『若いうちはテーマなしで一日一冊、四〇代は一日五冊』についての部分。
 読書もこれと同じです。だから若いうちは、一日一冊、一ヶ月で三〇冊の読書を目指す。これが仕事にも役立つ「読書の基礎体力」づくりの大原則です。
 もちろん、かなりハードな目標ですが、それだけのメリットがあります。
 第一に、一日一冊というのは、「やった、やらなかった」が、はっきりとわかります。
 第二に、読書という習慣が身につき、それによって読解力が高まる。
 第三に、人には就職、結婚、出産といった本を読まなくなる節目があります。どんな人でも若いときの読書量が最大値で、そのうち徐々に減っていくのであれば、一年三六五冊の人と一年一〇冊の人では、年齢を重ねたとき、おのずと大きく差が開くものです。
 やり遂げるコツは、厚さを問わないこと。ほんとうにしんどいときには、一〇ページのパンフレットでも「一冊」にカウントしてOKという、ガス抜きルールを設けましょう。
(pp.44-45)
これはなるほどなと思った。自分は、6月に入ってからは、なんとか1日2冊書評を続けている。こんなハードな目標を立てるのではなかった・・・と思わないこともない・・・。なので、著者が示すように、ガス抜きルールを設けている。それは別記事でまとめることにしよう。自分のやっていることは、将来大きなリターンをもたらすのだと著者の言うことを信じてみよう。

1日2冊という量にしているのは、単に他の書評ブログが1日1冊だから、負けずにさらにもう1冊増やしているだけに過ぎない。できれば1日3冊でもいいが、さすがにそれは専業書評家にならないと無理そうだと思った。

次は『20 図書館に行けばいくほど「無駄遣い」になる』というものから。
 本を読むというテーマに取り組むと、ほとんどの人が抱く疑問があります。
 「図書館で借りて読むか、買って読むか?」「一冊すべて読み通すべきか?」
 最初の疑問に対する私の答えは後者です。つまり、アンチ図書館派。職業柄、みんなが図書館で本を読んでいては売り上げにつながらないという個人的な思いはありますが、最大の理由は、「タダで手に入る資料は、決して血肉にならない」というもの。
 図書館に行って無料で一〇冊借り放題というときと、書店で一五〇〇円の本を五冊買おうというときと、どちらが熱意を持って選んでいるかは、考えなくてもわかります。
 自分にとって重要な問題を、図書館で借りた「タダの情報」で解決しようというのは、根本的な姿勢として何かが違うという気もします。
(pp.56)
これは、最近書評冊数を増やしたときに、図書館を利用するかどうかについて結構悩んだ。1日2冊だと月にだいたい60冊、1冊1000円だとして、6万円の出費になるから。しかし、著者の言うように、自分の問題を解決し、血肉にするには、図書館ではダメなんだなとわかった。他の本にも書いてあるように、書籍代は自己投資だということだろう。

二つ目の疑問の「一冊すべて読み通すべきか?」は、お金と時間を無駄にしないように、明らかにこれはおかしいと思うものは途中で投げてよいようだ。しかし、どんなひどい本でも何かしら得るものがあるから、ページだけは全部めくっておくとよいとあったので、これも実践してみようと思う。

一番なるほどと思ったのが、『91 死以外の悲劇は、一〇年後に必ず人生の肥やしになる』というもの。以下その部分を抜粋。
 突然、訪れた不運を受け入れ、克服した人だけが、満足するいい人生を送れるのではないでしょうか。
 子ども、配偶者、友人など、人の死は特別なもので、区別して考えたほうがいい気がしますが、それ以外のあらゆる不運は、一〇年後には必ず人生の肥やしになります。
 「なぜ、自分だけがこんな目に遭わなくてはいけないのか」
 不運に見舞われている最中は、こう叫びたくもなるでしょう。怒り、憤り、不条理だという思いでいっぱいのとき、一〇年後など想像もできないでしょう。
 しかし、そんなときにこそ、自分にこう言い聞かせ、思い込むしかないのです。
 「一〇年後には、必ず人生の肥やしになっている」と。
(pp.215)
この部分を得られただけでも、この本を買って読む価値があったと思った。自分は腎臓病を患っており、食事制限をしなければならない身になってしまったとき、叫びたくなるほど嘆いた。一〇年後はまして、一年後すら想像できなかった。けれど、最後には、著者が示すように、10年後の肥やしになると思い込むしかないのだとわかってよかった。この書評ブログを始めるきっかけも、病院のベッドの上からだったし。きっとこれが肥やしになるのだろうと思い込んでおこう。どういう肥やしになるかは自分でもわからないが。

示されていることは仕事の具体的なものから、生活でのほんのちょっとの工夫など幅広い。具体的ですぐに実践できるのもあるし、精神論に近いものもある。しかし、自分にとっては精神論に近いものほどなるほどなと思うことが多く、勉強になった。

100項目あるので、必ずどれか1つは読者にとって役に立つことが書いてあるはず。これは絶対にお薦め本。自分の中では殿堂入りの本。
上記の2つで激しくプッシュされていたので、買って読んでみてかなりよかった。やはり有名書評ブロガーの示す本は、よい本が多いなと思った。

読むべき人:
  • ラクをして成果を出したい人
  • 生活習慣を見直したい人
  • 最近不条理な悲劇に遭遇した人
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